JP5528254B2 - 中空ペダル - Google Patents

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Description

本発明は中空ペダルに係り、特に、所定の強度や剛性を確保しつつ一層の軽量化を図る技術に関するものである。
中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、その端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルが提案されている。特許文献1に記載の車両用ブレーキペダルは、このような中空ペダルの一例であり、ペダルアームとして一枚の厚板材を用いたり端末部を溶接接合したりする場合に比較して軽量で且つ安価に構成できる。
特開2010−18116号公報
しかしながら、このような中空ペダルにおいても更なる軽量化が望まれており、そのために一対の分割体の肉厚を薄くすることが考えられるが、ペダルアームに要求される強度や剛性を十分に確保できないという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、一対の分割体の端末部が合成樹脂による被覆で接合されている中空ペダルにおいて、所定の強度や剛性を確保しつつ更なる軽量化を図ることができるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、その端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、(a) 前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体のその重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、(b) その引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体の何れか一方から他方へ向かって突き出すように設けられた突出部で、その他方の分割体と係合させられており、且つ、(c) 前記突出部は、前記一方の分割体の前記端末部から他方の分割体に向かうように折り曲げられた折曲げ突起で、その折曲げ突起は、前記他方の分割体に設けられた掛止穴内に挿入されていることを特徴とする。
発明は、第発明の中空ペダルにおいて、前記折曲げ突起は、断面がクランク形状を成すように折り曲げられており、前記掛止穴内に挿入されるとともに、その掛止穴を通過したそのクランク形状の先端部が前記他方の分割体の端末部と平行に重ね合わされていることを特徴とする。
発明は、中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、その端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、(a) 前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体のその重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、(b) その引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体の何れか一方から他方へ向かって突き出すように設けられた突出部で、その他方の分割体と係合させられており、且つ、(c) 前記突出部は、前記他方の分割体に向かって突き出すバーリング穴で、その他方の分割体に設けられた貫通穴内に嵌合されていることを特徴とする。
発明は、中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、その端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、(a) 前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体のその重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、(b) 前記一対の分割体が互いに重ね合わされる密着部には、その一対の分割体を貫通するように貫通穴が設けられており、(c) 前記引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体を前記合成樹脂で被覆する際に前記貫通穴内にその合成樹脂が充填され、前記密着部の両側に位置するその合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡された連結部であることを特徴とする。
発明は、第発明の中空ペダルにおいて、(a) 前記密着部は前記一対の分割体の端末部で、その端末部を貫通するように前記貫通穴が設けられており、(b) 前記連結部は、前記端末部の外側を跨ぐように被覆する前記U字形状の合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡されていることを特徴とする。
発明は、第4発明の中空ペダルにおいて、(a) 前記密着部は、前記一対の分割体の端末部以外の中間部分に互いに面接触するように重ね合わされた中間密着部で、その中間密着部を貫通するように前記貫通穴が設けられており、(b) 前記合成樹脂は、前記中間密着部を含めて前記一対の分割体の全周に亘って被覆するように設けられており、その中間密着部の両側に位置するその合成樹脂の内壁面に掛け渡されるように前記連結部が一体に設けられていることを特徴とする。
このような中空ペダルにおいては、端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に引っ掛かり係合部が設けられ、一対の分割体がその重ね合わせ面と平行な方向へ相対変位することが規制されるため、合成樹脂の被覆による端末部の接合強度が向上する。これにより、ペダルアームの強度や剛性が高くなり、その分だけ一対の分割体の肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、第1発明、第3発明は、一対の分割体の何れか一方から他方へ向かって突き出す突出部によって上記引っ掛かり係合部が構成されている場合で、一対の分割体が互いに係合させられることによって重ね合わせ面と平行な方向の相対変位が確実に規制される。
第1発明では更に、上記突出部が一方の分割体の端末部に設けられた折曲げ突起で、他方の分割体に設けられた掛止穴内に挿入されるようになっており、簡単且つ安価に構成されるとともに、重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を適切に防止することができる。折曲げ突起がクランク形状の第発明では、その折曲げ突起が他方の分割体に設けられた掛止穴内に挿入されるとともに、その掛止穴を通過した先端部がその他方の分割体の端末部と平行に重ね合わされるため、重ね合わせ面と平行な方向の相対変位だけでなく互いに離間する方向の相対変位も規制される。これにより、ペダルアームの強度や剛性が一層高くなり、一対の分割体の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。
発明は、前記突出部がバーリング穴で、他方の分割体に設けられた貫通穴内に嵌合されているため、簡単且つ安価に構成されるとともに、重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を適切に防止することができる。
発明は、一対の分割体が互いに重ね合わされる密着部に貫通穴が設けられており、その貫通穴内に合成樹脂が充填されることにより、その密着部の両側に位置する合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡されるように設けられる連結部によって引っ掛かり係合部が構成されている場合で、簡単且つ安価に構成されるとともに、重ね合わせ面と平行な方向の相対変位だけでなく互いに離間する方向の相対変位も規制されるため、ペダルアームの強度や剛性が一層高くなり、一対の分割体の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。
発明は、上記密着部が前記一対の分割体の端末部で、その端末部を貫通するように貫通穴が設けられ、その端末部の外側を跨ぐように被覆するU字形状の合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡されるように連結部が設けられる場合で、簡単且つ安価に構成される。
発明は、一対の分割体の端末部以外の中間部分に互いに面接触するように中間密着部が設けられるとともに、その中間密着部を含めて一対の分割体の全周に亘って合成樹脂により被覆される場合で、中間密着部に貫通穴が設けられてその中間密着部の両側の合成樹脂が連結部によって連結される。すなわち、一対の分割体の端末部がU字形状に跨いで被覆する合成樹脂によって接合されるだけでなく、中間密着部でも連結部を介して合成樹脂により接合されるため、一対の分割体が一層強固に接合されるようになる。これにより、ペダルアームの強度や剛性が一層高くなり、一対の分割体の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。
本発明が適用された車両用操作ペダルを示す図で、(a) は左側面図、(b) は(a) におけるIB−IB断面の拡大図、(c) は(a) におけるIC−IC断面の拡大図である。 (a) は参考例、(b) および(c) は本発明の他の実施例を説明する図で、何れも図1(c) に相当する断面図である。 本発明の更に別の実施例を説明する図で、(a) 〜(c) の何れも図1(c) に相当する断面図である。 本発明の更に別の実施例を説明する図で、(a) 〜(c) の何れも図1(c) に相当する断面図である。
本発明の中空ペダルは、比較的大きな反力が作用する常用ブレーキやパーキングブレーキ用の操作ペダルに好適に適用されるが、アクセルペダルやクラッチペダル等の他の車両用操作ペダル、或いは車両用以外の操作ペダルに適用することも可能である。ペダルアームの先端(下端)には、足踏み操作されるペダルシート(パッド)が設けられるが、ペダルアームの端末部を被覆する合成樹脂によりそのペダルシートを一体成形することもできるし、ペダルアームとは別に用意したペダルシートをインサート成形等により一体的に接合するようにしても良い。
ペダルアームを構成する一対の分割体は、例えば中空ペダルの回動平面(支持軸心に対して垂直な平面)と平行な面で左右に略対称的に2分割したそれぞれ横断面がハット形状を成す長手形状の半割体であっても良いが、一方が断面ハット形状で他方が略平坦な平板形状であっても良いなど、中空構造を形成できる種々の態様が可能である。互いに重ね合わされて合成樹脂により接合される端末部が、中空ペダルの踏込み方向の前後の長辺部分に位置するように2分割することが望ましい。この分割体は、例えば金属板材にて構成されるが、予め一体成形された繊維強化プラスチック等の複合材料など、金属以外の材料を採用することも可能である。
一対の分割体の端末部を被覆する合成樹脂は、例えばPPS(ポリフェニレンスルフィド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、或いはそれ等の繊維強化複合材料など、比較的剛性が高い種々の合成樹脂材料を用いることができる。この合成樹脂は、端末部の外側をU字状に跨いで被覆するように射出成形(インサート成形)等によって設けられるが、端末部だけでなく中空構造のペダルアームの外周面を全周に亘って被覆するように設けられても良い。一方、一対の分割体の端末部を全長に亘って合成樹脂で被覆する必要はなく、端末部の一部が外部に露出していても良いし、一対の分割体の端末部が全長に亘って互いに平行に重ね合わされている必要はなく、例えばペダルアームの長手方向の端部(上端或いは下端)等が部分的に開口していても良い。
引っ掛かり係合部は、一方の分割体に設けられた突出部や、合成樹脂に一体に設けられる連結部が適当で、例えば一対の分割体の端末部の重ね合わせ面と同一の平面に対して交差するように設けられるが、重ね合わせ面からオフセットした位置でその重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられても良い。一対の分割体の双方に、互いに相手側へ向かって突き出す突出部を設けることもできる。この突出部は、例えば端末部の先端に設けられた突起を略直角に折り曲げた折曲げ突起や、端末部或いは他の平坦な密着部に設けられたバーリング穴などで、相手側の分割体の端末部等に設けられた掛止穴や貫通穴内に挿入されることにより、重ね合わせ面と平行な方向の総ての相対変位を阻止するが、重ね合わせ面と平行な一方向の相対変位を阻止するだけでも良い。また、クランク形状の折曲げ突起を採用することもできる。
上記突出部や連結部は、例えば一対の分割体の両側の端末部にそれぞれ設けることが望ましいとともに、長手形状のペダルアームの長手方向に沿って複数設けることが望ましいが、一方の端末部に設けるだけでも良いし、両側の端末部の間の中間位置に中間密着部が設けられる場合には、その中間密着部に設けることも可能である。複数種類の突出部や連結部を組み合わせて設けることも可能である。
発明では、中間密着部を含めて一対の分割体の全周に合成樹脂が設けられるが、他の発明の実施に際しては、端末部のみを被覆するように合成樹脂が設けられるだけでも良い。逆に、中間密着部を備えていない場合や合成樹脂の連結部を備えていない場合に、一対の分割体の全周に合成樹脂が設けられても良い。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、例えば常用ブレーキペダルとして用いられる車両用操作ペダル10を示す図で、(a) は左側面図、(b) は(a) におけるIB−IB断面の拡大図、(c) は(a) におけるIC−IC断面の拡大図である。この車両用操作ペダル10は、図示しないペダルサポートを介して略水平な支持軸12の軸心(支持軸心)Oまわりに回動可能に配設されたペダルアーム14を備えており、そのペダルアーム14の下端に設けられたペダルシート24が運転者によって踏込み操作されると、図1の(a) において支持軸12の右回りに回動させられる。ペダルアーム14には、支持軸12と略平行なクレビスピン26の軸心まわりに相対回動可能に出力ロッド28がクレビス30を介して連結されており、操作ペダル10の回動に伴って出力ロッド28が機械的に図の左方向へ押圧されることにより、ペダルシート24に対する踏込み操作力に応じて例えばホイールブレーキのブレーキ油圧が発生させられる。
操作ペダル10は、全体として略中空構造を成している中空ペダルで、長手形状のペダルアーム14は、回動平面と平行な面(図1(a) の紙面と平行な面)で車両の幅方向に分割された形状の一対の分割体32、34を備えている。一方の分割体32は略平坦な平板形状を成している一方、他方の分割体34は横断面がハット形状(浅い凸形状)を成しており、両側部に設けられた板状のフランジ34fがそれぞれ分割体32の両側の端末部32eに重ね合わされることにより、図1(b) 、(c) に示すように中空構造とされている。これ等の分割体32、34は何れも金属板材にて構成されており、分割体34は、プレスによる曲げ加工乃至絞り加工によって断面ハット形状とされている。また、分割体32の端末部32eには、長手方向に離間した複数箇所(実施例では計5箇所)にフランジ34f側へ向かって突き出す折曲げ突起38が設けられている一方、分割体34のフランジ34fには、その折曲げ突起38が挿通させられる掛止穴40が複数の折曲げ突起38に対応して複数設けられている。折曲げ突起38は、端末部32eから外側へ突き出すように設けられた突起が、プレスによる曲げ加工によって略直角に折り曲げられたもので、突出部に相当するとともに、フランジ34fと端末部32eとの重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部として機能する。上記フランジ34fは、分割体34の端末部である。本実施例は、請求項1の実施例である。
このような中空構造のペダルアーム14は、複数の折曲げ突起38がそれぞれ掛止穴40内に挿入されるように端末部32eとフランジ34fとを重ね合わせた状態で、その端末部32eおよびフランジ34fの外側をU字形状に跨いで被覆するように合成樹脂36がインサート成形等によって設けられることにより、一対の分割体32、34が離脱不能に一体的に接合されている。合成樹脂36は、PPSやPBT、或いはそれ等の繊維強化複合材料などの比較的剛性が高い材料製で、射出成形により一対の分割体32、34の周縁部に一体成形されている。図1(a) において、ペダルアーム14の周縁部の斜線を付した部分は、この合成樹脂36によって被覆されている範囲で、前記ペダルシート24は合成樹脂36によって構成されている。本実施例では、ペダルシート24が設けられる部分を除いて分割体34の略全周にフランジ34fが設けられ、分割体32の端末部32eに重ね合わされている。
ここで、本実施例の車両用操作ペダル10は、一方の分割体32の端末部32eに折曲げ突起38が設けられ、他方の分割体34のフランジ34fに設けられた掛止穴40内に挿入されているため、それ等の折曲げ突起38と掛止穴40との係合で、端末部32eとフランジ34fとの重ね合わせ面と平行な総ての方向の相対変位が規制され、端末部32eとフランジ34fとの重ね合わせ部を合成樹脂36で被覆するだけでも高い接合強度が得られるようになる。これにより、ペダルアーム14の強度や剛性が高くなり、その分だけ一対の分割体32、34の肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、本実施例では一方の分割体32に折曲げ突起38が設けられ、他方の分割体34に設けられた掛止穴40内に挿入されるため、一対の分割体32、34が互いに係合させられることによって重ね合わせ面と平行な方向の相対変位が確実に規制される。
また、本実施例では、一方の分割体32の端末部32eに折曲げ突起38が設けられ、他方の分割体34のフランジ34fに設けられた掛止穴40内に挿入されるようになっており、簡単且つ安価に構成されるとともに、重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を適切に防止することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図2の(a) は参考例を説明する図で、図1(c) に相当する断面図である。このペダルアーム50は、前記折曲げ突起38および掛止穴40を設ける代わりに、分割体32に断面ハット形状の凹部52が曲げ加工や絞り加工等によって設けられ、その凹部52が分割体34のハット部の内側に嵌合されている。これにより、図2(a) における左右方向の相対変位が規制されるため、分割体32、34の接合強度が向上してペダルアーム50の強度や剛性が高くなり、その分だけ一対の分割体32、34の肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。なお、この凹部52は、分割体32の長手方向の全域に連続して設けることもできるが、分割体32の長手方向に離間して不連続に部分的に設けるだけでも良い。長手方向の全域或いは複数箇所に凹部52が設けられることにより、その長手方向の相対変位も適切に規制される。
図2の(b) および(c) は、それぞれ本発明の他の実施例を説明する図で、何れも図1(c) に相当する断面図、すなわち引っ掛かり係合部が設けられた部分の断面図である。(b) のペダルアーム54は、前記折曲げ突起38および掛止穴40を設ける代わりに、互いに重ね合わされた分割体32の端末部32eおよび分割体34のフランジ34fの複数箇所に、それ等の端末部32eおよびフランジ34fを貫通するように貫通穴56が設けられ、合成樹脂36が射出成形される際に、その貫通穴56内に合成樹脂36が充填されることにより、U字形状の合成樹脂36の内壁面に掛け渡される連結部58が一体に設けられている。この連結部58の存在で、端末部32eとフランジ34fとの重ね合わせ面と平行な総ての方向の相対変位が規制されるとともに、両者が離間する方向の相対変位も制限されるため、ペダルアーム54の強度や剛性が一層高くなり、その分だけ一対の分割体32、34の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。また、合成樹脂36が射出成形される際に貫通穴56内に充填されて連結部58が一体に設けられるため、簡単且つ安価に構成される。連結部58は引っ掛かり係合部として機能し、貫通穴56が設けられた端末部32eおよびフランジ34fは密着部に相当する。この実施例は、請求項4、5の実施例である。
図2の(c) のペダルアーム60は、分割体32の両側部に設けられる前記折曲げ突起38の一方をクランク形状の折曲げ突起62とし、前記掛止穴40よりも大きな掛止穴64内を挿通させるとともに、そのクランク形状の折曲げ突起62の先端部をフランジ34fの裏側の面に略平行に重ね合わせるようにしたものである。この場合は、端末部32eとフランジ34fとの重ね合わせ面と平行な総ての方向の相対変位が規制されるとともに、両者が離間する方向の相対変位も制限されるため、ペダルアーム60の強度や剛性が一層高くなり、その分だけ一対の分割体32、34の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。折曲げ突起62は突出部に相当し、引っ掛かり係合部として機能する。この実施例は、請求項1、2の実施例である。
図3の(a) 〜(c) は、それぞれ本発明の更に別の実施例を説明する図で、何れも図1(c) に相当する断面図、すなわち引っ掛かり係合部が設けられた部分の断面図であり、何れも前記図2(b) のペダルアーム54のように貫通穴56が設けられてU字形状の合成樹脂36の内壁面に掛け渡されるように連結部58が一体に設けられている場合である。(a) のペダルアーム70は、前記図1のペダルアーム14のように分割体32に折曲げ突起38が設けられ、分割体34のフランジ34fに設けられた貫通穴56内を挿通させられている。分割体34の貫通穴56は、分割体32の貫通穴56よりも大き目に形成されており、折曲げ突起38が掛止される掛止穴を兼ねている。この実施例は、請求項1、4、5の実施例である。
図3の(b) のペダルアーム72は、前記図2(a) のペダルアーム50のように分割体32に凹部52が設けられて分割体34のハット部の内側に嵌合されている。この実施例は、請求項4、5の実施例である。
図3の(c) のペダルアーム74は、前記図2(c) のペダルアーム60のように分割体32の両側の端末部32eに折曲げ突起38、62が設けられて、それぞれ分割体34の両側のフランジ34fに形成された貫通穴56に掛止されているとともに、一方の折曲げ突起62はクランク形状とされ、その先端部がフランジ34fの裏面に略平行に重ね合わされている。分割体34の両側のフランジ34fに設けられる貫通穴56は、何れも分割体32の貫通穴56よりも大き目に形成されており、折曲げ突起38、62が掛止される掛止穴を兼ねている。この実施例は、請求項1、2、4、5の実施例である。
図4の(a) 〜(c) は、それぞれ本発明の更に別の実施例を説明する図で、何れも図1(c) に相当する断面図、すなわち引っ掛かり係合部が設けられた部分の断面図であり、何れも前記図2(a) のペダルアーム50のように分割体32に凹部52が設けられて分割体34のハット部の内側に嵌合されている場合である。(a) のペダルアーム80は、一対の分割体32、34の全周に亘って合成樹脂82により被覆されているとともに、一方の分割体34の幅方向の中間部分には他方の分割体34に向かって突出させられて面接触させられる中間密着部84がプレスによる曲げ加工や絞り加工等によって形成されている。そして、この中間密着部84が設けられた部分には、他方の分割体32を含めて貫通穴86が設けられ、合成樹脂82が射出成形される際にその貫通穴86内に充填されることにより、一対の分割体32、34の両側に位置する合成樹脂82の内壁面に掛け渡された連結部88が一体に設けられる。すなわち、このペダルアーム80は、一対の分割体32、34の端末部32e、フランジ34fが合成樹脂82によって接合されるだけでなく、凹部52の嵌合および連結部88により分割体32、34の相対変位が確実に規制され、且つ、連結部88が設けられた中間密着部84でも合成樹脂82により一対の分割体32、34が強固に接合されるため、強度や剛性が一層高くなり、一対の分割体32、34の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。連結部88は引っ掛かり係合部として機能する。この実施例は、請求項4、6の実施例である。
図4の(b) のペダルアーム90は、上記(a) のペダルアーム80に比較して、前記図2(b) のペダルアーム54のように一対の分割体32、34の両側の端末部32e、フランジ34fにそれぞれ貫通穴56が設けられ、連結部58が合成樹脂82に一体に設けられている場合である。この場合は、分割体32、34の相対変位が一層確実に規制され、ペダルアーム90の強度や剛性が一層高くなるため、一対の分割体32、34の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。この実施例は、請求項4〜の実施例である。
図4の(c) のペダルアーム92は、上記(b) のペダルアーム90に比較して、一方の分割体32に前記貫通穴86の代わりにバーリング穴94が設けられ、他方の分割体34の貫通穴86に嵌合されている場合である。この場合は、バーリング穴94と貫通穴86との係合によって一対の分割体32、34の重ね合わせ面と平行な総ての方向の相対変位が規制されるとともに、連結部88によって両者が相対的に離間することが抑制されるため、ペダルアーム92の強度や剛性が一層高くなり、一対の分割体32、34の肉厚を薄くして更なる軽量化を図ることができる。また、バーリング穴94を設けて分割体34の貫通穴86に嵌合すれば良いため、簡単且つ安価に構成される。バーリング穴94は、それ自体で引っ掛かり係合部として機能し、分割体34側へ向かって突き出す突出部に相当する。一対の分割体32、34の両側の端末部32e、フランジ34fに設けられる貫通穴56についても、一対の分割体32、34の何れか一方の貫通穴56をバーリング穴とし、他方の貫通穴56に嵌合させることができる。この実施例は、請求項3〜の実施例である。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用操作ペダル(中空ペダル) 14、54、60、70、72、74、80、90、92:ペダルアーム 32、34:分割体 32e:端末部(密着部) 34f:フランジ(端末部、密着部) 36、82:合成樹脂 38、62:折曲げ突起(突出部、引っ掛かり係合部) 40、64:掛止穴 56、86:貫通穴 58、88:連結部(引っ掛かり係合部) 84:中間密着部(密着部) 94:バーリング穴(突出部、引っ掛かり係合部) O:支持軸心

Claims (6)

  1. 中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、該端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、
    前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体の該重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、
    該引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体の何れか一方から他方へ向かって突き出すように設けられた突出部で、該他方の分割体と係合させられており、
    且つ、前記突出部は、前記一方の分割体の前記端末部から他方の分割体に向かうように折り曲げられた折曲げ突起で、該折曲げ突起は、前記他方の分割体に設けられた掛止穴内に挿入されている
    ことを特徴とする中空ペダル。
  2. 前記折曲げ突起は、断面がクランク形状を成すように折り曲げられており、前記掛止穴内に挿入されるとともに、該掛止穴を通過した該クランク形状の先端部が前記他方の分割体の端末部と平行に重ね合わされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の中空ペダル。
  3. 中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、該端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、
    前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体の該重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、
    該引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体の何れか一方から他方へ向かって突き出すように設けられた突出部で、該他方の分割体と係合させられており、
    且つ、前記突出部は、前記他方の分割体に向かって突き出すバーリング穴で、該他方の分割体に設けられた貫通穴内に嵌合されている
    ことを特徴とする中空ペダル。
  4. 中空構造を形成するように端末部が互いに平行に重ね合わされた一対の分割体を備えているとともに、該端末部の外側をU字形状に跨いで被覆するように設けられた合成樹脂によりその端末部が一体的に接合されているペダルアームを有し、所定の支持軸心まわりに回動可能に配設されて踏込み操作される中空ペダルにおいて、
    前記端末部の重ね合わせ面に対して交差する方向に設けられ、前記一対の分割体の該重ね合わせ面と平行な方向の相対変位を規制する引っ掛かり係合部を有するとともに、
    前記一対の分割体が互いに重ね合わされる密着部には、該一対の分割体を貫通するように貫通穴が設けられており、
    前記引っ掛かり係合部は、前記一対の分割体を前記合成樹脂で被覆する際に前記貫通穴内に該合成樹脂が充填され、前記密着部の両側に位置する該合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡された連結部である
    ことを特徴とする中空ペダル。
  5. 前記密着部は前記一対の分割体の端末部で、該端末部を貫通するように前記貫通穴が設けられており、
    前記連結部は、前記端末部の外側を跨ぐように被覆する前記U字形状の合成樹脂の内壁面に一体に掛け渡されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の中空ペダル。
  6. 前記密着部は、前記一対の分割体の端末部以外の中間部分に互いに面接触するように重ね合わされた中間密着部で、該中間密着部を貫通するように前記貫通穴が設けられており、
    前記合成樹脂は、前記中間密着部を含めて前記一対の分割体の全周に亘って被覆するように設けられており、該中間密着部の両側に位置する該合成樹脂の内壁面に掛け渡されるように前記連結部が一体に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の中空ペダル。
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