JP5151621B2 - 後突用エアバッグ装置の車両搭載構造 - Google Patents
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Description
図10に示すように、バックドアヒンジ6が、エアバッグ1の左右内側に折り返されている部分1aの真上に設けられている場合、バックドアヒンジ6とエアバッグ1の厚い部分とが重なり、車室の天井材5の位置が下がり車室天井が低くなってしまう。車室天井が低くなると、車室内寸法(ヘッドクリアランス)が損なわれ、居住空間が減少し、乗員が圧迫感を受けてしまう。
(1) 車両のルーフの後方端部で車幅方向に延びるリヤヘッダーパネルにバックドアがバックドアヒンジを用いて上下方向に回動可能に取付けられており、エアバッグを備える後突用エアバッグ装置を、前記リヤヘッダーパネルと該リヤヘッダーパネルより下側に配置される車室の天井材との間に搭載する、後突用エアバッグ装置の車両搭載構造であって、
前記エアバッグは、上下方向に折り畳まれるとともに左右両端部を左右内側に折り返した状態で前記リヤヘッダーパネルと前記天井材との間に搭載されており、
前記バックドアヒンジは、前記エアバッグの左右内側に折り返した部分と、車幅方向で異なる位置に設けられており、
前記エアバッグは、展開時に最後部座席のヘッドレストの車両後方に位置し膨張しない非膨張部を備えており、
前記バックドアヒンジは、前記非膨張部と車幅方向で同じ位置または略同じ位置に設けられている、後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。
(2) 前記バックドアのうち前記バックドアヒンジの上方に位置する部分は、前記リヤヘッダーパネルのうち前記バックドアよりも車両前方に位置する部分の上面より上方に突出する突出部となっている、(1)記載の後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。
(3) 前記突出部は、前記バックドアの上部に設けられるリヤスポイラーの一部を構成している、(2)記載の後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。
エアバッグが上下方向に折り畳まれるとともに左右両端部を左右内側に折り返した状態で車両に搭載されている。そのため、エアバッグの左右内側に折り返した部分は、エアバッグのその他の部分に比べて厚くなっている。しかし、本発明では、バックドアヒンジが、エアバッグの左右内側に折り返した部分と、車幅方向で異なる位置に設けられている。そのため、バックドアヒンジがエアバッグの左右内側に折り返した部分の上方に設けられている場合(バックドアヒンジとエアバッグの厚い部分とが重なっている場合)に比べて、車室天井を高くでき、車室内寸法(ヘッドクリアランス)を確保でき、居住空間を広くでき、乗員に圧迫感を与えることを抑制できる。
エアバッグが展開時に膨張しない非膨張部を備えているため、エアバッグが折り畳まれているとき、非膨張部を備える部分のエアバッグの厚みを非膨張部を備えていない部分の厚みに比べて薄くすることができる。ここで、バックドアヒンジが、エアバッグの非膨張部と車幅方向で同じ位置または略同じ位置に設けられている。そのため、上記(1)で得られる効果に加えて、さらに車室天井を高くできる。
バックドアのうちバックドアヒンジの上方に位置する部分が、リヤヘッダーパネルのうちバックドアよりも車両前方に位置する部分の上面より上方に突出する突出部となっているため、バックドアのうちバックドアヒンジの上方に位置する部分が突出部となっていない場合に比べて、バックドアヒンジの位置を上方にすることができる。その結果、リヤヘッダーパネルの一部を、バックドアヒンジをリヤヘッダーパネルに取付けるためのボルト・ナットがエアバッグ等に干渉しないようにするために車幅方向のその他の部分に比べて車室側に(下方に)出っ張らせる必要がない。よって、リヤヘッダーパネルの一部が車室側に出っ張っている場合に比べて、車室天井を高くでき、車室内寸法(ヘッドクリアランス)を確保でき、居住空間を広くでき、乗員に圧迫感を与えることを抑制できる。
突出部がバックドアの上部に設けられるリヤスポイラーの一部を構成しているため、突出部でリヤスポイラー効果を得ることができる。
図1〜図5は、本発明実施例1のエアバッグ装置の車両搭載構造を示しており、図6〜図9は、本発明実施例2のエアバッグ装置の車両搭載構造を示している。なお、図中、矢印Frは車両前方側を示し、矢印Upは車両上方を示す。
本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。
本発明実施例1について説明する。
まず、エアバッグ11を備える後突用エアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置ともいう)10が搭載される車両20について説明する。
天井材50の下面には、意匠性向上のため表皮が設けられていてもよい。
エアバッグ装置10は、エアバッグ11と、インフレータ12と、を備える。
バックドアヒンジ61は、図2に示すように、折り畳まれた状態にあるエアバッグ11の鉛直上方に設けられている。また、バックドアヒンジ61は、図3に示すように、エアバッグ11の左右内側に折り返した部分と、車幅方向で異なる位置に設けられている。さらにまた、バックドアヒンジ61は、エアバッグ11の非膨張部11fと車幅方向で同じ位置または略同じ位置に設けられている。
以上の構成は、本発明実施例2にも適用可能である。
(i)ルーフパネル31に設けられる張り出し部31cの張り出し量(上方への突出量)は、図3に示すように、ボルト・ナット61aが張り出し部31cから下方に突出しルーフパネル31より下方に突出する量である。
(a)エアバッグ11が上下方向に折り畳まれるとともに左右両端部11aを左右内側に折り返した状態で車両に搭載されている。そのため、エアバッグ11の左右内側に折り返した部分は、エアバッグ11のその他の部分に比べて厚くなっている。
しかし、本発明実施例1では、バックドアヒンジ61が、エアバッグ11の左右内側に折り返した部分と、車幅方向で異なる位置に設けられている。
したがって、バックドアヒンジがエアバッグの左右内側に折り返した部分の上方に設けられている場合(バックドアヒンジとエアバッグの厚い部分とが重なっている場合、図10の場合)に比べて、バックドアヒンジ61の下方に位置するインナーパネル部分32cが車幅方向のその他のインナーパネル部分32dより下方に出っ張っていても、車室天井を高くできる。
その結果、車室内寸法(乗員頭部と天井材50との間の上下方向のヘッドクリアランス)を確保でき、居住空間を広くでき、乗員に圧迫感を与えることを抑制できる。
以上の(a)〜(c)の作用は、本発明実施例2にも適用可能である。
つぎに、本発明実施例2に特有な部分を、図6〜図9を参照して、説明する。
(i)ルーフパネル31に設けられる張り出し部31cの張り出し量(上方への突出量)は、図9に示すように、バックドアヒンジ61をリヤヘッダーパネル30に取付けるためのボルト・ナット61aが張り出し部31c内に位置し、ボルト・ナット61aがルーフパネル31より下方に突出しない量とされている。
第2の突出部60dは、突出部60aと同様に、バックドア外板60bとバックドア内板60cとを上方に折り曲げて突出させることで形成されていてもよく、バックドア外板60bとは別体の金属製または樹脂製の部材をバックドア外板60bに固定して取付けることで形成されていてもよい。第2の突出部60dが突出部60aと同様にバックドア内外板60b、60cを上方に折り曲げて形成されている場合、第2の突出部60dは、突出部60aと一体に形成されていてもよい。
(d)バックドア60のうちバックドアヒンジ61の上方に位置する部分が上方に突出する突出部60aとなっているため、バックドア60のうちバックドアヒンジ61の上方に位置する部分が突出部60aとなっていない場合に比べて、バックドアヒンジ61の位置を上方にすることができる(バックドアヒンジ61をルーフパネル31の一般部31bの上面より上方に突出させることができる)。
バックドアヒンジ61の位置を上方にすることができるため、ルーフパネル31の張り出し部31cの張り出し量を、ボルト・ナット61aが張り出し部31c内に位置しルーフパネル31より下方に突出しない量とすることができ(大きくすることができ)、バックドアヒンジ61の下方に位置するインナーパネル32部分を、車幅方向のその他の部分と面一または略面一とすることができる。
したがって、バックドアヒンジ61の下方に位置するインナーパネル32部分が、車幅方向のその他の部分より下方に出っ張っている場合に比べて、車室天井を高くできる。
また、バックドアヒンジ61の下方に位置するインナーパネル32部分を、車幅方向のその他の部分と面一または略面一にすることができるため、バックドアヒンジ61の下方に位置するインナーパネル32部分が下方に出っ張っている場合と異なり、エアバッグ11を車両20に搭載する際にインナーパネル32によって制約を受けることを抑制できる。
11 エアバッグ
11a エアバッグの展開時における左右両端部
11c 取付け部
11d 横セル
11e 縦セル
11f 非膨張部
12 インフレータ
20 車両
30 リヤヘッダーパネル
31 ルーフパネル
31a ルーフパネルの折れ曲がり部
31b ルーフパネルの一般部
31c 張り出し部
32 インナーパネル
33 リインホースメント
50 天井材
51 脆弱部
60 バックドア
60a 突出部
60b バックドア外板
60c バックドア内板
60d 第2の突出部
60e リヤウインド
60f リヤスポイラー
61 バックドアヒンジ
61a ボルト・ナット
63 最後部座席
63a ヘッドレスト
70 センサ
71 エアバッグECU
R ルーフ
S リヤヘッダーパネル及びリインホースメントと天井材との間の空間
Claims (3)
- 車両のルーフの後方端部で車幅方向に延びるリヤヘッダーパネルにバックドアがバックドアヒンジを用いて上下方向に回動可能に取付けられており、エアバッグを備える後突用エアバッグ装置を、前記リヤヘッダーパネルと該リヤヘッダーパネルより下側に配置される車室の天井材との間に搭載する、後突用エアバッグ装置の車両搭載構造であって、
前記エアバッグは、上下方向に折り畳まれるとともに左右両端部を左右内側に折り返した状態で前記リヤヘッダーパネルと前記天井材との間に搭載されており、
前記バックドアヒンジは、前記エアバッグの左右内側に折り返した部分と、車幅方向で異なる位置に設けられており、
前記エアバッグは、展開時に最後部座席のヘッドレストの車両後方に位置し膨張しない非膨張部を備えており、
前記バックドアヒンジは、前記非膨張部と車幅方向で同じ位置または略同じ位置に設けられている、後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。 - 前記バックドアのうち前記バックドアヒンジの上方に位置する部分は、前記リヤヘッダーパネルのうち前記バックドアよりも車両前方に位置する部分の上面より上方に突出する突出部となっている、請求項1記載の後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。
- 前記突出部は、前記バックドアの上部に設けられるリヤスポイラーの一部を構成している、請求項2記載の後突用エアバッグ装置の車両搭載構造。
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