JPH11291874A - バックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造 - Google Patents
バックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造Info
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- JPH11291874A JPH11291874A JP10319830A JP31983098A JPH11291874A JP H11291874 A JPH11291874 A JP H11291874A JP 10319830 A JP10319830 A JP 10319830A JP 31983098 A JP31983098 A JP 31983098A JP H11291874 A JPH11291874 A JP H11291874A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両走行時におけるガラスハッチの振動を抑
制してノイズの発生を防ぐこと。 【解決手段】 車両のバックドア1のウィンド開口11
を開閉するガラスハッチ2であって、上端がヒンジ結合
により車体またはバックドア1に上下方向回動自在に支
持され、下端の外面側にワイパ4を備え、下端の内面側
にはワイパ4を駆動するワイパ駆動装置5が付設された
はね上げ式ガラスハッチ2において、ワイパ駆動装置5
をガラスハッチ2に固着するベースプレート50に、お
もり71をゴム弾性体の連結部材72を介してベースプ
レート50に連結したダイナミックダンパ7を設けた。
制してノイズの発生を防ぐこと。 【解決手段】 車両のバックドア1のウィンド開口11
を開閉するガラスハッチ2であって、上端がヒンジ結合
により車体またはバックドア1に上下方向回動自在に支
持され、下端の外面側にワイパ4を備え、下端の内面側
にはワイパ4を駆動するワイパ駆動装置5が付設された
はね上げ式ガラスハッチ2において、ワイパ駆動装置5
をガラスハッチ2に固着するベースプレート50に、お
もり71をゴム弾性体の連結部材72を介してベースプ
レート50に連結したダイナミックダンパ7を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックドアのウィ
ンド開口を開閉するはね上げ式のガラスハッチに関す
る。
ンド開口を開閉するはね上げ式のガラスハッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、バン型またはワゴン型等の車両に
は、そのバックドアのウィンド開口をはね上げ式のガラ
スハッチで開閉する構造としたものがある。図4および
図5はその代表例を示し、バックドア1のウィンド開口
11にはその開口全縁にゴムのウェザストリップ12が
取付けてあり、ウィンド開口11を開閉するガラスハッ
チ2は、その上縁の左右両端がバックドア1の上縁と共
にヒンジ部材3を介して車体のルーフR後端に上下回動
可能に支持されている。ガラスハッチ2にはその下端中
央外面側にワイパ4が付設してあり、下端中央内面側に
はワイパ4を駆動するワイパ駆動装置5が取付けてあ
る。そして、ワイパ駆動装置5の下面にはストライカ6
が取付けてあり、ガラスハッチ2は、ウィンド開口11
閉鎖時、ガラスハッチ2の外周内面がウェザストリップ
12に圧接してウィンド開口11を密閉するとともに、
ストライカ6をウィンド開口11の下縁に設けたロック
機構13に係合してロックされる。図中、10はバック
ドア1およびガラスハッチ2の上端を被覆するカバー部
材である。また、8は基端をウィンド開口11の開口側
縁に連結するとともに先端をガラスハッチ2の側端に連
結した伸縮自在なガスダンパであり、はね上げ状態のガ
ラスハッチ2を伸長状態で下方から支持するものであ
る。
は、そのバックドアのウィンド開口をはね上げ式のガラ
スハッチで開閉する構造としたものがある。図4および
図5はその代表例を示し、バックドア1のウィンド開口
11にはその開口全縁にゴムのウェザストリップ12が
取付けてあり、ウィンド開口11を開閉するガラスハッ
チ2は、その上縁の左右両端がバックドア1の上縁と共
にヒンジ部材3を介して車体のルーフR後端に上下回動
可能に支持されている。ガラスハッチ2にはその下端中
央外面側にワイパ4が付設してあり、下端中央内面側に
はワイパ4を駆動するワイパ駆動装置5が取付けてあ
る。そして、ワイパ駆動装置5の下面にはストライカ6
が取付けてあり、ガラスハッチ2は、ウィンド開口11
閉鎖時、ガラスハッチ2の外周内面がウェザストリップ
12に圧接してウィンド開口11を密閉するとともに、
ストライカ6をウィンド開口11の下縁に設けたロック
機構13に係合してロックされる。図中、10はバック
ドア1およびガラスハッチ2の上端を被覆するカバー部
材である。また、8は基端をウィンド開口11の開口側
縁に連結するとともに先端をガラスハッチ2の側端に連
結した伸縮自在なガスダンパであり、はね上げ状態のガ
ラスハッチ2を伸長状態で下方から支持するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両走行時
に、路面入力などによる車体の振動がバックドア1を介
してガラスハッチ2に伝達される。この場合、ガラスハ
ッチ2に伝達される振動は増幅され、ガラスハッチ2の
振動レベルは大きくなる。このレベルの大きなガラスハ
ッチ2の振動により車室内にノイズ(こもり音)が発生
し、乗員に不快感や圧迫感を与える。そこで、ウェザス
トリップ12の反力を大きく設定して、ウィンド開口1
1閉鎖時のガラスハッチ2との圧接力を高めてガラスハ
ッチ2の振動レベルを低減しノイズの発生を防ぐことも
考えられるが、ガラスハッチ2の閉時に大きな操作力が
必要となる。
に、路面入力などによる車体の振動がバックドア1を介
してガラスハッチ2に伝達される。この場合、ガラスハ
ッチ2に伝達される振動は増幅され、ガラスハッチ2の
振動レベルは大きくなる。このレベルの大きなガラスハ
ッチ2の振動により車室内にノイズ(こもり音)が発生
し、乗員に不快感や圧迫感を与える。そこで、ウェザス
トリップ12の反力を大きく設定して、ウィンド開口1
1閉鎖時のガラスハッチ2との圧接力を高めてガラスハ
ッチ2の振動レベルを低減しノイズの発生を防ぐことも
考えられるが、ガラスハッチ2の閉時に大きな操作力が
必要となる。
【0004】ガラスハッチ付バックドアを備えた車両に
おいて、図5(A)に示すようにバックドア1を閉じた
状態でガラスハッチ2を開いて、車内の積載荷物の上部
にある小物類をウィンド開口11から取り出し、然る後
に図5(B)に示すようにバックドア1を開いて大きな
荷物を取り出す作業をすることがある。かかる場合、荷
下ろし作業が終了してバックドア1を閉じたときにガラ
スハッチ2が開いたままであると、ガラスハッチ2を閉
じる操作が必要となる。このため、バックドア1を開い
たときにガラスハッチ2がバックドア1に自動的にロッ
クされるようにしているが、ウェザストリップ12の反
力で完全にロックがなされずにハーフロック状態とな
る。従って、バックドア1を閉じた後でガラスハッチ2
を閉め直す作業が必要となるが、この作業をつい忘れる
と、ハーフロックのまま放置され、または、ハーフロッ
クのまま車両を運転することがある。
おいて、図5(A)に示すようにバックドア1を閉じた
状態でガラスハッチ2を開いて、車内の積載荷物の上部
にある小物類をウィンド開口11から取り出し、然る後
に図5(B)に示すようにバックドア1を開いて大きな
荷物を取り出す作業をすることがある。かかる場合、荷
下ろし作業が終了してバックドア1を閉じたときにガラ
スハッチ2が開いたままであると、ガラスハッチ2を閉
じる操作が必要となる。このため、バックドア1を開い
たときにガラスハッチ2がバックドア1に自動的にロッ
クされるようにしているが、ウェザストリップ12の反
力で完全にロックがなされずにハーフロック状態とな
る。従って、バックドア1を閉じた後でガラスハッチ2
を閉め直す作業が必要となるが、この作業をつい忘れる
と、ハーフロックのまま放置され、または、ハーフロッ
クのまま車両を運転することがある。
【0005】そこで本発明は、車両走行時にガラスハッ
チに振動ノイズが生ぜず、かつ、ガラスハッチを開いた
状態でバックドアを開いたときにガラスハッチがバック
ドアに完全にロックされるガラスハッチ構造を実現する
ことを課題としてなされたものである。
チに振動ノイズが生ぜず、かつ、ガラスハッチを開いた
状態でバックドアを開いたときにガラスハッチがバック
ドアに完全にロックされるガラスハッチ構造を実現する
ことを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両のはね上
げ式バックドアのウィンド開口を開閉するガラスハッチ
であって、上端がヒンジ結合により車体またはバックド
アに上下方向回動自在に支持され、下端の外面側にワイ
パを備え、下端の内面側には上記ワイパを駆動するワイ
パ駆動装置が付設され、閉時に周縁が上記ウィンド開口
まわりに設けたウェザストリップに圧接されるはね上げ
式ガラスハッチにおいて、上記ガラスハッチに付設した
上記ワイパ駆動装置に、車両走行時に発生するガラスハ
ッチの振動を減衰するダンパを取付ける(請求項1)。
げ式バックドアのウィンド開口を開閉するガラスハッチ
であって、上端がヒンジ結合により車体またはバックド
アに上下方向回動自在に支持され、下端の外面側にワイ
パを備え、下端の内面側には上記ワイパを駆動するワイ
パ駆動装置が付設され、閉時に周縁が上記ウィンド開口
まわりに設けたウェザストリップに圧接されるはね上げ
式ガラスハッチにおいて、上記ガラスハッチに付設した
上記ワイパ駆動装置に、車両走行時に発生するガラスハ
ッチの振動を減衰するダンパを取付ける(請求項1)。
【0007】上記ダンパは、所定質量のおもりをゴム弾
性体の連結部材を介して上記ワイパ駆動装置を上記ガラ
スハッチに固定するベースプレートに取付けたダイナミ
ックダンパとする(請求項2)。
性体の連結部材を介して上記ワイパ駆動装置を上記ガラ
スハッチに固定するベースプレートに取付けたダイナミ
ックダンパとする(請求項2)。
【0008】ガラスハッチにダイナミックダンパを取付
けることで、ガラスハッチの振動を減衰することがで
き、ノイズの発生を防止することができる。また、ダイ
ナミックダンパを取付けることでガラスハッチの重量が
増加し、ガラスハッチを開いた状態でバックドアを開け
た場合にガラスハッチの閉モーメントが大きくなるの
で、ガラスハッチはバックドアに確実にロックされる。
けることで、ガラスハッチの振動を減衰することがで
き、ノイズの発生を防止することができる。また、ダイ
ナミックダンパを取付けることでガラスハッチの重量が
増加し、ガラスハッチを開いた状態でバックドアを開け
た場合にガラスハッチの閉モーメントが大きくなるの
で、ガラスハッチはバックドアに確実にロックされる。
【0009】
【発明の実施の形態】図3および図4に示すように、ワ
ゴン型車両の後面にはルーフR後端に沿ってその左右両
端に設けたヒンジ部材3により、バックドア1の上縁お
よびガラスハッチ2の上縁が支持せしめてあり、バック
ドア1およびガラスハッチ2の上縁とヒンジ部材3はカ
バー部材10で被覆してある。
ゴン型車両の後面にはルーフR後端に沿ってその左右両
端に設けたヒンジ部材3により、バックドア1の上縁お
よびガラスハッチ2の上縁が支持せしめてあり、バック
ドア1およびガラスハッチ2の上縁とヒンジ部材3はカ
バー部材10で被覆してある。
【0010】図3に示すように、ヒンジ部材3は、ルー
フR後端にボルト締めしたベース部材30と、これにヒ
ンジ軸31により軸支されて先端にバックドア1の上縁
をボルト締め固定する第1のヒンジアーム32と、ヒン
ジ軸31に軸支されるとともに第1のヒンジアーム32
の上方にオフセット配置されて先端にガラスハッチ2の
上縁をボルト締め固定する第2のヒンジアーム33とで
構成してあり、これによりバックドア1およびガラスハ
ッチ2を上下回動可能に支持せしめてある。ヒンジ部材
3は、第2のヒンジアーム33基端に設けた突起34
と、ベース部材30の上記突起34に対応する位置に設
けた縦壁状のストッパ35とで、ガラスハッチ2開時に
突起34がストッパ35に当接してガラスハッチ2の回
動範囲を規制している。図のR1はバックドア開口のウ
ェザストリップである。
フR後端にボルト締めしたベース部材30と、これにヒ
ンジ軸31により軸支されて先端にバックドア1の上縁
をボルト締め固定する第1のヒンジアーム32と、ヒン
ジ軸31に軸支されるとともに第1のヒンジアーム32
の上方にオフセット配置されて先端にガラスハッチ2の
上縁をボルト締め固定する第2のヒンジアーム33とで
構成してあり、これによりバックドア1およびガラスハ
ッチ2を上下回動可能に支持せしめてある。ヒンジ部材
3は、第2のヒンジアーム33基端に設けた突起34
と、ベース部材30の上記突起34に対応する位置に設
けた縦壁状のストッパ35とで、ガラスハッチ2開時に
突起34がストッパ35に当接してガラスハッチ2の回
動範囲を規制している。図のR1はバックドア開口のウ
ェザストリップである。
【0011】図1および図2に示すように、バックドア
1のウィンド開口11には、開口全縁にウェザストリッ
プ12が取付けてある。ウェザストリップ12はゴムの
一体成形品で、ウィンド開口11の開口縁フランジに嵌
着する基部121と、中空状のシール部122を備えて
いる(図2,図3)。また、ウィンド開口11の開口下
縁にはその中央付近にロック機構13が取付けてある。
ロック機構13はその大半がバックドア1内に埋設して
あり、ガラスハッチ2のストライカ6を係合する頭部が
上記開口下縁からウィンド開口11内に突出してある。
8は伸縮自在なガスダンパであり、基端をウィンド開口
11の開口側縁に連結するとともに先端をガラスハッチ
2の側端に連結してあり、はね上げ状態のガラスハッチ
2を伸長状態で下方から支持するものである。
1のウィンド開口11には、開口全縁にウェザストリッ
プ12が取付けてある。ウェザストリップ12はゴムの
一体成形品で、ウィンド開口11の開口縁フランジに嵌
着する基部121と、中空状のシール部122を備えて
いる(図2,図3)。また、ウィンド開口11の開口下
縁にはその中央付近にロック機構13が取付けてある。
ロック機構13はその大半がバックドア1内に埋設して
あり、ガラスハッチ2のストライカ6を係合する頭部が
上記開口下縁からウィンド開口11内に突出してある。
8は伸縮自在なガスダンパであり、基端をウィンド開口
11の開口側縁に連結するとともに先端をガラスハッチ
2の側端に連結してあり、はね上げ状態のガラスハッチ
2を伸長状態で下方から支持するものである。
【0012】ガラスハッチ2は、バックドア1の上半部
の幅とほぼ同幅のガラス板で、その下端中央の外面側に
ワイパ4が設けてある。また、ガラスハッチ2の下端中
央の内面側には上記ワイパ4を支持するとともにこれを
駆動するワイパ駆動装置5が設けてある。ワイパ駆動装
置5はベースプレート50を介してガラスハッチ2に取
付けてある。更に、ベースプレート50には上記ロック
機構13と係合してガラスハッチ2を閉鎖状態にロック
するストライカ6と、ガラスハッチ2の振動を抑えるダ
イナミックダンパ7が取付けてある。
の幅とほぼ同幅のガラス板で、その下端中央の外面側に
ワイパ4が設けてある。また、ガラスハッチ2の下端中
央の内面側には上記ワイパ4を支持するとともにこれを
駆動するワイパ駆動装置5が設けてある。ワイパ駆動装
置5はベースプレート50を介してガラスハッチ2に取
付けてある。更に、ベースプレート50には上記ロック
機構13と係合してガラスハッチ2を閉鎖状態にロック
するストライカ6と、ガラスハッチ2の振動を抑えるダ
イナミックダンパ7が取付けてある。
【0013】図1(B)に示すように、上記ベースプレ
ート50は金属板材で、そのほぼ中央にはワイパ駆動装
置5のワイパシャフト52が貫通する貫通穴501が形
成してある。502はベースプレート50の左右両端に
形成したガラスハッチ2への取付け用の取付孔である。
ワイパ駆動装置5はワイパシャフト52を貫通穴501
に嵌入するとともにベースプレート50の一方の側に固
定してある。また、ベースプレート50の他方の側には
下縁をほぼ直角に曲げ起こしたフランジ503が形成し
てあり、該フランジ503の底面には下方に向かって突
出するU字形のストライカ6が締結してある。
ート50は金属板材で、そのほぼ中央にはワイパ駆動装
置5のワイパシャフト52が貫通する貫通穴501が形
成してある。502はベースプレート50の左右両端に
形成したガラスハッチ2への取付け用の取付孔である。
ワイパ駆動装置5はワイパシャフト52を貫通穴501
に嵌入するとともにベースプレート50の一方の側に固
定してある。また、ベースプレート50の他方の側には
下縁をほぼ直角に曲げ起こしたフランジ503が形成し
てあり、該フランジ503の底面には下方に向かって突
出するU字形のストライカ6が締結してある。
【0014】ダイナミックダンパ7はおもり71とゴム
製の連結部材72とで構成してある。おもり71は金属
製の立方体で、左右の側面にはそれぞれ上記連結部材7
2が加硫接着により一体に設けてある。連結部材72は
おもり71の側面を覆う基端721からおもり71の側
方へ突出する脚部722が形成してある。
製の連結部材72とで構成してある。おもり71は金属
製の立方体で、左右の側面にはそれぞれ上記連結部材7
2が加硫接着により一体に設けてある。連結部材72は
おもり71の側面を覆う基端721からおもり71の側
方へ突出する脚部722が形成してある。
【0015】ダイナミックダンパ7は、鋼板をハット形
に曲成したブラケット73の内部に配し、各連結部材7
2の脚部722の先端をそれぞれ対向するブラケット7
3の左右の側面部内面に加硫接着により接着してブラケ
ット73と一体としてある。そして、ダイナミックダン
パ7はストライカ6の直上位置でブラケット73の左右
両側端のフランジをベースプレート50の垂直面にボル
ト締めすることでベースプレート50に支持せしめてあ
る。
に曲成したブラケット73の内部に配し、各連結部材7
2の脚部722の先端をそれぞれ対向するブラケット7
3の左右の側面部内面に加硫接着により接着してブラケ
ット73と一体としてある。そして、ダイナミックダン
パ7はストライカ6の直上位置でブラケット73の左右
両側端のフランジをベースプレート50の垂直面にボル
ト締めすることでベースプレート50に支持せしめてあ
る。
【0016】ブラケット73をベースプレート50に取
付けた状態において、ダイナミックダンパ7のおもり7
1は、ベースプレート50とブラケット73で囲まれた
空間のほぼ中央部に位置しており、おもり71とブラケ
ット73を連結する連結部材72の脚部722はほぼ水
平方向、かつ、ベースプレート50に対してほぼ平行に
延びている。そして、おもり71は各脚部722の変形
により上記空間内で振動可能としてある。
付けた状態において、ダイナミックダンパ7のおもり7
1は、ベースプレート50とブラケット73で囲まれた
空間のほぼ中央部に位置しており、おもり71とブラケ
ット73を連結する連結部材72の脚部722はほぼ水
平方向、かつ、ベースプレート50に対してほぼ平行に
延びている。そして、おもり71は各脚部722の変形
により上記空間内で振動可能としてある。
【0017】ベースプレート50のガラスハッチ2への
取付けは、図略ではあるが、ベースプレート50の両端
が両側にねじ部を備えた両切りボルト部材を用いてガラ
スハッチ2に固定してある。即ち、上記ボルト部材の一
方のねじ部をガラスハッチ2の取付け孔を貫通させると
ともにガラスハッチ2の外側からナットを締付ける一
方、上記ボルト部材の他方のねじ部をベースプレート5
0両端の各取付穴502を貫通させてベースプレート5
0の内側からナットを締付けることで、ベースプレート
50とガラスハッチ2との間に間隔をおいて取付けてあ
る。
取付けは、図略ではあるが、ベースプレート50の両端
が両側にねじ部を備えた両切りボルト部材を用いてガラ
スハッチ2に固定してある。即ち、上記ボルト部材の一
方のねじ部をガラスハッチ2の取付け孔を貫通させると
ともにガラスハッチ2の外側からナットを締付ける一
方、上記ボルト部材の他方のねじ部をベースプレート5
0両端の各取付穴502を貫通させてベースプレート5
0の内側からナットを締付けることで、ベースプレート
50とガラスハッチ2との間に間隔をおいて取付けてあ
る。
【0018】また、図2に示すように、ベースプレート
50の中央部は、ベースプレート50の背面に突出する
とともにガラスハッチ2を貫通するワイパ駆動装置5の
ワイパシャフト52を利用してガラスハッチ2に固定し
てある。ワイパシャフト52は円筒体521で被覆して
あり、これをガラスハッチ2の穴に設けた筒状のグロメ
ット53を貫通させ、ベースプレート50をグロメット
53の端末に当接せしめる。そして、円筒体521の先
端のねじ部にナット522を締付けてベースプレート5
0とガラスハッチ2とでグロメット53を挟み込むよう
に締付けることでベースプレート50の中央部を固定し
てある。更に、円筒体521から突出したワイパシャフ
ト52の先端にはワイパ4の基端が連結してあり、これ
を支持している。また、ワイパ駆動装置5、ダイナミッ
クダンパ7およびベースプレート50は前後から包み込
むように合成樹脂のカバー部材54A,54Bで被覆し
てある。この場合、ストライカ6はカバー部材54A,
54Bの下面から突出している。
50の中央部は、ベースプレート50の背面に突出する
とともにガラスハッチ2を貫通するワイパ駆動装置5の
ワイパシャフト52を利用してガラスハッチ2に固定し
てある。ワイパシャフト52は円筒体521で被覆して
あり、これをガラスハッチ2の穴に設けた筒状のグロメ
ット53を貫通させ、ベースプレート50をグロメット
53の端末に当接せしめる。そして、円筒体521の先
端のねじ部にナット522を締付けてベースプレート5
0とガラスハッチ2とでグロメット53を挟み込むよう
に締付けることでベースプレート50の中央部を固定し
てある。更に、円筒体521から突出したワイパシャフ
ト52の先端にはワイパ4の基端が連結してあり、これ
を支持している。また、ワイパ駆動装置5、ダイナミッ
クダンパ7およびベースプレート50は前後から包み込
むように合成樹脂のカバー部材54A,54Bで被覆し
てある。この場合、ストライカ6はカバー部材54A,
54Bの下面から突出している。
【0019】ガラスハッチ2は、ウィンド開口11閉鎖
時、ガラスハッチ2の外周内面がウィンド開口11のウ
ェザストリップ12の受け部122に圧接した状態で、
ガラスハッチ2のストライカ6がウィンドウ開口11の
ロック機構13のラッチ131に係合ロックされること
で、ウィンド開口11を密閉する。そして、ガラスハッ
チ2は上記ストライカ6とロック機構13との係合とと
もに、圧縮されたウェザストリップ12の反力を受けて
閉状態に保持される。
時、ガラスハッチ2の外周内面がウィンド開口11のウ
ェザストリップ12の受け部122に圧接した状態で、
ガラスハッチ2のストライカ6がウィンドウ開口11の
ロック機構13のラッチ131に係合ロックされること
で、ウィンド開口11を密閉する。そして、ガラスハッ
チ2は上記ストライカ6とロック機構13との係合とと
もに、圧縮されたウェザストリップ12の反力を受けて
閉状態に保持される。
【0020】車両走行時、路面入力などによる車体の振
動がバックドア1を介してガラスハッチ2に伝達され、
ガラスハッチ2も振動する。この場合、ガラスハッチ2
の振動は主としてガラス面に対してほぼ垂直方向に発生
し、下端部において振動レベルは大きい。このガラスハ
ッチ2の振動がばね変形するダイナミックダンパ7の脚
部722を介しておもり71に伝達され、おもり71も
振動する。このおもり71の振動とガラスハッチ2の振
動の周波数の相違から、おもり71の振動とガラスハッ
チ2の振動とは互いに打ち消し合う。これにより、ガラ
スハッチ2の共振周波数領域における振動は低減され、
ノイズの発生を防止することができる。
動がバックドア1を介してガラスハッチ2に伝達され、
ガラスハッチ2も振動する。この場合、ガラスハッチ2
の振動は主としてガラス面に対してほぼ垂直方向に発生
し、下端部において振動レベルは大きい。このガラスハ
ッチ2の振動がばね変形するダイナミックダンパ7の脚
部722を介しておもり71に伝達され、おもり71も
振動する。このおもり71の振動とガラスハッチ2の振
動の周波数の相違から、おもり71の振動とガラスハッ
チ2の振動とは互いに打ち消し合う。これにより、ガラ
スハッチ2の共振周波数領域における振動は低減され、
ノイズの発生を防止することができる。
【0021】一方、荷下ろし作業時、ガラスハッチ2を
開いた状態でバックドア1をはね上げて開くと、ガスダ
ンパ8は収縮しつつガラスハッチ2に沿うように倒れて
ガラスハッチ支持力を失い、ガラスハッチ2は閉方向に
回動する。この場合、ガラスハッチ2の閉モーメント
は、ダイナミックダンパ7を設けて自由端側の重量を増
加させた分、従来構造におけるよりも大きくなり、ガラ
スハッチ2の大きな閉モーメントとバックドア1の開回
動力とで、自動的にストライカ6をロック機構13に完
全にロックさせることができる。従って、従来のように
バックドア1を閉めた後にガラスハッチ2を閉め直す必
要がない。ダイナミックダンパ7のおもり71の重量
は、ガラスハッチ2の重量、ガラスハッチ2の振動特
性、ウェザストリップ12の反力等を考慮して決定され
るが、300g〜700g程度の範囲の重量のものを用
いる。
開いた状態でバックドア1をはね上げて開くと、ガスダ
ンパ8は収縮しつつガラスハッチ2に沿うように倒れて
ガラスハッチ支持力を失い、ガラスハッチ2は閉方向に
回動する。この場合、ガラスハッチ2の閉モーメント
は、ダイナミックダンパ7を設けて自由端側の重量を増
加させた分、従来構造におけるよりも大きくなり、ガラ
スハッチ2の大きな閉モーメントとバックドア1の開回
動力とで、自動的にストライカ6をロック機構13に完
全にロックさせることができる。従って、従来のように
バックドア1を閉めた後にガラスハッチ2を閉め直す必
要がない。ダイナミックダンパ7のおもり71の重量
は、ガラスハッチ2の重量、ガラスハッチ2の振動特
性、ウェザストリップ12の反力等を考慮して決定され
るが、300g〜700g程度の範囲の重量のものを用
いる。
【0022】また、ダイナミックダンパ7はガラスハッ
チ2への取付けに、ワイパ駆動装置5をガラスハッチ2
に取付けるベースプレート50を利用したので取付け構
造が簡素化でき、かつ、作業性も良好である。
チ2への取付けに、ワイパ駆動装置5をガラスハッチ2
に取付けるベースプレート50を利用したので取付け構
造が簡素化でき、かつ、作業性も良好である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、ガラスハッチにダイナ
ミックダンパを付設したことで、車両走行時のガラスハ
ッチの振動を可及的に低減してノイズの発生を防止する
ことができる。更に、ダイナミックダンパを付設するこ
とでガラスハッチを開いた状態でバックドアを全開にす
るとガラスハッチは自動的にバックドアにロックされる
ので、荷下ろし作業後にバックドアを閉じたとき、ガラ
スハッチがハーフロックのまま放置されるおそれはな
い。
ミックダンパを付設したことで、車両走行時のガラスハ
ッチの振動を可及的に低減してノイズの発生を防止する
ことができる。更に、ダイナミックダンパを付設するこ
とでガラスハッチを開いた状態でバックドアを全開にす
るとガラスハッチは自動的にバックドアにロックされる
ので、荷下ろし作業後にバックドアを閉じたとき、ガラ
スハッチがハーフロックのまま放置されるおそれはな
い。
【図1】図1(A)は本発明のガラスハッチの正面図、
図1(B)は本発明のガラスハッチに付設するダイナミ
ックダンパ、ワイパ駆動装置およびストライカを取付け
たベースプレートの斜視図である。
図1(B)は本発明のガラスハッチに付設するダイナミ
ックダンパ、ワイパ駆動装置およびストライカを取付け
たベースプレートの斜視図である。
【図2】図1(A)のII−II線に沿う位置での断面図で
ある。
ある。
【図3】図1および図4のIII −III 線に沿う位置での
断面を示すもので、図3(A)はガラスハッチ閉状態の
断面図、図3(B)はガラスハッチ開状態の断面図であ
る。
断面を示すもので、図3(A)はガラスハッチ閉状態の
断面図、図3(B)はガラスハッチ開状態の断面図であ
る。
【図4】ガラスハッチを備えた車両の後方斜視図であ
る。
る。
【図5】図5(A)、(B)はガラスハッチおよびバッ
クドアの開閉作動を示す概略縦断面図である。
クドアの開閉作動を示す概略縦断面図である。
1 バックドア 11 ウィンド開口 12 ウェザストリップ 13 ロック機構 2 はね上げ式ガラスハッチ 3 ヒンジ 4 ワイパ 5 ワイパ駆動装置 50 ベースプレート 6 ストライカ 7 ダイナミックダンパ(ダンパ) 71 おもり 72 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 左千生 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 前川 博 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 車両のはね上げ式バックドアのウィンド
開口を開閉するガラスハッチであって、上端がヒンジ結
合により車体またはバックドアに上下方向回動自在に支
持され、下端の外面側にワイパを備え、下端の内面側に
は上記ワイパを駆動するワイパ駆動装置が付設され、閉
時に周縁が上記ウィンド開口まわりに設けたウェザスト
リップに圧接されるはね上げ式ガラスハッチにおいて、
上記ワイパ駆動装置に、車両走行時に発生するガラスハ
ッチの振動を減衰するダンパを取付けたことを特徴とす
るバックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造。 - 【請求項2】 上記ダンパは、所定質量のおもりをゴム
弾性体の連結部材を介して上記ワイパ駆動装置を上記ガ
ラスハッチに固定するベースプレートに取付けたダイナ
ミックダンパとした請求項1記載のバックドアのはね上
げ式ガラスハッチ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10319830A JPH11291874A (ja) | 1998-02-12 | 1998-10-22 | バックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-49064 | 1998-02-12 | ||
JP4906498 | 1998-02-12 | ||
JP10319830A JPH11291874A (ja) | 1998-02-12 | 1998-10-22 | バックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11291874A true JPH11291874A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=26389413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10319830A Pending JPH11291874A (ja) | 1998-02-12 | 1998-10-22 | バックドアのはね上げ式ガラスハッチ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11291874A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007106380A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Toyota Motor Corp | ウインドシールドガラス支持構造 |
KR100950024B1 (ko) * | 2002-09-12 | 2010-03-29 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 와이퍼 구동장치에서 잠금부재를 수용하기 위한 장치 |
JP2010215121A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | バックドアダンパ |
JP2011131784A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Suzuki Motor Corp | 車体後部構造 |
CN102407755A (zh) * | 2011-09-27 | 2012-04-11 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种后风挡玻璃可开启的汽车后背门 |
JP2019202654A (ja) * | 2018-05-23 | 2019-11-28 | マツダ株式会社 | 車両用バックドア、車両用警告システムと車両用警告方法 |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP10319830A patent/JPH11291874A/ja active Pending
Cited By (7)
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Legal Events
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040205 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |