JPH09132576A - トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法 - Google Patents

トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法

Info

Publication number
JPH09132576A
JPH09132576A JP29293695A JP29293695A JPH09132576A JP H09132576 A JPH09132576 A JP H09132576A JP 29293695 A JP29293695 A JP 29293695A JP 29293695 A JP29293695 A JP 29293695A JP H09132576 A JPH09132576 A JP H09132576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
lower alkyl
embedded image
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29293695A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Hirayama
直樹 平山
Tetsuya Kato
徹哉 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP29293695A priority Critical patent/JPH09132576A/ja
Publication of JPH09132576A publication Critical patent/JPH09132576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
は分枝したアルキレンを表し、R4 は水素、低級アルキ
ルを表す)で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体お
よび式(I)で示される化合物と式(II) 【化2】 (式中、nは1〜3を表し、は単結合もしくは二重結
合を表し、WはCAr1Ar2 を表し、Ar1 、Ar2
はそれぞれ、水素、置換もしくは非置換のアリ−ル基等
を表す)で示される化合物から抗炎症剤、抗アレルギ−
剤等として有用なトリアゾロキノキサリン誘導体(III) 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、A、n、、Wは前記と同
義である)で示される化合物を製造する新規製造法。 【効果】本発明の製造法を用いることにより、抗炎症
剤、抗アレルギ−剤等として有用なトリアゾロキノキサ
リン誘導体(III)を収率良く製造できる。収率の向上は
製造原価の削減が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は式(I)
【化7】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
は分枝したアルキレンを表し、R4 は水素、低級アルキ
ルを表す)で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体、
および式(I)で示される化合物を原料とする、抗炎症
剤、抗アレルギ−剤等として有用な式(III)
【化8】 [式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
は分枝したアルキレンを表し、nは1〜3を表し、
単結合もしくは二重結合を表し、Wは、CAr1 Ar2
(Ar1 、Ar2 はそれぞれ水素、置換もしくは非置換
のアリ−ル基を表す)または下図に示す置換基群
【化9】
【化10】 (R5 は、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、又は
ハロゲンを表し、は単結合もしくは二重結合を表す)
を表す]で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体の新
規製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】式(III)で示されるトリアゾロキノキサ
リン誘導体の製造法は、式(II)
【化11】 [式中、nは1〜3を表し、は単結合もしくは二重結
合を表し、Wは、CAr1 Ar2 (Ar1 、Ar2 はそ
れぞれ水素、置換もしくは非置換のアリ−ル基を表す)
または下図に示す置換基群
【化12】
【化13】 (R5 は、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、又は
ハロゲンを表し、は単結合もしくは二重結合を表す)
を表す]で示される化合物と式(IV)
【化14】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
は分枝したアルキレンを表し、Xは臭素、塩素原子等の
ハロゲンを表す)で示される化合物を反応して製造する
方法(国際公開92018505)と式(V)
【化15】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表す)で示される化合物と式(VI)
【化16】 [式中、Aは炭素数1〜5の直鎖または分枝したアルキ
レンを表し、Xは臭素、塩素原子等のハロゲンを表し、
nは1〜3を表し、は単結合もしくは二重結合を表
し、Wは、CAr1 Ar2 (Ar1 、Ar2 はそれぞれ
水素、置換もしくは非置換のアリ−ル基を表す)または
下図に示す置換基群
【化17】
【化18】 (R5 は、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、又は
ハロゲンを表し、は単結合もしくは二重結合を表す)
を表す]で示される化合物を反応する方法(国際公開92
018505、特開平6-509839) がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の2種類の製造方
法には以下に挙げる問題点がある。前者の方法(国際公
開92018505)においては、原料の式(IV)の化合物が脱
ハロゲン化水素副反応のために一部分解して、原料の含
量が低下するために、収率が50-58%と低い。後者の方法
(特開平6-509839) においても、原料の式(VI)の化合
物が、反応で使用する塩基存在下で脱ハロゲン化水素副
反応により一部分解して、原料の含量が低下するため
に、収率が70% と低い。このように上述の2種類の方法
では、炭酸カリウム等の塩基存在下での還流条件あるい
はカリウム t- ブトキシド等の強塩基の使用が必要であ
り、反応条件が厳しく、そのため原料の分解は避けられ
ない。また化合物(III)の精製においても、原料やその
分解物の含有量が多い場合は、その除去に多大な労力を
必要とする。
【0004】上記の問題を改善した、抗炎症剤、抗アレ
ルギ−剤等として有用なトリアゾロキノキサリン誘導体
(III)を、高収率で製造できる方法が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【化19】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
は分枝したアルキレンを表し、R4 は水素、低級アルキ
ルを表す)で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体、
および式(I)で示される化合物を原料とした、抗炎症
剤、抗アレルギ−剤等として有用な式(III)
【化20】 [式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素、低級アルキ
ル、又は炭素数3〜5のシクロアルキルを表し、Aは炭
素数1〜5の直鎖または分枝したアルキレンを表し、n
は1〜3を表し、は単結合もしくは二重結合を表し、
WはCAr1 Ar2 (Ar1 、Ar2 はそれぞれ、水
素、置換もしくは非置換のアリ−ルを表す)または下図
に示す置換基群
【化21】
【化22】 (R5 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハ
ロゲンを表し、は単結合もしくは二重結合を表す)を
表す]で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体の新規
製造法を提供することにある。本発明化合物が1個又は
それ以上の不斉炭素原子を有する場合には、ラセミ体、
ジアステレオ異性体及び、個々の光学異性体が存在し得
るが、本発明はそれら全てを包含する。
【0006】
【発明の実施の形態】式(I)で示される化合物は、抗炎
症剤、抗アレルギ−剤等として有用な式(III) で示され
る化合物の原料である。
【0007】式(I)で示される化合物の製造法について
説明する。即ち、式(V)
【化23】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記に同義である)で示さ
れる化合物と式(VII)
【化24】 (式中、R4 、A、Xは前記と同義であり、R6 、R7
は低級アルキルまたは-(CH2)n- を表し、n
は1 〜4 を表す)で示される化合物を反応に不活性な溶
媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなど)中、無機塩基(水
素化ナトリウム、水素化カルシウム、ナトリウムアミ
ド、水酸化カリウム、カリウム t- ブトキシドなど)又
は有機塩基(ピリジン、トリエチルアミンなど)の存在
下、0 ℃から用いた溶媒の還流温度で、5分から5時間
反応させ、式(VIII)
【化25】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R6 、R7 、Aは前
記に同義である)で示される化合物を得る。好ましく
は、カリウム t- ブトキシド等の無機塩基存在下で0 ℃
から60℃である。ついで式(VIII) で表される化合物を
塩酸、硫酸等の無機酸またはしゅう酸、p-トルエンスル
ホン酸等の有機酸存在下、反応に不活性な溶媒(エタノ
−ル、n-ブタノ−ル、テトラヒドロフラン、トルエンな
ど)中で反応させることで式(I)で表される化合物が製
造できる。
【0008】また、式(I )で表される化合物の中の式
(I')
【化26】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記に同義であり、R8
水素または低級アルキルを表す)で示される化合物は、
以下の方法においても合成できる。即ち、式(V)
【化27】 (式中、R1 、R2 、R3 は前記に同義である)で示さ
れる化合物と式(VIIII)
【化28】 (式中、R8 は前記に同義であり、R9 は低級アルキル
を表す)で示される化合物を反応に不活性な溶媒(エタ
ノ−ル、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなど)中、無機塩基(水素化ナトリウム、水
素化カルシウム、ナトリウムアミド、水酸化カリウム、
カリウム t-ブトキシドなど)又は有機塩基(ピリジ
ン、トリエチルアミンなど)の存在下、0 ℃から用いた
溶媒の還流温度で、5 分から5 時間反応させ、式(X)
【化29】 (式中、R1 、R2 、R3 、R8 、R9 は前記に同義で
ある)で示される化合物を得る。好ましくは、カリウム
t-ブトキシドなどの無機塩基存在下で20℃から溶媒の
還流温度付近で反応する。ついで式(X)で表される化合
物を水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤と反応
に不活性な溶媒(トルエン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなど)中、-78 ℃から40度で、5 分から5 時間反
応させ、式(I')
【化30】 (式中、R1 、R2 、R3 、R8 は前記に同義である)
で示される化合物を得る。
【0009】次に式(III) で表される化合物の製造法を
説明する。
【0010】式(III) で表される化合物は式(I )
【化31】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、Aは前記と同義であ
る)で示される化合物と式(II)
【化32】 (式中、n、W、は前記と同義である)で示される化
合物もしくはその酸付加塩(塩酸塩、硫酸塩などの無機
酸塩、酢酸塩などの有機酸塩を意味する)を作用させて
製造できる。
【0011】上記反応は、通常反応に不活性な溶媒(エ
タノ−ル、n-ブタノ−ル、テトラヒドロフラン,ジクロ
ロメタンなど、又はその混合溶媒)中、水素化シアノホ
ウ素ナトリウム等の還元剤単独あるいは、オルトチタン
酸テトライソプロピル、チタンジクロロジエトキシド等
のオルトチタン酸アルキル化合物、四塩化チタン等の4
価のハロゲン化チタン化合物またはテトラ(ジメチルア
ミノ)チタンの共存下で、1時間から3日間で行うこと
ができる。反応温度は、0 ℃から100 ℃である。好まし
くは0 ℃から40℃である。
【0012】このようにして得られた式(III )で示さ
れる化合物は、有機溶媒による洗浄、再結晶、クロマト
グラフィ−など、それ自体公知の方法により、反応混合
物から分離・精製することができる。
【0013】式(III )で示される化合物およびその中
間体の製造法において、反応に用いる化合物は反応に支
障のない限り、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸
塩、ホウ酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、酒石
酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、トルエンスルホン酸
塩、リンゴ酸塩などの有機酸塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩などの金属塩、トリエチルアミン塩、アンモニウム
塩などのアミン類の塩などの形で用いてもよい。
【0014】本発明法に従えば、実施例3で示すように
式(III )で示される化合物を、式(I )と式(II) で
示される化合物から強塩基等を使用することなく室温
で、収率80%で得ることができ、従来法よりも収率が向
上した。収率の向上は、原料やその分解物の除去の操作
を簡素化し、式(III )で示される化合物の精製におい
てのコスト削減にも寄与する。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。本発明は、何等これらに限定されるものではな
い。
【0016】参考例1 4,5-ジヒドロ-5-[2-(1,3- ジオキサニル) エチル][1,2,
4]トリアゾロ[4,3-a] キノキサリン(1)
【化33】 12.12gの4,5-ジヒドロ[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノ
キサリンと14.23gの2-(2- ブロモエチル)-1,3-ジオキサ
ンのDMF(40ml) 溶液に窒素雰囲気下、室温でカリウム t
- ブトキシドを添加した。室温で2 時間攪拌後、さらに
60℃で1 時間攪拌した。反応系に水を添加してクロロホ
ルムで抽出した。有機層を濃縮後、カラムクロマトグラ
フィ−(酢酸エチル・メタノ−ル)で精製して、題記化
合物(1) を12.05g黄色結晶として得た。
【0017】mp:108〜111 ℃ IR(KBr) cm-1:2926,1506,1427,1286,1141,1077,7391 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,d,J=7.9),7.33-7.21(1H,m),6.
99-6.85(2H,m),4.65(1H,t,J=3.2),4.44(2H,s),4.12(2H,
q,J=6.0,3.2),3.77(2H,t, J=7.9),3.50(2H,t,J=7.1),2.
78(3H,s),2.12-1.95(3H,m),1.38 (1H,d,J=7.6) 参考例2 4,5-ジヒドロ-5-[2-(1,3- ジオキソラニル) プロピル]
[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a] キノキサリン
(2)
【化34】 参考例1と同様にして、2-(2- ブロモエチル)-1,3-ジオ
キサンの代わりに2-(2- ブロモエチル)-2-メチル-1,3-
ジオキソランを使用して題記化合物(2) を黄色油状物質
として得た。
【0018】 IR(NEAT) cm -1:2931,1560,1506,1431,1054,7501 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,d,J=7.9),7.35-7.22(1H,m),6.
99-6.83(2H,m),4.42 (2H,s),4.09-3.94(4H,m),3.47(2H,
t,J=7.1),2.79(3H,s), 2.14-2.03(2H,m),1.37 (3H,s) 参考例3 3-[5-(4,5-ジヒドロ[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキ
サリル)]プロピオン酸エチルエステル(3)
【化35】 1.00g の4,5-ジヒドロ[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノ
キサリンと1.0ml のアクリル酸エチルエステルのエタノ
−ル(40ml)溶液に窒素雰囲気下、室温で3.10g のカリウ
ム t- ブトキシドを添加して、3 時間加熱還流した。反
応系に水を添加して、クロロホルムで抽出した。有機層
を濃縮後、カラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル・メ
タノ−ル)で精製して、題記化合物(3) を1.02g 黄色油
状物質として得た。
【0019】 IR(NEAT) cm -1:2930,1715,1510,1429,1210,1055,7481 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,d,J=7.9),7.34-7.23(1H,m),7.
00-6.83(2H,m),4.42 (2H,s),4.18(2H,q,J=7.1),3.74(2
H,t,J=7.1),2.79(3H,s),2.66(2H,t,J=7.1),1.24(3H,t,J
=6.0) 実施例1 3-[5-(4,5-ジヒドロ[1,2,4] トリアゾロ[4,3-a] キノキ
サリル)]プロピオンアルデヒド(4)
【化36】 参考例1の化合物(1)1.43gをエタノ−ル・水(1:1)20ml
に溶解し、1.21g のしゅう酸を添加して、18時間還流し
た。反応液に1N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、クロ
ロホルムで抽出した。有機層を濃縮後、カラムクロマト
グラフィ−(酢酸エチル・メタノ−ル)で精製して、標
題化合物(4) を0.85g 白色固体物質として得た。
【0020】標題化合物(4) は、以下の方法からも合成
した。参考例3の化合物(3)1.00gのトルエン(30ml)溶液
に窒素雰囲気下、-78 ℃で1MのDIBAL-H を4.8ml 添加
した。-78 ℃で40分攪拌後、反応液に1N水酸化ナトリウ
ム水溶液を30ml添加し、クロロホルムで抽出した。有機
層を濃縮後、カラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル・
メタノ−ル)で精製して、標題化合物(4) を0.72g 白色
固体物質として得た。 IR(NEAT) cm -1:3062,2930,1730,1557,1127,1075,7501 NMR(CDCl3)δ: 9.85(1H,S),7.48(1H,d,J=7.9),7.35-7.
22(1H,m),6.96-6.83 (2H,m),4.46(2H,s),3.47(2H,t,J=
7.0),2.79(2H,t,J=7.8),2.75(3H,s) 実施例2 4,5-ジヒドロ-5-(3-オキソブチル)[1,2,4]トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリン(5)
【化37】 参考例2の化合物(2) 1.20g のアセトン(60ml)溶液に濃
硫酸を0.5ml を添加して60℃で50分攪拌した。反応液を
希水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性としてクロロホ
ルムで抽出した。有機層を濃縮後、カラムクロマトグラ
フィ−(酢酸エチル・メタノ−ル)で精製して、標題化
合物(5) を0.92g 淡黄色油状物質として得た。 IR(NEAT) cm -1:3041,2931,1721,1559,1125,1073,7471 NMR(CDCl3)δ: 7.46(1H,d,J=7.9),7.36-7.15(1H,m),6.
95-6.81(2H,m),4.43 (2H,s),3.62(2H,t,J=7.0),2.80(2
H,t,J=7.8),2.76(3H,s),2.18(3H,S) 実施例3 4,5-ジヒドロ-5-[3-[4-(ジフェニルメチレン)ピペリジ
ン-1- イル] プロピル]-1-メチル-[1,2,4]トリアゾロ
[4,3-a] キノキサリン(6)
【化38】 実施例1の化合物(4)0.30gと0.31g の4-ジフェニルメチ
レンピペリジンを50mlのエタノ−ルに溶解し、室温、窒
素雰囲気下で0.42g のテトラエトキシチタンを添加し
た。室温で1時間攪拌後、0.156gの水素化シアノほう素
ナトリウムを添加した。室温で20時間攪拌後、反応液を
水・クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥後、濃縮して、黄色固体を得た。カラムクロマト
グラフィ−(酢酸エチル・メタノ−ル・クロロホルム)
で精製して、標題記化合物(6) を0.48g 白色結晶として
得た。
【0021】mp:202-204℃ IR(KBr) cm-1: 2892,1508,1429,1349,746,7051 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,d,J=7.8),7.29-7.25(4H,m),7.
22-7.16(3H,m),7.12-7.10(4H,m),6.97(1H,d,J=8.3),6.9
0(1H,t,J=7.8),4.42(1H,q, J=6.9),3.43(2H,t,J=7.3),
2.78(3H,s),2.60-2.38(10H,m),1.88(2H,quint,J=6.9) 実施例4 4,5-ジヒドロ-5-[3-[4-(ジフェニルメチレン) ピペリジ
ン-1- イル] ブチル]-1-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3
-a] キノキサリン(7)
【化39】 実施例3と同様に実施例1の化合物(4) の代わりに実施
例2の化合物(5) を用いて反応した。反応液を水・クロ
ロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、
濃縮して、カラムクロマトグラフィ−(酢酸エチル・メ
タノ−ル・クロロホルム)で精製して、淡黄色の標題化
合物(7) を得た。
【0022】 IR(KBr) cm-1: 2894,1557,1510,1431,1348,743,7101 NMR(CDCl3)δ: 7.45(1H,d,J=7.8),7.34-7.24(4H,m),7.
22-7.13(7H,m),6.95-6.88(2H,m),4.58(1H,m),4.42(2H,
S),3.62(2H,t,J=7.9),2.77(3H,S),2.62-2.40(8H,m),1.9
6(2H,m)
【0023】
【発明の効果】本発明の新規トリアゾロキノキサリン誘
導体(I)を原料として使用する新規製造法により、抗炎
症剤、抗アレルギ−剤等として有用なトリアゾロキノキ
サリン誘導体(III)が収率良く製造できる。収率の向上
は製造原価の削減が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249:08)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素、低級アルキル、又は炭素数3〜5
    のシクロアルキルを表し、R2 は水素、又は低級アルキ
    ルを表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキ
    シ、又はハロゲンを表し、Aは炭素数1〜5の直鎖また
    は分枝したアルキレンを表し、R4 は水素、低級アルキ
    ルを表す)で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体。
  2. 【請求項2】式(I) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、Aは、前記と同義で
    ある。)で示される化合物と式(II) 【化3】 [式中、nは1〜3を表し、は単結合もしくは二重結
    合を表し、Wは、CAr1 Ar2 (Ar1 、Ar2 はそ
    れぞれ水素、置換もしくは非置換のアリ−ル基を表す)
    または下図に示す置換基群 【化4】 【化5】 (R5 は、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、又は
    ハロゲンを表し、は単結合もしくは二重結合を表す)
    を表す]で示される化合物から式(III) 【化6】 (式中、R1 、R2 、R3 、A、n、W、は、前記と
    同義である)で示されるトリアゾロキノキサリン誘導体
    を製造する新規製造法。
JP29293695A 1995-11-10 1995-11-10 トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法 Pending JPH09132576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29293695A JPH09132576A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29293695A JPH09132576A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09132576A true JPH09132576A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17788339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29293695A Pending JPH09132576A (ja) 1995-11-10 1995-11-10 トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09132576A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7119088B2 (en) 2003-02-19 2006-10-10 Pfizer Inc. Triazole compounds useful in therapy

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7119088B2 (en) 2003-02-19 2006-10-10 Pfizer Inc. Triazole compounds useful in therapy
US7442795B2 (en) 2003-02-19 2008-10-28 Pfizer Inc. Triazole compounds useful in therapy

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CH643545A5 (de) Verfahren zur herstellung chiral substituierter 2-imidazolin-5-one und deren verwendung.
JPH0867670A (ja) 置換4−フエニル−6−アミノ−ニコチン酸誘導体の薬剤としての利用
EP2044021B1 (en) Process for preparing remifentanil, intermediates thereof, use of said intermediates and processes for their preparation
JPH05221982A (ja) 4‐アミノメチル ピペリジン誘導体、その製造および治療への応用
SK112398A3 (en) Oxa- and thia-diazole muscarinic receptor antagonists
KR101134767B1 (ko) 키랄 염기 환형 아미드와의 염 형성에 의해, 임의로 치환된 만델산을 분할하는 방법
US6011159A (en) Processes and intermediates for preparing substituted indazole derivatives
JPH0791266B2 (ja) ピロリドン誘導体の製造方法
JPH09132576A (ja) トリアゾロキノキサリン誘導体の新規製造法
JPH01224364A (ja) 除草性o―カルボキシアリ―ルイミダゾリノン類の製法
DE2658941A1 (de) Verfahren zur herstellung von optisch aktiven alpha-methyl-aryl- alaninen
KR20030067742A (ko) (±)트랜스-4-p-플루오로페닐-3-하이드록시메틸-1-메틸피페리딘의 제조 과정
US6005118A (en) Methods of preparing 4-cyano-4 (substituted indazole) cyclohexane-carboxylic acids useful as PDE4 inhibitors
JP3116051B2 (ja) 置換された3―アリール―3―カルボキシアルキルグルタルイミド、4―アリロ―4―シアノヘプタンジカルボン酸の環化によるこれらの製造方法、及び3―アリール―3―ヒドロキシアルキルピペリジンを製造するためのこれらの使用
JP3780787B2 (ja) ジアステレオマ−結晶の析出方法
JP2848165B2 (ja) 非対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法
US5457201A (en) Chiral resolution process
JP3006904B2 (ja) 1,4−ジヒドロピリジン誘導体の製造法及びその中間体
JP2000007664A (ja) 光学活性ピペラジン化合物、その中間体及びそれらの製造方法
JP2005145833A (ja) Syn−1,3−ジオール化合物の製造方法
JPH08333340A (ja) アミノエチルピペリジン誘導体の製造方法
EP0213080A2 (de) Hydropyridin-Derivate
US4461728A (en) Preparation of 4-phenyl-1,3-benzodiazepins
JP4441260B2 (ja) 4−アミノ−4−フェニルピペリジン類の製造方法
JP2000515534A (ja) 3,3―二置換ピペリジンの製造方法