JP2882890B2 - 車室前部構造 - Google Patents

車室前部構造

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JP2882890B2 JP3060373A JP6037391A JP2882890B2 JP 2882890 B2 JP2882890 B2 JP 2882890B2 JP 3060373 A JP3060373 A JP 3060373A JP 6037391 A JP6037391 A JP 6037391A JP 2882890 B2 JP2882890 B2 JP 2882890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室前部構造に係り、
特に、インストルメントパネルの下端部周辺の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開昭63−240
480号公報に示されているようなワンボックスタイプ
の車両にあっては、フロントシ−トの下方にエンジンが
配置されているもの(所謂キャブオ−バタイプ)が一般
的であった。ところが、これでは、フロントシ−トの下
側にエンジンの配設スペ−スが必要であることから、こ
の部分でのフロアパネルの高さ位置が高くなり、これに
伴なってフロントシ−トの配設位置高さも高くなって、
該フロントシ−トに着座する乗員の居住性が悪いもので
ある。また、フロントシ−トの配設位置高さをこのまま
の位置としてフロントシ−ト周辺の居住空間を大きく確
保しようとすると車両のル−フ高さを高く設定せねばな
らなかった。この点に鑑みられて、前記エンジンをフロ
ントシ−トよりも前方に配置することによってフロント
シ−ト配設部分でのフロアパネルの高さ位置を低くして
フロントシ−トの配設位置高さを低く設定し、ル−フ高
さを高くすることなしにフロントシ−トに着座する乗員
の居住性を確保することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成とした場合、フロントシ−トの前方にエンジンの配
設スペ−スを確保しなければならないため、車両の全長
が長くなる虞れがある。そして、本発明の発明者らは、
この全長をできるだけ長くしないようにするために、車
室内のインストルメントパネルの下側部分をエンジンの
配設スペ−スの一部として有効に利用することに着目し
た。しかしながら、このような位置にエンジンを配置す
る場合、エンジンのサ−ビス時に、エンジンの前側のみ
ならず後側からのサ−ビスを可能にする必要がある。そ
のため、車室内からのサ−ビスが可能となるようにイン
ストルメントパネル下側のダッシュロア部分にサ−ビス
用の開口を形成せねばならず、また、この開口を開閉す
るための蓋部材も必要であって、車室内全体としての見
映えの低下に繋がるものであった。
【0004】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、このサ−ビス用の開口を開閉する蓋部材を
車室内の見映えを確保したままで実現可能とする構成を
得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、エンジンをフロントシ−トよりも前側
位置に配置した車両において、エンジンの後側からのサ
−ビスを可能とし、また、このサ−ビス時に取外される
蓋部材は、装着状態においてインストルメントパネルと
一体感を有するようにした。具体的には、車室内のイン
ストルメントパネル下側のダッシュロア部分において車
室内に向って膨出されていると共に、車室内側面に開口
部を有するデッキ部と、前記開口を着脱可能に閉塞する
カバ−部材と、該カバ−部材の車室内側面に設けられ、
前記インストルメントパネルと一体的に隣接配設される
インパネロア部材とを備えさせるような構成とした。
【0006】
【作用】上記の構成により、本発明では、エンジンのサ
−ビス時は、カバ−部材及びインパネロア部材を取外し
て、デッキ部に設けられた開口部を開放する。これによ
って、エンジンの後方からのサ−ビスが可能となる。ま
た、カバ−部材及びインパネロア部材のデッキ部への組
付け状態にあっては、インパネロア部材がインストルメ
ントパネルと一体的に隣接配置されるために、インスト
ルメントパネル周辺の見映えが向上されている。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例について説明する。
図2及び図3に示すように、本例の車両1はワンボック
スタイプのものであって、車体下部の左右両側で前後方
向に延びるフロントサイドフレ−ム2,2に支持された
エンジン3は、左右の前輪4,4間に配置され、フロン
トシ−ト5よりも前側位置に設定されている。従って、
車室内のフロアパネル6の高さ位置はキャブオ−バタイ
プのものに比べて低くなっており、これに伴なって前記
フロントシ−ト5の配設高さ位置も低くなるために、ル
−フ7の高さ位置を高くすることなしにフロントシ−ト
5に着座する乗員の居住性を向上することができるよう
になっている。また、この車両1は、その全長をできる
だけ長くしないようにすることを目的としてエンジン3
の後端位置を車室内のインストルメントパネル8の下方
に設定し、該インストルメントパネル8の下端部、つま
り、ダッシュロア部分を車室内側に膨出するようにして
いる。
【0008】以下、このダッシュロア部分周辺の構造に
ついて説明する。図4〜図6に示すように、このダッシ
ュロア部分における車体側は、ダッシュロアパネル9、
本発明でいうデッキ部を形成するエンジンデッキ10及
び複数のレインフォ−スメント11,12,13によっ
て構成されている。ダッシュロアパネル9は、垂直に配
置されたダッシュロア部9aと該ダッシュロア部9aの
下端から後方に延びるフロア部9bとによって形成され
たパネル材で成っている。そして、前記ダッシュロア部
9aの上端に形成されているフランジ9cはダッシュア
ッパパネル14に、ダッシュロア部9aの左右両側及び
フロア部9bの左右両側に形成されているフランジ9
d,9eは図示しないホイ−ルエプロン等に夫々接合さ
れている。また、フロア部9bの後端部は前記フロアパ
ネル6の前端部に接合されている。そして、このダッシ
ュロアパネル9の車幅方向中央部には前記エンジン3の
後端部が挿入配置される空間を形成するための開口A
(図6参照)が形成されている。この開口Aの周縁は、
車室内側に向って略L字状に折曲された折曲部9fが形
成されており、この折曲部9fの縁部には、更に車室内
側に小寸法をもって延びるフランジ9g(図5参照)が
形成されている。また、前記折曲部9fにおける後端縁
部分を除いた裏側にはダッシュロアレインフォ−スメン
ト11が接合されており、このダッシュロアレインフォ
−スメント11によって開口Aの上縁部及び左右両側縁
部が補強されている。エンジンデッキ10は、前記ダッ
シュロアパネル9の開口Aを上方から覆う、正面視が略
コ字状のパネル材であって、その前端縁が、前記折曲部
9fに形成されたフランジ9gに接合されている。従っ
て、このようにしてエンジンデッキ10が前記開口Aの
周縁に取付けられた状態では、図5に示す如く、エンジ
ンデッキ10の内側に、エンジン3の後端部が配置され
るエンジン収容空間Bが形成されており、また、このエ
ンジン収容空間Bは、車室内側に向って後方へ開放され
ており、この開放部分が本発明でいう開口部としてのサ
−ビス用開口Cに形成されていることになる。また、こ
のエンジンデッキ10の後端縁は、前記サ−ビス用開口
Cの中央側へ折曲げられた後、車室内側に向って折曲げ
られており、この後端縁の裏側にはデッキレインフォ−
スメント12が取付けられており、これによって前記サ
−ビス用開口Cの縁部が補強されている。更に、このサ
−ビス用開口Cの下端部に対応した前記フロアパネル6
の裏面にはロアレインフォ−スメント13が接合されて
いる。また、図5に示すように、前記サ−ビス用開口C
の後端縁には、その全周に亘ってシ−ルラバ−15が嵌
着されている。
【0009】次に、前記サ−ビス用開口Cを開閉自在と
する蓋部材20について説明する。図1に示すように、
この蓋部材20は、前側に位置するカバ−部材21と、
車室内側に位置するインパネロア部材22とによって構
成されている。カバ−部材21は、前記サ−ビス用開口
Cを閉塞することを目的としたものであって、前記サ−
ビス用開口Cの形状に合致したカバ−パネル21aと、
該カバ−パネル21aの前面に取付けられた吸音材21
bとによって成っている。そして、蓋部材20がエンジ
ンデッキ10に組付けられた状態では、前記カバ−パネ
ル21aが、前記エンジンル−ム及びエンジン収容空間
Bの気密性を確保してエンジン音等が車室内に侵入する
ことを防止し、車室内環境の向上を図るようにしてい
る。また、この車室内環境の向上は、前記吸温材21b
によっても確保されるようになっている。
【0010】一方、インパネロア部材22は、前記カバ
−部材21に一体的に取付けられており、クッション材
22a及びインパネロア22bとによって構成されてい
る。クッション材22aは、軟質発泡ウレタンによって
形成されており、その形状が前記カバ−パネル21aに
略合致しており、このカバ−パネル21aの車室内側面
に貼着されている。インパネロア22bは樹脂成形品で
あって、前記クッション材22aの表面に貼着されてい
る。そして、このインパネロア22bの上端部は、前記
クッション材22a及びカバ−部材21の上側で水平前
方に延びた後、小寸法をもって上方へ折曲された延長部
22cが形成されており、エンジンデッキ10への組付
け状態では、この延長部22cの前端が前記シ−ルラバ
−15に押圧されるようになっている。このような構成
により、カバ−部材21とインパネロア部材22とで成
る蓋部材20は4層構造で成っている。そして、この蓋
部材20の特徴とする部分の一つとしては、エンジンデ
ッキ10に組付けられた状態では、インパネロア部材2
2のインパネロア22bの表面が前記インストルメント
パネル8の下端部の表面に対して略面一状となってお
り、この両者8,20が一体感をもって配設されるよう
になっていることにある。また、このインパネロア22
bの表面には、小物等を収容可能とするように開閉可能
に取付けられた収容ボックス25が配設されている。
【0011】次に、この蓋部材20をエンジンデッキ1
0に組付けるための構造について説明する。この蓋部材
20の左右両側の上端部近傍とエンジンデッキ10の左
右両側面との間及び蓋部材の下端部とダッシュロアパネ
ル9のフロア部9bとの間には夫々トグルクランプ機構
23,24が配設されている。このトグルクランプ機構
23,24は周知の構造であって、図8及び図9に示す
ように、蓋部材20側にクランプ本体23a,24a
が、エンジンデッキ10及びダッシュロアパネル9側に
該クランプ本体23a,24aが係合するフック23
b,24bが夫々配設されて構成されている。つまり、
図8及び図9に示す仮想線の状態から実線で示す状態に
クランプ本体23a,24aを回動させることによって
蓋部材20をエンジンデッキ10側に所定の押圧力でも
って押え込んだ状態で組付けることができるようになっ
ている。従って、この組付け状態では、上述したよう
に、イナパネロア22bの延長部22cがシ−ルラバ−
15に押圧されてエンジンル−ムの気密性を確保してい
ると共に、図7に示すように、インパネロア22bがイ
ンストルメントパネル8の下端部と面一状態となる位置
に設定されるようになっている。
【0012】このように、本例の構成によれば、車室内
の居住性を向上させるために、エンジン3をフロントシ
−ト5よりも前側位置に配置した車両において、エンジ
ン3を後側からのサ−ビスが可能であるため、そのサ−
ビス性の向上が図れ、また、このサ−ビス時に取外され
る蓋部材20は、装着状態においてインストルメントパ
ネル8と一体感を有するようになっているため、あたか
も、そこには着脱される部材が無いかのように認識さ
れ、車室内全体としての見映えが向上されている。つま
り、この蓋部材20によれば、機能性とデザイン性の両
立を図ることができるようになっている。
【0013】尚、本例の蓋部材20は、カバ−部材21
とイナパネロア部材22とが一体に構成されたものであ
ったが、本発明は、これに限るものではなく、夫々を別
体で構成し、蓋部材20の組付け時には、エンジンデッ
キ10とインパネロア部材22とによってカバ−部材2
1を挾持するようにしてサ−ビス用開口Cを閉塞するよ
うな構成としてもよい。また、蓋部材20をエンジンデ
ッキ10に組付ける機構としては上述したようなトグル
クランプ機構に限らず、クリップ式やネジ式等種々の手
段を採用することが可能である。
【0014】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、カバ
−部材及びインパネロア部材の組付け状態にあっては、
デッキ部の開口部を閉塞しながらも、インパネロア部材
がインストルメントパネルと一体的に配設されるように
しているために、インストルメントパネル周辺の見映え
の向上を図ることができる。従って、車室内の見映えの
確保とエンジンのサ−ビス性との両立を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋部材の組付け状態を示す一部を破断した斜視
図である。
【図2】車両の一部を省略した平面図である。
【図3】車両の一部を省略した側面図である。
【図4】サ−ビス用開口周辺を示す車体パネルの斜視図
である。
【図5】デッキパネル周辺を示す一部を破断した斜視図
である。
【図6】ダッシュロア部周辺の分解斜視図である。
【図7】インストルメントパネル周辺の斜視図である。
【図8】蓋部材の下部に配設されたトグルクランプ機構
を示す断面図である。
【図9】蓋部材の側部に配設されたトグルクランプ機構
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車両 8 インストルメントパネル 10 エンジンデッキ 21 カバ−部材 22 イナパネロア部材 C サ−ビス用開口(開口部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−240480(JP,A) 実開 昭55−43938(JP,U) 実開 昭64−14534(JP,U) 実開 昭58−171778(JP,U) 実開 昭62−171358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/08 B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内のインストルメントパネル下側の
    ダッシュロア部分において車室内に向って膨出されてい
    ると共に、車室内側面に開口部を有するデッキ部と、前
    記開口部を着脱可能に閉塞するカバ−部材と、該カバ−
    部材の車室内側面に設けられ、前記インストルメントパ
    ネルと一体的に隣接配設されるインパネロア部材とを備
    えていることを特徴とする車室前部構造。
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