JPH09133991A - 熱現像カラー感光材料 - Google Patents
熱現像カラー感光材料Info
- Publication number
- JPH09133991A JPH09133991A JP31377795A JP31377795A JPH09133991A JP H09133991 A JPH09133991 A JP H09133991A JP 31377795 A JP31377795 A JP 31377795A JP 31377795 A JP31377795 A JP 31377795A JP H09133991 A JPH09133991 A JP H09133991A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- dye
- color
- compound
- general formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】短時間の現像条件で優れたディスクリミネーシ
ョンを得ることができる熱現像カラー感光材料を提供す
る。 【解決手段】支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀
乳剤、バインダー、および色素供与性化合物を有する熱
現像カラー感光材料において、ピーク感度になる波長が
700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤を含
有する感光性層を少なくとも一層有し、さらに下記一般
式(1)で表される化合物及びまたはその前駆体を少な
くとも1種を該色素供与性化合物の0.1〜20モル%
含有する。 一般式(1) 【化1】 式中、Rはアリール基、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基等を表わす。
ョンを得ることができる熱現像カラー感光材料を提供す
る。 【解決手段】支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化銀
乳剤、バインダー、および色素供与性化合物を有する熱
現像カラー感光材料において、ピーク感度になる波長が
700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤を含
有する感光性層を少なくとも一層有し、さらに下記一般
式(1)で表される化合物及びまたはその前駆体を少な
くとも1種を該色素供与性化合物の0.1〜20モル%
含有する。 一般式(1) 【化1】 式中、Rはアリール基、R1 〜R4 は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基等を表わす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常に短時間の現
像においてディスクリミネーションの優れた画像を提供
することができる熱現像カラー感光材料に関するもので
ある。
像においてディスクリミネーションの優れた画像を提供
することができる熱現像カラー感光材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱現像感光材料はこの分野では公知であ
り熱現像感光材料とそのプロセスについては、たとえば
「写真工学の基礎」非銀塩写真編(1982年コロナ社
発行)の242頁〜255頁、米国特許第450062
6号等に記載されている。
り熱現像感光材料とそのプロセスについては、たとえば
「写真工学の基礎」非銀塩写真編(1982年コロナ社
発行)の242頁〜255頁、米国特許第450062
6号等に記載されている。
【0003】その他、例えば現像主薬の酸化体とカプラ
ーとのカップリング反応により色素画像を形成する方法
が米国特許第3761270号、同4021240号等
に記載されている。また感光層色素漂白法によりポジの
色画像を形成する方法が米国特許第4235957号等
に記載されている。
ーとのカップリング反応により色素画像を形成する方法
が米国特許第3761270号、同4021240号等
に記載されている。また感光層色素漂白法によりポジの
色画像を形成する方法が米国特許第4235957号等
に記載されている。
【0004】また、最近、熱現像により画像状に拡散性
の色素を放出または形成させ、この拡散性の色素を色素
固定要素に転写する方法が提案されている。この方法で
は使用する色素供与性化合物の種類または使用するハロ
ゲン化銀の種類を変えることにより、ネガの色素画像も
ポジの色素画像も得ることができる。更に詳しくは米国
特許第4500626号、同4483914号、同45
03137号、同4559290号、特開昭58−14
9046号、特開昭60−133449号、同59−2
18443号、同61−238056号、欧州特許公開
220746A2号、公開技報87−6199,欧州特
許公開210660A2号等に記載されている。
の色素を放出または形成させ、この拡散性の色素を色素
固定要素に転写する方法が提案されている。この方法で
は使用する色素供与性化合物の種類または使用するハロ
ゲン化銀の種類を変えることにより、ネガの色素画像も
ポジの色素画像も得ることができる。更に詳しくは米国
特許第4500626号、同4483914号、同45
03137号、同4559290号、特開昭58−14
9046号、特開昭60−133449号、同59−2
18443号、同61−238056号、欧州特許公開
220746A2号、公開技報87−6199,欧州特
許公開210660A2号等に記載されている。
【0005】熱現像でポジのカラー画像を得る方法につ
いても多くの方法が提案されている。例えば、米国特許
第4559290号にはいわゆるDRR化合物を色像放
出能力のない酸化型にした化合物を還元剤もしくはその
前駆体を共存させ、熱現像によりハロゲン化銀の露光量
に応じて還元剤を酸化させ、酸化されずに残った還元剤
により還元して拡散性色素を放出させる方法が提案され
ている。また、欧州特許公開220746A号、公開技
報87−6199(第12巻22号)には、同様の機構
で拡散性色素を放出する化合物として、N−X結合(X
は酸素原子、窒素原子または硫黄原子を表す)の還元的
な開裂によって拡散性色素を放出する化合物を用いる熱
現像カラー感光材料が記載されている。
いても多くの方法が提案されている。例えば、米国特許
第4559290号にはいわゆるDRR化合物を色像放
出能力のない酸化型にした化合物を還元剤もしくはその
前駆体を共存させ、熱現像によりハロゲン化銀の露光量
に応じて還元剤を酸化させ、酸化されずに残った還元剤
により還元して拡散性色素を放出させる方法が提案され
ている。また、欧州特許公開220746A号、公開技
報87−6199(第12巻22号)には、同様の機構
で拡散性色素を放出する化合物として、N−X結合(X
は酸素原子、窒素原子または硫黄原子を表す)の還元的
な開裂によって拡散性色素を放出する化合物を用いる熱
現像カラー感光材料が記載されている。
【0006】従来のカラー感光材料は、通常、青、緑、
赤の分光増感を持っており、このようなカラー感光材料
に一旦電気信号に変換された画像情報を用いて画像を得
るにはカラーCRT(カソードレイチューブ)を露光光
源として使うことが一般的であるが、CRTは大サイズ
のプリントを得るには不適当である。
赤の分光増感を持っており、このようなカラー感光材料
に一旦電気信号に変換された画像情報を用いて画像を得
るにはカラーCRT(カソードレイチューブ)を露光光
源として使うことが一般的であるが、CRTは大サイズ
のプリントを得るには不適当である。
【0007】また大サイズのプリントを得ることが可能
な書き込みヘッドとしては、発光ダイオード(LED)
や半導体レーザー(LD)が開発されているが、これら
の光書き込みヘッドは効率よく青を発光するものが開発
されていない。
な書き込みヘッドとしては、発光ダイオード(LED)
や半導体レーザー(LD)が開発されているが、これら
の光書き込みヘッドは効率よく青を発光するものが開発
されていない。
【0008】従って、例えばLEDを使用する場合は、
近赤外(800nm)と赤(670nm)と黄(570nm)
の3つのLEDを組み合わせた光源により、近赤外、
赤、及び黄色に分光増感された3つの層を有するカラー
感光材料を露光する必要があり、このような構成で画像
記録をおこなうシステムが「日経ニューマテリアル」1
987年9月14日号第47頁〜57頁に記載されてお
り、一部実用されている。
近赤外(800nm)と赤(670nm)と黄(570nm)
の3つのLEDを組み合わせた光源により、近赤外、
赤、及び黄色に分光増感された3つの層を有するカラー
感光材料を露光する必要があり、このような構成で画像
記録をおこなうシステムが「日経ニューマテリアル」1
987年9月14日号第47頁〜57頁に記載されてお
り、一部実用されている。
【0009】また、880nm、820nm、760nmの発
光を示す3つのLDを組み合わせた光源で各々の波長に
分光感度を持つ3つの感光層を有するカラー感光材料に
記録するシステムが特開昭61−137149号に記載
されている。
光を示す3つのLDを組み合わせた光源で各々の波長に
分光感度を持つ3つの感光層を有するカラー感光材料に
記録するシステムが特開昭61−137149号に記載
されている。
【0010】一般に多層のカラー感光材料においてイエ
ロー、マゼンタ、シアンの各色を、それぞれ3種の互い
に異なるスペクトル領域に感光させて発色させるような
場合、それぞれの色を混色なく発色させることが色再現
上の重要な技術となっている。特に、LEDやLDを露
光光源として使用する場合、狭い範囲(赤末から赤外領
域)のスペクトル領域に3つの分光感度を設計せざるを
得なくなり、いかにしてそれぞれの分光感度のオーバー
ラップを少なくするかが、色分離性向上の鍵となってい
る。
ロー、マゼンタ、シアンの各色を、それぞれ3種の互い
に異なるスペクトル領域に感光させて発色させるような
場合、それぞれの色を混色なく発色させることが色再現
上の重要な技術となっている。特に、LEDやLDを露
光光源として使用する場合、狭い範囲(赤末から赤外領
域)のスペクトル領域に3つの分光感度を設計せざるを
得なくなり、いかにしてそれぞれの分光感度のオーバー
ラップを少なくするかが、色分離性向上の鍵となってい
る。
【0011】色分離性を確保するために、米国特許4,
619,892号に記載されているように、短波長側の
感度を順次高くしたり、フィルター層を設けたりする技
術が知られている。しかし、短波長側の感度を順次高く
したりすることは、カブリの増加を引き起こし、生経時
安定性を悪化させる欠点を有する。赤外増感において
は、色素添加により減感や色増感効率の低さから高感度
を達成することが困難であった。
619,892号に記載されているように、短波長側の
感度を順次高くしたり、フィルター層を設けたりする技
術が知られている。しかし、短波長側の感度を順次高く
したりすることは、カブリの増加を引き起こし、生経時
安定性を悪化させる欠点を有する。赤外増感において
は、色素添加により減感や色増感効率の低さから高感度
を達成することが困難であった。
【0012】これらの欠点を解決するために、特開平4
−146431号や特開平5−45828号において、
分光感度のシャープなJ−バンド型の赤外増感色素を用
いることで、色分離の優れかつ高感度で生保存安定性が
良好なカラー感光材料が記載されている。
−146431号や特開平5−45828号において、
分光感度のシャープなJ−バンド型の赤外増感色素を用
いることで、色分離の優れかつ高感度で生保存安定性が
良好なカラー感光材料が記載されている。
【0013】これらの熱現像感光材料を現像する場合、
一般にヒートローラー等の加熱装置が用いられる。これ
らの加熱装置は装置全体の大きさを小さくするために、
小さくされることが好ましい。しかしながら、加熱装置
を小さくする場合、一般的に加熱時間が短くなってしま
うため、より短時間の加熱現像により、ディスクリミネ
ーションを得ることができる熱現像カラー感光材料の開
発が望まれていた。一般に、加熱現像を促進する方法と
して1−フェニル−3−ピラゾリドン類等の電子伝達剤
を使用することが知られている。しかしながら、上記の
赤外領域に分光感度を有する感光材料では、上記の電子
伝達剤を用いても十分には現像時間を短縮できないこと
が判明した。この現象は特に上記の赤外領域にJバンド
型分光感度を有する感光材料においてより顕著であっ
た。
一般にヒートローラー等の加熱装置が用いられる。これ
らの加熱装置は装置全体の大きさを小さくするために、
小さくされることが好ましい。しかしながら、加熱装置
を小さくする場合、一般的に加熱時間が短くなってしま
うため、より短時間の加熱現像により、ディスクリミネ
ーションを得ることができる熱現像カラー感光材料の開
発が望まれていた。一般に、加熱現像を促進する方法と
して1−フェニル−3−ピラゾリドン類等の電子伝達剤
を使用することが知られている。しかしながら、上記の
赤外領域に分光感度を有する感光材料では、上記の電子
伝達剤を用いても十分には現像時間を短縮できないこと
が判明した。この現象は特に上記の赤外領域にJバンド
型分光感度を有する感光材料においてより顕著であっ
た。
【0014】一方、これらのカラー熱現像感光材料を用
いて得られた画像は、長期間保存される場合が多い。画
像を長期間保存する場合、十分な堅牢性を有することが
望まれる。しかしながら、色素供与性化合物を改良して
生成する色像の堅牢性を改良しようとすると現像時間を
短くしたとき、十分なディスクリミネーションが得られ
にくく、より短時間の加熱現像により優れたディスクリ
ミネーションを得ることができる熱現像カラー感光材料
を提供することが望まれていた。
いて得られた画像は、長期間保存される場合が多い。画
像を長期間保存する場合、十分な堅牢性を有することが
望まれる。しかしながら、色素供与性化合物を改良して
生成する色像の堅牢性を改良しようとすると現像時間を
短くしたとき、十分なディスクリミネーションが得られ
にくく、より短時間の加熱現像により優れたディスクリ
ミネーションを得ることができる熱現像カラー感光材料
を提供することが望まれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は700nm以上の赤外領域に分光増感されたハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層、特にJ−バンド型に分光
増感されたハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層有する
熱現像カラー感光材料において、より短い現像条件で優
れたディスクリミネーションを得ることができる熱現像
カラー感光材料を提供することにある。また本発明の別
の目的は、得られた画像の堅牢性が優れ、しかもより短
時間で優れたディスクリミネーションを得ることができ
る熱現像カラー感光材料を提供することにある。
的は700nm以上の赤外領域に分光増感されたハロゲン
化銀乳剤層を少なくとも1層、特にJ−バンド型に分光
増感されたハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層有する
熱現像カラー感光材料において、より短い現像条件で優
れたディスクリミネーションを得ることができる熱現像
カラー感光材料を提供することにある。また本発明の別
の目的は、得られた画像の堅牢性が優れ、しかもより短
時間で優れたディスクリミネーションを得ることができ
る熱現像カラー感光材料を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の構成によって達成される。支持体上に少なくとも感光
性ハロゲン化銀乳剤、バインダー、および色素供与性化
合物を有する熱現像カラー感光材料において、ピーク感
度になる波長が700nm以上の分光感度を有するハロゲ
ン化銀乳剤を含有する感光性層を少なくとも一層有し、
さらに下記一般式(1)で表される化合物及び/または
その前駆体を少なくとも1種を該色素供与性化合物の
0.1〜20モル%含有することを特徴とする熱現像カ
ラー感光材料。 一般式(1)
の構成によって達成される。支持体上に少なくとも感光
性ハロゲン化銀乳剤、バインダー、および色素供与性化
合物を有する熱現像カラー感光材料において、ピーク感
度になる波長が700nm以上の分光感度を有するハロゲ
ン化銀乳剤を含有する感光性層を少なくとも一層有し、
さらに下記一般式(1)で表される化合物及び/または
その前駆体を少なくとも1種を該色素供与性化合物の
0.1〜20モル%含有することを特徴とする熱現像カ
ラー感光材料。 一般式(1)
【0017】
【化4】
【0018】式中、Rはアリール基を表す。R1 〜R4
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル基、またはア
リール基を表し、これらは、それぞれ同じであっても異
なっていてもよい。
は水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、
アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル基、またはア
リール基を表し、これらは、それぞれ同じであっても異
なっていてもよい。
【0019】本発明においては特にピーク感度になる波
長が700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤
を含有する感光層はJ−バンド型に分光増感された感光
層を少なくとも1層有する場合に特に大きな効果が得ら
れる。又、色素供与性化合物として、後述の一般式
(2)で表される化合物を用いる場合、より有効であ
る。以上のことは従来の知見からは推測し難いことであ
る。
長が700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤
を含有する感光層はJ−バンド型に分光増感された感光
層を少なくとも1層有する場合に特に大きな効果が得ら
れる。又、色素供与性化合物として、後述の一般式
(2)で表される化合物を用いる場合、より有効であ
る。以上のことは従来の知見からは推測し難いことであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。まず一般式(1)で表される、化合物について説明
する。式中Rはアリール基を表す。R1 〜R4 は水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、アルキル基、またはアリール基
を表し、これらはそれぞれ同じであっても異なっていて
もよく、置換基を有していてもよい。Rで表されるアリ
ール基としては、たとえばフェニル基、ナフチル基、ト
リル基、キシリル基等をあげることができる。これらの
基は置換されていてもよい。例えばハロゲン原子(塩素
原子、臭素原子等)、アミノ基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、水酸基、アリール基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルカノイルオキシ基、ベンゾイル
オキシ基、ウレイド基、カルバメート基、カルバモイル
オキシ基、カーボネート基、カルボキシル基、スルホ
基、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基等)
等で置換されたアリール基であっても良い。R1 〜R4
で表されるアルキル基は炭素数1〜10のアルキル基
(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等)であ
り、これらのアルキル基はヒドロキシル基、アミノ基、
スルホ基、カルボキシル基等によって置換されても良
い。又、アリール基としては、フェニル基、ナフチル
基、キシリル基、トリル基等を用いることができる。こ
れらのアリール基は、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原
子等)、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基
等)、水酸基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基
等)、スルホ基、カルボキシル基等で置換されていても
よい。R1 〜R4 は好ましくは、水素原子、炭素数1〜
10のアルキル基、炭素数1〜10の置換アルキル基、
及び置換もしくは無置換のアリール基が好ましく、さら
に好ましくは水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル
基、フェニル基または水酸基、アルコキシ基、スルホ
基、カルボキシル基等の親水性基で置換されたフェニル
基である。以下一般式(1)であらわされる化合物の具
体例をあげるが本発明はこれに限定されるものではな
い。
る。まず一般式(1)で表される、化合物について説明
する。式中Rはアリール基を表す。R1 〜R4 は水素原
子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、アルキル基、またはアリール基
を表し、これらはそれぞれ同じであっても異なっていて
もよく、置換基を有していてもよい。Rで表されるアリ
ール基としては、たとえばフェニル基、ナフチル基、ト
リル基、キシリル基等をあげることができる。これらの
基は置換されていてもよい。例えばハロゲン原子(塩素
原子、臭素原子等)、アミノ基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、水酸基、アリール基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、アルカノイルオキシ基、ベンゾイル
オキシ基、ウレイド基、カルバメート基、カルバモイル
オキシ基、カーボネート基、カルボキシル基、スルホ
基、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基等)
等で置換されたアリール基であっても良い。R1 〜R4
で表されるアルキル基は炭素数1〜10のアルキル基
(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等)であ
り、これらのアルキル基はヒドロキシル基、アミノ基、
スルホ基、カルボキシル基等によって置換されても良
い。又、アリール基としては、フェニル基、ナフチル
基、キシリル基、トリル基等を用いることができる。こ
れらのアリール基は、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原
子等)、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基
等)、水酸基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基
等)、スルホ基、カルボキシル基等で置換されていても
よい。R1 〜R4 は好ましくは、水素原子、炭素数1〜
10のアルキル基、炭素数1〜10の置換アルキル基、
及び置換もしくは無置換のアリール基が好ましく、さら
に好ましくは水素原子、メチル基、ヒドロキシメチル
基、フェニル基または水酸基、アルコキシ基、スルホ
基、カルボキシル基等の親水性基で置換されたフェニル
基である。以下一般式(1)であらわされる化合物の具
体例をあげるが本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】
【表9】
【0030】
【表10】
【0031】次に本発明で使用できる一般式(1)で表
される化合物の前駆体について説明する。本発明におい
て好ましい一般式(1)で表される化合物の前駆体は以
下の式で表されるものである。
される化合物の前駆体について説明する。本発明におい
て好ましい一般式(1)で表される化合物の前駆体は以
下の式で表されるものである。
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】式中、R、R1 〜R4 は一般式(1)の項
で述べた置換基と同義である。Y2は置換アルキル基、
好ましくは-CH2-K(但し、Kはハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、炭酸エステ
ル基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、ウレイド基、アミノスルホンアミド基、カルバメー
ト基、カルボキシ基、オキシカルボニル基、カルバモイ
ル、アシル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、スルファモイル基、シアノ基、ニト
ロ基を表す)、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルバモイル基、置換カル
バモイル基、スルファモイル基、置換スルファモイル
基、または次式で表される基、
で述べた置換基と同義である。Y2は置換アルキル基、
好ましくは-CH2-K(但し、Kはハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、炭酸エステ
ル基、アミノ基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、ウレイド基、アミノスルホンアミド基、カルバメー
ト基、カルボキシ基、オキシカルボニル基、カルバモイ
ル、アシル基、スルホ基、アルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、スルファモイル基、シアノ基、ニト
ロ基を表す)、アシル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルバモイル基、置換カル
バモイル基、スルファモイル基、置換スルファモイル
基、または次式で表される基、
【0035】
【化7】
【0036】(式中、Zは酸素原子を介してフタリド核
に結合している2価の連結基をあらわし、nは0または
1を表す。Lは、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシルオキシ基、炭酸エステル基、アミノ基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、アミノスル
ホンアミド基、カルバメート基、カルボキシ基、オキシ
カルボニル基、カルバモイル基、アシル基、スルホ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフ
ァモイル基、シアノ基、ニトロ基を表しmは0ないし4
の整数を表す)、もしくは次式で表される基、 −CO−M−CO−Q (式中、Mは−(CR12H)n −または−CR13=CR
14を表す。ここでnは2または3である。R12は水素原
子、アルキル、フェニル基、ハロゲン原子、またはアル
コキシ基を示し、R13、R14は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、またはフェニル基を示し、R13とR14
とで閉環して、ベンゼン環を形成してもよい。Qは、水
酸基、−NR15−OR16またはR17を表す。但し、R15
は水素原子、アリール基またはアルキル基を、R16は水
素原子、またはアシル基を、R17は加水分解可能な基を
表す。R17で表される加水分解可能な基としては、R18
−CO−、R18−O−CO−、(R19)(R20)N−C
O−、等があげられる。但しR18は炭素数6〜10の芳
香族基、または複素環基を表し、R19、R20は水素原
子、炭素原子1〜22の脂肪族基、炭素数6〜10の芳
香族基、または複素環基を表し、R18、R19、R20で表
される脂肪族基は置換もしくは無置換、鎖状もしくは環
状のいずれであっても良い。脂肪族基への好ましい置換
基は、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、ハロゲン原子、スルホンアミド
基、スルファモイル基、カルボキシ基、アルカノイルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、シアノ基、水酸基、ウレ
イド基、カルボニル基、アリール基、アルキル基、スル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルウレイド
基、イミダゾリル基、フリル基、ニトロ基、フタルイミ
ド基、チアゾリル基、アルカンスルホンアミド基、アル
カンスルファモイル基、アリールカルボニル基、イミド
基またはアルコキシカルボニルアミノ基等である。
R18、R19、R20が各々芳香族基(特にフェニル基)を
表す場合、芳香族基は置換されていても良い。フェニル
基等の芳香族基はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基、カルボキシ基、炭素数32以下のアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニルアミ
ノ基、脂肪族アミド基、アルキルスルファモイル基、ア
ルキルスルホンアミド基、アルキルウレイド基、アルキ
ルスルホニル基、アルキル置換スクシンイミド基等で置
換されていてもよく、この場合、アルキル基は鎖中にフ
ェニレン等芳香族基が介在しても良い。フェニル基また
はアリールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、ア
リールカルバモイル基、アリールアミド基、アリールス
ルファモイル基、アリールスルホンアミド基、アリール
ウレイド基等で置換されていてもよく、これらの置換基
のアリール基の部分は、さらに炭素数の合計が1〜22
の一つ以上のアルキル基で置換されていても良い。
R18、R19、R20が複素環基を表す場合、複素環基はそ
れぞれ、環を形成する炭素原子の一つを介して、一般式
(1)の結合した連結基と結合する。このような複素環
としては、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、ピ
ラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、インドリジン、イミダゾール、チアゾール、オキサ
ゾール、トリアジン、チアシアジン、オキサジン等がそ
の例である。これらは更に環上に置換基を有していても
良い。前記一般式(4)、(5)の置換基Y2 は、更に
置換基で置換されていても良い。
に結合している2価の連結基をあらわし、nは0または
1を表す。Lは、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシルオキシ基、炭酸エステル基、アミノ基、カルボン
アミド基、スルホンアミド基、ウレイド基、アミノスル
ホンアミド基、カルバメート基、カルボキシ基、オキシ
カルボニル基、カルバモイル基、アシル基、スルホ基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフ
ァモイル基、シアノ基、ニトロ基を表しmは0ないし4
の整数を表す)、もしくは次式で表される基、 −CO−M−CO−Q (式中、Mは−(CR12H)n −または−CR13=CR
14を表す。ここでnは2または3である。R12は水素原
子、アルキル、フェニル基、ハロゲン原子、またはアル
コキシ基を示し、R13、R14は水素原子、ハロゲン原
子、アルキル基、またはフェニル基を示し、R13とR14
とで閉環して、ベンゼン環を形成してもよい。Qは、水
酸基、−NR15−OR16またはR17を表す。但し、R15
は水素原子、アリール基またはアルキル基を、R16は水
素原子、またはアシル基を、R17は加水分解可能な基を
表す。R17で表される加水分解可能な基としては、R18
−CO−、R18−O−CO−、(R19)(R20)N−C
O−、等があげられる。但しR18は炭素数6〜10の芳
香族基、または複素環基を表し、R19、R20は水素原
子、炭素原子1〜22の脂肪族基、炭素数6〜10の芳
香族基、または複素環基を表し、R18、R19、R20で表
される脂肪族基は置換もしくは無置換、鎖状もしくは環
状のいずれであっても良い。脂肪族基への好ましい置換
基は、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、カルバモイル基、ハロゲン原子、スルホンアミド
基、スルファモイル基、カルボキシ基、アルカノイルオ
キシ基、ベンゾイルオキシ基、シアノ基、水酸基、ウレ
イド基、カルボニル基、アリール基、アルキル基、スル
ホニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルウレイド
基、イミダゾリル基、フリル基、ニトロ基、フタルイミ
ド基、チアゾリル基、アルカンスルホンアミド基、アル
カンスルファモイル基、アリールカルボニル基、イミド
基またはアルコキシカルボニルアミノ基等である。
R18、R19、R20が各々芳香族基(特にフェニル基)を
表す場合、芳香族基は置換されていても良い。フェニル
基等の芳香族基はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基、カルボキシ基、炭素数32以下のアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基、アルカノイルオキシ基、アルコキシカルボニルアミ
ノ基、脂肪族アミド基、アルキルスルファモイル基、ア
ルキルスルホンアミド基、アルキルウレイド基、アルキ
ルスルホニル基、アルキル置換スクシンイミド基等で置
換されていてもよく、この場合、アルキル基は鎖中にフ
ェニレン等芳香族基が介在しても良い。フェニル基また
はアリールオキシ基、アリールオキシカルボニル基、ア
リールカルバモイル基、アリールアミド基、アリールス
ルファモイル基、アリールスルホンアミド基、アリール
ウレイド基等で置換されていてもよく、これらの置換基
のアリール基の部分は、さらに炭素数の合計が1〜22
の一つ以上のアルキル基で置換されていても良い。
R18、R19、R20が複素環基を表す場合、複素環基はそ
れぞれ、環を形成する炭素原子の一つを介して、一般式
(1)の結合した連結基と結合する。このような複素環
としては、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、ピ
ラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジ
ン、インドリジン、イミダゾール、チアゾール、オキサ
ゾール、トリアジン、チアシアジン、オキサジン等がそ
の例である。これらは更に環上に置換基を有していても
良い。前記一般式(4)、(5)の置換基Y2 は、更に
置換基で置換されていても良い。
【0037】以下に一般式(1)で表される化合物の前
駆体の具体例を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
駆体の具体例を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】
【化11】
【0042】
【化12】
【0043】
【化13】
【0044】
【化14】
【0045】
【化15】
【0046】
【化16】
【0047】
【化17】
【0048】
【化18】
【0049】
【化19】
【0050】
【化20】
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】本発明において一般式(1)で表わされる
化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても
よい。本発明において一般式(1)で表される化合物及
びその前駆体は後述する全ての色素供与性化合物に対し
て0.1〜20モル%使用されることが好ましく、より
好ましくは、0.5〜10モル%である。
化合物は単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても
よい。本発明において一般式(1)で表される化合物及
びその前駆体は後述する全ての色素供与性化合物に対し
て0.1〜20モル%使用されることが好ましく、より
好ましくは、0.5〜10モル%である。
【0055】次に一般式(2)で表される色素供与性化
合物について説明する。一般式(2)で表される色素供
与性化合物のうち、まず一般式(3)で表される部分に
ついて先に説明する。
合物について説明する。一般式(2)で表される色素供
与性化合物のうち、まず一般式(3)で表される部分に
ついて先に説明する。
【0056】式中R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10
はそれぞれ水素原子、シアノ基、カルボキシル基、スル
ホ基、ニトロ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子)、アルキル基(炭素数12以
下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいアルキ
ル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、ベン
ジル基、ジメチルアミノメチル基、エトキシカルボニル
メチル基、アセチルアミノメチル基、エチル基、カルボ
キシエチル基、アリル基、n−プロピル基、iso−プ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル
基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、t−ヘキシル
基、シクロヘキシル基、t−オクチル基、n−デシル
基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、など)、アリ
ール基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の
置換されてもよいアリール基。例えばフェニル基、ナフ
チル基、3−ヒドロキシフェニル基、3−クロロフェニ
ル基、4−アセチルアミノフェニル基、2−メタンスル
ホニルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−メタ
ンスルホニルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル
基、など)、ヘテロ環式基(炭素数18以下、好ましく
は炭素数10以下の置換されてもよい複素環残基。例え
ば、1−イミダゾリル基、2−フリル基、2−ピリジル
基、3−ピリジル基、3,5−ジシアノ−2−ピリジル
基、5−テトラゾリル基、5−フェニル−1−テトラゾ
リル基、2−ベンツチアゾリル基、2−ベンツイミダゾ
リル基、2−ベンツオキサゾリル基、2−オキサゾリン
−2−イル基、モルホリノ基など)、アシル基(炭素数
12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよい
アシル基。例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
ロイル基、iso−ブチロイル基、2,2−ジメチルプ
ロピオニル基、ベンゾイル基、3,4−ジクロロベンゾ
イル基、3−アセチルアミノ−4−メトキシベンゾイル
基、4−メチルベンゾイル基など)、スルホニル基(炭
素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいスルホニル基。例えば、メタンスルホニル基、エタ
ンスルホニル基、クロルメタンスルホニル基、プロパン
スルホニル基、ブタンスルホニル基、n−オクタンスル
ホニル基、n−ドデカンスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基、4−メチルフェニルスルホニル基など)、
はそれぞれ水素原子、シアノ基、カルボキシル基、スル
ホ基、ニトロ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子)、アルキル基(炭素数12以
下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいアルキ
ル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、ベン
ジル基、ジメチルアミノメチル基、エトキシカルボニル
メチル基、アセチルアミノメチル基、エチル基、カルボ
キシエチル基、アリル基、n−プロピル基、iso−プ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル
基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、t−ヘキシル
基、シクロヘキシル基、t−オクチル基、n−デシル
基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基、など)、アリ
ール基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の
置換されてもよいアリール基。例えばフェニル基、ナフ
チル基、3−ヒドロキシフェニル基、3−クロロフェニ
ル基、4−アセチルアミノフェニル基、2−メタンスル
ホニルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−メタ
ンスルホニルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル
基、など)、ヘテロ環式基(炭素数18以下、好ましく
は炭素数10以下の置換されてもよい複素環残基。例え
ば、1−イミダゾリル基、2−フリル基、2−ピリジル
基、3−ピリジル基、3,5−ジシアノ−2−ピリジル
基、5−テトラゾリル基、5−フェニル−1−テトラゾ
リル基、2−ベンツチアゾリル基、2−ベンツイミダゾ
リル基、2−ベンツオキサゾリル基、2−オキサゾリン
−2−イル基、モルホリノ基など)、アシル基(炭素数
12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよい
アシル基。例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチ
ロイル基、iso−ブチロイル基、2,2−ジメチルプ
ロピオニル基、ベンゾイル基、3,4−ジクロロベンゾ
イル基、3−アセチルアミノ−4−メトキシベンゾイル
基、4−メチルベンゾイル基など)、スルホニル基(炭
素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいスルホニル基。例えば、メタンスルホニル基、エタ
ンスルホニル基、クロルメタンスルホニル基、プロパン
スルホニル基、ブタンスルホニル基、n−オクタンスル
ホニル基、n−ドデカンスルホニル基、ベンゼンスルホ
ニル基、4−メチルフェニルスルホニル基など)、
【0057】アルコキシ基(炭素数12以下、好ましく
は炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシ基。例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、
iso−プロピルオキシ基、シクロヘキシルメトキシ基
など)、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基
(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の置換さ
れてもよいアリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ
基。例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、4−ア
セチルアミノフェノキシ基、ピリミジン−2−イルオキ
シ基、2−ピリジルオキシ基など)、シリルオキシ基
(炭素数10以下、好ましくは炭素数7以下の置換され
ていても良いシリルオキシ基。例えば、トリメチルシリ
ルオキシ基、tert−ブチルジメチルシリルオキシ基
など)、アルキルチオ基(炭素数12以下、好ましくは
炭素数8以下の置換されてもよいアルキルチオ基、例え
ば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ブチルチオ基、
n−オクチルチオ基、t−オクチルチオ基、エトキシカ
ルボニルメチルチオ基、ベンジルチオ基、2−ヒドロキ
シエチルチオ基など)、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の置換
されてもよいアリールチオ基、ヘテロアリールチオ基。
例えば、フェニルチオ基、4−クロロフェニルチオ基、
2−n−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ基、
4−ニトロフェニルチオ基、2−ニトロフェニルチオ
基、4−アセチルアミノフェニルチオ基、1−フェニル
−5−テトラゾリルチオ基、5−メタンスルホニルベン
ゾチアゾール−2−イル基など)、カルバモイル基(炭
素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいカルバモイル基。例えば、カルバモイル基、メチル
カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ビス−(2
−メトキシエチル)カルバモイル基、ジエチルカルバモ
イル基、シクロヘキシルカルバモイル基、ジ−n−オク
チルカルバモイル基など)、スルファモイル基(炭素数
12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよい
スルファモイル基、例えば、スルファモイル基、メチル
スルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ビス−
(2−メトキシエチル)スルファモイル基、ジエチルス
ルファモイル基、ジ−n−ブチルスルファモイル基、メ
チル−n−オクチルスルファモイル基、3−エトキシプ
ロピルメチルスルファモイル基、N−フェニル−N−メ
チルスルファモイル基など)、
は炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシ基。例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、
iso−プロピルオキシ基、シクロヘキシルメトキシ基
など)、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基
(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の置換さ
れてもよいアリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ
基。例えば、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、4−ア
セチルアミノフェノキシ基、ピリミジン−2−イルオキ
シ基、2−ピリジルオキシ基など)、シリルオキシ基
(炭素数10以下、好ましくは炭素数7以下の置換され
ていても良いシリルオキシ基。例えば、トリメチルシリ
ルオキシ基、tert−ブチルジメチルシリルオキシ基
など)、アルキルチオ基(炭素数12以下、好ましくは
炭素数8以下の置換されてもよいアルキルチオ基、例え
ば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−ブチルチオ基、
n−オクチルチオ基、t−オクチルチオ基、エトキシカ
ルボニルメチルチオ基、ベンジルチオ基、2−ヒドロキ
シエチルチオ基など)、アリールチオ基、ヘテロ環チオ
基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以下の置換
されてもよいアリールチオ基、ヘテロアリールチオ基。
例えば、フェニルチオ基、4−クロロフェニルチオ基、
2−n−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ基、
4−ニトロフェニルチオ基、2−ニトロフェニルチオ
基、4−アセチルアミノフェニルチオ基、1−フェニル
−5−テトラゾリルチオ基、5−メタンスルホニルベン
ゾチアゾール−2−イル基など)、カルバモイル基(炭
素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されても
よいカルバモイル基。例えば、カルバモイル基、メチル
カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、ビス−(2
−メトキシエチル)カルバモイル基、ジエチルカルバモ
イル基、シクロヘキシルカルバモイル基、ジ−n−オク
チルカルバモイル基など)、スルファモイル基(炭素数
12以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよい
スルファモイル基、例えば、スルファモイル基、メチル
スルファモイル基、ジメチルスルファモイル基、ビス−
(2−メトキシエチル)スルファモイル基、ジエチルス
ルファモイル基、ジ−n−ブチルスルファモイル基、メ
チル−n−オクチルスルファモイル基、3−エトキシプ
ロピルメチルスルファモイル基、N−フェニル−N−メ
チルスルファモイル基など)、
【0058】アシルアミノ基(炭素数12以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいアシルアミノ基。
例えば、アセチルアミノ基、2−カルボキシベンゾイル
アミノ基、3−ニトロベンゾイルアミノ基、3−ジエチ
ルアミノプロパノイルアミノ基、アクリロイルアミノ基
など)、スルホニルアミノ基(炭素数12以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいスルホニルアミノ
基。例えば、メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスル
ホニルアミノ基、2−メトキシ−5−n−メチルベンゼ
ンスルホニルアミノ基など)、アルコキシカルボニルア
ミノ基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置
換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ基。例え
ば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニル
アミノ基、2−メトキシエトキシカルボニルアミノ基。
iso−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシ
カルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ
基、2−シアノエトキシカルボニルアミノ基など)、ア
ルコキシカルボニルオキシ基(炭素数12以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシカルボ
ニルオキシ基。例えば、メトキシカルボニルオキシ基、
エトキシカルボニルオキシ基、メトキシエトキシカルボ
ニルオキシ基など)、アリールオキシカルボニルアミノ
基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換さ
れてもよいアリールオキシカルボニルアミノ基。例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ基、2,4−ニトロフ
ェノキシカルボルアミノ基、4−t−ブトキシフェノキ
シカルボニルアミノ基など)、ウレイド基(炭素数12
以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいウレ
イド基。例えば、メチルアミノカルボニルアミノ基、モ
ルホリノカルボニルアミノ基、ジエチルアミノカルボニ
ルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノカルボニ
ルアミノ基、4−シアノフェニルアミノカルボニルアミ
ノ基、4−メタンスルホニルアミノカルボニルアミノ基
など)、カルバモイルオキシ基(炭素数12以下、好ま
しくは炭素数8以下の置換されてもよいカルバモイルオ
キシ基。例えば、ジメチルアミノカルボニルオキシ基、
ピロリジノカルボニルオキシ基など)、スルファモイル
アミノ基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の
置換されてもよいスルファモイルアミノ基。例えば、ジ
エチルアミノスルホニルアミノ基、ジ−n−ブチルアミ
ノスルホニルアミノ基、フェニルアミノスルホニルアミ
ノ基など)、
くは炭素数8以下の置換されてもよいアシルアミノ基。
例えば、アセチルアミノ基、2−カルボキシベンゾイル
アミノ基、3−ニトロベンゾイルアミノ基、3−ジエチ
ルアミノプロパノイルアミノ基、アクリロイルアミノ基
など)、スルホニルアミノ基(炭素数12以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいスルホニルアミノ
基。例えば、メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスル
ホニルアミノ基、2−メトキシ−5−n−メチルベンゼ
ンスルホニルアミノ基など)、アルコキシカルボニルア
ミノ基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置
換されてもよいアルコキシカルボニルアミノ基。例え
ば、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニル
アミノ基、2−メトキシエトキシカルボニルアミノ基。
iso−ブトキシカルボニルアミノ基、ベンジルオキシ
カルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ
基、2−シアノエトキシカルボニルアミノ基など)、ア
ルコキシカルボニルオキシ基(炭素数12以下、好まし
くは炭素数8以下の置換されてもよいアルコキシカルボ
ニルオキシ基。例えば、メトキシカルボニルオキシ基、
エトキシカルボニルオキシ基、メトキシエトキシカルボ
ニルオキシ基など)、アリールオキシカルボニルアミノ
基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の置換さ
れてもよいアリールオキシカルボニルアミノ基。例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ基、2,4−ニトロフ
ェノキシカルボルアミノ基、4−t−ブトキシフェノキ
シカルボニルアミノ基など)、ウレイド基(炭素数12
以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいウレ
イド基。例えば、メチルアミノカルボニルアミノ基、モ
ルホリノカルボニルアミノ基、ジエチルアミノカルボニ
ルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノカルボニ
ルアミノ基、4−シアノフェニルアミノカルボニルアミ
ノ基、4−メタンスルホニルアミノカルボニルアミノ基
など)、カルバモイルオキシ基(炭素数12以下、好ま
しくは炭素数8以下の置換されてもよいカルバモイルオ
キシ基。例えば、ジメチルアミノカルボニルオキシ基、
ピロリジノカルボニルオキシ基など)、スルファモイル
アミノ基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下の
置換されてもよいスルファモイルアミノ基。例えば、ジ
エチルアミノスルホニルアミノ基、ジ−n−ブチルアミ
ノスルホニルアミノ基、フェニルアミノスルホニルアミ
ノ基など)、
【0059】アミノ基(炭素数12以下、好ましくは8
以下の置換されてもよいアミノ基。例えば、アミノ基、
メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、
エチル−3−カルボキシプロピルアミノ基、エチル−2
−スルホエチルアミノ基、フェニルアミノ基、メチルフ
ェニルアミノ基、メチルオクチルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基(炭素数10以下、好ましくは6以
下の置換されていても良いアルコキシカルボニル基。例
えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
メトキシエトキシカルボニル基など)、アリールオキシ
カルボニル基(炭素数15以下、好ましくは10以下の
置換されていてもよいアリールオキシカルボニル基。例
えば、フェノキシカルボニル基、p−メトキシフェノシ
キカルボニル基など)、アシルオキシ基(炭素数12以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいアシルオキシ
基。例えば、アセトキシ基、ヘンゾイルオキシ基、2−
ブテノイルオキシ基、2−メチルプロパノイルオキシ基
など)、アリールオキシカルボニルオキシ基(炭素数1
2以下、好ましくは8以下の置換されてもよいアリール
オキシカルボニルオキシ基。例えば、フェノキシカルボ
ニルオキシ基、3−シアノフェノキシカルボニルオキシ
基、4−アセトキシフェノキシカルボニルオキシ基、4
−t−ブトキシカルボニルアミノフェノキシカルボニル
オキシ基など)、スルホニルオキシ基(炭素数12以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいスルホニルオ
キシ基。例えば、フェニルスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基、クロロメタンスルホニルオキシ
基、4−クロロフェニルスルホニルオキシ基、ドデシル
スルホニルオキシ基など)を表す。
以下の置換されてもよいアミノ基。例えば、アミノ基、
メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、
エチル−3−カルボキシプロピルアミノ基、エチル−2
−スルホエチルアミノ基、フェニルアミノ基、メチルフ
ェニルアミノ基、メチルオクチルアミノ基など)、アル
コキシカルボニル基(炭素数10以下、好ましくは6以
下の置換されていても良いアルコキシカルボニル基。例
えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
メトキシエトキシカルボニル基など)、アリールオキシ
カルボニル基(炭素数15以下、好ましくは10以下の
置換されていてもよいアリールオキシカルボニル基。例
えば、フェノキシカルボニル基、p−メトキシフェノシ
キカルボニル基など)、アシルオキシ基(炭素数12以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいアシルオキシ
基。例えば、アセトキシ基、ヘンゾイルオキシ基、2−
ブテノイルオキシ基、2−メチルプロパノイルオキシ基
など)、アリールオキシカルボニルオキシ基(炭素数1
2以下、好ましくは8以下の置換されてもよいアリール
オキシカルボニルオキシ基。例えば、フェノキシカルボ
ニルオキシ基、3−シアノフェノキシカルボニルオキシ
基、4−アセトキシフェノキシカルボニルオキシ基、4
−t−ブトキシカルボニルアミノフェノキシカルボニル
オキシ基など)、スルホニルオキシ基(炭素数12以
下、好ましくは8以下の置換されてもよいスルホニルオ
キシ基。例えば、フェニルスルホニルオキシ基、メタン
スルホニルオキシ基、クロロメタンスルホニルオキシ
基、4−クロロフェニルスルホニルオキシ基、ドデシル
スルホニルオキシ基など)を表す。
【0060】これらの中で好ましいものは、水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、
アシルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルコキ
シカルボニル基である。
ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、
アシルアミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、アルコキ
シカルボニル基である。
【0061】R9 は水素原子、アルキル基(炭素数12
以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいアル
キル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、ア
セチルアミノメチル基、エチル基、カルボキシエチル
基、アリル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、
n−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、シクロ
ペンチル基、n−ヘキシル基、t−ヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、t−オクチル基、n−デシル基、など)、
アリール基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以
下の置換されてもよいアリール基、例えばフェニル基、
ナフチル基、3−ヒドロキシフェニル基、3−クロロフ
ェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、2−メタン
スルホニルフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,
4−ジメチルフェニル基、など)、ヘテロ環式(炭素数
18以下、好ましくは炭素数10以下の置換されてもよ
いヘテロ環式基、例えば、1−イミダゾリル基、2−フ
リル基、2−ピリジル基、2−チエニル基、など)を表
す。これらの中で特に好ましいものは、アルキル基、フ
ェニル基である。
以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいアル
キル基、例えば、メチル基、トリフルオロメチル基、ア
セチルアミノメチル基、エチル基、カルボキシエチル
基、アリル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、
n−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、シクロ
ペンチル基、n−ヘキシル基、t−ヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、t−オクチル基、n−デシル基、など)、
アリール基(炭素数18以下、好ましくは炭素数10以
下の置換されてもよいアリール基、例えばフェニル基、
ナフチル基、3−ヒドロキシフェニル基、3−クロロフ
ェニル基、4−アセチルアミノフェニル基、2−メタン
スルホニルフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,
4−ジメチルフェニル基、など)、ヘテロ環式(炭素数
18以下、好ましくは炭素数10以下の置換されてもよ
いヘテロ環式基、例えば、1−イミダゾリル基、2−フ
リル基、2−ピリジル基、2−チエニル基、など)を表
す。これらの中で特に好ましいものは、アルキル基、フ
ェニル基である。
【0062】R10はR9 またはシアノ基、アルキルチオ
基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下のアルキ
ルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−
ブチルチオ基、ベンジルチオ基、など)を表す。これら
の中で好ましいものは、水素原子、アルキル基である。
基(炭素数12以下、好ましくは炭素数8以下のアルキ
ルチオ基、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−
ブチルチオ基、ベンジルチオ基、など)を表す。これら
の中で好ましいものは、水素原子、アルキル基である。
【0063】R11はシアノ基、ニトロ基、アルコキシカ
ルボニル基(炭素数10以下、好ましくは6以下の置換
されてもよいアルコキシカルボニル基、例えば、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、メトキシエト
キシカルボニル基、など)、カルバモイル基(炭素数1
2以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいカ
ルバモイル基、例えば、カルバモイル基、メチルカルバ
モイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイ
ル基、フェニルカルバモイル基、など)を表わす。これ
らの中で好ましいものはシアノ基である。
ルボニル基(炭素数10以下、好ましくは6以下の置換
されてもよいアルコキシカルボニル基、例えば、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、メトキシエト
キシカルボニル基、など)、カルバモイル基(炭素数1
2以下、好ましくは炭素数8以下の置換されてもよいカ
ルバモイル基、例えば、カルバモイル基、メチルカルバ
モイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルカルバモイ
ル基、フェニルカルバモイル基、など)を表わす。これ
らの中で好ましいものはシアノ基である。
【0064】R7 とR8 が互いに結合して環構造を形成
する色素は、下記一般式(6)または(7)で表わされ
る。 一般式(6)
する色素は、下記一般式(6)または(7)で表わされ
る。 一般式(6)
【0065】
【化24】
【0066】一般式(7)
【0067】
【化25】
【0068】式中、R5 、R6 、R9 、R10およびR11
は一般式(2)で定義したものと同義であり、R21、R
22、R23、R24は一般式(2)のR5 の定義と同義であ
り、R25は水素原子、またはアルチル基(炭素数12以
下)である。Qは5〜7員環を形成するのに必要な原子
団を表す。
は一般式(2)で定義したものと同義であり、R21、R
22、R23、R24は一般式(2)のR5 の定義と同義であ
り、R25は水素原子、またはアルチル基(炭素数12以
下)である。Qは5〜7員環を形成するのに必要な原子
団を表す。
【0069】一般式(2)において、Dyeは一般式
(3)で表される4−(5−ピラゾリルアゾ)フェノー
ル色素またはその前駆体を1つ以上有する色素部を表
し、Xは現像に対応または逆対応して切断される単なる
結合または連結基を表し、Yは画像状に潜像を有する感
光性銀塩の反応に対応または逆対応して色素成分の拡散
性に差を生じさせるような性質を有する基を表す。Dy
eとXは、一般式(3)のR5 、R6 、R7 、R8 、R
9 、R10の少なくとも一つにおいて結合する。
(3)で表される4−(5−ピラゾリルアゾ)フェノー
ル色素またはその前駆体を1つ以上有する色素部を表
し、Xは現像に対応または逆対応して切断される単なる
結合または連結基を表し、Yは画像状に潜像を有する感
光性銀塩の反応に対応または逆対応して色素成分の拡散
性に差を生じさせるような性質を有する基を表す。Dy
eとXは、一般式(3)のR5 、R6 、R7 、R8 、R
9 、R10の少なくとも一つにおいて結合する。
【0070】qは1または2であり、qが2の時、Dy
e−Xは同一であっても異なっていてもよいが好ましく
はqは1である。
e−Xは同一であっても異なっていてもよいが好ましく
はqは1である。
【0071】Xは基本的にはDye 部のどの部位に結合し
ていてもよく、Xが表わす連結基は−N(R26)−(R
26は水素原子、アルキル基または置換アルキル基を表わ
す)で表わされる基、−SO2 −、−CO−、アルキレ
ン基、置換アルキレン基、フェニレン基、置換フェニレ
ン基、ナフチレン基、置換ナフチレン基、−O−、−S
O−およびこれらの2価残基を2つ以下組合せて得られ
る基が代表例であり、そのうち好ましいものは−NR26
−SO2 −、−NR26−CO−や−R27−(L)k −
(R28)1 −であらわされる基であり、R27およびR28
は各々アルキレン基、置換アルキレン基、フェニレン
基、置換フェニレン基、ナフチレン基、置換ナフチレン
基をあらわし、Lは−O−、−CO−、−SO−、−S
O2 −、−SO2 NH−、−NHSO2 −、−CONH
−、−NHCO−をあらわし、kは0または1をあらわ
し、lは1または0を表わす。また−NR26−SO2 −
や−NR26−CO−とR27−(L)k −(R28)1 −と
を組み合わせたものも好ましい。Dye 部とY部の結合様
式はDye-SO2NH-Y の形のものが特に好ましい。
ていてもよく、Xが表わす連結基は−N(R26)−(R
26は水素原子、アルキル基または置換アルキル基を表わ
す)で表わされる基、−SO2 −、−CO−、アルキレ
ン基、置換アルキレン基、フェニレン基、置換フェニレ
ン基、ナフチレン基、置換ナフチレン基、−O−、−S
O−およびこれらの2価残基を2つ以下組合せて得られ
る基が代表例であり、そのうち好ましいものは−NR26
−SO2 −、−NR26−CO−や−R27−(L)k −
(R28)1 −であらわされる基であり、R27およびR28
は各々アルキレン基、置換アルキレン基、フェニレン
基、置換フェニレン基、ナフチレン基、置換ナフチレン
基をあらわし、Lは−O−、−CO−、−SO−、−S
O2 −、−SO2 NH−、−NHSO2 −、−CONH
−、−NHCO−をあらわし、kは0または1をあらわ
し、lは1または0を表わす。また−NR26−SO2 −
や−NR26−CO−とR27−(L)k −(R28)1 −と
を組み合わせたものも好ましい。Dye 部とY部の結合様
式はDye-SO2NH-Y の形のものが特に好ましい。
【0072】次にYについて説明する。Yは潜像を有す
る感光性ハロゲン化銀に対応または逆対応してY−X結
合が切断する性質を持つ基を表わす。このような基は色
素の拡散転写を利用する写真化学の分野では公知であ
り、例えば米国特許5,021,334号(特開平2−
184852号)に記載されている。
る感光性ハロゲン化銀に対応または逆対応してY−X結
合が切断する性質を持つ基を表わす。このような基は色
素の拡散転写を利用する写真化学の分野では公知であ
り、例えば米国特許5,021,334号(特開平2−
184852号)に記載されている。
【0073】Yについて詳しく説明する。式にはXを含
めて記述した。 (1) Yとしてまず現像に対応して写真有用性基を放出す
るネガ作用性レリーサーが挙げられる。
めて記述した。 (1) Yとしてまず現像に対応して写真有用性基を放出す
るネガ作用性レリーサーが挙げられる。
【0074】ネガ作用性レリーサーに分類されるYとし
ては酸化体から写真有用性基を放出するレリーサー群が
知られている。このタイプのYの好ましい例として下記
式(Y−1)が挙げられる。 (Y−1)
ては酸化体から写真有用性基を放出するレリーサー群が
知られている。このタイプのYの好ましい例として下記
式(Y−1)が挙げられる。 (Y−1)
【0075】
【化26】
【0076】式中βはベンゼン環を形成するのに必要な
非金属原子群を表し、このベンゼン環には飽和あるいは
不飽和の炭素環、複素環が縮環していても良い。αは−
OZ2 または−NHZ3 を表し、ここでZ2 は水素原子
または加水分解により水酸基を生じさせる基を表し、Z
3 は水素原子、アルキル基、アリール基、または加水分
解によりアミノ基を生じさせる基を表す。Z1 は置換基
を有していても良いアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アシル基、スルホニル基、アシル
アミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレイド基、ウレタン基、ヘテロ環基ま
たはシアノ基、ハロゲン原子を表し、aは正の整数を表
しZ1 が2以上であるときは全て同じであっても異なっ
ていても良い。式(Y−1)については−Xは−NHS
O2 Z4 で表される基でありZ4 は2価の基を表す。
非金属原子群を表し、このベンゼン環には飽和あるいは
不飽和の炭素環、複素環が縮環していても良い。αは−
OZ2 または−NHZ3 を表し、ここでZ2 は水素原子
または加水分解により水酸基を生じさせる基を表し、Z
3 は水素原子、アルキル基、アリール基、または加水分
解によりアミノ基を生じさせる基を表す。Z1 は置換基
を有していても良いアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、アシル基、スルホニル基、アシル
アミノ基、スルホニルアミノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、ウレイド基、ウレタン基、ヘテロ環基ま
たはシアノ基、ハロゲン原子を表し、aは正の整数を表
しZ1 が2以上であるときは全て同じであっても異なっ
ていても良い。式(Y−1)については−Xは−NHS
O2 Z4 で表される基でありZ4 は2価の基を表す。
【0077】(Y−1)に含まれる基のうち好ましい基
として(Y−2)または(Y−3)が挙げられる。 (Y−2)
として(Y−2)または(Y−3)が挙げられる。 (Y−2)
【0078】
【化27】
【0079】(Y−3)
【0080】
【化28】
【0081】式中Z2 、Xは(Y−1)で述べたと同義
である。Z5 、Z6 はアルキル基、アリール基、アラル
キル基を表しこれらは置換基を有しても良い。さらにZ
5 は2級あるいは3級のアルキル基であり、Z5 とZ6
の炭素数の和が20以上50以下であるものが好まし
い。
である。Z5 、Z6 はアルキル基、アリール基、アラル
キル基を表しこれらは置換基を有しても良い。さらにZ
5 は2級あるいは3級のアルキル基であり、Z5 とZ6
の炭素数の和が20以上50以下であるものが好まし
い。
【0082】これらの具体例は米国特許4,055,4
28号、同4,336,322号、特開昭51−113
624号、同56−16131号、同56−71061
号、同56−71060号、同56−71042号、同
56−73057号、同57−650号、同57−40
43号、同59−60439号、特公昭56−1765
6号、同60−25780号に記載されている。
28号、同4,336,322号、特開昭51−113
624号、同56−16131号、同56−71061
号、同56−71060号、同56−71042号、同
56−73057号、同57−650号、同57−40
43号、同59−60439号、特公昭56−1765
6号、同60−25780号に記載されている。
【0083】また別なYの例として(Y−4)が挙げら
れる。 (Y−4)
れる。 (Y−4)
【0084】
【化29】
【0085】式中α、Y、Z1 、aは(Y−1)で述べ
たと同義である。β′はベンゼン環を形成するのに必要
な非金属原子群を表し、このベンゼン環には飽和あるい
は不飽和の炭素環、複素環が縮環していても良い。
たと同義である。β′はベンゼン環を形成するのに必要
な非金属原子群を表し、このベンゼン環には飽和あるい
は不飽和の炭素環、複素環が縮環していても良い。
【0086】(Y−4)で表される基のうちαが−OZ
2 であって、β′がナフタレン骨格を形成しているもの
が好ましい。具体的には米国特許3,928,312
号、同4,135,929号に記載されている。
2 であって、β′がナフタレン骨格を形成しているもの
が好ましい。具体的には米国特許3,928,312
号、同4,135,929号に記載されている。
【0087】また(Y−1)(Y−2)と同様の反応に
よって写真有用性基を放出するレリーサーとして特開昭
51−104343号、同53−46730号、同54
−130122号、同57−85055号、同53−3
819号、同54−48534号、同49−64436
号、同57−20735号、特公昭48−32129
号、同48−39165号、米国特許3,443,93
4号に記載されている基が挙げられる。
よって写真有用性基を放出するレリーサーとして特開昭
51−104343号、同53−46730号、同54
−130122号、同57−85055号、同53−3
819号、同54−48534号、同49−64436
号、同57−20735号、特公昭48−32129
号、同48−39165号、米国特許3,443,93
4号に記載されている基が挙げられる。
【0088】別な反応機構により酸化体から写真有用性
基を放出する化合物としては式(Y−5)または(Y−
6)で表されるハイドロキノン誘導体が挙げられる。 (Y−5)
基を放出する化合物としては式(Y−5)または(Y−
6)で表されるハイドロキノン誘導体が挙げられる。 (Y−5)
【0089】
【化30】
【0090】(Y−6)
【0091】
【化31】
【0092】式中β′は式(Y−4)でZ2 は式(Y−
1)で述べたと同義であり、Z7 はZ2 と同義であり、
Z8 はZ1 で述べた置換基または水素原子を表す。Z2
とZ7 は同じであっても異なっていても良い。この種の
具体例は米国特許3,725,062号に記載されてい
る。
1)で述べたと同義であり、Z7 はZ2 と同義であり、
Z8 はZ1 で述べた置換基または水素原子を表す。Z2
とZ7 は同じであっても異なっていても良い。この種の
具体例は米国特許3,725,062号に記載されてい
る。
【0093】この種のハイドロキノン誘導体レリーサー
の分子内に求核性基を有するものも挙げられる。具体的
には特開平4−97347号に記載されている。
の分子内に求核性基を有するものも挙げられる。具体的
には特開平4−97347号に記載されている。
【0094】また別なYの例としては米国特許3,44
3、939号に記載されているp−ヒドロキシジフェニ
ルアミン誘導体や、米国特許3,844,785号、同
4,684,604号、R.D.誌128号22頁に記
載されているヒドラジン誘導体が挙げられる。
3、939号に記載されているp−ヒドロキシジフェニ
ルアミン誘導体や、米国特許3,844,785号、同
4,684,604号、R.D.誌128号22頁に記
載されているヒドラジン誘導体が挙げられる。
【0095】更にネガ作用性レリーサーとしては下記式
(Y−7)が挙げられる。 (Y−7)
(Y−7)が挙げられる。 (Y−7)
【0096】
【化32】
【0097】式中Coupはp−フェニレンジアミン
類、p−アミノフェノール類の酸化体とカッリングする
基、即ち写真用カプラーとして知られている基を表す。
具体例は英国特許1,330,524号に記載されてい
る。
類、p−アミノフェノール類の酸化体とカッリングする
基、即ち写真用カプラーとして知られている基を表す。
具体例は英国特許1,330,524号に記載されてい
る。
【0098】(2)次にYとしては現像に逆対応して写
真有用性基を放出するポジ作用性レリーサーが挙げられ
る。
真有用性基を放出するポジ作用性レリーサーが挙げられ
る。
【0099】ポジ作用性レリーサーとしてはまず処理時
に還元されると機能を発現するレリーサーが挙げられ
る。このタイプのYの好ましい例としては下記式(Y−
8)が挙げられる。(Y−8)
に還元されると機能を発現するレリーサーが挙げられ
る。このタイプのYの好ましい例としては下記式(Y−
8)が挙げられる。(Y−8)
【0100】
【化33】
【0101】式中EAGは還元性物質から電子を受けと
る基を表す。Nは窒素原子を表し、Wは酸素原子、硫黄
原子または−NZ11−を表しEAGが電子を受け取った
後このN−W結合が開裂する。Z11はアルキル基、アリ
ール基を表す。Z9 、Z10は単なる結合手あるいは水素
原子以外の置換基を表す。実線は結合を表し、破線はこ
の内の少なくとも一つが結合していることを表す。
る基を表す。Nは窒素原子を表し、Wは酸素原子、硫黄
原子または−NZ11−を表しEAGが電子を受け取った
後このN−W結合が開裂する。Z11はアルキル基、アリ
ール基を表す。Z9 、Z10は単なる結合手あるいは水素
原子以外の置換基を表す。実線は結合を表し、破線はこ
の内の少なくとも一つが結合していることを表す。
【0102】(Y−8)で表される基のうち好ましいも
のとして式(Y−9)が挙げられる。 (Y−9)
のとして式(Y−9)が挙げられる。 (Y−9)
【0103】
【化34】
【0104】式中Oは酸素原子を表し(即ち(Y−8)
中のWが酸素原子)、Z12はN−O結合を含む複素環を
形成し、かつN−O結合の開裂に引き続いてZ12−X結
合が切断する性質を有する原子団を表す。Z12は置換基
を有していても良くまた飽和あるいは不飽和の環が縮環
していても良い。Z13は−CO−または−SO2 −を表
す。
中のWが酸素原子)、Z12はN−O結合を含む複素環を
形成し、かつN−O結合の開裂に引き続いてZ12−X結
合が切断する性質を有する原子団を表す。Z12は置換基
を有していても良くまた飽和あるいは不飽和の環が縮環
していても良い。Z13は−CO−または−SO2 −を表
す。
【0105】(Y−9)のうち更に好ましい基として
(Y−10)が挙げられる。 (Y−10)
(Y−10)が挙げられる。 (Y−10)
【0106】
【化35】
【0107】式中Z14はアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基を表し、Z15はカルバモイル基、スルファモイ
ル基を表し、Z16はアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基を表し、bは0から3の整数を表す。また式中のニト
ロ基の置換位置は窒素原子に対してオルトまたはパラで
ある。さらにZ15が炭素数12以上30以下のアルキル
基で置換されたカルバモイル基またはスルファモイル基
であるものが最も好ましい。
ルキル基を表し、Z15はカルバモイル基、スルファモイ
ル基を表し、Z16はアルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールオキシ
基、アリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基を表し、bは0から3の整数を表す。また式中のニト
ロ基の置換位置は窒素原子に対してオルトまたはパラで
ある。さらにZ15が炭素数12以上30以下のアルキル
基で置換されたカルバモイル基またはスルファモイル基
であるものが最も好ましい。
【0108】このタイプのYの具体例は特開昭62−2
15,270号、米国特許4,783,396号に記載
されている。
15,270号、米国特許4,783,396号に記載
されている。
【0109】また別な還元されて機能を発現するポジ作
用性レリーサーとしては米国特許4,139,379号
や同4,139,389号に記載されているBEND化
合物や、英国特許11,445号に記載されているCarq
uin 化合物、特開昭54−126535号、特開昭57
−84453号に記載のレリーサーが挙げられる。
用性レリーサーとしては米国特許4,139,379号
や同4,139,389号に記載されているBEND化
合物や、英国特許11,445号に記載されているCarq
uin 化合物、特開昭54−126535号、特開昭57
−84453号に記載のレリーサーが挙げられる。
【0110】(Y−8)で表されるYに代表されるよう
なこれら被還元性のレリーサーを使用するときは還元剤
を併用するが、同一分子内に還元性基を含有させたLD
A化合物も挙げられる。これは米国特許4,551,4
23号に記載がある。
なこれら被還元性のレリーサーを使用するときは還元剤
を併用するが、同一分子内に還元性基を含有させたLD
A化合物も挙げられる。これは米国特許4,551,4
23号に記載がある。
【0111】またポジ作用性レリーサーには還元体とし
て感光材料中に含有させ、処理時に酸化されると失活す
るタイプのものもある。このタイプのレリーサーとして
は特開昭51−63618号や米国特許3,980,4
79号に記載のFields化合物や特開昭49−11162
8号、同52−4819号、米国特許4,199,,3
54号に記載のHinshaw 化合物が挙げられる。
て感光材料中に含有させ、処理時に酸化されると失活す
るタイプのものもある。このタイプのレリーサーとして
は特開昭51−63618号や米国特許3,980,4
79号に記載のFields化合物や特開昭49−11162
8号、同52−4819号、米国特許4,199,,3
54号に記載のHinshaw 化合物が挙げられる。
【0112】このタイプのYの例として(Y−11)も
挙げられる。 (Y−11)
挙げられる。 (Y−11)
【0113】
【化36】
【0114】式中Z17、Z19は水素原子もしくは置換ま
たは無置換のアシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基を表し、Z18はアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルホニル基、スルファモイル基を表し、Z20、Z
21は水素原子または置換または無置換のアルキル基、ア
リール基、アラルキル基を表す。具体的には特開昭62
−245270号、同63−46450号に記載があ
る。
たは無置換のアシル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基を表し、Z18はアルキル基、ア
リール基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルホニル基、スルファモイル基を表し、Z20、Z
21は水素原子または置換または無置換のアルキル基、ア
リール基、アラルキル基を表す。具体的には特開昭62
−245270号、同63−46450号に記載があ
る。
【0115】また別な機構のポジ作用性レリーサーとし
てはチアゾリジン型レリーサーが挙げられる。具体的に
は米国特許4,468,451号、特開平7−1599
62号に記載されている。
てはチアゾリジン型レリーサーが挙げられる。具体的に
は米国特許4,468,451号、特開平7−1599
62号に記載されている。
【0116】以下に本発明に用いられる一般式(2)で
表わされる色素供与性化合物の具体例を示すが本発明は
これらに限定されるものではない。
表わされる色素供与性化合物の具体例を示すが本発明は
これらに限定されるものではない。
【0117】
【化37】
【0118】
【化38】
【0119】
【化39】
【0120】
【化40】
【0121】
【化41】
【0122】
【化42】
【0123】本発明において色素供与性化合物の使用量
は色素の吸光係数にもよるが、後述する他の色素供与性
化合物を含めて0.01〜10ミリモル/m2、好ましく
は0.05〜5ミリモル/m2の範囲である。本発明にお
いて色素供与性化合物は単独でも2種以上を組み合わせ
ても使用できる。又、本発明は色素供与性化合物として
ネガ作用性レリーサーを用いる場合、特に有効である。
本発明に用いる、熱現像カラー感光材料は基本的には支
持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤、バインダーを有する
ものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤などを
含有させることができる。これらの成分は同一の層に、
添加することが多いが、別層に分割して添加することも
できる。例えば着色している色素供与性化合物はハロゲ
ン化銀乳剤の下層に存在させると感度の低下を防げる。
は色素の吸光係数にもよるが、後述する他の色素供与性
化合物を含めて0.01〜10ミリモル/m2、好ましく
は0.05〜5ミリモル/m2の範囲である。本発明にお
いて色素供与性化合物は単独でも2種以上を組み合わせ
ても使用できる。又、本発明は色素供与性化合物として
ネガ作用性レリーサーを用いる場合、特に有効である。
本発明に用いる、熱現像カラー感光材料は基本的には支
持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤、バインダーを有する
ものであり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤などを
含有させることができる。これらの成分は同一の層に、
添加することが多いが、別層に分割して添加することも
できる。例えば着色している色素供与性化合物はハロゲ
ン化銀乳剤の下層に存在させると感度の低下を防げる。
【0124】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図内の広範囲な色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、特開
昭59−180550号、同4−13546号、62−
253159号、欧州特許公開第79167号などに記
載の、青感層、緑感層、赤感層の組み合わせ、緑感層、
赤感層、赤外感光層の組み合わせ、赤感層、赤外感光層
(1)、赤外感光層(2)の組み合わせなどがある。各
感光層は通常型のカラー感光材料で知られる様々な配列
順序をとることができる。また、これらの各感光層は必
要に応じて2層以上に分割しても良い。熱現像感光材料
には、上記のハロゲン化銀乳剤層の間及び最上層、最下
層には保護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、
アンチハレーション層など各種の非感光層を設けてもよ
く、支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層を
設けることができる。具体的には、上記特許記載の層構
成、米国特許5,051,335号記載のような下塗り
層、特開平1−167838号、特開昭61−2094
3号記載のような固体顔料を有する中間層、特開平1−
129553号、同5−34884号、同2−6463
4号記載のような還元剤やDIR化合物を有する中間
層、米国特許5,017,454号、同5,139,9
19号、特開平2−235044号記載のような電子伝
達剤を有する中間層、特開平4−248245号記載の
ような、還元剤を有する保護層またはこれらを組み合わ
せた層等を設けることができる。支持体は帯電防止機能
をもち表面抵抗率が1012Ω・cm以下になる様設計する
ことが好ましい。
いて色度図内の広範囲な色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層を組み合わせて用いる。例えば、特開
昭59−180550号、同4−13546号、62−
253159号、欧州特許公開第79167号などに記
載の、青感層、緑感層、赤感層の組み合わせ、緑感層、
赤感層、赤外感光層の組み合わせ、赤感層、赤外感光層
(1)、赤外感光層(2)の組み合わせなどがある。各
感光層は通常型のカラー感光材料で知られる様々な配列
順序をとることができる。また、これらの各感光層は必
要に応じて2層以上に分割しても良い。熱現像感光材料
には、上記のハロゲン化銀乳剤層の間及び最上層、最下
層には保護層、下塗り層、中間層、黄色フィルター層、
アンチハレーション層など各種の非感光層を設けてもよ
く、支持体の反対側にはバック層などの種々の補助層を
設けることができる。具体的には、上記特許記載の層構
成、米国特許5,051,335号記載のような下塗り
層、特開平1−167838号、特開昭61−2094
3号記載のような固体顔料を有する中間層、特開平1−
129553号、同5−34884号、同2−6463
4号記載のような還元剤やDIR化合物を有する中間
層、米国特許5,017,454号、同5,139,9
19号、特開平2−235044号記載のような電子伝
達剤を有する中間層、特開平4−248245号記載の
ような、還元剤を有する保護層またはこれらを組み合わ
せた層等を設けることができる。支持体は帯電防止機能
をもち表面抵抗率が1012Ω・cm以下になる様設計する
ことが好ましい。
【0125】次に熱現像感光材料に使用するハロゲン化
銀乳剤について、詳しく説明する。本発明に使用し得る
ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。本発明
で使用するハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型乳剤であっ
ても、内部潜像型乳剤であってもよい。内部潜像型乳剤
は造核剤や光カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤と
して使用される。また、粒子内部と粒子表層が異なる相
を持ったいわゆるコアシェル乳剤であってもよく、また
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていても良い。ハロゲン化銀乳剤は単分散で
も多分散でもよく、特開平1−167,743号、同4
−223,463号記載のように単分散乳剤を混合し、
階調を調節する方法が好ましく用いられる。粒子サイズ
ハ0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが好まし
い。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面
体のような規則的な結晶を有するもの、球状、高アスペ
クト比の平板状のような変則的な結晶系を有するもの、
双晶面のような結晶欠陥を有するもの、あるいはそれら
の複合系その他のいずれでもよい。具体的には、米国特
許4,500,626号第50欄、同4,628,02
1号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下RDと略
記する)No. 17,029(1978年)、同No. 1
7,643(1978年12月)22〜23頁、同No.
18,716(1979年11月)、648頁、同No.
307,105(1989年11月)863〜865
頁、特開昭62−253,159号、同64−13,5
46号、特開平2−236,546号、同3−110,
555号、およびグラフキデ著「写真の物理と化学」、
ポールモンテ社刊(P.Glafkides,Chemie et Phisique P
hotographique, Paul Montel, 1967) 、ダフィン著「写
真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Phot
ographic Emulsion Chemistry, Focal Press, 1966) 、
ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカル
プレス社刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating
Photographic Emulsion, Focal Press, 1964) 等に記載
されている方法を用いて調製したハロゲン化銀乳剤のい
ずれもが使用できる。
銀乳剤について、詳しく説明する。本発明に使用し得る
ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀のいずれでもよい。本発明
で使用するハロゲン化銀乳剤は、表面潜像型乳剤であっ
ても、内部潜像型乳剤であってもよい。内部潜像型乳剤
は造核剤や光カブラセとを組み合わせて直接反転乳剤と
して使用される。また、粒子内部と粒子表層が異なる相
を持ったいわゆるコアシェル乳剤であってもよく、また
エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀
が接合されていても良い。ハロゲン化銀乳剤は単分散で
も多分散でもよく、特開平1−167,743号、同4
−223,463号記載のように単分散乳剤を混合し、
階調を調節する方法が好ましく用いられる。粒子サイズ
ハ0.1〜2μm、特に0.2〜1.5μmが好まし
い。ハロゲン化銀粒子の晶癖は立方体、8面体、14面
体のような規則的な結晶を有するもの、球状、高アスペ
クト比の平板状のような変則的な結晶系を有するもの、
双晶面のような結晶欠陥を有するもの、あるいはそれら
の複合系その他のいずれでもよい。具体的には、米国特
許4,500,626号第50欄、同4,628,02
1号、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下RDと略
記する)No. 17,029(1978年)、同No. 1
7,643(1978年12月)22〜23頁、同No.
18,716(1979年11月)、648頁、同No.
307,105(1989年11月)863〜865
頁、特開昭62−253,159号、同64−13,5
46号、特開平2−236,546号、同3−110,
555号、およびグラフキデ著「写真の物理と化学」、
ポールモンテ社刊(P.Glafkides,Chemie et Phisique P
hotographique, Paul Montel, 1967) 、ダフィン著「写
真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,Phot
ographic Emulsion Chemistry, Focal Press, 1966) 、
ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカル
プレス社刊(V.L.Zelikman et al.,Making and Coating
Photographic Emulsion, Focal Press, 1964) 等に記載
されている方法を用いて調製したハロゲン化銀乳剤のい
ずれもが使用できる。
【0126】本発明の感光性ハロゲン化銀乳剤を調製す
る過程で、過剰の塩を除去するいわゆる脱塩を行うこと
が好ましい。このための手段として、ゼラチンをゲル化
させて行うヌーデル水洗法を用いてもよく、また多価ア
ニオンより成る無機塩類(例えば硫酸ナトリウム)、ア
ニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(例えばポリ
スチレンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼラチン誘
導体(例えば脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族アシル化
ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンなど)を利用
した沈降法を用いても良い。沈降法が好ましく用いられ
る。
る過程で、過剰の塩を除去するいわゆる脱塩を行うこと
が好ましい。このための手段として、ゼラチンをゲル化
させて行うヌーデル水洗法を用いてもよく、また多価ア
ニオンより成る無機塩類(例えば硫酸ナトリウム)、ア
ニオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー(例えばポリ
スチレンスルホン酸ナトリウム)、あるいはゼラチン誘
導体(例えば脂肪族アシル化ゼラチン、芳香族アシル化
ゼラチン、芳香族カルバモイル化ゼラチンなど)を利用
した沈降法を用いても良い。沈降法が好ましく用いられ
る。
【0127】本発明で使用する感光性ハロゲン化銀乳剤
は、種々の目的でイリジウム、ロジウム、白金、カドミ
ウム、亜鉛、タリウム、鉛、鉄、オスミウムなどの重金
属を含有させても良い。これらの化合物は、単独で用い
ても良いしまた2種以上組み合わせて用いてもよい。添
加量は、使用する目的によるが一般的には、ハロゲン化
銀1モルあたり10-9〜10-3モル程度である。また含
有させる時には、粒子に均一に入れてもよいし、また粒
子の内部や表面に局在させてもよい。具体的には、特開
平2−236,542号、同1−116,637号、特
願平4−126,629号等に記載の乳剤が好ましく用
いられる。
は、種々の目的でイリジウム、ロジウム、白金、カドミ
ウム、亜鉛、タリウム、鉛、鉄、オスミウムなどの重金
属を含有させても良い。これらの化合物は、単独で用い
ても良いしまた2種以上組み合わせて用いてもよい。添
加量は、使用する目的によるが一般的には、ハロゲン化
銀1モルあたり10-9〜10-3モル程度である。また含
有させる時には、粒子に均一に入れてもよいし、また粒
子の内部や表面に局在させてもよい。具体的には、特開
平2−236,542号、同1−116,637号、特
願平4−126,629号等に記載の乳剤が好ましく用
いられる。
【0128】本発明の感光性ハロゲン化銀乳剤の粒子形
成段階において、ハロゲン化銀溶剤としてロダン塩、ア
ンモニア、4置換チオエーテル化合物や特公昭47−1
1,386号記載の有機チオエーテル誘導体または特開
昭53−144,319号に記載されている含硫黄化合
物等を用いることができる。
成段階において、ハロゲン化銀溶剤としてロダン塩、ア
ンモニア、4置換チオエーテル化合物や特公昭47−1
1,386号記載の有機チオエーテル誘導体または特開
昭53−144,319号に記載されている含硫黄化合
物等を用いることができる。
【0129】その他の条件については、前記のグラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chemie et Phisique Photographique, Paul Mont
el,1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemis
try, Focal Press, 1966) 、ゼリクマンら著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman
et al.,Making and Coating Photographic Emulsion, F
ocal Press, 1964) 等の記載を参照すればよい。すなわ
ち酸性法、中性法、アンモニア法のいずれでもよく、ま
た可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせのい
ずれを用いてもよい。単分散乳剤を得るためには、同時
混合法が好ましく用いられる。粒子を銀イオン過剰の下
において形成させる逆混合法も用いることができる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のpAgを一定に保つ、いわゆるコントロールド
・ダブルジェット法も用いることがてきる。
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテ社刊(P.Glaf
kides,Chemie et Phisique Photographique, Paul Mont
el,1967) 、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photographic Emulsion Chemis
try, Focal Press, 1966) 、ゼリクマンら著「写真乳剤
の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman
et al.,Making and Coating Photographic Emulsion, F
ocal Press, 1964) 等の記載を参照すればよい。すなわ
ち酸性法、中性法、アンモニア法のいずれでもよく、ま
た可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式とし
ては片側混合法、同時混合法、それらの組み合わせのい
ずれを用いてもよい。単分散乳剤を得るためには、同時
混合法が好ましく用いられる。粒子を銀イオン過剰の下
において形成させる逆混合法も用いることができる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のpAgを一定に保つ、いわゆるコントロールド
・ダブルジェット法も用いることがてきる。
【0130】また、粒子成長を早めるために、添加する
銀塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、添加速度を
上昇させてもよい(特開昭55−142,329号、同
55−158,124号、米国特許第3,650,75
7号等)。さらに反応液の攪拌方法は、公知のいずれの
攪拌方法でもよい。またハロゲン化銀粒子形成中の反応
液の温度、pHは、目的に応じてどのように設定しても
よい。好ましいpH範囲は2.3〜8.5、より好まし
くは2.5〜7.5である。
銀塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、添加速度を
上昇させてもよい(特開昭55−142,329号、同
55−158,124号、米国特許第3,650,75
7号等)。さらに反応液の攪拌方法は、公知のいずれの
攪拌方法でもよい。またハロゲン化銀粒子形成中の反応
液の温度、pHは、目的に応じてどのように設定しても
よい。好ましいpH範囲は2.3〜8.5、より好まし
くは2.5〜7.5である。
【0131】感光性ハロゲン化銀乳剤は通常は化学増感
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることができる(例えば特開平3−110,55
5号、特願平4−75,798号など)。これらの化学
増感を含窒素複素環化合物の存在下で行うこともできる
(特開昭62−253,159号)。また後掲するかぶ
り防止剤を化学増感終了後に添加することができる。具
体的には、特開平5−45,833号、特開昭62−4
0,446号記載の方法を用いることができる。化学増
感時のpHは好ましくは5.3〜10.5、より好まし
くは5.5〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0
〜10.5、より好ましくは6.8〜9.0である。本
発明において使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗設
量は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲である。
されたハロゲン化銀乳剤である。本発明の感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の化学増感には、通常型感光材料用乳剤で公
知の硫黄増感法、セレン増感法、テルル増感法などのカ
ルコゲン増感法、金、白金、パラヂウムなどを用いる貴
金属増感法および還元増感法などを単独または組合わせ
て用いることができる(例えば特開平3−110,55
5号、特願平4−75,798号など)。これらの化学
増感を含窒素複素環化合物の存在下で行うこともできる
(特開昭62−253,159号)。また後掲するかぶ
り防止剤を化学増感終了後に添加することができる。具
体的には、特開平5−45,833号、特開昭62−4
0,446号記載の方法を用いることができる。化学増
感時のpHは好ましくは5.3〜10.5、より好まし
くは5.5〜8.5であり、pAgは好ましくは6.0
〜10.5、より好ましくは6.8〜9.0である。本
発明において使用される感光性ハロゲン化銀乳剤の塗設
量は、銀換算1mgないし10g/m2の範囲である。
【0132】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀に
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180,550号、同
64−13,546号、特開平5−45,828号、同
5−45,834号などに記載の増感色素が挙げられ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも
よい(例えば米国特許第3,615,641号、特開昭
63−23,145号等に記載のもの)。これらの増感
色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその
前後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
緑感性、赤感性、赤外感性の感色性を持たせるために
は、感光性ハロゲン化銀乳剤をメチン色素類その他によ
って分光増感する。また、必要に応じて青感性乳剤に青
色領域の分光増感を施してもよい。用いられる色素に
は、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色
素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色
素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソ
ノール色素が包含される。具体的には、米国特許第4,
617,257号、特開昭59−180,550号、同
64−13,546号、特開平5−45,828号、同
5−45,834号などに記載の増感色素が挙げられ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感や分光感度の波長調節の目的でしばしば用
いられる。増感色素とともに、それ自身分光増感作用を
持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合
物であって、強色増感を示す化合物を乳剤中に含んでも
よい(例えば米国特許第3,615,641号、特開昭
63−23,145号等に記載のもの)。これらの増感
色素を乳剤中に添加する時期は化学熟成時もしくはその
前後でもよいし、米国特許第4,183,756号、同
4,225,666号に従ってハロゲン化銀粒子の核形
成前後でもよい。またこれらの増感色素や強色増感剤
は、メタノールなどの有機溶媒の溶液、ゼラチンなどの
分散物あるいは界面活性剤の溶液で添加すればよい。添
加量は一般にハロゲン化銀1モル当り10-8ないし10
-2モル程度である。
【0133】このような工程で使用される添加剤および
本発明の熱現像感光材料や色素固定材料に使用できる公
知の写真用添加剤は、前記のRDNo. 17,643、同
No.18,716および同No. 307,105に記載さ
れており、その該当箇所を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23 頁 648 頁右欄 866 頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤 23頁〜24頁 648 頁右欄 866〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁 4. 蛍光増白剤 24 頁 648 頁右欄 868頁 5. かぶり防止剤、 24頁〜25頁 649 頁右欄 868〜870 頁 安定剤 6. 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター染料、 650 頁左欄 紫外線吸収剤 7. 色素画像 25 頁 650 頁左欄 872頁 安定剤 8. 硬膜剤 26 頁 651 頁左欄 874〜875 頁 9. バインダー 26 頁 651 頁左欄 873〜874 頁 10. 可塑剤、 27 頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 11. 塗布助剤、 26〜27頁 650 頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 12. スタチック 27 頁 650 頁右欄 876〜877 頁 防止剤 13. マット剤 878〜879 頁
本発明の熱現像感光材料や色素固定材料に使用できる公
知の写真用添加剤は、前記のRDNo. 17,643、同
No.18,716および同No. 307,105に記載さ
れており、その該当箇所を下記の表にまとめる。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1. 化学増感剤 23 頁 648 頁右欄 866 頁 2. 感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤 23頁〜24頁 648 頁右欄 866〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁 4. 蛍光増白剤 24 頁 648 頁右欄 868頁 5. かぶり防止剤、 24頁〜25頁 649 頁右欄 868〜870 頁 安定剤 6. 光吸収剤、 25〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター染料、 650 頁左欄 紫外線吸収剤 7. 色素画像 25 頁 650 頁左欄 872頁 安定剤 8. 硬膜剤 26 頁 651 頁左欄 874〜875 頁 9. バインダー 26 頁 651 頁左欄 873〜874 頁 10. 可塑剤、 27 頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 11. 塗布助剤、 26〜27頁 650 頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 12. スタチック 27 頁 650 頁右欄 876〜877 頁 防止剤 13. マット剤 878〜879 頁
【0134】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層の
バインダーには親水性のものが好ましく用いられる。そ
の例としては前記のリサーチ・ディスクロージャーおよ
び特開昭64−13,546号の(71)頁〜(75)頁に記載
されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の
親水性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチ
ン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱粉、ア
ラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のよう
な天然化合物とポリビニールアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物
が挙げられる。また、米国特許第4,960,681
号、特開昭62−245,260号等に記載の高吸水性
ポリマー、すなわち−COOMまたは−SO3 M(Mは
水素原子またはアルカリ金属)を有するビニルモノマー
の単独重合体またはこのビニルモノマーどうし、もしく
は他のビニルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル
酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学
(株)製のスミカゲルL−5H)も使用される。これら
のバインダーは2種以上組み合わせて用いることもでき
る。特にゼラチンと上記バインダーの組み合わせが好ま
しい、またゼラチンは、種々の目的に応じて石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチン、カルシウムなどの含有量を減
らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良く、組み
合わせて用いることも好ましい。
バインダーには親水性のものが好ましく用いられる。そ
の例としては前記のリサーチ・ディスクロージャーおよ
び特開昭64−13,546号の(71)頁〜(75)頁に記載
されたものが挙げられる。具体的には、透明か半透明の
親水性バインダーが好ましく、例えばゼラチン、ゼラチ
ン誘導体等の蛋白質またはセルロース誘導体、澱粉、ア
ラビアゴム、デキストラン、プルラン等の多糖類のよう
な天然化合物とポリビニールアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、アクリルアミド重合体等の合成高分子化合物
が挙げられる。また、米国特許第4,960,681
号、特開昭62−245,260号等に記載の高吸水性
ポリマー、すなわち−COOMまたは−SO3 M(Mは
水素原子またはアルカリ金属)を有するビニルモノマー
の単独重合体またはこのビニルモノマーどうし、もしく
は他のビニルモノマーとの共重合体(例えばメタクリル
酸ナトリウム、メタクリル酸アンモニウム、住友化学
(株)製のスミカゲルL−5H)も使用される。これら
のバインダーは2種以上組み合わせて用いることもでき
る。特にゼラチンと上記バインダーの組み合わせが好ま
しい、またゼラチンは、種々の目的に応じて石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチン、カルシウムなどの含有量を減
らしたいわゆる脱灰ゼラチンから選択すれば良く、組み
合わせて用いることも好ましい。
【0135】微量の水を供給して熱現像を行うシステム
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。また
本発明とは別に、高吸水性ポリマーを色素固定層やその
保護層に使用すると、転写後に色素が色素固定要素から
他のものに再転写するのを防止することができる。本発
明において、バインダーの塗布量は1m2当たり20g以
下が好ましく、特に10g以下、更には7g〜0.5g
にするのが適当である。
を採用する場合、上記の高吸水性ポリマーを用いること
により、水の吸収を迅速に行うことが可能となる。また
本発明とは別に、高吸水性ポリマーを色素固定層やその
保護層に使用すると、転写後に色素が色素固定要素から
他のものに再転写するのを防止することができる。本発
明において、バインダーの塗布量は1m2当たり20g以
下が好ましく、特に10g以下、更には7g〜0.5g
にするのが適当である。
【0136】本発明においては、感光性ハロゲン化銀乳
剤と共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもで
きる。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に
好ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成する
のに使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,5
00,626号第52〜53欄等に記載のベンソトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また米国特許
第4,775,613号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は、2種以上を併用してもよい。以上の有
機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01
〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併用するこ
とができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀塩の塗布
量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ましくは
0.1〜4g/m2が適当である。
剤と共に、有機金属塩を酸化剤として併用することもで
きる。このような有機金属塩の中で、有機銀塩は、特に
好ましく用いられる。上記の有機銀塩酸化剤を形成する
のに使用し得る有機化合物としては、米国特許第4,5
00,626号第52〜53欄等に記載のベンソトリア
ゾール類、脂肪酸その他の化合物がある。また米国特許
第4,775,613号記載のアセチレン銀も有用であ
る。有機銀塩は、2種以上を併用してもよい。以上の有
機銀塩は、感光性ハロゲン化銀1モルあたり、0.01
〜10モル、好ましくは0.01〜1モルを併用するこ
とができる。感光性ハロゲン化銀乳剤と有機銀塩の塗布
量合計は銀換算で0.05〜10g/m2、好ましくは
0.1〜4g/m2が適当である。
【0137】本発明に用いる還元剤としては、熱現像感
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性をもたないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。本発明に用いられ
る還元剤の例としては、米国特許第4,500,626
号の第49〜50欄、同4,839,272号、同4,
330,617号、同4,590,152号、同5,0
17,454号、同5,139,919号、特開昭60
−140,335号の第(17)〜(18)頁、同57−40,
245号、同56−138,736号、同59−17
8,458号、同59−53,831号、同59−18
2,449号、同59−182,450号、同60−1
19,555号、同60−128,436号、同60−
128,439号、同60−198,540号、同60
−181,742号、同61−259,253号、同6
2−201,434号、同62−244,044号、同
62−131,253号、同62−131,256号、
同63−10,151号、同64−13,546号の第
(40)〜(57)頁、特開平1−120,553号、同2−3
2,338号、同2−35,451号、同2−234,
158号、同3−160,443号、欧州特許第22
0,746号の第78〜96頁等に記載の還元剤や還元
剤プレカーサーがある。米国特許第3,039,869
号に開示されているもののような種々の還元剤の組合せ
も用いることができる。
光材料の分野で知られているものを用いることができ
る。また、後述する還元性を有する色素供与性化合物も
含まれる(この場合、その他の還元剤を併用することも
できる)。また、それ自身は還元性をもたないが現像過
程で求核試薬や熱の作用により還元性を発現する還元剤
プレカーサーも用いることができる。本発明に用いられ
る還元剤の例としては、米国特許第4,500,626
号の第49〜50欄、同4,839,272号、同4,
330,617号、同4,590,152号、同5,0
17,454号、同5,139,919号、特開昭60
−140,335号の第(17)〜(18)頁、同57−40,
245号、同56−138,736号、同59−17
8,458号、同59−53,831号、同59−18
2,449号、同59−182,450号、同60−1
19,555号、同60−128,436号、同60−
128,439号、同60−198,540号、同60
−181,742号、同61−259,253号、同6
2−201,434号、同62−244,044号、同
62−131,253号、同62−131,256号、
同63−10,151号、同64−13,546号の第
(40)〜(57)頁、特開平1−120,553号、同2−3
2,338号、同2−35,451号、同2−234,
158号、同3−160,443号、欧州特許第22
0,746号の第78〜96頁等に記載の還元剤や還元
剤プレカーサーがある。米国特許第3,039,869
号に開示されているもののような種々の還元剤の組合せ
も用いることができる。
【0138】耐拡散性の還元剤を使用する場合には、耐
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間に電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。特に好ましくは、前記米国特許第5,139,
919号、欧州特許公開第418,743号、特開平1
−138,556号、同3−102,345号記載のも
のが用いられる。また特開平2−230,143号、同
2−235,044号記載のように安定に層中に導入す
る方法が好ましく用いられる。電子伝達剤またはそのプ
レカーサーは、前記した還元剤またはそのプレカーサー
の中から選ぶことができる。電子伝達剤またはそのプレ
カーサーはその移動性が耐拡散性の還元剤(電子供与
体)より大きいことが望ましい。電子伝達剤と組合せて
用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)としては、前記
した還元剤の中で感光材料の層中で実質的に移動しない
ものであればよく、好ましくはハイドロキノン類、スル
ホンアミドフェノール類、スルホンアミドナフトール
類、特開昭53−110827号、米国特許第5,03
2,487号、同5,026,634号、同4,83
9,272号に電子供与体として記載されている化合物
および後述する耐拡散性で還元性を有する色素供与性化
合物等が挙げられる。また特開平3−160,443号
記載のような電子供与体プレカーサーも好ましく用いら
れる。さらに中間層や保護層に混色防止、色再現改善、
白地改善、色素固定材料への銀移り防止など種々の目的
で上記還元剤を用いることができる。具体的には、欧州
特許公開第524,649号、同357,040号、特
開平4−249,245号、同2−64,633号、同
2−46,450号、特開昭63−186,240号記
載の還元剤が好ましく用いられる。また特公平3−6
3,733号、特開平1−150,135号、同2−1
10,557号、同2−64,634号、同3−43,
735号、欧州特許公開第451,833号記載のよう
な現像抑制剤放出還元性化合物も用いられる。本発明に
於いては還元性の総添加量は銀1モルに対して0.01
〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モルである。
拡散性還元剤と現像可能なハロゲン化銀との間に電子移
動を促進するために、必要に応じて電子伝達剤および/
または電子伝達剤プレカーサーを組合せて用いることが
できる。特に好ましくは、前記米国特許第5,139,
919号、欧州特許公開第418,743号、特開平1
−138,556号、同3−102,345号記載のも
のが用いられる。また特開平2−230,143号、同
2−235,044号記載のように安定に層中に導入す
る方法が好ましく用いられる。電子伝達剤またはそのプ
レカーサーは、前記した還元剤またはそのプレカーサー
の中から選ぶことができる。電子伝達剤またはそのプレ
カーサーはその移動性が耐拡散性の還元剤(電子供与
体)より大きいことが望ましい。電子伝達剤と組合せて
用いる耐拡散性の還元剤(電子供与体)としては、前記
した還元剤の中で感光材料の層中で実質的に移動しない
ものであればよく、好ましくはハイドロキノン類、スル
ホンアミドフェノール類、スルホンアミドナフトール
類、特開昭53−110827号、米国特許第5,03
2,487号、同5,026,634号、同4,83
9,272号に電子供与体として記載されている化合物
および後述する耐拡散性で還元性を有する色素供与性化
合物等が挙げられる。また特開平3−160,443号
記載のような電子供与体プレカーサーも好ましく用いら
れる。さらに中間層や保護層に混色防止、色再現改善、
白地改善、色素固定材料への銀移り防止など種々の目的
で上記還元剤を用いることができる。具体的には、欧州
特許公開第524,649号、同357,040号、特
開平4−249,245号、同2−64,633号、同
2−46,450号、特開昭63−186,240号記
載の還元剤が好ましく用いられる。また特公平3−6
3,733号、特開平1−150,135号、同2−1
10,557号、同2−64,634号、同3−43,
735号、欧州特許公開第451,833号記載のよう
な現像抑制剤放出還元性化合物も用いられる。本発明に
於いては還元性の総添加量は銀1モルに対して0.01
〜20モル、特に好ましくは0.1〜10モルである。
【0139】本発明においては、色素供与性物質以外に
画像形成物質として銀を用いることができる。また高温
状態下で銀イオンが銀に還元される際、この反応に対応
して、あるいは逆対応して可動性色素を生成するか、あ
るいは放出する色素供与性化合物を使用することもでき
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の一般式
(2)以外の例としてはまず、酸化カップリング反応に
よって色素を形成する化合物(カプラー)を挙げること
ができる。このカプラーは4当量カプラーでも、2当量
カプラーでもよい。また、耐拡散性基を脱離基に持ち、
酸化カップリング反応により拡散性色素を形成する2当
量カプラーも好ましい。この耐拡散性基はポリマー鎖を
なしていてもよい。カラー現像薬およびカプラーの具体
例はT.H.James 著 "The Theory of Photographic Proce
ss" 第4版291〜334頁および354〜361頁、
RD−307,105号の871頁、特開昭58−12
3,533号、同58−149,046号、同58−1
49,047号、同59−111,148号、同59−
124,399号、同59−174,835号、同59
−231,539号、同59−231,540号、同6
0−2,950号、同60−2,951号、同60−1
4,242号、同60−23,474号、同60−6
6,249号等に詳しく記載されている。
画像形成物質として銀を用いることができる。また高温
状態下で銀イオンが銀に還元される際、この反応に対応
して、あるいは逆対応して可動性色素を生成するか、あ
るいは放出する色素供与性化合物を使用することもでき
る。本発明で使用しうる色素供与性化合物の一般式
(2)以外の例としてはまず、酸化カップリング反応に
よって色素を形成する化合物(カプラー)を挙げること
ができる。このカプラーは4当量カプラーでも、2当量
カプラーでもよい。また、耐拡散性基を脱離基に持ち、
酸化カップリング反応により拡散性色素を形成する2当
量カプラーも好ましい。この耐拡散性基はポリマー鎖を
なしていてもよい。カラー現像薬およびカプラーの具体
例はT.H.James 著 "The Theory of Photographic Proce
ss" 第4版291〜334頁および354〜361頁、
RD−307,105号の871頁、特開昭58−12
3,533号、同58−149,046号、同58−1
49,047号、同59−111,148号、同59−
124,399号、同59−174,835号、同59
−231,539号、同59−231,540号、同6
0−2,950号、同60−2,951号、同60−1
4,242号、同60−23,474号、同60−6
6,249号等に詳しく記載されている。
【0140】また、別の色素供与性化合物の例として、
画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合
物を挙げることができる。この型の化合物は次の一般式
〔LI〕で表わすことができる。 ((Dye) m −Y′)n −Z′ 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Y′は単なる結合又は連結基を表
わし、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は
逆対応して((Dye)m −Y′)n −Z′で表わされ
る化合物の拡散性に差を生じさせるか、または(Dy
e)m −Yを放出し、放出された(Dye)m −Y′と
((Dye)m −Y′)n −Z′との間に拡散性におい
て差を生じさせるような性質を有する基を表わし、mは
1〜5の整数を表し、nは1または2を表わしm、nの
いずれかが1でない時、複数のDyeは同一でも異なっ
ていてもよい。一般式〔LI〕で表わされる色素供与性
化合物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げる
ことができる。尚、下記の〜はハロゲン化銀の現像
に逆対応して拡散性の色素像(ポジ色素像)を形成する
ものであり、とはハロゲン化銀の現像に対応して拡
散性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
画像状に拡散性色素を放出乃至拡散する機能を持つ化合
物を挙げることができる。この型の化合物は次の一般式
〔LI〕で表わすことができる。 ((Dye) m −Y′)n −Z′ 〔LI〕 Dyeは色素基、一時的に短波化された色素基または色
素前駆体基を表わし、Y′は単なる結合又は連結基を表
わし、Zは画像状に潜像を有する感光性銀塩に対応又は
逆対応して((Dye)m −Y′)n −Z′で表わされ
る化合物の拡散性に差を生じさせるか、または(Dy
e)m −Yを放出し、放出された(Dye)m −Y′と
((Dye)m −Y′)n −Z′との間に拡散性におい
て差を生じさせるような性質を有する基を表わし、mは
1〜5の整数を表し、nは1または2を表わしm、nの
いずれかが1でない時、複数のDyeは同一でも異なっ
ていてもよい。一般式〔LI〕で表わされる色素供与性
化合物の具体例としては下記の〜の化合物を挙げる
ことができる。尚、下記の〜はハロゲン化銀の現像
に逆対応して拡散性の色素像(ポジ色素像)を形成する
ものであり、とはハロゲン化銀の現像に対応して拡
散性の色素像(ネガ色素像)を形成するものである。
【0141】米国特許第3,134,764号、同
3,362,819号、同3,597,200号、同
3,544,545号、同3,482,972号、特公
平3−68,387号等に記載されている、ハイドロキ
ノン系現像薬と色素成分を連結した色素現像薬。この色
素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性であるが、ハロ
ゲン化銀と反応すると非拡散性になるものである。 米国特許第4,503,137号等に記されている通
り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
も使用できる。その例としては、米国特許第3,98
0,479号等に記載された分子内求核置換反応により
拡散性色素を放出する化合物、米国特許第4,199,
354号等に記載されたイソオキサゾロン環の分子内巻
き換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げら
れる。
3,362,819号、同3,597,200号、同
3,544,545号、同3,482,972号、特公
平3−68,387号等に記載されている、ハイドロキ
ノン系現像薬と色素成分を連結した色素現像薬。この色
素現像薬はアルカリ性の環境下で拡散性であるが、ハロ
ゲン化銀と反応すると非拡散性になるものである。 米国特許第4,503,137号等に記されている通
り、アルカリ性の環境下で拡散性色素を放出するがハロ
ゲン化銀と反応するとその能力を失う非拡散性の化合物
も使用できる。その例としては、米国特許第3,98
0,479号等に記載された分子内求核置換反応により
拡散性色素を放出する化合物、米国特許第4,199,
354号等に記載されたイソオキサゾロン環の分子内巻
き換え反応により拡散性色素を放出する化合物が挙げら
れる。
【0142】米国特許第4,559,290号、欧州
特許第220,746A2号、米国特許第4,783,
396号、公開技報87−6,199、特開昭64−1
3,546号等に記されている通り、現像によって酸化
されずに残った還元剤と反応して拡散性色素を放出する
非拡散性の化合物も使用できる。その例としては、米国
特許第4,139,389号、同4,139,379
号、特開昭59−185,333号、同57−84,4
53号等に記載されている還元された後に分子内の求核
置換反応により拡散性の色素を放出する化合物、米国特
許第4,232,107号、特開昭59−101,64
9号、同61−88,257号、RD24,025(1
084年)等に記載された還元された後に分子内の電子
移動反応により拡散性の色素を放出する化合物、西独特
許第3,008,588A号、特開昭56−142,5
30号、米国特許第4,343,893号、同4,61
9,884号等に記載されている還元後に一重結合が開
裂して拡散性の色素を放出する化合物、米国特許第4,
450,223号等に記載されている電子受容後に拡散
性色素を放出するニトロ化合物、米国特許第4,60
9,610号等に記載されている電子受容後に拡散性色
素を放出する化合物等が挙げられる。
特許第220,746A2号、米国特許第4,783,
396号、公開技報87−6,199、特開昭64−1
3,546号等に記されている通り、現像によって酸化
されずに残った還元剤と反応して拡散性色素を放出する
非拡散性の化合物も使用できる。その例としては、米国
特許第4,139,389号、同4,139,379
号、特開昭59−185,333号、同57−84,4
53号等に記載されている還元された後に分子内の求核
置換反応により拡散性の色素を放出する化合物、米国特
許第4,232,107号、特開昭59−101,64
9号、同61−88,257号、RD24,025(1
084年)等に記載された還元された後に分子内の電子
移動反応により拡散性の色素を放出する化合物、西独特
許第3,008,588A号、特開昭56−142,5
30号、米国特許第4,343,893号、同4,61
9,884号等に記載されている還元後に一重結合が開
裂して拡散性の色素を放出する化合物、米国特許第4,
450,223号等に記載されている電子受容後に拡散
性色素を放出するニトロ化合物、米国特許第4,60
9,610号等に記載されている電子受容後に拡散性色
素を放出する化合物等が挙げられる。
【0143】また、より好ましいものとしては、欧州特
許第220,746号、公開技報87−6,199、米
国特許第4,783,396号、特開昭63−201,
653号、同63−201,654号、同64−13,
546号等に記載された一分子内にN−X結合(Xは酸
素、硫黄または窒素原子を表す)と電子吸引性基を有す
る化合物、特開平1−26,842号に記載された一分
子にSO2 −X(Xは上記と同義)と電子吸引性基を有
する化合物、特開昭63−271,344号に記載され
た一分子内にPO−X結合(Xは上記と同義)と電子吸
引性基を有する化合物、特開昭63−271,341号
に記載された一分子内にC−X′結合(X′はXと同義
か又は−SO2 −を表す)と電子吸引性基を有する化合
物が挙げられる。また、特開平1−161,237号、
同1−161,342号に記載されている電子受容性基
と共役するπ結合により還元後に一重結合が開裂し拡散
性色素を放出する化合物も利用できる。この中でも特に
一分子内にN−X結合と電子吸引性基を有する化合物が
好ましい。その具体例は欧州特許第220,746号ま
たは米国特許第4,783,396号に記載された化合
物(1) 〜(3) 、(7) 〜(10)、(12)、(13)、(15)、(23)〜
(26)、(31)、(32)、(35)、(36)、(40)、(41)、(44)、(5
3)〜(59)、(64)、(70)、公開技報87−6,199に記
載された化合物(11)〜(23)、特開昭64−13,546
号に記載された化合物(1) 〜(84)などである。
許第220,746号、公開技報87−6,199、米
国特許第4,783,396号、特開昭63−201,
653号、同63−201,654号、同64−13,
546号等に記載された一分子内にN−X結合(Xは酸
素、硫黄または窒素原子を表す)と電子吸引性基を有す
る化合物、特開平1−26,842号に記載された一分
子にSO2 −X(Xは上記と同義)と電子吸引性基を有
する化合物、特開昭63−271,344号に記載され
た一分子内にPO−X結合(Xは上記と同義)と電子吸
引性基を有する化合物、特開昭63−271,341号
に記載された一分子内にC−X′結合(X′はXと同義
か又は−SO2 −を表す)と電子吸引性基を有する化合
物が挙げられる。また、特開平1−161,237号、
同1−161,342号に記載されている電子受容性基
と共役するπ結合により還元後に一重結合が開裂し拡散
性色素を放出する化合物も利用できる。この中でも特に
一分子内にN−X結合と電子吸引性基を有する化合物が
好ましい。その具体例は欧州特許第220,746号ま
たは米国特許第4,783,396号に記載された化合
物(1) 〜(3) 、(7) 〜(10)、(12)、(13)、(15)、(23)〜
(26)、(31)、(32)、(35)、(36)、(40)、(41)、(44)、(5
3)〜(59)、(64)、(70)、公開技報87−6,199に記
載された化合物(11)〜(23)、特開昭64−13,546
号に記載された化合物(1) 〜(84)などである。
【0144】拡散性色素を脱離基に持つカプラーであ
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39,165号、
米国特許第3,443,940号、同4,474,86
7号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物(DR
R化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよ
いので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問
題がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65,839号、同59−69,839号、同53−
3,819号、同51−104,343号、RD17,
465号、米国特許第3,725,062号、同3,7
28,113号、同3,443,939号、特開昭58
−116,537号、同57−179,840号、米国
特許第4,500,626号等に記載されている。DR
R化合物の具体例としては前述の米国特許第4,50
0,626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙
げることができるが、なかでも前記米国特許に記載の化
合物(1) 〜(3) 、(10)〜(13)、(16)〜(19)、(28)〜(3
0)、(33)〜(35)、(38)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。
また米国特許第4,639,408号第37〜39欄に
記載の化合物も有用である。その他、上記に述べたカプ
ラーや一般式〔LI〕以外の色素供与性化合物として、
有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物(リサーチ・デ
ィスクロージャー誌1978年5月号、54〜58頁
等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国
特許第4,235,957号、リサーチ・ディスクロー
ジャー誌、1976年4月号、30〜32頁等)、ロイ
コ色素(米国特許第3,985,565号、同4,02
2,617号等)なども使用できる。 以下にDRR化合物の具体例をあげるが、本発明の具体
例はこれに限られるものでは無い。
って還元剤の酸化体との反応により拡散性色素を放出す
る化合物(DDRカプラー)。具体的には、英国特許第
1,330,524号、特公昭48−39,165号、
米国特許第3,443,940号、同4,474,86
7号、同4,483,914号等に記載されたものがあ
る。 ハロゲン化銀または有機銀塩に対して還元性であり、
相手を還元すると拡散性の色素を放出する化合物(DR
R化合物)。この化合物は他の還元剤を用いなくてもよ
いので、還元剤の酸化分解物による画像の汚染という問
題がなく好ましい。その代表例は、米国特許第3,92
8,312号、同4,053,312号、同4,05
5,428号、同4,336,322号、特開昭59−
65,839号、同59−69,839号、同53−
3,819号、同51−104,343号、RD17,
465号、米国特許第3,725,062号、同3,7
28,113号、同3,443,939号、特開昭58
−116,537号、同57−179,840号、米国
特許第4,500,626号等に記載されている。DR
R化合物の具体例としては前述の米国特許第4,50
0,626号の第22欄〜第44欄に記載の化合物を挙
げることができるが、なかでも前記米国特許に記載の化
合物(1) 〜(3) 、(10)〜(13)、(16)〜(19)、(28)〜(3
0)、(33)〜(35)、(38)〜(40)、(42)〜(64)が好ましい。
また米国特許第4,639,408号第37〜39欄に
記載の化合物も有用である。その他、上記に述べたカプ
ラーや一般式〔LI〕以外の色素供与性化合物として、
有機銀塩と色素を結合した色素銀化合物(リサーチ・デ
ィスクロージャー誌1978年5月号、54〜58頁
等)、熱現像銀色素漂白法に用いられるアゾ色素(米国
特許第4,235,957号、リサーチ・ディスクロー
ジャー誌、1976年4月号、30〜32頁等)、ロイ
コ色素(米国特許第3,985,565号、同4,02
2,617号等)なども使用できる。 以下にDRR化合物の具体例をあげるが、本発明の具体
例はこれに限られるものでは無い。
【0145】
【化43】
【0146】
【化44】
【0147】
【化45】
【0148】
【化46】
【0149】
【化47】
【0150】
【化48】
【0151】色素供与性化合物、耐拡散性還元剤などの
疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記載の
方法などの公知の方法により熱現像感光材料の層中に導
入することができる。この場合には、米国特許第4,5
55,470号、同4,536,466号、同4,53
6,467号、同4,587,206号、同4,55
5,476号、同4,599,296号、特公平3−6
2,256号などに記載のような高沸点有機溶媒を、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して、用いることができる。またこれら色素供与性化
合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2種以上
併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用いられ
る色素供与性化合物1gに対して10g以下、好ましく
は5g以下、より好ましくは1g〜0.1gである。ま
た、バインダー1gに対して1cc以下、更には0.5cc
以下、特に0.3cc以下が適当である。また特公昭51
−39,853号、特開昭51−59,943号に記載
されている重合物による分散法や特開昭62−30,2
42号等に記載されている微粒子分散物にして添加する
方法も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合に
は、前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含
有させることができる。疎水性化合物を親水性コロイド
に分散する際には、種々の界面活性剤を用いることがで
きる。例えば特開昭59−157,636号の第(37)〜
(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。本発明
の熱現像感光材料には、現像の活性化と同時に画像の安
定化を図る化合物を用いることができる。好ましく用い
られる具体的化合物については米国特許第4,500,
626号の第51〜52欄に記載されている。
疎水性添加剤は米国特許第2,322,027号記載の
方法などの公知の方法により熱現像感光材料の層中に導
入することができる。この場合には、米国特許第4,5
55,470号、同4,536,466号、同4,53
6,467号、同4,587,206号、同4,55
5,476号、同4,599,296号、特公平3−6
2,256号などに記載のような高沸点有機溶媒を、必
要に応じて沸点50℃〜160℃の低沸点有機溶媒と併
用して、用いることができる。またこれら色素供与性化
合物、耐拡散性還元剤、高沸点有機溶媒などは2種以上
併用することができる。高沸点有機溶媒の量は用いられ
る色素供与性化合物1gに対して10g以下、好ましく
は5g以下、より好ましくは1g〜0.1gである。ま
た、バインダー1gに対して1cc以下、更には0.5cc
以下、特に0.3cc以下が適当である。また特公昭51
−39,853号、特開昭51−59,943号に記載
されている重合物による分散法や特開昭62−30,2
42号等に記載されている微粒子分散物にして添加する
方法も使用できる。水に実質的に不溶な化合物の場合に
は、前記方法以外にバインダー中に微粒子にして分散含
有させることができる。疎水性化合物を親水性コロイド
に分散する際には、種々の界面活性剤を用いることがで
きる。例えば特開昭59−157,636号の第(37)〜
(38)頁、前記のリサーチ・ディスクロージャー記載の界
面活性剤として挙げたものを使うことができる。本発明
の熱現像感光材料には、現像の活性化と同時に画像の安
定化を図る化合物を用いることができる。好ましく用い
られる具体的化合物については米国特許第4,500,
626号の第51〜52欄に記載されている。
【0152】色素の拡散性転写により画像を形成するシ
ステムにおいて、本発明の熱現像感光材料の構成層には
不要な色素や着色物を固定化または無色化し、得られる
画像の白地を改良する目的で種々の化合物を添加するこ
とができる。具体的には、欧州公開特許第353,74
1号、同461,416号、特開昭63−163,34
5号、同62−203,158号記載の化合物を用いる
ことができる。
ステムにおいて、本発明の熱現像感光材料の構成層には
不要な色素や着色物を固定化または無色化し、得られる
画像の白地を改良する目的で種々の化合物を添加するこ
とができる。具体的には、欧州公開特許第353,74
1号、同461,416号、特開昭63−163,34
5号、同62−203,158号記載の化合物を用いる
ことができる。
【0153】本発明の熱現像感光材料の構成層には色分
離性改良や高感化などの目的で、種々の顔料や染料を用
いることができる。具体的には前記リサーチ・ディスク
ロージャー記載の化合物や、欧州公開特許第479,1
67号、同502,508号、特開平1−167,83
8号、同4−343,355号、同2−168,252
号、特開昭61−20,943号、欧州公開特許第47
9,167号、同502,508号等に記載の化合物や
層構成を用いることができる。
離性改良や高感化などの目的で、種々の顔料や染料を用
いることができる。具体的には前記リサーチ・ディスク
ロージャー記載の化合物や、欧州公開特許第479,1
67号、同502,508号、特開平1−167,83
8号、同4−343,355号、同2−168,252
号、特開昭61−20,943号、欧州公開特許第47
9,167号、同502,508号等に記載の化合物や
層構成を用いることができる。
【0154】色素の拡散転写により画像を形成するシス
テムにおいては熱現像感光材料と共に色素固定材料が用
いられる。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上
に別個に塗設される形態であっても、感光材料と同一の
支持体上に塗設される形態であってもよい。感光材料と
色素固定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層
との関係は米国特許第4,500,626号の第57欄
に記載の関係が本発明にも適用できる。本発明に好まし
く用いられる色素固定材料は媒染剤とバインダーを含む
層を少なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知の
ものを用いることができ、その具体例としては米国特許
第4,500,626号第58〜59欄、特開昭61−
88,256号第(32)〜(41)頁や特開平1−161,2
36号第(4) 〜(7) 頁に記載の媒染剤、米国特許第4,
774,162号、同4,619,883号、同4,5
94,308号等に記載のものを挙げることができる。
また、米国特許第4,463,079号に記載されてい
るような色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。本
発明の色素固定材料に用いられるバインダーは、前記の
親水性バインダーが好ましい。さらに欧州公開特許第4
43,529号記載のようなカラギナン類の併用や、特
公平3−74,820号記載のようなガラス転移温度4
0℃以下のラテックス類を併用することが好ましく用い
られる。色素固定材料には必要に応じて保護層、剥離
層、下塗り層、中間層、バック層、カール防止層などの
補助層を設けることができる。特に保護層を設けるのは
有用である。
テムにおいては熱現像感光材料と共に色素固定材料が用
いられる。色素固定材料は感光材料とは別々の支持体上
に別個に塗設される形態であっても、感光材料と同一の
支持体上に塗設される形態であってもよい。感光材料と
色素固定材料相互の関係、支持体との関係、白色反射層
との関係は米国特許第4,500,626号の第57欄
に記載の関係が本発明にも適用できる。本発明に好まし
く用いられる色素固定材料は媒染剤とバインダーを含む
層を少なくとも1層有する。媒染剤は写真分野で公知の
ものを用いることができ、その具体例としては米国特許
第4,500,626号第58〜59欄、特開昭61−
88,256号第(32)〜(41)頁や特開平1−161,2
36号第(4) 〜(7) 頁に記載の媒染剤、米国特許第4,
774,162号、同4,619,883号、同4,5
94,308号等に記載のものを挙げることができる。
また、米国特許第4,463,079号に記載されてい
るような色素受容性の高分子化合物を用いてもよい。本
発明の色素固定材料に用いられるバインダーは、前記の
親水性バインダーが好ましい。さらに欧州公開特許第4
43,529号記載のようなカラギナン類の併用や、特
公平3−74,820号記載のようなガラス転移温度4
0℃以下のラテックス類を併用することが好ましく用い
られる。色素固定材料には必要に応じて保護層、剥離
層、下塗り層、中間層、バック層、カール防止層などの
補助層を設けることができる。特に保護層を設けるのは
有用である。
【0155】熱現像感光材料および色素固定材料の構成
層には、可塑剤、スベリ剤あるいは感光材料と色素固定
材料との剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的には、前記リサーチ・ディスクロー
ジャーや特開昭62−245,253号などに記載され
たものがある。更に、上記の目的のために、各種のシリ
コーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチル
シロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオ
イルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。そ
の例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリ
コーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性
シリコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商
品名X−22−3710)などが有効であるまた特開昭
62−215,953号、同63−46,449号に記
載のシリコーンオイルも有効である。
層には、可塑剤、スベリ剤あるいは感光材料と色素固定
材料との剥離性改良剤として高沸点有機溶媒を用いるこ
とができる。具体的には、前記リサーチ・ディスクロー
ジャーや特開昭62−245,253号などに記載され
たものがある。更に、上記の目的のために、各種のシリ
コーンオイル(ジメチルシリコーンオイルからジメチル
シロキサンに各種の有機基を導入した変性シリコーンオ
イルまでの総てのシリコーンオイル)を使用できる。そ
の例としては、信越シリコーン(株)発行の「変性シリ
コーンオイル」技術資料P6−18Bに記載の各種変性
シリコーンオイル、特にカルボキシ変性シリコーン(商
品名X−22−3710)などが有効であるまた特開昭
62−215,953号、同63−46,449号に記
載のシリコーンオイルも有効である。
【0156】熱現像感光材料や色素固定材料には退色防
止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化
防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体があ
り、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の色素画像
安定剤や紫外線吸収剤なども、有用である。酸化防止剤
としては、例えばクロマン系化合物、クマラン系化合
物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノール
類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61
−159,644号記載の化合物も有効である。紫外線
吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特
許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系
化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベン
ゾフェノン系化合物(特開昭46−2,784号な
ど)、その他特開昭54−48,535号、同62−1
36,641号、同61−88,256号等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260,152号記載
の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体として
は、米国特許第4,241,155号、同4,245,
018号第3〜36欄、同第4,254,195号第3
〜8欄、特開昭62−174,741号、同61−8
8,256号(27)〜(29)頁、同63−199,248
号、特開平1−75,568号、同1−74,272号
等に記載されている化合物がある。
止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例えば酸化
防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯体があ
り、前記リサーチ・ディスクロージャー記載の色素画像
安定剤や紫外線吸収剤なども、有用である。酸化防止剤
としては、例えばクロマン系化合物、クマラン系化合
物、フェノール系化合物(例えばヒンダードフェノール
類)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導
体、スピロインダン系化合物がある。また、特開昭61
−159,644号記載の化合物も有効である。紫外線
吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物(米国特
許第3,533,794号など)、4−チアゾリドン系
化合物(米国特許第3,352,681号など)、ベン
ゾフェノン系化合物(特開昭46−2,784号な
ど)、その他特開昭54−48,535号、同62−1
36,641号、同61−88,256号等に記載の化
合物がある。また、特開昭62−260,152号記載
の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体として
は、米国特許第4,241,155号、同4,245,
018号第3〜36欄、同第4,254,195号第3
〜8欄、特開昭62−174,741号、同61−8
8,256号(27)〜(29)頁、同63−199,248
号、特開平1−75,568号、同1−74,272号
等に記載されている化合物がある。
【0157】色素固定材料に転写された色素の退色を防
止するための退色防止剤は予め色素固定材料に含有させ
ておいてもよいし、熱現像感光材料や後述する転写溶剤
などの外部から色素固定材料に供給するようにしてもよ
い。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれ
らどうしを組み合わせて使用してもよい。熱現像感光材
料や色素固定材料には蛍光増白剤を用いてもよい。特に
色素固定材料に蛍光増白剤を内蔵させるか、熱現像感光
材料や転写溶剤などの外部から供給させるのが好まし
い。その例としては、K.Veenkataraman 編集「The Chem
istry of Synthetic Dyes 」第V巻第8章、特開昭61
−143752号などに記載されている化合物を挙げる
ことができる。より具体的には、スチルベン系化合物、
クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサ
ゾリル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン
系化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。
蛍光増白剤は退色防止剤や紫外線吸収剤と組み合わせて
用いることができる。これらの褪色防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤の具体例は、特開昭62−215,27
2号(125) 〜(137) 頁、特開平1−161,236号(1
7)〜(43)頁に記載されている。
止するための退色防止剤は予め色素固定材料に含有させ
ておいてもよいし、熱現像感光材料や後述する転写溶剤
などの外部から色素固定材料に供給するようにしてもよ
い。上記の酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれ
らどうしを組み合わせて使用してもよい。熱現像感光材
料や色素固定材料には蛍光増白剤を用いてもよい。特に
色素固定材料に蛍光増白剤を内蔵させるか、熱現像感光
材料や転写溶剤などの外部から供給させるのが好まし
い。その例としては、K.Veenkataraman 編集「The Chem
istry of Synthetic Dyes 」第V巻第8章、特開昭61
−143752号などに記載されている化合物を挙げる
ことができる。より具体的には、スチルベン系化合物、
クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサ
ゾリル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン
系化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。
蛍光増白剤は退色防止剤や紫外線吸収剤と組み合わせて
用いることができる。これらの褪色防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤の具体例は、特開昭62−215,27
2号(125) 〜(137) 頁、特開平1−161,236号(1
7)〜(43)頁に記載されている。
【0158】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
用いる硬膜剤としては、前記リサーチ・ディスクロージ
ャー、米国特許第4,678,739号第41欄、同
4,791,042号、特開昭59−116,655
号、同62−245,261号、同61−18,942
号、特開平4−218,044号等に記載の硬膜剤が挙
げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホル
ムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系
硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン
−ビス(ビニルスルホニルアセタアミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、塗布されたゼラチン1gあたり0.001〜1
g、好ましくは0.005〜0.5gが用いられる。ま
た添加する層は、感光材料や色素固定材料の構成層のい
ずれの層でも良いし、2層以上に分割して添加しても良
い。
用いる硬膜剤としては、前記リサーチ・ディスクロージ
ャー、米国特許第4,678,739号第41欄、同
4,791,042号、特開昭59−116,655
号、同62−245,261号、同61−18,942
号、特開平4−218,044号等に記載の硬膜剤が挙
げられる。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤(ホル
ムアルデヒドなど)、アジリジン系硬膜剤、エポキシ系
硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチレン
−ビス(ビニルスルホニルアセタアミド)エタンな
ど)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素な
ど)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−234,1
57号などに記載の化合物)が挙げられる。これらの硬
膜剤は、塗布されたゼラチン1gあたり0.001〜1
g、好ましくは0.005〜0.5gが用いられる。ま
た添加する層は、感光材料や色素固定材料の構成層のい
ずれの層でも良いし、2層以上に分割して添加しても良
い。
【0159】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
は、種々のカブリ防止剤または写真安定剤およびそれら
のプレカーサーを使用することができる。その具体例と
しては、前記リサーチ・ディスクロージャー、米国特許
第5,089,378号、同4,500,627号、同
4,614,702号、特開昭64−13,546号
(7) 〜(9) 頁、(57)〜(71)頁および(81)〜(97)頁、米国
特許第4,775,610号、同4,626,500
号、同4,983,494号、特開昭62−174,7
47号、同62−239,148号、同63−264,
747号、特開平1−150,135号、同2−11
0,557号、同2−178,650号、RD17,6
43(1978年)(24)〜(25)頁等記載の化合物が挙げ
られる。これらの化合物は、銀1モルあたり5×10-6
〜1×10-1モルが好ましく、さらに1×10-5〜1×
10-2モルが好ましく用いられる。
は、種々のカブリ防止剤または写真安定剤およびそれら
のプレカーサーを使用することができる。その具体例と
しては、前記リサーチ・ディスクロージャー、米国特許
第5,089,378号、同4,500,627号、同
4,614,702号、特開昭64−13,546号
(7) 〜(9) 頁、(57)〜(71)頁および(81)〜(97)頁、米国
特許第4,775,610号、同4,626,500
号、同4,983,494号、特開昭62−174,7
47号、同62−239,148号、同63−264,
747号、特開平1−150,135号、同2−11
0,557号、同2−178,650号、RD17,6
43(1978年)(24)〜(25)頁等記載の化合物が挙げ
られる。これらの化合物は、銀1モルあたり5×10-6
〜1×10-1モルが好ましく、さらに1×10-5〜1×
10-2モルが好ましく用いられる。
【0160】熱現像感光材料や色素固定材料の構成層に
は、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、
現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用することが
できる。界面活性剤の具体例は前記リサーチ・ディスク
ロージャー、特開昭62−173,463号、同62−
183,457号等に記載されている。熱現像感光材料
や色素固定材料の構成層には、スベリ性改良、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−209
44号、同62−135826号等に記載されているフ
ッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ
素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状
フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられ
る。
は、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防止、
現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用することが
できる。界面活性剤の具体例は前記リサーチ・ディスク
ロージャー、特開昭62−173,463号、同62−
183,457号等に記載されている。熱現像感光材料
や色素固定材料の構成層には、スベリ性改良、帯電防
止、剥離性改良等の目的で有機フルオロ化合物を含ませ
てもよい。有機フルオロ化合物の代表例としては、特公
昭57−9053号第8〜17欄、特開昭61−209
44号、同62−135826号等に記載されているフ
ッ素系界面活性剤、またはフッ素油などのオイル状フッ
素系化合物もしくは四フッ化エチレン樹脂などの固体状
フッ素化合物樹脂などの疎水性フッ素化合物が挙げられ
る。
【0161】熱現像感光材料や色素固定材料には、接着
防止、スベリ性改良なとの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−88
256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号記載の化合物がある。その他前記リサーチ・
ディスクロージャー記載の化合物が使用できる。その
他、熱現像感光材料および色素固定材料の構成層には、
熱溶剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を
含ませてもよい。これらの添加剤の具体例は特開昭61
−88256号第(26)〜(32)頁、特開平3−11,33
8号、特公平2−51,496号等に記載されている。
防止、スベリ性改良なとの目的でマット剤を用いること
ができる。マット剤としては二酸化ケイ素、ポリオレフ
ィンまたはポリメタクリレートなどの特開昭61−88
256号(29)頁記載の化合物の他に、ベンゾグアナミン
樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、AS樹脂ビ
ーズなどの特開昭63−274944号、同63−27
4952号記載の化合物がある。その他前記リサーチ・
ディスクロージャー記載の化合物が使用できる。その
他、熱現像感光材料および色素固定材料の構成層には、
熱溶剤、消泡剤、防菌防バイ剤、コロイダルシリカ等を
含ませてもよい。これらの添加剤の具体例は特開昭61
−88256号第(26)〜(32)頁、特開平3−11,33
8号、特公平2−51,496号等に記載されている。
【0162】本発明において熱現像感光材料及び/又は
色素固定材料には画像形成促進剤を用いることができ
る。画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還
元反応の促進、色素供与性物質からの色素の生成または
色素の分解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進お
よび、熱現像感光材料層から色素固定層への色素の移動
の促進等の機能があり、物理化学的な機能からは塩基ま
たは塩基プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒
(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと
相互作用を持つ化合物等に分類される。ただし、これら
の物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効
果のいくつかを合せ持つのが常である。これらの詳細に
ついては米国特許第4,678,739号第38〜40
欄に記載されている。塩基プレカーサーとしては、熱に
より脱炭酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反
応、ロッセン転位またはベックマン転位によりアミン類
放出する化合物などがある。その具体例は米国特許第
4,514,493号、同4,657,848号等に記
載されている。
色素固定材料には画像形成促進剤を用いることができ
る。画像形成促進剤には銀塩酸化剤と還元剤との酸化還
元反応の促進、色素供与性物質からの色素の生成または
色素の分解あるいは拡散性色素の放出等の反応の促進お
よび、熱現像感光材料層から色素固定層への色素の移動
の促進等の機能があり、物理化学的な機能からは塩基ま
たは塩基プレカーサー、求核性化合物、高沸点有機溶媒
(オイル)、熱溶剤、界面活性剤、銀または銀イオンと
相互作用を持つ化合物等に分類される。ただし、これら
の物質群は一般に複合機能を有しており、上記の促進効
果のいくつかを合せ持つのが常である。これらの詳細に
ついては米国特許第4,678,739号第38〜40
欄に記載されている。塩基プレカーサーとしては、熱に
より脱炭酸する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反
応、ロッセン転位またはベックマン転位によりアミン類
放出する化合物などがある。その具体例は米国特許第
4,514,493号、同4,657,848号等に記
載されている。
【0163】少量の水の存在下に熱現像と色素の転写を
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーを色素固定材料に含有させる方法が熱現像感
光材料の保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、
欧州特許公開210,660号、米国特許第4,74
0,445号に記載されている難溶性金属化合物および
この難溶性金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反
応しうる化合物(錯形成化合物という)の組合せや、特
開昭61−232,451号に記載されている電解によ
り塩基を発生する化合物なども塩基プレカーサーとして
使用できる。特に前者の方法は効果的である。この難溶
性金属化合物と錯形成化合物は、前記特許に記載のよう
に、熱現像感光材料と色素固定材料に別々に添加するこ
とが有利である。
同時に行うシステムにおいては、塩基及び/又は塩基プ
レカーサーを色素固定材料に含有させる方法が熱現像感
光材料の保存性を高める意味で好ましい。上記の他に、
欧州特許公開210,660号、米国特許第4,74
0,445号に記載されている難溶性金属化合物および
この難溶性金属化合物を構成する金属イオンと錯形成反
応しうる化合物(錯形成化合物という)の組合せや、特
開昭61−232,451号に記載されている電解によ
り塩基を発生する化合物なども塩基プレカーサーとして
使用できる。特に前者の方法は効果的である。この難溶
性金属化合物と錯形成化合物は、前記特許に記載のよう
に、熱現像感光材料と色素固定材料に別々に添加するこ
とが有利である。
【0164】本発明において熱現像感光材料及び/又は
色素固定材料には、現像時の処理温度および処理時間の
変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基と置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
及びその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭6
2−253,159号(31)〜(32)頁に記載されている。
色素固定材料には、現像時の処理温度および処理時間の
変動に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基と置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
及びその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭6
2−253,159号(31)〜(32)頁に記載されている。
【0165】本発明において熱現像感光材料や色素固定
材料の支持体としては、処理温度に耐えることのできる
ものが用いられる。一般的には、日本写真学会編「写真
工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭
和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分子(フ
ィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的には、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。このラミ
ネート層には、酸化チタン、群青、カーボンブラックな
どの顔料や染料を必要に応じて含有させておくことがで
きる。この他に、特開昭62−253,159号(29)〜
(31)頁、特開平1−61,236号(14)〜(17)頁、特開
昭63−316,848号、特開平2−22,651
号、同3−56,955号、米国特許第5,001,0
33号等に記載の支持体を用いることができる。これら
の支持体の裏面は、親水性バインダーとアルミナゾルや
酸化スズのような半導性金属酸化物、カーボンブラック
その他の帯電防止剤を塗布してもよい。具体的には、特
開昭63−220,246号などに記載の支持体を使用
できる。また支持体の表面は親水性バインダーとの密着
性を改良する目的で種々の表面処理や下塗りを施すこと
が好ましく用いられる。
材料の支持体としては、処理温度に耐えることのできる
ものが用いられる。一般的には、日本写真学会編「写真
工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭
和54年)(223) 〜(240) 頁記載の紙、合成高分子(フ
ィルム)等の写真用支持体が挙げられる。具体的には、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリイミド、セルロース類(例え
ばトリアセチルセルロース)またはこれらのフィルム中
へ酸化チタンなどの顔料を含有させたもの、更にポリプ
ロピレンなどから作られるフィルム法合成紙、ポリエチ
レン等の合成樹脂パルプと天然パルプとから作られる混
抄紙、ヤンキー紙、バライタ紙、コーティッドペーパー
(特にキャストコート紙)、金属、布類、ガラス類等が
用いられる。これらは、単独で用いることもできるし、
ポリエチレン等の合成高分子で片面または両面をラミネ
ートされた支持体として用いることもできる。このラミ
ネート層には、酸化チタン、群青、カーボンブラックな
どの顔料や染料を必要に応じて含有させておくことがで
きる。この他に、特開昭62−253,159号(29)〜
(31)頁、特開平1−61,236号(14)〜(17)頁、特開
昭63−316,848号、特開平2−22,651
号、同3−56,955号、米国特許第5,001,0
33号等に記載の支持体を用いることができる。これら
の支持体の裏面は、親水性バインダーとアルミナゾルや
酸化スズのような半導性金属酸化物、カーボンブラック
その他の帯電防止剤を塗布してもよい。具体的には、特
開昭63−220,246号などに記載の支持体を使用
できる。また支持体の表面は親水性バインダーとの密着
性を改良する目的で種々の表面処理や下塗りを施すこと
が好ましく用いられる。
【0166】熱現像感光材料に画像を露光し記録する方
法としては、例えばカメラなどを用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いて
リバーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置などを用いて、原画をスリットな
どを通して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経
由して発光ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオ
ード、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する
方法(特開平2−129,625号、特願平3−33
8,182号、同4−9,388号、同4−281,4
42号等に記載の方法)、画像情報をCRT、液晶ディ
スプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プ
ラズマディスプレイなどの画像表示装置に出力し、直接
または光学系介して露光する方法などがある。
法としては、例えばカメラなどを用いて風景や人物など
を直接撮影する方法、プリンターや引伸機などを用いて
リバーサルフィルムやネガフィルムを通して露光する方
法、複写機の露光装置などを用いて、原画をスリットな
どを通して走査露光する方法、画像情報を電気信号を経
由して発光ダイオード、各種レーザー(レーザーダイオ
ード、ガスレーザーなど)などを発光させ走査露光する
方法(特開平2−129,625号、特願平3−33
8,182号、同4−9,388号、同4−281,4
42号等に記載の方法)、画像情報をCRT、液晶ディ
スプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プ
ラズマディスプレイなどの画像表示装置に出力し、直接
または光学系介して露光する方法などがある。
【0167】熱現像感光材料へ画像を記録する光源とし
ては、上記のように、自然光、タングステンランプ、発
光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特
許第4,500,626号第56欄、特開平2−53,
378号、同2−54,672号記載の光源や露光方法
を用いることができる。また、非線形光学材料とレーザ
ー光等のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換素
子を用いて画像露光することもできる。ここで非線形光
学材料とは、レーザー光のような強い光電界をあたえた
ときに現れる分極と電界との間の非線形性を発現可能な
材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム
(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4などに代表される
無機化合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例
えば3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド
(POM)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導
体、特開昭61−53462号、同62−210432
号に記載の化合物が好ましく用いられる。波長変換素子
の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が
知られておりそのいずれもが有用である。また、前記の
画像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得
られる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTS
C)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多
数の画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代表
されるコンピューターを用いて作成された画像信号を利
用できる。
ては、上記のように、自然光、タングステンランプ、発
光ダイオード、レーザー光源、CRT光源などの米国特
許第4,500,626号第56欄、特開平2−53,
378号、同2−54,672号記載の光源や露光方法
を用いることができる。また、非線形光学材料とレーザ
ー光等のコヒーレントな光源を組み合わせた波長変換素
子を用いて画像露光することもできる。ここで非線形光
学材料とは、レーザー光のような強い光電界をあたえた
ときに現れる分極と電界との間の非線形性を発現可能な
材料であり、ニオブ酸リチウム、リン酸二水素カリウム
(KDP)、沃素酸リチウム、BaB2O4などに代表される
無機化合物や、尿素誘導体、ニトロアニリン誘導体、例
えば3−メチル−4−ニトロピリジン−N−オキシド
(POM)のようなニトロピリジン−N−オキシド誘導
体、特開昭61−53462号、同62−210432
号に記載の化合物が好ましく用いられる。波長変換素子
の形態としては、単結晶光導波路型、ファイバー型等が
知られておりそのいずれもが有用である。また、前記の
画像情報は、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等から得
られる画像信号、日本テレビジョン信号規格(NTS
C)に代表されるテレビ信号、原画をスキャナーなど多
数の画素に分割して得た画像信号、CG、CADで代表
されるコンピューターを用いて作成された画像信号を利
用できる。
【0168】本発明の熱現像感光材料および/または色
素固定材料は、加熱現像および色素の拡散転写のための
加熱手段として導電性の発熱体層を有する形態であって
も良い。この場合の発熱要素には、特開昭61−14
5,544号等に記載のものを利用できる。熱現像工程
での加熱温度は、約50℃〜250℃であるが、特に約
60℃〜180℃が有用である。色素の拡散転写工程は
熱現像と同時に行っても良いし、熱現像工程終了後に行
っても良い。後者の場合、転写工程での加熱温度は、熱
現像工程における温度から室温の範囲で転写可能である
が、特に50℃以上で、熱現像工程の温度より約10℃
低い温度までが好ましい。
素固定材料は、加熱現像および色素の拡散転写のための
加熱手段として導電性の発熱体層を有する形態であって
も良い。この場合の発熱要素には、特開昭61−14
5,544号等に記載のものを利用できる。熱現像工程
での加熱温度は、約50℃〜250℃であるが、特に約
60℃〜180℃が有用である。色素の拡散転写工程は
熱現像と同時に行っても良いし、熱現像工程終了後に行
っても良い。後者の場合、転写工程での加熱温度は、熱
現像工程における温度から室温の範囲で転写可能である
が、特に50℃以上で、熱現像工程の温度より約10℃
低い温度までが好ましい。
【0169】色素の移動は熱のみによっても生じるが、
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
米国特許第4,704,345号、同4,740,44
5号、特開昭61−238,056号等に記載されてい
る、少量の溶媒(特に水)の存在下で加熱し現像と転写
を同時または連続して行う方法も有用である。この方式
においては、加熱温度は50℃以上で溶媒の沸点以下が
好ましい。例えば溶媒が水の場合は50℃〜100℃が
好ましい。現像の促進および/または色素の拡散転写の
ために用いる溶媒の例としては、水、無機のアルカリ金
属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基
としては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられ
る)、低沸点溶媒または低沸点溶媒と水もしくは前記塩
基性水溶液との混合溶液が挙げられる。また界面活性
剤、かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防
黴剤、防菌剤を溶媒中に含ませてもよい。これらの熱現
像、拡散転写の工程で用いられる溶媒としては水が好ま
しく用いられるが、水としては一般に用いられる水であ
れば何を用いても良い。具体的には蒸留水、水道水、井
戸水、ミネラルウォーター等を用いることができる。ま
た本発明の熱現像感光材料および色素固定材料を用いる
熱現像装置でにおいては水を使い切りで使用しても良い
し、循環し繰り返し使用してもよい。後者の場合材料か
ら溶出した成分を含む水を使用することになる。また特
開昭63−144,354号、同63−144,355
号、同62−38,460号、特開平3−210,55
号等に記載の装置や水を用いても良い。
色素移動を促進するために溶媒を用いてもよい。また、
米国特許第4,704,345号、同4,740,44
5号、特開昭61−238,056号等に記載されてい
る、少量の溶媒(特に水)の存在下で加熱し現像と転写
を同時または連続して行う方法も有用である。この方式
においては、加熱温度は50℃以上で溶媒の沸点以下が
好ましい。例えば溶媒が水の場合は50℃〜100℃が
好ましい。現像の促進および/または色素の拡散転写の
ために用いる溶媒の例としては、水、無機のアルカリ金
属塩や有機の塩基を含む塩基性の水溶液(これらの塩基
としては画像形成促進剤の項で記載したものが用いられ
る)、低沸点溶媒または低沸点溶媒と水もしくは前記塩
基性水溶液との混合溶液が挙げられる。また界面活性
剤、かぶり防止剤、難溶性金属塩との錯形成化合物、防
黴剤、防菌剤を溶媒中に含ませてもよい。これらの熱現
像、拡散転写の工程で用いられる溶媒としては水が好ま
しく用いられるが、水としては一般に用いられる水であ
れば何を用いても良い。具体的には蒸留水、水道水、井
戸水、ミネラルウォーター等を用いることができる。ま
た本発明の熱現像感光材料および色素固定材料を用いる
熱現像装置でにおいては水を使い切りで使用しても良い
し、循環し繰り返し使用してもよい。後者の場合材料か
ら溶出した成分を含む水を使用することになる。また特
開昭63−144,354号、同63−144,355
号、同62−38,460号、特開平3−210,55
号等に記載の装置や水を用いても良い。
【0170】これらの溶媒は熱現像感光材料、色素固定
材料またはその両者に付与する方法を用いることができ
る。その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶
媒の重量以下でよい。この水を付与する方法としては、
例えば特開昭62−253,159号(5) 頁、特開昭6
3−85,544号等に記載の方法が好ましく用いられ
る。また、溶媒をマイクロカプセルに閉じ込めたり、水
和物の形で予め熱現像感光材料もしくは色素固定要素ま
たはその両者に内蔵させて用いることもできる。付与す
る水の温度は前記特開昭63−85,544号等に記載
のように30°〜60℃であれば良い。特に水中での雑
菌類の繁殖を防ぐ目的で45℃以上にすることは有用で
ある。
材料またはその両者に付与する方法を用いることができ
る。その使用量は全塗布膜の最大膨潤体積に相当する溶
媒の重量以下でよい。この水を付与する方法としては、
例えば特開昭62−253,159号(5) 頁、特開昭6
3−85,544号等に記載の方法が好ましく用いられ
る。また、溶媒をマイクロカプセルに閉じ込めたり、水
和物の形で予め熱現像感光材料もしくは色素固定要素ま
たはその両者に内蔵させて用いることもできる。付与す
る水の温度は前記特開昭63−85,544号等に記載
のように30°〜60℃であれば良い。特に水中での雑
菌類の繁殖を防ぐ目的で45℃以上にすることは有用で
ある。
【0171】また色素移動を促進するために、常温で固
体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を熱現像感光材
料および/または色素固定材料に内蔵させる方式も採用
できる。内蔵させる層は感光性ハロゲン化銀乳剤層、中
間層、保護層、色素固定層いずれでも良いが、色素固定
層および/またはその隣接層が好ましい。親水性熱溶剤
の例としては、尿素類、ピリジン類、アミド類、スルホ
ンアミド類、イミド類、アルコール類、オキシム類その
他の複素環類がある。
体であり高温では溶解する親水性熱溶剤を熱現像感光材
料および/または色素固定材料に内蔵させる方式も採用
できる。内蔵させる層は感光性ハロゲン化銀乳剤層、中
間層、保護層、色素固定層いずれでも良いが、色素固定
層および/またはその隣接層が好ましい。親水性熱溶剤
の例としては、尿素類、ピリジン類、アミド類、スルホ
ンアミド類、イミド類、アルコール類、オキシム類その
他の複素環類がある。
【0172】現像および/または転写工程における加熱
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、熱ドラ
ム、ハロゲンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプ
ヒーターなどに接触させたり、高温の雰囲気中を通過さ
せる方法などがある。熱現像感光材料と色素固定材料を
重ね合わせる方法は特開昭62−253,159号、特
開昭61−147,244号(27)頁記載の方法が適用で
きる。
方法としては、加熱されたブロックやプレートに接触さ
せたり、熱板、ホットプレッサー、熱ローラー、熱ドラ
ム、ハロゲンランプヒーター、赤外および遠赤外ランプ
ヒーターなどに接触させたり、高温の雰囲気中を通過さ
せる方法などがある。熱現像感光材料と色素固定材料を
重ね合わせる方法は特開昭62−253,159号、特
開昭61−147,244号(27)頁記載の方法が適用で
きる。
【0173】本発明の写真要素の処理には種々の熱現像
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5,247号、同59−177,547号、同59−1
81,353号、同60−18,951号、実開昭62
−25,944号、特願平4−277,517号、同4
−243,072号、同4−244,693号等に記載
されている装置などが好ましく用いられる。また市販の
装置としては富士写真フイルム株式会社製ピクトロスタ
ット100、同ピクトロスタット200、同ピクトログ
ラフィー3000、同ピクトログラフィー2000など
が使用できる。
装置のいずれもが使用できる。例えば、特開昭59−7
5,247号、同59−177,547号、同59−1
81,353号、同60−18,951号、実開昭62
−25,944号、特願平4−277,517号、同4
−243,072号、同4−244,693号等に記載
されている装置などが好ましく用いられる。また市販の
装置としては富士写真フイルム株式会社製ピクトロスタ
ット100、同ピクトロスタット200、同ピクトログ
ラフィー3000、同ピクトログラフィー2000など
が使用できる。
【0174】上記、熱現像感光材料と色素固定要素によ
り得られた画像を、印刷用のカラープルーフとして用い
る場合、その濃度表現の方法は、連続階調制御、または
不連続な濃度の部分を利用した面積階調制御、または両
者を合わせた階調制御のいずれの方法でも良い。露光光
源として、LD、LEDを用いることにより、デジタル
信号の出力が可能となる。これにより、印刷物のデザイ
ン、色味などの画像の制御をCRT上でおこない、最終
出力として、カラープルーフを出力するという使用法
(DDCP)が可能となる。すなわちDDCPはカラー
プルーフの分野において、プルーフの出力を効率的にお
こなうための有効な手段となる。これはカラープリンタ
が、比較的簡易な構成であって廉価であり、またカラー
プリンタでは、周知のように、カラー印刷機に係る製版
フィルムの作成、刷版(PS版)等の作成が不要であ
り、短時間に、複数回容易に、シート上に画像が形成さ
れたハードコピーを作成できることによる。露光光源と
して、LD、LEDを用いる場合、イエロー、マゼン
タ、シアンの3つの分光感度、またはイエロー、マゼン
タ、シアン、クロの4つの分光感度、また望ましい色相
を得ることを目的として、2種以上の色材を混合して得
られる各色の分光感度は、それぞれ20nm以上離れた別
々の波長にその分光感度のピークを持つことが好まし
い。さらに別の方法として、2つまたはそれ以上の異な
る色の分光感度が、10倍以上の感度差がある場合、1
つの露光波長で2種以上の色の画像を得る方法もある。
り得られた画像を、印刷用のカラープルーフとして用い
る場合、その濃度表現の方法は、連続階調制御、または
不連続な濃度の部分を利用した面積階調制御、または両
者を合わせた階調制御のいずれの方法でも良い。露光光
源として、LD、LEDを用いることにより、デジタル
信号の出力が可能となる。これにより、印刷物のデザイ
ン、色味などの画像の制御をCRT上でおこない、最終
出力として、カラープルーフを出力するという使用法
(DDCP)が可能となる。すなわちDDCPはカラー
プルーフの分野において、プルーフの出力を効率的にお
こなうための有効な手段となる。これはカラープリンタ
が、比較的簡易な構成であって廉価であり、またカラー
プリンタでは、周知のように、カラー印刷機に係る製版
フィルムの作成、刷版(PS版)等の作成が不要であ
り、短時間に、複数回容易に、シート上に画像が形成さ
れたハードコピーを作成できることによる。露光光源と
して、LD、LEDを用いる場合、イエロー、マゼン
タ、シアンの3つの分光感度、またはイエロー、マゼン
タ、シアン、クロの4つの分光感度、また望ましい色相
を得ることを目的として、2種以上の色材を混合して得
られる各色の分光感度は、それぞれ20nm以上離れた別
々の波長にその分光感度のピークを持つことが好まし
い。さらに別の方法として、2つまたはそれ以上の異な
る色の分光感度が、10倍以上の感度差がある場合、1
つの露光波長で2種以上の色の画像を得る方法もある。
【0175】続いて、カラープリンタにより、印刷物上
のモアレ等を再現する方法について述べる。低解像度の
カラープリンタにより、高解像度の印刷上に現れるモア
レ等を忠実に再現する印刷用カラープルーフを作成する
ためには、CMYK4版の網点面積率データajのそれ
ぞれに対してしきい値マトリクス24を参照して、それ
ぞれ48800DPIのビットマップデータb’jに変
換する。次に、一定範囲のビットマップデータb’jを
同時に参照して、色毎の面積率ciを数え上げる。次い
で、予め求めておいた前記各色毎の測色値データである
1600DPIの第1の3刺激値データX、Y、Zを計
算する。この第1の3刺激値データX、Y、Zに対して
アンチエリアジングフィルタ処理を行って400DPI
の第2の3刺激値データX′、Y′、Z′を計算する。
この計算データをカラープリンタの入力データにする。
(以上については特願平7-5257号に詳細に記載して
ある。)
のモアレ等を再現する方法について述べる。低解像度の
カラープリンタにより、高解像度の印刷上に現れるモア
レ等を忠実に再現する印刷用カラープルーフを作成する
ためには、CMYK4版の網点面積率データajのそれ
ぞれに対してしきい値マトリクス24を参照して、それ
ぞれ48800DPIのビットマップデータb’jに変
換する。次に、一定範囲のビットマップデータb’jを
同時に参照して、色毎の面積率ciを数え上げる。次い
で、予め求めておいた前記各色毎の測色値データである
1600DPIの第1の3刺激値データX、Y、Zを計
算する。この第1の3刺激値データX、Y、Zに対して
アンチエリアジングフィルタ処理を行って400DPI
の第2の3刺激値データX′、Y′、Z′を計算する。
この計算データをカラープリンタの入力データにする。
(以上については特願平7-5257号に詳細に記載して
ある。)
【0176】カラープリンタ等の出力装置を用いてカラ
ー画像の記録を行う場合、例えば、イエロー、マゼン
タ、シアンに係る色信号を操作することで所望の色を有
したカラー画像を実現することが可能であるが、前記色
信号は、出力装置の出力特性に依存するため、特性の異
なる外部装置から供給された色信号は、前記出力特性を
考慮して色変換処理を行う必要がある。そこで、当該出
力装置を用いて色の異なる複数の既知のカラーパッチを
作成し、前記のカラーパッチを測色することにより、例
えば、前記カラーパッチの既知の色信号CMYを出力装
置に依存しない刺激値信号XYZに変換する変換関係
(以下、この変換関係を「順変換関係」という)を得、
次いで、前記順変換関係から、刺激値信号XYZを色信
号CMYに変換する変換関係(以下、この変換関係を
「逆変換関係」という)を求め、この逆変換関係を用い
て、前記色変換処理を行う方法がある。ここで、前記刺
激値信号XYZから色信号CMYを求める方法として、
以下の3つの例を挙げるが、本発明の例はこれに限られ
るものではない。 1. 4点の刺激値信号XYZを頂点とする四面体を設定
し、この四面体により刺激値信号XYZの空間を分割す
るとともに、色信号CMYの空間も同様にして四面体で
分割し、対応する四面体中の任意の刺激値信号XYZに
対する色信号CMYを線型演算によって求める方法。 2. ニュートン法を用いて、任意の刺激値信号XYZに
対応する色信号CMYを繰り返し演算によって求める方
法。(PHOTOGRAPHIC SCIENCE AND ENGINEERING Volume 1
6, Number 2. March-April 1972 pp136-pp143 "Metamer
ic color matching in subtractive color photograph
y" 参照) 3. 色信号を第1表色系から第2表色系に変換する色変
換方法において、前記第2表色系の既知の実色信号から
得られる前記第1表色系の実色信号の関係を第1順変換
関係として求める第1ステップと、前記第1順変換関係
を単調関数で近似して、前記実色信号からなる領域外に
仮想色信号を設定する第2ステップと、前記第2表色系
における前記実色信号及び前記仮想色信号より構成され
る色信号から得られる前記第1表色系の当該色信号の関
係を第2順変換関係として求める第3ステップと、前記
第2変換関係から、繰り返し演算法を用いて、前記第1
表色系の色信号の関係を逆変換関係として求める第4ス
テップと、からなり前記逆変換関係を用いて色信号を第
1表色系から第2表色系に変換する方法。即ちこの変換
方法は、色信号を第1表色系から第2表色系に変換する
色変換方法において、第2表色系の既知の実色信号(例
えばCMY色信号)に対応する第1表色系の実色信号
(例えば、XYZ色信号)を求めた後、これらの実色信
号間における第1順変換関係を単調関数で近似し、前記
実色信号で構成される領域外に仮想色信号を設定する。
そして、前記、実色信号及び前記仮想色信号からなる第
2表色系と第1表色系との間の第2順変換関係より、ニ
ュートン法に代表される繰り返し演算により前記第1表
色系と前記第2表色系に変換する逆変換関係を求め、こ
の逆変換関係を用いて色変換を行う方法などが、例とし
てあげることができる。
ー画像の記録を行う場合、例えば、イエロー、マゼン
タ、シアンに係る色信号を操作することで所望の色を有
したカラー画像を実現することが可能であるが、前記色
信号は、出力装置の出力特性に依存するため、特性の異
なる外部装置から供給された色信号は、前記出力特性を
考慮して色変換処理を行う必要がある。そこで、当該出
力装置を用いて色の異なる複数の既知のカラーパッチを
作成し、前記のカラーパッチを測色することにより、例
えば、前記カラーパッチの既知の色信号CMYを出力装
置に依存しない刺激値信号XYZに変換する変換関係
(以下、この変換関係を「順変換関係」という)を得、
次いで、前記順変換関係から、刺激値信号XYZを色信
号CMYに変換する変換関係(以下、この変換関係を
「逆変換関係」という)を求め、この逆変換関係を用い
て、前記色変換処理を行う方法がある。ここで、前記刺
激値信号XYZから色信号CMYを求める方法として、
以下の3つの例を挙げるが、本発明の例はこれに限られ
るものではない。 1. 4点の刺激値信号XYZを頂点とする四面体を設定
し、この四面体により刺激値信号XYZの空間を分割す
るとともに、色信号CMYの空間も同様にして四面体で
分割し、対応する四面体中の任意の刺激値信号XYZに
対する色信号CMYを線型演算によって求める方法。 2. ニュートン法を用いて、任意の刺激値信号XYZに
対応する色信号CMYを繰り返し演算によって求める方
法。(PHOTOGRAPHIC SCIENCE AND ENGINEERING Volume 1
6, Number 2. March-April 1972 pp136-pp143 "Metamer
ic color matching in subtractive color photograph
y" 参照) 3. 色信号を第1表色系から第2表色系に変換する色変
換方法において、前記第2表色系の既知の実色信号から
得られる前記第1表色系の実色信号の関係を第1順変換
関係として求める第1ステップと、前記第1順変換関係
を単調関数で近似して、前記実色信号からなる領域外に
仮想色信号を設定する第2ステップと、前記第2表色系
における前記実色信号及び前記仮想色信号より構成され
る色信号から得られる前記第1表色系の当該色信号の関
係を第2順変換関係として求める第3ステップと、前記
第2変換関係から、繰り返し演算法を用いて、前記第1
表色系の色信号の関係を逆変換関係として求める第4ス
テップと、からなり前記逆変換関係を用いて色信号を第
1表色系から第2表色系に変換する方法。即ちこの変換
方法は、色信号を第1表色系から第2表色系に変換する
色変換方法において、第2表色系の既知の実色信号(例
えばCMY色信号)に対応する第1表色系の実色信号
(例えば、XYZ色信号)を求めた後、これらの実色信
号間における第1順変換関係を単調関数で近似し、前記
実色信号で構成される領域外に仮想色信号を設定する。
そして、前記、実色信号及び前記仮想色信号からなる第
2表色系と第1表色系との間の第2順変換関係より、ニ
ュートン法に代表される繰り返し演算により前記第1表
色系と前記第2表色系に変換する逆変換関係を求め、こ
の逆変換関係を用いて色変換を行う方法などが、例とし
てあげることができる。
【0177】上記、熱現像感光材料と色素固定要素によ
り得られる画像のサイズは、A列本判、A1〜A6、菊
判、B列本判、B1〜B6、四六判のいずれであっても
良い。またサイズに対応して、熱現像感光材料と色素固
定要素のサイズは巾が100mm〜2000mmの範囲のい
ずれのサイズをとることもできる。熱現像感光材料と色
素固定要素は、材料をロール状またはシート状のいずれ
で供給しても良く、どちらか一方のみロール状で、一方
がシート状の組合せで使用することも可能である。
り得られる画像のサイズは、A列本判、A1〜A6、菊
判、B列本判、B1〜B6、四六判のいずれであっても
良い。またサイズに対応して、熱現像感光材料と色素固
定要素のサイズは巾が100mm〜2000mmの範囲のい
ずれのサイズをとることもできる。熱現像感光材料と色
素固定要素は、材料をロール状またはシート状のいずれ
で供給しても良く、どちらか一方のみロール状で、一方
がシート状の組合せで使用することも可能である。
【0178】
【実施例】以下実施例をもって本発明の説明を行うが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0179】実施例 表1に示す構成の受像材料M101を作製した。
【0180】
【表11】
【0181】
【表12】
【0182】
【化49】
【0183】
【化50】
【0184】
【化51】
【0185】
【化52】
【0186】
【化53】
【0187】
【化54】
【0188】
【化55】
【0189】
【化56】
【0190】
【化57】
【0191】次に、熱現像カラー感光材料の作り方につ
いて説明する。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り
方について述べる。
いて説明する。始めに、感光性ハロゲン化銀乳剤の作り
方について述べる。
【0192】感光性ハロゲン化銀乳剤(1) 〔第5層(6
80nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表3に示す組成の水溶液に表4に示す
組成の(I)液と(II) 液を13分間かけて同時に添加
し、又、その10分後に、表4に示す組成の(III) 液と
(IV)液を33分間かけて添加した。
80nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表3に示す組成の水溶液に表4に示す
組成の(I)液と(II) 液を13分間かけて同時に添加
し、又、その10分後に、表4に示す組成の(III) 液と
(IV)液を33分間かけて添加した。
【0193】
【表13】
【0194】
【表14】
【0195】
【化58】
【0196】又、III 液の添加開始13分後から27分
間かけて増感色素を0.350%含有する水溶液15
0ccを添加した。
間かけて増感色素を0.350%含有する水溶液15
0ccを添加した。
【0197】常法により水洗、脱塩(沈降剤aを用いて
pHを4.1で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを6.0、pAgを7.9に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表5に示す通りである。得られた乳剤の収量は6
30gで変動係数10.2%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.20μmであった。
pHを4.1で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを6.0、pAgを7.9に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表5に示す通りである。得られた乳剤の収量は6
30gで変動係数10.2%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.20μmであった。
【0198】
【化59】
【0199】
【表15】
【0200】
【化60】
【0201】
【化61】
【0202】感光性ハロゲン化銀乳剤(2) 〔第3層(7
50nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表6に示す組成の水溶液に表7に示す
組成の(I)液と(II) 液を18分間かけて同時に添加
し、又、その10分後表7に示す組成の(III)液と(IV)
液を24分間かけて添加した。
50nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表6に示す組成の水溶液に表7に示す
組成の(I)液と(II) 液を18分間かけて同時に添加
し、又、その10分後表7に示す組成の(III)液と(IV)
液を24分間かけて添加した。
【0203】
【表16】
【0204】
【表17】
【0205】常法により水洗、脱塩(沈降剤bを用いて
pHを3.9で行った)後、脱カルシウム処理した石灰
処理オセインゼラチン(カルシウム含有率150PPM
以下)22gを加えて、40℃で再分散し、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,−7−テトラザイン
デンを0.39g加えて、pHを5.9、pAgを7.
8に調節した。その後、表8に示す薬品を用いて70℃
で化学増感した。又、化学増感の最後に増感色素をメ
タノール溶液として(表9に示す組成の溶液)添加し
た。さらに、化学増感後40℃に降温して後に述べる安
定剤のゼラチン分散物200gを添加し、良く攪拌し
た後収納した。得られた乳剤の収量は938gで変動係
数12.6%の単分散立方体塩臭化銀乳剤で、平均粒子
サイズは0.25μmであった。なお750nm感光層用
の乳剤はJ−バンド型の分光感度を有するものであっ
た。
pHを3.9で行った)後、脱カルシウム処理した石灰
処理オセインゼラチン(カルシウム含有率150PPM
以下)22gを加えて、40℃で再分散し、4−ヒドロ
キシ−6−メチル−1,3,3a,−7−テトラザイン
デンを0.39g加えて、pHを5.9、pAgを7.
8に調節した。その後、表8に示す薬品を用いて70℃
で化学増感した。又、化学増感の最後に増感色素をメ
タノール溶液として(表9に示す組成の溶液)添加し
た。さらに、化学増感後40℃に降温して後に述べる安
定剤のゼラチン分散物200gを添加し、良く攪拌し
た後収納した。得られた乳剤の収量は938gで変動係
数12.6%の単分散立方体塩臭化銀乳剤で、平均粒子
サイズは0.25μmであった。なお750nm感光層用
の乳剤はJ−バンド型の分光感度を有するものであっ
た。
【0206】
【表18】
【0207】
【表19】
【0208】
【化62】
【0209】感光性ハロゲン化銀乳剤(3) 〔第1層(8
10nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表10に示す組成の水溶液に表11に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に添
加し、又、その10分後表11に示す組成の(III) 液と
(IV) 液を24分間かけて添加した。
10nm感光層)用乳剤〕 良く攪拌している表10に示す組成の水溶液に表11に
示す組成の(I)液と(II)液を18分間かけて同時に添
加し、又、その10分後表11に示す組成の(III) 液と
(IV) 液を24分間かけて添加した。
【0210】
【表20】
【0211】
【表21】
【0212】常法により水洗、脱塩(沈降剤aを用いて
pHを3.8で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを7.4、pAgを7.8に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表12に示す通りである。得られた乳剤の収量は
680gで変動係数9.7%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.32μmであった。
pHを3.8で行った)後、石灰処理オセインゼラチン
22gを加えて、pHを7.4、pAgを7.8に調節
した後、60℃で化学増感した。化学増感に用いた化合
物は、表12に示す通りである。得られた乳剤の収量は
680gで変動係数9.7%の単分散立方体塩臭化銀乳
剤で、平均粒子サイズは0.32μmであった。
【0213】
【表22】
【0214】第1層に添加する微粒子塩化銀の調製法に
ついて述べる。
ついて述べる。
【0215】良く攪拌している表13に示す組成の水溶
液に、表14に示す組成のA液とB液を4分間かけて同
時に添加し、ついで5分後に、表14に示す組成のC液
とD液を8分間かけて添加した。添加終了2分後に4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ
インデン0.7gを加えた。常法により水洗、脱塩(沈
降剤aを用いてpH3.9で行った)後、石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えてpHを5.7、pAgを
6.5に調節した。得られた乳剤は平均粒子サイズ0.
08μmの単分散塩化銀で収量530gであった。
液に、表14に示す組成のA液とB液を4分間かけて同
時に添加し、ついで5分後に、表14に示す組成のC液
とD液を8分間かけて添加した。添加終了2分後に4−
ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ
インデン0.7gを加えた。常法により水洗、脱塩(沈
降剤aを用いてpH3.9で行った)後、石灰処理オセ
インゼラチン22gを加えてpHを5.7、pAgを
6.5に調節した。得られた乳剤は平均粒子サイズ0.
08μmの単分散塩化銀で収量530gであった。
【0216】
【表23】
【0217】
【表24】
【0218】コロイド銀のゼラチン分散物の調整法につ
いて述べる。
いて述べる。
【0219】良く攪拌している表15に示す組成の水溶
液に、表16に示す組成の液を24分間かけて添加し
た。その後沈降剤aを用いて、水洗した後、石灰処理オ
セインゼラチン43gを加えて、pHを6.3に合わせ
た。平均粒子サイズは0.02μmで収量は、512g
であった。(銀2%、ゼラチン6.8%を含有する分散
物)
液に、表16に示す組成の液を24分間かけて添加し
た。その後沈降剤aを用いて、水洗した後、石灰処理オ
セインゼラチン43gを加えて、pHを6.3に合わせ
た。平均粒子サイズは0.02μmで収量は、512g
であった。(銀2%、ゼラチン6.8%を含有する分散
物)
【0220】
【表25】
【0221】
【表26】
【0222】付に、本発明の一般式(1)で表される化
合物の分散方法について述べる。明細書中の化合物a−
26を10g、分散剤としてカルボキシメチルセルロー
ス(第1工業(株)製薬製 商品名 セロゲン6A)
0.4g、下記アニオン性界面活性剤0.2gを5%ゼ
ラチン水溶液に加え、ミルで平均粒径0.75mmのガラ
スビーズを用いて60分間粉砕した。ガラスビーズを分
離し、平均粒径0.35μmの本発明の一般式(1)で
表される化合物の分散物を得た。次に疎水性添加剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。
合物の分散方法について述べる。明細書中の化合物a−
26を10g、分散剤としてカルボキシメチルセルロー
ス(第1工業(株)製薬製 商品名 セロゲン6A)
0.4g、下記アニオン性界面活性剤0.2gを5%ゼ
ラチン水溶液に加え、ミルで平均粒径0.75mmのガラ
スビーズを用いて60分間粉砕した。ガラスビーズを分
離し、平均粒径0.35μmの本発明の一般式(1)で
表される化合物の分散物を得た。次に疎水性添加剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。
【0223】イエロー色素供与性化合物、マゼンタ色素
供与性化合物、シアン色素供与性化合物のゼラチン分散
物をそれぞれ表17の処方どおり調製した。即ち各油相
成分を、約70℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この
溶液に約60℃に加温した水相成分を加え攪拌混合した
後ホモジナイザーで10分間、10000rpmにて分
散した。これに加水し、攪拌して均一な分散物を得た。
さらにシアン色素供与性化合物のゼラチン分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール;ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て表17の酢酸エチルの量の17.6分の1になるよう
に酢酸エチルを減量した。
供与性化合物、シアン色素供与性化合物のゼラチン分散
物をそれぞれ表17の処方どおり調製した。即ち各油相
成分を、約70℃に加熱溶解させ均一な溶液とし、この
溶液に約60℃に加温した水相成分を加え攪拌混合した
後ホモジナイザーで10分間、10000rpmにて分
散した。これに加水し、攪拌して均一な分散物を得た。
さらにシアン色素供与性化合物のゼラチン分散物を限外
ロカモジュール(旭化成製限外ロカモジュール;ACV
−3050)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返し
て表17の酢酸エチルの量の17.6分の1になるよう
に酢酸エチルを減量した。
【0224】
【表27】
【0225】カブリ防止剤のゼラチン分散物を、表1
8の処方どおり調製した。即ち油相成分を約60℃に加
熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加
え、攪拌混合した後ホモジナイザーで10分間、100
00rpmにて分散し、均一な分散物を得た。
8の処方どおり調製した。即ち油相成分を約60℃に加
熱溶解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加
え、攪拌混合した後ホモジナイザーで10分間、100
00rpmにて分散し、均一な分散物を得た。
【0226】
【表28】
【0227】還元剤のゼラチン分散物を、表19の処
方どおり調製した。即ち油相成分を、約60℃に加熱溶
解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加え、
攪拌混合した後ホモジナイザーで10分間、10000
rpmにて分散し、均一な分散物を得た。さらに得られ
た分散物から減圧脱有機溶剤装置を用いて酢酸エチルを
除去した。
方どおり調製した。即ち油相成分を、約60℃に加熱溶
解させこの溶液に約60℃に加温した水相成分を加え、
攪拌混合した後ホモジナイザーで10分間、10000
rpmにて分散し、均一な分散物を得た。さらに得られ
た分散物から減圧脱有機溶剤装置を用いて酢酸エチルを
除去した。
【0228】
【表29】
【0229】ポリマーラテックス(a) の分散物を、表2
0の処方どおり調製した。即ち表20の量のポリマーラ
テックス(a)、界面活性剤、水の混合液を攪拌しなが
らアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加し、均
一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外ロカモ
ジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV−30
50)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返して、分
散物中の塩濃度が9分の1になるように調製した。
0の処方どおり調製した。即ち表20の量のポリマーラ
テックス(a)、界面活性剤、水の混合液を攪拌しなが
らアニオン性界面活性剤を10分間かけて添加し、均
一な分散物を得た。さらに得られた分散物を限外ロカモ
ジュール(旭化成製限外ロカモジュール:ACV−30
50)を用いて、水による希釈と濃縮を繰り返して、分
散物中の塩濃度が9分の1になるように調製した。
【0230】
【表30】
【0231】安定剤のゼラチン分散物を、表21の処
方どおり調製した。即ち油相成分を、室温で溶解させ、
この溶液に約40℃に加温した水相成分を加え、攪拌混
合した後ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。これに加水し、攪拌して均一な分散物を
得た。
方どおり調製した。即ち油相成分を、室温で溶解させ、
この溶液に約40℃に加温した水相成分を加え、攪拌混
合した後ホモジナイザーで10分間、10000rpm
にて分散した。これに加水し、攪拌して均一な分散物を
得た。
【0232】
【表31】
【0233】水酸化亜鉛のゼラチン分散物を、表22の
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30分
間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一な
分散物を得た。(水酸化亜鉛は平均粒子サイズが0.2
5μmのものを使用した。)
処方どおり調製した。即ち各成分を混合溶解した後、ミ
ルで平均粒径0.75mmのガラスビーズを用いて30分
間分散した。さらにガラスビーズを分離除去し、均一な
分散物を得た。(水酸化亜鉛は平均粒子サイズが0.2
5μmのものを使用した。)
【0234】
【表32】
【0235】次に、保護層に添加しているマット剤のゼ
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速攪拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
ラチン分散物の調製法について述べる。塩化メチレンに
PMMAを溶解した液を少量の界面活性剤とともにゼラ
チン中に添加し、高速攪拌分散した。つづいて減圧脱溶
剤装置を用いて塩化メチレンを除去し、平均粒子サイズ
が4.3μmの均一な分散物を得た。
【0236】
【化63】
【0237】
【化64】
【0238】
【化65】
【0239】
【化66】
【0240】
【化67】
【0241】
【化68】
【0242】
【化69】
【0243】
【化70】
【0244】
【化71】
【0245】
【化72】
【0246】
【化73】
【0247】
【化74】
【0248】
【化75】
【0249】
【化76】
【0250】以上のものを用いて表23、24に示す熱
現像感光材料100を作った。
現像感光材料100を作った。
【0251】
【表33】
【0252】
【表34】
【0253】さらに感光材料100の第5層に添加する
マゼンタ分散物のマゼンタ色素供与性化合物、一般式
(1)で表される化合物の種類、添加層、添加量を変え
る以外は、感光材料100と同様にして感光材料101
〜115を作成した。なお本発明の化合物をハロゲン化
銀感光層に添加する場合は、必要により疎水性添加剤の
分散物中に添加することにより調製した。
マゼンタ分散物のマゼンタ色素供与性化合物、一般式
(1)で表される化合物の種類、添加層、添加量を変え
る以外は、感光材料100と同様にして感光材料101
〜115を作成した。なお本発明の化合物をハロゲン化
銀感光層に添加する場合は、必要により疎水性添加剤の
分散物中に添加することにより調製した。
【0254】これらの感光材料100〜106を、富士
写真フイルム株式会社製のデジタルカラープリンターフ
ジックスピクトログラフィーPG−3000で画像出力
をおこなった。但し、現像時間短縮時の効果を見積もる
ため、加熱条件を83度35秒、88度17秒の2点で
出力した。出力した画像の最高濃度及び、最低濃度をX
−lite社製の反射濃度計X−lite304 を用いて測定しデ
ィスクリミネーションの尺度として下記D値により比較
した。 D値=最小濃度/最高濃度(D値が小さいほどディスク
リミネーションが良い。) 得られた画像の光に対する堅牢性については、得られた
画像をアトラスC.I65ウェザーメーターを用い、画
像上にキセノン光(10万ルクス)を10日間間欠照射
し光照射前後での色素濃度を上記X−lite304 にて測定
し、光に対する堅牢性を色素残存率を求めて評価した。
なお色素残存率は、下記の式に従って求めた。 (光照射後の濃度/光照射前の濃度)×100 又、湿度、熱に対する堅牢性については、得られた画像
を70度80%RHの条件下30日放置後、上記と同様
にして、色素残存率を比較した。以上の結果を表24〜
26にまとめた。
写真フイルム株式会社製のデジタルカラープリンターフ
ジックスピクトログラフィーPG−3000で画像出力
をおこなった。但し、現像時間短縮時の効果を見積もる
ため、加熱条件を83度35秒、88度17秒の2点で
出力した。出力した画像の最高濃度及び、最低濃度をX
−lite社製の反射濃度計X−lite304 を用いて測定しデ
ィスクリミネーションの尺度として下記D値により比較
した。 D値=最小濃度/最高濃度(D値が小さいほどディスク
リミネーションが良い。) 得られた画像の光に対する堅牢性については、得られた
画像をアトラスC.I65ウェザーメーターを用い、画
像上にキセノン光(10万ルクス)を10日間間欠照射
し光照射前後での色素濃度を上記X−lite304 にて測定
し、光に対する堅牢性を色素残存率を求めて評価した。
なお色素残存率は、下記の式に従って求めた。 (光照射後の濃度/光照射前の濃度)×100 又、湿度、熱に対する堅牢性については、得られた画像
を70度80%RHの条件下30日放置後、上記と同様
にして、色素残存率を比較した。以上の結果を表24〜
26にまとめた。
【0255】
【表35】
【0256】
【表36】
【0257】
【表37】
【0258】以上より本発明の感光材料は、特に短時間
で優れたディスクリミネーションを得られることがわか
る。さらにその効果は一般式(2)で表される色素供与
性化合物を用いた場合、特に有効であり、しかも堅牢性
の優れた画像を得られるものであることがわかる。
で優れたディスクリミネーションを得られることがわか
る。さらにその効果は一般式(2)で表される色素供与
性化合物を用いた場合、特に有効であり、しかも堅牢性
の優れた画像を得られるものであることがわかる。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも感光性ハロゲン化
銀乳剤、バインダー、および色素供与性化合物を有する
熱現像カラー感光材料において、ピーク感度になる波長
が700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤を
含有する感光性層を少なくとも一層有し、さらに下記一
般式(1)で表される化合物及び/またはその前駆体を
少なくとも1種を該色素供与性化合物の0.1〜20モ
ル%含有することを特徴とする熱現像カラー感光材料。 一般式(1) 【化1】 式中、Rはアリール基を表す。R1 〜R4 は水素原子、
ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、アルキル基、またはアリール基を
表し、これらは、それぞれ同じであっても異なっていて
もよい。 - 【請求項2】 請求項1においてピーク感度になる波長
が700nm以上の分光感度を有するハロゲン化銀乳剤を
含有する感光性層のうち少なくとも1層が、J−バンド
型の分光感度を有することを特徴とする請求項1記載の
熱現像カラー感光材料。 - 【請求項3】 請求項1において、該色素供与性化合物
として下記一般式(2)で表される化合物を少なくとも
一種含有することを特徴とする請求項1記載の熱現像カ
ラー感光材料。 一般式(2) 【化2】 式中、Dyeは一般式(3)で表される4−(5−ピラ
ゾリルアゾ)フェノール色素またはその前駆体を1つ以
上有する色素部を表し、Xは現像に対応または逆対応し
て切断される単なる結合または連結基を表し、Yは画像
状に潜像を有する感光性銀塩の反応に対応または逆対応
して色素成分の拡散性に差を生じさせるような性質を有
する基を表す。DyeとXとは、一般式(3)のR5 、
R6 、R7 、R8 、R9 、R10の少なくとも一つにおい
て結合する。qは1又は2であり、qが2の時、Dye
−Xは同一であっても異なっていてもよい。 一般式(3) 【化3】 式中、R5、R6、R7、R8は各々独立に、水素原子、シアノ
基、カルボキシル基、スルホ基、ニトロ基、ハロゲン原
子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環式基、アシル
基、スルホニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アルキルチオ基、
アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルオキシ基、ウ
レイド基、カルバモイルオキシ基、スルファモイルアミ
ノ基、アミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、アシルオキシ基、アリールオキシカ
ルボニルオキシ基、スルホニルオキシ基を表す。また、
R7、R8は結合して環構造を形成してもよい。R9は水素原
子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環式基を表し、R
10 はR5またはシアノ基、アルキルチオ基を表す。R
11はシアノ基、ニトロ基、アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基を表す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31377795A JPH09133991A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 熱現像カラー感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31377795A JPH09133991A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 熱現像カラー感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133991A true JPH09133991A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=18045404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31377795A Pending JPH09133991A (ja) | 1995-11-08 | 1995-11-08 | 熱現像カラー感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133991A (ja) |
-
1995
- 1995-11-08 JP JP31377795A patent/JPH09133991A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09127666A (ja) | ピラゾリルアゾフエノール色素 | |
JP3418451B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP3163203B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料およびこれを用いるカラー画像形成方法 | |
JPH06242546A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP2655192B2 (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH09133991A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP3238249B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JP3151716B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JPH08146577A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH07219184A (ja) | 熱現像カラー感光材料およびその製造方法 | |
JP3231507B2 (ja) | 熱現像感光材料および色素固定材料 | |
JP3776567B2 (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP2579196B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH06347969A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH07120014B2 (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH0943794A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH08122995A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH11125888A (ja) | ハロゲン化銀写真感光材料 | |
JP2000321738A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH0882905A (ja) | 熱現像感光材料 | |
JPH10254111A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH0862807A (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH0778619B2 (ja) | 熱現像カラー感光材料 | |
JPH10207028A (ja) | 画像作成システム | |
JPH09292684A (ja) | イソチアゾリルアゾフェノール色素及びそれを利用するカラー写真感光材料 |