JPS629180Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はトラツクのルーフ構造に関するもの
である。トラツクの運転台のルーフはトラツク走
行時に車輪からの振動を受け、また荷台方向から
及ぼされるねじれ運動を受けるにもかかわらず、
それを補強するための処置が充分になされておら
ず、その強度、安全性に問題があつた。また他方
トラツクのキヤビン内は小物の収容スペースが少
なく、小物の置場所に困る場合がしばしばある。

この考案は上記欠点を除いてトラツクルーフの
剛性・安全性を向上させるとともに、例えば実開
昭55−127616号公報に記載されているように小物
収容スペースとしても機能するようにすることを
目的とするものである。

以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図中１は運転席上方のルーフのルーフパネルで
あつて、その取付縁部の内側にフロントレール
２、サイドレール３、リヤレール４が設けてあ
り、これら及び運転席後部のバツクパネル５に仕
切板として中ルーフ部材６を固定してルーフを二
重のハイルーフ構造としてある。このような二重
ルーフの構造をとることにより車体の剛性が向上
し、また仕切板としての中ルーフ部材６とルーフ
パネル１の間にできた空間にコの字状のセパレー
タ部材７を設けて上下縁部をそれぞれルーフパネ
ル１及び仕切板としての中ルーフ部材６に固定
し、側方縁部をバツクパネル５に固定し、セパレ
ータ部材７の開放部をバツクパネル５に設けた開
口９の方向へ向けることにより剛性の向上ととも
に荷物の格納が可能となる。セパレータ部材７の
上縁とルーフパネル１との間にはゴム又は軟質の
合成樹脂製の緩衝材８が挿入接着されている。上
記の開口９には開口部蓋１０が取付けられ蝶番１
１及びロツク装置１２を設けて開閉できるように
なされている。このように構成することにより、
セパレータ部材７は仕切板としての中ルーフ部材
６とルーフ１の補強の役目をするとともに荷物格
納庫の仕切り部材として役目もするものである。

この考案は以上のようにトラツクのルーフの構
造において、ルーフをルーフパネル１及び仕切り
板としての中ルーフ部材６とから成る二重構造に
し、更にセパレータ部材７で仕切つて補強したの
で、車体の剛性が向上し、振動及びねじれに対し
て高強度となり、安全で、かつ断熱効果、騒音防
止効果にも優れたものとなる。又トラツクの運転
席には小物を置く場所がないのが普通であるが、
仕切り板としての中ルーフ裏の空間が荷物格納庫
として利用できるという効果が得られるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はトラツクの運転台附近の要部斜視図、
第２図は第１図中のＡ−Ａ線に沿う要部断面図、
第３図は第１図中のＢ−Ｂ線に沿う要部断面図で
ある。 １……運転席上のルーフパネル、２……フロン
トレール、３……サイドレール、４……リヤレー
ル、５……バツクパネル、６……仕切板としての
中ルーフ部材、７……セパレータ部材、８……緩
衝材、９……開口、１０……開口部蓋、１１……
蝶番、１２……ロツク装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラツクの運転席上方のルーフのルーフパネル
   取付縁部の内側に仕切板を固定して、ルーフを二
   重にしたものにおいて、バツクパネルの上部を開
   口し、ルーフパネルと仕切板との間に、セパレー
   タ部材を開口に向けてコの字状に設け、このセパ
   レータ部材の上下縁部をルーフパネル及び仕切板
   に固定したことを特徴とするトラツクのルーフ構
   造。