JPH09104250A - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JPH09104250A
JPH09104250A JP8278168A JP27816896A JPH09104250A JP H09104250 A JPH09104250 A JP H09104250A JP 8278168 A JP8278168 A JP 8278168A JP 27816896 A JP27816896 A JP 27816896A JP H09104250 A JPH09104250 A JP H09104250A
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steering
speed increasing
brake
front wheel
wheels
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Kazuo Hirata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定以上のステアリングで前輪増速が開始さ
れる四輪駆動型作業車において、後輪に対するブレーキ
作動を、ステアリング操作に連係させる状態と連係させ
ない状態とに切り替えられるようにする。 【構成】 前輪6のステアリング切れ角が設定値以上に
なると、これら前輪6の回転周速度を後輪7の回転周速
度よりも速くする前輪増速装置9を備えるとともに、後
輪7の各々に独立したブレーキ10,11を設け、これ
ら各ブレーキ10,11を、前輪6のステアリング操作
に伴ってブレーキ作動させるように、前輪ステアリング
手段とブレーキ作動手段とを連係する連係手段21を備
え、かつ、その連係手段21はステアリング手段との連
係を連係解除状態に切り替え自在に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪増速装置を備えた
四輪駆動型の作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農作業車の一例としてのトラクタに
おいては、畦際での機体方向転換を小旋回半径で行うた
めに、前輪のステアリング切れ角が設定値以上になる
と、これら前輪の回転周速度を後輪の回転周速度よりも
速くする前輪増速装置を備えるとともに、この前輪増速
装置の作動を断続する増速クラッチを油圧式に構成した
ものがある(実開昭63‐78507 号公報)。そして、かか
る構成の農作業車においては、前輪増速装置を作動させ
ながら、旋回内側の後輪を制動することによってより急
旋回が行えることが知られてあり、このような場合従来
では、操縦者が旋回内側の後輪に対するブレーキペダル
を踏込み操作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機体を
急旋回させながら旋回内側後輪のブレーキペダルを踏込
み続ける際、操縦者は機体旋回に伴う遠心力に抗して体
勢を整えながらブレーキペダルを踏込まねばならず、操
作が煩わしいのみならず、体力を要するものであり、操
作性の面で改良の余地があった。本発明は、後輪に対す
るブレーキ装置に改良を加えることにより、上述した問
題を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冒頭に記載した農作業において、前記後
輪の各々に独立した人為操作式のブレーキを設けるとと
もに、これら各ブレーキを前記人為操作とは無関係にブ
レーキ作動させる油圧アクチュエータを設け、前記増速
クラッチの油圧回路における前記増速クラッチ接続時の
余剰油で、旋回内側のブレーキに対する油圧アクチュエ
ータを作動させるように、前輪ステアリング手段と前記
両油圧アクチュエータとを連係してあるものである。
【0005】
【作用】前記構成によれば、前輪増速装置を作動させて
いる状態のときの、旋回内側後輪の制動操作は、前輪の
ステアリング操作に伴って自動的に行われるようにな
る。また、前記制動操作の駆動源は、元々備わっている
増速クラッチの油圧回路を利用することができる。
【0006】
【発明の効果】従って、ステアリング操作のみで、前輪
増速装置の作動時における旋回内側後輪の制動操作も自
動的に行われるので、操縦が簡単になり、操作性が向上
した。また、制動操作の駆動源は、元々備わっている増
速クラッチの油圧回路を利用するものであるから、後輪
のブレーキを自動的に作動するための構造が比較的簡単
かつ、安価なものとして得られる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明によるブレーキ装置を、農作
業車の一例であるトラクタに適用した実施例として図面
に基づいて説明する。図4に示すように、前部エンジン
1、前輪用デフ機構2、後部に操縦部3、ミッションケ
ース4を備えた機体を、ハンドル5の操作で操舵される
増速可能な駆動前輪6、および駆動後輪7で走行可能に
したトラクタが構成されている。前記ミッションケース
4は、前輪用デフ機構2を介した前輪6を駆動する伝動
軸8を接続しているとともに、この伝動軸8で駆動され
る前輪6のステアリング切れ角が設定値以上になると、
前記前輪6の回転周速度を後輪7の回転周速度よりも速
める前輪増速装置9を内装している。次に、ブレーキ装
置について説明する。図1に示すように、後輪7,7の
各々に独立して設けられた人為操作式のブレーキ10,
11を、前記人為操作とは無関係にブレーキ作動させる
油圧アクチュエータ12,13を設けてある。これらア
クチュエータ12,13に、前記前輪増速装置9を断続
する増速クラッチ14の油圧回路における前記増速クラ
ッチ14の接続時の余剰油を、検出機構15によって操
作される方向切換弁16を介して供給することによっ
て、旋回内側のブレーキ10又は11を作動するように
構成してある。前記増速クラッチ14は、前輪6,6の
ステアリング切れ角が設定値(例えば40゜)以上になる
と切換弁17を開操作する切換機構18によって圧油が
供給され、接続状態となる。尚、前記切換弁17と前記
増速クラッチ14の間の油路に、選択操作できるスイッ
チ弁19を設けてあり、前輪増速されないようこのスイ
ッチ弁19を「閉」位置に選択することもできるように
してある。そして前記スイッチ弁19と増速クラッチ1
4の間の油路からリリーフ弁20を介して取り出した油
路を前記方向切換弁16に接続してある。前記方向切換
弁16は、検出機構15の制御器21からの電流によっ
て励磁されるソレノイドで切換えられるようにした電磁
弁である。前記制御器21は、ステアリング操作によっ
て回動するピットマンアーム22の回動角を検出するス
イッチ23,23の作動に伴って電流を流して、前記方
向切換弁16を切換操作するものである。前記スイッチ
23,23は、前輪の切れ角が設定量(例えば45゜)以
上になると作動するように対応してピットマンアーム2
2の回動方向両サイドに配置されている。そして、ステ
アリングが左に切られて左側のスイッチ23が作動する
と、左側後輪7用のブレーキ10を作動する左側油圧ア
クチュエータ12に圧油が流れる方向に、前記方向切換
弁16を切換操作するように前記制御器21を設定して
ある。(右側の場合も同様である) 図2に示すように、前記油圧アクチュエータ12,13
は、人為操作される左右のブレーキペダル24,24と
ブレーキ10,11のブレーキレバー26,27とを連
結するロッド部28,29に形成してある。左側のもの
で説明すれば、図3に示すように、ブレーキペダル24
の作用部に枢支連結されたシリンダ30の内部に側壁か
ら、ブレーキレバー26に枢支連結したロッド31を、
ターンバックル32を介してロッド31軸心方向にスラ
イド可能に貫通係入させてある。この貫通したロッド3
1の先端にピストン部材33を取り付け、油圧室34を
形成するとともに、この油圧室34に、前記方向切換弁
16からの圧油が入れるように接続してある。前記ブレ
ーキペダル24はストッパー35によって上方への移動
が規制されており、前記ピストン部材33はスプリング
36によって常に油圧室34を収縮させるように押圧付
勢されている。このような構成によって、油圧アクチュ
エータ12,13は、各ブレーキ10,11を人為操作
とは無関係にブレーキ作動できるようになっている。而
して、図1で示される回路の作用を説明すれば、ハンド
ル5を左に回すステアリング操作をして左旋回させて前
輪6,6の切れ角が40゜以上になると、切換機構18に
よって切換弁17が開操作されて、増速クラッチ14が
接続し、前輪増速される。このとき、スイッチ弁19は
「開」位置(図の位置)に選択しておく。そして、さら
に左へステアリング操作し、前輪の切れ角が45゜以上に
なると、ピットマンアーム22が左側スイッチ23を作
動させ、制御器21が方向切換弁16を操作する。従っ
て、左側アクチュエータ12に、前記増速クラッチ14
の油圧回路における余剰油が供給され、旋回内側後輪の
ブレーキ10が自動的に作動するものである。尚、37
は油圧アクチュエータ12,13によるブレーキ作動を
行なわないように選択できるための制御器21の作動を
不能にする制御スイッチである。
【0008】〔別実施例〕前記方向切換弁16を、機械
式に切換えるようにしても良い。例えば、ピットマンア
ーム22の両側に、スイッチ23,23の代わりにプッ
シュロッドを配置し、このプッシュロッドによって直接
方向切換弁16を切換操作するのである。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成図
【図2】人為操作式のブレーキの全体構成側面図
【図3】図2における油圧アクチュエータの拡大断面図
【図4】トラクタの全体側面図
【符号の説明】
6 前輪 7 後輪 9 前輪増速装置 10,11 ブレーキ 12,13 油圧アクチュエータ 14 増速クラッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 四輪駆動型作業車
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪増速装置を備えた
四輪駆動型の作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農作業車の一例としてのトラクタに
おいては、畦際での機体方向転換を小旋回半径で行うた
めに、前輪のステアリング切れ角が設定値以上になる
と、これら前輪の回転周速度を後輪の回転周速度よりも
速くする前輪増速装置を備えたものがある(例えば、実
開昭63‐ 78507号公報参照)。そして、かかる構成の農
作業車においては、前輪増速装置を作動させながら旋回
内側の後輪を制動することによって、より急旋回を行え
ることが知られてあり、このような場合従来では、操縦
者が旋回内側の後輪に対するブレーキペダルを踏込み操
作していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機体を
急旋回させながら旋回内側後輪のブレーキペダルを踏込
み続ける際、操縦者は機体旋回に伴う遠心力に抗して体
勢を整えながらブレーキペダルを踏込まねばならず、操
作が煩わしいのみならず、体力を要するものであり、操
作性の面で改良の余地があった。本発明は、後輪に対す
るブレーキ装置に改良を加えることにより、上述した問
題を解消するとともに、作業条件に適応して、スムース
な旋回形態を選択できるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、前輪のステアリング切れ
角が設定値以上になると、これら前輪の回転周速度を後
輪の回転周速度よりも速くする前輪増速装置を備えると
ともに、前記後輪の各々に独立したブレーキを設け、こ
れら各ブレーキを、前輪のステアリング操作に伴ってブ
レーキ作動させるように、前輪ステアリング手段とブレ
ーキ作動手段とを連係する連係手段を備え、かつ、その
連係手段が前記ステアリング手段との連係を連係解除状
態に切り替え自在に構成されているということである。
前記連係手段による連係は、ステアリング角度の増大に
伴って、前輪増速装置が増速状態に切り替えられた後に
ブレーキを作動させるように、ステアリング操作に対す
る作動順を設定するとよい。前記連係手段によるブレー
キ作動状態への切り替え点のステアリング角度は、前輪
増速装置による増速状態への切り替え点近くのステアリ
ング角度に設定するとよい。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、前輪増速装置を作動させ
ている状態のときの、旋回内側後輪の制動操作は、前輪
のステアリング操作に伴って自動的に行うことができる
とともに、その前輪増速時における自動的な制動操作の
連係を解除して用いることもできる。請求項2に記載の
ように、旋回内側の後輪に対するブレーキを前輪増速へ
の切り替わりの後になるように作動タイミングを設定す
ると、例えば前輪増速の前にブレーキ作動状態に切り替
わる場合のように、先にブレーキが働いて、前輪増速に
切り替わるまでの間で後輪の引きずり現象が生じる、と
いうような事態の発生を抑制し易い。請求項3に記載の
ように、ブレーキ作動状態への切り替わり点を前輪増速
への切り替わり点近くのステアリング角度に設定する
と、前輪増速を伴わない後輪制動の状態がほとんどな
く、スムースな旋回を行い易いものである。
【0006】
【発明の効果】従って、ステアリング操作のみで、前輪
増速装置の作動時における旋回内側後輪の制動操作も自
動的に行われるので、操縦が簡単になり、操作性が向上
した。しかも、圃場条件等によっては、ステアリング操
作に対する前輪増速は維持しながら後輪の制動は行われ
ないように、連係状態を解除して用いることもできるの
で、例えば、湿田での代掻き作業など、後輪制動を伴わ
ない前輪増速のみの旋回で作業を行うようにして、圃場
の耕盤面を傷めないなど、走行面の損傷が少ない状態で
の使用形態を採ることもでき、多様な旋回形態を選択し
て作業性良くスムースな走行を行える利点がある。ま
た、請求項2または3に記載のように構成すれば、耕盤
面などの走行面の傷みがさらに少ない状態での作業を行
い易い。
【0007】
【実施例】以下に、本発明によるブレーキ装置を、農作
業車の一例であるトラクタに適用した実施例として図面
に基づいて説明する。図4に示すように、前部エンジン
1、前輪用デフ機構2、後部に操縦部3、ミッションケ
ース4を備えた機体を、ハンドル5の操作で操舵される
増速可能な駆動前輪6、および駆動後輪7で走行可能に
したトラクタが構成されている。前記ミッションケース
4は、前輪用デフ機構2を介した前輪6を駆動する伝動
軸8を接続しているとともに、この伝動軸8で駆動され
る前輪6のステアリング切れ角が設定値以上になると、
前記前輪6の回転周速度を後輪7の回転周速度よりも速
める前輪増速装置9を内装している。
【0008】次に、ブレーキ装置について説明する。図
1に示すように、後輪7,7の各々に独立して設けられ
た人為操作式のブレーキ10,11を、前記人為操作と
は無関係にブレーキ作動させる油圧アクチュエータ1
2,13を設けてある。これらアクチュエータ12,1
3に、前記前輪増速装置9を断続する増速クラッチ14
の油圧回路における前記増速クラッチ14の接続時の余
剰油を、検出機構15によって操作される方向切換弁1
6を介して供給することによって、旋回内側のブレーキ
10又は11を作動するように構成してある。
【0009】前記増速クラッチ14は、前輪6,6のス
テアリング切れ角が設定値(例えば40゜)以上になると
切換弁17を開操作する切換機構18によって圧油が供
給され、接続状態となる。前記切換弁17と前記増速ク
ラッチ14の間の油路には、第1位置(図1の位置)と
第2位置とを選択操作できるスイッチ弁19を設けてあ
り、この第1位置に操作されている状態で、増速クラッ
チ14側への圧油の通過を許し、第2位置ではタンク側
に連通し、増速クラッチ14側の圧をドレン通路に開放
する。そして前記スイッチ弁19と増速クラッチ14の
間の油路からリリーフ弁20を介して取り出した油路を
前記方向切換弁16に接続してある。したがって、前記
第1位置に操作しておくと、ステアリング切れ角が設定
値以上になって切換機構18により開操作された切換弁
17側から圧油が供給されたとき、増速クラッチ14が
接続状態となり、かつ、方向切換弁16側へも圧油が供
給される。しかし、第2位置に操作しておくと、ステア
リング切れ角が設定値以上になって切換弁17が開操作
されても、増速クラッチ14側の圧は上昇せず、増速ク
ラッチ14は切り状態となり、方向切換弁16側へも圧
油は供給されない。
【0010】前記方向切換弁16は、検出機構15の制
御器21からの電流によって励磁されるソレノイドで切
換えられるようにした電磁弁である。前記制御器21
は、ステアリング操作によって回動するピットマンアー
ム22の回動角を検出するスイッチ23,23の作動に
伴って電流を流して、前記方向切換弁16を切換操作す
るものであり、この制御器21が、前輪6,6の設定以
上のステアリング操作に伴ってブレーキ10または11
を作動させるように、前輪ステアリング手段とブレーキ
作動手段とを連係する連係手段に相当する。前記スイッ
チ23,23は、前輪の切れ角が設定量(例えば45゜)
以上になると作動するように対応してピットマンアーム
22の回動方向両サイドに配置されている。そして、ス
テアリングが左に切られて左側のスイッチ23が作動す
ると、左側後輪7用のブレーキ10を作動する左側油圧
アクチュエータ12に圧油が流れる方向に、前記方向切
換弁16を切換操作するように前記制御器21を設定し
てある。(右側の場合も同様である)
【0011】図2に示すように、前記油圧アクチュエー
タ12,13は、人為操作される左右のブレーキペダル
24,24とブレーキ10,11のブレーキレバー2
6,27とを連結するロッド部28,29に形成してあ
る。左側のもので説明すれば、図3に示すように、ブレ
ーキペダル24の作用部に枢支連結されたシリンダ30
の内部に側壁から、ブレーキレバー26に枢支連結した
ロッド31を、ターンバックル32を介してロッド31
軸心方向にスライド可能に貫通係入させてある。この貫
通したロッド31の先端にピストン部材33を取り付
け、油圧室34を形成するとともに、この油圧室34
に、前記方向切換弁16からの圧油が入れるように接続
してある。前記ブレーキペダル24はストッパー35に
よって上方への移動が規制されており、前記ピストン部
材33はスプリング36によって常に油圧室34を収縮
させるように押圧付勢されている。このような構成によ
って、油圧アクチュエータ12,13は、各ブレーキ1
0,11を人為操作とは無関係にブレーキ作動できるよ
うになっている。
【0012】図1で示される回路の作用を説明すれば、
ハンドル5を左に回すステアリング操作をして左旋回さ
せて前輪6,6の切れ角が40゜以上になると、切換機構
18によって切換弁17が開操作されて、増速クラッチ
14が接続し、前輪増速される。このとき、スイッチ弁
19は「第1位置」(図の位置)に選択しておく。そし
て、さらに左へステアリング操作し、前輪の切れ角が45
゜以上になると、ピットマンアーム22が左側スイッチ
23を作動させ、制御器21が方向切換弁16を操作す
る。従って、左側アクチュエータ12に、前記増速クラ
ッチ14の油圧回路における余剰油が供給され、旋回内
側後輪のブレーキ10が自動的に作動するものである。
そして、前記スイッチ弁19を「第2位置」に選択して
おくと、前輪6,6の切れ角が40゜以上になって切換機
構18により切換弁17が開操作されても、スイッチ弁
19の位置で圧油がドレンされるため、増速クラッチ1
4の油圧回路の圧は上昇せず、増速クラッチ14は切り
状態で前輪増速は行われない。また、油圧アクチュエー
タ12,13への油圧回路でも同様に回路圧の上昇はな
いので、前輪の切れ角が45゜以上になってピットマンア
ーム22がスイッチ23を作動させ、制御器21が方向
切換弁16を操作しても、ブレーキ23,24は制動作
動しない。このように、前記スイッチ弁19が、その操
作位置を切り替えることで、前記ステアリング操作によ
る前輪増速装置9の増速状態への自動切り替わり作動、
及び、ステアリング操作による各ブレーキ10,11の
制動作動状態への自動切り替わり作動、の夫々の作動を
不能にする手段を構成している。尚、37は油圧アクチ
ュエータ12,13によるブレーキ作動を行なわないよ
うに選択できるための制御器21の作動を不能にする制
御スイッチである。
【0013】〔別実施例〕前記方向切換弁16を、機械
式に切換えるようにしても良い。例えば、ピットマンア
ーム22の両側に、スイッチ23,23の代わりにプッ
シュロッドを配置し、このプッシュロッドによって直接
方向切換弁16を切換操作するのである。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成図
【図2】人為操作式のブレーキの全体構成側面図
【図3】図2における油圧アクチュエータの拡大断面図
【図4】トラクタの全体側面図
【符号の説明】 6 前輪 7 後輪 9 前輪増速装置 10,11 ブレーキ 21 連係手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(6),(6)のステアリング切れ
    角が設定値以上になると、これら前輪(6),(6)の
    回転周速度を後輪(7),(7)の回転周速度よりも速
    くする前輪増速装置(9)を備えるとともに、前記後輪
    (7),(7)の各々に独立したブレーキ(10),
    (11)を設け、これら各ブレーキ(10),(11)
    を、前輪(6),(6)のステアリング操作に伴ってブ
    レーキ作動させるように、前輪ステアリング手段とブレ
    ーキ作動手段とを連係する連係手段(21)を備え、か
    つ、その連係手段(21)は前記ステアリング手段との
    連係を連係解除状態に切り替え自在に構成されている四
    輪駆動型作業車。
  2. 【請求項2】 前記連係手段(21)による連係は、ス
    テアリング角度の増大に伴って、前輪増速装置(9)が
    増速状態に切り替えられた後にブレーキ(10),(1
    1)を作動させ、かつ、ステアリング角度の減少に伴っ
    て、前輪増速装置(9)での増速が解除される前に、ブ
    レーキ(10),(11)の作動を解除するように、ス
    テアリング操作に対する作動順を設定するものである請
    求項1記載の四輪駆動型作業車。
  3. 【請求項3】 前記連係手段(21)によるブレーキ作
    動状態およびブレーキ解除状態への切り替え点のステア
    リング角度は、前輪増速装置(9)による増速状態への
    切り替え、または、増速解除状態への切り替え点近くの
    ステアリング角度に設定されている請求項2記載の四輪
    駆動型作業車。
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