JP2500471Y2 - トラクタの動力遮断装置 - Google Patents

トラクタの動力遮断装置

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JP2500471Y2
JP2500471Y2 JP1990113343U JP11334390U JP2500471Y2 JP 2500471 Y2 JP2500471 Y2 JP 2500471Y2 JP 1990113343 U JP1990113343 U JP 1990113343U JP 11334390 U JP11334390 U JP 11334390U JP 2500471 Y2 JP2500471 Y2 JP 2500471Y2
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hydraulic clutch
power transmission
tractor
switch
power
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新吉 藤沢
明彦 北林
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石川島芝浦機械株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、駆動輪への動力伝達とPTO軸への動力伝達
とを同時に遮断するトラクタの動力遮断装置に関する。
従来の技術 従来のトラクタにおける動力伝達機構の構造としては
第3図に示すものが一般的であり、この動力伝達機構
は、エンジン1からの動力を主変速部2や副変速部3等
を介して後輪4と前輪5とへ伝達する走行系の動力伝達
機構と、エンジン1からの動力を伝動軸6や変速ギヤ機
構7を介してPTO軸8へ伝達する外部動力取出系の動力
伝達機構とにより構成されている。
ここで、エンジン1と動力伝達機構との間には二重構
造の主クラッチ9が設けられており、トラクタにはこの
主クラッチ9を断続操作するためのクラッチペダル(図
示せず)が設けられている。なお、主クラッチ9が二重
構造であり、クラッチペダルを一定量踏み込んだ際に後
輪4と前輪5とへの動力伝達が遮断され、クラッチペダ
ルをさらに踏み込むことによりPTO軸8への動力伝達が
遮断される。
考案が解決しようとする課題 後輪4及び前輪5への動力伝達とPTO軸8への動力伝
達を同時に遮断する場合には、クラッチペダルの踏み込
み量が大きくなり、双方への動力伝達の遮断を瞬時に行
うことは困難である。また、後輪4及び前輪5への動力
伝達とPTO軸8への動力伝達を同時に遮断する場合に
は、クラッチペダルの踏み込み操作のために大きな操作
力を必要とし、運転者の疲労が大きくなる。
課題を解決するための手段 駆動輪への動力伝達を断続する第一油圧クラッチとPT
O軸への動力伝達を断続する第二油圧クラッチとを設
け、前記第一油圧クラッチに接続された電磁バルブと前
記第二油圧クラッチに接続された電磁バルブとを設け、
前記電磁バルブを切換制御する制御部を設けたトラクタ
において、前記制御部に接続されるとともに前記第一油
圧クラッチと前記第二油圧クラッチとが動力伝達遮断状
態となる方向へ前記電磁バルブを切換える動力遮断スイ
ッチを備えたスイッチ操作部を設け、このスイッチ操作
部をステップ部に取付けた。
作用 ステップ部に取付けたスイッチ操作部を操作すると動
力遮断スイッチが切換えられ、動力遮断スイッチの切換
えに基づいて制御部により電磁バルブが切換制御され、
第一油圧クラッチと第二油圧クラッチとが動力伝達遮断
状態になるとともに駆動輪とPTO軸とへの動力伝達が遮
断される。
実施例 本考案の一実施例を第1図及び第2図に基づいて説明
する。なお、第3図において説明した部分と同一部分は
同一符号で示し、説明も省略する。トラクタにはエンジ
ン1からの動力を駆動輪である後輪4と前輪5とへ伝達
する走行系の動力伝達機構と、エンジン1からの動力を
PTO軸8へ伝達する外部動力取出系の動力伝達機構とが
設けられている。ここで、走行系の動力伝達機構は、第
一油圧クラッチ10を備えた前後進切換部11、四段の変速
を行う主変速部12、三段の変速を行う副変速部13、出力
軸14、後輪差動装置15、中間軸16、前輪差動装置17等に
より構成されている。また、外部動力取出系の動力伝達
機構は、伝動軸18、第二油圧クラッチ19、伝動軸20、変
速ギヤ機構21等により構成されている。そして、これら
の動力伝達機構と前記エンジン1との間に主クラッチ22
が配設されている。
前記第一油圧クラッチ10には、前進時に動力伝達状態
となる油圧クラッチパック23と後進時に動力伝達状態と
なる油圧クラッチパック24とが対向して設けられてお
り、この第一油圧クラッチ10は電磁バルブである電磁比
例減圧弁25を介してオイルポンプ26に接続されている。
また、前記第二油圧クラッチ19は、電磁バルブである電
磁比例減圧弁27を介してオイルポンプ28に接続されてい
る。そして、これらの電磁比例減圧弁25,27にはこれら
の電磁比例減圧弁25,27を切換制御する制御部29が接続
されている。
つぎに、前記トラクタには前記前後進切換部11を動力
伝達遮断状態に切換える位置“N"と、前進動力伝達状態
に切換える位置“F"と、後進動力伝達状態に切換える位
置“R"とに回動操作自在なシャトルレバー(図示せず)
が設けられており、さらに、このシャトルレバーの操作
に伴って切換えられるとともに前記制御部29に接続され
たシャトルレバースイッチ30が設けられている。また、
前記トラクタには、前記主変速部12に設けられた主変速
レバー(図示せず)の変速操作に伴って“オン",“オ
フ”される主変速レバースイッチ31と、前記副変速部13
に設けられた副変速レバー(図示せず)の変速操作に伴
って“オン",“オフ”される副変速レバースイッチ32
と、クラッチペダル(図示せず)の操作に伴って“オ
ン",“オフ”されるクラッチペダルスイッチ33とが設け
られており、これらのスイッチ31,32,33は前記制御部29
に接続されている。
一方、前記トラクタには前記第二油圧クラッチ19が動
力伝達遮断状態となる方向へ前記電磁比例減圧弁27を切
換える駆動スイッチ34が設けられており、この駆動スイ
ッチ34は前記制御部29に接続されている。また、前記ト
ラクタには前記第一油圧クラッチ10と前記第二油圧クラ
ッチ19とが動力伝達遮断状態となる方向へ前記電磁比例
減圧弁25,27を切換える動力遮断スイッチ35を備えたス
イッチ操作部(図示せず)が設けられており、このスイ
ッチ操作部は前記トラクタのステップ部(図示せず)に
取付けられている。
このような構成において、トラクタの前進走行時には
シャトルレバーが“F"位置へ回動操作されており、電磁
比例減圧弁25は油圧クラッチパック23側へ圧油を供給す
るように切換制御されている。従って、エンジン1から
主クラッチ22を介して前後進切換部11へ伝達された動力
は、さらに、主変速部12や副変速部13等を介して後輪4
と前輪5とへ伝達され、トラクタが前進走行する。一
方、エンジン1からの動力は主クラッチ22を介して伝動
軸18へ伝達されており、この動力は、駆動スイッチ34の
操作に基づいて第二油圧クラッチ19を動力伝達状態に切
換えることにより伝動軸20へ伝達され、さらに、変速ギ
ヤ機構21からPTO軸8へ伝達される。
ここで、トラクタの前進状態から後進状態への切換え
は、シャトルレバーを“N"位置へ回動操作し、さらに、
“R"位置へ回動操作することにより行う。シャトルレバ
ーを“N"位置へ回動操作した際にはシャトルレバースイ
ッチ30も切換わり、それに伴って制御部29により電磁比
例減圧弁25が切換制御され、油圧クラッチパック23側か
ら圧油が抜かれて第一油圧クラッチ10が動力伝達遮断状
態となり、後輪4と前輪5とへの動力伝達が遮断され
る。引き続きシャトルレバーを“R"位置へ回動操作した
際にはシャトルレバースイッチ30も切換わり、それに伴
って制御部29により電磁比例減圧弁25が切換制御され、
油圧クラッチパック24側へ圧油が供給されることにより
トラクタは後進走行状態となる。従って、主クラッチ22
を断続操作することなく前後進の切換え操作を行える。
つぎに、トラクタの走行中における変速操作について
説明する。主変速部12の変速操作は主変速レバーを操作
することにより行うが、主変速レバーの操作開始直後に
主変速レバースイッチ31が“オフ”となり、それに伴っ
て制御部29により電磁比例減圧弁25が切換制御され、油
圧クラッチパック23(又は24)から圧油が抜かれ、第一
油圧クラッチ10が動力伝達遮断状態となる。そして、主
変速レバーの操作終了直後に主変速レバースイッチ31が
“オン”となり、それに伴って制御部29により電磁比例
減圧弁25が切換制御され、油圧クラッチパック23(又は
24)へ圧油が供給され、第一油圧クラッチ10が動力伝達
状態となる。従って、主クラッチ22を断続操作すること
なく主変速部12における変速操作を行える。副変速部13
における変速操作も同様に行える。
つぎに、PTO軸8からの動力取出を行いつつトラクタ
を走行させている場合において、PTO軸8からの動力取
出を遮断するとともにトラクタの走行を停止させる場合
には、トラクタのステップ部に取付けたスイッチ操作部
を操作する。スイッチ操作部を操作すると、動力遮断ス
イッチ35が“オフ”となり、それに伴って制御部29によ
り電磁比例減圧弁25,27が切換制御され、油圧クラッチ
パック23(又は24)から圧油が抜かれて第一油圧クラッ
チ10が動力伝達遮断状態になるとともに、第二油圧クラ
ッチ19から圧油が抜かれて第二油圧クラッチ19が動力伝
達遮断状態となる。従って、後輪4及び前輪5への動力
伝達の遮断と、PTO軸8への動力伝達の遮断とを、簡単
な操作により迅速に行える。しかも、スイッチ操作部が
ステップ部に取付けられているため、スイッチ操作部を
操作する際における運転者の労力が大幅に軽減される。
スイッチ操作部の操作を終了すると、動力遮断スイッチ
35が“オン”の状態に復帰するとともに制御部29により
電磁比例減圧弁25,27が切換制御され、第一油圧クラッ
チ10及び第二油圧クラッチ19が動力伝達状態に復帰す
る。
考案の効果 本考案は、上述のように駆動輪への動力伝達を断続す
る第一油圧クラッチとPTO軸への動力伝達を断続する第
二油圧クラッチ、及び、第一油圧クラッチ接続された電
磁バルブと第二油圧クラッチに接続された電磁バルブと
を設け、これらの電磁バルブを切換制御する制御部に接
続されるとともに第一油圧クラッチと第二油圧クラッチ
とが動力伝達遮断状態となる方向へ電磁バルブを切換え
る動力遮断スイッチを備えたスイッチ操作部を設けたこ
とにより、スイッチ操作部を操作することによって駆動
輪への動力伝達とPTO軸への動力伝達を同時にかつ迅速
に行うことができ、従って、作業時の安全性を向上させ
ることができ、さらに、スイッチ操作部をステップ部に
取付けることによってスイッチ操作部を操作する際の労
力を大幅に軽減させることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図はトラクタの動力伝達機構を示す説明図、第2図は
電磁比例減圧弁を制御するためのスイッチ接続状態を示
す説明図、第3図は従来例におけるトラクタの動力伝達
機構を示す説明図である。 4,5…駆動輪、8…PTO軸、10…第一油圧クラッチ、19…
第二油圧クラッチ、25,27…電磁バルブ、29…制御部、3
5…動力遮断スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪への動力伝達を断続する第一油圧ク
    ラッチとPTO軸への動力伝達を断続する第二油圧クラッ
    チとを設け、前記第一油圧クラッチに接続された電磁バ
    ルブと前記第二油圧クラッチに接続された電磁バルブと
    を設け、前記電磁バルブを切換制御する制御部を設けた
    トラクタにおいて、前記制御部に接続されるとともに前
    記第一油圧クラッチと前記第二油圧クラッチとが動力伝
    達遮断状態となる方向へ前記電磁バルブを切換える動力
    遮断スイッチを備えたスイッチ操作部を設け、このスイ
    ッチ操作部をステップ部に取付けたことを特徴とするト
    ラクタの動力遮断装置。
JP1990113343U 1990-10-29 1990-10-29 トラクタの動力遮断装置 Expired - Lifetime JP2500471Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024058403A1 (ko) * 2022-09-16 2024-03-21 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량 및 그 제어방법

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JPS6222125U (ja) * 1985-07-25 1987-02-10
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