JPH091475A - 空気圧式固着具打込機 - Google Patents

空気圧式固着具打込機

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JPH091475A
JPH091475A JP15021595A JP15021595A JPH091475A JP H091475 A JPH091475 A JP H091475A JP 15021595 A JP15021595 A JP 15021595A JP 15021595 A JP15021595 A JP 15021595A JP H091475 A JPH091475 A JP H091475A
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JP
Japan
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main cylinder
main
air
return
piston
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JP15021595A
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Inventor
Ken Arata
憲 荒田
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Kanematsu NNK Corp
Original Assignee
Kanematsu NNK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空気消費量の少ない、しかもメインピストン
の復帰力の高い空気圧式固着具打込機を提供する。 【構成】 メインシリンダ9とハウジング3の下部との
間にはリターンエアチャンバ25が形成されている。ト
リガ装置6を作動させると、メインシリンダを打込位置
に移動させてメインピストン11を打込み動作させ、ト
リガ装置の作動の解除によって打込位置にあったメイン
シリンダを静止位置に移動させてメインピストン上面へ
の加圧空気の供給を停止するとともにリターンエアチャ
ンバから加圧空気をメインピストン下面へ供給してメイ
ンピストンを復帰させる。メインシリンダの内壁と外壁
の間には、メインシリンダの上端部からリターンエアチ
ャンバに延びる排気戻し通路42が形成され、排気戻し
通路にはチェックバルブ43と切換バルブ45が設けら
れ、メインピストンの復帰のとき排気の一部がリターン
エアチャンバに戻されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釘打機等の空気圧式固
着具打込機に関し、特に、メインシリンダが静止位置と
打込み位置との間を移動するメインシリンダ移動型の空
気圧式固着具打込機に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧空気を利用して、ブレード等の打撃
部材をピストン・シリンダ装置によって駆動し、この打
撃部材によって、釘等の固着具を木材等の打込対象物に
打込む空気圧式固着具打込機は極めてよく知られてお
り、その概略的な構成は、内部に加圧空気を溜めるリザ
ーバを形成したハウジングと、ハウジング内部に設けら
れたメインシリンダと、メインシリンダ内を往復動する
ように配置され、下方のノーズにある固着具を打撃する
打込部材が連結されたメインピストンとを備えている。
そして、その動作においては、ハウジングのハンドル部
分に設けられたトリガ装置により、リザーバからメイン
シリンダへの加圧空気の供給を遮断してメインピストン
を静止させた状態にする静止位置とリザーバからメイン
シリンダへ加圧空気を供給してメインピストンを打込ま
せる打込位置とをとる。1つの形式の打込機では、メイ
ンシリンダ上部にメインシリンダ内への加圧空気の供給
及び遮断を制御するように移動するメインバルブが設け
られている。他の形式の打込機では、メインシリンダ内
への加圧空気の供給及び遮断を制御するように、メイン
シリンダ自体が静止位置と打込み位置との間を移動す
る。本発明は、後者の形式の空気圧式固着具打込機に係
る。このような打込機は、たとえば、実開昭57−10
8881号公報に記載されている。
【0003】メインシリンダ移動型の固着具打込機は、
トリガ装置を作動させることによって静止位置にあった
メインシリンダを打込位置に移動させてメインシリンダ
内へリザーバから加圧空気を供給してメインピストンを
下方のノーズ側に急激に移動させ、同時にメインピスト
ン下面側の空気をメインシリンダの下部とハウジングと
の間のリターンエアチャンバに加圧状態で溜める。次
に、トリガ装置の作動の解除によって打込位置にあった
メインシリンダを静止位置に移動させてメインピストン
上面への加圧空気の供給を停止するとともにリターンエ
アチャンバからメインピストンの下面に加圧空気を供給
してメインピストンを復帰させ、復帰の際にメインピス
トン上面側のメインシリンダ内の空気をハウジングの外
側に排気するように動作し、また、復帰の際に次の固着
具をノーズに送ったりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このメイン
ピストンの復帰時にメインピストン上面側のシリンダ室
からの排気はそのまま無駄にハウジングの外に放出され
ている。そのため、従来の空気圧式固着具打込機にあっ
ては、空気消費量が多いという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、空気消費量の少
ない、しかもメインピストンの復帰力の高い空気圧式固
着具打込機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、下方への打込み動作を行うメインピスト
ンと、上方の静止位置と下方の打込位置との間を移動す
る可動のメインシリンダと、該メインシリンダを外側か
ら覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザー
バが形成されたハウジングと、該ハウジングに設けら
れ、メインシリンダが静止位置と打込位置との間を移動
するように支持するシリンダガイドと、通常時にはメイ
ンシリンダを静止位置に位置させ、作動時にはメインシ
リンダを打込位置に位置させるようにメインシリンダ用
圧力室に前記リザーバからの加圧空気を供給するトリガ
装置とを備え、前記メインシリンダと前記ハウジングと
の間には内部に加圧空気を溜めるリターンエアチャンバ
が形成されており、トリガ装置を作動させることによっ
て静止位置にあったメインシリンダを打込位置に移動さ
せてメインピストンの上面に前記リザーバからの加圧空
気を供給して該ピストンを打込み動作させ、ピストン下
面の空気を前記メインシリンダの下部穴から前記リター
ンエアチャンバに溜め、次に、トリガ装置の作動を解除
することによって打込位置にあったメインシリンダを静
止位置に移動させてメインピストン上面への加圧空気の
供給を停止するとともに、メインピストンの下面に前記
リターンエアチャンバから加圧空気を供給してメインピ
ストンを復帰させる空気圧式固着具打込機を提供し、か
かる固着具打込機は、前記メインシリンダの内壁と外壁
の間に、メインシリンダの上端部から前記リターンエア
チャンバに延びる排気戻し通路が形成されており、該排
気戻し通路には、メインピストンが打込位置から静止位
置へ復帰するときの排気の一部がリターンエアチャンバ
に戻されるようになっており、該排気戻し通路を介し
て、リターンエアチャンバからメインシリンダ上端部側
への空気の逆流を阻止するチェックバルブが設けられて
おり、メインピストンの復帰の際の該ピストン上面側の
排出空気が前記リターンエアチャンバへ加わって該リタ
ーンエアチャンバからメインピストンの下面に供給され
ることを特徴とする。また、前記排気戻し通路の上端部
には、メインシリンダが下方の打込位置にあるとき該排
気戻し通路への空気の流入を阻止し且つメインシリンダ
が上方の静止位置にあるとき該排気戻し通路への空気の
流入を許すバルブ手段を設けることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1において、空気圧式固着具打込機
としての釘打機1は、ピストンシリンダ装置を外から覆
う部分と打込機を持つためのハンドル2を形成する部分
とから成るハウジング3を有する。ハウジング3のハン
ドル2の端部には、外部から加圧空気を供給する供給口
(図示せず)が設けられ、ハンドル2の内部は加圧空気
が溜められるリザーバ5となっている。ハンドル2には
トリガ装置6が設けられている。ハウジング3のピスト
ンシリンダ装置を外から覆う部分の下部には固着具とし
ての釘を打出すノーズ7が一体的に設けられ、ノーズ7
には釘給送部(図示せず)から1本ずつ釘が給送される
ようになっている。
【0008】ハウジング3の本体部分の内側にはメイン
シリンダ9が設けられ、メインシリンダ9の内側には、
ノーズ7にある釘を打撃する打込部材としてのブレード
10が連結されたメインピストン11が往復動可能に配
置されている。メインシリンダ9は、静止位置(図1の
位置)と打込位置(図2に示す下がった位置)との間を
上下に移動するように、ハウジング3の内壁に固定され
たシリンダガイド13によって支持されている。メイン
シリンダの上部外周には、シリンダガイド13の内側に
接するフランジ14が形成されている。このフランジ1
4の下面側にはシリンダガイド13との間に下部受圧室
15が形成されている。また、フランジ14の上面側に
は、上部受圧室17を形成するための円板18がガイド
シリンダ13に固定されている。下部受圧室15には、
リザーバ5から通路19を介して加圧空気が常時供給さ
れる。これによって、非動作時すなわち静止時にはメイ
ンシリンダ9は上方に押上げられている。上部受圧室1
7には、トリガ装置6から延びる制御空気通路21が連
通しており、リザーバ5からトリガ装置6を通り制御空
気通路21を介して加圧空気が供給されるようになって
いる。また、下部受圧室15の受圧面積は、上部受圧室
17の受圧面積より小さく形成されている。これによ
り、トリガ装置6から加圧空気が供給されると、上部受
圧室17の総圧力が下部受圧室15より大きくなり、メ
インシリンダ9を下方の打込位置へ押下げる。なお、メ
インシリンダ9の下部には第2フランジ22が形成さ
れ、この第2フランジ22とハウジング3のノーズ側端
部との間には、リザーバ5に加圧空気がない場合等にメ
インシリンダ9を図1の静止位置に付勢するコイルばね
23が設けられている。
【0009】メインシリンダ9の下部外周とハウジング
3の内壁との間にはメインピストン11の復帰用の加圧
空気を溜めるリターンエアチャンバ25が形成され、メ
インシリンダ9の下部穴26を介してメインシリンダ内
に通じている。メインシリンダ9の上方のハウジングに
は、排気通路27を形成する筒状部材29が取付けられ
ており、この筒状部材29の中心の中空部には、上下に
スライド可能で排気通路27を開閉する円柱形状の排気
バルブ30が設けられている。この排気バルブ30の上
面側には排気バルブ作用室31が形成されており、この
作用室31にはトリガ装置6から延びる制御空気通路2
1が連結されて、トリガ装置6からリザーバ5の加圧空
気が供給できるようになっている。図2の打込時におい
ては、トリガ装置6によってリザーバ5から加圧空気が
供給され、排気バルブ30が下降して排気通路27を密
閉し、メインシリンダ9に供給された加圧空気の排出を
防止する。
【0010】トリガ装置6は、バルブハウジング33と
バルブピン34とボール形状のバルブ本体35とバルブ
ピン34を押上げるトリガレバー37とを備え、バルブ
ピン34は、下方に下がった静止位置(図1の位置)
と、押上げられた打込位置(図2の位置)との間で移動
可能になっている。バルブハウジング33は、その上面
が開放していてリザーバ5から加圧空気が入るようにな
っており、バルブ本体35のバルブシートより下方のバ
ルブハウジングの側面には、制御空気通路21の一端が
連結されている。この制御空気通路21が、既述のよう
に、メインシリンダ9のフランジ14の上面の上部受圧
室17に通じており、更に排気バルブ作用室31に通じ
ている。通常時すなわちトリガレバー37の解放時に
は、バルブピン34は下方に下がっていて、図1に図示
のように、バルブシートに着座したバルブ本体35がリ
ザーバ5から加圧空気が制御空気通路21へ供給される
のを遮断して、制御空気通路21をバルブハウジング3
3の下部を通して大気へ通じるようにしている。打込み
のため、トリガレバー37が上方に引き上げられると、
バルブピン34が押上げられてバルブ本体35をバルブ
シートから押上げ、リザーバ5から加圧空気が制御空気
通路21へ供給され、更に、上部受圧室17と排気バル
ブ作用室31に供給される。
【0011】バルブピン34及びバルブ本体35が、図
1の静止位置にあるときは、加圧空気通路21内は大気
圧にされ、メインシリンダ9はフランジ14の下面側の
下部受圧室15に作用するリザーバ5の加圧空気の圧力
(及び、付加的にコイルばね23の力)によって図1の
静止位置に保持される。次に、図2に示すように、トリ
ガレバー37がバルブピン34を押上げてバルブ本体3
5を押上げると、リザーバ5から加圧空気が制御空気通
路21を通して上部受圧室17に供給され、この加圧空
気がフランジ14の上面に作用し、既述のように上部受
圧室17の総圧力が下部受圧室15より大きいので、メ
インシリンダ9をシリンダガイド13に沿って下方の打
込位置へ押下げる。更に、排気バルブ作用室31にも制
御空気通路21を通して加圧空気が供給されて、排気バ
ルブ30が下がって排気通路27を閉じる。メインシリ
ンダ9が下方に押下げられると、メインシリンダ9の上
端が筒状部材29に設けられたシール材38から離れ
て、リザーバ5から加圧空気がメインシリンダ9内に供
給される。排気通路27は排気バルブ30によって閉じ
ているのでメインピストン11の上面に加圧空気が作用
してメインピストン9を下方に強く押下げ、ブレード1
0を下方のノーズ側に急激に移動させてノーズ7にある
釘を打込対象物に打込む。このとき、メインピストン1
1の下面側の空気がメインシリンダ9の下部穴26を通
してリターンエアチャンバ25に加圧状態で溜められ
る。更に、本発明では不要のため、図示を省略したが、
下部穴26の上方位置でメインシリンダ9に穿設したリ
ターンエアチャンバ25にチェック弁を介して連通する
穴を通じても、メインピストン9の通過に伴いリザーバ
5からの加圧空気がリターンエアチャンバに供給され
る。
【0012】そして、トリガレバー37を解放すると、
図3に示すように、再び制御空気通路21の空気が大気
へ排気され、上部受圧室17及び排気バルブ作用室31
の空気が大気圧に減圧し、メインシリンダ9は下部受圧
室15の加圧空気による押上げ力(及び、付加的にコイ
ルばね23)によって静止位置に上昇し、メインシリン
ダ9の上端が筒状部材29のシール材38に当接し、メ
インシリンダ9へのリザーバ5の加圧空気の供給を停止
する。また、排気バルブ30も上昇して排気通路27が
開放される。リターンエアチャンバ25からの加圧空気
が下部穴26を通してメインピストン11の下面に供給
され、図3に示すように、メインピストン11が押上げ
られて図1の静止位置に復帰する。このとき、従来の釘
打機においては、メインピストン11の上部側の空気
は、全て、排気通路27を通り、筒状部材29に形成さ
れた第2排気通路39通して大気へ排気されていた。こ
の排気の一部が本発明による釘打機では利用される。
【0013】本発明においては、排気通路27に送られ
た空気の外部への排出が、排気通路27の出口として筒
状部材29に形成された小孔41によって少量に制限さ
れており、ピストン上面側の排気されるべき空気の残り
の部分をリターンエアチャンバ25に戻している。この
ため、本発明においては、メインシリンダの内壁と外壁
の間がやや厚く形成されており、両壁の間には、メイン
シリンダ9の上端部からリターンエアチャンバに延びる
排気戻し通路42が形成されて、メインピストン11が
打込位置から静止位置へ復帰するときの排気の一部がリ
ターンエアチャンバ25に戻されるようになっている。
この排気戻し通路42は1つでもよいが、図示のよう
に、2つまたはそれ以上設けてもよい。排気戻し通路4
2には、リターンエアチャンバ25からメインシリンダ
9の上端への空気の流出を阻止するチェックバルブ43
が設けられている。このチェックバルブ43の上方側す
なわち排気戻し通路42の上端部には、メインシリンダ
9が下方の打込位置にあるとき排気戻し通路42への空
気の流入を阻止するがメインシリンダ9が上方の静止位
置にあるとき(復帰したときを含む)排気戻し通路42
への空気の流入を許す切換バルブ45が設けられてい
る。
【0014】これらの排気戻し通路42、チェックバル
ブ43及び切換バルブ45の詳細について、図4〜図7
を参照して説明する。図4に示すように、排気戻し通路
42の上端にはメインシリンダ9の排気を受入れる穴4
6が形成されており、排気戻し通路42の下端には、リ
ターンエアチャンバ25に開口する排出穴47が形成さ
れている。チェックバルブ43は、図5に図示のよう
に、円柱状の本体とフィンとが一体成形されており、そ
の下方側の排気戻し通路42に配設された弱い力のコイ
ルばね49によって上方に押上げられている。チェック
バルブ43の上方には中空円筒状のシール50が設けら
れている。チェックバルブ43の上方側の空気圧が下方
側の空気圧より高いとチェックバルブ43は押下げられ
てシール50のバルブシートから離れ上方側の空気が下
方へ送られる。逆に、チェックバルブ43の上方側の空
気圧が下方側の空気圧より低いと、チェックバルブ43
がシール50のシートに当接してシールされ、下方側の
空気が上方側に送られるのが阻止される。従って、チェ
ックバルブ43によってリターンエアチャンバ25から
メインシリンダ9の上端への空気の流出が阻止される。
【0015】また、排気戻し通路42の上端部の切換バ
ルブ45は、図6に図示のように、円柱状の本体とその
下側のフィンと本体の上方のピン状突部が一体成形され
ており、その下方側の排気戻し通路42に配設されたコ
イルばね51によって上方に押上げられている。切換バ
ルブ45の本体上方には、中空円筒状のシール53が設
けられている。従って、切換バルブ45は、コイルばね
51によって上方に押上げられていると、シール53の
バルブシートに当接して、排気戻し通路42への空気の
供給を阻止する。しかし、メインシリンダ9が静止位置
及び復帰動作時にあるとき、切換バルブ45の上端のピ
ン状突出部がシール材38に当接すると、切換バルブ4
5が下方に押下げられ、これによって、切換バルブ45
の本体がシール53のバルブシートから離れて排気戻し
通路42へ空気が流入できる。なお、切換バルブ45が
上方に押上げられるのは、メインシリンダ9が下方すな
わち打込位置にあるときであり、従って、切換バルブ4
5は、釘打機1が打込位置にあるとき、排気戻し通路4
2への空気の流入を阻止し、メインピストン11の移動
を妨げることのないようにしている。図4の状態はこの
打込位置にある状態を示している。
【0016】これらの排気戻し通路42の中でのチェッ
クバルブ43及び切換バルブ45の動作を図7を参照し
て説明する。メインピストン11が打込位置から静止位
置へ復帰するとき(図3参照)、メインシリンダ9は上
方へ押上げられ、メインシリンダの上端がシール材38
に当接する。この当接時に、切換バルブ45の上端のピ
ン状突部が下方に押下げられ、切換バルブ45の本体が
シール53のシートから離れて排気戻し通路42へ空気
が流入できるようになる。この空気は、図3に図示のよ
うに、メインピストン11の上面側の空気であり、一部
は、排気通路27を通って大気へ排出される。残りの空
気が、排気戻し通路42の上端の受入穴46から切換バ
ルブ45を通過してチェックバルブ43の上方に送られ
る。チェックバルブ43の上方側の空気圧が下方側の空
気圧より高いとチェックバルブ43は押下げられて上方
側の空気が下方へ送られ、リターンエアチャンバ25に
送られて、リターンエアチャンバ25から下部穴26を
通ってメインピストン11の下面に供給されてメインピ
ストン11の復帰に寄与する。勿論、チェックバルブ4
3の上方側の空気圧が下方側の空気圧より低くなれば、
チェックバルブ43がシール50のシートに当接してシ
ールされ、下方側の空気が上方側に送られるのが阻止さ
れている。なお、排気通路27から外部へ排気するため
の小孔41の直径は、排気の戻り量を調節するため任意
に選択できる。この選択の容易のため小孔41の部分に
絞りバルブを設けてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、メインピストンの復帰
の際のピストン上面側の排気を従来のように全て無駄に
外部に排出することなく、メインシリンダの側壁内に形
成した排気戻し通路及び該通路内に設けたチェックバル
ブを経由した後リターンエアチャンバに供給して、排気
をメインピストンを静止位置に復帰させるために利用し
ているので、空気圧式固着具打込機の空気消費量を低減
できる。また、排気を利用するのでエネルギー効率が上
昇し、外部への排気に伴う雑音の発生も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気圧式固着具打込機としての釘
打機の静止状態を、1部省略して示す断面図である。
【図2】図1の釘打機の打込状態を示す図1と同様の図
である。
【図3】図1の釘打機の打込状態から静止状態へ復帰す
る状態を示す図1と同様の図である。
【図4】メインシリンダに設けられた排気戻し通路の構
成を示す断面図である。
【図5】排気戻し通路に設けられたチェックバルブの斜
視図である。
【図6】排気戻し通路に設けられた切換バルブの斜視図
である。
【図7】静止状態へ復帰する状態にある排気戻し通路
の、図4と同様の図である。
【符号の説明】
1 釘打機(空気圧式固着具打込機) 2 ハンドル 3 ハウジング 5 リザーバ 6 トリガ装置 9 メインシリンダ 11 メインピストン 13 シリンダガイド 14 メインシリンダの第1フランジ 15 下部受圧室 17 上部受圧室 19 空気用通路 21 制御空気通路 25 リターンエアチャンバ 26 メインシリンダの下部穴 27 排気通路 30 排気バルブ 31 排気バルブ作用室 34 バルブピン 35 バルブ本体 37 トリガレバー 38 シール材 41 小孔 42 排気戻し通路 43 チェックバルブ 45 切換バルブ 46 受入穴 49、51 コイルばね 50、53 シール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方への打込み動作を行うメインピスト
    ンと、上方の静止位置と下方の打込位置との間を移動す
    る可動のメインシリンダと、該メインシリンダを外側か
    ら覆うように設けられて内部に加圧空気を溜めるリザー
    バが形成されたハウジングと、該ハウジングに設けら
    れ、メインシリンダが静止位置と打込位置との間を移動
    するように支持するシリンダガイドと、通常時にはメイ
    ンシリンダを静止位置に位置させ、作動時にはメインシ
    リンダを打込位置に位置させるようにメインシリンダ用
    圧力室に前記リザーバからの加圧空気を供給するトリガ
    装置とを備え、前記メインシリンダと前記ハウジングと
    の間には内部に加圧空気を溜めるリターンエアチャンバ
    が形成されており、トリガ装置を作動させることによっ
    て静止位置にあったメインシリンダを打込位置に移動さ
    せてメインピストンの上面に前記リザーバからの加圧空
    気を供給して該ピストンを打込み動作させ、ピストン下
    面の空気を前記メインシリンダの下部穴から前記リター
    ンエアチャンバに溜め、次に、トリガ装置の作動を解除
    することによって打込位置にあったメインシリンダを静
    止位置に移動させてメインピストン上面への加圧空気の
    供給を停止するとともに、メインピストンの下面に前記
    リターンエアチャンバから加圧空気を供給してメインピ
    ストンを復帰させる空気圧式固着具打込機において、 前記メインシリンダの内壁と外壁の間には、メインシリ
    ンダの上端部から前記リターンエアチャンバに延びる排
    気戻し通路が形成されており、該排気戻し通路を介し
    て、メインピストンが打込位置から静止位置へ復帰する
    ときの排気の一部がリターンエアチャンバに戻されるよ
    うになっており、該排気戻し通路には、リターンエアチ
    ャンバからメインシリンダ上端部側への空気の逆流を阻
    止するチェックバルブが設けられており、メインピスト
    ンの復帰の際の該ピストン上面側の排出空気が前記リタ
    ーンエアチャンバへ加わって該リターンエアチャンバか
    らメインピストンの下面に供給されることを特徴とする
    空気圧式固着具打込機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気圧式固着具打込機
    において、前記排気戻し通路の上端部には、メインシリ
    ンダが下方の打込位置にあるとき該排気戻し通路への空
    気の流入を阻止し且つメインシリンダが上方の静止位置
    にあるとき該排気戻し通路への空気の流入を許すバルブ
    手段が設けられていることを特徴とする空気圧式固着具
    打込機。
JP15021595A 1995-06-16 1995-06-16 空気圧式固着具打込機 Pending JPH091475A (ja)

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