JP3262937B2 - 自動車のラッゲージドア補強構造 - Google Patents

自動車のラッゲージドア補強構造

Info

Publication number
JP3262937B2
JP3262937B2 JP06054394A JP6054394A JP3262937B2 JP 3262937 B2 JP3262937 B2 JP 3262937B2 JP 06054394 A JP06054394 A JP 06054394A JP 6054394 A JP6054394 A JP 6054394A JP 3262937 B2 JP3262937 B2 JP 3262937B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bead portion
inner panel
door
luggage
luggage door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06054394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07267147A (ja
Inventor
健 仲谷
達久 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP06054394A priority Critical patent/JP3262937B2/ja
Publication of JPH07267147A publication Critical patent/JPH07267147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3262937B2 publication Critical patent/JP3262937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のラッゲージル
ームを開閉するラッゲージドアの補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車においては、図4に示すよ
うに、車体後部1にラッゲージルーム2を形成し、該ラ
ッゲージルーム2の開口3にラッゲージドア4をヒンジ
5,5を介して開閉自在に配設している。そしてこの種
の自動車では、上記ラッゲージルーム2の開口3を、例
えばリヤバンパ6の上面縁部3aまで延長形成し、これ
により荷物の積み降ろしを容易に行えるようにしたもの
もある。この場合、上記ラッゲージドア4は、上記開口
3の天井部分を覆う大略水平の天壁部4aとこれの後端
から大略垂直下方に屈曲し、上記開口3の縦部分を覆う
縦壁部4bとからなる横断面大略L字状の構造となって
いる。
【0003】このようなラッゲージドアとして、従来、
図5及び図6に示すものがある。このラッゲージドア4
は、外観の向上を図るために平滑に形成されたアウタパ
ネル10と、ドア全体の剛性の向上を図るために外周部
に凸ビード部33をラッゲージルーム側に膨出形成して
なるインナパネル11とを最中状に貼り合わせ、両パネ
ル10,11の周縁部をヘミング加工で結合し、これに
より閉断面を形成して構成されている。なお、図5にお
いて、斜線を施した部分は凸ビード部33の頂面を示
す。
【0004】ところで、上記インナパネル11に凸ビー
ド部33を形成しただけでは、剛性を充分確保できない
場合がある。即ち、上記ラッゲージドア4は、上述のよ
うに天壁部4aの後端部に縦壁部4bを下方に延長形成
した構造であることから、該ドア4を強く締めた場合等
に上記縦壁部4bに大きな荷重が作用すると該縦壁部4
bが車体前後方向(G方向)に変形する恐れがある。こ
のため、従来、上記インナパネルの屈曲部にブラケット
やガセットを配設して補強するのが一般的である(例え
ば、特開昭57−41259号公報、実開平3−440
81号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の補強構造では、ブラケット等の補強部材を別途追加す
ることから、部品点数が増える分だけコストが上昇する
とともに、ドア重量が大きくなるという問題点がある。
【0006】また上記従来のラッゲージドア構造では、
図6に示すように、アウタパネル10とインナパネル1
1の凸ビード部33とで形成される閉断面の空間容積A
が大きいことから、この凸ビード33内でドア開閉音が
増幅したり、パネル面のビビリが起こり易く、その結果
ドア開閉音が大きくなるという問題もある。
【0007】さらに上記従来構造では、上記インナパネ
ルをプレス成形により深絞り加工する際に凸ビード33
の周縁部に皺が発生する場合があり、この点での改善が
要請されている。
【0008】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、部品点数の増加によるコスト上昇や重量の増
大の問題を生じることなくドア屈曲部の剛性を向上で
き、さらにはドア開閉音を低減できるとともに、絞り加
工時の皺の発生を抑制できる自動車のラッゲージドア補
強構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、大略水平をな
す天壁部と該天壁部から大略垂直下方に屈曲して延びる
縦壁部とからなるアウタパネルと、該アウタパネルに沿
う形状のインナパネルとを結合し、該インナパネルの外
周縁部にラッゲージルーム内側に膨出する補強用凸ビー
ド部を形成してなる自動車のラッゲージドア補強構造に
おいて、上記凸ビード部は上記インナパネルの天壁部と
縦壁部及び該両者の間の上記屈曲部分に渡って連続して
形成されており、該凸ビード部の少なくとも上記屈曲部
分にアウタパネル側にへこむ凹ビード部を形成したこと
を特徴としている。
【0010】
【作用】本発明に係る自動車のラッゲージドア補強構造
によれば、凸ビート部をインナパネルの天壁部と縦壁部
及び屈曲部に渡って連続して形成し、凸ビード部の少な
くとも屈曲部分に凹ビード部を形成したので、該屈曲部
分の剛性を向上でき、ひいてはラッゲージドアの縦壁部
の車体前後方向の変形を防止できる。また上記凹ビード
部は、インナパネルをプレス成形する際に同時に形成で
きることから、上記従来のブラケットやガセット等の補
強部材を用いる構造に比べて部品点数,及びコストを低
減できるとともに、重量の増加を回避できる。
【0011】また本発明では、上記凸ビード部に凹ビー
ド部を形成したので、該凹ビード部の分だけ凸ビードと
アウタパネルとで形成される閉断面の空間容積を小さく
することができる。その結果、上記凹ビード部内でのド
ア開閉音の増幅を抑制できるとともに、パネル面のビビ
リを抑制できることから、ドア開閉時の音を小さくでき
る。
【0012】さらに本発明では、上記凸ビード部内に凹
ビード部を形成したので、インナパネルをプレス成形に
より深絞り加工する際に、上記凹ビード部が上記凸ビー
ド部の周縁に発生する皺防止ビードを兼ねることとな
り、その結果は皺の発生を抑制できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1ないし図4は、本発明の一実施例による自動車
のラッゲージドア補強構造を説明するための図であり、
図1は本実施例のインナパネルをアウタパネルを取り外
した状態で車体後方から見た斜視図、図2は図1のII−
II線断面図、図3は上記実施例のラッゲージドアの凸ビ
ード部の断面模式図、図4はラッゲージドア部分の斜視
図である。
【0014】本実施例のラッゲージドア4は、図4に示
すように、自動車の車体後部1に形成されたラッゲージ
ルーム2の開口3にヒンジ5,5を介して開閉自在に配
設されており、上記開口3の天井部位を覆う大略水平の
天壁部4aとこれの後端から下方に大略垂直に屈曲し、
上記開口3の縦部分を覆う縦壁部4bとからなる大略L
字状に形成されており、基本的構造は従来のものと同様
である。
【0015】上記ラッゲージドア4は、プレス成形によ
り平滑に形成されたアウタパネル10と、該アウタパネ
ル10に沿う形状に形成されたインナパネル11とを当
接させ、ヘミング加工により該アウタパネル10の外周
縁部10aで上記インナパネル11の周縁部11aを挟
持してなるもので、最中状をなしている。
【0016】上記インナパネル11の天壁部4aの車幅
方向両端部には取付けブラケット部12がラッゲージル
ーム内に膨出されており、該取付けブラケット部12に
上記ヒンジ5の一端がボルト締め固定されている。また
上記インナパネル11の天壁部4a,縦壁部4bにはそ
れぞれ重量の軽減を図るための開口13が形成されてお
り、該開口13,13の周縁には補強フランジ14が屈
曲形成されている。さらに上記インナパネル11の四隅
にはストッパゴム取付け部15が形成されている。
【0017】上記インナパネル11の縦壁部4bの中央
部にはドアロック取付け座16がラッケージルーム内側
に膨出形成されており、この取付け座16には上記ラッ
ゲージドア4を施錠する図示しないドアロック装置が配
置される。
【0018】上記インナパネル11の外周部にはこれに
沿って延びる凸ビード部18が形成されており、該凸ビ
ード部18はインナパネル11の天壁部4aと縦壁部4
b及び両者4a,4bの間の屈曲部4cに渡って連続し
て形成されている。この凸ビード部18は上記インナパ
ネル11を絞り加工する際に同時に成形されたもので、
ラッゲージルーム2内側に膨出している。なお、図1は
インナパネル11を図2矢印I方向から見たものであ
り、従って凸ビード部18は図1の紙面裏側に膨出して
いることとなる。
【0019】そして上記凸ビード部18には本実施例の
特徴をなす凹ビード部20が形成されている。この凹ビ
ード部は上記凸ビード部18の膨出方向と反対方向に、
つまりアウタパネル10側にへこむように凹設されたも
ので、これは上記インナパネル11を絞り加工する際に
凸ビード部18とともに同時に形成されたものである。
上記凹ビード部20は、上記インナパネル11の天壁部
4aと縦壁部4bとの屈曲部4c部分、該縦壁部4bの
コーナー部4d,及び上記ドアロック取付け座16の近
傍にそれぞれ間隔をあけて形成されている。
【0020】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、インナパネル11の凸ビード部
18の屈曲部4c,コーナー部4d,及び取付け座16
近傍部分にそれぞれ凹ビード部20を形成したので、イ
ンナパネル自体の剛性を向上でき、ひいてはラッゲージ
ドア全体の剛性を向上できる。その結果、ラッゲージド
ア4に大きな荷重が加わった場合の特に縦壁部4bの車
体前後方向の変形を回避できる。
【0021】また上記凹ビード部20はインナパネル1
1を深絞り加工する際に同時に形成できることから、従
来のブラケットやガセット等で補強する場合のような部
品点数,補強部材取付工数の増加の問題を解消でき、部
品コストを低減できるとともに、重量の増加を回避でき
る。
【0022】また本実施例では、上記凸ビード部18の
長手方向に沿って各凹ビード部20を形成したので、ア
ウタパネル10と凸ビード部18とで形成される空間容
積は、該凹ビード部20の分だけ小さくなる。従って、
上記空間内でのドア開閉音の増幅が抑制され、パネル面
のビビリも抑制されることから、ドア開閉時の音を小さ
くできる。
【0023】さらに本実施例では、上記凸ビード部18
に凹ビード部20を形成したので、上記インナパネル1
1を絞り加工する際に、上記凹ビード部20が皺防止用
ビードとしても機能することから皺の発生を抑制でき
る。
【0024】なお、上記実施例では、凹ビード部20を
凸ビード部18の屈曲部4c,コーナー部4d,及び取
付け座16近傍にそれぞれ間隔をあけて形成した場合を
例にとって説明したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば上記各凹ビード部を連続して形成しても
よい。また本発明の凹ビード部は、補強用凸ビード部を
さらに補強するのが目的であることから、上記屈曲部の
みに限られるものではなく、例えば凸ビード部の全周に
渡って形成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明に係る自動車のラッ
ゲージドア補強構造によれば、凸ビード部をインナパネ
ルの天壁部と縦壁部及び屈曲部に渡って連続して形成
し、凸ビード部の少なくとも屈曲部に凹ビード部を形成
したので、部品点数の増加によるコスト上昇や重量の増
大の問題を生じることなくドア屈曲部の剛性を向上でき
る効果があり、ドア開閉音を低減できるとともに、絞り
加工時の皺の発生を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動車のラッゲージド
ア補強構造を説明するためのインナパネルの車外側から
見た斜視図である。
【図2】上記実施例のラッゲージドアの縦壁部分の断面
図(図1のII−II腺断面図)である。
【図3】上記実施例のラッゲージドアの凸ビード部及び
凹ビード部を示す断面模式図である。
【図4】一般的な自動車のラッゲージドアの斜視図であ
る。
【図5】従来のラッゲージドアの車内側から見た斜視図
である。
【図6】従来のラッゲージドアの凸ビード部の断面模式
図である。
【符号の説明】
4 ラッゲージドア 4a 天壁部 4b 縦壁部 4c 屈曲部 10 アウタパネル 11 インナパネル 18 凸ビード部 20 凹ビード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−41259(JP,A) 実開 平2−7079(JP,U) 実開 平3−121184(JP,U) 実開 平3−440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大略水平をなす天壁部と該天壁部から大
    略垂直下方に屈曲して延びる縦壁部とからなるアウタパ
    ネルと、該アウタパネルに沿う形状のインナパネルとを
    結合し、該インナパネルの外周縁部にラッゲージルーム
    内側に膨出する補強用凸ビード部を形成してなる自動車
    のラッゲージドア補強構造において、上記凸ビード部は
    上記インナパネルの天壁部と縦壁部及び該両者の間の上
    記屈曲部分に渡って連続して形成されており、該凸ビー
    ド部の少なくとも上記屈曲部分にアウタパネル側にへこ
    む凹ビード部を形成したことを特徴とする自動車のラッ
    ゲージドア補強構造。
JP06054394A 1994-03-30 1994-03-30 自動車のラッゲージドア補強構造 Expired - Fee Related JP3262937B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06054394A JP3262937B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 自動車のラッゲージドア補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06054394A JP3262937B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 自動車のラッゲージドア補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07267147A JPH07267147A (ja) 1995-10-17
JP3262937B2 true JP3262937B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=13145316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06054394A Expired - Fee Related JP3262937B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 自動車のラッゲージドア補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3262937B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5310779B2 (ja) 2011-04-28 2013-10-09 トヨタ自動車株式会社 車両用ラゲージドア構造
JP2014015744A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Asahi Industry Co Ltd 点検窓の取付方法及び点検窓取付構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07267147A (ja) 1995-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4552400A (en) Two-door type automobile body structure
JP3262937B2 (ja) 自動車のラッゲージドア補強構造
JP3818856B2 (ja) 車両用ドアのベルトライン補強構造
JP2000355219A (ja) ドアベルトライン構造
JP3228124B2 (ja) 車両のピラー構造
JP2585730Y2 (ja) 自動車用グローブボックス
JPH05116532A (ja) 自動車のドア構造
JPH0986178A (ja) 自動車用ドア車室侵入抑制装置
JP2658413B2 (ja) 車両のドアウエスト構造
JPH0622568Y2 (ja) 自動車用サンルーフのシール構造
JP2852204B2 (ja) 自動車のフロントボディ構造
JP3813353B2 (ja) 車両用ドア構造
JP3117551B2 (ja) 自動車の下部車体構造
JP3518202B2 (ja) 自動車用ドアパネル構造
JP2918736B2 (ja) 自動車の車体下部構造
JP3521644B2 (ja) バックドア構造
JP2560056Y2 (ja) 車両用バックドアのヒンジ収納構造
US20230264544A1 (en) Automotive side door structure
JP2504338Y2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP2938945B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2797730B2 (ja) 自動車ドア用プルポケツト取付構造
JP3460943B2 (ja) 自動車のカウル部構造
JPH10226286A (ja) 自動車の車体前部のシール構造
JPH0620654Y2 (ja) 自動車用ドア
JPH0619374Y2 (ja) 自動車用ドアトリム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011211

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees