JPH09127899A - 土木建設現場に掲示する標識表示体 - Google Patents

土木建設現場に掲示する標識表示体

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JPH09127899A
JPH09127899A JP7308566A JP30856695A JPH09127899A JP H09127899 A JPH09127899 A JP H09127899A JP 7308566 A JP7308566 A JP 7308566A JP 30856695 A JP30856695 A JP 30856695A JP H09127899 A JPH09127899 A JP H09127899A
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sign
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JP7308566A
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English (en)
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Junichi Yasuda
順一 安田
Shinya Yamada
眞也 山田
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Yupo Corp
Koyo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
Koyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 枠組足場への取り付け、取り外しが容易であ
り、強風、豪雨によっても標識表示体が吹き飛ばされた
り、位置ずれをしない掲示された標識表示体を提供す
る。 【解決手段】 標識表示体支持部材1の内面に頭部が略
三角形乃至台形状の標識表示体2の頭部が挿入されて吊
るされており、かつ、この標識表示体2の頭部の左右稜
線部が標識表示体支持部材1のスリット近傍の内面部分
において感圧粘着剤1dで貼合されている土木建設現場
に掲示する標識表示体2、及び該標識表示体2が、織布
または不織布を芯材とし、その表面、または表裏面に無
機微細粉末含有熱可塑性樹脂フィルムの延伸物よりなる
微多孔性の合成紙を貼合した積層物を基材とし、その積
層物の表面、または裏面、または表裏面に標識を印刷し
た標識表示体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築等の工
事現場において設けられる枠組足場で働く作業員に、 作業床の最大積載荷重 落下物注意の表示 作業主任(責任者)、作業期間、連絡先の表示 ここでは必ず安全帽を使用するとの表示 足場端開口部の表示 下に立入禁止の表示 整理整頓の表示 等の安全への認識、或いは伝達を表示する標識表示体に
関する。
【0002】
【従来の技術】土木、建築現場においては、図3に示す
ように枠組足場は、一般に簡易建枠(10)、梯子建枠
(11)等の鳥居建枠、筋かい(13)、鋼もしくはア
ルミニウム製床板(14)より構成され、これらを建造
物に必要な規模の高さ、幅方向に連結ピン、ジョイント
等を用い接続展開仮設される。これら枠組足場におい
て、作業員は昇降階段、梯子やエレベータを用いて上下
移動を行い、床板を伝って水平移動が行われる。
【0003】作業者への工事中の作業の安全伝達や作業
工程の伝達は上記〜の印刷がなされた長方形の可撓
性合成樹脂製の標識表示体等を用いて行われる。これら
標識表示体の枠組足場への掲示は、簡易建枠の鋼管や筋
かい等の棒状物に針金を用いて吊り下げたり、又は標識
表示体の一端側を粘着テープで鋼管に貼合して行ってい
た。
【0004】しかし、この針金を用いる方法では、風に
より針金がズレて固定されていない端側が丸まって標識
表示体が見づらくなる欠点があった。又、針金による標
識表示体の取付作業も通常は3〜5mm径の番線と呼ば
れる針金を用いるため大変な作業であり、又、丸まった
標識表示体の丸まりをなくすために針金のズレを直し、
締め直す作業も大変である。
【0005】現場への標識表示体の簡易な掲示方法とし
て先に本発明者等は、長さ方向にスリットを有し直径方
向に拡開可能とした内側にカールする性質を有する薄肉
筒状の標識表示体支持部材を棒状部材に被覆するように
して装着するものであって、標識表示体支持部材を直径
方向に拡開してスリットの幅を拡大し、危険防止に対す
る注意等を喚起する文字、記号、図形等を表示したシー
ト状の標識表示体をスリットに挿入し、標識表示体を棒
状部材の外周面及び標識表示体支持部材の内周面により
挟持して棒状部材に吊下する標識掲示方法、を提案した
(特開平6−19415号公報)。
【0006】この掲示方法は、道路工事現場や、1〜2
階建の低層建築現場では利用されている。しかし、3階
以上の高層現場においては、上層、下層階の横建枠に掲
示された標識表示体を見るよりも高い所での作業である
点を留意して作業員の目の高さと同じ水平位置に標識表
示体が存在することが要求され、かかる掲示位置となる
と縦建枠の鋼管か筋かいとなり、依然として針金(番
線)で標識表示体を固定することが行われている。
【0007】標識表示体の丸まりを防止するため、筋か
いに水平方向に角材を針金で固定し、この角材に標識表
示体を番線で2箇所固定して行うことも行われている
が、筋かいへ角材を番線で取り付ける作業、標識表示体
を角材へ番線で取り付ける作業が大変で手間がかかり、
かつ、工事終了後のその逆の取り外し作業も番線を用い
ていることから大変な作業となり、又、取り外された番
線の棄品処理作業も面倒である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特開平6−
19415号公報に記載の標識表示体の掲示方法を改良
し、工事作業者が仮設枠組足場における荷物運搬作業中
の行き来において、標識表示体が作業者の視線上と水平
位置に掲示でき、かつ、番線を用いることなく、枠組足
場への取り付け、取り外しが容易であり、強風、豪雨に
よっても標識表示体が吹き飛ばされたり、位置ずれをし
ない掲示された標識表示体の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は、長さ方向に一条のス
リットを有し直径方向に拡開可能とした内側にカールす
る性質を有する薄肉筒状の標識表示体支持部材の一対が
土木建設工事現場の鳥居建枠の筋かいの交叉部近くでこ
の筋かいを被覆するように装着され、これらの標識表示
体支持部材の内面に頭部が略三角形乃至台形状の標識表
示体の頭部が挿入されて吊るされており、かつ、この標
識表示体の頭部の左右稜線部が前記標識表示体支持部材
のスリット近傍の内面部分において感圧粘着剤で貼合さ
れていることを特徴とする土木建設現場に掲示された標
識表示体、を提供するものである。
【0010】
【作用】標識表示体の上部を略三角形ないし台形状と変
更したことにより、スリットを有する円筒状の支持部材
による枠組足場への筋かいへの取り付けが容易となり、
且つ可能となった。又、標識表示体は、支持部材の内側
でその上部稜部分を感圧粘着剤で貼合されているので、
支持部材の内側にカールする性質を利用した標識表示体
の挟持する力と粘着力により、暴風、台風等の強風や豪
雨にたたかれても標識表示体は支持部材から引き剥がさ
れることがない。
【0011】又、スリットを有する支持部材の内側にカ
ールする性質を利用し、筋かいへの取り付け、取り外し
が容易であり、かつ、標識表示体の上部略三角形ないし
台形状の稜線と、これを挟持、粘着した2本の支持部材
により組枠足場の筋かいへの交叉部近くでの支持部材の
取付位置が固定されるので、標識表示体は、組枠足場で
の作業者の視線上を常に水平位置を保つことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1と図2を用いて本発明の実施
形態を説明する。図1、図2において、1,1はスリッ
トを有する支持部材、2は標識表示体、2aは印刷、
3,3は筋かい、4は筋かいの交叉部を固定したボル
ト、5は組枠足場(鳥居建枠)の縦組枠、6は横組枠で
ある。
【0013】支持部材1の外面は黄または橙と黒との縞
模様として作業者の注意を喚起するようにする。支持部
材のスリット1b近傍の内面には両面感圧粘着テープ1
dが貼着されており、筋かい3,3への取り付け時はこ
のテープの剥離テープ(図示されていない)を引き剥
し、標識表示体2の上部の略三角ないし台形状の稜線に
沿ってそれぞれの支持部材を粘着貼合させ、図2に示す
ように支持部材1のスリットを開き筋かいに挟みつけ、
支持部材の内側にカールする性質を利用して筋かいに巻
きつかせる。2個の支持部材1,1のなす角度と標識表
示体2と支持部材の横辺とがなす角度により支持部材
1,1の筋かい上における位置が決定される。
【0014】標識表示体支持部材(1) 長さ方向にスリットを有し、直径方向に拡開可能とした
内側にカールする性質を有する薄肉筒状の支持部材
(1)の製造方法は、特開平6−19415号公報に記
載がなされている。又、このものは光陽株式会社より
「サントラ」の商品名で販売されている。支持部材
(1)のスリット近傍の内面には、感圧接着剤が貼合さ
れている。
【0015】かかる感圧粘着剤は、例えば、 ポリ酢
酸ビニル、ポリメタクリル酸n−ブチル、酢酸ビニル−
塩化ビニリデン共重合体、天然ゴム、酢酸ビニル−アク
リル酸2−エチルヘキシル共重合体、酢酸ビニル−エチ
レン共重合体、ビニルピロリドン−スチレン共重合体、
スチレン−ブタジエンラバー、ブチルラバー、ビニルピ
ロリドン−アクリル酸エチル共重合体等のガラス転移点
が20℃以下の高分子樹脂もしくはラバーを単独で、又
は二種以上の混合物で、これに、 フタル酸ジフェニ
ル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、
フタル酸ビヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、
安息香酸スクローズ、二安息香酸エチレングリコール、
三安息香酸トリメチロールエタン、三安息香酸グリセリ
ド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スクロー
ス、クエン酸トリシクロヘキシル、N−シクロヘキシル
−p−トリエンスルホンアミド、等の常温で固体の可塑
剤と、 ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロ
ジン及びそれらのグリセリン、ペンタエリストール等と
のエステル、樹脂酸ダイマー等)テルペン樹脂系、脂、
エポキシ樹脂等をメチルエチルケトン、トルエン等の溶
剤に溶解したもの、石油樹脂系、フェノール樹脂系、キ
シレン樹脂系、等の粘着性付与剤、を配合することによ
り得られるものである。
【0016】必要により、老化防止剤やコロイダルシリ
カ、アルミナゾル等を配合することもある。感圧粘着剤
の支持部材、標識表示体への粘着力は0.5〜5kg/
25mm幅、好ましくは0.8〜2.5kg/25mm
幅であることが組枠足場解体時、支持部材1より標識表
示体を引き剥し、標識表示体の保管を容易とする面から
好ましい。この感圧粘着剤は両面粘着テープがよく、
又、筋かいとの粘着する場合も考慮して、スリット両端
面に貼着しておくのが好ましい。
【0017】支持部材から標識表示体の引き剥しを考慮
しないのであるならば予め標識表示体を支持部材の内面
に、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレ
ン、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、サーリン等
のホットメルト接着剤やポリエポキシ樹脂接着剤、ウレ
タン系接着剤等の液状接着剤を用いて強固に接着させて
使用してもよい。感圧粘着剤の幅は5〜25mm程度で
ある。
【0018】標識表示体(2) 標識表示体(2)は、無機微細粉末含有ポリ塩化ビニル
シート(いわゆる塩白)や無機微細粉末含有熱可塑性樹
脂フィルムの延伸物よりなる微多孔性合成紙、これら合
成紙や塩白と発泡シート、不織布、織布との積層品を基
材(肉厚は0.1〜5mm、好ましくは0.2〜3m
m)とし、この表面、裏面または表裏面に前述した〜
のような作業者への注意事項、喚気事項、指示事項、
伝達事項等を印刷したもの、または更にその表面をポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ弗化エ
チレン等の透明なフィルム又は二軸延伸フィルムを接着
剤で貼合して印刷面を保護したものが挙げられる。
【0019】上記基材の合成紙、複合合成紙としては、
次の〜のものが例示される。これらの中でもまた
はの不織布または織布を芯材(中間層)とし、この表
裏面にの微多孔性合成紙を貼合した複合合成紙が外傷
による耐引裂防止性の面から好ましい。かかるまたは
の複合合成紙は王子油化合成紙(株)よりYUPOー
WMF、YUPO−WSF、YUPO−CLOTH、Y
UPO−WST等の商品名で販売されている。
【0020】 無機微細粉末又は有機充填剤を8〜6
5重量%の割合で含有する微多孔を有するプロピレン系
樹脂の二軸延伸フィルム(特公昭54−31032号公
報、米国特許第3775521号明細書、米国特許第4
191719号明細書、米国特許第4377616号明
細書、米国特許第4560614号明細書等)。
【0021】 無機微細粉末を5〜40重量%含有す
る二軸延伸プロピレン系樹脂フィルムを基材層(1a)
とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有するプロピレ
ン系樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層(1b)とする合
成紙(特公昭46−40794号、特開昭57−149
363号、同57−181829号各公報)。
【0022】この合成紙は、二層構造であっても、基材
層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が存在する三層
構造(特公昭46−40794号公報)であっても、紙
状層と基材層間に他の樹脂フィルム層が存在する三層〜
七層の合成紙(特公昭50−29738号公報、特開昭
57−149363号公報、同56−126155号公
報、同57−181829号公報)であっても、裏面が
プロピレン・エチレン共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸共重合体の金属塩(Na、Li、Zn、K)、
塩素化ポリエチレン等の基材層のプロピレン系樹脂より
も低融点の樹脂よりなるヒートシール層を有する三層以
上の合成紙であってもよい(特公平3−13973号公
報)。
【0023】三層構造の合成紙の例としては、無機微細
粉末を5〜40重量%含有するプロピレン系樹脂フィル
ムを、該樹脂の融点より低い温度で一方的に延伸して得
られる一軸方向に配向したフィルムの両面に、無機微細
粉末を8〜65重量%含有するプロピレン系樹脂の溶融
フィルムを積層し、次いで前記方向と直角の方向にこの
積層フィルムを延伸することにより得られる、紙状層が
一軸方向に配向し、微細な空隙を多数有するフィルムで
あり、基材層は二軸方向に配向した積層構造物がある。
【0024】 上記の合成紙の紙状層側に、更に、
無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20μmの透明
なプロピレン系樹脂ラミネート層が設けられた構造の高
い光沢を有する合成紙(特公平4−60437号公報、
同1−60411号公報、特開昭61−3748号公
報)。
【0025】例えば、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム
を基材層(1a)とし、無機微細粉末を8〜65重量%
含有するプロピレン系樹脂の一軸延伸フィルムよりなる
表面層(1b)と裏面層(1c)を有する複層フィルム
(1’)を支持体とし、この支持体の表面層(1b)側
に無機微細粉末を含有しないプロピレン系樹脂の透明フ
ィルム層を設け、更に帯電防止機能を有するプライマー
塗布層(1d)が設けられた合成紙(特開昭61−37
48号公報)、あるいは、熱可塑性樹脂フィルムの二軸
延伸フィルムを基材層(1a)とし、この基材層の少な
くとも片面に、無機微細粉末を8〜65重量%の割合で
含有するプロピレン系樹脂の一軸延伸フィルムよりなる
紙状層(1b)と、プロピレン系樹脂フィルムの一軸延
伸フィルムよりなる表面層(1d)とのラミネート物が
備えられている合成紙であって、前記表面層(1d)の
肉厚(t)は、紙状層に存在する無機微細粉末の平均粒
径を(R)としたとき、次式(1)を満足することを特
徴とする複層樹脂フィルムよりなる合成紙(特公平1−
60411号公報)がある。 R ≧ t ≧1/10 × R ・・・(1)
【0026】 (A)短繊維を絡み合わせた不織布状
物を加熱加圧して得たシート、または該不織布状物に熱
可塑性樹脂粉末を散布および/または熱可塑性樹脂シー
トを積層し、ついでこれを加熱加圧一体化した繊維補強
シートと、(B)二軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材
層とし、無機微細粉末を8〜50重量%の割合で含有す
る熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層とする複層
合成紙とを、(A)のシートの不織布状物側と、(B)
の合成紙の紙状層側がそれぞれ表面層を形成するように
貼着した複合合成紙(特公平3−74180号公報)、
または、不織布状物の両面に(B)の合成紙が貼着され
た複合合成紙。
【0027】 織布(A)の両面にまたは片面に、二
軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを基材層とし、無機微細粉
末を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一
軸延伸フィルムを紙状層とする複合合成紙(B)を、
(B)の合成紙の紙状層側が表面層を形成するように貼
着した複合合成紙。
【0028】 発泡倍率が1.05〜10倍の押出樹
脂発泡シートよりなる肉厚が50μm以上の基体
(A1 )の片面又は両面に、無機微細粉末を8〜55重
量%含有する無延伸樹脂フィルムの非発泡フィルム(A
2 )、(A3 )が積層された肉厚が70μm以上の支持
体(A)の少なくとも片面に、微多孔を有する二軸延伸
熱可塑性フィルムを基材層(B1 )とし、無機微細粉末
を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸
延伸フィルムを紙状層(B2 )とする肉厚が30〜30
0μmの複合合成紙(B)を、前記紙状層(B2 )が表
面を形成するよう一体に貼り合わせた肉厚100〜1,
000μmの複合合成紙(特開平5−245962号公
報)。
【0029】これら合成紙〜の紙状層の表面にポリ
エチレンイミン、ポリ(エチレンイミン−尿素)、ポリ
アミンポリアミドのエチレンイミン付加物、ポリアミン
ポリアミドのエピクロルヒドリン付加物、三級ないし四
級窒素含有アクリル系ポリマーからなる群より選ばれた
水溶性のプライマー(塗布剤)の層を設けて帯電防止性
を付与したり、オフセット印刷性をより向上させてもよ
い。二軸延伸フィルムの基材層は合成紙の縦と横の強度
バランスの付与に寄与し、また、紙状層の一軸フィルム
は紙的風合を呈するのに寄与する。
【0030】合成紙の素材を構成する熱可塑性樹脂とし
ては、ポリオレフィン樹脂、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
(4−メチルペンテン−1)、また、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢
酸ビニル共重合体の部分加水分解物、エチレン−アクリ
ル酸共重合体およびその塩、塩化ビニリデン共重合体た
とえば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、その他、
およびこれらの混合物を例示することができる。これら
の中でも耐水性、耐薬品性の面からポリプロピレン、ポ
リエチレンが好ましい。また、基材層にポリプロピレン
を用いる場合は、延伸性を良好とするためポリエチレ
ン、ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体等の
ポリプロピレンよりも融点が低い樹脂を3〜25重量%
配合してもよい。
【0031】また、白色無機微細粉末としては、例え
ば、炭酸カルシウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう
土、タルク、酸化チタン、硫酸バリウム等があり、それ
らは粒径が0.03〜16μmのものが使用される。延
伸倍率は縦、横方向とも4〜10倍が好ましく、延伸温
度はプロピレン系樹脂の融点よりも3〜30℃低い温度
である。
【0032】更に、織布として好ましいものは、40〜
150デニール、好ましくは50〜100デニールの経
糸と緯糸とを、それぞれ2.54cm当たり、50〜1
40本、好ましくは60〜100本の割合で1本おきに
交差させる平織法で編んだ坪量が50〜200g/
2 、好ましくは、60〜150g/m2 の織布(ポン
ジー)である。平織りの織布の経糸、緯糸の素材として
は、ナイロン6、ナイロン6,6、ポリエチレンテレフ
タレート、木綿、レーヨン、ポリアクリロニトリル、ポ
リフッ化エチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリ
デン等が利用できる。
【0033】経糸、緯糸の径は、それぞれ20〜150
デニールで、同一径であっても、異なった径であっても
良いが、同一径の方が平滑性の面から好ましい。また、
補強のために2.54cm幅当たり、1〜2本の割合で
経糸または/および緯糸に他より太めの糸を用いてもよ
い。標識表示体(2)の形状としては、図4のA〜Cに
示すように上部が略三角形ないし台形で下部が略長方形
のものが使用される。又、筋かいの交叉部から手が挿入
できるように図4Cに示すように頭頂部の一部を切り欠
いてもよい。
【0034】
【実施例】
支持部材の製造例 特開平6−19415号公報に記載の方法でスリットを
有する円筒状支持部材を製造した。即ち、図5におい
て、14はロール状に巻かれた無色透明な厚さ12μ
m、幅1000mmのポリエチレンテレフタレート樹脂
フィルムであり、印刷ロール15a、15bを通過させ
ることによって、該ポリエチレンテレフタレート樹脂フ
ィル14の裏面側14aに黒色の印刷インキ16a及び
蛍光顔料を35重量%混入する黄色の印刷インキ16b
を厚さ1.5μm、幅1000mmで塗布し、黒色及び
黄色を交互に配色し、かつ、該ポリエチレンテレフタレ
ート樹脂フィルム14の進行方向に対して45度の角度
で傾斜する黒色及び黄色の縞模様を印刷し、第1乾燥炉
17にて乾燥させた。
【0035】次いで、第1塗布ロール18を通過させる
ことによって、該ポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルム14の印刷面14aに二液反応性のウレタン系接着
剤19を10g/m2 (wet)の量で塗布し、第2乾
燥炉20にて溶剤を適切量蒸発させた。
【0036】このようにして接着剤を塗布したポリエチ
レンテレフタレート樹脂フィルム14の塗布面14aに
前記の5層構造の積層フィルムである厚さ300μmの
合成紙21の表面に第1積層ロール22にて積層させた
後、第2塗布ロール23にて再び二液反応性のウレタン
系接着剤19を10g/m2 (wet)の量で合成紙面
に塗布し、第3乾燥炉24にて乾燥させた。
【0037】この合成紙21と印刷されたポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルム14の積層品25の合成紙
面の接着剤塗布面に、積層品25の長さ方向に配向方向
を合致させた肉厚30μmの一軸延伸ポリ塩化ビニール
熱収縮フィルム26を第2積層ロール27にて積層させ
た。このようにして積層した積層フィルム28をロール
29に巻取り、一昼夜放置して接着剤を硬化させるとと
もに巻き癖を付けた。
【0038】カール 前記ロール29に巻き取った積層フィルム28を80℃
に保持した温水槽30中の温水31の中を10秒間で通
過させた後、カッター32により要求される直径に対応
する円周の巾間隔(例えば15mm)で切断してカール
させ、縦割り(スリット)3を有する黒黄色縞模様の樹
脂製スリーブであるスパイラルスリーブを製造した。こ
れを長さ27cmに切断し、内径約1/2インチのスリ
ット入り円筒状とした。 複合合成紙の製造例 例1 特公平3−74180号公報の例1に記載の方法で合成
紙/不織布/合成紙の構造の複合合成紙を製造した。
【0039】即ち、 (1)メルトインデックス(MI)0.8のポリプロピ
レンに、平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウム12
重量%(ポリプロピレンとの合計重量基準)を混合し、
270℃に設定した押出機にて混練後、シート状に押出
し、冷却装置により冷却して、無延伸シートを得た。こ
のシートを、140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸し
た。
【0040】(2)MI4.0のポリプロピレン49重
量%とマレイン酸含量0.5重量%のマレイン酸(改質
単量体)変性ポリプロピレン5重量%と平均粒径1.5
ミクロンの炭酸カルシウム46重量%とを混合した組成
物A(充填剤100重量部当たりの改質単量体量0.0
5重量部)を、270℃に設定した押出機により溶融混
練したものと、MI4.0のポリプロピレン55重量%
と平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウム45重量%
とを混合した組成物Bを、270℃に設定した別の押出
機で溶融混練したものとをダイ内で積層し、上記(1)
にて得られた縦方向5倍延伸シートの両面に共押出し
し、改質ポリプロピレンを含む層が外側となるようにし
た。次いで、この五層積層物を155℃に加熱したのち
横方向に7.5倍の延伸を行って、五層のフィルムを得
た。
【0041】(3)この五層積層フィルムの表面をコロ
ナ放電処理したのち、塗布剤水溶液を両表面に固型分で
片面0.05g/m2 となるよう塗布および乾燥して、
巻取った。塗布剤水溶液の組成は、下記の通りであっ
た。 (a)三菱化学社製、水溶性ポリアクリル系帯電防止剤
重合体「ST−1100」(次式で示される基を分子鎖
に含む) 100重量部
【化1】 (b)水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロルヒドリ
ン付加物(ディック・ハーキュルス社製「カイメン55
7H」 25重量部 このようにして得られた五層積層フィルムの肉厚は、約
110ミクロン(3/10/84/10/3)であっ
た。
【0042】(4)この肉厚約110ミクロンの複層配
向フィルムよりなる合成紙2枚と帝人(株)の不織布シ
ート“スパンボンド#ユニセル”とを東洋モートン
(株)のポリウレタン系プライマー“BLS−2080
AとBLS−2080B”の混合物を5g/m2 (固型
分)との割合で用いて合成紙/不織布シート/合成紙の
構造を取る複合合成紙を得た。
【0043】例2 例1で得た合成紙2枚の裏面(塗布剤が塗工されていな
い側)に東洋モートン(株)のポリウレタン系アンカー
コート剤「BLS−2080A」と「BLS−2080
B」の混合物を4g/m2 (固型分の割合)で塗布し、
ついで東レ(株)の平織りの織布「ポンジー#657
5」を圧着ロールを用いて貼着し、合成紙/平織織布/
合成紙の複合合成紙を得た。
【0044】標識表示板の製造例 上記例1と例2の複合合成紙の表裏面にオフセット多色
印刷をし、これを図4Cに示す形状(下部の長方形部は
横60cm、縦50cm;上部の稜の長さ25cm、角
度60度)に断才し、標識表示板を得た。
【0045】(実施例1〜2)長さ27cmの支持部材
1,1の内面のスリット近傍に両面粘着テープを一方面
の剥離シートを剥して、粘着した。次に、標識表示体の
上方の両稜に支持部材1,1内面に貼着した粘着テープ
の他方面の剥離シートを引き剥し、支持部材を貼着させ
た。このものを王子油化合成紙(株)の鹿島工場内の仮
設組枠足場の筋かいの交叉部近傍に支持部材のスリット
を拡げて挿入し、内面にカールする性質を利用して挿着
させた。
【0046】30日経過しても標識表示体は丸まること
なく、又、位置が大きくズレることもなく視線と水平方
向の位置を保ち、かつ、風に吹き飛ばされることもなか
った。又、試験後の取り外しも支持部材のスリットを拡
径すれば筋かいより容易に取り外しができた。
【0047】
【発明の効果】作業者の視線の水平方向と略同一高さを
維持でき、風雨によっても丸まったり位置がズレること
のない組枠足場の筋かいに取り付け、取り外しが容易な
掲示された標識表示体である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組枠足場に掲示された標識表示体の平
面図である。
【図2】標識表示体を組枠足場の筋かいに挿着させる直
前の作業を示す平面図である。
【図3】組枠足場に掲示された従来の標識表示体の経時
後の状態を示す平面図である。
【図4】標識表示体のいろいろな形状を示す平面図であ
る。
【図5】スリットを有する標識表示体支持部材の製造工
程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 :支持部材 1c:スリット 1d:両面感圧粘着テープ 2 :標識表示体 2a:印刷 3 :筋かい 4 :筋かい固定ボルト 5 :縦組枠 6 :横組枠 14:樹脂フィルム 15a,b:印刷ロール 16a:黒色インク 16b:黄色インク 17、22、24 :乾燥炉 18 :塗布ロール 19 :接着剤 21 :合成紙 22、29 :積層ロール 25、28 :積層品 26 :熱収縮フィルム 32 :カッター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に一条のスリットを有し直径方
    向に拡開可能とした内側にカールする性質を有する薄肉
    筒状の標識表示体支持部材の一対が土木建設工事現場の
    鳥居建枠の筋かいの交叉部近くでこの筋かいを被覆する
    ように装着され、これらの標識表示体支持部材の内面に
    頭部が略三角形乃至台形状の標識表示体の頭部が挿入さ
    れて吊るされており、かつ、この標識表示体の頭部の左
    右稜線部が前記標識表示体支持部材のスリット近傍の内
    面部分において感圧粘着剤で貼合されていることを特徴
    とする土木建設現場に掲示する標識表示体。
  2. 【請求項2】 標識表示体が、織布または不織布を芯材
    とし、その表面、または表裏面に無機微細粉末含有熱可
    塑性樹脂フィルムの延伸物よりなる微多孔性の合成紙を
    貼合した積層物を基材とし、その積層物の表面、または
    裏面、または表裏面に標識を印刷したものである請求項
    1記載の土木建設現場に掲示する標識表示体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1185083A (ja) * 1997-09-01 1999-03-30 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 広告標識
JP2005097970A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Sekisui Jushi Co Ltd 道路鋲
JP2012045966A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Happo Chemical Co Ltd 踏切等遮断棒用表示板

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JPH1185083A (ja) * 1997-09-01 1999-03-30 Oji Yuka Synthetic Paper Co Ltd 広告標識
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