JP2560056Y2 - 車両用バックドアのヒンジ収納構造 - Google Patents

車両用バックドアのヒンジ収納構造

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JP2560056Y2
JP2560056Y2 JP1991096707U JP9670791U JP2560056Y2 JP 2560056 Y2 JP2560056 Y2 JP 2560056Y2 JP 1991096707 U JP1991096707 U JP 1991096707U JP 9670791 U JP9670791 U JP 9670791U JP 2560056 Y2 JP2560056 Y2 JP 2560056Y2
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hinge
back door
roof panel
upper edge
door
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和久 島
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ルーフパネルの後端部
とバックドアの上縁部とで形成された収納部にドアヒン
ジを取付けるようにした構造に関し、特に見栄えを悪化
させたり,騒音を生じたりすることなく、ヘッドクリア
ランスを確保できるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハッチバック型自動車は、車体
後端面に形成された開口にはね上げ式のバックドアを開
閉自在に配設し、該バックドアの上縁を上記開口の上縁
にドアヒンジにより枢支した構造となっている。このバ
ックドアを支持するドアヒンジを収納する場合、従来、
図3に示すように、ルーフパネル15の後端部15aに
段落ち状の凹部16を折り曲げ形成し、該凹部16の上
方にバックドア17の上縁部17aを配置して収納部1
8を形成し、この収納部18内にドアヒンジ19を取付
けるのが一般的である。このような収納構造では、外観
の向上を図る目的からルーフパネル15の後端部とバッ
クドア17の上縁部とが連続面をなすようにしており、
あるいはドアヒンジ19が露出しないようにカバープレ
ートで覆うようにした構造もある(例えば、実開平1-5
7923号公報参照) 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが上記従来の収
納構造では、上記収納部18内にドアヒンジ19を取付
けるスペース分だけ凹部16が車室側に突出することと
なり、その結果車体後部座席における搭乗者の頭部aと
ルーフインナパネル15bとの間のヘッドクリアランス
が狭くなる場合がある。ここで、ヘッドクリアランスを
確保するには、例えば図4に示すように、ドアヒンジ2
0の回動部20aをルーフパネル15とバックドア17
との隙間から外方に突出させて収納部18を縮小し、こ
れにより凹部16の車室側突出量を小さくすることが考
えられる。しかしながら、上記ヒンジ20を外方に露出
させると、見栄えが悪化するとともに、走行中の騒音の
原因になり易いという問題が生じる。
【0004】本考案は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、見栄えを悪化させたり,騒音を生じたりする
ことなく、ヘッドクリアランスを確保できる車両用バッ
クドアのヒンジ収納構造を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、バックドアの
上縁部をルーフパネルの延長線上に位置するように形成
するとともに、ルーフパネルの後端部に段落ち状の凹部
を折り曲げ形成し、該凹部に配置したドアヒンジにより
バックドアの上縁部を支持した車両用バックドアのヒン
ジ収納構造において、上記ルーフパネルの段落ち状の凹
部をバックドアの上縁部で覆ってヒンジ収納部を形成
し、該収納部内に上記ドアヒンジを収納し、該ドアヒン
ジのヒンジフィメールをルーフパネル上記凹部に固定
するとともにヒンジメールをバックドアの上縁部に固定
し、上記ルーフパネルの上記凹部前縁部及びバックドア
の上縁部の上記ヒンジ収納部に対応する部分を上記ルー
フパネルの延長線より外方に互いに連続しかつ略球面形
状をなすように一体的に膨出させ、かつルーフパネルの
後端部とバックドアの上縁部との境界線を上記略球面形
状の頂点を通るように配置したことを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案に係る車両用バックドアのヒンジ収納構
造によれば、ルーフパネルの後端部に段落ち状の凹部を
形成し、該凹部の上方をバックドアの上縁部で覆うこと
によりヒンジ収納部を形成し、該収納部内にドアヒンジ
を配置し、該ドアヒンジのヒンジフィメールをルーフパ
ネルの上記凹部に固定するとともにヒンジメールをバッ
クドアの上記上縁部に固定したので、ヒンジ収納部を別
部材で構成するものと比べて部品点数, 製造工程数を削
減できる。また、ルーフパネルの後端部及びバックドア
の上縁部のヒンジ収納部に対応する部分を、ルーフパネ
ルの延長線より外方に互いに連続しかつ略球面形状をな
すように一体的に膨出させたので、ルーフパネルに段落
ち状の凹部を形成してヒンジ収納部を構成する場合に、
該凹部の車室内側への膨出量を小さくでき、室内側のヘ
ッドクリアランスを確保できる。さらにまた、ルーフパ
ネル,バックドアのヒンジ収納部に対応する部分を球面
形状に膨出させる場合に、両者の境界線(割り線)が上
記膨出部の頂点を通るようにしたので、風切り音の発生
を抑制できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図について説明す
る。図1及び図2は本考案の一実施例による車両用バッ
クドアのヒンジ収納構造を説明するための図である。図
において、1はハッチバック型自動車であり、これの車
体5はルーフパネル2の左, 右側縁にサイドパネル3の
上縁を接合するとともに、該サイドパネル3の開口にド
ア4を開閉自在に配設した構造となっている。この車体
5の後端面には幅広の開口5aが形成されており、この
開口5aにははね上げ式のバックドア6が開閉自在に配
設されている。このバックドア6はアウタパネル7aと
インナパネル7bとをもなか状に接合し、該両パネル7
a,7bの中央部開口にドアガラス8を配設した構造と
なっている。
【0008】また、上記ルーフパネル2の後端部2aに
は段落ち状で車幅方向に溝状に延びる凹部9が折り曲げ
形成されており、該凹部9の後端フランジ9aにはウェ
ザストリップ10が装着されている。このウェザストリ
ップ10は上記車体開口5aとバックドア6との間をシ
ールしている。また上記ルーフパネル2の後端部2aの
下面には車幅方向に延びるルーフインナパネル2bが接
合されており、該インナパネル2bと上記後端部2aと
で箱断面が形成されている。
【0009】上記凹部9の上方にはこれを覆うようにバ
ックドア6の上縁部6aが配置されており、該上縁部6
aと凹部9とで囲まれた部分がヒンジ収納部11となっ
ている。このヒンジ収納部11の一般段面形状は、図1
に一点鎖線で示すように、ルーフパネル2の後端部2
a,バックドア6の上縁部6aがルーフパネル延長線A
上に位置する形状となっている。
【0010】そして、上記バックドア6の上縁部6aの
車幅方向両端部には略球面状の膨出部13bが形成され
ている。また上記ルーフパネル2の後端部2aの上記膨
出部13bに対応する部分にも略球面状の膨出部13a
が形成されており、この両膨出部13a,13bは全体
として連続面をなす略球面状となっている。上記収納部
11の左,右膨出部内にドアヒンジ12が配設されてい
る。このドアヒンジ12のヒンジフィメール12aは上
記凹部9上に、上記ドアヒンジ12のヒンジメール12
bは上記バックドア6のインナパネル7b内面にそれぞ
れボルト締め固定されており、上記ドアヒンジ12によ
りバックドア6は上下方向に回動自在に支持されてい
る。
【0011】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、ルーフパネル2の後端部2a及
びバックドア6の上縁部6aの上記両ドアヒンジ12に
対応する部分を外方に膨出させてなる膨出部13a,1
3bを形成したので、ドアヒンジ12の収納スペースを
確保しながらこの膨出部13の分だけ凹部9の車室側突
出量を小さくでき、搭乗者の頭部aとルーフパネル2b
とのクリアランスを確保して居住性を改善できる。ま
た、本実施例は、車体5の後端の両端部を略球面状に少
し膨出させるだけの構造であることから、この膨出部1
3a,13bが意匠外観を構成することとなり、かえっ
て見栄えを向上できる。また上記膨出部13を形成する
ことによって走行中における風切り音を生じさせること
はほとんどなく、走行性を損なうことはない。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る車両用バッ
クドアのヒンジ収納構造によれば、ルーフパネルの後端
部に段落ち状の凹部を形成し、該凹部の上方をバックド
アの上縁部で覆うことによりヒンジ収納部を形成したの
で、ヒンジ収納部を別部材で構成するものと比べて部品
点数, 製造工程数を削減できる効果がある。またルーフ
パネルの後端部及びバックドアの上縁部のドアヒンジに
対応する部分を、ルーフパネルの延長線より外方に互い
に連続しかつ略球面形状をなすように一体的に膨出させ
たので、ヒンジ収納部を構成する凹部の車室内側への膨
出量を小さくして室内側のヘッドクリアランスを確保で
きる効果がある。さらにまたルーフパネル,バックドア
の境界線が上記膨出部の頂点を通るようにしたので、風
切り音の発生を抑制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 0本考案の一実施例
による自動車のバックドアにおけるヒンジ収納構造を説
明するための断面図である。
【図2】上記実施例の収納構造が適用されたハッチバッ
ク型自動車の車体を示す斜視図である。
【図3】従来のヒンジ収納構造を示す断面図である。
【図4】従来の他のヒンジ収納構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ルーフパネル 2a 後端部 5 車体 6 バックドア 6a 上縁部 9 凹部 11 ヒンジ収納部 12 ドアヒンジ 13a,13b 膨出部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックドアの上縁部をルーフパネルの延
    長線上に位置するように形成するとともに、ルーフパネ
    ルの後端部に段落ち状の凹部を折り曲げ形成し、該凹部
    に配置したドアヒンジによりバックドアの上縁部を支持
    した車両用バックドアのヒンジ収納構造において、上記
    ルーフパネルの段落ち状の凹部をバックドアの上縁部で
    覆ってヒンジ収納部を形成し、該収納部内に上記ドアヒ
    ンジを収納し、該ドアヒンジのヒンジフィメールをルー
    フパネル上記凹部に固定するとともにヒンジメールを
    バックドアの上縁部に固定し、上記ルーフパネルの上記
    凹部前縁部及びバックドアの上縁部の上記ヒンジ収納部
    に対応する部分を上記ルーフパネルの延長線より外方に
    互いに連続しかつ略球面形状をなすように一体的に膨出
    させ、かつルーフパネルの後端部とバックドアの上縁部
    との境界線を上記略球面形状の頂点を通るように配置し
    たことを特徴とする車両用バックドアのヒンジ収納構
    造。
JP1991096707U 1991-10-28 1991-10-28 車両用バックドアのヒンジ収納構造 Expired - Lifetime JP2560056Y2 (ja)

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JPH0537531U JPH0537531U (ja) 1993-05-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5151621B2 (ja) * 2008-03-31 2013-02-27 トヨタ自動車株式会社 後突用エアバッグ装置の車両搭載構造
JP6149837B2 (ja) * 2014-10-01 2017-06-21 株式会社豊田自動織機 バックドアダンパステー格納構造

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