JPH08327188A - 吸着式冷凍装置の不凝縮ガス除去装置 - Google Patents

吸着式冷凍装置の不凝縮ガス除去装置

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JPH08327188A
JPH08327188A JP13405495A JP13405495A JPH08327188A JP H08327188 A JPH08327188 A JP H08327188A JP 13405495 A JP13405495 A JP 13405495A JP 13405495 A JP13405495 A JP 13405495A JP H08327188 A JPH08327188 A JP H08327188A
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JP
Japan
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refrigerant
adsorbing
adsorption
condensable gas
gas
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JP13405495A
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English (en)
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Masanori Uehara
昌徳 上原
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省力化を図りながら吸着式冷凍装置の不凝縮
ガスを確実に除去する。 【構成】 吸着式冷凍装置1は、低温状態で水蒸気を吸
着すると共に高温状態で水蒸気を脱着する吸着剤を利用
して冷却作用により空調風を生成する。第1の容器2は
第1のバルブ3を通じて吸着式冷凍装置1の冷媒通路か
ら不凝縮ガスを含んだ水蒸気を流入する。第1の容器2
には吸着剤4が収納されており、流入した水蒸気を吸着
することにより不凝縮ガスを分離する。第2の容器5は
第2のバルブ6を通じて第1の容器2から不凝縮ガスを
流入する。第2の容器5には吸着剤7が収納されてお
り、流入した不凝縮ガスを吸着する。制御装置8は、エ
アコンディショナスイッチがオンされたときに第1のバ
ルブ3を設定時間だけ開放してから第2のバルブ6を設
定時間だけ開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温状態で気相冷媒を
吸着し且つ高温状態で気相冷媒を脱着する吸着剤を利用
した吸着式冷凍装置の不凝縮ガス除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置として冷凍サイクル
を利用したものが供されている。この種の冷凍装置は冷
却効率が高いものの、冷媒として全廃が要望されている
フロンを使用しているという事情から、フロンを使用し
ない構成の冷凍装置が産業界で望まれている。
【0003】フロンを使用しない冷凍装置の一例として
吸着式冷凍装置が実現されている。この吸着式冷凍装置
は低温状態で気相冷媒を吸着し且つ高温状態で気相冷媒
を脱着する吸着剤を利用したもので、斯様な吸着剤が収
納された吸・脱着器を複数設け、吸着動作用の吸・脱着
器と蒸発器とを接続すると共に脱着動作用の吸・脱着器
と蒸発器とを接続した状態で、吸着動作用の吸・脱着器
を冷却すると共に脱着動作用の吸・脱着器を加熱するよ
うに構成されている。
【0004】従って、吸着動作用の吸・脱着器は蒸発器
で蒸発した気相冷媒を吸着すると共に、脱着動作用の吸
・脱着器は脱着した気相冷媒を凝縮器に送るので、凝縮
器で凝縮された冷媒を蒸発器に与えることにより吸着式
冷凍装置の冷却能力を発揮させることができる。
【0005】この場合、吸着動作用の吸・脱着器に収納
されている吸着剤が吸着完了状態となったときは、吸着
動作用の吸・脱着器及び脱着動作用の吸・脱着器と蒸発
器及び凝縮気との接続関係を切替える。これにより、蒸
発器から発生した気相冷媒の吸着を継続することができ
るので、吸着式冷凍装置は冷却能力を継続して発揮させ
ることができる。
【0006】ところで、吸着式冷凍装置では、冷媒通路
の真空度を高めることが冷却能力の向上に重要であるも
のの、実際には冷媒通路の継目からの空気の侵入、或い
は冷媒通路の金属母材内からのガスの抽出等により冷媒
通路内に不凝縮ガスが存在して真空度を低下させている
のが実情である。
【0007】そこで、吸着式冷凍装置から真空ポンプの
排気により不凝縮ガスを排出したり、パラジウム膜によ
り不凝縮ガスを透過・排出する構成が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空ポ
ンプにより不凝縮ガスを排出する場合は、真空ポンプの
駆動に大きな動力を要する。また、パラジウムを利用し
た場合は、特定の不凝縮ガス(水素)のみしか透過・排
出できないという問題がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、省力化を図りながら不凝縮ガスを確実
に除去することができる吸着式冷凍装置の不凝縮ガス除
去装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温状態で気
相冷媒を吸着し且つ高温状態で気相冷媒を脱着する吸着
剤を利用した吸着式冷凍装置の不凝縮ガス除去装置にお
いて、前記吸着式冷凍装置の冷媒通路から所定タイミン
グで気体を流入すると共に流入した気体に含まれた気相
冷媒を吸着することにより不凝縮ガスを分離する冷媒吸
着動作を実行する冷媒吸着手段を設け、この冷媒吸着手
段による冷媒吸着動作の実行後に前記冷媒吸着手段から
不凝縮ガスを流入すると共に流入した不凝縮ガスを吸着
する不凝縮ガス吸着動作を実行する不凝縮ガス吸着手段
を設けたものである(請求項1)。
【0011】また、前記吸着式冷凍装置の冷媒通路から
所定タイミングで気体を流入すると共に流入した気体に
含まれた気相冷媒を吸着することにより不凝縮ガスを分
離する冷媒吸着動作を実行する冷媒吸着手段を設け、こ
の冷媒吸着手段による冷媒吸着動作と同時に気体に含ま
れた不凝縮ガスを吸着する不凝縮ガス吸着動作を実行す
る不凝縮ガス吸着手段を設けたものである(請求項
2)。
【0012】上記各構成において、前記冷媒吸着手段を
冷媒吸着動作の実行後に加熱する加熱源を設け、前記冷
媒吸着手段は、加熱源により加熱された状態で気相冷媒
を脱着して前記吸着式冷凍装置の冷媒通路に戻すように
してもよい(請求項3)。
【0013】また、前記加熱源は、電気ヒータの通電に
応じて前記冷媒吸着手段を加熱するように構成してもよ
い(請求項4)。
【0014】さらに、前記加熱源は、内燃機関の排熱に
より前記冷媒吸着手段を加熱するように構成してもよい
(請求項5)。
【0015】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の吸着式冷凍装置
の不凝縮ガス除去装置の場合、吸着式冷凍装置は、冷媒
が蒸発することにより冷却作用を呈する。このとき、低
温状態の吸着剤により水蒸気を吸着すると共に、高温状
態の吸着剤から脱着した気相冷媒を冷媒に凝縮すること
により、冷却作用を継続して発揮させるようになってい
る。
【0016】さて、吸着式冷凍装置の冷媒通路は真空度
が高いことが望ましいものの、種々の要因により冷媒通
路に不凝縮ガスが存在するようになり、冷凍能力の低下
の要因となる。
【0017】そこで、冷媒吸着手段は、所定タイミング
で冷媒吸着動作を実行する。つまり、吸着式冷凍装置の
冷媒通路から気体を流入すると共に流入した気体に含ま
れた気相冷媒を吸着する。これにより、吸着式冷凍装置
から流入した気体に含まれた不凝縮ガスが分離すること
ができる。
【0018】続いて、不凝縮ガス吸着手段は、不凝縮ガ
ス吸着動作を実行する。つまり、冷媒吸着手段から不凝
縮ガスを流入すると共に流入した不凝縮ガスを吸着す
る。これにより、上記動作を定期的に実行することによ
り吸着式冷凍装置の冷媒通路に存在する不凝縮ガスを除
去することができる。
【0019】請求項2記載の吸着式冷凍装置の不凝縮ガ
ス除去装置の場合、冷媒吸着手段は、所定タイミングで
冷媒吸着動作を実行する。つまり、吸着式冷凍装置の冷
媒通路から気体を流入すると共に流入した気体に含まれ
た気相冷媒を吸着する。
【0020】一方、不凝縮ガス吸着手段は、冷媒吸着手
段による冷媒吸着動作と同時に不凝縮ガス吸着動作を実
行する。つまり、流入した気体に含まれた不凝縮ガスを
吸着する。これにより、上記動作を定期的に実行するこ
とにより吸着式冷凍装置の冷媒通路に存在する不凝縮ガ
スを除去することができる。
【0021】請求項3記載の吸着式冷凍装置の不凝縮ガ
ス除去装置の場合、加熱源は、冷媒吸着手段を冷媒吸着
動作の実行後に加熱する。すると、冷媒吸着手段は、加
熱源により加熱された状態で気相冷媒を脱着して吸着式
冷凍装置の冷媒通路に戻す。これにより、吸着式冷凍装
置の冷媒通路から冷媒が減少してしまうことを防止する
ことができる。
【0022】請求項4記載の吸着式冷凍装置の不凝縮ガ
ス除去装置の場合、加熱源は電気ヒータの通電に応じて
冷媒吸着手段を加熱する。これにより、電気ヒータに対
する簡単な通電制御により冷媒吸着手段に吸着された気
相冷媒を吸着式冷凍装置の冷媒通路に戻すことができ
る。また、吸着剤を再生して使用するので、少ない吸着
剤で実施することができる。
【0023】請求項5記載の吸着式冷凍装置の不凝縮ガ
ス除去装置の場合、加熱源は内燃機関の排熱に応じて冷
媒吸着手段を加熱するので、内燃機関の排熱を有効利用
して気相冷媒を吸着式冷凍装置の冷媒通路に戻すことが
できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を吸着式空調装置に適用した第
1実施例を図1乃至図3を参照して説明する。図1は全
体構成を概略的に示している。この図1において、吸着
式冷凍装置1は後述するように吸着剤による冷媒の吸着
若しくは脱着を利用して冷却動作を実行するように構成
されている。
【0025】吸着式冷凍装置1と冷媒吸着手段としての
第1の容器2とは第1のバルブ3を通じて接続されてお
り、その第1のバルブ3の開放状態で吸着式冷凍装置1
と第1の容器2とが連通するようになっている。
【0026】この第1の容器2内には吸着剤4が収納さ
れている。この吸着剤4は、低温状態で冷媒としての水
を吸着すると共に高温状態で水を脱着する性質を有する
例えばシリカゲル、ゼオライト、活性炭、活性アルミナ
等が用いられる。
【0027】第1の容器2と不凝縮ガス吸着手段として
の第2の容器5とは第2のバルブ6を通じて接続されて
おり、その第2のバルブ6の開放状態で第1の容器2と
第2の容器5とが連通するようになっている。
【0028】この第2の容器5内には吸着剤7が収納さ
れている。この吸着剤7は、気体を吸着する性質を有す
る例えばBa−Al合金、或いはBa−Mg合金が使用
される。
【0029】そして、制御装置8は、所定タイミングで
第1若しくは第2のバルブ3,6の開閉を実行する。
【0030】図2は、吸着冷凍装置1の構成を示してい
る。この図2において、第1の吸・脱着器9、第2の吸
・脱着器10、蒸発器11及び凝縮器12は冷媒通路1
3を通じて接続されている。つまり、第1及び第2の吸
・脱着器9,10は、三方弁14を介して蒸発器11と
接続されていると共に三方弁15を介して凝縮器12と
接続されている。そして、蒸発器11と凝縮器12とは
レシーバ16及びポンプ17を通じて接続されている。
レシーバ16には水が貯留されている。
【0031】第1及び第2の吸・脱着器9,10には吸
着剤18が充填されている。この吸着剤18は、低温状
態で冷媒としての水を吸着すると共に高温状態で水を脱
着する性質を有する例えばシリカゲル、ゼオライト、活
性炭、活性アルミナ等が用いられる。
【0032】さて、図2に示すように凝縮器12の出口
側に図1で示した第1のバルブ3を通じて第1の容器2
が接続されている。また、蒸発器11を通じて空調風が
送風されるようになっている。
【0033】ここで、冷媒通路13内は真空引きされた
状態で封止されているので、第1の吸・脱着器9、第2
の吸・脱着器10、蒸発器11及び凝縮器12内は真空
状態となっている。
【0034】一方、第1及び第2の吸・脱着器9,10
には流体通路19,20が夫々設けられている。各流体
通路19,20の入口側には三方弁21,22が接続さ
れており、三方弁21,22が図2に示すように切替え
られた状態では、三方弁21を通じて冷却流体が流体通
路19に流入すると共に、三方弁22を通じて加熱流体
が流体通路20に流入するようになっている。
【0035】また、各流体通路19,20の出口側には
三方弁23,24が接続されており、三方弁23,24
が図2に示すように切替えられた状態では、流体通路1
9から流出した冷却流体が三方弁23を通じて排出され
ると共に、流体通路20から流出した加熱流体が三方弁
24を通じて排出されるようになっている。
【0036】従って、三方弁21〜24が図2に示すよ
うに切替えられた状態では、第1の吸・脱着器9が加熱
流体により加熱されると共に、第2の吸・脱着器10が
冷却流体により冷却される。
【0037】上記三方弁14,15,21〜24は図示
しない空調制御装置により切替制御されるようになって
いる。
【0038】上記構成の吸着式冷凍装置1の動作につい
て説明する。図2に示すように三方弁14,15が切替
えられた状態では、第1の吸・脱着器9内の吸着剤18
は水蒸気の脱着が終了した再生状態にあり、第2の吸・
脱着器10内の吸着剤18は水蒸気の吸着完了状態とな
っているものとする。
【0039】この状態で、図示しないエアコンディショ
ナスイッチが操作されると、図示しない空調制御装置が
ポンプ17を駆動するので、レシーバ16に貯留されて
いる水が蒸発器11に送られる。すると、蒸発器11に
おいて水が蒸発するので、その気化熱でもって蒸発器1
1の周囲が冷却される。従って、蒸発器11を通じて送
風することにより送風空気を冷却することができる。
【0040】さて、蒸発器11は第1の吸・脱着器9と
接続されているので、蒸発器11で蒸発した水蒸気は第
1の吸・脱着器9に拡散して当該吸・脱着器9の吸着剤
18で吸着される。この場合、吸着剤18は水蒸気を吸
着する際に発熱して吸着性能が低下するものの、冷却流
体により吸着剤18を冷却するようにしたので、吸着剤
18の吸着性能を維持することができる。これにより、
蒸発器11で発生した水蒸気の吸着を継続することがで
きるので、蒸発器11における水の蒸発を促進すること
ができる。
【0041】一方、加熱流体は第2の吸・脱着器10の
流体通路20に送られるので、第2の吸・脱着器10の
吸着剤18が加熱される。これにより、吸着剤18に吸
着されている水は、水蒸気として脱着されてから凝縮器
12で冷却されて水となりレシーバ16に送られるの
で、レシーバ16から蒸発器11への水の供給を継続で
き、以て蒸発器11において水を気化して冷却作用を呈
することができる。
【0042】さて、第1の吸・脱着器9の吸着剤18が
吸着完了状態となった場合は、吸着剤18を冷却するに
しても水蒸気を吸着することができないので、図示しな
い空調制御装置は、三方弁14,15、21〜24を切
替える。これにより、蒸発器11は第2の吸・脱着器1
0と接続されると共に、凝縮器12は第1の吸・脱着器
9と接続される。また、加熱流体は第1の吸・脱着器9
に送られると共に、冷却流体は第2の吸・脱着器10に
送られる。
【0043】斯様な制御により、蒸発器11で蒸発した
水蒸気は第2の吸・脱着器10において吸着されると共
に、第1の吸・脱着器9において水蒸気が脱着されて凝
縮器12に送られる。従って、蒸発器11の冷却作用を
継続することができる。
【0044】ところで、上記構成の吸着式冷凍装置1の
冷媒通路13は真空状態となっているものの、冷媒通路
13の継目からの空気の侵入、或いは冷媒通路13の金
属母材内からのガスの抽出等により冷媒通路13内に不
凝縮ガスが発生して真空度が低下している虞がある。こ
のように冷媒通路13内の真空度が低下すると、吸着式
冷凍装置1の冷却効率が大幅に低下してしまう。
【0045】そこで、本実施例では、次のようにして冷
媒通路13内の真空度が低下してしまうことを防止する
ようにしている。
【0046】即ち、制御装置8の動作を示す図3におい
て、制御装置8は、エアコンディショナスイッチがオン
されると(ステップS1)、第1のバルブ3を設定時間
だけ開放することにより冷媒吸着動作を実行する(ステ
ップS2〜S4)。すると、吸着式冷凍装置1の冷媒通
路13から凝縮器12で凝縮されなかった水蒸気が第1
の容器2に流入し、第1の容器2に収納されている吸着
剤4により水蒸気が吸着されるようになる。このとき、
水蒸気には不凝縮ガスが含まれているので、吸着剤4に
より水蒸気が吸着されると、不凝縮ガスが分離されて第
1の容器2内に残留することになる。
【0047】続いて、制御装置8は、設定時間が経過し
たところで(ステップS5)、第2のバルブ6を設定時
間だけ開放することにより不凝縮ガス吸着動作を実行す
る(ステップS6〜S8)。すると、第1の容器2内に
残留していた不凝縮ガスが第2の容器5に拡散して第2
の容器5内の吸着剤7に吸着されるようになる。
【0048】そして、制御装置8は、エアコンディショ
ナがオンされる毎に上記制御を実行するので、吸着式冷
凍装置1の冷媒通路13に不凝縮ガスが存在するにして
も、その不凝縮ガスは水蒸気と共に第1の容器2に排出
され、第2の容器5で最終的に回収される。
【0049】上記構成のものによれば、吸着式冷凍装置
1の冷媒通路13に第1の容器2を通じて第2の容器5
を接続し、冷媒通路13に存在する不凝縮ガスを第2の
容器5で回収するようにしたので、冷媒通路13の不凝
縮ガスを効率良く除去できない従来例のものと違って、
冷媒通路13内の不凝縮ガスを効率良く除去して吸着式
冷凍装置1の冷却効率が低下してしまうことを防止する
ことができる。
【0050】また、吸着式冷凍装置1の冷媒通路13に
存在する不凝縮ガスを含む水蒸気を第1の容器2に送る
と共に、第1の容器2内に存在する不凝縮ガスを第2の
容器5に送る手段として、両方の容器2,5の圧力差を
利用するようにしたので、特別なポンプを用いることな
く省動力化を図りながら実施することができる。
【0051】図4及び図5は本発明の第2実施例を示し
ており、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、異なる部分について説明する。この第2実
施例は、第1の容器2に収納された吸着剤4を再生する
ことにより水蒸気を吸着式冷凍装置1に戻すことに特徴
を有する。
【0052】即ち、第1の容器2の底面には電気ヒータ
25が添設され、制御装置8によるスイッチ26のオン
に状態で電源27から電気ヒータ25に通電するように
なっている。従って、電気ヒータ25の通電状態におい
ては、第1の容器2に収納されている吸着剤4は電気ヒ
ータ25により加熱されて高温状態となる。
【0053】制御装置8の動作を示す図5において、制
御装置8は、エアコンディショナスイッチがオンされた
ときは(ステップS1)、第1実施例と同様にして、第
1の容器2により水蒸気を回収すると共に第2の容器5
により不凝縮ガスを回収してから(ステップS2〜S
8)、第1のバルブ3を設定時間だけ開放した状態で電
気ヒータ25に設定時通電する(ステップS9〜S1
3)。
【0054】すると、第1の容器2に収納されている吸
着剤4が加熱されるので、吸着剤4に吸着されている水
が水蒸気として脱着され、第1の容器2から吸着式冷凍
装置1の冷媒通路13に拡散により移動するようにな
る。これにより、吸着式冷凍装置1の冷媒通路13から
不凝縮ガスを回収する際に排出された水蒸気を冷媒通路
13に戻すことができるので、吸着式冷凍装置1の冷媒
としての水が減少してしまうことを防止することができ
る。
【0055】また、第1の容器2に収納されている吸着
剤4は電気ヒータ25による加熱により吸着機能を復活
することができるので、吸着剤4の全体量を第1実施例
の場合に比較して減少させることができる。
【0056】図6及び図7は本発明の第3実施例を示し
ている。この第3実施例では、第1の容器2に収納され
た吸着剤4を内燃機関としてのエンジンの排熱により加
熱することを特徴とする。
【0057】即ち、エンジン28のエキゾーストマニホ
ールド29にはヒートパイプ30の加熱部30aが添設
されていると共に、第1の容器2の底面外面にはヒート
パイプの放熱部30bが添設されている。従って、エン
ジン28の始動状態においては、第1の容器2に収納さ
れた吸着剤4はエンジン28の排熱により加熱されて高
温状態となる。
【0058】制御装置8の動作を示す図7において、制
御装置8は、エンジン28の温度が設定温度未満の場合
は(ステップS1)、第1実施例と同様にして、第1の
容器2により水蒸気を回収すると共に第2の容器5によ
り不凝縮ガスを回収する(ステップS2〜S8)。
【0059】一方、制御装置8は、エンジン28の温度
が設定温度以上で且つ吸着剤4が未再生の場合は(ステ
ップS1,S9)、第1のバルブ3を設定時間だけ開放
する(ステップS10〜12)。これにより、吸着剤4
に吸着されている水が水蒸気として脱着されて第1のバ
ルブ3を通じて吸着式冷凍装置1の冷媒通路13に戻る
ので、吸着式冷凍装置1の冷媒としての水が減少してし
まうことを防止することができる。また、エンジン28
の排熱を利用して吸着剤4を再生することができるの
で、省エネルギ化を図ることができる。
【0060】図8及び図9は本発明の第4実施例を示し
ている。この第4実施例では、吸着式冷凍装置1に接続
した容器により水蒸気及び不凝縮ガスを回収することを
特徴とする。
【0061】即ち、吸着式冷凍装置1の冷媒通路13に
は冷媒吸着手段及び不凝縮ガス吸着手段としての容器3
1がバルブ32を通じて接続されている。この容器31
の底面には水蒸気吸着用の吸着剤4が配設されていると
共に、天井面に不凝縮ガス吸着用の吸着剤7が帯状に添
設されている。
【0062】制御装置8の動作を示す図9において、制
御装置8は、エアコンディショナスイッチがオンされた
ときは(ステップS1)、バルブ32を設定時間だけ開
放することにより冷媒吸着動作及び不凝縮ガス吸着動作
を同時に実行する(ステップS2〜S4)。これによ
り、吸着式冷凍装置1の冷媒通路13から不凝縮ガスを
含む水蒸気が容器31に流入するので、水蒸気が吸着剤
4に吸着されて不凝縮ガスが分離されると共に、斯様に
して分離された不凝縮ガスが吸着剤7に吸着される。
【0063】この第4実施例の場合、1つの容器31内
に水蒸気吸着用の吸着剤4と不凝縮ガス吸着用の吸着剤
7を収納し、両方の吸着剤4,7により水蒸気と不凝縮
ガスとを同時に吸着して回収するようにしたので、制御
装置8による制御が簡単であると共に、全体の小形化を
図ることができる。
【0064】図10及び図11は本発明の第5実施例を
示しており、第4実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分について説明する。この第
5実施例は、容器31に収納された吸着剤4を電気ヒー
タにより加熱することを特徴とする。
【0065】即ち、容器31の底面外面に電気ヒータ2
5を添設し、制御装置8は、電気ヒータ25への通電に
より容器31に収納されている水蒸気吸着用の吸着剤4
を加熱するようになっている。
【0066】制御装置8の動作を示す図11において、
制御装置8は、エアコンディショナスイッチがオンされ
たときは(ステップS1)、第4実施例と同様にして、
容器31により水蒸気及び不凝縮ガスを回収してから
(ステップS2〜S5)、バルブ32を開放した状態で
電気ヒータ25に設定時間だけ通電する(ステップS6
〜S10)。これにより、吸着剤4に吸着されている水
が水蒸気として脱着されて吸着式冷凍装置1の冷媒通路
13に戻るので、吸着式冷凍装置1の冷媒としての水が
減少してしまうことを防止することができる。
【0067】図12及び図13は本発明の第6実施例を
示しており、第4実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、異なる部分について説明する。この第
6実施例は、容器31の底面をエンジンの排熱により加
熱することを特徴とする。
【0068】即ち、エンジン28のエキゾーストマニホ
ールド29にはヒートパイプ30の加熱部30aが添設
されていると共に、容器31の底面外面にはヒートパイ
プ30の放熱部30bが添設されている。従って、エン
ジン28の始動状態においては、容器31の底面に位置
する吸着剤4はエンジン28の排熱により加熱されて高
温状態となる。
【0069】制御装置8の動作を示す図13において、
制御装置8は、エンジン28の温度が設定温度未満の場
合は(ステップS1)、第4実施例と同様にして、容器
31により水蒸気及び不凝縮ガスを回収する(ステップ
S2〜S4)。
【0070】そして、制御装置8は、エンジン28の温
度が設定温度以上で且つ吸着剤4が未再生の場合は(ス
テップS1,S5)、バルブ32を設定時間だけ開放す
る(ステップS6〜S8)。これにより、吸着剤4に吸
着されている水が水蒸気として脱着されてバルブ32を
通じて吸着式冷凍装置1の冷媒通路13に戻るので、吸
着式冷凍装置1の冷媒としての水が減少してしまうこと
を防止することができる。また、エンジン28の排熱を
利用して吸着剤4を再生することができるので、省力化
を図ることができる。
【0071】本発明は、上記各実施例にのみ限定される
ものではなく、次のように変形または拡張できる。吸着
式冷凍装置1の冷媒通路13から不凝縮ガスを含んだ水
蒸気を容器に流入するタイミングとしては、エアコンデ
ィショナのオンタイミングに限らず、オフタイミングで
あってもよい。また、エアコンディショナの運転時間が
設定時間となったタイミングであってもよい。吸着剤4
を加熱する手段としては、エンジン28の冷却水、エキ
ゾーストマニホールド29からの放射熱、エンジン28
自体からの熱の伝達を利用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における全体の構成を示す
概略図
【図2】吸着式冷凍装置の構成を示す概略図
【図3】制御装置の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】図3相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図7】図3相当図
【図8】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図9】図3相当図
【図10】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図11】図3相当図
【図12】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図13】図3相当図
【符号の説明】
1は吸着式冷凍装置、2は第1の容器(冷媒吸着手
段)、3は第1のバルブ、4は吸着剤、5は第3の容器
(不凝縮ガス吸着手段)、6は第2のバルブ、7は吸着
剤、8は制御装置、24は電気ヒータ、28はエンジン
(内燃機関)、30はヒートパイプ、31は容器、32
はバルブである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温状態で気相冷媒を吸着し且つ高温状
    態で気相冷媒を脱着する吸着剤を利用した吸着式冷凍装
    置の不凝縮ガス除去装置において、 前記吸着式冷凍装置の冷媒通路から所定タイミングで気
    体を流入すると共に流入した気体に含まれた気相冷媒を
    吸着することにより不凝縮ガスを分離する冷媒吸着動作
    を実行する冷媒吸着手段と、 この冷媒吸着手段による冷媒吸着動作の実行後に前記冷
    媒吸着手段から不凝縮ガスを流入すると共に流入した不
    凝縮ガスを吸着する不凝縮ガス吸着動作を実行する不凝
    縮ガス吸着手段とを備えたことを特徴とする吸着式冷凍
    装置の不凝縮ガス除去装置。
  2. 【請求項2】 低温状態で気相冷媒を吸着し且つ高温状
    態で気相冷媒を脱着する吸着剤を利用した吸着式冷凍装
    置の不凝縮ガス除去装置において、 前記吸着式冷凍装置の冷媒通路から所定タイミングで気
    体を流入すると共に流入した気体に含まれた気相冷媒を
    吸着することにより不凝縮ガスを分離する冷媒吸着動作
    を実行する冷媒吸着手段と、 この冷媒吸着手段による冷媒吸着動作と同時に気体に含
    まれた不凝縮ガスを吸着する不凝縮ガス吸着動作を実行
    する不凝縮ガス吸着手段とを備えたことを特徴とする吸
    着式冷凍装置の不凝縮ガス除去装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒吸着手段を冷媒吸着動作の実行
    後に加熱する加熱源を設け、 前記冷媒吸着手段は、加熱源により加熱された状態で気
    相冷媒を脱着して前記吸着式冷凍装置の冷媒通路に戻す
    ことを特徴とする請求項1または2記載の吸着式冷凍装
    置の不凝縮ガス除去装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱源は、電気ヒータの通電に応じ
    て前記冷媒吸着手段を加熱するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の吸着式冷凍装置の不凝縮
    ガス除去装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱源は、内燃機関の排熱により前
    記冷媒吸着手段を加熱するように構成されていることを
    特徴とする請求項3記載の吸着式冷凍装置の不凝縮ガス
    除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8316927B2 (en) 2006-06-09 2012-11-27 Denso Corporation Loop heat pipe waste heat recovery device with pressure controlled mode valve
KR20130140090A (ko) * 2010-11-23 2013-12-23 인벤소르 게엠베하 흡착식 냉동기로부터 이질 가스를 제거하기 위한 진공 용기
CN114377438A (zh) * 2020-10-20 2022-04-22 鸿蒙科技(浙江)有限公司 一种脱除溶于制冷剂中不凝性气体的综合法

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