JPH06221427A - 作業車の走行変速構造 - Google Patents

作業車の走行変速構造

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JPH06221427A
JPH06221427A JP967293A JP967293A JPH06221427A JP H06221427 A JPH06221427 A JP H06221427A JP 967293 A JP967293 A JP 967293A JP 967293 A JP967293 A JP 967293A JP H06221427 A JPH06221427 A JP H06221427A
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transmission clutch
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Satoru Fukui
哲 福井
Takeshi Ura
猛 裏
Shigekazu Hasegawa
繁一 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行用のギヤ変速装置をアクチュエータ及び
走行変速用のクラッチにより、自動的に変速操作するよ
うに構成した作業車の走行変速構造において、ギヤ変速
装置内の上手側及び下手側の伝動軸の回転数を素早く合
致させて、アクチュエータによる変速操作が素早く円滑
に行えるようにする。 【構成】 ギヤ変速装置Aの前後に、油圧式の前進伝動
クラッチ5及び後進伝動クラッチ6、伝動クラッチ19
を配置して、前進状態でのアクチュエータT1,T2に
よるギヤ変速装置Aの変速操作に伴い、前進伝動クラッ
チ5及び伝動クラッチ19を伝動遮断操作すると共に、
前進伝動クラッチ5から抜いた作動油を後進伝動クラッ
チ6に供給してこれを軽く伝動側に操作する。これによ
り、後進伝動クラッチ6からの逆転動力によって、高速
で回転している伝動軸35の回転数が強制的に落とされ
て、下手側の伝動軸36の回転数に素早く近づく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギヤ変速装置を装備し
た作業車の走行変速構造において、変速用の操作指令に
基づき自動的に走行変速用のクラッチを伝動遮断状態に
操作し、アクチュエータによりギヤ変速装置を変速操作
して、再び走行変速用のクラッチを自動的に伝動状態に
操作する構成を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような作業車の走行変速構造の一
例が、特開平3−209056号公報に開示されてい
る。この構造では、アクチュエータ(前記公報の第4図
中の11,12)により変速操作されるギヤ変速装置
(前記公報の第4図中のA)の下手側に、走行変速用の
クラッチ(前記公報の第4図中の3)を配置している。
これにより、変速用の操作指令に基き走行変速用のクラ
ッチが自動的に伝動遮断状態に操作されて、アクチュエ
ータによりギヤ変速装置が変速操作される。そして、変
速操作が終了すると走行変速用のクラッチが自動的に伝
動状態に操作されていくのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなギヤ変速
装置は、ある伝動ギヤに咬合しているシフトギヤをスラ
イド操作して、この伝動ギヤから離し操作し所望の伝動
ギヤに咬合させるような操作を行う。この場合、シフト
ギヤを所望の伝動ギヤに咬合させる際に、シフトギヤと
所望の伝動ギヤの回転数を合致させながら、シフトギヤ
をこの伝動ギヤに咬合させるような状態となる(特にシ
ンクロメッシュ型式の場合)。
【0004】これにより前記公報の従来の構造におい
て、変速用の操作指令に伴い走行変速用のクラッチ(前
記公報の第4図中の3)が伝動遮断状態に操作された場
合、ギヤ変速装置(前記公報の第4図中のA)におい
て、走行変速用のクラッチ側の伝動軸は自由回転状態と
なるのに対して、エンジン(前記公報の第4図中の1)
側の伝動軸は、エンジンの動力によりある回転数で高速
回転駆動されており、両伝動軸の回転数の差は比較的大
きな状態となっている。従って、以上の状態でアクチュ
エータによりギヤ変速装置を変速操作しようとした場
合、走行変速用のクラッチ側の伝動軸の回転数をエンジ
ン側の伝動軸に合致させるようにして変速操作が行わ
れ、その回転数の合致に少し時間が掛かるので、アクチ
ュエータによる素早く円滑な変速操作が行われるように
すると言う面で改善の余地がある。本発明は、変速操作
時にギヤ変速装置の上手側及び下手側の伝動軸の回転数
が素早く合致して、アクチュエータによるギヤ変速装置
の変速操作が素早く円滑に行えるように構成することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな作業車の走行変速構造において、次のように構成す
ることにある。つまり、エンジンの下手側に、前進用の
動力を伝達する油圧式の前進伝動クラッチと、後進用の
動力を伝達する油圧式の後進伝動クラッチとを並列的に
配置し、前進及び後進伝動クラッチの下手側に走行用の
ギヤ変速装置、この下手側に走行変速用の伝動クラッチ
を配置して、操作指令に基づきギヤ変速装置のシフトギ
ヤをスライド操作して変速操作を行うアクチュエータを
備えると共に、前進伝動クラッチに作動油が供給されて
これが伝動状態に操作され、後進伝動クラッチから作動
油が抜かれてこれが伝動遮断状態に操作された前進状態
において、アクチュエータによる変速操作が開始される
と、これに連動して前進伝動クラッチから作動油を抜い
てこれを伝動遮断状態に操作し、抜かれた作動油を後進
伝動クラッチに供給してこれを伝動状態側に操作する第
1制御手段と、これに連動して伝動クラッチを伝動遮断
状態に操作する第2制御手段と、アクチュエータによる
変速操作終了に連動して、後進伝動クラッチから作動油
を抜いてこれを伝動遮断状態に操作し、且つ、前進伝動
クラッチ及び伝動クラッチを伝動状態に操作する第3制
御手段とを備えてある。
【0006】
【作用】本発明のように構成すると例えば図1及び図3
に示すように、前進伝動クラッチ5が伝動状態に操作さ
れ、後進伝動クラッチ6が伝動遮断状態に操作された前
進状態において、アクチュエータT1,T2によりギヤ
変速装置Aの変速操作が開始されると、これに連動して
ギヤ変速装置Aの上手側(エンジン1側)の前進伝動ク
ラッチ5から作動油が抜かれて、これが伝動遮断状態に
操作されるのであり、下手側の伝動クラッチ19も伝動
遮断状態に操作される(図3の時点A1参照)。以上の
ように、前進伝動クラッチ5及び伝動クラッチ19を伝
動遮断状態に操作すると、ギヤ変速装置Aにおける上手
側(エンジン1側)の伝動軸35及び下手側の伝動軸3
6が、自由回転状態となる。このように、上手側(エン
ジン1側)の伝動軸35もエンジン1から切り離して自
由回転状態にしてやると、この伝動軸35がエンジン1
の動力で駆動されている従来の構造よりも、両伝動軸3
5,36の回転数が合致し易くなるのである。
【0007】しかし、前進伝動クラッチ5及び伝動クラ
ッチ19を伝動遮断状態に操作した直後、上手側(エン
ジン1側)の伝動軸35は、エンジン1の動力に対応し
た高速で自由回転しているのに対して、下手側の伝動軸
36は機体の走行速度に対応した低速で自由回転してお
り、両伝動軸35,36の回転数差は大きなものとなっ
ている場合がある。この場合、図2に示すように前進伝
動クラッチ5から抜けた作動油が(第1切換弁32の内
部油路32aを参照)、後進伝動クラッチ6に供給され
る。これにより、後進伝動クラッチ6の圧力が上昇し
て、後進伝動クラッチ6が伝動状態側に操作される。以
上のようにして後進伝動クラッチ6が伝動状態側に操作
されると、図1において後進伝動クラッチ6から逆転動
力がギヤ変速装置Aの上手側(エンジン1側)の伝動軸
35に伝達されて、この伝動軸35の回転数が強制的に
落とされる。これにより、ギヤ変速装置Aにおける上手
側(エンジン1側)の伝動軸35の回転数が、下手側の
伝動軸36の回転数に急速に近づいて、両伝動軸35,
36の回転数が合致するのであり、アクチュエータT
1,T2によるギヤ変速装置Aの変速操作が素早く円滑
に行われるのである。そして、アクチュエータT1,T
2による変速操作が完了すると、前進伝動クラッチ5及
び伝動クラッチ19が伝動状態に操作されるのである。
【0008】この場合、前進伝動クラッチ5及び伝動ク
ラッチ19を伝動遮断状態に操作した直後に、専用のブ
レーキ等により上手側(エンジン1側)の伝動軸35に
制動を掛けることも考えられるが、構造の複雑化や生産
コストの上昇等を伴う場合がある。これに対して本発明
では、既存の構造と言って良い前進及び後進切換操作用
の前進及び後進伝動クラッチのうちの後進伝動クラッチ
を利用しているので、前述のような専用のブレーキ等を
設ける必要はない。そして、後進伝動クラッチを伝動状
態側に操作する場合、前進伝動クラッチから抜いた作動
油を利用して後進伝動クラッチに供給しているので、前
進状態での変速操作時に後進伝動クラッチを伝動状態側
に操作する為の作動油を供給する専用の供給源が必要な
くなる。又、前進伝動クラッチから抜いた作動油を最短
距離で後進伝動クラッチに供給するように構成すること
が容易に行えるので、前進状態での変速操作時に後進伝
動クラッチが遅れることなく素早く伝動状態側に操作さ
れる。
【0009】
【発明の効果】以上のように、変速操作時にギヤ変速装
置の上手側及び下手側の両方で伝動遮断操作を行うと同
時に、回転数の高い上手側の伝動軸の回転数を強制的に
落とすことにより、ギヤ変速装置の上手側及び下手側の
両伝動軸の回転数を素早く合致させることができるよう
になって、アクチュエータによるギヤ変速装置の変速操
作が素早く円滑に行われるように構成でき、作業車の変
速操作性能を向上させることができた。この場合、既存
の構造である後進伝動クラッチを利用して上手側の伝動
軸の回転数を落としているので専用のブレーキ等が不要
になると共に、前進伝動クラッチから抜かれた作動油を
利用して後進伝動クラッチを伝動状態側に操作している
ので、作動油の専用の供給源が必要なくなり、構造の複
雑化や生産コストの上昇等を伴うようなことがない。そ
して、前進伝動クラッチから抜いた作動油を最短距離で
後進伝動クラッチに供給して、後進伝動クラッチを遅れ
ることなく素早く伝動状態側に操作することができるの
で、回転数の高い上手側の伝動軸の回転数を強制的に落
とす操作も遅れることなく素早く行われるので、作業車
の変速操作性能をさらに向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図1は作業車の一例である四輪駆動型の農用トラ
クタのミッションケース8内を示しており、エンジン1
からの動力が伝動軸2及びクラッチ機構3を介して、P
TO軸4に伝達されてPTO系が構成されている。エン
ジン1からの動力が前進伝動クラッチ5又は後進伝動ク
ラッチ6、円筒軸11、主変速装置A(ギヤ変速装置に
相当)、伝動クラッチ19、第1副変速装置B、第2副
変速装置C及び後輪デフ装置7aを介して後輪7に伝達
されて、走行系が構成されている。そして、後輪デフ装
置7aの直前から分岐した動力を伝動軸9、油圧クラッ
チ型式の前輪変速装置D、前輪伝動軸12及び前輪デフ
装置10aを介して前輪10に伝達するように構成して
いる。
【0011】前進伝動クラッチ5及び後進伝動クラッチ
6は、摩擦板(図示せず)とピストン(図示せず)とを
組み合わせた多板摩擦式の油圧操作式で、作動油を供給
することにより伝動状態に操作される。そして、前進伝
動クラッチ5を伝動状態に操作すると、エンジン1の動
力が前進伝動クラッチ5から円筒軸11に直接流れて機
体は前進する。後進伝動クラッチ6を伝動状態に操作す
ると、エンジン1の動力が後進伝動クラッチ6及び伝動
軸31を介して、逆転状態で円筒軸11に伝達されて機
体は後進する。
【0012】主変速装置Aは2組のシフトギヤS1をス
ライド操作するシンクロメッシュ型式に構成されて4段
に変速可能であり、エンジン1側の円筒軸11からの動
力が伝動軸35に伝達され、この伝動軸35から円筒状
の伝動軸36に伝達され4段に変速操作されて、伝動ク
ラッチ19に伝達される。第1副変速装置Bもシフトギ
ヤS2をスライド操作するシンクロメッシュ型式に構成
されている。そして、主変速装置Aの両シフトギヤS1
をスライド操作する油圧シリンダT1,T2(アクチュ
エータに相当)、第1副変速装置BのシフトギヤS2を
スライド操作する油圧シリンダT3を備えている。
【0013】各油圧シリンダT1,T2,T3により変
速操作を行う際において、その開始に連動して前進伝動
又は後進伝動クラッチ5,6の伝動遮断状態への操作、
及び伝動クラッチ19の伝動遮断状態への操作を行い、
変速操作終了に連動して前進伝動又は後進伝動クラッチ
5,6、及び伝動クラッチ19の伝動状態への操作を行
う油圧制御系を備えており、油圧によって変速操作が行
えるように構成している。又、第2副変速装置Cは、変
速レバー(図示せず)によりシフトギヤを直接にスライ
ド操作する手動操作式である。
【0014】(2)次に油圧シリンダT1,T2,T
3、前進伝動及び後進伝動クラッチ5,6、伝動クラッ
チ19の油圧制御系について説明する。図2に示すよう
に、油圧ポンプ13からの作動油をロータリ弁15を介
して3組の油圧シリンダT1,T2,T3に供給してお
り、これら3組の油圧シリンダT1,T2,T3の作動
時においてパイロット圧が増減する一対のパイロット油
路16,29が備えられている。油圧ポンプ13からの
作動油が油路17を介してロータリ弁15に供給されて
おり、作動油が油路18、電磁比例圧力制御弁型式の前
進制御弁27及び後進制御弁28、第1切換弁32を介
して前進伝動及び後進伝動クラッチ5,6に供給されて
いる。
【0015】油路18から分岐した油路20から作動油
が、第2切換弁26を介して伝動クラッチ19に供給さ
れており、パイロット油路16,29が第1及び第2切
換弁32,26の各々に接続されている。パイロット油
路16,29のパイロット圧を制御する制御弁21,2
2が設けられており、主変速装置A用の油圧シリンダT
1,T2からのパイロット油路23,24、及び第1副
変速装置B用の油圧リンダT3からのパイロット油路2
5が、制御弁21,22に各々図2に示すように接続さ
れている。
【0016】ロータリ弁15と機械的に連動連結され
て、ロータリ弁15を中立位置及び1速〜8速位置に操
作可能な変速レバー14が備えられており、変速レバー
14の操作位置が制御装置30に電気的に入力されてい
る。前進及び後進切換用の前後進レバー33が備えられ
ており、この前後進レバー33の操作位置が制御装置3
0に電気的に入力されている。
【0017】(3)次に、変速操作時における各部の動
作について説明する。図2は前後進レバー33を前進位
置Fに操作し、変速レバー14を1速位置に操作してい
る状態であり、主変速装置Aの油圧シリンダT1が1速
位置に移動して油圧シリンダT2が中立位置に位置し、
第1副変速装置Bの油圧シリンダT3が低速側に位置し
ている。これにより、油圧シリンダT1からのパイロッ
ト作動油により制御弁21が切換操作されて、油圧シリ
ンダT3からのパイロット作動油が、パイロット油路2
5及び制御弁22,21を介してパイロット油路16,
29に供給されており、第1及び第2切換弁32,26
が図2に示す連通位置に切換操作されている。従って、
油路18からの作動油が前進制御弁27及び第1切換弁
32を介して前進伝動クラッチ5に供給されて、これが
伝動状態に操作されている(後進伝動クラッチ6は後進
制御弁28により伝動遮断状態に操作)。そして、油路
20からの作動油が第2切換弁26を介して伝動クラッ
チ19に供給されて、これが伝動状態に操作されてお
り、機体は前進1速状態で走行している。
【0018】以上の構成により図2に示すような前進1
速状態において、変速レバー14を1速位置から2速位
置に操作し始めたとする。この場合、ロータリ弁15か
らの作動油により油圧シリンダT1が1速位置から2速
位置側に移動し始めると、図3及び図2に示すようにパ
イロット油路23のパイロット圧が低下して制御弁21
が切換操作され、パイロット油路16,29が排油状態
となる。これにより、第1及び第2切換弁32,26が
切換操作されて、前進伝動クラッチ5及び伝動クラッチ
19から作動油が急速に抜かれて、これらが急速に伝動
遮断状態に操作されるのであり(図3の時点A1)、こ
れと同時に前進制御弁27も排油位置に切換操作される
(以上、第1及び第2制御手段に相当)。
【0019】以上のように、図1に示す前進伝動クラッ
チ5及び伝動クラッチ19を伝動遮断状態に操作する
と、主変速装置Aにおける上手側(エンジン1側)の伝
動軸35及び下手側(後輪7側)の伝動軸36が、自由
回転状態となる。この場合、前進伝動クラッチ5及び伝
動クラッチ19の伝動遮断状態への操作直後、上手側
(エンジン1側)の伝動軸35は、エンジン1の動力に
対応した高速で自由回転しているのに対して、下手側
(後輪7側)の伝動軸36は機体の走行速度に対応した
低速で自由回転しており、両伝動軸35,36の回転数
差は大きなものとなっている。
【0020】この場合、図2に示すように第1切換弁3
2が切換操作されると、前進伝動クラッチ5から抜けた
作動油が第1切換弁32の内部油路32aを通り、後進
伝動クラッチ6に供給される。これにより、図3に示す
ように時点A1から後進伝動クラッチ6の圧力が圧力P
1(後進伝動クラッチ6が完全な伝動状態となる圧力P
よりも低い値)に上昇して、その後に後進伝動クラッチ
6の圧力が低下していき、後進伝動クラッチ6が再び伝
動遮断状態に戻される(以上、第1制御手段に相当)。
【0021】以上のようにして後進伝動クラッチ6の圧
力が上昇操作されると、図1において後進伝動クラッチ
6から軽い逆転動力が、円筒軸11を介し主変速装置A
の上手側(エンジン1側)の伝動軸35に伝達されて、
この伝動軸35の回転数が強制的に落とされる。従っ
て、主変速装置Aにおける上手側(エンジン1側)の伝
動軸35の回転数が、下手側(後輪7側)の伝動軸36
の回転数に急速に近づいて、両伝動軸35,36の回転
数が合致するのであり、油圧シリンダT1による2速位
置への変速操作が素早く円滑に行われるのである。
【0022】以上のように、図3に示す時点A1から時
点A2の間で、油圧シリンダT1による2速位置への変
速操作が完了すると、油圧シリンダT1からパイロット
油路23にパイロット作動油が供給され、制御弁21が
図2に示す位置に切換操作される。これにより、パイロ
ット油路16,29に再びパイロット作動油が供給さ
れ、第1及び第2切換弁32,16が図2に示す連通位
置に切換操作されて、伝動クラッチ19が急速に伝動状
態に操作される。そして、排油位置に切換操作されてい
た前進制御弁27が供給位置側に操作されていき、前進
伝動クラッチ5の圧力が時点A2から滑らかに上昇いて
いくのであり、時点A3において前進伝動クラッチ5が
完全な伝動状態となる圧力Pに達するのである(以上、
第3制御手段に相当)。
【0023】以上の状態は前進1速状態と前進2速状態
との間、前進5速状態と前進6速状態との間の状態であ
るが、前進3速状態と前進4速状態との間、前進7速状
態と前進8速状態との間では、図2の油圧シリンダT2
が作動して制御弁22が切換操作され前述のような自動
的な操作が行われるのであり、前進4速状態と前進5速
状態との間では、油圧シリンダT1,T2,T3が作動
して前述のような自動的な操作が行われる。そして、前
後進レバー33を後進位置Rに操作して、作動油を後進
伝動クラッチ6に供給した後進状態においても、後進1
速状態から後進8速状態の間で前述のような自動的な操
作が行われるのである。
【0024】〔別実施例〕前述の実施例において伝動ク
ラッチ19は、前進伝動及び後進伝動クラッチ5,6と
同様に摩擦板をピストンにて押圧する一般的な型式であ
るが、これをテーパーローラーを用いたクラッチや咬合
式等のように、瞬時に伝動及び伝動遮断状態に操作可能
な型式に構成してもよい。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケース内の走行伝動系の概略を示す
【図2】変速操作用の油圧シリンダ、前進伝動及び後進
伝動クラッチ、伝動クラッチ等の油圧回路図
【図3】変速操作時における前進伝動及び後進伝動クラ
ッチ、伝動クラッチの圧力の状態を示す図
【符号の説明】
1 エンジン 5 前進伝動クラッチ 6 後進伝動クラッチ 19 伝動クラッチ A ギヤ変速装置 S1 ギヤ変速装置のシフトギヤ T1,T2 アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(1)の下手側に、前進用の動
    力を伝達する油圧式の前進伝動クラッチ(5)と、後進
    用の動力を伝達する油圧式の後進伝動クラッチ(6)と
    を並列的に配置し、前記前進及び後進伝動クラッチ
    (5),(6)の下手側に走行用のギヤ変速装置
    (A)、この下手側に走行変速用の伝動クラッチ(1
    9)を配置して、操作指令に基づき前記ギヤ変速装置
    (A)のシフトギヤ(S1)をスライド操作して変速操
    作を行うアクチュエータ(T1),(T2)を備えると
    共に、 前記前進伝動クラッチ(5)に作動油が供給されてこれ
    が伝動状態に操作され、前記後進伝動クラッチ(6)か
    ら作動油が抜かれてこれが伝動遮断状態に操作された前
    進状態において、前記アクチュエータ(T1),(T
    2)による変速操作が開始されると、これに連動して前
    記前進伝動クラッチ(5)から作動油を抜いてこれを伝
    動遮断状態に操作し、抜かれた前記作動油を前記後進伝
    動クラッチ(6)に供給してこれを伝動状態側に操作す
    る第1制御手段と、これに連動して前記伝動クラッチ
    (19)を伝動遮断状態に操作する第2制御手段と、 前記アクチュエータ(T1),(T2)による変速操作
    終了に連動して、前記後進伝動クラッチ(6)から作動
    油を抜いてこれを伝動遮断状態に操作し、且つ、前記前
    進伝動クラッチ(5)及び伝動クラッチ(19)を伝動
    状態に操作する第3制御手段とを備えてある作業車の走
    行変速構造。
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