JPH09120009A - 通信ケーブルの引っ張り端部 - Google Patents
通信ケーブルの引っ張り端部Info
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- JPH09120009A JPH09120009A JP7278563A JP27856395A JPH09120009A JP H09120009 A JPH09120009 A JP H09120009A JP 7278563 A JP7278563 A JP 7278563A JP 27856395 A JP27856395 A JP 27856395A JP H09120009 A JPH09120009 A JP H09120009A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、キャップとシース層とを所
望の挟着力で確実に挟着することができる通信ケーブル
の引っ張り端部を提供することにある。 【解決手段】 テンションメンバ3の外方に、パイプ1
Aを含むケーブルユニット1を、複数本集合し、その外
方にシース層5を施した通信ケーブルの端末部に形成さ
れる引っ張り端部において、該引っ張り端部は、前記テ
ンションメンバ3の先端に固定されたスリーブ6と、前
記通信ケーブルの端末部を覆い、かつ、前記シース層5
と前記スリーブ6とにそれぞれ固定されたキャップ7
と、前記キャップ7の外側にあって、前記スリーブ6に
連結されたアイナット11とを有し、前記通信ケーブル
の端末部における前記パイプ1A内には棒材13が挿通
されていて、かつこの棒材13が挿通された部分で前記
キャップ7がシース層5外周に挟着固定されていること
を特徴とする通信ケーブルの引っ張り端部。
望の挟着力で確実に挟着することができる通信ケーブル
の引っ張り端部を提供することにある。 【解決手段】 テンションメンバ3の外方に、パイプ1
Aを含むケーブルユニット1を、複数本集合し、その外
方にシース層5を施した通信ケーブルの端末部に形成さ
れる引っ張り端部において、該引っ張り端部は、前記テ
ンションメンバ3の先端に固定されたスリーブ6と、前
記通信ケーブルの端末部を覆い、かつ、前記シース層5
と前記スリーブ6とにそれぞれ固定されたキャップ7
と、前記キャップ7の外側にあって、前記スリーブ6に
連結されたアイナット11とを有し、前記通信ケーブル
の端末部における前記パイプ1A内には棒材13が挿通
されていて、かつこの棒材13が挿通された部分で前記
キャップ7がシース層5外周に挟着固定されていること
を特徴とする通信ケーブルの引っ張り端部。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルの引
っ張り端部に関する。
っ張り端部に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、光ファイバを挿通するための樹
脂等からなるパイプ1Aを含むケーブルユニット1を複
数本集合した通信ケーブルの一例(パイプ入り光ファイ
バケーブル)を示す。図7に示すように、この通信ケー
ブルは、テンションメンバ3の周囲に前記パイプ1A
と、光ファイバユニットや通信用絶縁線を1本又は複数
本撚り合わせた対撚ユニット等のケーブルユニット1B
とからなるケーブルユニット1を複数本撚り合わせる
か、あるいは前記テンションメンバ3の周囲に縦添え状
態に配置する等して集合し、その外側にプラスチックテ
ープ等の押え巻きからなる押さえ巻き層4と、ポリエチ
レン樹脂の押し出し被覆等によるシース層5を施したも
のである。
脂等からなるパイプ1Aを含むケーブルユニット1を複
数本集合した通信ケーブルの一例(パイプ入り光ファイ
バケーブル)を示す。図7に示すように、この通信ケー
ブルは、テンションメンバ3の周囲に前記パイプ1A
と、光ファイバユニットや通信用絶縁線を1本又は複数
本撚り合わせた対撚ユニット等のケーブルユニット1B
とからなるケーブルユニット1を複数本撚り合わせる
か、あるいは前記テンションメンバ3の周囲に縦添え状
態に配置する等して集合し、その外側にプラスチックテ
ープ等の押え巻きからなる押さえ巻き層4と、ポリエチ
レン樹脂の押し出し被覆等によるシース層5を施したも
のである。
【0003】このような通信ケーブルの端末部には、所
定の場所に布設された管路内に当該通信ケーブルを引き
込む紐を結び付けるため、例えば図8に示すように、引
っ張り端部を形成する。
定の場所に布設された管路内に当該通信ケーブルを引き
込む紐を結び付けるため、例えば図8に示すように、引
っ張り端部を形成する。
【0004】図8に示すように、この通信ケーブルの引
っ張り端部では、シース層5、押さえ巻き層4、パイプ
1Aや複数本の光ファイバを集合して形成したケーブル
ユニット1B等の各ケーブルユニット1を所定長除去し
てテンションメンバ3を露出させ、このテンションメン
バ3の先端にスリーブ6をカシメ止め等により固定して
いる。また、通信ケーブルの端面から当該通信ケーブル
内に、例えば水等、ケーブルユニット1に悪影響を及ぼ
す不純物が侵入しないように、前記通信ケーブルの端末
部をキャップ7で覆っている。
っ張り端部では、シース層5、押さえ巻き層4、パイプ
1Aや複数本の光ファイバを集合して形成したケーブル
ユニット1B等の各ケーブルユニット1を所定長除去し
てテンションメンバ3を露出させ、このテンションメン
バ3の先端にスリーブ6をカシメ止め等により固定して
いる。また、通信ケーブルの端面から当該通信ケーブル
内に、例えば水等、ケーブルユニット1に悪影響を及ぼ
す不純物が侵入しないように、前記通信ケーブルの端末
部をキャップ7で覆っている。
【0005】そしてキャップ7と通信ケーブルの端末部
とを固定するためにキャップ7はカシメ止め等によりシ
ース層5外周に挟着されている(図8のbの部分を参
照)。
とを固定するためにキャップ7はカシメ止め等によりシ
ース層5外周に挟着されている(図8のbの部分を参
照)。
【0006】またキャップ7とスリーブ6とは、例えば
後述するナット10で固定されている。ここでは、スリ
ーブ6として、その先端に雄螺子部8が形成されたもの
を用い、かつキャップ7として、その先端に雄螺子部挿
通孔9が形成されたものを用いて、スリーブ6の雄螺子
部8をこの雄螺子部挿通孔9に挿通してスリーブ6とキ
ャップ7とを嵌め合わせた状態で、前記雄螺子部8にナ
ット10を螺子嵌合して、これによりスリーブ6本体と
ナット10とによりキャップ7を挟着固定する方法が採
られている。
後述するナット10で固定されている。ここでは、スリ
ーブ6として、その先端に雄螺子部8が形成されたもの
を用い、かつキャップ7として、その先端に雄螺子部挿
通孔9が形成されたものを用いて、スリーブ6の雄螺子
部8をこの雄螺子部挿通孔9に挿通してスリーブ6とキ
ャップ7とを嵌め合わせた状態で、前記雄螺子部8にナ
ット10を螺子嵌合して、これによりスリーブ6本体と
ナット10とによりキャップ7を挟着固定する方法が採
られている。
【0007】このようにして、管路内に通信ケーブルを
引き込む際に、スリーブ6を引っ張ることによりシース
層5とテンションメンバ3とを一緒に引っ張ることがで
きるようにしている。
引き込む際に、スリーブ6を引っ張ることによりシース
層5とテンションメンバ3とを一緒に引っ張ることがで
きるようにしている。
【0008】さらに、このスリーブ6の先端には、前記
管路内に通信ケーブルを引き込む紐を結び付ける部分と
なるアイナット11が、例えば該アイナット11に雌螺
子部12を形成し、この雌螺子部12にスリーブ6の雄
螺子部8を螺子嵌合させる等の方法により、取り付けら
れている。このような通信ケーブルの引っ張り端部を用
いて、通信ケーブルを管路内に引き込むには、アイナッ
ト11に、予め管路内に挿通された紐の一端を結び付け
て、管路の反対側からこの紐の他端側を引っ張ればよ
い。
管路内に通信ケーブルを引き込む紐を結び付ける部分と
なるアイナット11が、例えば該アイナット11に雌螺
子部12を形成し、この雌螺子部12にスリーブ6の雄
螺子部8を螺子嵌合させる等の方法により、取り付けら
れている。このような通信ケーブルの引っ張り端部を用
いて、通信ケーブルを管路内に引き込むには、アイナッ
ト11に、予め管路内に挿通された紐の一端を結び付け
て、管路の反対側からこの紐の他端側を引っ張ればよ
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した通信
ケーブルの引っ張り端部では、通信ケーブルのシース層
5外周にキャップ7を挟着させた際に、図9に示すよう
に、その押圧力(カシメ力)により前記パイプ1Aが凹
んでしまい、このパイプ1Aが入った部分のシース層5
までもが一緒に凹むため、この部分のシース層5にキャ
ップ7を所望の挟着力で挟着させることができないこと
があった。
ケーブルの引っ張り端部では、通信ケーブルのシース層
5外周にキャップ7を挟着させた際に、図9に示すよう
に、その押圧力(カシメ力)により前記パイプ1Aが凹
んでしまい、このパイプ1Aが入った部分のシース層5
までもが一緒に凹むため、この部分のシース層5にキャ
ップ7を所望の挟着力で挟着させることができないこと
があった。
【0010】特に、通信ケーブル内のパイプ1Aの占有
体積率が増えれば増えるほど、前記挟着力は減少し、前
述のようにこの通信ケーブルを管路内に引き込んだ際、
キャップ7がシース層5の外周からはずれて隙間cが生
じ、防水等の役目を果たさなくなったり、最悪の場合に
はキャップ7がスリーブ6と共にケーブル本体からはず
れてしまうことがあった。
体積率が増えれば増えるほど、前記挟着力は減少し、前
述のようにこの通信ケーブルを管路内に引き込んだ際、
キャップ7がシース層5の外周からはずれて隙間cが生
じ、防水等の役目を果たさなくなったり、最悪の場合に
はキャップ7がスリーブ6と共にケーブル本体からはず
れてしまうことがあった。
【0011】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、その目的は、キャップとシース層とを所望の
挟着力で確実に挟着することができる通信ケーブルの引
っ張り端部を提供することにある。
たもので、その目的は、キャップとシース層とを所望の
挟着力で確実に挟着することができる通信ケーブルの引
っ張り端部を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
の通信ケーブルの引っ張り端部は、テンションメンバの
外方に、パイプを含むケーブルユニットを、複数本撚り
合わせるか、あるいは前記テンションメンバに縦添えす
るか等して集合し、その外方にシース層を施した通信ケ
ーブルの端末部に形成される引っ張り端部において、該
引っ張り端部は、前記テンションメンバの先端に固定さ
れたスリーブと、前記通信ケーブルの端末部を覆い、か
つ、前記シース層と前記スリーブとにそれぞれ固定され
たキャップと、前記キャップの外側にあって、前記スリ
ーブに連結されたアイナットとを有し、前記通信ケーブ
ルの端末部における前記パイプ内には棒材が挿通されて
いて、かつこの棒材が挿通された部分で前記キャップが
シース層外周に挟着固定されていることを特徴とする。
の通信ケーブルの引っ張り端部は、テンションメンバの
外方に、パイプを含むケーブルユニットを、複数本撚り
合わせるか、あるいは前記テンションメンバに縦添えす
るか等して集合し、その外方にシース層を施した通信ケ
ーブルの端末部に形成される引っ張り端部において、該
引っ張り端部は、前記テンションメンバの先端に固定さ
れたスリーブと、前記通信ケーブルの端末部を覆い、か
つ、前記シース層と前記スリーブとにそれぞれ固定され
たキャップと、前記キャップの外側にあって、前記スリ
ーブに連結されたアイナットとを有し、前記通信ケーブ
ルの端末部における前記パイプ内には棒材が挿通されて
いて、かつこの棒材が挿通された部分で前記キャップが
シース層外周に挟着固定されていることを特徴とする。
【0013】本願請求項2記載の発明の通信ケーブルの
引っ張り端部は、請求項1記載のものであって、棒材に
ストッパー部が設けられていることを特徴とする。
引っ張り端部は、請求項1記載のものであって、棒材に
ストッパー部が設けられていることを特徴とする。
【0014】本願請求項1記載の発明の通信ケーブルの
引っ張り端部では、パイプ内に棒材が挿通されていて、
この棒材が挿通された部分でキャップがシース層外周に
挟着固定されている。
引っ張り端部では、パイプ内に棒材が挿通されていて、
この棒材が挿通された部分でキャップがシース層外周に
挟着固定されている。
【0015】このような通信ケーブルの引っ張り端部を
形成するには、通信ケーブルの端末部においてテンショ
ンメンバを露出させ、このテンションメンバにスリーブ
を固定し、かつ各パイプ内に所定外径、所定長の棒材を
挿通し、さらにこの通信ケーブルの端末部にキャップを
被せた後このキャップとスリーブとを例えばナットを用
いて締め付ける等して固定し、しかる後キャップを、棒
材を挿通した部分のシース層外周にカシメ止め等により
挟着固定すればよい。
形成するには、通信ケーブルの端末部においてテンショ
ンメンバを露出させ、このテンションメンバにスリーブ
を固定し、かつ各パイプ内に所定外径、所定長の棒材を
挿通し、さらにこの通信ケーブルの端末部にキャップを
被せた後このキャップとスリーブとを例えばナットを用
いて締め付ける等して固定し、しかる後キャップを、棒
材を挿通した部分のシース層外周にカシメ止め等により
挟着固定すればよい。
【0016】このようにしてシース層外周にキャップを
挟着させた場合、パイプ内に棒材が挿通されていること
から、パイプおよびシース層は凹み難くなり、容易にシ
ース層外周にキャップを所望の挟着力で挟着させること
ができる。
挟着させた場合、パイプ内に棒材が挿通されていること
から、パイプおよびシース層は凹み難くなり、容易にシ
ース層外周にキャップを所望の挟着力で挟着させること
ができる。
【0017】加えて、このようにしてシース層外周にキ
ャップが挟着固定された部分では、キャップとシース層
との間に隙間が生じ難いため、端末部から通信ケーブル
内に水等が侵入することを防止できる。
ャップが挟着固定された部分では、キャップとシース層
との間に隙間が生じ難いため、端末部から通信ケーブル
内に水等が侵入することを防止できる。
【0018】なお、本発明における縦添えとは、図4に
示すように、長手方向がテンションメンバの長手方向と
並行になるように、ケーブルユニットをテンションメン
バの周りに配置することを言う。
示すように、長手方向がテンションメンバの長手方向と
並行になるように、ケーブルユニットをテンションメン
バの周りに配置することを言う。
【0019】本願請求項2記載の発明の通信ケーブルの
引っ張り端部では、誤って該棒材がパイプ内に入り込み
過ぎることのないよう、棒材にストッパー部が設けられ
ている。具体的には棒材の一端に、例えば拡径部を形成
する。このようにしておけば、パイプ内に棒材を挿通し
通信ケーブルの端末部にキャップを被せた後も、ケーブ
ル内部における棒材の位置は殆ど変動しない。そのた
め、棒材の位置を視覚的に確認できないものの、その位
置は容易に推測できるので、確実に、棒材を挿通した部
分でシース層外周にキャップを挟着させることができ
る。
引っ張り端部では、誤って該棒材がパイプ内に入り込み
過ぎることのないよう、棒材にストッパー部が設けられ
ている。具体的には棒材の一端に、例えば拡径部を形成
する。このようにしておけば、パイプ内に棒材を挿通し
通信ケーブルの端末部にキャップを被せた後も、ケーブ
ル内部における棒材の位置は殆ど変動しない。そのた
め、棒材の位置を視覚的に確認できないものの、その位
置は容易に推測できるので、確実に、棒材を挿通した部
分でシース層外周にキャップを挟着させることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。図1に通信ケーブルの一例を
示し、図2に、この通信ケーブルの端末部に形成した本
発明の実施の形態の一例となる通信ケーブルの引っ張り
端部を示す。図1に示すように、この通信ケーブルは、
パイプ1Aや例えば光ファイバに被覆を施した光ファイ
バユニット等のケーブルユニット1Bからなるケーブル
ユニット1をテンションメンバ3の外側に複数本撚り合
わせ、その外側にプラスチックテープの押え巻きからな
る押さえ巻き層4とシース層5とを施したものである。
に従って詳細に説明する。図1に通信ケーブルの一例を
示し、図2に、この通信ケーブルの端末部に形成した本
発明の実施の形態の一例となる通信ケーブルの引っ張り
端部を示す。図1に示すように、この通信ケーブルは、
パイプ1Aや例えば光ファイバに被覆を施した光ファイ
バユニット等のケーブルユニット1Bからなるケーブル
ユニット1をテンションメンバ3の外側に複数本撚り合
わせ、その外側にプラスチックテープの押え巻きからな
る押さえ巻き層4とシース層5とを施したものである。
【0021】この通信ケーブルの端末部に引っ張り端部
を形成するには、図2に示すように、まずシース層5、
押さえ巻き層4、パイプ1Aやケーブルユニット1B等
のケーブルユニット1を所定長除去してテンションメン
バ3を露出させ、このテンションメンバ3の先端にスリ
ーブ6をカシメ止め等により固定する。なおスリーブ6
の先端には、ナット10およびアイナット11を取り付
けるための雄螺子部8が形成されている。
を形成するには、図2に示すように、まずシース層5、
押さえ巻き層4、パイプ1Aやケーブルユニット1B等
のケーブルユニット1を所定長除去してテンションメン
バ3を露出させ、このテンションメンバ3の先端にスリ
ーブ6をカシメ止め等により固定する。なおスリーブ6
の先端には、ナット10およびアイナット11を取り付
けるための雄螺子部8が形成されている。
【0022】また各パイプ1Aの先端には、それぞれ外
径がパイプ1Aの内径よりも多少小さい棒材13を挿通
する。ただし、この棒材13の一端には、図3に示すよ
うに、パイプ1Aに入らない大きさのストッパー部2
(拡径部)が形成されていて、誤って棒材13全体がパ
イプ1A内に入り込まないようになっている。
径がパイプ1Aの内径よりも多少小さい棒材13を挿通
する。ただし、この棒材13の一端には、図3に示すよ
うに、パイプ1Aに入らない大きさのストッパー部2
(拡径部)が形成されていて、誤って棒材13全体がパ
イプ1A内に入り込まないようになっている。
【0023】次にスリーブ6の雄螺子部8をキャップ7
の雄螺子部挿通孔9に通し、この状態でナット10を螺
子嵌合して、これによりスリーブ6本体とナット10と
でキャップ7を挟着固定する。
の雄螺子部挿通孔9に通し、この状態でナット10を螺
子嵌合して、これによりスリーブ6本体とナット10と
でキャップ7を挟着固定する。
【0024】この時、キャップ7は通信ケーブルの端末
部を覆っている。この状態で、棒材13が挿通されてい
る部分でキャップ7をシース層5にカシメ止め等により
挟着固定する。
部を覆っている。この状態で、棒材13が挿通されてい
る部分でキャップ7をシース層5にカシメ止め等により
挟着固定する。
【0025】最後に、アイナット11の雌螺子部12に
スリーブ6の雄螺子部8を螺子嵌合させることにより、
アイナット11とスリーブ6とを固定して、通信ケーブ
ルの引っ張り端部を完成させる。
スリーブ6の雄螺子部8を螺子嵌合させることにより、
アイナット11とスリーブ6とを固定して、通信ケーブ
ルの引っ張り端部を完成させる。
【0026】このような通信ケーブルの引っ張り端部で
は、パイプ1A内に棒材13が挿通されているため、キ
ャップ7とシース層5とを充分な挟着力で挟着すること
ができる。すなわち、その両者の間には隙間が生じな
い。従って、この通信ケーブルを管路内に引き込んで
も、従来のように、キャップ7とシース層5との間に隙
間ができたり、キャップ7が通信ケーブル本体からはず
れることはなかった。そのためケーブル内に水等の不純
物が入り込むこともなく、しかも安定して通信ケーブル
の管路内への引き込みを行なうことができた。
は、パイプ1A内に棒材13が挿通されているため、キ
ャップ7とシース層5とを充分な挟着力で挟着すること
ができる。すなわち、その両者の間には隙間が生じな
い。従って、この通信ケーブルを管路内に引き込んで
も、従来のように、キャップ7とシース層5との間に隙
間ができたり、キャップ7が通信ケーブル本体からはず
れることはなかった。そのためケーブル内に水等の不純
物が入り込むこともなく、しかも安定して通信ケーブル
の管路内への引き込みを行なうことができた。
【0027】またこのようにして通信ケーブルを布設し
た後、新たな光ファイバ線路の必要が生じた場合には、
パイプ1A内に、例えば圧縮ガス等とともに光ファイバ
を送り込んで挿通すれば、別途光ファイバケーブルを布
設する手間を省くことができる。
た後、新たな光ファイバ線路の必要が生じた場合には、
パイプ1A内に、例えば圧縮ガス等とともに光ファイバ
を送り込んで挿通すれば、別途光ファイバケーブルを布
設する手間を省くことができる。
【0028】ここで本実施の形態の一例に使用された通
信ケーブルは、図1に示すようなものであったが、本発
明を応用できる通信ケーブルは、テンションメンバ3と
パイプ1Aとシース層5とを有していればよく、例えば
パイプ1A以外のケーブルユニット1Bとして光ファイ
バや絶縁線を1本あるいは複数本を撚り合わせたもので
あってもよいし、ケーブルユニット1が全てパイプ1A
であるものであってもよい。いずれにせよパイプ1Aを
少なくとも1本有している通信ケーブルには、全て適用
できる。またこの通信ケーブルにおけるケーブルユニッ
ト2は、図1に示すように、テンションメンバ3の外方
に撚り合わせたが、例えば図4に示すように、テンショ
ンメンバ3の外方に縦添え状態に配置してもよい。
信ケーブルは、図1に示すようなものであったが、本発
明を応用できる通信ケーブルは、テンションメンバ3と
パイプ1Aとシース層5とを有していればよく、例えば
パイプ1A以外のケーブルユニット1Bとして光ファイ
バや絶縁線を1本あるいは複数本を撚り合わせたもので
あってもよいし、ケーブルユニット1が全てパイプ1A
であるものであってもよい。いずれにせよパイプ1Aを
少なくとも1本有している通信ケーブルには、全て適用
できる。またこの通信ケーブルにおけるケーブルユニッ
ト2は、図1に示すように、テンションメンバ3の外方
に撚り合わせたが、例えば図4に示すように、テンショ
ンメンバ3の外方に縦添え状態に配置してもよい。
【0029】さらに本実施の形態の一例の通信ケーブル
の引っ張り端部では、例えばスリーブ6とキャップ7等
の各部品同士を固定する手段はカシメ止めやボルトナッ
ト止めであったが、本発明における各部品同士の固定手
段はこれに限定されない。例えば図5に示すように、キ
ャップ7とスリーブ6については、キャップ7内に例え
ば接着性の接着性樹脂14を充填し、この接着性樹脂1
4内にスリーブ6を埋め込んだ後、前記接着性樹脂14
を熱硬化させて、接着性樹脂14の接着力により両者を
固定してもよいし、アイナット11とスリーブ6につい
ては、両者を、その接触面15で溶接することによって
固定してもよい。
の引っ張り端部では、例えばスリーブ6とキャップ7等
の各部品同士を固定する手段はカシメ止めやボルトナッ
ト止めであったが、本発明における各部品同士の固定手
段はこれに限定されない。例えば図5に示すように、キ
ャップ7とスリーブ6については、キャップ7内に例え
ば接着性の接着性樹脂14を充填し、この接着性樹脂1
4内にスリーブ6を埋め込んだ後、前記接着性樹脂14
を熱硬化させて、接着性樹脂14の接着力により両者を
固定してもよいし、アイナット11とスリーブ6につい
ては、両者を、その接触面15で溶接することによって
固定してもよい。
【0030】加えて本実施の形態の一例の通信ケーブル
の引っ張り端部は、上述の手順でのみ形成されるもので
はなく、他の手順で形成してもよく、要はパイプ1A内
に棒材13を挿通した状態で、この棒材13を挿通した
部分で、キャップ7をシース層5外周に挟着固定できれ
ばよい。
の引っ張り端部は、上述の手順でのみ形成されるもので
はなく、他の手順で形成してもよく、要はパイプ1A内
に棒材13を挿通した状態で、この棒材13を挿通した
部分で、キャップ7をシース層5外周に挟着固定できれ
ばよい。
【0031】また、本実施の形態の一例の通信ケーブル
の引っ張り端部に使用される棒材13は、図2に示すよ
うなものに限定されるものではなく、キャップ7をシー
ス層5外周に挟着固定する際にカシメる力が強ければ、
パイプ1A内径に対する棒材13の外径比を小さくして
もよいし、円筒状のものでなく、直方体等、他の形状の
ものであってもよい。
の引っ張り端部に使用される棒材13は、図2に示すよ
うなものに限定されるものではなく、キャップ7をシー
ス層5外周に挟着固定する際にカシメる力が強ければ、
パイプ1A内径に対する棒材13の外径比を小さくして
もよいし、円筒状のものでなく、直方体等、他の形状の
ものであってもよい。
【0032】そして本実施の形態の一例では、誤って棒
材13全体がパイプ1A内に入り込むことを防止するた
め、棒材13のストッパー部2を、図2に示すように、
棒材13の一端に、その外径がパイプ1A内径よりも大
きくなるように形成したが、本発明のストッパー部2は
このような形状等に限定されるものではなく、例えば図
5、図6に示すように、これを棒材13の長手方向中央
付近に形成し、かつその外径をパイプ1A内径とほぼ同
一径にしてパイプ1A内にストッパー部2を略嵌合させ
るようにしてもよい。
材13全体がパイプ1A内に入り込むことを防止するた
め、棒材13のストッパー部2を、図2に示すように、
棒材13の一端に、その外径がパイプ1A内径よりも大
きくなるように形成したが、本発明のストッパー部2は
このような形状等に限定されるものではなく、例えば図
5、図6に示すように、これを棒材13の長手方向中央
付近に形成し、かつその外径をパイプ1A内径とほぼ同
一径にしてパイプ1A内にストッパー部2を略嵌合させ
るようにしてもよい。
【0033】さらに本実施の形態の一例の通信ケーブル
の引っ張り端部では、キャップ7の雄螺子部挿通孔9と
雄螺子部8との間から不純物が入り込む可能性がある場
合には、ゴム製リングをスリーブ6とキャップ7との間
に挟み込む等してこれを防止すればよい。
の引っ張り端部では、キャップ7の雄螺子部挿通孔9と
雄螺子部8との間から不純物が入り込む可能性がある場
合には、ゴム製リングをスリーブ6とキャップ7との間
に挟み込む等してこれを防止すればよい。
【0034】
【発明の効果】本願請求項1記載の発明の通信ケーブル
の引っ張り端部では、キャップとシース層との間に生じ
る隙間を低減し、かつキャップをシース層外周に所望の
挟着力で挟着させることができる。その結果、管路内に
通信ケーブルを引き込む際、キャップとシース層間に隙
間ができ防水性が損なわれたり、キャップがスリーブと
共にケーブル端末部からはずれて引き込みが安定して行
えなくなる等の不測の事態を避けることができ、通信ケ
ーブルを管路内に確実に引き込むことができる。また本
願請求項2記載の発明の通信ケーブルの引っ張り端部で
は、パイプ内に挿通される棒材が誤ってパイプ内の奥の
方に入り込むことを防止し、確実にキャップをシース層
外周に挟着させることができる。
の引っ張り端部では、キャップとシース層との間に生じ
る隙間を低減し、かつキャップをシース層外周に所望の
挟着力で挟着させることができる。その結果、管路内に
通信ケーブルを引き込む際、キャップとシース層間に隙
間ができ防水性が損なわれたり、キャップがスリーブと
共にケーブル端末部からはずれて引き込みが安定して行
えなくなる等の不測の事態を避けることができ、通信ケ
ーブルを管路内に確実に引き込むことができる。また本
願請求項2記載の発明の通信ケーブルの引っ張り端部で
は、パイプ内に挿通される棒材が誤ってパイプ内の奥の
方に入り込むことを防止し、確実にキャップをシース層
外周に挟着させることができる。
【図1】 本発明の引っ張り端部が形成される通信ケー
ブルの一例を示す斜視図。
ブルの一例を示す斜視図。
【図2】 本発明の実施の形態の一例となる通信ケーブ
ルの引っ張り端部を示す断面図。
ルの引っ張り端部を示す断面図。
【図3】 図2に示した棒材を拡大して示した斜視図。
【図4】 本発明の引っ張り端部が形成される通信ケー
ブルの他の例を示す斜視図。
ブルの他の例を示す斜視図。
【図5】 本発明の実施の形態の他の例となる通信ケー
ブルの引っ張り端部を示す断面図。
ブルの引っ張り端部を示す断面図。
【図6】 図5に示した棒材を拡大して示した斜視図。
【図7】 従来の引っ張り端部が形成される通信ケーブ
ルの一例を示す斜視図。
ルの一例を示す斜視図。
【図8】 従来の通信ケーブルの引っ張り端部の一例を
示す断面図。
示す断面図。
【図9】 従来の通信ケーブルの引っ張り端部が不良な
状態となった一例を示す断面図。
状態となった一例を示す断面図。
1A パイプ 1、1B ケーブルユニット 2 ストッパー部 3 テンションメンバ 4 押さえ巻き層 5 シース層 6 スリーブ 7 キャップ 8 雄螺子部 9 雄螺子部挿通孔 10 ナット 11 アイナット 12 雌螺子部 13 棒材 14 接着性樹脂 15 接触面
Claims (2)
- 【請求項1】 テンションメンバの外方に、パイプを含
むケーブルユニットを複数本集合し、その外方にシース
層を施した通信ケーブルの端末部に形成される引っ張り
端部において、 該引っ張り端部は、前記テンションメンバの先端に固定
されたスリーブと、 前記通信ケーブルの端末部を覆い、かつ前記シース層と
前記スリーブとにそれぞれ固定されたキャップと、 前記キャップの外側にあって前記スリーブに連結された
アイナットとを有し、 前記通信ケーブルの端末部における前記パイプ内には棒
材が挿通されていて、かつこの棒材が挿通された部分で
前記キャップがシース層外周に挟着固定されていること
を特徴とする通信ケーブルの引っ張り端部。 - 【請求項2】 棒材にストッパー部が設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の通信ケーブルの引っ張り
端部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278563A JPH09120009A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 通信ケーブルの引っ張り端部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7278563A JPH09120009A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 通信ケーブルの引っ張り端部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09120009A true JPH09120009A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17599015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7278563A Pending JPH09120009A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 通信ケーブルの引っ張り端部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09120009A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102035150A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-04-27 | 浙江晨光电缆股份有限公司 | 电缆防水牵引头及其安装方法 |
JP2018205689A (ja) * | 2017-06-02 | 2018-12-27 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
KR102078188B1 (ko) * | 2019-04-15 | 2020-02-19 | 제룡산업 주식회사 | 간접활선용 종단 절연캡 |
US11048054B2 (en) | 2017-06-02 | 2021-06-29 | Fujikura Ltd. | Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP7278563A patent/JPH09120009A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102035150A (zh) * | 2010-10-29 | 2011-04-27 | 浙江晨光电缆股份有限公司 | 电缆防水牵引头及其安装方法 |
JP2018205689A (ja) * | 2017-06-02 | 2018-12-27 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
US11048054B2 (en) | 2017-06-02 | 2021-06-29 | Fujikura Ltd. | Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable |
KR102078188B1 (ko) * | 2019-04-15 | 2020-02-19 | 제룡산업 주식회사 | 간접활선용 종단 절연캡 |
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