JP3359829B2 - 作業機の変速操作装置 - Google Patents

作業機の変速操作装置

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JP3359829B2 JP31746096A JP31746096A JP3359829B2 JP 3359829 B2 JP3359829 B2 JP 3359829B2 JP 31746096 A JP31746096 A JP 31746096A JP 31746096 A JP31746096 A JP 31746096A JP 3359829 B2 JP3359829 B2 JP 3359829B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインなどの
作業機の変速操作装置で、詳しくは、変速操作レバーを
各変速操作位置のそれぞれに維持するためのデテントを
設けてある装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインなど作業機の変速操作
装置では、走行装置への伝動系に介装した走行クラッチ
を切り操作して走行を停止し、その後、走行クラッチを
入り操作して再発進するまでの間、作業者が変速操作レ
バーを操作しないかぎりその変速操作レバーが現状の変
速操作位置に維持されるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の技
術によるときは、走行クラッチを切り操作して走行停止
した後、再発進するあたり、その走行停止が低速走行状
態で行われた場合や、作業者が変速操作レバーを低速位
置に操作した場合には、ゆっくりと再発進でき、発進シ
ョックが小さいのであるが、走行停止が高速走行状態で
行われ、かつ、変速操作レバーの低速位置への操作が忘
れられている場合、走行クラッチを入り操作すると、急
発進して発進ショックが大きく、乗り心地を悪いものに
させていた。また、高速変速状態での発進であるため、
エンジンが停止するエンストを招来するおそれもあっ
た。
【0004】本発明の目的は、走行クラッチを切り操作
した後の再発進を、エンストを招来することなくゆっく
りと発進ショック少なく行えるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
特徴・作用・効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕 変速操作レバーを各変速操作位置のそれぞれに維持する
ためのデテントとして、前記変速操作レバーに連動して
第1軸芯周りに揺動するデテントプレートを設け、この
デテントプレートのうち前記変速操作レバーが各変速操
作位置に操作位置するときに設定箇所に対応する箇所そ
れぞれに凹部を形成し、前記第1軸芯と平行な第2軸芯
周りでの揺動により前記凹部のうち設定箇所に対応位置
する凹部に対して係合用部材を係脱させるデテントアー
ムを設け、このデテントアームを係合方向に揺動付勢す
るスプリングを設けて構成したものを設け、走行装置へ
の伝動系に介装した走行クラッチの切り作動に連動して
前記デテントアームを離脱方向に揺動させる連動機構を
設けてある作業機の変速操作装置であって、前記デテン
トプレートに、離脱方向に揺動するデテントアームに付
設のカムフォロアに押圧されることでデテントプレート
を低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持するカム面と、
前記デテントアームの離脱方向への揺動に伴い前記凹部
のうち後進維持用凹部から離脱揺動した係合用部材又は
前記カムフォロアを係合させて変速操作レバーを後進操
作位置に維持する第2後進維持用凹部とを形成し、バッ
クブザー作動用の1つのスイッチの操作片を、前記後進
維持用凹部に係合する係合用部材により入り方向に操作
される状態で、かつ、第2後進維持用凹部に係合する係
合用部材又はカムフォロア若しくは第2後進維持用凹部
にカムフォロアが係合した状態にあるときの係合用部材
により入り方向に操作される状態に設けてある点にあ
る。
【0007】〔作用〕本発明によるときは、スプリング
より揺動付勢されたデテントアームに付設の係合用部材
に各変速操作位置に対応した凹部が対応位置したとき、
前記スプリングによる付勢力で係合用部材が対応位置し
た凹部に係合することで、変速操作レバーが各変速操作
位置それぞれで維持される。
【0008】そして、走行装置への伝動系に介装した走
行クラッチが切り作動操作されたときには、連動機構に
よりデテントアームが離脱方向に揺動されるとともに、
カムフォロアとカム面とによりデテントプレートが低速
姿勢に揺動されて、変速操作レバーが低速位置に強制操
作されるようにしてあるから、走行クラッチを切り操作
して走行を停止した場合、それに連動して変速操作レバ
ーが低速位置に自動的に操作され、低速状態での再発進
が保証される。
【0009】しかも、第2後進維持用凹部を形成して、
変速操作レバーが後進操作位置に操作されている状態に
おいて、走行クラッチが切り操作された場合、係合用部
材が後進維持用凹部から離脱して第2後進維持用凹部に
係合したり、カムフォロアが第2後進維持用凹部に係合
したりして、走行クラッチの切り作動にかかわらず、変
速操作レバーが後進操作位置に維持されるから、その状
態で走行クラッチが入り操作された場合、係合用部材が
元の後進維持用凹部に戻り係合して、元の、つまり、走
行クラッチが切り操作される前の後進変速状態に戻り、
意に反して、前進走行することがない。
【0010】その上、バックブザー作動用のスイッチの
操作片として、走行クラッチが入り作動している状態で
変速操作レバーが後進操作位置に操作されていると、後
進維持用凹部に係合している係合用部材により入り操作
され、他方、走行クラッチが切り作動している状態で変
速操作レバーが後進操作位置に操作されていると、第2
後進維持用凹部に係合している係合用部材により入り操
作されたり、第2後進維持用凹部に係合しているカムフ
ォロアにより入り操作されたり、或いは、第2後進維持
用凹部にカムフォロアが係合している状態にあるときの
係合用部材により入り操作されたりして、変速操作レバ
ーが後進操作位置に操作されていれば、走行クラッチの
入り切り状態にかかわらず、常にスイッチが入っている
ことになるから、走行クラッチの入り切り状態により変
速操作レバーを後進操作位置に維持する形態が相違しな
がらも、一つのスイッチで走行クラッチ入り作動時及び
切り作動時のいずれにおいても変速操作レバーが後進操
作位置にあれば、それを検出することができる。
【0011】〔効果〕従って、本発明によれば、走行ク
ラッチを切り操作した後の入り操作に伴う再発進を低速
でゆっくりと行え、発進ショックを小さくして乗り心地
を良好なものにできるとともに、エンストを防止できる
ようになり、しかも、走行クラッチの切り作動により変
速操作レバーを低速位置に強制操作しながらも、変速操
作レバーが後進操作位置に操作されている場合には、停
止後の後進発進を保証でき、その上、変速操作レバーが
後進操作位置に操作されていればバックブザーを作動さ
せることを構造簡単、かつ、安価に実現できるようにな
った。
【0012】
【発明の実施の形態】作業機の一例であるコンバイン
は、図1に示すように、クローラ走行装置1を備えた自
走機体2に脱穀部3と操縦部4とを搭載し、前記自走機
体2の前部に刈り取り部5を昇降操作自在に連結して構
成されている。
【0013】前記操縦部4には、図2及び図5に示すよ
うに、運転座席4Aとそれの横側に配置した操作パネル
4Bとが設けられており、操縦部4の足元部には、走行
クラッチペダル6が配置されている。前記運転座席4A
の下方にはエンジン7が搭載され、操作パネル4Bに
は、主変速操作レバー8と、副変速操作レバー9と、刈
り取り変速レバー10と、アクセルレバー11と、脱穀
クラッチレバー80と、刈り取りクラッチレバー81と
が設けられている。
【0014】図3に示すように、前記クローラ走行装置
1は左右一対設けられており、前記エンジン7からクロ
ーラ走行装置1への伝動系は、左右のクローラ走行装置
1を駆動する左右一対の出力軸12を備えたミッション
ケース13を設け、そのミッションケース13に、ベル
トテンション式クラッチ利用の走行クラッチ14を介し
てエンジン7からの動力が伝達される入力軸15を設
け、ミッションケース13内に、入力軸15からの入力
を高低二段に切り換えるギア式の副変速装置16と、こ
の副変速装置16からの動力を前進三段・後進一段に切
り換える主変速装置17と、この主変速装置17からの
動力を出力軸12に各別に伝達する左右一対の操向クラ
ッチブレーキ18を設けて構成されている。すなわち、
伝動系は、副変速装置16の動作と主変速装置17の動
作の組み合わせにより、前進六段・後進二段の走行変速
を実現し、左右の操向クラッチブレーキ18をともに入
り状態に切り換えることにより、直進状態を実現し、左
右一方の操向クラッチブレーキ18を切り状態にするこ
とにより、切った側を旋回内側とする緩旋回を実現し、
左右一方の操向クラッチブレーキ18を切りブレーキ状
態にすることにより、切った側を旋回内側とする急旋回
を実現するように構成されている。
【0015】前記副変速装置16は、図2に示すよう
に、前記副変速操作レバー9が低速位置Lにあるとき低
速変速状態に切り換わり、副変速操作レバー9が中立位
置Nにあるとき変速中立状態に切り換わり、副変速操作
レバー9が高速位置Hにあるとき高速変速状態に切り換
わるように副変速操作レバー9に連動されている。
【0016】前記主変速装置17は、図2に示すよう
に、前記主変速操作レバー8が前進1速操作位置F1に
あるとき変速用油圧バルブ19を前進1速状態に切り換
えて前進1速伝達用の前進1速クラッチC1を入り作動
させることによりこの入り作動した前進1速クラッチC
1を介して副変速装置16の動力を操向クラッチブレー
キ18に伝達させる前進1速状態に切り換わり、前記主
変速操作レバー8が前進2速操作位置F2にあるとき変
速用油圧バルブ19を前進2速状態に切り換えて前進2
速伝達用の前進2速クラッチC2を入り作動させること
によりこの入り作動した前進2速クラッチC2を介して
副変速装置16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝
達させる前進2速状態に切り換わり、前記主変速操作レ
バー8が前進3速操作位置F3にあるとき変速用油圧バ
ルブ19を前進3速状態に切り換えて前進3速伝達用の
前進3速クラッチC3を入り作動させることによりこの
入り作動した前進3速クラッチC3を介して副変速装置
16の動力を操向クラッチブレーキ18に伝達させる前
進3速状態に切り換わり、前記主変速操作レバー8が後
進操作位置Rにあるとき変速用油圧バルブ19を後進状
態に切り換えて後進伝達用の後進クラッチC4を入り作
動させることによりこの入り作動した後進クラッチC4
を介して副変速装置16の動力を操向クラッチブレーキ
18に伝達させる後進状態に切り換わるものである。
【0017】前記操向クラッチブレーキ18は、入り位
置・切り位置・切りブレーキ位置の三位置に切り換え操
作されるシフタ20を備えており、シフタ20が入り位
置にあるとき、クラッチ部18Cを入り作動させてクラ
ッチ入り状態となり、シフタ20が切り位置にあると
き、クラッチ部18Cを切り作動させてクラッチ切り状
態となり、シフタ20が切りブレーキ位置にあるとき、
クラッチ部18Cを切り作動させるとともに、湿式多板
ブレーキ利用のブレーキ部18Bを制動作動させてクラ
ッチ切り・ブレーキ状態となるものである。そして、一
方の操向クラッチブレーキ18は、前記走行クラッチペ
ダル6の踏み込み切り操作に連動してブレーキ部18B
をブレーキ作動させるブレーキ操作機構21を備えてい
る。
【0018】そして、前記主変速装置17に対する変速
操作装置は、図4及び図5に示すように、主変速操作レ
バー8を各変速操作位置、つまり、前進1速操作位置F
1・前進2速操作位置F2・前進3速操作位置F3・変
速中立操作位置N・後進操作位置Rのそれぞれに維持す
るためのデテント22と、前記走行クラッチ14の切り
作動に連動して前記デテント22による主変速操作レバ
ー8の位置保持を解除するとともに、主変速操作レバー
8を低速位置に強制操作する低速操作手段とを設けて構
成されている。
【0019】前記デテント22は、主変速操作レバー8
に連動して第1軸芯P1周りに揺動する、詳しくは、主
変速操作レバー8が固着されていて主変速操作レバー8
と第1軸芯P1周りに一体に揺動するデテントプレート
30を設け、このデテントプレート30のうち主変速操
作レバー8が各変速操作位置に操作位置するときに設定
箇所に対応する箇所のそれぞれに凹部31を形成し、前
記第1軸芯P1と平行な第2軸芯P2周りでの揺動によ
り前記凹部31のうち設定箇所に対応位置する凹部31
に対してローラ利用の係合用部材32を係脱させるデテ
ントアーム33を設け、このデテントアーム33を係合
方向に揺動付勢するスプリング34を設けて構成されて
いる。すなわち、凹部31に係合用部材32を弾性係合
させることにより、主変速操作レバー8の手動操作を許
容する状態でその主変速操作レバー8を各変速操作位置
に維持するように構成されている。具体的には、凹部3
1のうち変速中立維持用凹部N3に係合用部材32を弾
性係合させることにより、主変速操作レバー8を変速中
立操作位置Nに保持し、前進1速維持用凹部F13に係
合用部材32を弾性係合させることにより、主変速操作
レバー8を前進1速操作位置F1に保持し、前進2速維
持用凹部F23に係合用部材32を弾性係合させること
により、主変速操作レバー8を前進2速操作位置F2に
保持し、前進3速維持用凹部F33に係合用部材32を
弾性係合させることにより、主変速操作レバー8を前進
3速操作位置F3に保持し、後進維持用凹部R3に係合
用部材32を弾性係合させることにより、主変速操作レ
バー8を後進操作位置Rに保持するように構成されてい
る。
【0020】前記凹部31は、デテントプレート30に
第1軸芯P1周りに沿う姿勢に形成した長孔35のうち
内側の円弧縁に形成されている。
【0021】前記低速操作手段は、図4及び図6の
(イ)(ロ)に示すように、前記走行クラッチ14の切
り作動、つまり、走行クラッチペダル6の切り操作に連
動して前記デテントアーム33をスプリング34の付勢
力に抗して凹部31から離脱させる方向に揺動させる連
動機構としての連動ワイヤ40を設け、前記デテントプ
レート30に、離脱方向に揺動するデテントアーム33
に付設のカムフォロア41に押圧されることでデテント
プレート30を低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持す
るカム面42を形成して構成されている。詳述すると、
低速位置は、前進1速操作位置F1であって、カム面4
2は、主変速操作レバー8が前進2速操作位置F2及び
前進3速操作位置F3に維持されている場合に作用する
ようになっている。
【0022】また、前記カムフォロア41は、係合用部
材32をもって兼用構成されており、カム面42は、前
記長孔35のうち外側の円弧縁に形成されている。
【0023】かつ、カム面42は、図4及び図6に示す
ように、係合用部材32を係合させてデテントプレート
30を低速姿勢である前進1速姿勢に維持する姿勢維持
部42Aに近づくほど係合用部材32から受ける姿勢維
持部42A側への分力が小さくなる湾曲面に形成されて
おり、図7の(イ)(ロ)に示すように、このカム面4
2の姿勢維持部42Aに連なる箇所には、変速中立状態
での走行クラッチ14の切り作動に伴って変速中立維持
用凹部N3から離脱した係合用部材32を係合させて主
変速操作レバー8を変速中立操作位置Nに維持する第2
変速中立維持用凹部43が形成され、この第2変速中立
維持状凹部43に連なる箇所には、後進状態での走行ク
ラッチ14の切り作動に伴って後進維持用凹部R3から
離脱した係合用部材32を係合させて主変速操作レバー
8を後進操作位置Rに維持する第2後進維持用凹部44
が形成されている。
【0024】そして、低速操作手段は、図7の(イ)
(ロ)に示すように、前記走行クラッチ14が切り作動
している状態での係合用部材32の姿勢維持部42Aと
第2変速中立維持用凹部43との間での乗り越え及び、
第2変速中立維持用凹部43と第2後進維持用凹部44
との間での乗り越えを許容する、つまり、走行クラッチ
14が切り作動している状態での主変速操作レバー8の
変速中立操作位置Nと前進1速操作位置F1との間での
操作動及び変速中立操作位置Nと後進操作位置Rとの間
での操作動を許容するレバー変速許容手段を備えてい
る。
【0025】前記レバー変速許容手段は、図4及び図
6、図7に示すように、連動ワイヤ40とデテントアー
ム33との間に、前記スプリング34よりも弾性力が強
いストローク吸収用スプリング50を介装して構成され
ている。つまり、走行クラッチ14が入り作動している
状態での主変速操作レバー8の揺動に伴いストローク吸
収用スプリング50が伸びることにより、デテントアー
ム33の姿勢維持部42A・第2変速中立維持用凹部4
3・第2後進維持用凹部44から係合用部材32を離脱
させる方向への揺動を許容して前記の乗り越えを許容す
るように構成されており、前記ストローク吸収用スプリ
ング50は、走行クラッチ14が切り作動している状態
ではいわば剛体として作用することにより、所期のデテ
ント機能を阻害することがない。
【0026】また、前記ミッションケース13には、入
力軸15から動力が伝達されるとともに、前記刈り取り
変速操作レバー9で操作される刈り取り変速装置60が
内装されており、この出力軸61から刈り取り部5に動
力を伝達するように構成されている。
【0027】前記エンジン7から脱穀部3への伝動系に
は、切り付勢されたベルトテンション式クラッチ利用の
脱穀クラッチ82が介装されており、前記出力軸61か
ら刈り取り部5への伝動系には、切り付勢されたベルト
テンション式クラッチ利用の刈り取りクラッチ83が介
装されている。
【0028】図8に示すように、前記脱穀クラッチレバ
ー80は、前記脱穀クラッチ82にワイヤ84及び円弧
状リンク85を介して連動しており、前記刈り取りクラ
ッチレバー81も同様に、ワイヤ86及び円弧状リンク
87を介して刈り取りクラッチ83に連動しており、こ
れら脱穀クラッチレバー及び刈り取りクラッチレバー8
1は、同一軸芯周りでの揺動により、クラッチ入り位置
とクラッチ切り位置とに切り換え操作自在なものであ
る。なお、前記脱穀クラッチレバー80には、刈り取り
クラッチレバー81が入り位置に操作されたとき、その
刈り取りクラッチレバー81に押圧されて脱穀クラッチ
レバー80を入り位置に揺動させる牽制ピン88が、脱
穀クラッチレバー80と円弧状リンク85とを連動連結
する連結ピンを兼用する状態で固着されている。
【0029】この場合、刈り取りクラッチ83を入り操
作すると、脱穀クラッチ82が必ず入り操作されるか
ら、刈り取りクラッチ83が入りで、脱穀クラッチ82
が切りの事態を回避できる。
【0030】また、刈り取りクラッチ83のテンション
アーム83Aにワイヤ86を連動連結する手段は、図9
に示すように、テンションアーム83Aに形成の係止部
83aに、ワイヤ86にスプリング89を介して連結す
るフックFを係止する手段であって、フックFは、入口
を狭めた形状に構成されている。
【0031】かつ、変速操作装置は、図4及び図6、図
7に示すように、バックブザー作動用のスイッチ90を
備えている。このスイッチ90は、その操作片90a
を、前記後進維持用凹部Rに係合する係合用部材32に
より入り方向に押圧操作される状態で、かつ、第2後進
維持用凹部44に係合する係合用部材32により入り方
向に押圧操作される状態で前記デテントプレート30に
取り付けられている。
【0032】前記走行クラッチペダル6には、図1及び
図2に示すように、手動操作レバー70が固着されてお
り、走行クラッチペダル6を踏み込み切り操作した状態
でこの手動操作レバー70を固定部に係止することによ
り、その走行クラッチペダル6を踏み込み切り操作状態
に維持するように構成されている。従って、駐車する場
合には、走行クラッチペダル6を手動操作レバー70を
介して踏み込み切り操作状態に維持することにより、操
向クラッチブレーキ18がブレーキ操作機構21を介し
て制動状態となり、駐車時におけるブレーキ状態が確保
される。なお、ブレーキ操作機構21は左右一方の操向
クラッチブレーキ18にのみ作用するものであるが、両
操向クラッチブレーキ18をともにクラッチ入り状態に
しておくことで両者が連動するから、左右のクローラ走
行装置1が制動状態になることになる。
【0033】〔別実施形態〕上記実施の形態では、係合
用部材32をもってカムフォロア41を兼用構成させた
が、図10の(イ)(ロ)に示すように、カムフォロア
41を別途設け、第2変速中立維持用凹部43及び第2
後進維持用凹部44をカムフォロア41の係合対象とし
てデテントプレート30にカム面42に連なる状態に形
成し、スイッチ90を、その操作片90aが後進維持用
凹部R3に係合する係合用部材32により入り方向に押
圧操作される状態で、かつ、第2後進維持用凹部44に
カムフォロア41が係合した状態にあるときの係合用部
材32により入り方向に押圧操作される状態にデテント
プレート30に取り付けて実施しても良い。また、スイ
ッチ90を、その操作片90aが後進維持用凹部R3に
係合する係合用部材32により入り方向に押圧操作され
る状態で、かつ、第2後進維持用凹部44に係合するカ
ムフォロア41により入り方向に押圧操作される状態に
デテントプレート30に取り付けて実施しても良い。
【0034】上記実施の形態では、係合用部材32をも
ってカムフォロア41を兼用構成し、カム面42をデテ
ントプレート30に形成したが、カムフォロア41を別
途設け、カム面42をデテントプレート30に連動する
部材に形成して実施しても良い。
【0035】上記実施の形態では、連動機構40として
連動ワイヤを示したが、連動機構40としてはリンクを
使用するものであっても良い。
【0036】上記実施の形態ではコンバインへの適用例
を示したが、本発明は各種の作業機に適用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】操作部の側面図
【図3】伝動系を示す概略図
【図4】デテントを示す切り欠き側面図
【図5】操作部の切り欠き正面図
【図6】中立復帰動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図7】強制操作動作を示すデテントの切り欠き側面図
【図8】刈り取りクラッチレバーと脱穀クラッチレバー
との関係を示す斜視図
【図9】刈り取りクラッチ要部の斜視図
【図10】別実施形態における中立復帰動作及び後進維
持状態を示すデテントの切り欠き側面図
【符号の説明】
1 走行装置 8 変速操作レバー 14 走行クラッチ 22 デテント 30 デテントプレート 31 凹部 32 係合用部材 33 デテントアーム 34 スプリング 40 連動機構 41 カムフォロア 42 カム面 42A 姿勢維持部 44 第2後進維持用凹部 90 スイッチ 90a 操作片 R3 後進維持用凹部 P1 第1軸芯 P2 第2軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−21359(JP,A) 実開 平2−90142(JP,U) 実開 昭61−118838(JP,U) 実開 昭61−119827(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/10 G05G 1/00 - 25/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速操作レバーを各変速操作位置のそれ
    ぞれに維持するためのデテントとして、前記変速操作レ
    バーに連動して第1軸芯周りに揺動するデテントプレー
    トを設け、このデテントプレートのうち前記変速操作レ
    バーが各変速操作位置に操作位置するときに設定箇所に
    対応する箇所それぞれに凹部を形成し、前記第1軸芯と
    平行な第2軸芯周りでの揺動により前記凹部のうち設定
    箇所に対応位置する凹部に対して係合用部材を係脱させ
    るデテントアームを設け、このデテントアームを係合方
    向に揺動付勢するスプリングを設けて構成したものを設
    け、走行装置への伝動系に介装した走行クラッチの切り
    作動に連動して前記デテントアームを離脱方向に揺動さ
    せる連動機構を設けてある作業機の変速操作装置であっ
    て、前記デテントプレートに、離脱方向に揺動するデテ
    ントアームに付設のカムフォロアに押圧されることでデ
    テントプレートを低速姿勢に揺動させてその姿勢に維持
    するカム面と、前記デテントアームの離脱方向への揺動
    に伴い前記凹部のうち後進維持用凹部から離脱揺動した
    係合用部材又は前記カムフォロアを係合させて変速操作
    レバーを後進操作位置に維持する第2後進維持用凹部と
    を形成し、バックブザー作動用の1つのスイッチの操作
    片を、前記後進維持用凹部に係合する係合用部材により
    入り方向に操作される状態で、かつ、第2後進維持用凹
    部に係合する係合用部材又はカムフォロア若しくは第2
    後進維持用凹部にカムフォロアが係合した状態にあると
    きの係合用部材により入り方向に操作される状態に設け
    てある作業機の変速操作装置。
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