JP2536208Y2 - 自動車のバックドア装置 - Google Patents

自動車のバックドア装置

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JP2536208Y2
JP2536208Y2 JP1989008894U JP889489U JP2536208Y2 JP 2536208 Y2 JP2536208 Y2 JP 2536208Y2 JP 1989008894 U JP1989008894 U JP 1989008894U JP 889489 U JP889489 U JP 889489U JP 2536208 Y2 JP2536208 Y2 JP 2536208Y2
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dynamic damper
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JP1989008894U
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Inventor
吉弘 松延
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日産車体 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のバックドア装置に関し、特に、バ
ックドアの振動抑制に関する。
(従来の技術) 車体に対して上下方向に回動して開閉する従来のバッ
クドア装置として、例えば、実開昭56−1870号公報に記
載されたようなものが知られている。
この従来装置は、バックドアがガラスハッチのみによ
り構成され、このガラスハッチの前端部の左右2箇所が
ヒンジにより上下方向に回動して開閉可能に車体に取り
付けられている。また、ガラスハッチの後端中央部は、
ロック装置を介して車体に連結されていた。さらに、ガ
ラスハッチの右側寄り位置にはリヤワイパ装置を作動さ
せるためのモータが取り付けられた構造となっていた。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述のような、バックドア(ガラスハッ
チ)は、車体との間に車室をシールするためのウエザス
トリップが設けられているのが普通で、バックドアは、
閉時、このウエザストリップに弾性支持された状態とな
っている。
そこで、車両を走行させた場合に、車体が上下方向に
振動するのであるが、上述のように、車体の振動方向と
同じ上下方向にバックドアが回動可能となっているこ
と、及び、同じく上下方向にバックドアが弾性支持され
ていることにより、バックドアが非常に振動し易いもの
であった。
そしてこのように、バックドアが振動すると騒音の発
生原因となるし、特に、設計上バックドアが大型になる
と、バックドアの振動が車体振動に与える影響も大きく
なり、乗り心地や操縦安定性にも影響を与えるという問
題があった。
さらに、上述の従来技術では、バックドア(ガラスハ
ッチ)の2箇所のヒンジとロック装置との3箇所の支持
点を結ぶ三角形よりも外側位置にリヤワイパ用のモータ
が設けられているため、バックドアの重量配分がアンバ
ランスとなって、上述のようなバックドアの振動による
騒音の発生や車体に与える影響がさらに悪化するもので
あった。
本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、バ
ックドアの振動を抑制し、特に、バックドアの大型化や
リヤワイパを左右のいずれかに片寄った位置に設定して
も、車体騒音や車体振動に与える影響を少なくできるバ
ックドア装置を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本考案の自動車のバッ
クドア装置では、車体の後部位置に、上下方向に開閉回
動可能にバックドアが設けられ、該バックドア後端部の
左右いずれかに片寄った位置にリヤワイパ装置が取り付
けられ、該リヤワイパ装置と左右方向で対称な位置のバ
ックドア内部に、取付用空間が形成され、該取付用空間
内には、所定の質量を有した質量体と、この質量体をバ
ックドアに対し車体上下方向に振動可能に弾性支持する
弾性体とを有すると共に、所定の固有振動周波数を有し
たダイナミックダンパが収容されている手段とした。
(作用) 車両を走行させると路面の凹凸等による車輪側からの
入力により、車体が主として上下方向に振動する。そし
て、この車体の上下振動に伴ない、車体に対して上下方
向に回動可能に設けられているバックドアも振動する。
尚、このようにバックドアの回動方向と車体の振動方向
が一致しているため、バックドアは非常に振動し易く、
振幅も大きくなりがちである。
そして、バックドアの振動周波数が所定周波数となる
と、バックドアからの加振入力によりダイナミックダン
パが振動し、これによりバックドアの振動を吸収する。
また、ワイパブレードを長く設定して払拭面積を広く
するために、リヤワイパ装置をバックドアの左右のいず
れかに片寄った位置に取り付けると、バックドアの重量
が左右でアンバランスとなり、変則的な振動を生じやす
くなるが、リヤワイパ装置と左右で対称な位置にダイナ
ミックダンパを設けたことにより、前記重量のアンバラ
ンスが是正されて、変則的な振動を抑制できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は本考案実施例の自動車のバックドア装置を示
す車体後方から見た斜視図であって、図中1がバックド
アである。
このバックドア1は、前端の上端部がルーフ2の後端
に2つのヒンジ3,3によって車体上下方向に回動可能に
取り付けられ、一方、バックドア1の後端はロック装置
4により車体Bに係止可能に構成されている。また、こ
のバックドア1は、リヤウインド5と、このリヤウイン
ド5の外周枠を構成するドアパネル6を有している。そ
して、ドアパネル6は、図示のように、車体Bの側面ま
で回り込んだ形状に形成されている。さらに、バックド
ア1の後端左側部には、モータ7により駆動するリヤワ
イパ装置8が設けられている。
第2図は、バックドア1の要部を示す断面図(第1図
II−II断面)であって、この図に示すように、前記ドア
パネル6は、アウタパネル9とインナパネル10とを、両
者間に空間部を形成するように端縁部同士を接合して形
成されていている。尚、前記バックドア1の後端部のイ
ンナパネル10には、ウエザストリップ11が当接されてい
る。このウエザストリップ11は、車体Bのバックパネル
12の接合端縁部13に取り付けられていて、バックドア1
の内面の全周に亘って当接されるべく車体Bに取り付け
られている。
そして、インナパネル10の中央部分は、アウタパネル
9に近接するように凹設され、ドアパネル6の裏面を覆
うドアトリム14との間に取付用空間15を形成している。
尚、この取付用空間15を形成する部位のインナパネル10
にはレインフォース25が接合されている。
前記取付用空間15は、バックドア1の後端部の左右に
形成されていて、左側位置では前記モータ7が収容され
ている。また、このモータ7が設けられているのと左右
方向に対称位置には、ダイナミックダンパ16が収容され
ている。
このダイナミックダンパ16、第1図のIII−III断面図
である第3図に示すように、質量体17と弾性体18,18と
取付ブラケット19,19から構成されている。即ち、前記
取付用空間15の左右両端位置に断面L字形の取付ブラケ
ット19がボルト20及びナット21により固定されている。
そして、この取付ブラケット19は車体上下方向に延在さ
れた取付面22を有していて、この取付面22に前記弾性体
18が固着されている。さらに、前記質量体17、左右両端
をこの弾性体18,18に固着されている。尚、前記質量体1
7は、金属により所定重量の直方体形状に形成されてい
て、長辺方向が左右方向に延在されて配設されている。
また、前記ダイナミックダンパ16は、その固有振動周
波数が、車両走行時において、乗員に対し最も不快感を
与える騒音が発生するバックドア1の振動周波数に略一
致して設定されている。
次に、実施例の作用を説明する。
車両を走行させると路面の凹凸等によって車輪が加振
され、それが車体Bに入力して車体Bが主として上下方
向に振動する。そして、この車体Bの上下振動に伴な
い、車体Bに対して上下方向に回動可能に設けられてい
ると共に、下面周縁にウエザストリップ11に弾性支持さ
れているバックドア1も振動する。
さらに、バックドア1の振動は、バックドア1に取り
付けられたダイナミックダンパ16に入力し、バックドア
1の振動周波数が所定の周波数になると、その振動はダ
イナミックダンパ16の振動により吸収される。
特に、本実施例では、バックドア1が大型で重量物で
あるので、不快感を伴う低周波数の騒音を生じ易くなっ
ている。そこで、ダイナミックダンパ16によりその振動
を吸収するようにして、低周波数の騒音を軽減させるこ
とができる。加えて、このバックドア1の振動を吸収抑
制することにより、車体振動に対して悪影響を与えない
ようにできる。
さらに、本実施例では、バックドア1の中心からずれ
た位置にリヤワイパ装置8を設けていて、バックドア1
の重量バランスに片寄りを有しているが、このリヤワイ
パ装置8のモータ7と左右方向で対称的な位置にダイナ
ミックダンパ16を設けているため、このアンバランスが
是正され、バランスの片寄りによる、変則的な振動が生
じ難くなっている。
しかも、本実施例では、取付用空間15がドアトリム14
に覆われて、車室側に露出していないので、見栄えがい
いし、また、車室内の荷物等で質量体17の振動が妨げら
れることがなく、加えて、取付用空間15を塞ぐ部材を別
途に設定する必要もなく経済的である。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例
えば、実施例では、ダイナミックダンパは1個だけしか
設けなかったが、ダイナミックダンパを複数設けて、複
数の周波数でバックドアを制振させるようにしてもよ
い。
また、実施例では、バックドアが車体の側面まで回り
込んだ形状のものを示したが、このような形状に限られ
ることはない。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の自動車のバックド
ア装置にあっては、バックドアにダイナミックダンパを
設け、バックドアの上下方向の振動を吸収するようにし
たため、車体の振動方向と同じ上下方向に移動可能に設
けられたバックドアを有した自動車であっても、バック
ドアの振動に基づく騒音の発生や車体振動への悪影響を
防止することができるという効果が得られる。そして、
本考案では、ダイナミックダンパをリヤワイパ装置と左
右で対称な位置に設けているため、払拭面積を大きく確
保するためにリヤワイパ装置を左右に片寄った位置に取
り付ける構成において、バックドアの重量が左右でアン
バランスになるのを解消して、重量のアンバランスを原
因とする変則的な振動を抑制することができるという効
果が得られる。
さらに、ダイナミックダンパは、バックドア内の取り
付け空間内に収容したため、見栄え上優れ、また、車体
の積載物等に作動を邪魔されることもなく、安定した作
動が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の自動車のバックドア装置を示
す側面図、第2図は実施例装置の要部を示す断面図(第
1図II−II断面)、第3図は実施例装置の要部を示す断
面図(第1図III−III断面)である。 B……車体 1……バックドア 15……取付用空間 16……ダイナミックダンパ 17……質量体 18……弾性体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の後部位置に、上下方向に開閉可能に
    バックドアが設けられ、 該バックドア後端部の左右いずれかに片寄った位置にリ
    ヤワイパ装置が取り付けられ、 該リヤワイパ装置と左右方向で対称な位置のバックドア
    内部に、取付用空間が形成され、 該取付用空間内には、所定の質量を有した質量体と、こ
    の質量体をバックドアに対し車体上下方向に振動可能に
    弾性支持する弾性体とを有すると共に、所定の固有振動
    周波数を有したダイナミックダンパが収容されているこ
    とを特徴とする自動車のバックドア装置。
JP1989008894U 1989-01-28 1989-01-28 自動車のバックドア装置 Expired - Lifetime JP2536208Y2 (ja)

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JPH02100815U JPH02100815U (ja) 1990-08-10
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