JPH11280242A - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JPH11280242A
JPH11280242A JP24555198A JP24555198A JPH11280242A JP H11280242 A JPH11280242 A JP H11280242A JP 24555198 A JP24555198 A JP 24555198A JP 24555198 A JP24555198 A JP 24555198A JP H11280242 A JPH11280242 A JP H11280242A
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君平 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通線を必要としない所において別途通線用蓋
体を取付ける必要がなく、通線を必要とする箇所におい
ては切断するのみで簡単に通線ができる。 【解決手段】 上方が開口した平面視四角形状をした薄
箱状の本体部4の上端開口縁部に側方に向けて結合片5
を突設してボトムプレート2を構成する。薄箱状の本体
部4の立ち上がり壁片6に立ち上がり壁片6の下端から
上端に至るように外側から内側に向けて凹む通線用の凹
み部7を形成する。トッププレート1によりボトムプレ
ート2の上開口を閉塞すると共にトッププレート1の外
周端部に設けた接合片8とボトムプレート2の上端外周
端部に設けた結合片5とを接合して凹み部7の上端を塞
ぐ。上記縦方向に伸びる凹み部7の上端部の閉塞部分を
開口部形成のための切断可能部9とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トッププレートと
ボトムプレートとの周囲を接合してなるフリーアクセス
フロア用の床パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】床下から床上に床パネルを介して通線す
ることができるようにした床パネルとして例えば特開平
6ー113433号公報が知られている。
【0003】この従来例にあっては、床パネルに開口部
を形成し、この開口部に通線用蓋体を上面部の天板が水
平となる取付け状態と傾斜する取付け状態とを選択でき
るように取付けてあり、通線が必要でない箇所において
は通線用蓋体の天板が水平となるように取付け、通線が
必要な箇所においては通線用蓋体の天板が傾斜するよう
に取付けて傾斜した天板の下方に沿って床下からケーブ
ルを通線するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例にあって
は、通線用蓋体を上面部の天板が水平となる取付け状態
と傾斜する取付け状態とを選択できるように取付けるた
め、通線用蓋体の取付けの構造が複雑で、通線用蓋体及
び床パネルの通線用蓋体の取付け部分が2種類の取付け
が可能なような複雑な構造となり、コストも高くなる。
また、通線が必要でない箇所においても開口部に通線用
蓋体を取付けているので、この部分の強度が弱くなる。
更に施工時に通線用蓋体を取付けるのを忘れて施工した
り、あるいは、施工時に通線用蓋体が床パネルから外れ
て施工しにくかったりというトラブルが発生するおそれ
がある。しかも、通線用蓋体の2種類の取付けを選択す
るものであるから、床パネルの施工時に通線用蓋体の床
パネルへの取付け状態を誤った取付け状態で取付けて施
工するというトラブルの発生もある。
【0005】また、従来のトッププレート1とボトムプ
レート2との周囲を接合してなる床パネル3においては
内部にモルタル40aを充填してあるが、このものにお
いては、芯材40としてモルタル40aを充填する際
に、図30に示すように、ボトムプレート2の底が上と
なるようにした状態で内部にモルタル40aを充填する
ものであり、この場合、モルタル40aが完全に充填さ
れず、モルタル40aとボトムプレート2の底との間に
僅かな隙間Sが生じる場合があり、このものにおいては
上から大きな荷重がかかった場合、上記隙間Sがあるた
め特にモルタル40aの中央部分においてクラックが生
じやすいという問題がある。
【0006】また、従来にあっては、図23(b)のよ
うに支柱20の上部の下載置部22に床パネル3のコー
ナ部分のボトムプレート2の下面部を載置するのである
が、図23に示す載置長さWが一定であるとした場合、
支柱20から下載置部22の先端までの長さL1が長く
なると、下載置部22にかかるモーメントが大きくな
り、下載置部22のがたつきが生じやすいと言う問題が
ある。
【0007】また、トッププレート1とボトムプレート
2との周囲を接合してなる床パネル3においては、金属
性のボトムプレート2が変形していると、床パネル3自
体が変形してしまって正確な形状の床パネル3とするこ
とができないという問題がある。
【0008】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、通線を必要としない所において別
途通線用蓋体を取付ける必要がなく、構造が簡略化し且
つ施工が容易となり、また、通線を必要とする箇所にお
いては切断するのみで簡単に通線ができる構造とするこ
とができ、また、切断可能部の切断が簡単且つ正確に行
え、更に、通線に必要な部分の幅を最小にできて床パネ
ルの強度の低下を防ぎながら通線が可能で、大きな荷重
を支持する箇所の床パネルとしても問題がなく、更に、
合理的な構成で床パネルの強度を高めることができ、ま
た、モルタルが完全に充填されてない場合でも中央部に
おいてはモルタルとボトムプレートの底との間に隙間が
生じないようにして中央部に荷重が作用してもモルタル
にクラックが生じたりすることがなく、また、床パネル
をがたつきなく確実に支柱の上部に設けた下載置部22
に安定して支持することができ、また、現場において、
通線が最低必要な箇所においては予め切断可能部を切断
しておくことで、現場では切断することなく通線がで
き、また、ボトムプレートの変形を防止すると共に強度
を向上させることができる床パネルを提供することを課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の床パネルは、トッププレート1とボトムプ
レート2との周囲を接合してなる床パネル3であって、
上方が開口した平面視四角形状をした薄箱状の本体部4
の上端開口縁部に側方に向けて結合片5を突設してボト
ムプレート2を構成し、薄箱状の本体部4の立ち上がり
壁片6に立ち上がり壁片6の下端から上端に至るように
外側から内側に向けて凹む通線用の縦方向に伸びる凹み
部7を形成し、トッププレート1によりボトムプレート
2の上開口を閉塞すると共にトッププレート1の外周端
部に設けた接合片8とボトムプレート2の上端外周端部
に設けた結合片5とを接合して縦方向に伸びる凹み部7
の上端を塞ぎ、上記縦方向に伸びる凹み部7の上端部の
閉塞部分を開口部形成のための切断可能部9として成る
ことを特徴とするものである。このような構成とするこ
とで、通線が必要でない箇所においては、切断可能部9
を切除することなく通常の床パネルと同様に施工し、通
線が必要な箇所においては、切断可能部9を切除して凹
み部7の上端部を開口し、この上端を開口した凹み部7
を通して通線することができるものである。
【0010】また、縦方向に伸びる凹み部7の上端部を
塞ぐ接合片8の部位乃至結合片5の部位のいずれか一方
又は両方にミシン目や薄肉溝等の切断補助部9aを設け
ることが好ましい。このような構成とすることで、切断
可能部9を切断する際、ミシン目や薄肉溝等の切断補助
部9aにおいて切断することで、簡単に切断可能部9を
切断して凹み部7の上端を開口することができるもので
ある。
【0011】また、隣接する床パネル3の対向する箇所
に切断可能部9を設け、切断可能部9の凹み部7の凹み
方向と同じ方向の幅を標準のフレキシブル電線管13の
直径の約1/2とすることが好ましい。このような構成
とすることで、隣接する床パネル3の切断可能部9を切
除することで隣接する床パネル3の開口部が連続してち
ょうど標準のフレキシブル電線管13の直径に略等しい
幅となって、標準のフレキシブル電線管13を通すこと
ができ、これにより、切断可能部9の凹み部7の凹み方
向と同じ方向の幅を最小の幅にでき、床パネル3の強度
の低下を防ぐことができるものである。
【0012】また、ボトムプレート2の薄箱状の本体部
4の底部16から上方に複数の突出部14を形成し、ト
ッププレート1と突出部14の上端部とを結合するもの
であって、この結合部15を平面視でトッププレート1
の中心から放射状に複数個設けると共にトッププレート
1の対角線を結ぶ線上に配置する結合部15の数を放射
状の他の線上に配置する結合部15の数よりも多くする
ことが好ましい。このような構成とすることで、床パネ
ル3の平面視における最も長さの長い部分である対角線
の部分でより強固にトッププレート1とボトムプレート
2とを結合することができるものである。
【0013】また、ボトムプレート2の中央部を内側に
凹ませてモルタル充填後に少なくとも中央部においてモ
ルタル40aが密着するための中央隙間防止突部50を
形成することが好ましい。このような構成とすること
で、ボトムプレート2の底が上となるようにした状態で
内部にモルタル40aを充填した場合、モルタル40a
が完全に充填されないで、モルタル40aとボトムプレ
ート2の底との間に僅かな隙間Sが生じる場合でも、ボ
トムプレート2の底部の中央部においてモルタル40a
が中央隙間防止突部50に接触し、これにより使用中に
上から大きな荷重がかかった場合、床パネル3の中央部
においてモルタル40aが中央隙間防止突部50に支持
されてクラックが生じないものである。
【0014】また、上方が開口した平面視四角形状をし
た薄箱状の本体部4の四隅部を四角形状の四辺を形成す
る線よりも外側に膨らませて隅膨らみ部51を形成する
ことが好ましい。このような構成とすることで、支柱2
0の上部の下載置部22にボトムプレート2の隅膨らみ
部51が載置されることになり、下載置部22における
載置長さWを一定とした場合における支柱20から下載
置部22の先端までの長さL2を短くできて、下載置部
22にかかるモーメントが小さくなり、下載置部22の
がたつきが生じないようにできるものである。
【0015】また、開口部形成のための複数個の切断可
能部9のうち1個以上の切断可能部9を残して他の切断
可能部9をキャップ支持部52を残して切断して開口部
を形成すると共に開口部をキャップ53にて塞ぐことが
好ましい。このような構成とすることで、通線が最低必
要な箇所においては予め切断可能部9を切断しておくこ
とで、現場では切断することなく通線ができるものであ
り、また、現場において更に通線が必要な場合には残り
の未切断の切断可能部9を切断して開口部を形成して通
線することができるものである。
【0016】また、ボトムプレート2の底面の周囲の4
辺に平行な細長い凹乃至凸の補強条部54を形成するこ
とが好ましい。このような構成とすることで、ボトムプ
レート2の変形を底面の周囲の4辺に平行な細長い凹乃
至凸の補強条部54により防止することができ、正確な
形状の床パネル3を形成することができるものであり、
また、床パネル3の強度も向上することができるもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。床パネル3は鉄のような金
属製のトッププレート1と、鉄のような金属製のボトム
プレート2との周囲を結合して構成してあり、両プレー
トの内部に軽量モルタルや発泡合成樹脂等が充填してあ
って芯材40を形成してある。
【0018】ボトムプレート2は図6に示すように、上
方が開口した平面視四角形状をした薄箱状の本体部4の
上端開口縁部に側方に向けてフランジを突出して主体を
構成してあり、上記フランジが結合片5となっている。
薄箱状の本体部4の立ち上がり壁片6には下端から上端
に至るように外側から内側に向けて凹む通線用の縦方向
に伸びる凹み部7が形成してあり、この凹み部7の上端
は上記フランジよりなる結合片5により塞がれている。
上記凹み部7はボトムプレート2の本体部4の立ち上が
り壁片6に1乃至複数個設けてある。また、ボトムプレ
ート2の底部16から上方に向けて突出部14を突曲形
成してあり、突出部14の上面部には被結合要素15a
が設けてある。この被結合要素15aは図6(a)に示
すように平面視でボトムプレート2の中心から放射状に
複数個設けてあり、しかも、ボトムプレート2の対角線
を結ぶ線上に配置する被結合要素15aの数を放射状の
他の線上に配置する被結合要素15aの数よりも多くし
てある。突出部14の上面部は本体部4の上端部と同じ
高さとなっている。なお、ボトムプレート2の底部には
上記突出部14よりも高さが低い突曲部17が上方に向
けて突曲形成してある。上記のように底部16の一部を
複数箇所において上方に突曲して突出部14や突曲部1
7を設けることで薄箱状の本体部4の強度を向上させて
いる。ボトムプレート2の底部には更に下方又は上方に
突出形成した積み重ね用被嵌め込み部45とモルタル注
入口47とが設けてある。
【0019】トッププレート1は図7に示すように平面
視四角形状をした平板状をしており、外周端部が結合片
5となっている。また、このトッププレート1には複数
の結合要素15bが設けてある。この複数の結合要素1
5bは図7(a)に示すように平面視でトッププレート
1の中心から放射状に複数個設けてあり、しかも、トッ
ププレート1の対角線を結ぶ線上に配置する結合要素1
5bの数を放射状の他の線上に配置する結合要素15b
の数よりも多くしてある。また、トッププレート1には
上方又は下方に突出形成した積み重ね用嵌め込み部46
が設けてある。
【0020】そして、ボトムプレート2の上面側にトッ
ププレート1を重ねてトッププレート1によりボトムプ
レート2の薄箱状の本体部4の上開口部を閉塞し、ボト
ムプレート2の外周端部の結合片5にトッププレート1
の外周端部の接合片8を重ねると共に接合片8の先端部
を結合片5の裏側に折り返して挟着することで結合片5
と接合片8とを結合するものである(図1、図2参
照)。また、トッププレート1の結合要素15bとボト
ムプレート2の被結合要素15aとを結合する。ここ
で、図8(a)に示すようにトッププレート1の結合要
素15bを底に孔の無い有底筒状とし、ボトムプレート
2の被結合要素15aを底に孔の無い有底筒状とし、有
底筒状の結合要素15bを有底筒状の被結合要素15a
にはめ込んで図8(b)のように両者をかしめ固定する
ことで結合したり、あるいは、図9(a)のようにトッ
ププレート1の結合要素15bを底に孔の無い有底筒状
とし、ボトムプレート2の被結合要素15aを孔とし、
有底筒状の結合要素15bを孔よりなる被結合要素15
aにはめ込んで図9(c)のようにかしめ固定すること
で結合したりするものである。
【0021】ここで、結合要素15bと被結合要素15
aとが結合された結合部15は平面視でトッププレート
1の中心から放射状に複数個存在し、しかもトッププレ
ート1の対角線を結ぶ線上に配置する結合部15の数は
放射状の他の線上に配置する結合部15の数よりも多く
なっている。このようにトッププレート1の対角線を結
ぶ線上に配置する結合部15の数を放射状の他の線上に
配置する結合部15の数よりも多くしたのは、形成され
る床パネル3は平面視四角形状をしているため、平面視
で対角線に沿った部分が最も距離が長くなるので、この
最も距離が長くなった部分において結合部15の数を多
くすることで、床パネル3の平面視における最も長さの
長い部分である対角線の部分でより強固にトッププレー
ト1とボトムプレート2とを結合することができるよう
にするためである。
【0022】上記のようにして床パネル3が構成され
る。そして、ボトムプレート2の外周端部の結合片5に
トッププレート1の外周端部の接合片8を重ねると共に
接合片8の先端部を結合片5の裏側に折り返して挟着す
ることで結合片5と接合片8とを結合し、これにより薄
箱状の本体部4の立ち上がり壁片6に設けた縦方向に伸
びる通線用の凹み部7の上端部が結合片5と接合片8と
の重複部分により図1、図2に示すように塞がれるので
あるが、この上記縦方向に伸びる凹み部7の上端部の閉
塞部分は切断開口可能な切断可能部9となっている。
【0023】また、上記床パネル3のコーナ部分の両辺
の結合片5と接合片8との重ね合わせ部分は図11に示
すようにそれぞれ切欠してあって切欠部18となってい
る。
【0024】しかして、上記のような構成の床パネル3
は積み重ねて収納したり、搬送したりする場合には、上
下の床パネル3の上下面に形成してある積み重ね用嵌め
込み部46と積み重ね用被嵌め込み部45とを上下方向
に嵌合して横方向にずれないようにして積み重ねるもの
である。そして、現場に運んで施工をして床を構成する
のであるが、床パネル3の施工に当たっては、図5、図
11に示すように、モルタルスラブのような床基体19
に立設した支柱20の上端部に載設されることで、床基
体19の上方に隙間20を介して施工されて床21を構
成するものである。ここで、支柱20の上部には下載置
部22が設けてあり、下載置部22の上面部の中央部に
は十字状をした上載置部23が設けてあり、上載置部2
3にはスペーサ用突起24が設けてある。そして、支柱
20の上部に4枚の床パネル3のコーナ部分を載置する
のであるが、この場合、図11に示すように床パネル3
のコーナ部分のボトムプレート2の下面部が下載置部2
2に載置され、また、床パネル3のコーナ部分の結合片
5と接合片8との重合部分が上載置部23に載置される
ものであるが、この場合、切欠部18がスペーサ用突起
24にはめ込まれて位置決めされるものであり、このよ
うに切欠部18がスペーサ用突起24にはめ込んで位置
決めした状態で、隣接する床パネル3間に1mm以内の
小隙間25が形成されるようになっている。このように
小隙間25を確保するようにスペーサ用突起24で位置
決めすることで、使用中に床パネル同士3が移動し密着
して外れなくという事態が生じるのを防止している。
【0025】上記のようにして床パネル3を施工するの
であるが、通線を必要としない箇所においては、凹み部
7の上端部を塞いでいる切断可能部9を切除することな
く、図1、図2のように凹み部7の上端部を結合片5と
接合片8との重複部分で塞いだままの状態で施工するも
のである。そして、通線を必要とする箇所においては、
図3、図4に示すように、凹み部7の上端部を塞いでい
る切断可能部9を切除して開口部10を形成し、凹み部
7の上端部を開口部10部分により上方に開口するもの
である。そして、床基体19上に配線したケーブル26
を床パネル3の側面部に形成した凹み部7に通線して凹
み部7の上端部に形成した開口部10から上方に導出す
るものである。
【0026】図5には床基体19にケーブルトレイ27
を載設し、このケーブルトレイ27内に主ケーブル2
6′を通してターミナルジョイント27aに接続してあ
り、このターミナルジョイント27aに接続したケーブ
ル26を上記凹み部7を通線して凹み部7の上端部に形
成した開口部10から上方に導出している例を示してお
り、ケーブル26の先端部にはコンセント28が接続し
てあるが、床基体19上に配置したフレキシブルな電線
管13を凹み部7を通して凹み部7の上端部に形成した
開口部10から上方に導出するようにしてもよいもので
ある。図中27bはケーブルトレイ27の開口を塞ぐた
めの蓋カバーである。
【0027】ここで、凹み部7の上端部を塞いでいる切
断可能部9を切除して開口部10を形成するに当たって
は、切断治具により図12(a)に示すように切断可能
部9をコ字状に切断して開口部10を形成したり、ある
いは、図13(a)→(b)に示すように切断可能部9
の両側を切断し、その後に切断線の後端部間を結ぶ線に
沿って切断可能部9を図13(b)の矢印のように下方
に折り曲げることで開口部10を形成したりしてもよい
ものである。
【0028】また、切断可能部9には下方の凹み部7の
両側の略上方位置、凹み部7の凹みの奥の略上方位置に
沿って図16に示すようにコ字状にミシン目や薄肉部等
の切断補助部9aを形成したり、切断可能部9の凹み部
7の両側の略上方位置に沿って図15に示すようにミシ
ン目や薄肉部等の切断補助部9aを形成したりしておく
ことで、このミシン目や薄肉部等の切断補助部9aに沿
って簡単且つ正確に切断可能部9をコ字状に切断して凹
み部7と対向して開口部10を形成したり、あるいは、
切断可能部9の両側を凹み部7の両側に対向するように
切断し、その後切断線の後端部間を結ぶ線に沿って切断
可能部9を下方に折り曲げることで開口部10を形成し
たりすることができるものである。
【0029】上記のように、切断可能部9にミシン目や
薄肉部等の切断補助部9aを形成するに当たっては、結
合片5と接合片8との両方に設けてもよく、あるいは、
結合片5と接合片8のいずれか一方に設けてもよい。結
合片5と接合片8との両方に設けるものにおいては切断
が容易である。また、結合片5と接合片8のいずれか一
方に設けるものにおいては切断しない状態における切断
可能部9の強度が強いものであり、また両側のみの切断
でよいので切断が容易である。
【0030】切断可能部9を切断して開口部10を形成
した場合、図12に示すように通線カバー12を取付け
てもよいものである。通線カバー12には2個の平面視
コ字状をしたノックアウト部11が設けてあり、また通
線カバー12の外端部に溝状の係止部12aを設けてあ
る。この通線カバー12は係止部12aを開口部10の
縁部にはめ込んで取付けてあり、また、2個のノックア
ウト部11の任意のノックアウト部11を図12(a)
のようにペンチのような治具30を用いて切除して切除
部31を形成し、図12(b)のように凹み部7を通し
たケーブル26を切除部31から上方に導出するもので
ある。ここで、ノックアウト部11を2個設けたのは1
つのノックアウト部11は電線用であり、他の1つは情
報線用であり、通線しようとするケーブル26が電線の
場合には電線用のノックアウト部11をノックアウト
し、通線しようとするケーブル26が情報線の場合には
情報線用のノックアウト部11をノックアウトするので
ある。このように通線カバー12を設けることで、切断
可能部9を切断して形成した開口部10の縁(つまり切
断縁)にケーブル26が当たって傷つく等のおそれがな
いものである。
【0031】また、図13(a)→(b)のように切断
可能部9を切断して開口部10の縁にゴムや柔軟性を有
する合成樹脂等の柔軟性材料よりなるコ字状をしたブッ
シング32をはめ込み、その後に図13(c)のように
開口部10にケーブル26を通線するようにしてもよ
い。このように切断可能部9を切断して形成した開口部
10の縁(つまり切断縁)に端部に溝状の係止部32a
を形成したブッシング32を係止部32aのはめ込みに
より取付けることで、切断可能部9を切断して形成した
開口部10の縁(つまり切断縁)にケーブル26が当た
って傷つく等のおそれがないものである。
【0032】ところで、本発明においては、切断可能部
9は床パネル3同士を隣接させた場合に、隣接する床パ
ネル3の対向する箇所に切断可能部9が対向して位置し
合うように形成される。したがって、隣接する床パネル
3の対向する切断可能部9をそれぞれ切断して除去又は
折り曲げて開口部10を形成した場合、両コ字状をした
開口部10同士が互いに連通することで一つの平面視四
角形をした開口33が形成されることになる。ここで、
各切断可能部9の凹み部7の凹み方向と同じ方向の幅は
標準のフレキシブル電線管13の直径の約1/2となっ
ており、このため、切断可能部9を切断して形成した平
面視コ字状をした開口部10同士が連通して形成される
開口33の幅は標準のフレキシブル電線管13をちょう
ど通すことができる幅となり、標準のフレキシブル電線
管13を通すことができるものである。
【0033】このように、切断可能部9の凹み部7の凹
み方向と同じ方向の幅は標準のフレキシブル電線管13
の直径の約1/2とすることで、標準のフレキシブル電
線管13を通すことができるものにおいて、切断可能部
9の凹み部7の凹み方向と同じ方向の幅を最小の幅にで
き、床パネル3の強度の低下を防ぐことができるもので
ある。なお、添付図面に示す実施形態においては、切断
可能部9の床パネル3の側端縁に沿った方向の長さ(つ
まりトッププレート1の側端縁に沿った方向の長さ)は
標準のフレキシブル電線管13の直径の約2倍としてあ
り、標準のフレキシブル電線管13を2本通すことがで
きる長さとなっており、1つの標準のフレキシブル電線
管13に電源線よりなるケーブルを通し、他の1つの標
準のフレキシブル電線管13に情報線よりなるケーブル
を通すことができるものである。なお、図17の実施形
態では開口部10にブッシング32をはめ込んで開口部
10の縁を保持しているので、ブッシング32の開口部
10の縁から内側に突出した分を見込んで切断可能部9
の凹み部7の凹み方向と同じ方向の幅を標準のフレキシ
ブル電線管13の直径の1/2より若干長くしてあり、
また、切断可能部9の床パネル3の側端縁に沿った方向
の長さを標準のフレキシブル電線管13の直径の2倍よ
りも若干長くしてある。ここで、標準のフレキシブル電
線管13は直径が25mであるので、本実施形態におい
ては、一例として切断可能部9の凹み部7の凹み方向と
同じ方向の幅を15mm、切断可能部9の床パネル3の
側端縁に沿った方向の長さを60mmとしてあるが、厳
密にこの寸法である必要はない。
【0034】図18乃至図29には本発明の他の実施形
態が示してある。本実施形態における基本的構造は前述
の実施形態と同様なので、重複する説明は省略し、異な
る点につき説明する。本実施形態においては、ボトムプ
レート2の中央部を内側に凹ませて中央隙間防止突部5
0を形成してある。すなわち、トッププレート1とボト
ムプレート2との周囲を接合してなる床パネル3におい
て、内部に芯材40としてモルタル40aを充填する場
合、図21(a)に示すように、ボトムプレート2の底
が上となるようにした状態でモルタル注入孔47から内
部にモルタル40aを充填するのであるが、この場合、
モルタル40aが完全に充填されず、モルタル40aと
ボトムプレート2の底との間に僅かな隙間Sが生じる場
合があるが、このような場合でもボトムプレート2の底
部の中央部においてモルタル40aが中央隙間防止突部
50に接触し、これにより図21(b)のように上から
大きな荷重Fがかかった場合、床パネル3の中央部にお
いてモルタル40aが中央隙間防止突部50に支持され
てクラックが生じないものである。ここで、中央隙間防
止突部50の凹み深さは約3mm程度とする。
【0035】なお、図18に示すように、モルタル注入
孔47はボトムプレート2の底の4隅のうち1隅部の近
傍に設けてあり、このモルタル注入孔47を設けた隅部
と対角線上にある他の隅部の近傍にモルタル充填時にお
ける空気抜きをするための空気抜き孔55が設けてあ
る。このようにモルタル注入孔47と空気抜き孔55と
はそれぞれ対角線上に位置する隅部近傍に設けるが、強
度の低下を考慮して上記隅部の近傍には設けるが対角線
上には設けないようにするのが好ましい。また、モルタ
ル注入孔47をボトムプレート2の底面に設けること
で、孔径を大きくしても問題がなく、直径50mm程度
の大きさにできてモルタル充填のスピードアップが図
れ、充填時の詰まりも防止できる(ちなみにボトムプレ
ート2の側面にモルタル注入孔47を設ける場合直径2
0mm程度にしかできない)ものである。空気抜き孔5
5はモルタル注入孔47と同じ径かそれ以下の径のもの
で、ボトムプレート2の底に設けることで、モルタル注
入孔47から充填されたモルタル40aが空気抜き孔5
5から出てきたら内部に十分に充填されたことになるの
で、作業者の目安になる。
【0036】また、本実施形態においてはボトムプレー
ト2の上方が開口した平面視四角形状をした薄箱状の本
体部4の四隅部を四角形状の四辺を形成する線よりも外
側に膨らませて隅膨らみ部51が形成してある(図1
8、図22参照)。このように隅膨らみ部51を形成し
たものにおいては、図23(a)に示すように、支柱2
0の上部の下載置部22に床パネル3のコーナ部分(隅
部分)である上記ボトムプレート2の隅膨らみ部51の
下面部が載置され、また、床パネル3のコーナ部分の結
合片の重複部分が支柱20の上載置部23に載置される
ものである。このように、ボトムプレート2の隅部に外
側に膨らんだ隅膨らみ部51を設けて、支柱20の下載
置部22に載置することで、下載置部22における載置
長さWを一定とした場合における支柱20から下載置部
22の先端までの長さL2を短くでき(つまり図23
(b)に示す従来例における支柱20から下載置部22
の先端までの長さL1に比べて短くでき)、この結果、
下載置部22にかかるモーメントが小さくなり、下載置
部22に載置した場合にがたつきが生じないようにでき
るものである。
【0037】ところで、図18においては開口部10を
形成するための切断可能部9が複数個設けてあるが、こ
の複数個の切断可能部9のうち1個以上の切断可能部9
を残して他の切断可能部9をキャップ支持部52を残し
て切断することで開口部10を予め形成しておくと共に
この開口部10をキャップ53で塞いでキャップ53を
キャップ支持部52に支持させるようにしてもよい。図
18においては4個の切断可能部9を設けてあるが、図
19のように4個の切断可能部9のうち左右1個ずつ合
計2個の切断可能部9をあらかじめ工場で切断して開口
部10を形成してキャップ53で覆い、他の左右1個ず
つ合計2個の切断可能部9は予め切断せずにおくもので
ある。
【0038】切断可能部9を工場でプレス抜き等により
予め切断する場合、図26のように開口部10の両側縁
の中央部から内側に突出する突片よりなるキャップ支持
部52を残すように切断するものであり、このキャップ
支持部52に図24に示すようなキャップ53を載置し
て支持させ(図25にキャップ53を取り付けた状態を
示している)、また、キャップ53に設けたく字状に屈
曲した弾性を有する係止脚片53aを突片よりなるキャ
ップ支持部52と開口部10の奥縁との間の隙間に弾入
して係止脚片53aを開口部10の側縁に弾性的に係止
するようにしてある。なお、キャップ53にはドライバ
ーなどの冶具を挿入するための孔53bが設けてあり、
この孔53bにドライバーなどの冶具を挿入してキャッ
プ53を取り外すことができるようにしてある。
【0039】このように、開口部10形成のための複数
個の切断可能部9のうち1個以上の切断可能部9を残し
て他の切断可能部9をキャップ支持部52を残して切断
して開口部10を形成すると共に予め形成した開口部1
0をキャップ53にて塞ぐことで、通線が最低必要な箇
所においては現場では切断することなく通線ができるも
のであり、また、現場において更に通線が必要な場合に
は残りの未切断の切断可能部9を切断して開口部10を
形成して通線することができるものである。
【0040】本実施形態においては、図18、図20に
示すように、ボトムプレート2の底面の周囲の4辺に平
行な細長い凹乃至凸の補強条部54が形成してある。こ
のように、ボトムプレート2の底面の周囲の4辺に平行
な細長い凹乃至凸の補強条部54が形成してあること
で、ボトムプレート2の変形を底面の周囲の4辺に平行
な細長い凹乃至凸の補強条部54により防止することが
できて、正確な形状の床パネル3を形成することができ
るものであり、また、床パネル3の強度も向上すること
ができるものである。なお、細長い凹乃至凸の補強条部
54は床パネル3の辺端部にモルタル40aが十分入る
程度に床パネル3の辺からある程度内側へ寄せてある。
【0041】また、図27に示すように、床パネル3の
表面は中央部が高く外周端部が低くなるように表面側に
凸形状に形成してある(例えば図27においてHで示す
外周端部と中央部とのレベル差が0.5mmとなるよう
に凸形状とする)。このように床パネル3表面は中央部
が高く外周端部が低くなるように表面側に凸形状に形成
するのは、床パネル3を敷設した上にカーペットを積載
した場合、床パネル3の端部の跡が線状にでないように
するためである。ところが、このように表面側を中央部
が高く外周端部が低くなるように表面側に凸形状にした
床パネル3を多数積載した場合、積載が不安定となるの
で、床パネル3の下面部、つまり、ボトムプレート2の
底部の外周部を除く部分を一段低くしてある。すなわ
ち、上記したHが0.5mmの場合、図20においてボ
トムプレート2の底部の外周部2aに囲まれた中央部2
bを外周部2aに比べて1mm低くしてある。これによ
り、床パネル3を多数積載した場合でも、積載が安定す
るものである。
【0042】また、モルタル充填後に段積みして養生す
る時、床パネル3の表面を表面側に5mm凸に形成しよ
うとする場合、段積みする床パネル3の裏面がフラット
だと床パネル3の表面を表面側に5mm凸に作製できな
い。しかし、上記のように床パネル3のボトムプレート
2の底部の外周部2aに囲まれた中央部2bを外周部2
aに比べて1mm低くしてあることで、段積みの際に図
28のように床パネル3の表面と裏面との間に空間がで
きて凸形状を確保できるものである。また、中央部2b
を1mm凹ませるのでモルタルの自重により床パネル3
表面の膨らみがあったとしても、凸寸法は1mmを越え
ることがないので、平坦性に関しては良品を確保できる
ものである。
【0043】図29には床パネル3の下面部に形成する
積み重ね用被嵌め込み部45と床パネル3の上面部に形
成する積み重ね用嵌め込み部46との他の例が示してあ
り、本実施形態においては、床パネル3の下面部に上方
に向けて凹んだ凹所45aを形成し、この凹所45aの
中央部に下方に向けて突出した積み重ね用被嵌め込み部
45を形成してあり、床パネル3を上下に段積みした際
に、積み重ね用嵌め込み部46と積み重ね用被嵌め込み
部45とを上下方向に嵌合して横方向にずれないように
して積み重ねるのであるが、ここで、必要に応じて凹所
45aに滑り止めゴムを貼り付けてもよく、この場合に
は床パネル3の滑り止めができるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、上方が開口した平面視四角形状をし
た薄箱状の本体部の上端開口縁部に側方に向けて結合片
を突設してボトムプレートを構成し、薄箱状の本体部の
立ち上がり壁片に立ち上がり壁片の下端から上端に至る
ように外側から内側に向けて凹む通線用の縦方向に伸び
る凹み部を形成し、トッププレートによりボトムプレー
トの上開口を閉塞すると共にトッププレートの外周端部
に設けた接合片とボトムプレートの上端外周端部に設け
た結合片とを接合して縦方向に伸びる凹み部の上端を塞
ぎ、上記縦方向に伸びる凹み部の上端部の閉塞部分を切
除可能な切断可能部としてあるので、通線を必要としな
い所において従来のように別途通線用蓋体を取付ける必
要がないものであって、施工時に別途通線用蓋体を取付
ける作業が必要でなく、通線用蓋体が施工時に脱落した
りせず、また、通線用蓋体を取付けるのを忘れて施工し
てしまうというようなこともなく、構造が簡略化し且つ
施工が容易となり、通線を必要としない所において従来
のように別途通線用蓋体を取付ける必要がないので、強
度の低下がないものであり、更に、通線を必要とする箇
所においては縦方向に伸びる凹み部の上端を塞いでいる
切断可能部を切断して開口部を形成するのみで、凹み部
を通して開口部から上方にケーブルを導出することがで
きて、簡単に通線できる構造とすることができるもので
ある。
【0045】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、縦方向に伸びる
凹み部の上端部を塞ぐ接合片の部位乃至結合片の部位の
いずれか一方又は両方にミシン目や薄肉溝等の切断補助
部を設けてあるので、切断可能部を切断する際、ミシン
目や薄肉溝等の切断補助部において切断することで、簡
単且つ正確に切断可能部を切断して凹み部の上端を開口
することができるものである。
【0046】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、隣
接する床パネルの対向する箇所に切断可能部を設け、切
断可能部の凹み部の凹み方向と同じ方向の幅を標準のフ
レキシブル電線管の径の約1/2としてあるので、1枚
の床パネルの通線に必要な部分の幅を最小にでき、この
結果、床パネルの強度の低下を防ぎながら通線が可能
で、大きな荷重を支持する箇所の床パネルとしても問題
がないものである。
【0047】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、ボトムプレート
の薄箱状の本体部の底部から上方に複数の突出部を形成
し、トッププレートと突出部の上端部とを結合するもの
であって、この結合部を平面視でトッププレートの中心
から放射状に複数個設けると共にトッププレートの対角
線を結ぶ線上に配置する結合部の数を放射状の他の線上
に配置する結合部の数よりも多くしてあるので、平面視
で最も長さの長い部分をより強く結合して合理的な構成
で床パネルの強度を高めることができるものである。
【0048】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、ボトムプレート
の中央部を内側に凹ませてモルタル充填後に少なくとも
中央部においてモルタルが密着するための中央隙間防止
突部を形成してあるので、ボトムプレート2の底が上と
なるようにした状態で内部にモルタルを充填した場合、
モルタルが完全に充填されないで、モルタルとボトムプ
レートの底との間に僅かな隙間が生じる場合でも、ボト
ムプレート2の底部の中央部においてモルタルが中央隙
間防止突部に接触し、これにより使用中に上から大きな
荷重がかかった場合、床パネルの中央部においてモルタ
ルが中央隙間防止突部に支持されてクラックが生じるの
を防止でき、強度の強い床パネルを提供できるものであ
る。
【0049】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、上方が開口した
平面視四角形状をした薄箱状の本体部の四隅部を四角形
状の四辺を形成する線よりも外側に膨らませて隅膨らみ
部を形成してあるので、支柱の上部の下載置部にボトム
プレートの隅膨らみ部が載置されることになり、下載置
部における載置長さを一定とした場合における支柱から
下載置部の先端までの長さを短くできて、下載置部にか
かるモーメントが小さくなり、下載置部のがたつきが生
じないようにできて、安定して載置できる床パネルを提
供することができるものである。
【0050】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、開口部形成のた
めの複数個の切断可能部のうち1個以上の切断可能部を
残して他の切断可能部をキャップ支持部を残して切断し
て開口部を形成すると共に開口部をキャップにて塞ぐの
で、通線が最低必要な箇所においては予め切断可能部を
切断しておくことで、現場では切断することなく通線が
できるものであり、また、現場において更に通線が必要
な場合には残りの未切断の切断可能部を切断して開口部
を形成して通線することができるものである。
【0051】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、ボトムプレート
の底面の周囲の4辺に平行な細長い凹乃至凸の補強条部
を形成するので、ボトムプレートの変形を底面の周囲の
4辺に平行な細長い凹乃至凸の補強条部により防止する
ことができ、この結果、正確な形状の強度の強い床パネ
ルを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床パネルの凹み部を示す要部斜視図で
ある。
【図2】同上の床パネルの凹み部を示す要部断面図であ
る。
【図3】同上の床パネルの切断可能部を切断して開口部
を形成した状態の要部斜視図である。
【図4】同上の床パネルの切断可能部を切断して開口部
を形成した状態の要部断面図である。
【図5】同上の床パネルの施工状態を示す斜視図であ
る。
【図6】同上に用いるボトムプレートを示し、(a)は
下面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図
であり、(d)は(a)のXーX線断面図である。
【図7】同上に用いるトッププレートを示し、(a)は
下面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図
であり、(d)は(a)のYーY線断面図である。
【図8】(a)(b)は同上に用いる結合要素と被結合
要素との結合例を示す説明図である。
【図9】(a)(b)は同上に用いる結合要素と被結合
要素との結合の他例を示す説明図である。
【図10】(a)は床パネルの上面部及び下面部に形成
した積み重ね用嵌め込み部及び積み重ね用被嵌め込み部
を示す断面図であり、(b)は床パネルの突曲部の断面
図であり、(c)は床パネルの結合要素と被結合要素と
の結合部分の断面図である。
【図11】同上の床パネルを支柱に載設支持する状態を
示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、
(c)は断面図であり、(d)は支柱から離れた部分に
おける隣接する床パネルの断面図である。
【図12】(a)は同上の通線カバーを取付ける前の状
態の斜視図であり、(b)は通線カバーを取付けて通線
した状態の斜視図である。
【図13】(a)(b)(c)は同上の切断可能部を切
断して開口部を形成して開口部にブッシングを取付けて
通線する順序を示す説明図である。
【図14】同上のブッシングを取付けた状態で通線した
場合の斜視図である。
【図15】同上の切断補助部を設ける一例を示し、
(a)は下面図であり、(b)は平面図である。
【図16】同上の切断補助部を設ける他例を示し、
(a)は下面図であり、(b)は平面図である。
【図17】同上の切断可能部に形成した開口部にフレキ
シブル電線管を通している状態を示す平面図である。
【図18】本発明の他の実施形態を示し、(a)は床パ
ネルの底面図であり、(b)は正面図であり、(c)は
側面図である。
【図19】同上の切断可能部のうち1個以上の切断可能
部を残して他の切断可能部をキャップ支持部を残して切
断して開口部を形成すると共に開口部をキャップにて塞
いだ状態の底面図である。
【図20】同上のモルタル充填前の状態の断面図であ
る。
【図21】(a)は同上のモルタルを充填する際にモル
タルとボトムプレートの底との間に僅かな隙間が生じた
場合の概略説明図であり、(b)は床パネルの中央部に
荷重がかかる場合の例を示す説明図である。
【図22】同上の隅膨らみ部を示す底面図である。
【図23】(a)は隅膨らみ部を支柱の下載置部に載置
した状態の概略説明図であり、(b)は隅膨らみ部を設
けない場合に床パネルのコーナ部分を支柱の下載置部に
載置した状態の概略説明図である。
【図24】同上の切断可能部を切断して形成した開口部
とこの開口部を覆うキャップとを示す斜視図である。
【図25】同上の開口部にキャップを被せて覆った状態
の斜視図である。
【図26】同上のキャップ支持部を残して切断した開口
部を示す図面で、(a)は平面図であり、(b)は底面
図であり、(c)は側面図である。
【図27】同上の床パネルの上面部の中央部が高くなる
ように表面側に凸に形成した例を示す正面図である。
【図28】同上の床パネルをモルタルの養生のために上
下逆にして段積みした状態の概略説明図である。
【図29】同上の床パネルの上面部及び下面部に形成し
た積み重ね用嵌め込み部及び積み重ね用被嵌め込み部を
示す断面図の他例を示す断面図である。
【図30】従来例のモルタルを充填する際にモルタルと
ボトムプレートの底との間に僅かな隙間が生じた場合の
概略説明図である。
【符号の説明】
1 トッププレート 2 ボトムプレート 3 床パネル 4 本体部 5 結合片 6 立ち上がり壁片 7 凹み部 8 接合片 9 切断可能部 9a 切断補助部 10 開口部 13 フレキシブル電線管 14 突出部 15 結合部 20 支柱 22 下載置部 40a モルタル 50 中央隙間防止突部 51 隅膨らみ部 52 キャップ支持部 53 キャップ 54 補強条部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トッププレートとボトムプレートとの周
    囲を接合してなる床パネルであって、上方が開口した平
    面視四角形状をした薄箱状の本体部の上端開口縁部に側
    方に向けて結合片を突設してボトムプレートを構成し、
    薄箱状の本体部の立ち上がり壁片に立ち上がり壁片の下
    端から上端に至るように外側から内側に向けて凹む通線
    用の縦方向に伸びる凹み部を形成し、トッププレートに
    よりボトムプレートの上開口を閉塞すると共にトッププ
    レートの外周端部に設けた接合片とボトムプレートの上
    端外周端部に設けた結合片とを接合して縦方向に伸びる
    凹み部の上端を塞ぎ、上記縦方向に伸びる凹み部の上端
    部の閉塞部分を開口部形成のための切断可能部として成
    ることを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 縦方向に伸びる凹み部の上端部を塞ぐ接
    合片の部位乃至結合片の部位のいずれか一方又は両方に
    ミシン目や薄肉溝等の切断補助部を設けて成ることを特
    徴とする請求項1記載の床パネル。
  3. 【請求項3】 隣接する床パネルの対向する箇所に切断
    可能部を設け、切断可能部の凹み部の凹み方向と同じ方
    向の幅を標準のフレキシブル電線管の直径の約1/2と
    して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    床パネル。
  4. 【請求項4】 ボトムプレートの薄箱状の本体部の底部
    から上方に複数の突出部を形成し、トッププレートと突
    出部の上端部とを結合するものであって、この結合部を
    平面視でトッププレートの中心から放射状に複数個設け
    ると共にトッププレートの対角線を結ぶ線上に配置する
    結合部の数を放射状の他の線上に配置する結合部の数よ
    りも多くして成ることを特徴とする請求項1記載の床パ
    ネル。
  5. 【請求項5】 ボトムプレートの中央部を内側に凹ませ
    てモルタル充填後に少なくとも中央部においてモルタル
    が密着するための中央隙間防止突部を形成して成ること
    を特徴とする請求項1記載の床パネル。
  6. 【請求項6】 上方が開口した平面視四角形状をした薄
    箱状の本体部の四隅部を四角形状の四辺を形成する線よ
    りも外側に膨らませて隅膨らみ部を形成して成ることを
    特徴とする請求項1記載の床パネル。
  7. 【請求項7】 開口部形成のための複数個の切断可能部
    のうち1個以上の切断可能部を残して他の切断可能部を
    キャップ支持部を残して切断して開口部を形成すると共
    に開口部をキャップにて塞いだことを特徴とする請求項
    1記載の床パネル。
  8. 【請求項8】 ボトムプレートの底面の周囲の4辺に平
    行な細長い凹乃至凸の補強条部を形成して成ることを特
    徴とする請求項1記載の床パネル。
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