JPH09130926A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JPH09130926A
JPH09130926A JP7274531A JP27453195A JPH09130926A JP H09130926 A JPH09130926 A JP H09130926A JP 7274531 A JP7274531 A JP 7274531A JP 27453195 A JP27453195 A JP 27453195A JP H09130926 A JPH09130926 A JP H09130926A
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Shigeo Kosaka
茂雄 小坂
Masateru Ishibashi
誠輝 石橋
Kazuo Nonaka
一雄 野中
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置作業が容易であるとともに軽量かつ材料の
合理化が図れる。 【解決手段】分電盤Aの本体1を構成する基体10の両
側部121 ,122 には、長手方向に沿って上下端部及
び中央部にそれぞれ係合体50が取り付けられている。
係合体50の側片53の下端部には略L形の切欠54が
設けられている。一方、隣接する一対の間柱901 ,9
2 の対向する側面には、係止ねじ4が螺着されてい
る。すなわち、間柱901 …の側面から突出した係止ね
じ4の頭部を係合体50の切欠54に挿入すれば、係止
ねじ4の首部を切欠54に係合させ、本体1を各間柱9
1 ,902 に係止固定することができる。よって、分
電盤Aの設置作業が容易になり、しかも、本体1の側板
が間柱901 ,902 にて代用されるから、分電盤Aの
軽量化と材料の合理化とが図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の壁材と第2
の壁材とが間柱を挟んで対向させて配設される構造の壁
内に少なくとも一部が埋込配設される分電盤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような分電盤がコンビ
ニエンスストア等の店舗において用いられてきている。
すなわち、コンビニエンスストア等においては、客が出
入りする店舗部分に分電盤を配設することは好ましくな
いから、一般的には、店舗部分とは壁により隔てられた
電気室等に分電盤が配設される。ここで、店舗部分と電
気室等とを仕切る壁は、垂直方向に略一定の間隔をおい
て配設された複数の間柱に、壁パネルなどから成る第1
の壁材と第2の壁材とが間柱を挟んで相対向するように
取り付けられた構造を有しており、例えば、第1の壁材
が店舗の壁となり、第2の壁材が電気室等の壁となって
いる。
【0003】図15及び図16は、従来例の分電盤B
を、上記構造を有する壁Wに配設した状態を示す図であ
る。この分電盤Bは、前面に2枚の扉97が開閉自在に
取着された函型の本体98内に主幹ブレーカや分岐ブレ
ーカ(図示せず)などの電気機器が納装されて成るもの
であって、以下のようにして壁W内に埋込配設される。
すなわち、図15に示すように、分電盤Bを配置しよう
とする箇所の間柱90の一部を切り取り、切り取られた
柱状体90aを略水平な状態で間柱90の切り取られた
箇所及び他の間柱90に溶接し、これら一対の柱状体9
0aの間に形成されるスペースに分電盤Bを配置して、
さらに、分電盤Bの内部より各柱状体90aに挿通され
た固定ねじ(図示せず)によって分電盤Bを固定するよ
うになっている。その後、図16に示すように、分電盤
Bの前面側から壁パネルより成る第2の壁材96が間柱
90に固着されて分電盤Bが壁W内に埋込配設される。
【0004】しかしながら、上記従来構成では、分電盤
Bを壁内に埋込配設するために、間柱90の一部を切り
取ったり、切り取った間柱90から成る柱状体90aを
溶接しなければならず、非常に面倒な作業が必要になる
という問題があった。一方、本出願人は、上記のような
面倒な作業を行うことなく埋込配設することができる分
電盤を既に提案している(特願平6−85090号参
照)。この分電盤は、一般家庭用ではあるが、一面が開
口する略函型の下箱の内部にブレーカ等の電気機器を納
装するとともに開口面を開閉自在に塞ぐ蓋が下箱に取り
付けられ、この下箱が隣接する一対の間柱間に配置され
るとともに、下箱内から各間柱に挿通された固定ねじを
用いて下箱が間柱に固定されて壁内に埋込配設されるの
であって、間柱を切り取ったり溶接するような作業が不
要となり、設置作業を容易にすることができるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記後者の
従来構成においては、主幹ブレーカや多数の分岐ブレー
カを略函型の下箱内に納装しているため、分電盤全体の
重量が重くなって運搬が困難になるという問題があっ
た。また、垂直方向に配設された隣接する一対の間柱に
下箱が取り付けられる構造上、下箱の側板は本来不要で
あり、材料の合理化が図れないという問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、設置作業が容易である
とともに軽量かつ材料の合理化が図れる分電盤を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、第1の壁材と第2の壁材とが間
柱を挟んで対向させて配設される構造の壁内に少なくと
も一部が埋込配設される分電盤であって、前面側に電気
機器が取着され背面を第1の壁材に対向させて隣接する
間柱間に配置される本体と、第2の壁材と対向する本体
の前面に取り付けられる枠体と、この枠体の前面に開閉
自在に取着される蓋体とを備え、本体の両側部に係合部
を設けるとともに、隣接する一対の間柱の互いに対向す
る側面に本体の係合部と係合する係合手段を設けて成る
から、本体の係合部を、隣接する一対の間柱の側面に設
けられた係合手段に係合することで本体を各間柱に係止
固定することができ、間柱を切り取るなどの面倒な設置
作業が不要となり、しかも、本体が固定された一対の間
柱が本体の側板の代わりになり、本体自体に側板を設け
る必要がないから軽量化と材料の合理化とが図れる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、電気機器が取り付けられる取付体と、係合部を有す
る係合体とを板状の基体の両側部に各々螺子により固定
して上記本体を構成し、基体の両側部を中央部よりも前
面側に突出させて成るから、基体の両端部と第1の壁材
との間に隙間が形成されることになり、取付体や係合体
を固定する螺子の頭などを逃がすことができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、上記基体の両側端部を内側に折曲して成るから、運
搬時に基体の側端で手を切るような事故を防ぐことがで
きる。請求項4の発明は、請求項3の発明において、係
合体の固定箇所に対応した上記基体両側折曲部分に切欠
部を設けたから、この切欠部に係合体を位置決めするこ
とができ、基体への係合体の取付けが容易になる。
【0010】請求項5の発明は、請求項2乃至4の発明
において、上記係合手段が間柱の側面より突出する突出
体より成り、突出体が挿入係止される上記係合部が係合
体に設けられた切欠より成るから、突出体を切欠に係合
させることで本体を間柱に係止させることができ、埋込
配設時の仮止作業が容易になる。請求項6の発明は、請
求項2乃至請求項5の発明において、上記壁内に配線さ
れている電線が本体内に導入される方向における上記基
体の端部を示す表示手段を本体の前面側に設けたから、
本体を間柱間に埋込配設した状態でこれらの間柱間に第
2の壁材を配設する場合に、上記表示手段によって電線
導入方向における基体の端部の位置が容易に分かり、こ
の位置に第2の壁材の端面を位置合わせすることが容易
となり、取付施工性を向上させることができるとともに
第2の壁材が本体内に導入される電線の邪魔になるのを
防止することができる。
【0011】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、上記係合体に着脱自在に貼着される貼着体にて上記
表示手段を構成したから、表示が簡単に行なえるととも
に、間柱間に第2の壁材を配設した後では不要となった
貼着体を剥がして取り外すことができ、再利用が可能に
なる等の使い勝手の向上が図れる。請求項8の発明は、
請求項7の発明において、上記貼着体を非導電材料にて
形成したから、作業者が取付作業の完了後に誤って貼着
体を外し忘れ、且つ通常の使用状態中に貼着体が外れ落
ちて導電部に接触した場合、短絡等の事故発生を防止す
ることができる。
【0012】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、上記係合体を上記表示手段に用いて成るから、係合
体を表示手段に兼用することで表示手段として別途部品
を追加する必要がなく、コストアップを抑えることがで
きる。請求項10の発明は、請求項6の発明において、
上記基体より立設された柱体にて上記表示手段を構成し
たから、第2の壁材を間柱間に配設した後に、電線を柱
体に結束することができ、分電盤全体の空きスペースを
有効利用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)本発明の第1の実施形態を図1乃至図8
により詳細に説明する。本実施形態における分電盤A
は、本体1と、中蓋60と、枠体70と、外蓋80とを
備えている。
【0014】さらに、本体1は、矩形板状の基体10
と、主幹ブレーカ2や多数の分岐ブレーカ3が取り付け
られる取付体20と、本体1を隣接する一対の間柱90
1 ,902 に取り付けるための係合体50とから成る。
基体10は金属製であり、図1に示すように長手方向に
沿って折曲形成された段部13により中央部11よりも
前面側に突出させられた側部121 ,122 を両側に有
しており、両側部121 ,122 の上下両端近傍と略中
央に、それぞれ係合体50が固定ねじ52により取り付
けられて固定される。また、両側部12 1 ,122 の端
部及び中央部11の上下両端は前面内側に折曲されてい
る。このため、分電盤Aを運搬する際に基体10の端面
に存在するばりやかえりなどに直接手が触れることがな
く、怪我などの事故を防止することができる。なお、基
体10の下端部には、基体10に対して前面側に略直交
するような底板16が取り付けられている。この底板1
6は、両側片121 ,122 の下端部に設けられた立ち
上げ片17に側片16aがねじ止めされることで基体1
0に固定されている(図3参照)。
【0015】係合体50は金属製であって、図2に示す
ように略L形に形成されている。固定片51には固定ね
じ52が挿通される一対のねじ孔51aが穿設されてお
り、基体10の側部121 ,122 に穿設されたねじ孔
12aに基体10の背面側から挿通された固定ねじ52
を螺合させることで、係合体50の固定片51が固定ね
じ52によって基体10の側部121 ,122 に固定さ
れる。ここで、側部121 ,122 は、段部13によっ
て中央部11から前面側に突出させてあるから、図3に
示すように側部121 ,122 の背面側には第1の壁材
95との間に隙間15が形成されることになる。その結
果、係合体50を側部121 ,122 に取り付けた場合
に、固定ねじ52のねじ頭を上記隙間15に逃がすこと
ができ、しかも、段部13の段差分だけ本体1内の収納
スペースを拡げることも可能である。なお、各側部12
1 ,122 の上下両端に取着される係合体50の固定片
51には、基体10に取付体20を取着するための取付
ねじ30が挿通される挿通孔51bが穿孔されている。
また、係合体50の固定箇所に対応した側部121,1
2 の端部折曲部分には、位置決め用の切欠部14が形
成されている。すなわち、係合体50を基体10の側部
121 ,122 に取り付ける際に、上記切欠部14に係
合体50の固定片51を位置合わせすることができ、基
体10の側部121 ,122 への係合体50の取付けを
容易にすることができる。
【0016】さらに、係合体50の固定片51より前面
側に立ち上がる側片53には、係合部たる切欠54と、
間柱901 ,902 に係合体50を固定するための固定
ねじが挿通されるねじ挿通孔55とが設けてある。切欠
54は、側片53の下端部分に矩形板状の補強片53a
を固着したうえで、この補強片53aともども側片53
を略L形に切り欠いて形成されている。また、側片53
の上端部には内側に折曲された折曲片53bが設けられ
ており、上記ねじ挿通孔55はこの折曲片53bと側片
53とを連通するように穿孔されている。このように、
側片53に補強片53a及び折曲片53bを設けたこと
により、切欠54やねじ挿通孔55を設けることによる
側片53の強度の低下を補っている。さらに、側片53
の先端部は内側に略直角に折り曲げられており、この折
り曲げられた部分にて枠体70を本体1に取着するため
のねじ孔56aを有する取着片56が形成されている。
【0017】取付体20は、基体10の側片121 ,1
2 に取着される一対のフレーム21と、主幹ブレーカ
2や分岐ブレーカ3が取り付けられる複数の受け板22
と、補強用の補強板23などを備えている。これらのフ
レーム21は、断面コ字形の帯状板により形成され、前
面には受け板22等を取り付けるための取付ねじが挿通
されるねじ挿通孔21aが一定の間隔で長手方向に沿っ
て多数設けられ、さらに、両端には取付用の取付ねじ孔
21cを有する取付片21bが突設されている。また、
受け板22は、矩形状の板材の両側に段差を設けること
で両側片部22aを前面側に突出させて形成されてお
り、この両側片部22aには、フレーム21に設けられ
たねじ挿通孔21aに対応させて多数の挿通孔22bが
列設されている。そして、図1に示すように、最上段に
位置する受け板22には主幹ブレーカ2が取り付けら
れ、中段及び最下段に位置する受け板22には多数の分
岐ブレーカ3が上下方向に2列に並べて取り付けられ
る。このように主幹ブレーカ2あるいは分岐ブレーカ3
が取り付けられた受け板22は、その両側片部22aに
設けられた挿通孔22bにねじを通してフレーム21の
ねじ挿通孔21aにねじ締めすることにより、両フレー
ム21に橋架して取り付けられる。なお、両フレーム2
1の下端部には、補強のために受け板22と略同一の形
状を有する補強板23が同じように橋架して取り付けら
れる。
【0018】中蓋60は主幹ブレーカ2及び多数の分岐
ブレーカ3のハンドル2a,3bを前面側に露出させる
ための窓孔61を有し、略コ字状の中蓋枢着台62に回
動自在に枢着される。中蓋枢着台62は、一方のフレー
ム21(図1において正面から見て右側)の上端部、中
央部及び下端部にそれぞれねじによりフレーム21のね
じ挿通孔21aにねじ止めされて取り付けられている。
また、中蓋60の側部には上下両端部には止めねじ63
がそれぞれ取り付けられており、これらの止めねじ63
を、他方のフレーム21(図1において正面から見て左
側)の上下両端部にそれぞれねじによりフレーム21の
ねじ挿通孔21aにねじ止めされて取り付けられた止め
ねじ受け台64にねじ止めすることにより、取付体20
に対して中蓋60を閉じた状態で固定することができ
る。
【0019】矩形状の枠体70は、断面略コ字形の枠フ
レーム71の内側端より全周に渡って内側へ略L形に屈
曲して成る取付部72、および枠フレーム71の外側端
より取付部72に対して背面側へ突出する鍔部73を備
えている。取付部72の長手方向に沿った両側には、上
端部、中央部及び下端部にそれぞれだるま孔から成る取
付孔74が設けられている。つまり、図3〜図5に示す
ように、この取付孔74と係合体50の取着片56に設
けられたねじ孔56aとに取付ねじ75を挿通してねじ
止めすることによって枠体70が本体1に取り付けられ
るのである。ここで、実際の取付作業においては、取着
片56のねじ孔56aに取付ねじ75を予め螺着してお
き、取付ねじ75の頭部75aを取付部72の取付孔7
4の大径部に挿通し、枠体70を下方へスライドさせる
ことで取付孔74の小径部を取付ねじ75の首部に係止
させ、枠体70を仮止めすることができる。また、取付
ねじ75を締め付けた状態では、図3に示すように枠体
70の外側の鍔部73が壁面(第2の壁材96の表面)
に当接し、このとき、枠体70の取付部72と係合体5
0の取着片56との間には僅かな隙間6が生じるように
なっている。
【0020】外蓋80は、図1及び図5に示すように、
枠体70の取付部72に上下端部及び中間部の計4箇所
に蝶番81により開閉自在に取り付けられている。ここ
で、外蓋80の蝶番81側の側片には、上下端部及び中
央部に切欠部82が設けられている。このため、外蓋8
0を枠体70に対して略90度以上開いた状態では、枠
体70の取付部72に設けられた3箇所の取付孔74が
各々上記切欠部82より前面側に露出するようになって
いる。その結果、枠体70に外蓋80を取り付けたまま
で枠体70を本体1に取り付けあるいは取り外すことが
可能となり、作業性の向上が図れる。なお、図5及び図
6に示すように、外蓋80の開放端側には周知の構造を
有する鍵部83が設けられており、鍵部83の施解錠を
行うロックレバー84が外蓋80の前面側に露設されて
いる。
【0021】本実施形態における分電盤Aは、図7に示
すように、隣接する一対の間柱90 1 ,902 の間に埋
込配設される。金属製の間柱90は矩形筒状に形成さ
れ、背面に第1の壁材95が固着され、前面には図8に
示すように第2の壁材96が固着される(図4参照)。
また、各間柱901 ,902 の互いに対向する側の側面
には、突出体としての係止ねじ4が、分電盤Aの本体1
が備える係合体50に対応してそれぞれ3箇所に螺着さ
れている。この係止ねじ4の頭部を、略L形に形成され
た切欠54の開口端54aより挿入し、本体1を背面側
(第1の壁材95側)に移動させる。これにより、係止
ねじ4の首部が切欠54と係合され、本体1を各間柱9
1 ,902 に係止固定することできる。また、間柱9
1 ,90 2 の側面には、係合体50のねじ挿通孔55
に挿通された固定ねじ57がねじ止めされるねじ孔91
が設けられており、固定ねじ57と係止ねじ4とを締め
付ければ、係合体50と間柱901 ,902 との結合を
強固に行うことができる。なお、図4に示すように本体
1の上部は開放させてあるから、第1及び第2の壁材9
5,96の間に立ち下げ配線された電源線5を本体1内
に引き込むことができ(図7参照)、引き込まれた電源
線5は上側に位置する主幹ブレーカ2の入力端子に接続
される。
【0022】上記構成によれば、本体1の係合体50に
設けられた切欠54を間柱901 ,902 の側面に螺着
された係止ねじ4に係合することで、本体1を間柱90
1 ,902 に係止固定することができる。このため、一
対の間柱901 ,902 の間に本体1を容易に埋込配設
することができ、間柱901 ,902 を切り取ったり、
溶接したりするような面倒な作業が不要となる。しか
も、間柱901 ,902が本体1の両側板の代わりにな
るため、本体1に側板などを設ける必要がないから軽量
化と材料の合理化とが図れるのである。
【0023】(実施形態2)図9乃至図11は本発明の
第2の実施形態を示す図であり、基本的な構成について
は実施形態1と共通である。したがって、実施形態1と
共通する部分には同一の符号を付して説明は省略し、本
実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0024】上述の実施形態1においては、本体1を一
対の間柱901 ,902 の間に埋込配設した後、間柱9
1 ,902 の前面側に第2の壁材96が固着されて壁
が形成されるのであるが、その際、壁W内に立ち下げ配
線されている電源線5が本体1内に導入される方向にお
ける基体10の端部、すなわち基体10の上端と、本体
1の上方にて間柱901 ,902 に固着される第2の壁
材961 の下端とを位置合わせする目印が無いことか
ら、例えば、第2の壁材961 の下端が基体10の上端
よりも下側になると、壁内に立ち下げ配線された電源線
5を本体1内に配設された主幹ブレーカ2の入力端子2
bに接続するときに電源線5が第2の壁材961 と当接
する場合がある。これは、主幹ブレーカ2の入力端子2
bの位置が若干高くなっており、分電盤内に配設された
状態では前面側にやや片寄って位置しているためであ
る。このように、第2の壁材961 の下端に電源線5が
当接していると、第2の壁材961 の下端面にて電源線
5の被覆が破れ易くなってしまう恐れがある。
【0025】そこで、本実施形態は上記のような不具合
を解消するため、本体1の上方に配設される第2の壁材
961 の下端の位置合わせの目印となる貼着体31を、
最上段の両側の係合体50の前面に着脱自在に貼着して
おり、この点に本実施形態の特徴がある。なお、この貼
着体31以外の構成については実施形態1と共通であ
る。
【0026】上記貼着体31は、例えば非導電性を有す
るフェノール樹脂(ベークライトなど)のような合成樹
脂の板材によって短冊形に形成され、その貼着面に比較
的に接着力の弱い接着材が塗布されたり、あるいは両面
テープが貼り付けられるなどしてある。したがって、上
記接着面を所望の箇所にあてがうことによって貼着体3
1が着脱自在に係合体50に貼着される。
【0027】ここで、貼着体31を係合体50に貼着す
る場合に、図9及び図11に示すように、貼着体31の
上端と基体10の上端との水平方向の位置を略一致させ
ている。したがって、貼着体31によって電源線5の導
入方向(引込み方向)における基体10の端部(上端)
の位置が容易に分かるものである。その結果、本体1を
間柱901 ,902 の間に配設した状態で本体1の上方
に第2の壁材961 を固着する際に、貼着体31の上端
に第2の壁材961 の下端の端面を位置合わせすること
により、基体10の上端と第2の壁材961 の下端とを
容易に位置合わせすることができる。そして、上述のよ
うに第2の壁材961 をその下端面を水平方向において
基体10の上端と略一致させるように間柱901 ,90
2 に固着すれば、第2の壁材961 の下端が基体10の
上端よりも下側にくることがなくなり、図10及び図1
1に示すように主幹ブレーカ2の入力端子2bに接続さ
れる電源線5が第2の壁材961 の下端に当接せず、第
2の壁材961 との当接による電源線5の被覆の破れ等
の不具合の発生を防止することができる。
【0028】また、表示手段たる上記貼着体31は着脱
自在に形成されているため、第2の壁材961 を間柱9
1 ,902 に固着した後で剥がして係合体50から取
り外すことができる。そのため、貼着体31の再利用が
可能になる等の使い勝手の向上が図れるという利点があ
る。さらに、分電盤Aの設置作業者が取付作業終了後に
誤って貼着体31を外し忘れ、且つ通常の使用状態中に
貼着体が外れ落ちて分電盤A内の導電部に接触したとし
ても、本実施形態では貼着体31を非導電性を有す合成
樹脂にて形成しているため、短絡等の事故発生を防止す
ることができ、分電盤としての信頼性を向上させ得ると
いう利点もある。
【0029】(実施形態3)図12は本発明の第3の実
施形態を示す要部側面断面図である。本実施形態では、
実施形態2における貼着体31の代わりに基体10の両
側部121 ,122の最上段に取着される係合体50を
表示手段に兼用した点に特徴があり、他の構成について
は実施形態1と共通であるから説明は省略する。
【0030】図12に示すように、基体10の上端面と
係合体50の上端面とが略面一となるように、基体10
の両側部121 ,122 に係合体50を取り付けるよう
にしてある。したがって、実施形態2の場合と同様に、
本体1の上方に第2の壁材961 を固着する際に、係合
体50の上端に第2の壁材961 の下端の端面を位置合
わせすることにより、基体10の上端と第2の壁材96
1 の下端とを容易に位置合わせすることができる。しか
も、本体1を間柱901 ,902 に取り付けるための係
合体50を表示手段に兼用しているから、実施形態2の
ように新たに貼着体31のような部材を設ける必要がな
く、部品(貼着体31)の増加によるコストアップを抑
えることができるという利点がある。
【0031】(実施形態4)図13及び図14は本発明
の第4の実施形態を示す図である。本実施形態では、実
施形態2における貼着体31の代わりに、基体10の上
端部から前面側に立設された柱体(ポール)32を表示
手段とした点に特徴があり、他の構成については実施形
態1と共通であるから説明は省略する。
【0032】図13に示すように上記ポール32は断面
形状が略円形に形成されており、図14に示すようにそ
の上端面が基体10の上端面と略面一となるように基体
10に立設されている。したがって、実施形態2の場合
と同様に、本体1の上方に第2の壁材961 を固着する
際に、ポール32の上端に第2の壁材961 の下端の端
面を位置合わせすることにより、基体10の上端と第2
の壁材961 の下端とを容易に位置合わせすることがで
きる。しかも、図14に示すように、結束バンドなどの
紐体33にて上記ポール32に複数本の電源線5を結束
するようにすれば、分電盤A全体の空きスペースを有効
利用することができるという利点もある。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、第1の壁材と第2の
壁材とが間柱を挟んで対向させて配設される構造の壁内
に少なくとも一部が埋込配設される分電盤であって、前
面側に電気機器が取着され背面を第1の壁材に対向させ
て隣接する間柱間に配置される本体と、第2の壁材と対
向する本体の前面に取り付けられる枠体と、この枠体の
前面に開閉自在に取着される蓋体とを備え、本体の両側
部に係合部を設けるとともに、隣接する一対の間柱の互
いに対向する側面に本体の係合部と係合する係合手段を
設けて成るので、本体の係合部を、隣接する一対の間柱
の側面に設けられた係合手段に係合することで本体を各
間柱に係止固定することができ、間柱を切り取るなどの
面倒な設置作業が不要となり、しかも、本体が固定され
た一対の間柱が本体の側板の代わりになり、本体自体に
側板を設ける必要がないから軽量化と材料の合理化とが
図れるという効果がある。
【0034】請求項2の発明は、電気機器が取り付けら
れる取付体と、係合部を有する係合体とを板状の基体の
両側部に各々螺子により固定して上記本体を構成し、基
体の両側部を中央部よりも前面側に突出させて成るの
で、基体の両端部と第1の壁材との間に隙間が形成され
ることになり、取付体や係合体を固定する螺子の頭など
を逃がすことができ、また、本体を第1の壁材に近づけ
て配設することができるから、第2の壁材と本体の背面
との間隔を広げることができ、電気機器の収納スペース
を拡大することができるという効果がある。
【0035】請求項3の発明は、上記基体の両側端部を
内側に折曲して成るので、運搬時に基体の側端で手を切
るような事故を防ぐことができるという効果がある。請
求項4の発明は、係合体の固定箇所に対応した上記基体
両側折曲部分に切欠部を設けたので、この切欠部に係合
体を位置決めすることができ、基体への係合体の取付け
が容易になるという効果がある。
【0036】請求項5の発明は、上記係合手段が間柱の
側面より突出する突出体より成り、突出体が挿入係止さ
れる上記係合部が係合体に設けられた切欠より成るの
で、突出体を切欠に係合させることで本体を間柱に係止
させることができ、埋込配設時の仮止作業が容易になる
という効果がある。請求項6の発明は、上記壁内に配線
されている電線が本体内に導入される方向における上記
基体の端部を示す表示手段を本体の前面側に設けたの
で、本体を間柱間に埋込配設した状態でこれらの間柱間
に第2の壁材を配設する場合に、上記表示手段によって
電線導入方向における基体の端部の位置が容易に分か
り、この位置に第2の壁材の端面を位置合わせすること
が容易となり、取付施工性を向上させることができると
ともに第2の壁材が本体内に導入される電線の邪魔にな
るのを防止することができるという効果がある。
【0037】請求項7の発明は、上記係合体に着脱自在
に貼着される貼着体にて上記表示手段を構成したので、
表示が簡単に行なえるとともに、間柱間に第2の壁材を
配設した後では不要となった貼着体を剥がして取り外す
ことができ、再利用が可能になる等の使い勝手の向上が
図れるという効果がある。請求項8の発明は、上記貼着
体を非導電材料にて形成したので、作業者が取付作業の
完了後に誤って貼着体を外し忘れ、且つ通常の使用状態
中に貼着体が外れ落ちて導電部に接触した場合、短絡等
の事故発生を防止して分電盤としての信頼性を向上させ
ることができるという効果がある。
【0038】請求項9の発明は、上記係合体を上記表示
手段に用いて成るので、係合体を表示手段に兼用するこ
とで表示手段として別途部品を追加する必要がなく、コ
ストアップを抑えることができるという効果がある。請
求項10の発明は、上記基体より立設された柱体にて上
記表示手段を構成したので、第2の壁材を間柱間に配設
した後に、電線を柱体に結束することができ、分電盤全
体の空きスペースを有効利用することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の要部を示す分解斜視図である。
【図3】同上の要部を示す一部省略した断面図である。
【図4】同上を示す上部平面図である。
【図5】同上の外蓋を開けた状態を示す正面図である。
【図6】同上の斜視図である。
【図7】同上を間柱に固定した状態を示す平面図であ
る。
【図8】同上を間柱に固定し第2の壁材を固着した状態
を示す平面図である。
【図9】実施形態2を示す要部平面図である。
【図10】同上の第2の壁材を固着した状態での要部平
面図である。
【図11】同上の第2の壁材を固着した状態での要部側
面断面図である。
【図12】実施形態3を示す要部側面断面図である。
【図13】実施形態4を示す要部平面図である。
【図14】同上の第2の壁材を固着した状態での要部側
面断面図である。
【図15】従来例を示す平面図である。
【図16】同上を示す平面図である。
【符号の説明】
A 分電盤 1 本体 4 係止ねじ 50 係合体 54 切欠 70 枠体 80 外蓋 901 ,902 間柱 95 第1の壁材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の壁材と第2の壁材とが間柱を挟ん
    で対向させて配設される構造の壁内に少なくとも一部が
    埋込配設される分電盤であって、前面側に電気機器が取
    着され背面を第1の壁材に対向させて隣接する間柱間に
    配置される本体と、第2の壁材と対向する本体の前面に
    取り付けられる枠体と、この枠体の前面に開閉自在に取
    着される蓋体とを備え、本体の両側部に係合部を設ける
    とともに、隣接する一対の間柱の互いに対向する側面に
    本体の係合部と係合する係合手段を設けて成ることを特
    徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】 電気機器が取り付けられる取付体と、係
    合部を有する係合体とを板状の基体の両側部に各々螺子
    により固定して上記本体を構成し、基体の両側部を中央
    部よりも前面側に突出させて成ることを特徴とする請求
    項1記載の分電盤。
  3. 【請求項3】 上記基体の両側端部を内側に折曲して成
    ることを特徴とする請求項2記載の分電盤。
  4. 【請求項4】 係合体の固定箇所に対応した上記基体両
    側折曲部分に切欠部を設けたことを特徴とする請求項3
    記載の分電盤。
  5. 【請求項5】 上記係合手段は間柱の側面より突出する
    突出体より成り、突出体が挿入係止される上記係合部は
    係合体に設けられた切欠より成ることを特徴とする請求
    項2乃至4記載の分電盤。
  6. 【請求項6】 上記壁内に配線されている電線が本体内
    に導入される方向における上記基体の端部を示す表示手
    段を本体の前面側に設けたことを特徴とする請求項2乃
    至請求項5記載の分電盤。
  7. 【請求項7】 上記係合体に着脱自在に貼着される貼着
    体にて上記表示手段を構成したことを特徴とする請求項
    6記載の分電盤。
  8. 【請求項8】 上記貼着体を非導電材料にて形成したこ
    とを特徴とする請求項7記載の分電盤。
  9. 【請求項9】 上記係合体を上記表示手段に用いて成る
    ことを特徴とする請求項6記載の分電盤。
  10. 【請求項10】 上記基体より立設された柱体にて上記
    表示手段を構成したことを特徴とする請求項6記載の分
    電盤。
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