JP3576293B2 - 光ファイバケーブルの牽引具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明に属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルの牽引具に関し、特に端末から導出された光ファイバ芯線に光接続用コネクタが装着された光ファイバケーブルを牽引するための牽引具に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバケーブルの付設にあっては、一般に、当該光ファイバケーブルの端末に装着した牽引具をウインチ等で牽引する方法が用いられている。一般に、図5(a)に示すように、例えば、電話回線用の光通信網を布設する際、電話局1からのファイバケーブル2は、図5(b)、(c)に示すように、牽引具の先端に連結された牽引ロープ4をウィンチ4aあるいは牽引機4bを駆動して、牽引ロープ4を捲き取ることにより、牽引方向の反対側(図中右側)に設置したケーブルドラム6から光ファイバケーブルを捲き出して光ファイバケーブル2を布設する。
また、地上に複数列設された支柱の間に光ファイバケーブル2を布設する場合においても、光ファイバケーブル2の先端に装着された牽引具5に牽引手段である牽引ロープを取り付け、該牽引ロープ4を前記ウインチ等の牽引具によって牽引して布設する。
【0003】
従来、光ファイバケーブルの牽引具(以下、牽引具と略称する)として、図3に示すように、コネクタCを装着した光ファイバTを内部に収納するコネクタ収納部11を画成し、牽引ロープ4が連結される牽引金具9を有する外装体8と、この外装体8の牽引方向基端部にネジ25によってネジ止めされた把持部品10と、この把持部品10の牽引方向先端部に設けられた連結孔13aに挿通された連結スリーブ12とから構成されている外装牽引型と呼ばれる牽引具5が用いられている。なお、光ファイバケーブル2から口出しされた光ファイバTの先端にはコネクタCが装着されており、このコネクタCは牽引布設の完了後に他の光ファイバケーブルから口出しされた光ファイバとの接続のために用いられる。
【0004】
この外装牽引型牽引具5の基端側に位置する把持部品10は、光ファイバケーブル2の先端部を外側から把持し、また連結スリーブ12はテンションメンバ7を固定して支持する役割を有している。
【0005】
前記把持部品10は略円錐台状の形状を有し、この把持部品10の牽引方向基端部は前述の外装体8の基端部にネジ25によってネジ留めされている。そして、把持部品10の中央部には留め部16が設けられ、この留め部16の鬼目16aによって光ファイバケーブルの先端部のシース15が噛み合わされ固定されている。一方、把持部品10の牽引方向先端部には連通孔13aが穿設され、この連通孔13aの内部に連結スリーブ12が一定のクリアランスを介して挿入されれている。
【0006】
図4(a)に、牽引具5の把持部品10と連結スリーブ12によって光ファイバケーブル2とテンションメンバ7とがそれぞれ把持固定されている状態を示している。光ファイバケーブル2は、前述のように把持部品10の留め部16に把持固定されている。そして、光ファイバケーブルから導出されたテンションメンバ7は、連結スリーブ12に固定される。
図4(b)に連結スリーブ12の断面形状を示す。連結スリーブ12は円筒状部材であり、連結スリーブ12は、牽引方向先端の剛直部12bと、その剛直部12bの基端部に突設されたフランジ部12aとからなり、フランジ部12aから剛直部12bの中央部にかけて穴12cが穿設され、さらに、剛直部12bの牽引方向先端にネジ12dが設けられている。
図4(c)に示すように、前記光ファイバケーブル2から導出されたテンションメンバ7は、その先端が前記連結スリーブ12の孔12cに挿入され、この穴12cのフランジ部12aを除く部分(図中lと示された部分)が圧縮変形されることによって、テンションメンバ7がカシメて圧着固定されている。
【0007】
コネクタCが装着された光ファイバTがコネクタ収納部11内に収納され、光ファイバケーブル2とテンションメンバ7の牽引具5への装着が完了した後、牽引具5を牽引して光ファイバケーブル2の布設が行われる。
上述の牽引具5を用いて光ファイバケーブル2が牽引される際、牽引力の一部はテンションメンバ7に引張力として印加され、このテンションメンバ7に印加された引張力は、連結スリーブ12にカシメて固定されているテンションメンバ7によって負担される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
最近、加入者系光通信網の構築が進められている。加入者系光通信網の構築には長距離に亘って光ファイバケーブルを布設することが必要であり、上述の牽引具は長距離布設に対して、テンションメンバを圧着固定している連結スリーブの圧着固定部の保持強度が不足しているため、テンションメンバが牽引時に連結スリーブから外れ、布設が中断されるという問題が生じた。光ファイバケーブルを牽引具に装着して牽引する際、牽引力は光ファイバケーブルのシース留め部のみに負担されるのではなく、牽引力の一部は把持部品の先端を介してテンションメンバにも伝えられる。このため、長距離布設のように大きな牽引力で牽引具を牽引引張する際、テンションメンバを圧着固定している連結スリーブの圧着固定部が長距離布設の場合の大きな牽引力に耐える保持強度を有しないと、前述のように連結スリーブからテンションメンバが外れ牽引ができなくなるという問題が生ずる。
【0009】
すなわち、牽引具5に光ファイバケーブル2およびテンションメンバ7を装着し、光ファイバケーブル2が牽引されると、外装体8に固定されている把持部品10が牽引方向に牽引され、把持部品10に留められた光ファイバケーブル2が牽引される。同時に、連結スリーブ先端の固定ナットがワッシャ18を介して把持部品に当接し、テンションメンバ7に引張力が印加される。この結果、テンションメンバ7をカシメて固定している連結スリーブ12の圧着固定部が引張力の一部を負担する。長距離布設のためには、連結スリーブのに圧着固定部の耐引張力を増加させる対策が必要となる。
【0010】
連結スリーブ12の圧着固定部の耐張力を増加するためには、連結スリーブ12の圧着固定部の長さlをより長くすることが考えられる。しかし、設計計算の結果、長距離布設に充分な耐張力を付与するための圧着固定部の長さは、従来の外装牽引型牽引具5の1.5倍(1.5Xl)が必要であると計算された。しかし、従来の牽引具の構成のまま圧着固定部の長さを1.5Xlとすることは、長い連結スリーブとすることを意味し、連結スリーブ12がコネクタ収納部11内に飛び出し、コネクタ収納部11の収納空間を狭めたり、逆に収納空間を維持するためには牽引具全体の長さを長くする必要があるなどの新たな問題が生ずる。何故なら、牽引具は、心線数が増加の一途をたどっている光ファイバケーブルを装着できるようにコネクタ付光ファイバの収納容量が大きいこと、また、曲がり管路内の布設の際など光ファイバケーブルに損傷を与えないため、牽引具は現状の長さ以上としないこと等が要請されるからである。
【0011】
この発明は、以上のような背景の下になされたもので、コネクタを装着した光ファイバの収納容量を犠牲にせず、また、牽引具の長さを現状の長さ以上としない条件で、長距離布設を可能とするに充分な耐張力を有する、光ファイバケーブルの牽引具を提供することを目的とした。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明の光ファイバケーブルの牽引具は、牽引金具(9)が連結された外装体(48)と、該外装体内部の牽引方向先端部に設けられたコネクタ収納部(11)と、該コネクタ収納部の牽引方向の基端側にあり、光ファイバケーブルの先端から導出されているテンションメンバ(7)を固定している、フランジ部(42a)および剛直部(42b)からなる連結スリーブ(42)と、該連結スリーブの牽引方向の基端側に連結され、前記光ファイバケーブルの端末のシース(15)を把持する留め部(16)を有する把持部品(40)とを備えてなり、前記把持部品の牽引方向先端の連通孔(13a)周縁の周縁壁部(13)内面に設けられた係合凹部(41)と係合した前記フランジ部と、前記連結スリーブの剛直部の外周面に設けられたネジ部(42d)にネジ結合され、前記把持部品の前記周縁壁部前面に当接された固定ナット(19)とにより、前記連結スリーブが、前記把持部品の周縁壁部(13)に固定されており、前記剛直部の内、前記ネジ部から前記外装体における牽引方向先端側に突出した部分が、前記連結スリーブ内に形成されている挿通孔(42c)に挿入された前記テンションメンバをカシメ固定する部分として機能しており、前記外装体に与えられた牽引力が前記留め部を介して光ファイバケーブルに伝達されるとともに、前記把持部品から前記固定ナット及び前記連結スリーブを介して前記光ファイバケーブルのテンションメンバにも伝達されるようになっている構成とした。
また、本発明の光ファイバケーブルの牽引具は、牽引金具(9)が連結された外装体(48)と、該外装体内部の牽引方向先端部に設けられたコネクタ収納部(11)と、該コネクタ収納部の牽引方向の基端側にあり、光ファイバケーブルの先端から導出されているテンションメンバ(7)を固定している、フランジ部(42a)および剛直部(42b)からなる連結スリーブ(42)と、該連結スリーブの牽引方向の基端側に連結され、前記光ファイバケーブルの端末のシース(15)を把持する留め部(16)を有する把持部品(40)とを備えてなり、前記把持部品の牽引方向先端の連通孔(13a)周縁の周縁壁部(13)内面に係合された前記フランジ部と、前記連結スリーブの剛直部の外周面に設けられたネジ部(42d)にネジ結合され、前記把持部品の前記周縁壁部前面に当接された固定ナット(19)とにより、前記連結スリーブが、前記把持部品の周縁壁部(13)に固定されており、前記剛直部の内、前記ネジ部から前記外装体における牽引方向先端側に突出した部分が、前記連結スリーブ内に形成されている挿通孔(42c)に挿入された前記テンションメンバをカシメ固定する部分として機能しており、前記外装体に与えられた牽引力が前記留め部を介して光ファイバケーブルに伝達されるとともに、前記把持部品から前記固定ナット及び前記連結スリーブを介して前記光ファイバケーブルのテンションメンバにも伝達されるようになっている構成とした。
また、本発明の光ファイバケーブルの牽引具において、連結スリーブの内部には、テンションメンバ7が挿通される挿通孔(42c)が貫通されていても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の光ファイバケーブルの牽引具の一実施の形態を、図1および図2(a)、(b)を参照して説明する。
図中、符号Gは本実施の形態の光ファイバケーブルの牽引具(以下、「牽引具」と略称する)であり、符号42は本牽引具Gの連結スリーブ、48は本牽引具Gの外装体、符号40は本牽引具Gの把持部品である。本実施の形態の牽引具Gの前記図4に記載の牽引具5と異なる点は、新たな構造の連結スリーブ42、外装体48、および把持部品40を用いたことである。図1および図2中、変更された連結スリーブ42、外装体48、把持部品40以外は前記図3および図4と同一の符号を付しその説明を簡略化する。
【0014】
図1は、本発明の外装牽引型牽引具Gの構成を、図2(a)は本牽引具の基端部の構成を、また、図2(b)、図2(c)は本発明の牽引具の連結スリーブ42の形状を示している。
【0015】
本牽引具Gは、先端金具48a、基端金具48bおよび金属管48cが連結されてなる外装体48に画成された内部に、牽引方向先端から、コネクタ収納部11、連結スリーブ42、連結スリーブ42が連結されている把持部品40が設けられ、前記外装体48の基端部の基端金具48bに、ネジ25によって把持部品40が固定されて構成されている。なお、前記外装体48の中央部の金属管48cは波目管と金属メッシュを組み合わせることにより可撓性を持たせた金属管とされている。
【0016】
図2(a)、(b)、(c)に示すように、本牽引具Gは、新しい構造の連結スリーブ42が用いられている。この構造は、テンションメンバの耐張力を増加させるために採用された。
牽引具Gに光ファイバケーブルは次のように装着される。すなわち、光ファイバケーブル2の先端のシース15は把持部品40の留め部16によって把持固定され、一方、光ファイバケーブル2の先端から導出されたテンションメンバ7は、連結スリーブ42内部の挿通孔42d内に挿通され、連結スリーブ42の剛直部42bの先端部が圧縮変形されることによりカシメて圧着固定されている。
【0017】
また、把持部品40はその基端部において、前記外装体の基端部金具48bにネジ25によって固定されている。
そして、前記把持部品40の牽引側先端には、連通孔13aが設けられ、連結スリーブ42が挿通されている。
【0018】
図2(b)に示すように、新しい構造の連結スリーブ42は、円筒状の剛直部42b、フランジ部42aからなり、内部はテンションメンバ7が挿通される挿通孔42cとされ、前記剛直部42bの中央部にネジ42dが設けられている。フランジ部42aは剛直部12bの牽引方向基端部に突設され、このフランジ部42aは、後述の把持部品40の周縁壁部13の内面に形成された後述の係合凹部41と係合される。また、図2(b)に示すように、フランジ部42aは、直径Dの円盤の直径方向両端部を、距離dを保って離間する互いに平行な2直線43、43で切り欠いた形状とされている。
【0019】
本牽引具Gの把持部品40が従来の把持部品10と異なるのは、前記係合凹部41が設けられた点のみである。把持部品40は、その外面が略円錐台状の筒状体であって、この円錐台の頂点に位置する牽引方向の先端が、前記連結スリーブ42の連通孔13aとされている。連通孔13aの周縁壁部13の内面には、前記連結スリーブ42のフランジ部42aと係合するための係合凹部41が形成されている。係合凹部41は、前記フランジ部42aと係合するように、直径Dの円盤の直径方向両端部が、距離dを保って互いに平行な2直線で切りかかれた形状の凹部とされている。従って、前記フランジ部42aが係合凹部20に係合すると、フランジ部42aの回転は阻止される。
【0020】
一方、前記把持部品40の連通孔13aに挿通されている連結スリーブ42の剛直部42bの中央部には、図2(c)に示すように、ネジ42dが設けられている。そして、このネジ42dにナット19がネジ結合されて、このナット19が、前記把持部品40の周縁壁部13の牽引方向外面に当接することにより、連結スリーブ42が把持部品40に固定される。
【0021】
図2(a)に示すように、光ファイバケーブル2の先端のシース15は、把持部品40の留め部16に固定され、光ファイバケーブル2から導出されたテンションメンバ7は連結スリーブ42の挿通孔42c内に挿通され、連結スリーブ42のネジ42dの先端から剛直部42bの先端までの部分(図中Lと表示された部分)が圧縮変形され、この部分でテンションメンバ7が圧着固定されている。
【0022】
従来は、図4(b)に示されるように、テンションメンバ7は、連結スリーブ12の中央部の長さlの部分にカシメて固定されていた。しかし、本願の構成においては、図2(c)に示されるように、ナット19が把持部品40の周縁壁部13前面に当接する位置に移動したため、連結スリーブ42の先端部の長さLの部分がテンションメンバ7をカシメて固定する部分とすることができた。この長さLは、従来の長さlに対して、1.5倍の長さであるため、連結スリーブ42の長さは従来の連結スリーブ12と同じ長さで、テンションメンバ7の保持力、すなわち、牽引具Gの牽引に対する耐引張力を長距離布設に必要な1.5倍とすることができている。
【0023】
また、前記把持部品40の牽引方向先端には、連通孔13aを挿通して固定された連結スリーブ42の剛直部42bの先端と、その剛直部42bを周縁壁部13に固定しているナット19が飛び出しているのみであり、これらはコネクタ収納部11への光ファイバTの導入および収納に支障を与えることは無い。この結果、本構成の牽引具Gは、コネクタを装着した光ファイバの収納容量を犠牲にすることなく、むしろ収納容量が増加ししかも収納の自由度が増加したといえる。
【0024】
本実施の形態の牽引具Gは、光ファイバケーブル2のシース15を把持部品40の留め部16によって固定し、テンションメンバ7を連結スリーブ42の先端をカシメて固定し、連結スリーブ42を把持部品40にナット19をネジ留め固定した後、把持部品10を外装体48の基端金具48bに、ネジ25によって固定して組み立てられる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のファイバケーブルの牽引具は、外装体内に牽引方向先端から順に、コネクタ収納部、テンションメンバを固定している連結スリーブおよび光ファイバケーブルを把持している把持部品とを備えてなり、光ファイバケーブルから導出されたテンションメンバは、連結スリーブ剛直部の牽引方向の先端部の長さL(従来の圧着固定部の長さの1.5倍)を圧着固定部とすることによりカシメて固定されている。
【0026】
この構成によれば、光ファイバケーブルを長距離布設するために必要な耐張力が従来と同じ長さの連結スリーブによって確保されている。すなわち、従来と同じ長さの連結スリーブを用い、固定ナットを把持部品の周縁壁部に当接する構成とすることによって、連結スリーブの中央に形成されたネジの先端から剛直部の先端までを圧着固定部とすることができたため、必要な圧着固定部の長さL(=1.5xl)が確保された。この結果、牽引具全体の長さを変えることなく、長距離布設に必要な耐張力を有する外装牽引型牽引具が得られた。
【0027】
また、上記のように構成された外装牽引型牽引具によれば、把持部品先端からコネクタ収納部には、連結スリーブの剛直部先端と固定するナットのみが飛び出している。従って、光ファイバと光ファイバに装着されたコネクタを収納するための収納空間はむしろ拡大され、収納容量が犠牲とされることなく、自由にコネクタ付光ファイバを収納することができる。
そして、本外装牽引型牽引具は従来と同じ寸法であり、かつ外装体の中央部に可撓性を付与することにより、布設の際に光ファイバケーブルが損傷を受けることはなく、迅速に布設作業を進めることができる。
【0028】
また、連結スリーブのフランジ部が、把持部品の周縁壁部内面の係合凹部に回転が阻止されて係合するため、光ファイバケーブルの布設時に生ずる光ファイバの捻回による連結スリーブの回転、または変形は抑止できるため、光ファイバケーブルが損傷を受けることはない。
さらに、本牽引具の外装体が可撓性を持つようにされた金属管により構成されているため牽引具が湾曲可能であり、例えば、湾曲した管内に、牽引具を湾曲させつつ、光ファイバケーブルを布設することができる。このため、光ファイバケーブルは損傷を与えることなく、能率良く長距離布設を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバケーブルの外装牽引型牽引具の概略の構成を示す概略構成図である。
【図2】本発明の光ファイバケーブルの外装牽引型牽引具基端部へ光ファイバケーブルおよびテンションメンバを装着した状態を示す基端部概略構成図である。
【図3】従来の光ファイバケーブルの外装牽引型牽引具の概略の構成を示す概略構成図である。
【図4】従来の光ファイバケーブルの外装牽引型牽引具への光ファイバケーブルおよびテンションメンバの装着状態を説明するための説明図である。
【図5】光ファイバケーブル線路の構成と布設状況とを説明する説明図である。
【符号の説明】
G…牽引具、2…光ファイバケーブル、T…光ファイバ、C…コネクタ、7…テンションメンバ、13…周縁壁部、16…留め部、40…把持部品、41…係合凹部、42…連結スリーブ、48…外装体、

Claims (3)

  1. 端末から導出された光ファイバ(T)にコネクタ(C)が装着されてなる光ファイバケーブル(2)の牽引具(G)であって、
    牽引手段が連結された外装体(48)と、
    該外装体内部の牽引方向先端部に設けられたコネクタ収納部(11)と、
    該コネクタ収納部の牽引方向の基端側にあり、光ファイバケーブルの先端から導出されているテンションメンバ(7)を固定している、フランジ部(42a)および剛直部(42b)からなる連結スリーブ(42)と、
    該連結スリーブの牽引方向の基端側に連結され、前記光ファイバケーブルの端末のシース(15)を把持する留め部(16)を有する把持部品(40)とを備えてなり、
    前記把持部品の牽引方向先端の連通孔(13a)周縁の周縁壁部(13)内面に設けられた係合凹部(41)と係合した前記フランジ部と、前記連結スリーブの剛直部の外周面に設けられたネジ部(42d)にネジ結合され、前記把持部品の前記周縁壁部前面に当接された固定ナット(19)とにより、前記連結スリーブが、前記把持部品の周縁壁部(13)に固定されており、
    前記剛直部の内、前記ネジ部から前記外装体における牽引方向先端側に突出した部分が、前記連結スリーブ内に形成されている挿通孔(42c)に挿入された前記テンションメンバをカシメ固定する部分として機能しており、
    前記外装体に与えられた牽引力が前記留め部を介して光ファイバケーブルに伝達されるとともに、前記把持部品から前記固定ナット及び前記連結スリーブを介して前記光ファイバケーブルのテンションメンバにも伝達されるようになっていることを特徴とする光ファイバケーブルの牽引具。
  2. 端末から導出された光ファイバ(T)にコネクタ(C)が装着されてなる光ファイバケーブル(2)の牽引具(G)であって、
    牽引手段が連結された外装体(48)と、
    該外装体内部の牽引方向先端部に設けられたコネクタ収納部(11)と、
    該コネクタ収納部の牽引方向の基端側にあり、光ファイバケーブルの先端から導出されているテンションメンバ(7)を固定している、フランジ部(42a)および剛直部(42b)からなる連結スリーブ(42)と、
    該連結スリーブの牽引方向の基端側に連結され、前記光ファイバケーブルの端末のシース(15)を把持する留め部(16)を有する把持部品(40)とを備えてなり、
    前記把持部品の牽引方向先端の連通孔(13a)周縁の周縁壁部(13)内面に係合された前記フランジ部と、前記連結スリーブの剛直部の外周面に設けられたネジ部(42d)にネジ結合され、前記把持部品の前記周縁壁部前面に当接された固定ナット(19)とにより、前記連結スリーブが、前記把持部品の周縁壁部(13)に固定されており、
    前記剛直部の内、前記ネジ部から前記外装体における牽引方向先端側に突出した部分が、前記連結スリーブ内に形成されている挿通孔(42c)に挿入された前記テンションメンバをカシメ固定する部分として機能しており、
    前記外装体に与えられた牽引力が前記留め部を介して光ファイバケーブルに伝達されるとともに、前記把持部品から前記固定ナット及び前記連結スリーブを介して前記光ファイバケーブルのテンションメンバにも伝達されるようになっていることを特徴とする光ファイバケーブルの牽引具。
  3. 連結スリーブの内部には、テンションメンバ7が挿通される挿通孔(42c)が貫通されていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバケーブルの牽引具。
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