JPH09129493A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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Publication number
JPH09129493A
JPH09129493A JP28006395A JP28006395A JPH09129493A JP H09129493 A JPH09129493 A JP H09129493A JP 28006395 A JP28006395 A JP 28006395A JP 28006395 A JP28006395 A JP 28006395A JP H09129493 A JPH09129493 A JP H09129493A
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JP
Japan
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internal electrode
cross
section
multilayer capacitor
length
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Withdrawn
Application number
JP28006395A
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English (en)
Inventor
Atsushi Masuda
淳 増田
Yoichi Mizuno
洋一 水野
Koichi Chazono
広一 茶園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搭載状態に影響されることなく、規定の低い
静電容量を保つ積層コンデンサを提供する。 【解決手段】 断面の縦方向の長さTと内部電極22に
平行な横方向の長さWとの比(T/W)が0.75以上
1.25以下の範囲内の所定値に設定すると共に、断面
内における内部電極形成領域25の周縁から、断面の横
方向に延びる一辺までの距離T1と、断面の縦方向に延
びる一辺までの距離W1との比(T1/W1)が0.5
以上2.0以下の範囲内の所定値となるように、また内
部電極形成領域25の縦方向の長さT2と断面の縦方向
の長さTとの比(T2/T)が0.2以上0.7以下の
範囲内の所定値となるように、且つ内部電極形成領域2
5の横方向の長さW2と断面の横方向の長さWとの比
(W2/W)が0.1以上0.8以下の範囲内の所定値
となるように、内部電極形成領域25を設定した積層コ
ンデンサを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、積層コンデンサに
関し、特に静電容量の小さな高周波用の積層コンデンサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2乃至図4に従来例の積層コンデンサ
を示す。図2は分解斜視図、図3は平面図、図4は図3
のA−A線矢視方向断面図である。
【0003】図において、10は積層コンデンサで、誘
電体層11と内部電極12とを交互に積層してなる素体
13と、素体13の両端部において内部電極を交互に並
列に接続している一対の外部電極14とから構成されて
いる。
【0004】内部電極12は、誘電体層11の中央領域
付近に設けられた内部電極片12aと、外部電極14に
沿って外部電極14に接続した状態で設けられた内部電
極引出部12bとから成り、内部電極片12aは内部電
極引出部12bを介して外部電極14に接続されてい
る。
【0005】誘電体層11は矩形のシート上のセラミッ
ク焼結体からなり、セラミック焼結体は、例えばチタン
酸バリウム等を主成分とする誘電体磁器材料から形成さ
れている。内部電極12は金属ペーストを焼結させた金
属薄膜からなり、金属ペーストとしては、例えばPdや
Ag−Pdのような貴金属材料を主成分とするものが使
用されている。外部電極14もない部電極12と同様の
材料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするた
めに半田メッキが施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、携帯
電話等の移動通信機器の小型化が急速に進んでいる。ま
た、移動通信機器等に使用される通信用の周波数が高周
波帯(GHz帯)へ移行してきており、これに使用され
る積層コンデンサも高周波帯への対応を余儀なくされて
いる。これに伴い、積層コンデンサの小型化を図ると共
に、積層コンデンサを高周波帯へ対応させるために、高
周波域において低容量、例えば10pF以下の静電容量
の積層コンデンサのQ値を高める必要がある。
【0007】しかしながら、前述した従来の積層コンデ
ンサでは、回路基板上に搭載したときの状態によって、
回路基板と積層コンデンサとの間にストレー容量が生じ
て、実際に得られる静電容量が規格値からずれてしまう
ことがあった。
【0008】即ち、積層コンデンサの内部電極面が回路
基板と平行になるように搭載したときは、内部電極面と
回路基板上の導体パターンとの間に大きなストレー容量
が発生し、積層コンデンサの内部電極面が回路基板に対
して垂直になるように搭載したときは、内部電極面と回
路基板上の導体パターンとの間にそれほどストレー容量
は発生しない。また、これらの搭載状態による回路基板
上の導体パターンと内部電極との間の距離の違いによっ
てストレー容量の発生の割合が変わってくる。
【0009】このようなストレー容量の影響は、低容量
の積層コンデンサほど大きくなってくる。
【0010】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、搭載
状態に影響されることなく、規定の低い静電容量を保つ
積層コンデンサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、誘電体層と内部電極とを交
互に積層してなる直方体形状の素体と、該素体の両端部
において該内部電極を交互に並列に接続している一対の
外部電極とからなる積層コンデンサであって、両端の外
部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面において、該断面の
縦方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向の長さW
との比(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内
の所定値に設定されると共に、前記断面内における内部
電極の形成領域が、前記断面のほぼ中央に位置している
積層コンデンサを提案する。
【0012】該積層コンデンサによれば、前記断面の縦
方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向の長さWと
の比(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内の
所定値に設定され、前記断面内における内部電極の形成
領域が、前記断面のほぼ中央に位置しているので、内部
電極と回路基板上の導体パターンとの間に生ずるストレ
ー容量は、内部電極面が回路基板と平行になるように搭
載したとき、または内部電極面が回路基板に対して垂直
になるように搭載したときにおいても、ほぼ同程度とな
る。
【0013】また、請求項2では、請求項1記載の積層
コンデンサにおいて、前記断面内における内部電極形成
領域の周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの
距離T1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離
W1との比(T1/W1)が0.5以上2.0以下の範
囲内の所定値となるように前記内部電極の形成領域が設
定されている積層コンデンサを提案する。
【0014】該積層コンデンサによれば、前記断面の縦
方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向の長さWと
の比(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内の
所定値に設定され、前記断面内における内部電極の形成
領域が、前記断面のほぼ中央に位置し、且つ前記距離T
1と、前記距離W1との比(T1/W1)が0.5以上
2.0以下の範囲内の所定値となるように前記内部電極
の形成領域が設定されているので、内部電極と回路基板
上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、内部
電極面が回路基板と平行になるように搭載したとき、ま
たは内部電極面が回路基板に対して垂直になるように搭
載したときにおいても、ほぼ同程度となる。
【0015】また、請求項3では、請求項1記載の積層
コンデンサにおいて、前記断面内における内部電極形成
領域の周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの
距離T1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離
W1との比(T1/W1)が0.25以上0.5以下の
範囲内の所定値となるように前記内部電極の形成領域が
設定されている積層コンデンサを提案する。
【0016】該積層コンデンサによれば、前記断面の縦
方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向の長さWと
の比(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内の
所定値に設定され、前記断面内における内部電極の形成
領域が、前記断面のほぼ中央に位置し、且つ前記距離T
1と、前記距離W1との比(T1/W1)が0.25以
上0.5以下の範囲内の所定値となるように前記内部電
極の形成領域が設定されているので、内部電極と回路基
板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、内
部電極面が回路基板と平行になるように搭載したとき、
または内部電極面が回路基板に対して垂直になるように
搭載したときにおいても、ほぼ同程度となる。
【0017】また、請求項4では、請求項1記載の積層
コンデンサにおいて、前記断面内における内部電極形成
領域の周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの
距離T1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離
W1との比(T1/W1)が2.0以上4.0以下の範
囲内の所定値となるように前記内部電極の形成領域が設
定されている積層コンデンサを提案する。
【0018】該積層コンデンサによれば、前記断面の縦
方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向の長さWと
の比(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内の
所定値に設定され、前記断面内における内部電極の形成
領域が、前記断面のほぼ中央に位置し、且つ前記距離T
1と、前記距離W1との比(T1/W1)が2.0以上
4.0以下の範囲内の所定値となるように前記内部電極
の形成領域が設定されているので、内部電極と回路基板
上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、内部
電極面が回路基板と平行になるように搭載したとき、ま
たは内部電極面が回路基板に対して垂直になるように搭
載したときにおいても、ほぼ同程度となる。
【0019】また、請求項5では、請求項2記載の積層
コンデンサにおいて、前記内部電極形成領域の前記縦方
向の長さT2と前記断面の縦方向の長さTとの比(T2
/T)が0.2以上0.7以下の範囲内の所定値となる
ように、且つ前記内部電極形成領域の前記横方向の長さ
W2と前記断面の横方向の長さWとの比(W2/W)が
0.1以上0.8以下の範囲内の所定値となるように、
前記内部電極形成領域が設定されている積層コンデンサ
を提案する。
【0020】該積層コンデンサによれば、前記内部電極
形成領域の前記縦方向の長さT2と前記断面の縦方向の
長さTとの比(T2/T)が0.2以上0.7以下の範
囲内の所定値となるように、且つ前記内部電極形成領域
の前記横方向の長さW2と前記断面の横方向の長さWと
の比(W2/W)が0.1以上0.8以下の範囲内の所
定値となるように、前記内部電極形成領域が設定されて
いるので、前記断面における内部電極形成領域は外部か
らの影響を受けにくくなり、内部電極と回路基板上の導
体パターンとの間に生ずるストレー容量は、内部電極面
が回路基板と平行になるように搭載したとき、または内
部電極面が回路基板に対して垂直になるように搭載した
ときにおいても、ほぼ同程度となる。
【0021】また、請求項6では、請求項3又は4記載
の積層コンデンサにおいて、前記内部電極形成領域の前
記縦方向の長さT2と前記断面の縦方向の長さTとの比
(T2/T)又は前記内部電極形成領域の前記横方向の
長さW2と前記断面の横方向の長さWとの比(W2/
W)の少なくとも何れか一方が0.1以上0.8以下の
範囲内の所定値となるように、前記内部電極形成領域が
設定されている積層コンデンサを提案する。
【0022】該積層コンデンサによれば、前記内部電極
形成領域の前記縦方向の長さT2と前記断面の縦方向の
長さTとの比(T2/T)又は前記内部電極形成領域の
前記横方向の長さW2と前記断面の横方向の長さWとの
比(W2/W)の少なくとも何れか一方が0.1以上
0.8以下の範囲内の所定値となるように、前記内部電
極形成領域が設定されているので、前記断面における内
部電極形成領域は外部からの影響を受けにくくなり、内
部電極と回路基板上の導体パターンとの間に生ずるスト
レー容量は、内部電極面が回路基板と平行になるように
搭載したとき、または内部電極面が回路基板に対して垂
直になるように搭載したときにおいても、ほぼ同程度と
なる。
【0023】また、請求項7では、請求項1乃至6の何
れかに記載の積層コンデンサにおいて、前記一方の外部
電極に接続された内部電極と、他方の外部電極に接続さ
れた内部電極とが重なる交差領域が、内部電極の電極面
を含む断面のほぼ中央部に位置している積層コンデンサ
を提案する。
【0024】該積層コンデンサによれば、前記一方の外
部電極に接続された内部電極と、他方の外部電極に接続
された内部電極とが重なる交差領域が、内部電極の電極
面を含む断面のほぼ中央部に位置しているので、静電容
量を生じる前記交差領域が積層コンデンサのほぼ中心部
に位置するため、外部の導体と内部電極との間に生じる
ストレー容量が大幅に低減される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は一実施形態における第1の
実施例の積層コンデンサを示す分解斜視図、図5は縦断
面図、図6は平面図である。図において、20は積層コ
ンデンサで、誘電体層21と内部電極22とを交互に積
層してなる素体23と、素体23の両端部において内部
電極22を交互に並列に接続している一対の外部電極2
4とから構成されている。
【0026】誘電体層21は、矩形のシート状のセラミ
ック焼結体からなり、焼結体は例えばチタン酸バリウム
を主成分とするグリーンシートを焼成して形成した誘電
体磁器材料からなる。
【0027】誘電体層21を介して隣り合う一対の内部
電極22のそれぞれは、1つのスリット22aを介して
隣り合う2つの内部電極片22bを有している。各内部
電極片22bは矩形になっており、内部電極片22bの
長辺は外部電極24に対して略直角になっている。ま
た、同一内部電極22内の2つの内部電極片22b相互
の幅、及び誘電体層21を介して対向する内部電極22
間における内部電極片22bの幅は各々等しく形成され
ている。
【0028】さらに、内部電極片22bの基端部は、外
部電極24に沿って設けられた内部電極引出部22cを
介して外部電極24に接続されている。
【0029】一方、誘電体層21を介して隣り合う一対
の内部電極22において、一方の層の内部電極22の内
部電極片22bの一方の側に向いた全ての側縁部は、他
方の層の内部電極22の内部電極片22bの他方の側に
向いた全ての側縁部と対向している。
【0030】これらの内部電極22は導電性ペーストの
薄膜を焼結させた金属薄膜からなり、導電性ペーストと
しては、例えばパラジウム粉末を主成分とするものが使
用されている。外部電極24も内部電極22と同様の材
料により形成され、表面には半田濡れ性をよくするため
に半田メッキが施されている。
【0031】ここで、図5に示すように、断面の縦方向
の長さTと内部電極22に平行な横方向の長さWとの比
(T/W)が0.75以上1.25以下の範囲内の所定
値に設定されると共に、断面内における内部電極形成領
域25の周縁から、断面の横方向に延びる一辺までの距
離T1と、断面の縦方向に延びる一辺までの距離W1と
の比(T1/W1)が0.5以上2.0以下の範囲内の
所定値となるように、また内部電極形成領域25の縦方
向の長さT2と断面の縦方向の長さTとの比(T2/
T)が0.2以上0.7以下の範囲内の所定値となるよ
うに、且つ内部電極形成領域25の横方向の長さW2と
断面の横方向の長さWとの比(W2/W)が0.1以上
0.8以下の範囲内の所定値となるように、内部電極形
成領域25が設定されている。
【0032】さらに、図6に示すように、一方の外部電
極24に接続された内部電極22と、他方の外部電極2
4に接続された内部電極22とが重なる交差領域26
が、内部電極22の電極面を含む断面のほぼ中央部に位
置するように設定されている。
【0033】本実施例では、W、W1、W2の長さをそ
れぞれ460μm、100μm、260μmに、また
T、T1、T2の長さをそれぞれ460μm、100μ
m、260μmに設定した。
【0034】この積層コンデンサは次のようにして製造
した。まず、誘電体の原料粉末に有機バインダーを15
重量%添加し、さらに水を50重量%加え、これらをボ
ールミルに入れて十分に混合し、誘電体磁器原料のスラ
リーを作成した。
【0035】次に、このスラリーを真空脱泡器に入れて
脱泡した後、リバースロールコーターに入れ、ポリエス
テルフィルム上にこのスラリーからなる薄膜を形成し、
この薄膜をポリエステルフィルム上で100℃に加熱し
て乾燥させ、これを打ち抜いて、10cm角、厚さ約2
0μmのグリーンシートを得た。
【0036】一方、平均粒径が1.5μmのパラジウム
粉末10gと、エチルセルロース0.9gをブチルカル
ビトール9.1gに溶解させたものとを攪拌器に入れ、
10時間攪拌することにより内部電極用の導電性ペース
トを得た。
【0037】この後、上述した内部電極のパターンを5
0個有する各スクリーンを用いて、上記グリーンシート
の片面にこの導電性ペーストからなる内部電極のパター
ンを各々印刷し、これを乾燥させた。
【0038】次に、上記印刷面を上にしてグリーンシー
トを複数枚積層し、さらにこの積層物の上下両面に印刷
の施されていないグリーンシートを積層した。次いで、
この積層物を約50℃の温度で厚さ方向に約40トンの
圧力を加えて圧着させた。この後、この積層物を格子状
に裁断し、約50個の積層チップを得た。
【0039】次に、この積層チップを雰囲気焼成可能な
炉に入れ、大気中で600℃まで加熱して、有機バイン
ダーを焼成させ、その後、炉の雰囲気を大気中雰囲気と
し、積層体チップの加熱温度を600℃から焼成温度の
1150℃(最高温度)を3時間保持した。この後、1
00℃/hrの速度で600℃まで降温し、室温まで冷
却して、焼結体チップを得た。
【0040】次いで、内部電極が露出する焼結体チップ
の側面に銀とガラスフリットとビヒクルからなる導電性
ペーストを塗布して乾燥させ、これを大気中で800℃
の温度で15分間焼き付け、銀電極層を形成し、さらに
この上に銅を無電解メッキで被着させ、この上に電気メ
ッキ法でPb−Sn半田層を設けて、一対の外部電極を
形成した。これによって積層コンデンサが得られた。
【0041】前述の構成よりなる積層コンデンサによれ
ば、この積層コンデンサを回路基板上に搭載する場合、
内部電極22と回路基板上の導体パターンとの間に生ず
るストレー容量は、内部電極面が回路基板と平行になる
ように搭載したとき、または内部電極面が回路基板に対
して垂直になるように搭載したときにおいても、ごく微
少量となると共にほぼ同程度となるので、回路基板上へ
の積層コンデンサの搭載状態の違いによって、得られる
静電容量が変化することがなく、ほぼ規定値を得ること
ができる。
【0042】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図7乃至図9は第2の実施例の積層コンデンサを示す図
で、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表しその説明を省略する。また、第1の実施例と
第2の実施例との相違点は、第2の実施例では、スリッ
トをもたない内部電極22を設けた積層コンデンサ20
を形成したことにある。ここでは、断面の縦方向の長さ
Tと内部電極22に平行な横方向の長さWとの比(T/
W)を0.75以上1.25以下の範囲内の所定値に設
定すると共に、内部電極形成領域25を断面のほぼ中央
に位置させ、さらに断面内における内部電極形成領域2
5の周縁から、断面の横方向に延びる一辺までの距離T
1と、断面の縦方向に延びる一辺までの距離W1との比
(T1/W1)が0.25以上0.5以下の範囲内の所
定値となるように、また内部電極形成領域25の横方向
の長さW2と断面の横方向の長さWとの比(W2/W)
が0.1以上0.8以下の範囲内の所定値となるよう
に、内部電極形成領域25を設定した。これにより、第
2の実施例においても前述した第1の実施例と同様の効
果を得ることができた。
【0043】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図10乃至図12は第3の実施例の積層コンデンサを示
す図で、前述した第1の実施例と同一構成部分は同一符
号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実施
例と第3の実施例との相違点は、第3の実施例では、ス
リットをもたない内部電極22を設けた積層コンデンサ
20を形成したことにある。ここでは、断面の縦方向の
長さTと内部電極22に平行な横方向の長さWとの比
(T/W)を0.75以上1.25以下の範囲内の所定
値に設定すると共に、内部電極形成領域25を断面のほ
ぼ中央に位置させ、これと共に断面内における内部電極
形成領域25の周縁から、断面の横方向に延びる一辺ま
での距離T1と、断面の縦方向に延びる一辺までの距離
W1との比(T1/W1)が2.0以上4.0以下の範
囲内の所定値となるように、また内部電極形成領域25
の縦方向の長さT2と断面の縦方向の長さTとの比(T
2/T)が0.1以上0.8以下の範囲内の所定値とな
るように、内部電極形成領域25を設定した。これによ
り、第3の実施例においても前述した第1の実施例と同
様の効果を得ることができた。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、内部電極と回路基板上の導体パターンとの間に
生ずるストレー容量は、内部電極面が回路基板と平行に
なるように搭載したとき、または内部電極面が回路基板
に対して垂直になるように搭載したときにおいても、ほ
ぼ同程度となるので、回路基板上への積層コンデンサの
搭載状態の違いによって、得られる静電容量が変化する
ことがない。
【0045】また、請求項2によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【0046】また、請求項3によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【0047】また、請求項4によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【0048】また、請求項5によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【0049】また、請求項6によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【0050】また、請求項7によれば、内部電極と回路
基板上の導体パターンとの間に生ずるストレー容量は、
内部電極面が回路基板と平行になるように搭載したと
き、または内部電極面が回路基板に対して垂直になるよ
うに搭載したときにおいても、ほぼ同程度となるので、
回路基板上への積層コンデンサの搭載状態の違いによっ
て、得られる静電容量が変化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図2】従来例の積層コンデンサを示す分解斜視図
【図3】従来例の積層コンデンサを示す平断面図
【図4】図3のA−A線矢視方向断面図
【図5】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
縦断面図
【図6】本発明の第1の実施例の積層コンデンサを示す
平面図
【図7】本発明の第2の実施例の積層コンデンサを示す
分解斜視図
【図8】本発明の第2の実施例の積層コンデンサを示す
平面図
【図9】図8のB−B線矢視方向断面図
【図10】本発明の第3の実施例の積層コンデンサを示
す分解斜視図
【図11】本発明の第3の実施例の積層コンデンサを示
す平面図
【図12】図11のC−C線矢視方向断面図
【符号の説明】
20…積層コンデンサ、21…誘電体層、22…内部電
極、22a…スリット、22b…内部電極片、22c…
内部電極引出部、23…素体、24…外部電極、25…
内部電極形成領域、26…交差領域。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層と内部電極とを交互に積層して
    なる直方体形状の素体と、該素体の両端部において該内
    部電極を交互に並列に接続している一対の外部電極とか
    らなる積層コンデンサであって、 両端の外部電極を結ぶ軸に直角に交わる断面において、
    該断面の縦方向の長さTと前記内部電極に平行な横方向
    の長さWとの比(T/W)が0.75以上1.25以下
    の範囲内の所定値に設定されると共に、 前記断面内における内部電極の形成領域が、前記断面の
    ほぼ中央に位置していることを特徴とする積層コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記断面内における内部電極形成領域の
    周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの距離T
    1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離W1と
    の比(T1/W1)が0.5以上2.0以下の範囲内の
    所定値となるように前記内部電極の形成領域が設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載の積層コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記断面内における内部電極形成領域の
    周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの距離T
    1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離W1と
    の比(T1/W1)が0.25以上0.5以下の範囲内
    の所定値となるように前記内部電極の形成領域が設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の積層コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記断面内における内部電極形成領域の
    周縁から、前記断面の横方向に延びる一辺までの距離T
    1と、前記断面の縦方向に延びる一辺までの距離W1と
    の比(T1/W1)が2.0以上4.0以下の範囲内の
    所定値となるように前記内部電極の形成領域が設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載の積層コンデン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記内部電極形成領域の前記縦方向の長
    さT2と前記断面の縦方向の長さTとの比(T2/T)
    が0.2以上0.7以下の範囲内の所定値となるよう
    に、且つ前記内部電極形成領域の前記横方向の長さW2
    と前記断面の横方向の長さWとの比(W2/W)が0.
    1以上0.8以下の範囲内の所定値となるように、前記
    内部電極形成領域が設定されていることを特徴とする請
    求項2記載の積層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 前記内部電極形成領域の前記縦方向の長
    さT2と前記断面の縦方向の長さTとの比(T2/T)
    又は前記内部電極形成領域の前記横方向の長さW2と前
    記断面の横方向の長さWとの比(W2/W)の少なくと
    も何れか一方が0.1以上0.8以下の範囲内の所定値
    となるように、前記内部電極形成領域が設定されている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の積層コンデン
    サ。
  7. 【請求項7】 前記一方の外部電極に接続された内部電
    極と、他方の外部電極に接続された内部電極とが重なる
    交差領域が、内部電極の電極面を含む断面のほぼ中央部
    に位置していることを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    かに記載の積層コンデンサ。
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