JP2848165B2 - 非対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法 - Google Patents

非対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法

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JP2848165B2
JP2848165B2 JP4311917A JP31191792A JP2848165B2 JP 2848165 B2 JP2848165 B2 JP 2848165B2 JP 4311917 A JP4311917 A JP 4311917A JP 31191792 A JP31191792 A JP 31191792A JP 2848165 B2 JP2848165 B2 JP 2848165B2
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和則 黒田
朝生 西本
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すぐれた薬理活性を有
する非対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】下記式(I)で表される非対称ジヒドロピ
リジン誘導体は、強力かつ持続性の血圧下降作用、末梢
血管拡張作用、冠動脈拡張作用、脳血管拡張作用及び腎
血管拡張作用等の特異な薬理作用を有する化合物として
知られている。
【化4】 そして、該ジヒドロピリジン誘導体を有利に製造する方
法として、式
【化5】 [式中、R1及びR2は同一または異なってアルキルを示
す]で表される化合物と 式 R3−CHO (III) [式中、R3は芳香族基を示す]で表される芳香族アル
デヒドと式
【化6】 [式中、R4はR1で示されるアルキル以外のエステル形
成基を示す]で表される化合物とを脱水閉環反応せしめ
て該ジヒドロピリジン誘導体を製造する方法が知られて
いる(特開昭58−201765号など)。しかしなが
ら、上記公知の方法によると、その脱水閉環反応の工程
において、下記式で表される対称エステル型副生成物
(以下、仮にU−3と称する)が生成するのが常であっ
た。このU−3は、晶出操作によって取り除くのがむつ
かしく、U−3を主とする類縁物質の含量を、規格以下
にするには数回の晶出を繰り返す必要があった。
【化7】 したがって、このような従来の製造法は、
【化8】 で求められる収率が低いという欠点を有していた。更
に、U−3の生成を抑制するために、式(IV)で表される
化合物の製造に用いる原料の仕込み量を制限する方法も
検討されているが、このような方法では、式(IV)で表さ
れる化合物の収率が低くなるため、結局、式(I)で表さ
れる非対称ジヒドロピリジン誘導体を収率よく製造する
ことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
ような問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、前記3つ
の化合物を第二または第三アミンの存在下に脱水閉環反
応せしめることで、副生成物の生成を大幅に抑制できる
ことを知見し、更に研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、式
【化9】 [式中、R1及びR2は同一または異なってアルキルを示
す]で表される化合物と 式 R3−CHO (III) [式中、R3は芳香族基を示す]で表される芳香族アル
デヒドと式
【化10】 [式中、R4はR1で示されるアルキル以外のエステル形
成基を示す]で表される化合物とを第二または第三アミ
ンの存在下に脱水閉環反応せしめることを特徴とする式
【化11】 [R1、R2、R3及びR4は前記と同意義]で表される非
対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法に関する。前記式
中、R1及びR2で示されるアルキルとしては、炭素数1
〜6の低級アルキルが好ましく、直鎖状、分枝状のいず
れであってもよく、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキ
シルなどが挙げられ、とりわけ炭素数1〜4のものが好
ましい。これらのアルキルの末端に更に炭素数3〜6の
低級シクロアルキル(例えばシクロプロピルメチル、シ
クロブチルエチル、シクロペンチルメチルなど)を有し
ていてもよい。
【0005】R3で示される芳香族基としては、ハロゲ
ン、ニトロ、トリフルオロメチル、アルキル、アルコキ
シ、シアノまたはアルコキシカルボニルで置換されてい
てもよいフェニル基または2,1,3−ベンズオキサジ
アゾール−4−イル基が好ましい。このフェニルは、任
意の位置に同一または異なる置換基を有していてもよい
が、とくにジヒドロピリジン環との結合位置に対して2
または/及び3位であるものが好ましい。かかる置換基
であるハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
挙げられ、アルキルとしてはR1及びR2として例示した
ものが好ましい。アルコキシとしては、炭素数1〜3の
低級アルコキシが好ましく、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシが例として挙げられる。アルコ
キシカルボニルの例としてはメトキシカルボニル、エト
キシカルボニルなど炭素数2〜4のものが挙げられる。
【0006】R4で表されるエステル形成基は、R1で示
されるアルキル以外のものであり、A−Qで示すことが
できる。ここでAはアルキレンまたは結合手を示すが、
Aで示されるアルキレンとしては、炭素数1〜4のもの
が好ましく、直鎖状、分枝状のいずれでもよく、メチレ
ン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチ
レン、1,2−ジメチルエチレンなどが挙げられる。
【0007】Qは水素、アルコキシ、シクロアルコキ
シ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、複素環オキ
シ、N,N−ジ置換アミノ基または環状基を示すが、Q
で示されるアルコキシとしては、直鎖状または分枝状の
ものであり、特に炭素数1〜3の低級アルコキシが好ま
しく、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シが例として挙げられる。Qで示されるシクロアルコキ
シとしては、そのシクロアルキルとして後述のQとして
例示される環状基のうち、飽和の5員環または6員環を
有するものが挙げられ、またアリールオキシとしては、
そのアリールとして前記のR3として例示した芳香族基
を有するものが挙げられる。Qで示されるアラルキルオ
キシとしては、そのアラルキルとしてアリール基を置換
基として有するアルキル基、例えばベンジル、フェネチ
ル、3−フェニルプロピルなどを有するものが挙げら
れ、また、複素環オキシとしては、その複素環として後
述のQとして例示される環状基のうちの複素環を有する
ものが挙げられる。Qで示されるN,N−ジ置換アミノ
基における置換基としては、例えばフェニルで置換され
ていてもよい炭素数1〜3のアルキル基が挙げられ、そ
の具体例としてはN−ベンジル−N−メチルアミノ基、
N,N−ジベンジルアミノ基などが挙げられる。また、
Qで示される環状基としては飽和の5員環または6員環
のものが好ましく、環の中に他の原子(例えばN、S,
Oなど)を1〜2個有していてもよい。Qは、Aで示さ
れるアルキレンと炭素原子または窒素原子で連結されて
いてもよく、Aで示される結合手と炭素原子で連結され
ていてもよい。さらに、環中の炭素原子または窒素原子
上に置換基を有していてもよく、かかる置換基としては
アルキル基,フェニル基,ベンジル基,ジフェニルメチ
ル基などが挙げられる。該アルキル基としてはR1及び
2として例示したものが挙げられ、フェニル基,ベン
ジル基,ジフェニルメチル基は、その芳香環部の任意の
位置に、R3で示される芳香族基の置換基として例示し
たものを有していてもよい。
【0008】本発明においては、化合物(II)、(III)及
び(IV)を適宜の溶媒中、第二または第三アミンの存在下
に反応させて化合物(I)を製造する。本反応は通常約2
0℃−約160℃、好ましくは約50℃−約130℃で
行なわれ、特に便宜的には使用する溶媒の沸点で行なわ
れる。かゝる溶媒としては反応に不活性なものであれば
いかなるものでもよく、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、se
c−ブタノールなどのアルカノール類、エチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテルなどのエーテル類、酢酸、ピリジン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリルなどが挙げられる。反応時間は、反応が完結す
るまで、通常約0.5〜15時間である。(II)、(III)お
よび(IV)の使用量は、3者のうちのいずれかの化合物1
モルに対し、他の2つの化合物をそれぞれ約1〜1.5
モル用いることにより行なわれる。原料化合物(II)、(I
II)及び(IV)は公知であるか、ある いは公知の方法に従
って製造できる〔例えばJ. Am. Chem. Soc., 67、1
01 7(1945),特開昭58−201765号公報
参照〕。本発明で用いられる第二アミンとしては、例え
ばジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピル
アミン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、及びジ
エタノールアミン等のアルカノールアミンなどの脂肪族
第二アミン、例えばジシクロヘキシルアミンなどの脂環
式第二アミン、例えばメチルアニリンなどの芳香族第二
アミン及び例えばピペリジン、ピリジンなどの環状第二
アミンなどが挙げられる。また、第三アミンとしては、
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n
−ブチルアミン、及びトリエタノールアミン等のアルカ
ノールアミンなどの脂肪族第三アミンなどが挙げられ
る。
【0009】本発明では、上記モノアミン以外にジアミ
ン及びトリアミンも用いることができるが、これらアミ
ンのうち少なくとも一つは第二または第三アミンであ
る。第二又は第三アミンの量は原料化合物(IV)1モル
に対して約0.05〜0.1モル程度である。以上の方法
により製造された非対称ジヒドロピリジン誘導体(I)
は、自体公知の分離精製手段、例えば濃縮、抽出、クロ
マトグラフィー、再沈殿、再結晶などを適宜用いること
により任意純度のものとして採取できる。また(I)は塩
基性基を有するので公知の手段により酸付加塩とするこ
ともできる。かかる塩としては薬学的に許容され得る無
毒性の塩が好ましく、例えば無機酸との塩(塩酸塩、臭
化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など)、有機酸との塩
(酢酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、
リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩など)など
が挙げられる。
【0010】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
説明するが、本発明はこれら実施例により何等限定され
るものではない。なお、実施例中、2,6−ジメチル−
4−(3−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン
−3,5−ジカルボン酸メチル 2−(4−ベンズヒドリ
ル−1−ピペラジニル)エチルはCV−4093と略称
する。
【0011】〔参考例1〕1−ピペラジンエタノール
(52.0g)、無水炭酸カリウム(110g)、純水(5m
l)及びN,N−ジメチルホルムアミド(210ml)の混合
溶液中に、撹拌下、臭化ベンズヒドリル(98.8g)と
N,N−ジメチルホルムアミド(50ml)の混合溶液を1
5〜25℃に保ちながら約1時間で滴下し、19〜25
℃で4時間撹拌した。得られた反応混合物を純水に加え
て溶解後、1,2−ジクロルエタンで抽出した。1,2−
ジクロルエタン層に純水を加え、35(W/W)%塩酸を
用いてpH=1.0±0.2に調整し、抽出分液を行っ
て、水層を分取した。水層に1,2−ジクロルエタンを
加え、30(W/W)%NaOHを用いてpH=12〜13
に調整し、抽出分液を行い、1,2−ジクロルエタン層
を分取した。1,2−ジクロルエタン層を純水で洗浄
後、溶媒を一部留去し、4−ベンズヒドリル−1−ピペ
ラジンエタノールの1,2−ジクロルエタン溶液(523
g)を得た。得られた溶液について、液体クロマトグラ
フィーを用いて成分を分析したところ、溶液中に含まれ
る4−ベンズヒドリル−1−ピペラジンエタノールは1
00gであった。工程収率84.5%。
【0012】〔参考例2〕4−ベンズヒドリル−1−ピ
ペラジンエタノールの1,2−ジクロルエタン溶液(52
3g)に1,2−ジクロルエタンを加えて560mlに調整
して約50℃まで昇温した。これにジケテン(32.6
g;4−ベンズヒドリル−1−ピペラジンエタノールに
対して1.15倍モル)を滴下し、80〜88℃で2時間
かき混ぜながら加熱した後、溶媒留去してアセト酢酸
2−(4−ベンズヒドリル−1−ピペラジニル)エチル
の油状物(156.2g)を得た。得られた油状物につい
て、液体クロマトグラフィーを用いて成分を分析したと
ころ、油状物に含まれるアセト酢酸2−(4−ベンズヒ
ドリル−1−ピペラジニル)エチルは125.8gであ
った。工程収率98.0%。
【0013】〔実施例1〕 (1)アセト酢酸 2−(4−ベンズヒドリル−1−ピ
ペラジニル)エチルの油状物(62.1g)、m−ニトロ
ベンズアルデヒド(27.8g)、3−アミノクロトン酸
メチル(21.2g)、イソプロパノール(240ml)及び
ジブチルアミン(2ml;アセト酢酸 2−(4−ベンズヒ
ドリル−1−ピペラジニル)エチル)に対して0.09倍
モル)の混合物を80〜85℃で5時間加熱還流して、
反応液を得た。得られた反応液について、液体クロマト
グラフィーを用いて成分を分析したところ、反応液中に
含まれるCV−4093は2塩酸塩として74.6g,
U−3は 4塩酸塩として0.56(含量0.6%,ただ
し、この値は下記の式より算出した ものである。)で
あった。
【化12】 工程収率83.0%。 (2)(1)で得られた反応液の溶媒を留去後、1,2−
ジクロルエタンを加えて溶解し、1,2−ジクロルエタ
ン層を1N−塩酸続いて純水で洗浄し、溶媒を留去し
た。該濃縮物にエタノールを加えて全量360mlに調整
し、35(W/W)%塩酸(13.5ml)及び種晶(40mg)
を加えてかき混ぜ、析出した結晶を分離後、エタノール
(70ml)で洗浄して、CV−4093・2塩酸塩のα結
晶(以下、CV−4093(α1)結晶という)113.1
gを得た。得られた結晶について液体クロマトグラフィ
ーを用いて成分を分析したところ、結晶中に含まれるC
V−4093は2塩酸塩として66.3g、U−3・4
塩酸塩は0.25g(0.3%)であった。工程収率88.
9%。
【0014】(3)(2)で得られたCV−4093
1)結晶(113.1g)に95(V/V)%エタノール
(380ml)を加えて75〜85℃に昇温して溶解後、冷
却し、結晶を得た。析出した結晶を分離後、エタノール
(70ml)で洗浄し、減圧乾燥してCV−4093・2塩
酸塩のα結晶(以下、CV−4093(α2)結晶とい
う)62.8gを得た。得られた結晶について液体クロ
マトグラフィーを用いて成分を分析したところ、結晶中
に含まれるCV−4093・2塩酸塩は57.2g、U
−3・4塩酸塩は0.14g(0.2%)であった。工程収
率86.2%。 (4)(3)で得られたCV−4093(α2)結晶(62.
8g)、種晶(0.3g)、95(W/W)%アセトン(30
0ml)の混合物を、47〜53℃で2時間、12〜18
℃で10時間、47〜53℃で1時間、次いで12〜1
8℃で3時間、転移反応を行った。得られた結晶を分離
後、アセトン(70ml)で洗浄し、次いで加湿窒素でアセ
トンを除去後、通気乾燥してCV−4093・2塩酸塩
のβ結晶(以下、CV−4093(β)結晶という)5
3.0gを得た。得られた結晶について液体クロマトグ
ラフィーを用いて成分を分析したところ、結晶中に含ま
れるCV−4093・2塩酸塩は52.5g、U−3・
4塩酸塩は0.07g(0.1%)であった。工程収率9
1.9%。 一貫収率=48.4% 融点 209〜210℃ 〔実施例2〜6〕ジブチルアミンの代わりに〔表1〕に
示すアミンを用いて実施例1の(1)と同様の方法で反応
液を得た。得られた反応液中に含まれるU−3の4塩酸
塩の収量及び含量については〔表1〕に併せて示す。
【0015】〔比較例1〕 (1)アセト酢酸 2−(4−ベンズヒドリル−1−ピ
ペラジニル)エチルの油状物(62.1g)、m−ニトロ
ベンズアルデヒド(27.8g)、3−アミノクロトン酸
メチル(21.2g)及びイソプロパノール(240ml)の
混合物を80〜85℃で5時間加熱還流して反応液を得
た。得られた反応液について液体クロマトグラフィーを
用いて、成分を分析したところ、反応液中に含まれるC
V−4093は2塩酸塩として72.6g,U−3は4
塩酸塩として3.36g(3.7%)であった。工程収率8
0.8%。 (2)(1)で得られた反応液の溶媒を留去後、1,2−
ジクロルエタンを加えて溶解し、1,2−ジクロルエタ
ン層を1N−塩酸続いて純水で洗浄後、溶媒を留去し
た。該濃縮物にエタノールを加えて全量360mlに調整
し、35(W/W)%塩酸(13.1ml)及び種晶(40mg)
を加えてかき混ぜ、析出した結晶を分離後、エタノール
(70ml)で洗浄してCV−4093・2塩酸塩のα結晶
(以下、CV−4093(α1′)結晶という)109.7
gを得た。得られた結晶について液体クロマトグラフィ
ーを用いて成分を分析したところ、結晶中に含まれるC
V−4093・2塩酸塩は64.7g、U−3・4塩酸
塩は2.10g(2.6%)であった。工程収率89.1
%。 (3)(2)で得られたCV−4093(α1′)結晶(10
9.7g)に95(V/V)%エタノール(140ml)、イソ
プロパノール(300ml)及び純水(18ml)の混合物を加
えて75〜85℃に昇温して溶解後、冷却し、結晶を得
た。析出した結晶を分離後、イソプロパノール(50ml)
で洗浄してCV−4093・2塩酸塩のα結晶(以下、
CV−4093(α2′)結晶という)97.3gを得た。
得られた結晶について液体クロマトグラフィーを用いて
成分を分析したところ、結晶中に含まれるCV−409
3・2塩酸塩は56.8g、U−3・4塩酸塩は0.85
g(1.2%)であった。工程収率87.8%。
【0016】(4)(3)で得られたCV−4093
2′)結晶(97.3g)に95(V/V)%エタノール
(380ml)を加えて75〜85℃に昇温して溶解後、冷
却し、結晶を得た。析出した結晶を分離後、エタノール
(70ml)で洗浄し、減圧乾燥してCV−4093・2塩
酸塩のα結晶(以下、CV−4093(α3′)結晶と
いう)51.7gを得た。得られた結晶について液体ク
ロマトグラフィーを用いて成分を分析したところ、結晶
中に含まれるCV−4093・2塩酸塩は47.0g、
U−3・4塩酸塩は0.47g(0.8%)であった。工
程収率82.8%。 (5)(4)で得られたCV−4093(α3′)結晶(5
1.7g)、種晶(0.3g)、95(W/W)%アセトン(2
45ml)の混合物を、47〜53℃で2時間、12〜1
8℃で10時間、47〜53℃で1時間、次いで12〜
18℃で3時間、転移反応を行った。得られた結晶を分
離後、アセトン(60ml)で洗浄し、次いで加湿窒素でア
セトンを除去後、通気乾燥して、CV−4093・2塩
酸塩のβ結晶(以下CV−4093(β′)結晶という)
43.7gを得た。得られた結晶につい て液体クロマト
グラフィーを用いて成分を分析したところ、結晶中に含
まれるCV−4093・2塩酸塩は43.2g、U−3
・4塩酸塩0.27g(0.5%)で あった。工程収率9
1.9%。 一貫収率=39.8% 融点 209〜210℃
【0017】
【表1】 実施例1〜6及び比較例1から明らかなように、第二ま
たは第三アミンの存在下に脱水閉環反応せしめること
で、副生成物であるU−3の生成が抑えられ、効率よく
非対称ジヒドロピリジン誘導体及びその塩が得られる。
また、副生成物の生成が少ないため、それを除去するた
めの晶出工程を短縮でき、収率が大幅に向上すること
は、実施例1及び比較例1から明らかである。
【0016】
【発明の効果】本発明の方法によれば、U−3などの副
生成物の生成が少なく、そのため副生成物を除去するた
めの晶出工程を短縮できるので収率が大幅に向上し、従
来に比べて極めて効率よく非対称ジヒドロピリジン誘導
体が得られる。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1及びR2は同一または異なってアルキルを示
    す]で表される化合物と 式 R3−CHO [式中、R3は芳香族基を示す]で表される芳香族アル
    デヒドと式 【化2】 [式中、R4はR1で示されるアルキル以外のエステル形
    成基を示す]で表される化合物とを第二または第三アミ
    ンの存在下に脱水閉環反応せしめることを特徴とする式 【化3】 [R1、R2、R3及びR4は前記と同意義]で表される非
    対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】脱水閉環反応を溶媒の存在下に行なう請求
    項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】溶媒がアルカノールである請求項2記載の
    製造法。
  4. 【請求項4】第二アミンが脂肪族第二アミンである請求
    項1記載の製造法。
  5. 【請求項5】第二アミンが環状第二アミンである請求項
    1記載の製造法。
  6. 【請求項6】第三アミンが脂肪族第三アミンである請求
    項1記載の製造法。
JP4311917A 1991-11-22 1992-11-20 非対称ジヒドロピリジン誘導体の製造法 Expired - Lifetime JP2848165B2 (ja)

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JP30736591 1991-11-22
JP30520192 1992-11-16
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JP3-307365 1992-11-16

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JPH06199789A JPH06199789A (ja) 1994-07-19
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