JPH09109777A - 自動車フロアの物入れボックス用リッド構造 - Google Patents

自動車フロアの物入れボックス用リッド構造

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JPH09109777A
JPH09109777A JP27160295A JP27160295A JPH09109777A JP H09109777 A JPH09109777 A JP H09109777A JP 27160295 A JP27160295 A JP 27160295A JP 27160295 A JP27160295 A JP 27160295A JP H09109777 A JPH09109777 A JP H09109777A
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lid
floor
opening
flap
peripheral
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JP27160295A
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Yoshiaki Tsuda
賀章 津田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車荷室の床面に凹設した物入れボックス
開閉用のリッドをヒンジ金具を用いることなく取り付け
る。 【解決手段】 荷室床面9の物入れボックス部7の開口
部8周辺部に、リッド10の周辺下面を支持する棚枠部
8bを備え、リッドは、剛体の板状本体11と、これの
表面、周縁部、及び周辺下面の一部を荷室床面のフロア
マットと略々同素材の外装材12で覆い、外装材のリッ
ド本体の周辺下面の一部と、これに連続するリッド本体
の周縁部でフラップ16を構成し、該フラップとリッド
本体の当該下面、及び当該周縁部には剛体からなる裏内
片17を介装し、裏内片を含んで前記フラップを、前記
開口部周辺部の棚枠部に止着した自動車フロアの物入れ
ボックス用リッド構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の荷室のフ
ロアに凹設される物入れボックスを開閉するリッドの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の荷室に、床から下方に潜った物
入れボックスを凹設する場合がある。物入れボックスに
は開閉用のリッドを設け、リッドを開閉してに荷物を出
し入れする。
【0003】以上の荷室床面に物入れボックスを凹設
し、この物入れボックスの上方開口部を開閉するリッド
で閉塞する必要がある。リッドは、物入れを備える床面
と同一水平面を備えることが好ましく、リッドや、リッ
ドのヒンジ金具が床上に突出した場合には、荷室床上に
収容した荷物の出し入れに際し、リッドの端部やヒンジ
金具が荷物に触れ、荷物を傷めたり、リッドを傷めた
り、或いはヒンジ金具を傷める虞がある。特に、リッ
ド、金具を、床面と同一のフロアマット材で覆った場合
には、フロアマット材を上記した荷物の出し入れで傷め
る虞がある。
【0004】そこで、これの対策として、従来例えば図
12、図13の如き構造を採用する。図において100
は自動車の床で、床100の一部に開口部101を設
け、この下を物入れボックス102として用いる。開口
部102はリッド103で開閉自在に覆う。リッド10
3は、ヒンジ金具104の床100上面への突出を防止
するため、開口部101の端部の一部の上面に凹部10
1aを、リッド103の対向する端部に凹部103aを
凹設する。この凹部101a,103aに掛けて、ヒン
ジ金具104を掛け渡すように止着し、リッド103を
開閉自在に開口部101を覆うように取り付ける。リッ
ド103のヒンジ金具104の反対側端部は、開口部1
01のこの側に設けた棚部101bで支持され、リッド
103と床面100とは略々同一となるように構成され
ている。
【0005】又前記したヒンジ金具104による連結部
は、開口部101、リッド103の対向する端部が、彫
り込んだ凹部を構成しているので、ヒンジ部分にゴミや
異物が侵入する虞が多分にある。このため、凹部101
a,103aの床面とリッド上面とを繋ぐように、可撓
性部材からなるダストシート105で覆い、ヒンジ部へ
のゴミや異物の侵入を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上において、図13
はリッド103の開放状態を示し、開閉の都度、前記し
たダストシート105は伸縮、折り畳み、変形を反復す
る。リッド103の開閉の反復の結果、ダストシート1
05が皺になったりし、皺になったダストシート105
は床面上に配置されていることから、荷物の出し入れに
際し、ダストシート105の皺部分が引っ掛かったり
し、ダストシート105が破れたり、引き千切られたり
する虞が多分にある。
【0007】以上の他、床100の開口部周辺部に凹部
101aを形成し、一方、リッド103側にも凹部10
3aを形成する必要がある。この結果、床開口部10
1、リッド103の加工上工数が増え、面倒であり、又
各凹部101a,103aに蝶番状のヒンジ金具105
を取り付ける必要があって、工数が多くなり、ヒンジ金
具の取付精度もリッド103の開閉挙動に影響するの
で、正確を期す必要があって、取り付けが面倒である。
【0008】又床100とリッド103のヒンジ部を床
とは別のシート材で覆うので、シート材が収納ボックス
を構成する床開口部の一部に長く配置されることとな
り、床面、リッド表面とは別の部材が、開口部、リッド
の対向する一辺に露出し、違和感を生じ、外観性の点に
おいても好ましくない。
【0009】特に前記の従来技術は、図13の想像線1
03Aで示したように、リッド103は、ヒンジ金具1
05で床100の開口部101端縁部に蝶番状ヒンジで
連結されているので、リッド103の開放は、上記した
103Aの位置が限界であり、開口部101をリッド1
03が開放するも、床100の表面とリッド103の表
面とが重なることは不可能である。このため、リッド1
03を目一杯開放しても、床100上にリッド103は
突出し、邪魔である。
【0010】又ヒンジ金具105部分が開口部101の
内側端縁部に突出し、この分開口部101の図13の左
右方向の幅が制限され、物入れボックス102に収納し
た荷物の出し入れに不利である。更に重要なことは、図
13の103Aで示す如くリッド103の開閉動、図の
ように倒れかけた状態では、ヒンジ金具105に偏荷重
が作用し、リッド103の開閉の反復で、ヒンジ金具1
05を早期に傷める虞が多分にあり、寿命、耐久性の点
で好ましくない。
【0011】本発明者は、自動車の荷室の床面と略々同
一水平面で構成される、床下物入れ開閉用のリッドヒン
ジ構造に不可避的に発生する上記した種々の問題点を一
掃し、機能上、外観性の点で、真に有用な荷室物入れボ
ックスのリッドを得るべく本発明をなしたものである。
本発明は、自動車荷室床面に凹設される物入れボックス
のリッド表面を、荷室床面のフロアマットと略々同一素
材で覆うように形成し、その表面材の一部をヒンジ部と
して機能させ、ヒンジ金具を必要とすることなく、機能
性に優れ、荷室床面に設置して、荷室床面のフロアマッ
トとマッチングし、外観性の点においても優れ、且つ床
面への取付作業性にも優れ、更には、リッドを床面上に
完全に重ねられるようにし、しかもヒンジ金具を用いな
いので、荷物の出し入れに有利であり、又リッド開閉用
のヒンジの耐久性荷優れる等の利点を有する自動車フロ
アの物入れボックス用リッド構造を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、請求項1においては、自動車の荷室の床面
に凹設された物入れボックス上を、荷室床面とその表面
とが略々同一水平面となるように構成したリッドで、開
閉自在に覆うようにしたリッドにおいて、荷室床面の物
入れボックス部の開口部周辺部には、前記リッドの周辺
下面を支持する棚枠部を備え、リッドは、剛体の板状本
体と、これの表面、周縁部、及び周辺下面の一部を荷室
床面のフロアマットと略々同素材の外装材で覆い、外装
材のリッド本体の周辺下面の一部と、これに連続するリ
ッド本体の周縁部でフラップを構成し、該フラップとリ
ッド本体の当該下面、及び当該周縁部には剛体からなる
裏内片を介装し、裏内片を含んで前記フラップを、前記
開口部周辺部の棚枠部に止着した自動車フロアの物入れ
ボックス用リッド構造である。
【0013】請求項2においては、前記裏内片は、断面
がL型の薄板鋼板素材で形成した。
【0014】請求項3においては、前記フラップの裏内
片は、一面がフラップに臨み、他の面を下地シートで覆
うようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は自動車の後部荷室の模式的平面図、
図2は図1の2−2線断面図、図3は本発明にかかるリ
ッドの説明的斜視図、図4はリッドを開いて、物入れボ
ックスを開いた状態を示す斜視図、図5はリッドの平面
図、図6は図5の6−6線断面図、図7は図5の7−7
線断面図、図8はリッドのフラップの裏内板の斜視図、
図9は図7と同様の図で、リッド閉蓋時に要部の縦断側
面図、図10はリッドを開蓋しつつある状態を示す要部
の縦断側面図、図11はリッドを完全に開蓋し、リッド
を荷室床面上に重ねた状態の要部の縦断側面図である。
【0016】図1、図2において、1は自動車を示し、
図は車室1a、荷室1bがスルーのワゴンタイプの自動
車を示す。図において2はリアシートを示し、3はフロ
アパネルを、4,5は車体後部に前後方向に離間して配
置されたクロスメンバーを、6はリアドアを示す。荷室
1bのフロアパネル3aには、車幅方向に所定寸法で、
前後方向に所定寸法の物入れボックス7が凹設されてお
り、物入れボックス7は、上向きに開口されている。
【0017】図3に示す如く、フロアパネル3の車室1
a側から荷室1b側にかけては、樹脂繊維や布地等の不
織布からなるフロアマット9が、その表面に貼設されて
おり、図6に示す如く、物入れボックス7の開口部8の
内周には、フロアマット9の表面9aよりも一段低い棚
枠部8aが形成されている。
【0018】棚枠部8aは、フロアパネル3の母材がそ
の表面に露出しても良いし、又棚枠部8a部分迄をフロ
アマット9と同じ素材で被覆しても良いし、或いは開口
部から物入れボックス7の内面の全面に亘り、フロアマ
ット9と同じ素材で被覆しても良い。
【0019】以上の物入れボックス7の開口部8をリッ
ド10で開閉自在に塞ぐ。リッド10の詳細は図5、図
6、図7に示す如くで、物入れボックス7の開口部8の
棚枠部8aを含む開口部を略々覆う板状をなす。リッド
10は、平面視横長で略々矩形をなし、フロアマット9
から一段低い開口部8の棚枠部8aの高さと略々同等の
厚さを有する。
【0020】リッド10の本体11は、樹脂板や木板等
の剛性部材で構成され、この表面11a、周縁部、その
下面には、フロアマット9と同様、或いは類似の樹脂繊
維や布地等の不織布からなる外装材12を貼着等して覆
う。外装材12の後端部12aは、本体11の後端部1
1bの外側からこれの周辺部の下面11cまで廻り込ま
せて後部の下部周辺部12bを構成し、リッド10の長
さ方向である車幅方向に一側側には、手掛けバンド13
を取り付ける。
【0021】手掛けバンド13は、外装材12の後端部
12a、及び後部の下部周辺部12bの各外側に重ね、
基部13aを木ネジ14,15等で止着する。リッド本
体11の前端部11dは、前記外装材12のこの部分に
対応する前部周縁部12cを前端部11dには接着せ
ず、自由状態とする。
【0022】リッド本体11の前端部11dに対し、自
由な外装材12の前部周縁部12cの下端連結部12d
から先の部分を本体下面11eの下側まで延出し、外装
材12の一部でフラップ16を形成する。フラップ16
は、リッド本体11の前部下面11fと接着せず、自由
状態にある。
【0023】前記フラップ16と、外装材12の前部周
縁部12c、及びこの間の連結部12dの裏面には、裏
内片17を貼設する。裏内片17は、図8に単体で示す
如く、リッド本体11の前部の前端部11d、及びこれ
に繋がる下面11eの前部下面11fの断面形状に倣う
ように、断面がL型をなし、鋼板素材のプレス成形品で
形成される。
【0024】裏内片17は、縦片17a、横片17bを
一体に備え、縦片17aはリッド本体11の前端部11
dに対応し、又横片17bはリッド本体11の前部下面
11fと対応する。この裏内片17の縦片17aを外装
材12の前記した前部周縁部12c、フラップ16の裏
面に接着して一体化する。
【0025】又裏内片17の車幅方向の両側に近い部分
には、後方への突出量が大きいフランジ部17c,17
cを形成し、各フランジ部17c,17cには、係止孔
17d,17dを穿設する。一方、リッド本体11の前
部下面11fの、この裏内片17の係止孔17c,17
cに対応する部位には、クリップ18の頭18aを収納
する凹部11gを設ける。
【0026】以上の裏内片17を、外装材12の前記し
た前部周縁部12c、フラップ16の裏面に接着した
後、裏内片17の露出面を覆うように、樹脂繊維や布地
の不織布等からなる下地シート19を接着等して貼設
し、裏内片17を覆って化粧する。下地シート19は、
図7、図9〜図11の作用図で拡大して詳細に示したよ
うに、裏内片17の貼着した余片部19aを、リッド本
体11の前端部11d、前部下面11fに接着等して貼
着する。
【0027】従って、下地シート19は、裏内片17の
表面全面、及びリッド本体11の前端部11d、前部下
面11fにかけて貼設される。この下地シート19、及
び裏内片17で、外装材12の前端部12c,フラップ
16は、リッド本体11に連結されることとなる。
【0028】以上の裏内片17の前記した係止孔17
d,17dにはクリップ18を上から通し、頭18aを
裏内片17、下地シート19上に露出させる。クリップ
18の軸部18bは、裏内片17の係止孔17を通り、
下側のフラップ16に設けた対応する孔部を通り、開口
部8の前部棚枠部8bに貫通するように設置した係止孔
部材20に通し、クリップ18を開口部8の棚枠部8
b、即ちフロア側に係止する。
【0029】以上により、リッド10の前端部を、物入
れボックス7の開口部8の上部周縁部の棚枠部8bに係
着し、リッド10を開口部8に対して開閉自在に配設す
る。物入れボックス7の開口部8を覆うリッド10は、
その表面10aが、図6に示すように、フロアパネル表
面に貼設したフロアマット9と略々同一水平面を構成す
る。
【0030】図6、図7、図9は、何れもリッド10を
倒し、開口部8を閉蓋状態とし、従ってフロアパネル3
の下方に垂下するように設けた物入れボックス7は、リ
ッド10で閉蓋状態にある。以上において説明した物入
れボックス7の、開口部8を閉塞するリッドの、開閉作
用を次に説明する。図6、図7、図9は上記したように
リッド10による物入れボックス7の閉蓋状態を示す。
【0031】前記した手掛けバンド13を把持し、リッ
ド10の後端部を引き上げる。これにより、リッド10
は、図10に示す如く、開蓋操作の途中で直立する。リ
ッド10の外装材12の前端部12aと、下面のフラッ
プ16は、前記したように、裏内片17に固着されてお
り、この部分は、裏内片17により、そのL型断面に従
って開口部8の棚枠部8b側に固定された状態と同様の
状態となり、外装材12の前端部12cの手前側部12
dの部分と裏内片17の縦部17aの上端縁との間が、
裏内片17の縦片17a、リッド本体11の前端部11
dに規制されない自由部分となる。
【0032】この自由部分がヒンジ点21を構成し、外
装材12の前端部12c上方の裏内片17、リッド本体
11に拘束されない部分がヒンジ点21となり、更にリ
ッド10をフロアマット9の前方に倒すことで、ヒンジ
点21を支点としてリッド10は倒れ枢動し、図11の
ように開口部8前方のフロアマット周辺部9a上に、リ
ッド10の表面10aが重なり合う。従って、従来のヒ
ンジ金具を用いた場合のように、リッド10は中途半端
に倒れた状態となることがなく、ヒンジ点21に偏荷重
や、無理な荷重が作用することが無い。これにより、物
入れボックス7の開口部8は、前後に亘り完全に開放さ
れ、開蓋された状態となり、物の出し入れを行うことが
可能となる。この結果、荷物の出し入れに際し、従来の
ように、ヒンジ金具に荷物が引っ掛かったりすることが
一切無く、荷物の出し入れ上、極めて有利である。
【0033】尚、図10で示したように、前記下地シー
ト19の余片部19aの基部と、下地シート19の裏内
片17の縦片17aを覆う部分との間には、リッド10
を図11のように開口部8前方のフロアマット周辺部9
a上に重ねた状態で、外装材12のアール状屈曲部 で
あるヒンジ点21の外形に倣うように、自由な余部19
bを見込んで、下地シート19を貼設する。
【0034】以上実施例を詳細に説明したが、リッド1
0の外装材12は任意であり、又裏内片17を鋼板素材
のプレス成形品としたが、樹脂板材で形成しても良い。
又リッド10の引き上げ手掛け部材をバンドとしたが、
これに限られず任意である。又実施例では、自動車のタ
イプをワゴンタイプの自動車として説明したが、トラン
クルームを備えるセダンタイプの自動車にも実施するこ
とができることは、勿論である。
【0035】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
請求項1では、自動車の荷室の床面に凹設された物入れ
ボックス上を、荷室床面とその表面とが略々同一水平面
となるように構成したリッドで、開閉自在に覆うように
したリッドにおいて、荷室床面の物入れボックス部の開
口部周辺部には、前記リッドの周辺下面を支持する棚枠
部を備え、リッドは、剛体の板状本体と、これの表面、
周縁部、及び周辺下面の一部を荷室床面のフロアマット
と略々同素材の外装材で覆い、外装材のリッド本体の周
辺下面の一部と、これに連続するリッド本体の周縁部で
フラップを構成し、該フラップとリッド本体の当該下
面、及び当該周縁部には剛体からなる裏内片を介装し、
裏内片を含んで前記フラップを、前記物入れボックス棚
枠部に止着したので、物入れボックスを開閉するリッド
は、ヒンジ金具を必要とすることが無い。
【0036】特に本発明は、リッドを剛体のリッド本体
をフロアマットと同様の外装材で覆い、外装材に剛体の
裏内片を内装させ、外装材の一部を構成するフラップと
裏内片との境界部でヒンジ部を構成することが可能とな
り、リッド、物入れボックス開口部との間にヒンジ金具
を掛け渡して固定する作業や、ヒンジ金具を取り付ける
ための開口部周辺部、リッドのヒンジ部の凹部形成等の
加工も必要が無く、更に、ヒンジ金具を覆う覆いシー
ト、これの取付作業を一切不要である。
【0037】又本発明は、リッドの外装材、リッド端部
に配設した裏内片、裏内片を含む外装材の一部で構成し
たフラップの物入れボックス棚枠部への係止、という専
らリッド側の処理で物入れボックスの開口部にリッドを
開閉自在に取り付けることができる。従って、上記と併
せ、機能性に優れ、外観性の点においても優れる物入れ
ボックスの開閉リッドを、構造簡易に、取付作業性良好
に、部品点数の減少を図りつつ、得ることができる。
【0038】更に本発明は、物入れボックスの開口部前
方のフロアマット周辺部上に、リッドの表面が重なり合
ので、従来のヒンジ金具を用いた場合のように、リッド
は中途半端に倒れた状態となることがなく、ヒンジ点に
偏荷重や、無理な荷重が作用することが無い。従って、
ヒンジ部分の寿命、耐久性に優れ、リッドの寿命、耐久
性も向上する。又これにより、物入れボックスの開口部
は、前後に亘り完全に開放され、開蓋された状態とな
り、物の出し入れを行うことが可能となる。この結果、
荷物の出し入れに際し、従来のように、ヒンジ金具に荷
物が引っ掛かったりすることが一切無く、荷物の出し入
れ上、極めて有利である。
【0039】請求項2では、前記裏内片は、断面がL型
の薄板鋼板素材で形成したので、リッド端部の形状に倣
い、外装材の一部による開閉ヒンジを、確実に形成する
ことができ、リッドの開閉挙動の容易化、確実化を図る
ことができ、又裏内片の構造、製作も容易である。
【0040】請求項3では、前記フラップの裏内片は、
一面がフラップに臨み、他の面を下地シートで覆うよう
にしたので、リッドの開蓋状態において、裏内片が表面
に露出することがなく、外観性の点で良好であり、又外
装材のフラップの一部で構成するヒンジ部の補強上も有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の後部荷室の模式的平面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明にかかるリッドの説明的斜視図
【図4】リッドを開いて、物入れボックスを開いた状態
を示す斜視図
【図5】リッドの平面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図5の7−7線断面図
【図8】リッドのフラップの裏内板の斜視図
【図9】図7と同様の図で、リッド閉蓋時に要部の縦断
側面図
【図10】リッドを開蓋しつつある状態を示す要部の縦
断側面図
【図11】リッドを完全に開蓋し、リッドを荷室床面上
に重ねた状態の要部の縦断側面図
【図12】従来の物入れボックスのリッドの一例を示す
要部の縦断側面図
【図13】図12のリッドを開いた状態の図
【符号の説明】
1……自動車、 1b…荷室、 3…床面、 7…物入
れボックス、 8…開口部、 8a,8b…棚枠部、
10…リッド、 11…剛体のリッド本体、12…外装
材、 16…フラップ、 17…裏内片、 19…下地
シート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の荷室の床面に凹設された物入れ
    ボックス上を、荷室床面とその表面とが略々同一水平面
    となるように構成したリッドで、開閉自在に覆うように
    したリッドにおいて、 前記荷室床面の物入れボックス部の開口部周辺部には、
    前記リッドの周辺下面を支持する棚枠部を備え、 前記リッドは、剛体の板状本体と、これの表面、周縁
    部、及び周辺下面の一部を荷室床面のフロアマットと略
    々同素材の外装材で覆い、 前記外装材のリッド本体の周辺下面の一部と、これに連
    続するリッド本体の周縁部でフラップを構成し、 該フラップとリッド本体の当該下面、及び当該周縁部に
    は剛体からなる裏内片を介装し、 前記裏内片を含んで前記フラップを、前記開口部周辺部
    の棚枠部に止着した、 ことを特徴とする自動車フロアの物入れボックス用リッ
    ド構造。
  2. 【請求項2】 前記裏内片は、断面がL型の薄板鋼板素
    材で形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車フ
    ロアの物入れボックス用リッド構造。
  3. 【請求項3】 前記フラップの裏内片は、一面がフラッ
    プに臨み、他の面を下地シートで覆うようにしたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車フロアの
    物入れボックス用リッド構造。
JP27160295A 1995-10-19 1995-10-19 自動車フロアの物入れボックス用リッド構造 Pending JPH09109777A (ja)

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