JPH08243947A - 空気圧式固着具打込機 - Google Patents

空気圧式固着具打込機

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JPH08243947A
JPH08243947A JP4436695A JP4436695A JPH08243947A JP H08243947 A JPH08243947 A JP H08243947A JP 4436695 A JP4436695 A JP 4436695A JP 4436695 A JP4436695 A JP 4436695A JP H08243947 A JPH08243947 A JP H08243947A
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JP
Japan
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cylinder
sub
main
air
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JP4436695A
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Inventor
Akihiro Kishi
昭広 岸
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Kanematsu NNK Corp
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Kanematsu NNK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気消費量の少ない、しかもメインピストン
の復帰力の高い空気圧式固着具打込機を提供する。 【構成】 空気圧式釘打機1は、上方の静止位置と下方
の打込位置とを移動するメインピストン9と、上方の静
止位置と下方の打込位置との間を移動するメインシリン
ダ10と、メインシリンダの上部外周面を包囲して昇降
するサブシリンダ13と、サブシリンダを上下に移動可
能なようにサブシリンダ外周面を支持するサブシリンダ
ガイド14とを備え、メインシリンダとサブシリンダと
の間にはメインピストンが打込位置から静止位置に復帰
する際にメインピストン上面側の空気を排出する排気通
路用隙間30が形成されており、該排気通路は、サブシ
リンダ10、サブシリンダガイド14及びハウジング3
を通ってハウジングの外部に通じており、更に、隙間3
0からはリターンエアチャンバ15に延びる排気戻し通
路39が形成されて、メインピストン9の復帰の際の排
気の一部をリターンエアチャンバに戻し、該リターンエ
アチャンバからメインピストンの下面に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釘打機等の空気圧式固
着具打込機に関し、特に、メインシリンダが静止位置と
打込み位置との間を移動するメインシリンダ移動型の空
気圧式固着具打込機に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧空気を利用して、ブレード等の打撃
部材をピストン・シリンダ装置によって駆動し、この打
撃部材によって、釘等の固着具を木材等の打込対象物に
打込む空気圧式固着具打込機は極めてよく知られてお
り、その概略的な構成は、内部に加圧空気を溜めるリザ
ーバを形成したハウジングと、ハウジング内部に設けら
れたメインシリンダと、メインシリンダ内を往復動する
ように配置され、下方のノーズにある固着具を打撃する
打込部材が連結されたメインピストンとを備えている。
そして、その動作においては、ハウジングのハンドル部
分に設けられたトリガ装置により、リザーバからメイン
シリンダへの加圧空気の供給を遮断してメインピストン
を静止させた状態にする静止位置とリザーバからメイン
シリンダへ加圧空気を供給してメインピストンを打込ま
せる打込位置とをとる。1つの形式の打込機では、メイ
ンシリンダ上部にメインシリンダ内への加圧空気の供給
及び遮断を制御するように移動するメインバルブが設け
られている。他の形式の打込機では、メインシリンダ内
への加圧空気の供給及び遮断を制御するように、メイン
シリンダ自体が静止位置と打込み位置との間を移動す
る。本発明は、後者の形式の空気圧式固着具打込機に係
る。このような打込機は、たとえば、実開昭57−10
8881号公報に記載されている。
【0003】メインシリンダ移動型の固着具打込機は、
トリガ装置を作動させることによって静止位置にあった
メインシリンダを打込位置に移動させてメインシリンダ
内へリザーバから加圧空気を供給してメインピストンを
下方のノーズ側に急激に移動させ、同時にメインピスト
ン下面側の空気をメインシリンダの下部とハウジングと
の間のリターンエアチャンバに加圧状態で溜める。次
に、トリガ装置の作動の解除によって打込位置にあった
メインシリンダを静止位置に移動させてメインピストン
上面への加圧空気の供給を停止するとともにリターンエ
アチャンバからメインピストンの下面に加圧空気を供給
してメインピストンを復帰させ、復帰の際にメインピス
トン上面側のメインシリンダ内の空気をハウジングの外
側に排気するように動作し、また、復帰の際に次の固着
具をノーズに送ったりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このメイン
ピストンの復帰時にメインピストン上面側のシリンダ室
からの排気はそのまま無駄にハウジングの外に放出され
ている。そのため、従来の空気圧式固着具打込機にあっ
ては、空気消費量が多いという問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、空気消費量の少
ない、しかもメインピストンの復帰力の高い空気圧式固
着具打込機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、上方の静止位置と下方の打込位置とを移
動するメインピストンと、静止位置と打込位置との間を
上下に移動する可動のメインシリンダと、該メインシリ
ンダを外側から覆っており内部に加圧空気を溜めるリザ
ーバが形成されたハウジングと、該ハウジングに設けら
れ、メインシリンダが静止位置と打込位置との間を移動
するように支持するメインシリンダ支持手段と、通常時
にはメインシリンダを静止位置に位置させ、作動時には
メインシリンダを打込位置に位置させるためのトリガ装
置とを備え、メインシリンダの下部とハウジングとの間
にはメインピストンが打込位置に下降したときメインピ
ストン下面側の空気を溜めるリターンエアチャンバが形
成されており、トリガ装置を作動させることによって静
止位置にあったメインシリンダを打込位置に移動させて
メインピストンの上面にリザーバからの加圧空気を供給
して該メインピストンを下方の打込位置へ移動させ、次
に、トリガ装置の作動を解除することによって打込位置
にあったメインシリンダを静止位置に移動させてメイン
ピストン上面への加圧空気の供給を停止するとともに該
メインピストン上面側の空気を大気へ排出し、メインピ
ストンの下面にリターンエアチャンバからの加圧空気を
供給してメインピストンを復帰させる空気圧式固着具打
込機であって、前記メインシリンダ支持手段は、メイン
シリンダの上部外周面を包囲して該メインシリンダを上
下に往復動できるように支持するサブシリンダと、該サ
ブシリンダを上下に移動可能なようにサブシリンダ外周
面を支持するハウジングの内側に取付けられたサブシリ
ンダガイドとから成り、メインシリンダとサブシリンダ
との間にはメインピストンが打込位置から静止位置に復
帰する際にメインピストン上面側の空気を排出する排気
通路を形成する隙間が形成されており、該排気通路はサ
ブシリンダ、サブシリンダガイド及びハウジングを通っ
てハウジングの外部に通じており、更に、隙間とリター
ンエアチャンバとの間には、排気戻し通路が形成されて
いて、メインピストンの復帰の際の排気の一部をリター
ンエアチャンバに戻しており、メインピストンの復帰の
際の該ピストン上面側の排出空気がリターンエアチャン
バへ加わって該リターンエアチャンバからメインピスト
ンの下面に供給されることを特徴とする空気圧式固着具
打込機が提供される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1において、空気圧式固着具打込機
としての釘打機1は、ピストンシリンダ装置を外から覆
う部分と釘打機を持つためのハンドル2を形成する部分
とから成るハウジング3及びハウジング3の上部に蓋を
する状態で取付けられたキャップ4を有する。ハウジン
グ3のハンドル2の端部には、外部から加圧空気を供給
する供給口(図示せず)が設けられ、ハンドル2の内部
は加圧空気が溜められるリザーバ5となっている。ハン
ドル2にはトリガ装置6が設けられている。ハウジング
3のピストンシリンダ装置を外から覆う部分の下部には
固着具としての釘を打出すノーズ7が一体的に設けら
れ、ノーズ7には釘給送部8から1本ずつ釘が給送され
るようになっている。
【0008】ハウジング3の内側には、上方の静止位置
と下方の打込位置とを移動するメインピストン9と、静
止位置と打込位置との間を上下に移動する可動のメイン
シリンダ10とから成るピストンシリンダ装置が設けら
れ、メインピストン9にはノーズ7にある固着具として
の釘を打込む打込部材11が連結されている。メインシ
リンダ10の上部外周面には、メインシリンダ10を上
下動可能に包囲して支持するサブシリンダ13が設けら
れ、サブシリンダ13の外周面には、サブシリンダ13
を上下動可能に支持するサブシリンダガイド14が設け
られ、サブシリンダガイド14がハウジング3の内側に
固定されている。従って、メインシリンダ10だけでな
く、サブシリンダ13も上下に移動することができ、サ
ブシリンダ13は、下方への移動によって、上方位置す
なわち静止位置にあるメインシリンダ10を下方の打込
位置へ移動させる機能を果たす。このため、サブシリン
ダ13の上部の内側には肩部13aが形成され、他方メ
インシリンダ10の上部外側には段部10aが形成され
ている。サブシリンダ13が下方へ移動すると、肩部1
3aと段部10aが図2に示すように係合して、メイン
シリンダ10を下方の打込位置へ移動させる。
【0009】メインシリンダ10の下部とハウジング3
との間にはメインピストン9が打込位置に下降したとき
メインピストン下面側の空気を受入れて溜めるリターン
エアチャンバ15が形成されている。このリターンエア
チャンバ15には、メインシリンダ10の下部穴16を
通してメインピストン下面側の空気が溜められる。ま
た、メインシリンダ10の下部には、リターンエアチャ
ンバ15が形成されたハウジング下部部分との間に、メ
インシリンダ10を押し上げるばね17が設けられてお
り、メインシリンダ10を常時上方に付勢している。メ
インシリンダ10の上端が接する位置のキャップ4に
は、メインシリンダ10の上端に当接して、メインシリ
ンダ10へリザーバ5からの加圧空気が入るのを阻止す
るシールを形成するためのシール用座18が固定されて
いる。このシール用座18は例えばゴム等で成り、加圧
空気のシールを成すものであれば任意の材料で形成する
ことができる。なお、図示の例ではシール用座18がリ
ング形状に形成されているが、これに限るものでなく、
ブロック全体をシール用座としてもよい。
【0010】トリガ装置6は、バルブハウジング20と
バルブピン21とトリガレバー22とを備えている。そ
して、トリガレバー22の先端にはバルブピン21を押
上げるトリップレバー23が枢支され、このトリップレ
バー23の先端がトリガレバー22の根元側に延び出て
いる。公知の釘打機と同様に、ノーズ7が打込対象物に
押付けられていない場合には、安全装置のロッド24が
トリップレバーの先端をバルブピン21に近接した位置
まで押上げておらず、トリガレバー22を引いてもトリ
ップレバー23がバルブピン21を押上げないようにし
ている。ロッド24がトリップレバーの先端をバルブピ
ン21に近接した位置まで押上げるとトリガレバー22
の引き操作によってバルブピン21がトリップレバー2
3によって押上げられる。バルブピン21は、下方に下
がった静止位置(図1の位置)と、押上げられた打込位
置(図2の位置)との間で移動可能になっている。バル
ブピン21が図1の静止位置にある場合、リザーバ5か
らバルブハウジング20に加圧空気が入り、バルブハウ
ジング20の加圧空気は通路25を通ってサブシリンダ
13とサブシリンダガイド14との間の空気室26に入
る。すなわち、静止位置においては空気室26にはリザ
ーバ5の加圧空気が供給される。次に、ロッド24がト
リップレバー23を押上げた状態(すなわちノーズ7の
先端を打込対象物に押付けた状態)でトリガレバー22
を引いてバルブピン21を図2の打込位置に押上げる
と、バルブハウジング20への加圧空気の供給が停止さ
れ、同時に、空気室26の空気が通路25及びバルブハ
ウジング20の下方部分を通して大気へ排気され、これ
により、空気室26の空気圧が下がる。
【0011】サブシリンダ13には、下部の外周面に、
サブシリンダガイド14との間の空気室26においてリ
ザーバ5からの加圧空気の圧力を受ける第1受圧部28
が形成されており、また、上端の端面は、リザーバ5中
にあって、リザーバ5の加圧空気圧の圧力を受ける第2
受圧部29となっている。また、第2受圧部29の受圧
面積は第1受圧部28の受圧面積より小さく形成されて
いる。このため、空気室26にトリガ装置6を通してリ
ザーバ5の加圧空気が供給されているとき(すなわち静
止位置にあるとき)は、第1受圧部28への圧力の総量
が第2受圧部29の圧力の総量より大きく、これによっ
て、サブシリンダ13は上方に移動した状態に保持され
る。他方、空気室26の空気圧が大気圧に下がると(す
なわち打込位置にあると)、第2受圧部29にだけリザ
ーバ5の加圧空気が加わり、これによって、サブシリン
ダ13は下方の打込位置に移動させられ、この移動によ
って、メインシリンダ10も下方に移動させられ、図2
の打込位置となる。
【0012】メインシリンダ10とサブシリンダ13と
の間には、メインピストン9が図2の打込位置から図3
のように静止位置に復帰する際に、メインピストン上面
側の空気を排出する排気通路の一部を形成する隙間30
が形成されている。そして、メインシリンダ10の上端
付近には、サブシリンダ13との隙間30に通じるよう
に該メインシリンダを貫通した排気穴32が形成されて
いる。また、この排気穴32のあるサブシリンダ13の
上部の内周面には、排気穴32が、図1の静止位置及び
図3の復帰位置において隙間30に通じるが、図2の打
込位置において隙間30へ通じないように遮断するシー
ルリング33が設けられている。隙間30を通った排気
は、サブシリンダ13の中間に形成された第2排気穴3
4を通ってサブシリンダガイド14に送られる。サブシ
リンダガイド14には第2排気穴34に対応する位置に
排気通路用空間36が形成されており、更にハウジング
3には排気通路用空間36に対応する位置に第3排気穴
37が形成されている。従って、復帰の際のメインピス
トン上面側の空気は、第1の排気穴32、隙間30、第
2排気穴34、排気通路用空間36及び第3排気穴37
から成る排気通路を通って排出される。
【0013】更に、排気通路の一部を成す隙間30から
リターンエアチャンバ15に至る排気戻し通路39が形
成されている。この排気戻し通路39は、サブシリンダ
13とメインシリンダ10との間の隙間によって形成さ
れている。サブシリンダ13の下端側には排気戻し通路
39の隙間をシールするシールリング40が設けられて
いる。更に、リターンエアチャンバ15の上部に位置す
るサブシリンダ13の下部側には、排気戻し通路39の
空気をリターンエアチャンバ15へ送る貫通穴41が形
成され、この貫通穴41の外周面には、排気戻し通路3
9からリターンエアチャンバ15へ空気が流入するのを
許すが、リターンエアチャンバ15から排気戻し通路3
9へ空気が逆流するのを阻止するチェックバルブとして
のOリング43が設けられている。この排気戻し通路3
9によって、メインピストン9の復帰の際の排気の一部
をリターンエアチャンバ15に戻して、リターンエアチ
ャンバ15の空気圧を上げている。この増大した加圧空
気は、リターンエアチャンバから下部穴16を通してメ
インピストン9の下面に供給され、メインピストン9の
復帰に貢献する。
【0014】空気圧式釘打機1の動作について、図1〜
図3を参照して説明する。図1は静止位置を、図2は打
込位置を、図3は静止位置への復帰の状態を示してい
る。図1の静止位置において、メインシリンダ10は、
ばね17によって上方に付勢され、上端がシール用座1
8に密接してリザーバ5からの加圧空気の供給を阻止し
ている。リザーバ5の加圧空気はトリガ装置6を通して
空気室26に供給されてサブシリンダ13の第1受圧部
28に空気圧を加え、サブシリンダ13を上方位置に保
持している。
【0015】次に、図2に示すように、ノーズ7の先端
を打込対象物に押付けて、安全装置のロッド24がトリ
ップレバー23の自由端を押上げた状態でトリガレバー
22を引くとバルブピン21が打込位置に押上げられ、
バルブハウジング20への加圧空気の供給が停止され
る。同時に、空気室26の空気が通路25及びバルブハ
ウジング20の下方部分を通して大気へ排気され、空気
室26の空気圧が下げられる。空気室26の空気圧が大
気圧に下がると、第1受圧部28への空気圧がなくな
り、第2受圧部29にだけリザーバ5の加圧空気が加わ
る。これによって、サブシリンダ13は下方の打込位置
に移動させられる。サブシリンダ13の下方への移動の
途中で、サブシリンダ13の肩部13aがメインシリン
ダ10の段部10aに係合し、更に、サブシリンダ13
が下方に移動させられることによって、上方にばね付勢
されているメインシリンダ10を下方の打込位置へ移動
させる。メインシリンダ10が下方に移動すると、上端
がシール用座18から離れ、リザーバ5の加圧空気がメ
インシリンダ10の上端から急速に供給され、これによ
って、メインピストン9が下方に急激に押下げられ、打
込部材11を下方のノーズ側に急激に移動させてノーズ
7にある釘を打込対象物に打込む。このとき、メインピ
ストン9の下面側の空気が、メインシリンダ10の下部
穴16を通してリターンエアチャンバ15に溜められ
る。なお、打込位置においては、サブシリンダ13が下
方に移動してシールリング33がメインシリンダ10の
第1排気穴32と隙間30との間をシールしているの
で、リザーバ5からメインシリンダ10へ供給された加
圧空気が排気通路へ入ることが防止され、メインピスト
ン9上面への空気圧力は高く維持され、メインピストン
9に連結された打込部材11の打撃力を損なうことはな
い。
【0016】そして、図3に示すように、トリガレバー
22をはなすとバルブピン21が下がり、再び、トリガ
装置6を介してリザーバ5の加圧空気が空気室26に供
給され、サブシリンダ13の第1受圧部28に空気圧が
かかってサブシリンダ13が上方に移動させられる。サ
ブシリンダ13が上方に移動すると、メインシリンダ1
0は、ばね17の上方付勢力によって上方に移動し、上
端がシール用座18に当接して、メインピストン9の上
方側への加圧空気の供給を阻止する。サブシリンダ13
が上方に位置しメインシリンダ10も上方に位置して、
メインシリンダ10のピストン上面側の室がリザーバ5
からシールされると、該室内の加圧空気が、第1排気穴
32、隙間30、第2排気穴34、排気通路用空間36
及び第3排気穴37から成る排気通路を通って、釘打機
1の外側に排気され、同時に、その排気の一部が、排気
戻し通路39を通ってリターンエアチャンバ15に流入
される。この流入は、リターンエアチャンバ15の圧力
がメインピストン9の上面側のメインシリンダ10の圧
力と同圧になるまで継続する。メインピストン9の上面
側の空気は排気され続けるので、メインピストン9の上
面側と下面側とで圧力差が生じ、メインピストン9は急
速に復帰させられ、確実にその上死点(図1の静止位
置)まで上昇する。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、メインピストンの復帰
の際のピストン上面側のメインシリンダからの排気を従
来のように無駄に外部に排出することなく、リターンチ
ャンバに戻して、メインピストンを静止位置に復帰させ
るために利用しているので、従来、メインピストン復帰
のために別途リザーバより供給消費されていた空気を節
約することができる。また、排気を利用するのでエネル
ギー効率が上昇し、排気に伴う雑音の発生も減少する。
更に、本発明によれば、メインシリンダを移動可能に支
持する手段を、メインシリンダの上部外周面を包囲する
サブシリンダと、該サブシリンダを上下に移動可能なよ
うに支持する固定のサブシリンダガイドとから構成した
ので、メインシリンダ上方のキャップ内側構造が、メイ
ンシリンダ上端をシールする座を設けるだけの簡単な構
成で済み、従来必要とした制御バルブ等が一切不要にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気圧式固着具打込機としての釘
打機の静止状態を、ハンドルの一部及びマガジン等を省
略して示す断面図である。
【図2】図1の釘打機の打込状態を示す図1と同様の図
である。
【図3】図1の釘打機の復帰動作を示す図1と同様の図
である。
【符号の説明】
1 釘打機(空気圧式固着具打込機) 3 ハウジング 4 キャップ 5 リザーバ 6 トリガ装置 7 ノーズ 9 メインピストン 10 メインシリンダ 11 打込部材 13 サブシリンダ 14 サブシリンダガイド 15 リターンエアチャンバ 17 ばね 18 シール用座 20 バルブハウジング 21 バルブピン 22 トリガレバー 28 第1受圧部 29 第2受圧部 30 隙間 32 第1の排気穴 33 シールリング 34 第2排気穴 36 排気通路用空間 37 第3排気穴 39 排気戻し通路 41 穴 43 Oリング(チェックバルブ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方の静止位置と下方の打込位置とを移
    動するメインピストンと、静止位置と打込位置との間を
    上下に移動する可動のメインシリンダと、該メインシリ
    ンダを外側から覆っており内部に加圧空気を溜めるリザ
    ーバが形成されたハウジングと、該ハウジングに設けら
    れ、メインシリンダが静止位置と打込位置との間を移動
    するように支持するメインシリンダ支持手段と、通常時
    にはメインシリンダを静止位置に位置させ、作動時には
    メインシリンダを打込位置に位置させるためのトリガ装
    置とを備え、前記メインシリンダの下部と前記ハウジン
    グとの間にはメインピストンが打込位置に下降したとき
    メインピストン下面側の空気を溜めるリターンエアチャ
    ンバが形成されており、トリガ装置を作動させることに
    よって静止位置にあったメインシリンダを打込位置に移
    動させてメインピストンの上面に前記リザーバからの加
    圧空気を供給して該メインピストンを下方の打込位置へ
    移動させ、次に、トリガ装置の作動を解除することによ
    って打込位置にあったメインシリンダを静止位置に移動
    させてメインピストン上面への加圧空気の供給を停止す
    るとともに該メインピストン上面側の空気を大気へ排出
    し、メインピストンの下面に前記リターンエアチャンバ
    からの加圧空気を供給してメインピストンを復帰させる
    空気圧式固着具打込機において、 前記メインシリンダ支持手段は、メインシリンダの上部
    外周面を包囲して該メインシリンダを上下に往復動でき
    るように支持するサブシリンダと、該サブシリンダを上
    下に移動可能なようにサブシリンダ外周面を支持する前
    記ハウジングの内側に取付けられたサブシリンダガイド
    とから成り、前記メインシリンダと前記サブシリンダと
    の間にはメインピストンが打込位置から静止位置に復帰
    する際にメインピストン上面側の空気を排出する排気通
    路を形成する隙間が形成されており、該排気通路はサブ
    シリンダ、サブシリンダガイド及びハウジングを通って
    ハウジングの外部に通じており、更に、前記隙間と前記
    リターンエアチャンバとの間には、排気戻し通路が形成
    されていて、前記メインピストンの復帰の際の排気の一
    部をリターンエアチャンバに戻しており、メインピスト
    ンの復帰の際の該ピストン上面側の排出空気が前記リタ
    ーンエアチャンバへ加わって該リターンエアチャンバか
    らメインピストンの下面に供給されることを特徴とする
    空気圧式固着具打込機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気圧式固着具打込機
    において、前記メインシリンダは、前記リザーバの加圧
    空気が供給されないように、その上端がシール用の座に
    当接する上方の静止位置にばね付勢されており、前記サ
    ブシリンダは、前記トリガ装置を介して供給されるリザ
    ーバからの加圧空気の圧力を受ける下部の第1受圧部と
    前記リザーバ内にあって前記第1受圧部の受圧面積より
    小さい受圧面積の上部の第2受圧部とを有し、前記トリ
    ガ装置は、静止位置において前記サブシリンダの第1受
    圧部に加圧空気を供給してサブシリンダを上方の静止位
    置に位置させ、打込位置においては前記サブシリンダの
    第1受圧部を大気に通じさせて、前記サブシリンダを前
    記第2受圧部への空気圧力によって下方の打込位置へ移
    動させ、前記ばね付勢されたメインシリンダは前記サブ
    シリンダの下方への移動によって下方の打込位置へ移動
    させられて前記シールが解かれてリザーバからメインシ
    リンダに加圧空気が供給され、前記トリガ装置を打込位
    置から静止位置へ戻すと、前記サブシリンダの第1受圧
    部へ加圧空気が供給されてサブシリンダが上方の静止位
    置に復帰し前記メインシリンダが前記ばね付勢によって
    上方の静止位置に復帰することを特徴とする空気圧式固
    着具打込機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気圧式固着具打込機
    において、メインシリンダの上端付近には、サブシリン
    ダとの前記隙間に通じる排気穴が形成されており、メイ
    ンシリンダ外周面とサブシリンダの内周面の間には、前
    記排気穴が、静止位置において前記隙間に通じるが打込
    位置において前記隙間への連通を遮断するシールリング
    が設けられていることを特徴とする空気圧式固着具打込
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気圧式固着具打込機
    において、前記排気戻し通路には、前記隙間から前記リ
    ターンエアチャンバへの空気の流入を許すがリターンエ
    アチャンバから隙間へ空気が流出するのを阻止するチェ
    ックバルブが設けられていることを特徴とする空気圧式
    固着具打込機。
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