WO2013001608A1 - シート弁を用いた吸着式ヒートポンプ及び情報処理システム - Google Patents

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Abstract

 吸着式ヒートポンプは、吸着剤を有し吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を吸着器に供給する蒸発器と、吸着器から凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、蒸発器から吸着器へ冷媒を流通させる第2流通孔と、第1流通孔又は第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及びシート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、第1流通孔又は第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を備える。

Description

シート弁を用いた吸着式ヒートポンプ及び情報処理システム
 本発明は、シート弁を用いた吸着式ヒートポンプ及び情報処理システムに関する。
 地球温暖化の防止等を目的として、近年、環境負荷を低減する技術の重要性が増している。このような技術の中で、従来は利用価値がなく捨てられていた廃熱を回収して、再利用する技術が注目を集めている。その一つが、吸着式ヒートポンプである。
 吸着式ヒートポンプは、水又はメタノール等の冷媒が、シリカゲル又は活性炭等の吸着剤に対して吸脱着する際に生じる潜熱の移動を利用することにより、例えば100℃以下の温度の熱エネルギーを冷熱に変換する技術である。
 吸着式ヒートポンプは、吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換可能な吸着器を有する。また、吸着式ヒートポンプは、吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を吸着器に供給する蒸発器とを備える。
 吸着工程では、蒸発器内で液相の冷媒が蒸発し、気相に変化した冷媒が吸着器内に移動して吸着剤に吸着される。この際、冷媒は、蒸発器内で気化熱を奪うので、蒸発器から冷熱を取り出すことができる。
 脱着工程では、冷媒を吸着した吸着剤を加熱して冷媒を吸着剤から脱着させ、脱着した冷媒が凝縮器内で冷却されて凝縮する。液相に変化した冷媒は、蒸発器に供給される。この脱着工程で使用される温熱は、吸着剤の種類によっては例えば60℃程度の低い温度でも可能であるため、温熱源として種々の低温の廃熱による熱エネルギーが利用され得る。
 これらの吸着工程及び脱着工程を繰り返すことにより、温熱から冷熱を生成することが可能である。
 上述した吸着式ヒートポンプでは、吸着器と蒸発器との間には、気相の冷媒を蒸発器から吸着器へ流通させる流通路に弁が配置される。また、吸着器と凝縮器との間にも、気相の冷媒を吸着器から凝縮器へ流通させる流通路に弁が配置される。これらの弁は、冷媒の逆流を防止する。
 このような弁として、シート状の弁体を有するシート弁が用いられている。シート状の弁体は、吸着器と蒸発器との間の圧力差、又は吸着器と凝縮器との間の圧力差により開閉されるので、構造が簡単であり、また開閉のための追加の駆動力を必要としない。
特開平9-152221号公報 特開平8-135524号公報
 しかし、シート状の弁体は、面状の弁体を用いて流通孔を閉じるので、例えば、結露して液相に変化した冷媒が、弁体と流通路の周囲の部分との間に付着すると、表面張力によって、弁体が開き難くなる場合がある。
 また、シート状の弁体の開く向きが、鉛直下方向である場合には、自重により閉じ難くなる場合がある。
 このように、従来のシート状の弁体を有するシート弁は、開閉の動作又は応答性に問題があった。
 そこで、本明細書では、上述した問題を解決し得るシート弁を用いた吸着式ヒートポンプを提供することを目的とする。
 また、本明細書では、上述した問題を解決し得るシート弁を有する吸着式ヒートポンプを備えた情報処理システム提供することを目的とする。
 また、本明細書では、上述した問題を解決し得るシート弁を用いた吸着式ヒートポンプの動作方法を提供することを目的とする。
 更に、本明細書では、上述した問題を解決し得るシート弁を有する吸着式ヒートポンプを備えた情報処理システムの動作方法を提供することを目的とする。
 本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの一形態によれば、吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、上記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、上記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を上記吸着器に供給する蒸発器と、上記吸着器から上記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記蒸発器から上記吸着器へ冷媒を流通させる第2流通孔と、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び上記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を備える。
 また、本明細書に開示する情報処理システムの一形態によれば、動作時に発熱する情報処理部と、熱媒体が供給される冷却部と、吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、上記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、上記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を上記吸着器に供給する蒸発器と、上記吸着器から上記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記蒸発器から上記吸着器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び上記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を有する吸着式ヒートポンプと、を備え、上記脱着工程では、上記吸着器が、上記情報処理部の発熱を用いて吸着剤から冷媒を脱着させ、上記吸着工程では、上記蒸発器が、冷媒を蒸発させる際の気化熱を用いて上記熱媒体を冷却し、冷却された上記熱媒体を上記冷却部に供給する。
 また、本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの動作方法の一形態によれば、吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、上記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、上記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を上記吸着器に供給する蒸発器と、上記吸着器から上記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記蒸発器から上記吸着器へ冷媒を流通させる第2流通孔と、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び上記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を備える吸着式ヒートポンプの動作方法であって、上記脱着工程では、上記吸着器が、吸着剤から脱着した冷媒を上記第1流通孔を通して、上記凝縮器に供給し、上記吸着工程では、上記蒸発器が、蒸発させた冷媒を上記第2流通孔を通して上記吸着器に供給する。
 更に、本明細書に開示する情報処理システムの動作方法の一形態によれば、動作時に発熱する情報処理部と、熱媒体が供給される冷却部と、吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、上記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、上記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を上記吸着器に供給する蒸発器と、上記吸着器から上記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記蒸発器から上記吸着器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び上記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、上記第1流通孔又は上記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を有する吸着式ヒートポンプの動作方法であって、上記脱着工程では、上記吸着器が、上記情報処理部の発熱を用いて吸着剤から冷媒を脱着させると共に、吸着剤から脱着した冷媒を上記第1流通孔を通して、上記凝縮器に供給し、上記吸着工程では、上記蒸発器が、蒸発させた冷媒を上記第2流通孔を通して上記吸着器に供給すると共に、冷媒を蒸発させる際の気化熱を用いて上記熱媒体を冷却し、冷却された上記熱媒体を上記冷却部に供給する。
 上述した本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの一形態によれば、シート弁の開閉の動作及び応答性が向上するので、熱交換効率が高まる。
 また、上述した本明細書に開示する情報処理システムの一形態によれば、高い熱交換効率で冷却できる。
 上述した本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの動作方法の一形態によれば、シート弁の開閉の動作及び応答性が向上するので、熱交換効率が高まる。
 更に、上述した本明細書に開示する情報処理システムの動作方法の一形態によれば、高い熱交換効率で冷却できる。
 本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
 前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの第1実施形態を示す図である。 図1に示す吸着式ヒートポンプの閉じた状態のシート弁を示す端面図である。 図1に示す吸着式ヒートポンプの開いた状態のシート弁を示す端面図である。 図1に示す吸着式ヒートポンプの開いた状態のシート弁を示す斜視図である。 (A)は、本明細書に開示するシート弁の他の実施形態の閉じた状態を示す端面図であり、(B)は、シート弁から分離されたシート材が平らになった状態を示す図である。 図5(A)に示すシート弁の開いた状態を示す端面図である。 本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの第2実施形態を示す図である。 図7に示す吸着式ヒートポンプの脱着工程を示す図である。 本明細書に開示する情報処理システムの一実施形態を示す図である。 図9に示す情報処理システムの2つの四方弁が切り替えられた状態を示す図である。 図9及び図10に情報処理システムの情報処理部及び冷却装置を説明する図である。
 以下、本明細書で開示する吸着式ヒートポンプの好ましい第1実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
 図1は、本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの第1実施形態を示す図である。
 本実施形態の吸着式ヒートポンプ20は、吸着剤23を有する第1吸着器21a及び第2吸着器21bを備える。第1吸着器21a及び第2吸着器21bは、吸着剤23に冷媒24を吸着させる吸着工程と吸着剤23から冷媒24を脱着させる脱着工程とに切換え可能である。また、吸着式ヒートポンプ20は、第1吸着器21a又は第2吸着器21bから脱着した冷媒24を凝縮させる凝縮器25を備える。更に、吸着式ヒートポンプ20は、凝縮器25から供給された冷媒24を蒸発させ、蒸発した冷媒24を第1吸着器21a又は第2吸着器21bに供給する蒸発器26を備える。
 吸着式ヒートポンプ20は、ハウジング20aが区画されて、第1吸着器21aと、第2吸着器21bと、凝縮器25と、蒸発器26とに区分された空間を有する。ハウジング20a内は、図示しない真空ポンプ等により減圧されており、所定量の冷媒24が封入されている。冷媒24としては、例えば、水又はアルコール等を用いることができる。
 次に、第1吸着器21a及び第2吸着器21bについて、以下に更に説明する。第2吸着器21bは、第1吸着器21aと同様の構造を有しているので、第1吸着器21aに対する説明は、第2吸着器21bに対しても適宜適用される。
 第1吸着器21aの内部には、吸着剤23が配置される。吸着剤23としては、例えば、シリカゲル、ゼオライト又は活性炭等を用いることができる。また、第1吸着器21aは、吸着剤23を加熱又は冷却するための第1熱媒体配管22aを有する。第1熱媒体配管22aは、吸着剤23に対して温熱又は冷熱を十分に供給できるように、流路が蛇行するように配置され得る。第1熱媒体配管22aには、外部から高温又は低温の熱媒体が供給される。
 第1吸着器21aが吸着工程にある時には、外部から低温の熱媒体が第1熱媒体配管22aに供給され、低温の熱媒体が第1熱媒体配管22aを流れることにより、吸着剤23が冷却される。冷却された吸着剤23は、気相の冷媒24に対して高い吸着能力を有する。
 第1吸着器21aが脱着工程にある時には、外部から高温の熱媒体が第1熱媒体配管22aに供給され、高温の熱媒体が第1熱媒体配管22aを流れることにより、吸着剤23が加熱される。加熱された吸着剤23は、吸着していた冷媒24を脱着させて気相の冷媒24を生成する。また、加熱された吸着剤23は、吸着していた冷媒24を脱着させることにより、吸着能力が再生される。
 このように、第1吸着器21aは、吸着工程と脱着工程とに切換えられて使用される。第2吸着器21bは、第1吸着器21aが吸着工程の時には脱着工程となり、第1吸着器21aが脱着工程の時には吸着工程となる。第2吸着器21bは、外部から高温又は低温の熱媒体が供給される第2熱媒体配管22bを有する。
 以上が、第1吸着器21a及び第2吸着器21bの説明である。
 凝縮器25には、気相の冷媒24が、第1吸着器21a又は第2吸着器21bから供給される。凝縮器25は、気相の冷媒24を冷却するための第3熱媒体配管25aを有する。第3熱媒体配管25aは、気相の冷媒24に対して冷熱を十分に供給できるように、流路が蛇行するように配置され得る。第3熱媒体配管25aには、外部から低温の熱媒体が供給される。
 凝縮器25において冷却された気相の冷媒24は、液相に変化する。液相の冷媒24は、凝縮器25の下方に落下した後、導通管25bを通って蒸発器26へ移動する。蒸発器26は、凝縮器25に対して鉛直下方に位置しており、液相の冷媒24は、重力によって、導通管25bを通って蒸発器26へ移動する。
 蒸発器26には、凝縮器25から液相の冷媒24が供給される。蒸発器26は、液相の冷媒24が蒸発する際の気化熱を供給するための第4熱媒体配管26aを有する。第4熱媒体配管26aは、液相の冷媒24に対して十分に気化熱を供給できるように、流路が蛇行するように配置され得る。第4熱媒体配管26aには、外部から熱媒体が供給されて、蒸発器26において冷却された熱媒体が外部へ送られる。蒸発器26において気相に変化した冷媒26は、第1吸着器21a又は第2吸着器21bへ供給される。
 第1吸着器21aと凝縮器25とは、第1隔壁17aによって仕切られる。そして、第1隔壁17aには、第1吸着器21aから凝縮器25へ冷媒24を流通させる第1流通孔16aが配置される。第1流通孔16aは、第1吸着器21a側の空間と凝縮器25側の空間とを隔てる第1隔壁17aを貫通する孔として形成される。同様に、第1吸着器21aと蒸発器26とは、第2隔壁17bによって仕切られる。そして、第2隔壁17bには、蒸発器26から第1吸着器21aへ冷媒24を流通させる第2流通孔16bが配置される。第2流通孔16bは、第1吸着器21a側の空間と蒸発器26側の空間とを隔てる第2隔壁17bを貫通する孔として形成される。
 同様に、第2吸着器21bと凝縮器25とは、第3隔壁17cによって仕切られる。そして、第3隔壁17cには、第2吸着器21bから凝縮器25へ冷媒24を流通させる第3流通孔16cが配置される。同様に、第2吸着器21bと蒸発器26とは、第4隔壁17dによって仕切られる。そして、第4隔壁17dには、蒸発器26から第2吸着器21bへ冷媒24を流通させる第4流通孔16dが配置される。
 第1流通孔16aには、第1流通孔16aを開閉するシート弁10aが配置される。同様に、第2流通孔16bには、第2流通孔16bを開閉するシート弁10bが配置される。第3流通孔16cには、第3流通孔16cを開閉するシート弁10cが配置される。第4流通孔16dには、第4流通孔16dを開閉するシート弁10dが配置される。
 次に、シート弁10bの詳細な説明を、図2~図4を参照して以下に行う。
 図2は、図1に示す吸着式ヒートポンプ20の閉じた状態のシート弁10bを示す端面図である。図3は、図1に示す吸着式ヒートポンプ20の開いた状態のシート弁10bを示す端面図である。図4は、図1に示す吸着式ヒートポンプ20の開いた状態のシート弁10bを示す斜視図である。
 シート弁10bは、シート材11及びシート材11の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材12を有するシート弁体13を備える。シート弁体13は、第2流通孔16bを開閉する。
 シート材11は、例えば、図4に示すように、矩形の形状を有する。開閉補助板材13は、例えば、図4に示すように、縦長の矩形形状を有する。
 シート材11の一方の端部は、開閉補助板材12に接合される。本実施形態では、シート材11の一方の端部が、開閉補助板材12と積層されて接合されている。シート材11の他方の端部は自由端部となっており、シート弁10bは、シート弁体13の開閉補助板材12側を支点として開閉自在となっている。
 シート弁10bが閉じている状態では、図2に示すように、第2流通孔16bを覆うように、シート材11が第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面と接している。
 また、シート弁10bは、開閉補助板材12に対して熱を伝導する熱伝導部を備える。具体的には、本実施形態では、上記熱伝導部は、熱媒体を流通させ、開閉補助板材12に対して熱を伝導可能な配管15を有する。また、上記熱伝導部は、開閉補助板材12を、シート弁体13が配置される第2流通孔16bの周囲に固定する固定部材14を有する。
 開閉補助板材12は、一方の端部を含む部分がシート材11に接合されており、他方の端部が固定部材14を介して、第2流通孔16bの周囲に固定される。開閉補助板材12は、固定部材14を用いて、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面に固定される。
 固定部材14の内部には配管15が配置されており、配管15と開閉補助板材12とは、固定部材14を介して熱的に接続される。
 固定部材14の形成材料としては、熱伝導率の高いものが好ましい。固定部材14の形成材料として、金属、例えば銅を用いることができる。
 配管15は、開閉補助板材12に対して近い位置に配置することが、配管15を流れる熱媒体の温熱又は冷熱を効率良く開閉補助板材12に伝達する上で好ましい。
 図1の鎖線に示すように、配管15には、第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに流れる熱媒体の一部が供給される。即ち、第1吸着器21aが吸着工程にある場合には、吸着工程において吸着剤23を冷却するための低温の熱媒体が配管15に供給され、第1吸着器21aが脱着工程にある場合には、脱着工程において吸着剤23を加熱するための高温の熱媒体が配管15に供給される。
 第1吸着器21aの吸着工程において、低温の熱媒体が配管15に供給された場合には、冷熱が、固定部材14を介して開閉補助板材12に伝達される。また、開閉補助板材12には、蒸発した冷媒の冷熱も伝達される。冷熱が伝達された開閉補助板材12は、図3に示すように、シート材11が第2流通孔16bを開くように変形する。具体的には、冷熱が伝達された開閉補助板材12は、蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって湾曲するように変形する。
 図3に示すように、開閉補助板材12が変形することにより、少なくともシート材11における開閉補助板材12と接合された部分を、第2隔壁17bから離間させて、シート弁10bの開く動作が補助される。
 このようにしてシート弁10bが開いた状態の斜視図が、図4に示されている。シート弁体13によって覆われていた複数の第2流通孔16bが第1吸着器21a側の空間に露出しており、気相の冷媒24が流通可能となっている。なお、図1には、簡単のため、第2流通孔16bを一つだけ示している。
 一方、第1吸着器21aの脱着工程において、高温の熱媒体が配管15に供給された場合には、温熱が、固定部材14を介して開閉補助板材12に伝達される。開閉補助板材12には、加熱された吸着剤から脱着した冷媒の温熱も伝達される。温熱が伝達された開閉補助板材12は、図2に示すように、シート材11が第2流通孔16bを閉じるように変形する。具体的には、温熱が伝達された開閉補助板材12は、平らな状態になるように変形する。
 図2に示すように、開閉補助板材12が平らな状態になることにより、少なくともシート材11における開閉補助板材12と接合された部分を、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面と密着させて、シート弁10bの閉じる動作が補助される。
 このようにしてシート弁10bの閉じた状態が、図2に示されている。複数の第2流通孔16bがシート材11によって覆われており、気相の冷媒24が流通不能となっている。
 次に、シート弁10bの開閉動作を確実にし、且つ応答性を高める観点から、開閉補助板材12の好ましい形成材料等について以下に説明する。
 開閉補助板材12は、熱膨張率が異なる複数の板材が積層されて形成されることが好ましい。具体的には、開閉補助板材12としては、バイメタル又はトリメタルを用いることができる。
 図3に示すシート弁10bの開閉補助板材12では、板材12aと板材12bとが積層されたバイメタルを用いた例が示されている。板材12aの熱膨張係数は、板材12bの熱膨張係数よりも大きい。従って、第1吸着器21aの吸着工程において、冷熱が伝達された開閉補助板材12では、板材12aの熱収縮量が、板材12bの熱収縮量よりも大きいので、開閉補助板材12は、蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって湾曲するように変形する。
 一方、第1吸着器21aの脱着工程において、温熱が伝達された開閉補助板材12では、板材12aの熱膨張量が、板材12bの熱膨張量よりも大きいので、開閉補助板材12は、蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって湾曲した状態から平らな状態に変形する。なお、開閉補助板材12は、平らな状態を通り超して第1吸着器21a側から蒸発器16側に向かって湾曲するように変形しても良い。
 開閉補助板材12は、配管15により供給される冷熱又は温熱による温度範囲において、温度と変位量との関係が直線関係にあることが好ましい。また、所定の温度差に対する変位量の大きいことが好ましい。
 開閉補助板材12として、平板形バイメタルを用いる場合には、湾曲係数は、10×10-6(℃-1)以上、特に、20×10-6(℃-1)以上であることが好ましい。平板形バイメタルの変位量は、D=K(T-T)l/tで与えられる。ここで、Kは湾曲係数であり、T及びTは、変位前及び変位後の温度であり、lは平板形バイメタルの長さであり、tは平板形バイメタルの厚さである。
 例えば、tが0.1mmであり、lが20mmであり、T-Tが25℃の場合に、湾曲係数Kが10×10-6(℃-1)以上であると、1mm以上の大きさの変位量Dが得られる。
 このような平板型バイメタルとして、例えば、JIS記号TM1又はTM2のものが挙げられる。以上が、開閉補助板材12の好ましい形成材料等に関する説明である。
 高温の熱媒体又は低温の熱媒体を配管15に流すタイミングは、第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに熱媒体を流すタイミングと同じにすることが、開閉補助板材12を速やかに変形させて、シート弁10bの開閉動作の応答性を高める観点から好ましい。また、高温の熱媒体又は低温の熱媒体を配管15に流すタイミングを、第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに熱媒体を流すタイミングよりも早くすることにより、シート弁10bの開閉動作の応答性を更に高めても良い。
 上述した構造を有するシート弁10bは、蒸発器26から第1吸着器21aへの気相の冷媒24の流れを許容するように開くが、第1吸着器21aから蒸発器26への流れは閉じて許容しない。このシート弁10bの動作について、以下に説明する。
 吸着工程では、第1吸着器21a内の冷却された吸着剤23が第1吸着器21a内の気相の冷媒24を吸着すると、第1吸着器21aの内圧が蒸発器26よりも低くなる。即ち、蒸発器26の内圧が、第1吸着器21aよりも高くなる。そして、シート弁10bは、第1吸着器21aに対する蒸発器26の内圧の上昇を受けて、第1吸着器21a側に向かって開く。この際、開閉補助板材12の働きにより、シート弁10bの開く動作が補助されるので、動作の応答性が向上する。このようにして、蒸発器26から第1吸着器21aへの気相の冷媒24の流れが許容される。
 一方、脱着工程では、第1吸着器21a内の加熱された吸着剤23が、吸着していた冷媒24を脱着させるので、第1吸着器21aの内圧が蒸発器26よりも高くなる。そして、シート弁10bは、蒸発器26に対する第1吸着器21aの内圧の上昇を受けて、蒸発器26側に向かって閉じる。この際、開閉補助板材12の働きにより、シート弁10bが閉じる動作が補助されるので、閉じる動作の応答性が向上する。また、シート弁10bのシート弁体13は、鉛直上方側の端部が第2隔壁17bに固定されているので、シート弁10bの閉じる動作は、自重によっても補助される。従って、第1吸着器21aから蒸発器26への気相の冷媒24の流れは許容されない。
 次に、シート弁10bの開閉動作を確実にし、且つ応答性を高める観点から、シート材11の好ましい形成材料等について以下に説明する。
 シート材11の形成材料としては、気相の冷媒24の透過を防止する材料であれば、特に制限無く用いることができる。シート材11の形成材料として、例えば、プラスチックフィルムシート又はシリコーンシートを用いることができる。プラスチックの材質として、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタラート)等を用いることができる。
 シート材11の剛性率又は弾性率は、低くても良いし高くても良い。特に、開閉補助板材11が変形した際に、シート材11の全体か又はシート材11における開閉補助板材11との接合部分が開閉補助板材11の変形に追従して、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面から離間する程度の剛性率又は弾性率を有していることが好ましい。また、シート弁体13が鉛直下方向に開くように配置される場合には、高い剛性率を有するシート材11を用いることが、第2流通孔16bの開閉を確実にする上で好ましい。
 シート材11の厚さは、圧力差による応答性の良い開閉の動作を確保する観点から、薄いことが好ましい。シート材11の厚さは、例えば、0.2~0.5mmとすることができる。
 次に、第1流通孔16aに配置されるシート弁10aについて、以下に説明する。
 シート弁10aは、そのシート弁体13の一方の端部が第1隔壁17aにおける凝縮器25側の面に固定されて、シート弁体13が開閉補助板材12側を支点として開閉自在となっている。
 シート弁10aは、第1吸着器21aが脱着工程の時に開き、第1吸着器21aが吸着工程の時に閉じる。
 シート弁10aの構造は、開閉補助板材12の温度に応じて変形する向きが反対であることを除いては、上述したシート弁10bと同様である。このことについて、以下に説明する。
 図1の鎖線に示すように、シート弁10aの配管15に対しても、第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに供給される熱媒体の一部が供給される。
 即ち、第1吸着器21aが吸着工程の場合には、吸着工程において吸着剤23を冷却するための低温の熱媒体が配管15に供給されるが、冷熱が伝達された開閉補助板材12は、シート材11が第1流通孔16aを閉じるように平らになる。また、吸着工程では、第1吸着器21aの内圧は凝縮器25よりも低くなる。従って、シート弁10aは、シート材11が流通孔16aを閉じるように圧力差を受ける。シート弁10aの開閉補助板材12は、シート材11が閉じる動作を補助するように変形することになる。このようにして、吸着工程にある第1吸着器21aと凝縮器25とはシート弁10aによって隔離される。
 一方、第1吸着器21aが脱着工程の場合には、脱着工程において吸着剤23を加熱するための高温の熱媒体がシート弁10aの配管15に供給されるが、温熱が伝達された開閉補助板材12は、シート材11が第1流通孔16aを開くように変形する。また、脱着工程では、第1吸着器21aの内圧は凝縮器25よりも高くなる。従って、シート弁10aは、シート材11が流通孔16aを開くように圧力差を受ける。シート弁10aの開閉補助板材12は、シート材11が開く動作を補助するように変形することになる。このようにして、第1吸着器21aの吸着剤23から脱着した冷媒24が、流通孔16aを通って、凝縮器25に移動する。
 上述した構造を有するシート弁10aは、第1吸着器21aから凝縮器25への気相の冷媒24の流れを許容するように開くが、凝縮器25から第1吸着器21aへの流れに対しては閉じるようになっている。
 上述したシート弁10aの動作を、シート弁10aの開閉補助板材12が、図2及び図3に示すシート弁10bの開閉補助板材12と同様に、板材12aと板材12bとが積層されたバイメタルを用いて形成される場合を例にして以下に説明する。ここで、シート弁10aの開閉補助板材12では、板材12aが凝縮器25側に配置されており、板材12bは第1吸着器21aに配置される。
 シート弁10aでは、板材12bの熱膨張係数は、板材12aの熱膨張係数よりも大きい。従って、第1吸着器21aが脱着工程において、温熱が伝達された開閉補助板材12では、板材12bの熱膨張量が、板材12aの熱膨張量よりも大きいので、開閉補助板材12は、第1吸着器21a側から凝縮器25側に向かって湾曲するように変形する。このようにして、温熱が伝達された開閉補助板材12は、シート材11が第1流通孔16aを開くように変形する。
 一方、第1吸着器21aの吸着工程において、冷熱が伝達されたシート弁10aの開閉補助板材12では、板材12bの熱収縮量が、板材12aの熱収縮量よりも大きいので、開閉補助板材12は、第1吸着器21a側から凝縮器25側に向かって湾曲した状態から平らな状態に変形する。なお、開閉補助板材12は、平らな状態を通り超して凝縮器25側から第1吸着器21a側に向かって湾曲するように変形しても良い。このようにして、冷熱が伝達された開閉補助板材12は、シート材11が第1流通孔16aを閉じるように変形する。
 このように、シート弁10aにおける開閉補助板材12の板材12aと板材12bとの間の熱膨張係数の大小関係は、シート弁10bの開閉補助板材12とは反対の関係を有する。
 本実施形態では、シート弁10a及びシート弁10bそれぞれの開閉補助板材12の温度に応じて変形する向きを反対にすることにより、第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに供給される熱媒体の一部を共に使用できるようにした。これにより、シート弁10a又はシート弁10bに対して、第2吸着器21bの第2熱媒体配管22bに供給される熱媒体の一部を供給する必要がなくなるので、熱媒体を流通させる配管の長さを短くすることができる。もしシート弁10a及びシート弁10bそれぞれの開閉補助板材12が温度に応じて変形する向きが同じであれば、シート弁10a又はシート弁10bに対して、一方には高温の熱媒体を供給し、他方には低温の熱媒体を供給することが必要となる。そこで、第2吸着器21bの第2熱媒体配管22bに供給される熱媒体の一部をシート弁10a又はシート弁10bに対して供給する必要が生じることになる。
 第3流通孔16cに配置されるシート弁10cの構造及び働きは、上述したシート弁10aと同様である。また、第4流通孔16dに配置されるシート弁10dの構造及び働きは、上述したシート弁10bと同様である。
 次に、上述した吸着式ヒートポンプ20の動作の一例を以下に説明する。
 吸着式ヒートポンプ20は、第1吸着器21a及び第2吸着器21bを用いて、吸着工程と脱着工程とを交互に切換えるサイクル処理により、連続して冷熱を取り出すものである。
 まず、あるサイクルとして、図1に示すように、蒸発器26から蒸発した冷媒24の供給を受けて第1吸着器21aで吸着工程を行うと同時に、第2吸着器21bで脱着工程を行って脱着した冷媒24を凝縮器25に供給して凝縮させる。次のサイクルでは、第1吸着器21a及び第2吸着器21bでの工程を切換えて、第1吸着器21aで脱着工程を行うと同時に第2吸着器21bで吸着工程を行う。つまり、第1吸着器21aでは、前のサイクルで吸着剤23に吸着した冷媒24を脱着させて凝縮器25に供給し、第2吸着器21bでは、前のサイクルで脱着させた吸着剤23に蒸発器26からの冷媒24を吸着させる。
 この際、第1吸着器21aには、吸着工程及び脱着工程に伴って、低温の熱媒体及び高温の熱媒体が交互に供給される。また、第2吸着器21bには、脱着工程及び吸着工程に伴って、高温の熱媒体及び低温の熱媒体が交互に供給される。
 このようなサイクルを交互に繰り返すことにより、蒸発器26では、冷媒24の液相から気相への変化に伴う気化熱が、第4熱媒体配管26aを流通する熱媒体から吸収され続ける。このようにして冷却された熱媒体を用いて、吸着式ヒートポンプ20から冷熱が取り出される。
 また、このようなサイクルの繰り返しにおいて、シート弁10a、10b、10c、10dは、圧力差及び配管15に対する熱媒体の供給のみにより駆動されるので、シート弁の制御及びシート弁を駆動するための外部からのエネルギーは不要である。
 各吸着器に対する吸着工程及び脱着工程の切換えは、各熱媒体配管に供給される低温又は高温の熱媒体の切換えによって制御される。通常、吸着工程の方が脱着工程よりも時間がかかるので、吸着工程に要する時間に基づいて切換えが制御される。この熱媒体の切換えのタイミングは、ある温度の低温の熱媒体を流した時に、どの位の時間で吸着工程が終了して、蒸発器の冷却能力が停止するのかを事前に調べておく。そして、調べた時間に基づいて、熱媒体の切換えを制御する。
 上述した本実施形態の吸着式ヒートポンプによれば、開閉補助板材の働きにより補助されて、シート弁体が流通孔を確実に開閉する。また、開閉補助板材の働きに補助されて、シート弁体の開閉動作の応答性が向上する。従って、シート弁の開閉の不良又は遅れがなくなることにより、発生した圧力差に伴ってシート弁が速やかに開閉するので、生じた圧力差に遅れることなく気相の冷媒の流通孔を流通するため、吸着式ヒートポンプの熱交換効率が高まる。
 また、シート弁は、開閉補助板材の働きにより開閉の動作が補助されるので、シート弁体が鉛直下方に開く場合でも、シート弁体を鉛直上方に向けて確実に閉じることができる。従って、シート弁が配置される位置又は向きの自由度が増すので、吸着式ヒートポンプの寸法をより小型化することが可能となる。また、小型の吸着式ヒートポンプには、上述した効率の良いシート弁を用いることが、熱効率の観点から特に好ましい。
 上述した本実施形態の吸着式ヒートポンプは、自動車等の車両又はコンピュータ等の情報処理装置等の低温廃熱を発生する中・小型装置類に広く搭載することが可能である。このようにして、廃熱利用による省エネルギー又は環境負荷の低減が実現され得る。
 次に、上述した吸着式ヒートポンプに用いられ得るシート弁の他の実施形態を、図5及び図6を参照して、以下に説明する。シート弁の他の実施形態について特に説明しない点については、上述の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
 図5及び図6を用いた説明では、本実施形態のシート弁が、図1に示す吸着式ヒートポンプの第2流通孔に配置される例を示している。
 図5(A)は、本明細書に開示するシート弁の他の実施形態の閉じた状態を示す端面図であり、図5(B)は、シート弁から分離されたシート材が平らになった状態を示す図である。図6は、図5(A)に示すシート弁の開いた状態を示す端面図である。
 本実施形態のシート弁10bでは、シート弁体13は、2つの開閉補助板材12a、12bを備える。シート材11は、第2流通孔16bを覆うように配置される。シート材11の一方の端部が、一方の開閉補助板材12aと接合され、シート材11の他方の端部が、他方の開閉補助板材12bと接合される。
 本実施形態では、シート材11の一方の端部は、一方の開閉補助板材12aの第2隔壁17b側の面に積層されて接合されている。同様に、シート材11の他方の端部は、他方の開閉補助板材12bの第2隔壁17b側の面に積層されて接合されている。
 一方の開閉補助板材12aは、一方の端部を含む部分がシート材11に接合されており、他方の端部を含む部分が固定部材14aを介して、第2流通孔16bの周囲に固定される。具体的には、一方の開閉補助板材12aは、固定部材14aを用いて、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面に固定される。
 同様に、他方の開閉補助板材12bは、一方の端部を含む部分がシート材11に接合されており、他方の端部を含む部分が固定部材14bを介して、第2流通孔16bの周囲に固定される。具体的には、他方の開閉補助板材12bは、固定部材14bを用いて、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面に固定される。
 固定部材14a、14b内に配置される配管15a、15bには、第1熱媒体配管22aに供給される熱媒体の一部が供給される。
 固定部材14aに接合された一方の開閉補助板材12aは、第2隔壁17bに対して離間した状態で、第2流通孔16bの周囲の第2隔壁17bの部分に固定される。シート材11の一方の端部側の部分も、第2隔壁17bに対して離間している。
 同様に、固定部材14bに接合された他方の開閉補助板材12bは、第2隔壁17bに対して離間した状態で、第2流通孔16bの周囲の第2隔壁17bの部分に固定される。シート材11の他方の端部側の部分も、第2隔壁17bに対して離間している。
 図5(B)に示すように、シート弁体13は、一方の開閉補助板材12aと他方の開閉補助板材12bとの間の距離Lよりも、シート材11を平らに展開した状態における一方の開閉補助板材12aと他方の開閉補助板材12bとの間に位置するシート材11の部分の長さMの方が長い。
 従って、シート弁10bが閉じている状態では、シート弁体13は、図5(A)に示すように、第1吸着器21aと蒸発器16との間の圧力差によって、全体として第1吸着器21a側から蒸発器16側に向かって撓んだ形状を有する。複数の第2流通孔16bがシート弁体13によって覆われており、気相の冷媒24が流通不能となっている。
 また、シート弁10bが閉じている状態では、一方の開閉補助板材12aは、第1吸着器21a側から蒸発器16側に向かって湾曲するように変形している。同様に、他方の開閉補助板材12bも、第1吸着器21a側から蒸発器16側に向かって凹状に湾曲するように変形している。このような一方及び他方の開閉補助板材12a、12bの変形は、第1吸着器21aの脱着工程において、高温の熱媒体が配管15に供給されて、温熱が、固定部材14a、14bを介して、一方及び他方の開閉補助板材12a、12bに伝達されることにより生じる。
 このように、一方及び他方の開閉補助板材12a、12bが変形することにより、シート材11における開閉補助板材12と接合された側の部分を、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面と密着させて、シート弁10bの閉じる動作が補助される。
 一方、シート弁10bが開いた状態では、シート弁体13は、図6に示すように、第1吸着器21aと蒸発器16との間の圧力差によって、全体として蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって撓んだ形状を有する。シート弁体13によって覆われていた複数の第2流通孔16bが第1吸着器21a側の空間に露出しており、気相の冷媒24が流通可能となっている。
 また、シート弁10bが開いた状態では、一方の開閉補助板材12aは、蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって凸状に湾曲するように変形している。同様に、他方の開閉補助板材12bも、蒸発器16側から第1吸着器21a側に向かって湾曲するように変形している。このような一方及び他方の開閉補助板材12a、12bの変形は、第1吸着器21aの吸着工程において、低温の熱媒体が配管15に供給されて、冷熱が、固定部材14a、14bを介して、一方及び他方の開閉補助板材12a、12bに伝達されることにより生じる。
 このように、一方及び他方の開閉補助板材12a、12bが変形することにより、シート材11における開閉補助板材12と接合された側の部分を、第2隔壁17bの第1吸着器21a側の面から離間させて、シート弁10bの開く動作が補助される。
 上述した、距離L及び長さMは、シート弁10bが閉じている時に、シート材11にしわ等が生じることなく、第2流通孔16bを閉じることができる寸法に設定されることが好ましい。
 また、シート材11は、弾性を有することが、シート弁10bの開閉の動作を確実にし、且つ動作の応答性を向上させる上で好ましい。シート材11が弾性を有していると、圧力差以外にシート材11の内部応力が利用されてシート材11が変形するので、シート弁体13の閉じた状態又は開いた状態が安定する。また、シート材11が弾性を有していると、圧力差以外にシート材11の内部応力が利用されてシート材11が変形するので、シート弁10bの開閉に要する時間が短縮される。
 シート材11の弾性率は、圧力差及び開閉補助板材12a、12bの変形量を考慮して、シート弁10bが開閉するように設定され得る。例えば、シート弁10bは、圧力差を受けた状態において、一方及び他方の開閉補助板材12a、12bの変形量が所定の範囲を超えた時に、シート弁体13の変形の向きが反転するようにすることができる。
 上述した本実施形態のシート弁は、図1に示す吸着式ヒートポンプの第2流通孔に配置される場合を例として説明された。本実施形態のシート弁は、図1に示す吸着式ヒートポンプの第3流通孔にも同様に配置することができる。また、本実施形態のシート弁は、図1に示す吸着式ヒートポンプの第2流通孔及び第4流通孔に配置することもできる。この場合には、シート弁の構造は、開閉補助板材の温度に応じて変形する向きが反対となる。
 上述した本実施形態のシート弁によれば、シート弁体13の両端部が固定されているので、シート弁体13の開閉方向が鉛直方向に対して何れの方向であっても、開閉動作が確実に行われる。
 次に、上述した吸着式ヒートポンプの第2実施形態を、図7及び図8を参照して、以下に説明する。第2実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
 図7は、本明細書に開示する吸着式ヒートポンプの第2実施形態を示す図である。図8は、図7に示す吸着式ヒートポンプの脱着工程を示す図である。
 本実施形態の吸着式ヒートポンプ20は、1つの吸着器21cのみを備えている。具体的には、吸着式ヒートポンプ20は、上述の第1実施形態に対して、第2吸着器のみを備えており、第1吸着器は備えていない。本実施形態の吸着式ヒートポンプ20のその他の構造は、上述した第1実施形態と同様である。
 上述した吸着式ヒートポンプ20の動作の一例を以下に説明する。
 あるサイクルとして、図7に示すように、蒸発器26から蒸発した冷媒24の供給を受けて吸着器21cで吸着工程を行う。次のサイクルでは、図8に示すように、吸着器21cで脱着工程を行って脱着した冷媒24を凝縮器25に供給して凝縮させる。このようなサイクルを交互に繰り返すことにより、吸着工程において、吸着式ヒートポンプ20から冷熱が取り出される。
 次に、図1に示す吸着式ヒートポンプを備えた情報処理システムについて、図面を参照して、以下に説明する。
 図9は、本明細書に開示する情報処理システムの一実施形態を示す図である。図10は、図9に示す情報処理システムの2つの四方弁が切り替えられた状態を示す図である。図11は、図9及び図10に情報処理システムの情報処理部及び冷却装置を説明する図である。
 本実施形態の情報処理システム30は、動作時に発熱する情報処理部31と、第1熱媒体が供給される冷却装置33とを備える。また、情報処理システム30は、図1に示す吸着式ヒートポンプ20を備える。
 第1熱媒体は、蒸発器26と冷却装置33との間で循環する。第1熱媒体は、蒸発器26の第4熱媒体配管26aに供給されて冷却された後に冷却装置33に戻り、冷温が取り出される。冷却装置33は、例えば、熱交換器を用いて第1熱媒体の冷熱を取り出して冷風を生成し、情報処理部31を冷却しても良い。また、冷却装置33は、情報処理部31が配置された部屋を冷却するものでもあっても良い。
 情報処理部31は、CPU等の演算部又はハードディスクドライブ等の記憶部を備えており、動作時に発熱する。情報処理部31は、例えば、サーバ等であり得る。情報処理部31は、動作時の発熱を用いて第2熱媒体を加熱して、高温の第2熱媒体を吸着式ヒートポンプ30に供給する。高温の第2熱媒体としては、例えば、50~70℃の温度で供給される。
 例えば、図11に示すように、サーバである情報処理部31は、CPU31aと、CPU31aと熱的に接触するコールドプレート31bと、筐体31cとを備え得る。CPU31aは、発生した熱をコールドプレート31bに伝達することにより冷却される。コールドプレート31bは、伝達された熱を用いて第2熱媒体を加熱し、加熱された第2熱媒体を吸着式ヒートポンプ30に供給する。
 また、図11に示すように、サーバである情報処理部31は、筐体31c内の温熱を有する空気を筐体外に排出するファン31dを備え得る。筐体31cの外部には、ファン31dから排出される温風を吸気して、冷却された冷風を排出する冷却装置33としてのドライコイルが配置され得る。冷却装置33は、蒸発器26から供給された第1熱媒体から冷熱を取り出して、ファン31dから排出される温風を冷却し、情報処理部31が配置された部屋内に冷風を排出する。ドライコイル33で加熱された第1熱媒体は蒸発器26に戻される。
 また、吸着式ヒートポンプ20には、外部の冷却水供給源32から低温の第3熱媒体が供給される。冷却水供給源32は、例えば、冷却水を供給する建物のユーティリティ装置のクーリングタワーであっても良い。低温の第3熱媒体は、例えば、20~30℃の温度で供給される。
 情報処理システム30は、高温の第2熱媒体及び低温の第3熱媒体の流路を切換える第1四方弁34及び第2四方弁35を備える。第1四方弁34及び第2四方弁35は、情報処理部31によって制御され得る。また、第1四方弁34及び第2四方弁35は、情報処理部31とは異なる制御部によって制御されるようにしても良い。
 第1吸着器21a及び第2吸着器21bに対する吸着工程及び脱着工程の切換えは、第1四方弁34及び第2四方弁35によって高温の第2熱媒体及び低温の第3熱媒体の流路が切り換えられることにより行われる。
 また、第1熱媒体及び第2熱媒体及び第3熱媒体それぞれは、図示しないポンプによって、配管内を循環する。
 次に、上述した情報処理システム30の動作の一例を以下に説明する。
 図9に示す情報処理システム30では、第1吸着器21aが吸着工程にあり、第2吸着器21bが脱着工程にある。
 情報処理部31から供給される高温の第2熱媒体は、第2四方弁35のポート35aからポート35dを通って第2吸着器21bの第2熱媒体配管22bに供給される。第2吸着器21bでは、第2吸着器21b内の吸着剤23が加熱されて、脱着工程が行われる。第2吸着器21bで温熱が取り出された後の第2熱媒体は、第1四方弁34のポート34dからポート34aを通って情報処理部31に戻る。情報処理部31に戻った第2熱媒体は、加熱された後、再び情報処理部31と第2吸着器21bとの間を循環する。
 冷却水供給源32から供給される低温の第3熱媒体は、分岐部35において、凝縮器25及び第1吸着器21aに向かって分岐する。
 凝縮器25へ向かって分岐した低温の第3熱媒体は、第3熱媒体配管25aに供給される。凝縮器25では、シート弁10cを通って第2吸着器21bから供給された気相の冷媒24が、低温の第3熱媒体によって冷却されて液相に変化する。液相に変化した冷媒24は、蒸発器26へ供給される。凝縮器25で冷熱が取り出された後の第3熱媒体は、冷却水供給源32に戻る。
 一方、第1吸着器21aに向かって分岐した低温の第3熱媒体は、第2四方弁35のポート35cからポート35bを通って第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに供給される。第1吸着器21aでは、第1吸着器21a内の吸着剤23が冷却されて、吸着工程が行われる。第1吸着器21aで冷熱が取り出された後の第3熱媒体は、第1四方弁34のポート34bからポート34cを通って冷却水供給源32に戻る。冷却水供給源32に戻った第3熱媒体は、外部で冷却された後、再び吸着式ヒートポンプ20に供給される。
 蒸発器26では、蒸発した冷媒24が、内圧差によりシート弁10bを通って第1吸着器21aへ供給される。蒸発器25では、冷媒24の液相から気相への変化に伴う気化熱が、第4熱媒体配管26aを流通する第1熱媒体から吸収されて、第1熱媒体が冷却される。冷却された第1熱媒体が冷却装置33に供給されて、吸着式ヒートポンプ20から冷熱が取り出される。低温の第1熱媒体としては、例えば、15~20℃の温度が得られる。
 次に、第1四方弁34及び第2四方弁35が切換えられた状態について説明する。
 図10に示す情報処理システム30では、第1吸着器21aが脱着工程にあり、第2吸着器21bが吸着工程にある。
 情報処理部31から供給される高温の第2熱媒体は、第2四方弁35のポート35aからポート35bを通って第1吸着器21aの第1熱媒体配管22aに供給される。第1吸着器21aでは、第1吸着器21a内の吸着剤23が加熱されて、脱着工程が行われる。第1吸着器21aで温熱が取り出された後の第2熱媒体は、第1四方弁34のポート34bからポート34aを通って情報処理部31に戻る。情報処理部31に戻った第2熱媒体は、加熱された後、再び情報処理部31と第1吸着器21aとの間を循環する。
 冷却水供給源32から供給される低温の第3熱媒体は、分岐部35において、凝縮器25及び第2吸着器21bに向かって分岐する。凝縮器25へ向かって分岐した低温の第3熱媒体の説明は、図9の場合と同様である。
 一方、第2吸着器21bに向かって分岐した低温の第3熱媒体は、第2四方弁35のポート35cからポート35dを通って第2吸着器21bの第2熱媒体配管22bに供給される。第2吸着器21bでは、第2吸着器21b内の吸着剤23が冷却されて、吸着工程が行われる。第2吸着器21bで冷熱が取り出された後の第3熱媒体は、第1四方弁34のポート34dからポート34cを通って冷却水供給源32に戻る。冷却水供給源32に戻った第3熱媒体は、外部で冷却された後、再び吸着式ヒートポンプ20に供給される。
 蒸発器26と冷却装置33との間を循環する第1熱媒体の説明は、図9の場合と同様である。
 このように、情報処理システム30は、脱着工程では、第1吸着器21a及び第2吸着器21bが、情報処理部31の発熱を用いて吸着剤23から冷媒24を脱着させる。また、情報処理システム30は、吸着工程では、蒸発器26が、冷媒24を蒸発させる際の気化熱を利用して第1熱媒体を冷却し、冷却された第1熱媒体を冷却装置33に供給する。
 上述した本実施形態の情報処理システム30によれば、情報処理部31の発熱を利用し、吸着式ヒートポンプ20から連続して冷熱を取り出して、冷却装置33を作動することができる。
 そして、情報処理システム30は、熱交換効率の良い吸着式ヒートポンプ20を備えているので、高い熱交換効率で冷却できる。
 本発明では、上述した実施形態のシート弁を用いた吸着式ヒートポンプ及び情報処理システム、吸着式ヒートポンプの動作方法及び情報処理システムの動作方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
 例えば、吸着式ヒートポンプは、熱伝導部を有していなくても良い。この場合には、脱着工程では、加熱された吸着剤から脱着した冷媒の温熱により、開閉補助板材を変形させることができる。同様に、吸着工程では、蒸発した冷媒の冷熱により、開閉補助板材を変形させることができる。
 また、熱伝導部は、熱媒体を流通させる配管の代わりに、抵抗熱により開閉補助板材を加熱する電熱線と、開閉補助板材を冷却するペルチエ素子とを有していても良い。
 また、熱伝導部は、熱媒体を流通させる配管の代わりに、熱媒体の温熱又は冷熱を開閉補助板材に伝達するヒートパイプを有していても良い。この場合には、配管に流通させていた熱媒体の温熱又は冷熱を、ヒートパイプを介在させて開閉補助板材に伝えることになる。
 また、第1吸着器は、第1熱媒体配管の代わりに、抵抗熱により吸着剤を加熱する電熱線と、吸着剤を冷却するペルチエ素子とを有していても良い。更に、第1吸着器は、第1熱媒体配管の代わりに、熱媒体の温熱又は冷熱を吸着剤に伝達するヒートパイプを有していても良い。この場合には、第1熱媒体配管に流通させていた熱媒体の温熱又は冷熱を、ヒートパイプを介在させて吸着剤に伝えることになる。これらは、第2吸着器の第2熱媒体配管に対しても適用される。
 また、上述した実施形態では、シート弁体が第1流通孔及び第2流通孔それぞれに配置されていたが、シート弁体は、第1流通孔又は第2流通孔の内の少なくとも一方に配置されていれば良い。
 ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
 10、10a、10b、10c、10d  シート弁
 11  シート材
 12、12a、12b  開閉補助板材
 13  シート弁体
 14、14a、14b  固定部材
 15、15a、15b  配管
 16a  第1流通孔
 16b  第2流通孔
 16c  第3流通孔
 16d  第4流通孔
 17a  第1隔壁
 17b  第2隔壁
 17c  第3隔壁
 17d  第4隔壁
 20  吸着式ヒートポンプ
 20a  ハウジング
 21a  第1吸着器
 21b  第2吸着器
 21c  吸着器
 22a  第1熱媒体配管
 22b  第2熱媒体配管
 23  吸着剤
 24  冷媒
 25  凝縮器
 25a  第3熱媒体配管
 25b  導通管
 26  蒸発器
 26a  第4熱媒体配管
 30  情報処理システム
 31  情報処理部
 32  冷却水供給源
 33  冷却装置(冷却部)
 34  第1四方弁
 34a  第1ポート
 34b  第2ポート
 34c  第3ポート
 34d  第4ポート
 35  第2四方弁
 35a  第1ポート
 35b  第2ポート
 35c  第3ポート
 35d  第4ポート
 35  分岐部

Claims (13)

  1.  吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、
     前記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、
     前記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を前記吸着器に供給する蒸発器と、
     前記吸着器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
     前記蒸発器から前記吸着器へ冷媒を流通させる第2流通孔と、
     前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び前記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、
    を備える吸着式ヒートポンプ。
  2.  2つの前記シート弁体を備え、
     一方の前記シート弁体が、前記第1流通孔に配置され、他方の前記シート弁体が、前記第2流通孔に配置され、
     一方の前記シート弁体の前記開閉補助板材と、他方の前記シート弁体の前記開閉補助板材とは、温度に応じて変形する向きが反対である請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
  3.  前記開閉補助板材の一方の端部は、前記シート材に接合され、
     前記開閉補助板材の他方の端部は、前記シート弁体が配置される前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方の周囲に固定される請求項1~3の何れか一項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  4.  前記開閉補助板材に対して熱を伝導する熱伝導部を備える請求項1~3の何れか一項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  5.  前記熱伝導部は、熱媒体を流通させ、前記開閉補助板材に対して熱を伝導可能な配管を有し、
     前記熱媒体として、前記吸着工程において吸着剤を冷却するための熱媒体又は前記脱着工程において吸着剤を加熱するための熱媒体を用いる請求項4に記載の吸着式ヒートポンプ。
  6.  前記熱伝導部は、前記開閉補助板材を、前記シート弁体が配置される前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方の周囲に固定する固定部材を有し、
     前記固定部材の内部には前記配管が配置されており、前記配管と前記開閉補助板材とは、前記固定部材を介して熱的に接続される請求項5に記載の吸着式ヒートポンプ。
  7.  前記開閉補助板材は、熱膨張率が異なる複数の板材が積層されて形成される請求項1~6の何れか一項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  8.  前記シート弁体は、2つの前記開閉補助板材を備え、
     前記シート材の一方の端部が、一方の前記開閉補助板材と接合され、前記シート材の他方の端部が、他方の前記開閉補助板材と接合され、
     一方の前記開閉補助板材と他方の前記開閉補助板材との間の距離よりも、一方の前記開閉補助板材と他方の前記開閉補助板材との間に位置する前記シート材の部分の長さの方が長い請求項1~7の何れか一項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  9.  動作時に発熱する情報処理部と、
     熱媒体が供給される冷却部と、
      吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、
      前記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、
      前記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させ、蒸発した冷媒を前記吸着器に供給する蒸発器と、
      前記吸着器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
      前記蒸発器から前記吸着器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
      前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び前記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、
    を有する吸着式ヒートポンプと、
    を備え、
     前記脱着工程では、前記吸着器が、前記情報処理部の発熱を用いて吸着剤から冷媒を脱着させ、
     前記吸着工程では、前記蒸発器が、冷媒を蒸発させる際の気化熱を用いて前記熱媒体を冷却し、冷却された前記熱媒体を前記冷却部に供給する、情報処理システム。
  10.  吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、
     前記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、
     前記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
     前記吸着器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
     前記蒸発器から前記吸着器へ冷媒を流通させる第2流通孔と、
     前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び前記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、を備える吸着式ヒートポンプの動作方法であって、
     前記脱着工程では、前記吸着器が、吸着剤から脱着した冷媒を前記第1流通孔を通して、前記凝縮器に供給し、
     前記吸着工程では、前記蒸発器が、蒸発させた冷媒を前記第2流通孔を通して前記吸着器に供給する、吸着式ヒートポンプの動作方法。
  11.  前記吸着式ヒートポンプは、2つの前記シート弁体を備え、
     一方の前記シート弁体が、前記第1流通孔に配置され、他方の前記シート弁体が、前記第2流通孔に配置され、
     一方の前記シート弁体の前記開閉補助板材と、他方の前記シート弁体の前記開閉補助板材とを、温度に応じて反対向きに変形させる請求項10に記載の吸着式ヒートポンプの動作方法。
  12.  動作時に発熱する情報処理部と、
     熱媒体が供給される冷却部と、
      吸着剤を有し、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程と吸着剤から冷媒を脱着させる脱着工程とに切換え可能な吸着器と、
      前記吸着器から脱着した冷媒を凝縮させる凝縮器と、
      前記凝縮器から供給された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
      前記吸着器から前記凝縮器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
      前記蒸発器から前記吸着器へ冷媒を流通させる第1流通孔と、
      前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方に配置され、シート材及び前記シート材の端部に接合され温度に応じて変形する温度依存性材料により形成された開閉補助板材を有し、前記第1流通孔又は前記第2流通孔の内の少なくとも一方を開閉するシート弁体と、
    を有する吸着式ヒートポンプと、
    を備える情報処理システムの動作方法であって、
     前記脱着工程では、前記吸着器が、前記情報処理部の発熱を用いて吸着剤から冷媒を脱着させると共に、吸着剤から脱着した冷媒を前記第1流通孔を通して、前記凝縮器に供給し、
     前記吸着工程では、前記蒸発器が、蒸発させた冷媒を前記第2流通孔を通して前記吸着器に供給すると共に、冷媒を蒸発させる際の気化熱を用いて前記熱媒体を冷却し、冷却された前記熱媒体を前記冷却部に供給する、情報処理システムの動作方法。
  13.  前記吸着式ヒートポンプは、2つの前記シート弁体を備え、
     一方の前記シート弁体が、前記第1流通孔に配置され、他方の前記シート弁体が、前記第2流通孔に配置され、
     一方の前記シート弁体の前記開閉補助板材と、他方の前記シート弁体の前記開閉補助板材とを、温度に応じて反対向きに変形させる請求項12に記載の情報処理システムの動作方法。
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