JPH09136685A - 自転車用クランクとその製造方法 - Google Patents

自転車用クランクとその製造方法

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JPH09136685A
JPH09136685A JP8046656A JP4665696A JPH09136685A JP H09136685 A JPH09136685 A JP H09136685A JP 8046656 A JP8046656 A JP 8046656A JP 4665696 A JP4665696 A JP 4665696A JP H09136685 A JPH09136685 A JP H09136685A
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正広 山中
Toru Iwai
亨 岩井
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量でかつ強度が強く、さらに設計の自由度が
高い構造と製造方法を得る。 【構成】右クランク1の長手方向両端部2,4は中実構
造とし、長手方向中央部3は中空構造とし、前記中空構
造は、前記クランクの裏面に長手方向に延びる凹溝31
を形成し、該凹溝の開放面に蓋部材33を溶接した構造
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用クランク
及びその製造方法に関し、特に軽量化に寄与する自転車
用クランク及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車はできるだけ軽量化することが望
まれているが、そのためにすべての自転車用部品につい
ても可能な限り軽量化することが好ましい。そこで、自
転車用クランクについても、例えば、特公平2−186
52号公報のように管を成形して製造し、クランク内部
を中空構造として軽量化したものが知られている。
【0003】従来の中空クランクは、パイプを成形した
ものであったので、強度が比較的弱い。また、パイプを
成形する関係からクランク形状の設計の自由度が少な
い。更に材料力学上必要のない部分があっても成形がで
きない等の理由から形状が制約される。更に、デザイン
上からの要請があっても、成形加工の制約から外見に高
級感等を出しにくい欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な技術的背景で発明されたものであり、次の目的を達成
することにある。
【0005】本発明の目的は、軽量でかつ強度が強く、
さらに設計の自由度の多い自転車用クランク及びその製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における自転車用クランクは、クランクの長
手方向両端部は中実構造とし、長手方向中央部は中空構
造とし、前記中空構造は、前記クランクの裏面に長手方
向に延びる凹溝を形成し、該凹溝の開放面に蓋部材を固
着した構造であるものである。
【0007】また、前記固着は前記凹溝と前記蓋部材の
周囲を溶接により固着したものであることが好ましい。
【0008】さらに、前記クランクはクランク軸取付側
が太く、ペダル取付側が細く形成され、クランクに加わ
る応力がほぼ一定になるような形状とすることができ
る。
【0009】そして、前記凹溝の両端部付近における溝
の深さを前記凹溝の両端部に向かって小さくし、かつ前
記凹溝の底面の形状を船底型とすることが好ましい。ま
た、前記クランクはアルミ合金で作られていることが好
ましい。
【0010】前記自転車用クランクは、少なくとも次の
製造方法で作られる。
【0011】前記凹溝(31)と前記蓋部材(33)の
周囲の溶接の突き合わせ部に、隙間を設けずに前記凹溝
(31)に前記蓋部材(33)を配置する蓋部材載置工
程と、前記蓋部材(33)の外周を外部から裏ビードを
作りながら溶接する蓋部材溶接工程と、前記蓋部材溶接
工程後、前記溶接により作られた前記外部に突起したビ
ードを切除するビード徐肉工程とからなる。
【0012】前記凹溝(31)の周囲の一部に前記蓋部
材載置工程で前記蓋部材(33)を載置するための段部
を形成すると良い。更に、前記蓋部材(33)が1枚の
板で、かつ外周に開先が形成されているものが良い。
【0013】また、前記凹溝(31)の長手方向の両端
部側の側面における、前記蓋部材(133)との突き合
わせ部が、前記蓋部材(133)とほぼ等しい厚さに形
成されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
[本発明の実施の形態1]本発明の実施の形態1につい
て図面を参照して説明する。図1に本発明の右クランク
1の正面図を示す。右クランク1はアルミ合金で作られ
ており、図1に示すように、ペダル取付側クランク端部
4側が細く、クランク軸取付側クランク端部2側が断面
が太くなるように形成されている。右クランク1の太さ
をこのように、位置により変化させることによって、断
面積の大きさを変えることにより右クランクに加わる応
力をどの断面においてもほぼ一定にすることができる。
【0015】右クランク1の表側表面にはレーザーマー
キング等により、製造メーカーのロゴマークや製品名を
表す商標等を刻印することができる。また、右クランク
1の表側両角部には面取部11が形成され、その面取り
の大きさは、クランク軸取付側クランク端部2付近では
大きく、ペダル取付側クランク端部4に向かって連続的
に小さくなっている。
【0016】右クランク1のクランク軸取付側クランク
端部2には、右クランク1をクランク軸5に取り付ける
ためのクランク軸取付穴21が形成されている。図7に
示すように、このクランク軸取付穴21にクランク軸5
を挿入することによって、クランク軸5に右クランク1
が取り付けられる。また、右クランク1のペダル取付側
クランク端部4には、ペダル取付穴41が形成されてい
る。このペダル取付穴41に図示しないペダルのペダル
軸の一端が取り付けられる。
【0017】図2は、右クランク1の側面図である。図
3は、右クランク1を側面から見た断面図である。クラ
ンク中央部3の裏面側には、長手方向に延びる凹溝31
が形成されている。凹溝31の形状は、凹溝31の両端
部付近では、溝の深さが両端部に向かって連続的に小さ
くなり、両端部では溝の深さが最小になっている。すな
わち、凹溝31の底面形状はいわゆる船底型と言われる
ものである。凹溝31の中央部の底面は、クランク中央
部3の表側表面とほぼ平行である。
【0018】この凹溝31の開放面側は段部32が形成
され、この段部32に蓋部材33をはめ込み、蓋部材3
3の周囲と右クランク1本体をアルゴンガスを使用した
イナートガスアーク溶接により固着している。右クラン
ク1本体の裏側表面と、蓋部材33の表面は面一となる
ように配置されている。また、溶接による肉盛り部34
は、溶接後に切削加工等により削り取り、面一とするこ
とが美観上好ましい。
【0019】蓋部材33と右クランク1の本体との固着
方法は、溶接以外にも、接着剤により接着してもよい。
接着剤としては、エポキシ樹脂、シアノアクリレート等
が使用できる。また、カシメによる固着と接着剤とを併
用してもよい。この場合、カシメの接続部の隙間に接着
剤が充填され、水等の侵入を防止することができる。
【0020】クランク軸取付側クランク端部2には、ク
ランク軸取付穴21が設けられている。クランク軸取付
穴21の内面にはフランジ22が内面側に突出して設け
られ、そのフランジ22の裏面側に連接して、雌のセレ
ーション23が設けられている。クランク軸取付穴21
のセレーション23より裏面側の部分は、芯出し部24
として構成されている。芯出し部24は、裏面側に広が
る円筒のテーパ穴形状であり、本例ではテーパ角は2〜
3°である。
【0021】芯出し部24のテーパ面は、クランク軸5
の芯出し部52のテーパ面に密着させて両者の芯を一致
させると共に両者を一体に連結する。クランク軸取付側
クランク端部2の裏面突出部の外周根元部には、ギヤ板
6回り止め用の雄のセレーション25が形成されてお
り、裏面突出部の外周部には、ギヤ板6固定用の雌ネジ
26が形成されている。
【0022】図4は、右クランク1を裏面から見た図で
ある。セレーション23、25は、図4に示すように8
歯のものが適当である。歯の数が少ないと、回転結合の
結合強度が不足し、歯の数が多すぎると、加工が困難で
コスト上昇につながり、また、組立時に回転方向の割り
出し位置決め作業もミスが出易くなる。
【0023】図5は、図1におけるA−A,B−B,C
−C切断線での各矢視断面図である。図5(A)はA−
A矢視断面図、図5(B)はB−B矢視断面図、図5
(C)はC−C矢視断面図である。クランク中央部3の
断面内部は、ほとんどの部分がこのように凹溝31とし
て形成され、軽量化が図られている。
【0024】図6は、クランク軸5の外観を示す図であ
る。クランク軸5の両端部には、芯出し部52が形成さ
れている。芯出し部52は、端部側が細くなるテーパ形
状であり、テーパ角は2〜3°である。芯出し部52よ
りさらに端部側には、雄のセレーション51が設けられ
ている。セレーション51は8歯構成であり、歯の外周
面は芯出し部52の外周面と連続した表面となってい
る。
【0025】クランク軸5の端面には、右クランク1固
定用の雌ネジ53が設けられている。クランク軸5は中
空パイプ形状であり、図7に示すように中央部では両端
部よりもさらに肉厚が薄くなるように形成されている。
クランク軸5の材質はアルミ合金であり、中空であるこ
とと相まって軽量化に貢献している。
【0026】図7は、クランク軸5と右クランク1とギ
ヤ板6とを組み立てた組立体を表す。一方の右クランク
1にはギヤ板6が取り付けられ、セレーション25によ
り回り止めされてナット61により固定されている。そ
のギヤ板6が固定された右クランク1がクランク軸5の
一方の端部に取り付けられ、ボルト54により固定され
ている。クランク軸5の他端には、ギヤ板の無い右クラ
ンク1が取り付け固定されている。右クランク1の芯出
し部24とクランク軸5の芯出し部52は密嵌合し、両
者の芯出しを高精度に行う。また、右クランク1の雌セ
レーション23とクランク軸5の雄セレーション51は
互いに噛み合い、回転方向の高強度の結合を行う。
【0027】[本発明の実施の形態2]本発明の実施の
形態2について図面を参照して説明する。前記実施の形
態1では右クランクを例にとって説明したが以下に示す
本発明の実施の形態2では左クランクを例にして、特に
その製造方法について説明する。図8に本発明の左クラ
ンク100の正面図を示す。図9は、左クランク100
の側面図である。図10は、左クランク100を側面か
ら見た断面図である。図11は、左クランク100を裏
面から見た図である。
【0028】図12(A)は図8のA−A矢視断面図、
図12(B)は図8のB−B矢視断面図、図12(C)
は図8のC−C矢視断面図である。図13は蓋部材を示
し、図13(A)は平面図であり、図13(B)は図1
3(A)のB−B矢視断面図である。本例の左クランク
100は前記した実施の形態1の右クランク1と構造は
基本的には同一であるが一部相違する。以下、相違する
点のみを説明する。
【0029】前記右クランク1は、クランク軸取付側ク
ランク端部2の裏面突出部の外周根元部にギヤ板6回り
止め用の雄のセレーション25が形成されており、裏面
突出部の外周部には、ギヤ板6固定用の雌ネジ26が形
成されている(図2,3参照)。
【0030】これに対して、左クランク100はギヤ板
6がないのでこれらの部分は構成されてはいない。前記
右クランク1と同一符号については同様のものであり、
その説明は重複するので省略する。凹溝31の両端には
段部132が形成されており、この段部132は凹溝3
1の周壁から僅かに(本例では1.0mmの幅)突出して
いる。段部132は後記する蓋部材133を溶接すると
き仮止めのために載置するものである。
【0031】左クランク100の凹溝31の外側壁29
は、内部壁28と角度θ(本例では5°)が形成されて
いる。凹溝31の上端は開放されており、その周囲に開
先が形成され、角度45°の開先斜面130及び開先平
坦面131を備えている。図13に蓋部材133を示
す。蓋部材133は1枚のアルミ合金の板で作られてお
り、凹溝31の開先斜面130に沿って蓋をして組立で
きるようにその形状に沿って曲がっている(図13
(B)参照)。蓋部材133の外周の角部には角度45
度の開先斜面134が形成されている。
【0032】[左クランク100の製造方法]以下、前
記左クランク100の製造方法について詳記する。最初
に左クランク100の本体を冷間鍛造でアルミ合金の素
材を成形する。冷間鍛造後、バリを機械加工により切削
して切除し前記したような形状に加工する。同様に蓋部
材133も冷間鍛造により前記した形状に加工する。こ
れらの部品の加工が終了すると、凹溝31の両端の段部
132に蓋部材133を載置し仮止めする。
【0033】この載置した状態の開先の状態を図14、
図15に示す。図14は蓋部材133を載置したときに
図11に示すXIV−XIV線で切断した断面図であり、図1
5はXV−XV線で切断した断面図である。なお、図14、
図15は溶接後のビードの状態を模式的に描いたもので
あり、実際の金属組織とは異なる。図14で理解される
ように、凹溝31の両側は蓋部材133と左クランク1
00の本体との間に若干の隙間135が形成されるよう
になる。ただし、この隙間135は設計上なくても蓋部
材133を突き合わせるだけでも良い。したがって、本
発明でいう隙間135は接触して接合した状態も含む意
味である。
【0034】この状態で溶接すると、表ビード136が
形成される。同時に溶融した溶接金属であるアルミ合金
は、隙間135を通り凹溝31内部に垂れるようにして
裏ビード137が形成される。なお、隙間135がなく
ても突き合わせ状態でも同様に母材が溶融されて裏ビー
ド137を作る。
【0035】一方、蓋部材133の両端部は、段部13
2に載せられて載置されているので正確に位置決めされ
て溶接前の仮止めがなされていることになる。蓋部材1
33を固定するための溶接治具が必要ない。この部分は
溶接されると、前記同様に表ビード136及び裏ビード
137が形成される。なぜならば、段部132の幅は極
めて狭く溶接すると溶融した溶接金属又は母材が裏にも
回ることになるためである。
【0036】溶接が完了すると、表ビード136の余分
な一部136aはミーリング加工等の機械加工により母
材のレベルまで徐肉される。この徐肉加工により蓋部材
133を溶接したものであることが外観からは判別でき
なくなる。また、裏ビード137は徐肉されることはな
いが、溶接された部分の接合強度を保つのに効果的であ
る。
【0037】左クランク100の凹溝31の長手方向の
両端側における溶接部は、図15からも分かるように、
蓋部材133の厚さと左クランク100の本体の厚さが
極端に異なっている。このため蓋部材133と左クラン
ク100本体の熱容量が全く異なり、溶接を行った場合
に、蓋部材133側と左クランク100本体側とで溶融
接合部が均一なものとならず、外観、強度等に悪影響を
及ぼす。このような不都合を解消するために、溶接突き
合わせ部を図16のように成形する。
【0038】図16は、図11に示すXV−XV線で切断し
た断面図である。凹溝31のクランク軸取付側クランク
端部2側の側面も同様の構造になっている。左クランク
100の側面には図16に示すように側面凹部101が
形成され、蓋部材133の厚さと左クランク100の突
き合わせ部の厚さがほぼ等しくされている。側面凹部1
01を形成するには、凹溝31の側面に対してミーリン
グ加工等により除肉加工を行えばよい。このような構造
とすることにより、突き合わせ部の両側の部材の厚さが
ほぼ等しく、熱容量もほぼ等しいため、溶接時における
熱の拡散が両側の部材に対して均等に行われ、均一で安
定な溶融接合部が得られる。
【0039】なお、側面凹部101を形成することによ
り、左クランク100の中心軸近傍の段部132は削り
取られてしまうが、中心軸から離れた部分の段部132
を残しておけば、蓋部材133を載置位置決めすること
に支障はない。もしくは、段部132を無くして、蓋部
材133を仮止めするための溶接治具を使用するように
してもよい。
【0040】
【実施例】以下のような材質、寸法の条件において、軽
量でかつ強度においても十分な自転車用クランクとなっ
た。
【0041】右クランク1、左クランク100の本体の
材質:アルミ合金A7779 クランク中央部3の表側表面と凹溝31の中央部の底面
との間のクランク本体の肉厚:1.5mm 蓋部材33の材質:アルミ合金A7779 蓋部材33の肉厚:1.5mm 蓋部材133の肉厚:3.0mm
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0043】クランク中央部を中空構造としたことによ
り、クランクが軽量になる。また、中空構造が凹溝に蓋
部材を固着した構造であるので、クランクの形状をどの
ようにでもデザインでき、設計の自由度が増える。外見
に高級感を出しやすい。
【0044】クランクに加わる応力がほぼ一定になるよ
うな断面形状とすることにより、軽量化した上で十分な
強度を得ることができる。
【0045】凹溝の底面の形状を船底型とすることによ
り、クランク本体の断面積が連続的に変化するから、応
力が特定の場所に集中することがなくなりクランク全体
としての強度が増加する。
【0046】クランクを溶接およびビード除肉加工によ
り製造することにより、外観上継ぎ目のなく、軽量でか
つ十分な強度を有する自転車用クランクを製造すること
が可能となる。
【0047】クランク本体と蓋部材の突き合わせ部の厚
さをほぼ同じになるように形成することにより、溶接に
おける溶融接合部を均一かつ安定なものとすることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の右クランク1の正面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の右クランク1の側面図であ
る。
【図3】図3は、右クランク1の側面から見た断面図で
ある。
【図4】図4は、右クランク1を裏面から見た図であ
る。
【図5】図5は、図1のA−A,B−B,C−C切断線
での断面図である。
【図6】図6は、クランク軸5の外観を表す図である。
【図7】図7は、右クランク1をクランク軸5に取り付
けたクランク組立体を表す図である。
【図8】図8は、本発明の左クランク100の正面図を
示す。
【図9】図9は、左クランク100の側面図である。
【図10】図10は、左クランク100を側面から見た
断面図である。
【図11】図11は、左クランク100を裏面から見た
図である。
【図12】図12(A)は、図8のA−A矢視断面図、
図12(B)は、図8のB−B矢視断面図、図12
(C)は、図8のC−C矢視断面図である。
【図13】図13は、蓋部材示し図13(A)の平面図
であり、図13(B)は、図13(A)のB−B矢視断
面図である。
【図14】図14は、蓋部材133を載置したときに図
11に示すXIV−XIV線で切断した断面図である。
【図15】図15は、蓋部材133を載置したときに図
11に示すXV−XV線で切断した断面図である。
【図16】図16は、蓋部材133を載置したときに図
11に示すXV−XV線で切断した他の形態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…右クランク 2…クランク軸取付側クランク端部 3…クランク中央部 4…ペダル取付側クランク端部 5…クランク軸 6…ギヤ板 100…左クランク 101…側面凹部 131…段部 133…蓋部材 136…表ビード 137…裏ビード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自転車用のクランク(1)であって、 前記クランク(1)の長手方向両端部(2,4)は中実
    構造とし、 長手方向中央部(3)は中空構造とし、 前記中空構造は、前記クランクの裏面に長手方向に延び
    る凹溝(31)を形成し、該凹溝の開放面に蓋部材(3
    3)を固着した構造であることを特徴とする自転車用ク
    ランク。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記固着は前記凹溝(31)と前記蓋部材(33)の周
    囲を溶接により固着したものであることを特徴とする自
    転車用クランク。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記クランク(1)はクランク軸(5)取付側が太く、
    ペダル取付側が細く形成されていることを特徴とする自
    転車用クランク。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか1項において、 前記凹溝(31)の両端部付近における溝の深さを前記
    凹溝(31)の両端部に向かって小さくし、かつ前記凹
    溝の底面の形状を船底型とすることを特徴とする自転車
    用クランク。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか1項において、 前記クランク(1)はアルミ合金で作られていることを
    特徴とする自転車用クランク。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5から選択される1項記載の
    自転車用クランクの製造方法であって、 前記凹溝(31)と前記蓋部材(133)の外周部とが
    溶接の突き合わせ部を構成するように、前記凹溝(3
    1)に前記蓋部材(133)を配置する蓋部材載置工程
    と、 前記蓋部材(133)の外周を外部から裏ビードを作り
    ながら溶接する蓋部材溶接工程と、 前記蓋部材溶接工程後、前記溶接により作られた前記外
    部に突起したビードを切除するビード徐肉工程とからな
    ることを特徴とする自転車用クランクの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記凹溝(31)の周囲の一部に前記蓋部材載置工程で
    前記蓋部材(133)を載置するための段部を形成した
    ことを特徴とする自転車用クランクの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6において、 前記蓋部材(133)が1枚の板で、かつ外周に開先が
    形成されていることを特徴とする自転車用クランクの製
    造方法。
  9. 【請求項9】請求項7において、 前記凹溝(31)の長手方向の両端部側の側面におけ
    る、前記蓋部材(133)との突き合わせ部が、前記蓋
    部材(133)とほぼ等しい厚さに形成されていること
    を特徴とする自転車用クランクの製造方法。
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