JPH0896182A - 駐車場管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】事前精算済み車両の出庫口でのノン・ストップ
走行と駐車料金の不正防止を図る。 【構成】駐車場の入庫口への進入車両からカメラ１が読
み取ったナンバープレート番号を集中管理装置２２に記
憶する一方、当該番号が入庫時刻等と共に磁気記録され
た駐車券を駐車券発行機４から発行する。この駐車券が
事前精算のために事前料金精算機２０に挿入されると、
そこに記録されたナンバープレート番号が読み取られて
集中管理装置２２に伝送され、入庫時の記憶データ中の
ナンバープレート番号と照合されることで、駐車券の不
正使用がチェックされる。事前料金精算機２０での事前
精算が済むと事前精算済み車両のナンバープレート番号
が集中管理装置２２に記憶され、車両が出庫口に進入し
た際にカメラ１１で読み取られたナンバープレート番号
と照合され、その結果により遮断機１２が開く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ナンバープレート読取
りシステムを適用した駐車場管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ナンバープレート読取りシステ
ムを導入した駐車場（有料駐車場）では、車両が入庫口
に進入してくると、撮像カメラによりナンバープレート
番号を読み取り、駐車券番号、入庫時刻（日時）等のデ
ータが磁気記録された駐車券が駐車券発行機から発行さ
れ、利用者の手に渡る。

【０００３】次に、車両が出庫する場合には、駐車場内
或いはその他の場所に設置された事前料金精算機に上記
の駐車券を挿入し、駐車料金の支払いをした後、駐車券
が利用者に返却される。

【０００４】次に、その利用者は車両に乗車し、出庫口
に着くと、返却された駐車券を出口料金精算機に再度挿
入する。すると、既に駐車料金が支払い精算済みである
ことが確認されことにより、遮断機が自動的に開き、そ
の車両は出庫口を通過することができる。

【０００５】また、このような従来の駐車場（における
駐車場管理装置）では、実際の駐車時間より短い駐車券
を譲渡により或いは不正に入手し、この駐車券（磁気記
録媒体）を事前料金精算機又は出口料金精算機に挿入す
ることにより、実際の駐車料金より少ない料金の支払い
（以下、駐車料金の不正と称する）が可能となる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の駐車場管理装置では、事前料金精算機にて駐車料金の
支払いを済ませた車両（以下、事前精算済み車両と称す
る）でも、そのまま出庫口を通過することはできず、出
庫口で車両を一旦停止させ、駐車券を再度出口料金精算
機に挿入しなければ、遮断機が開かなかった。このた
め、出庫口での車両渋滞による混乱及び利用者へのサー
ビス低下を招くという問題があった。

【０００７】また従来の駐車場管理装置では、駐車場の
利用者が実際の駐車時間より短い駐車券を譲渡により或
いは不正に入手してその駐車券を使用した場合には、駐
車場経営の財源収入である駐車料金の不正を防止できな
いという問題もあった。

【０００８】本発明者は、このような従来技術の問題
が、駐車券と車両とのリンク付けがなされていないこと
に起因することを確認するに至った。本発明は上記事情
を考慮してなされたものでその目的は、車両が入庫口に
侵入した際に駐車券発行機から発行される駐車券に、入
庫時刻等の既存の記録項目に加えてナンバープレート読
取りシステムにより読み取られた当該車両のナンバープ
レート番号を記録することで駐車券と車両とをリンク付
けし、この駐車券に記録されたナンバープレート番号の
情報を利用することで、（１）事前精算済み車両は、出
庫口の出口料金精算機に駐車券を挿入することなく出庫
でき、これにより出庫口でのノン・ストップ走行が図
れ、（２）不正な駐車券の使用による駐車料金の不正防
止が図れる駐車場管理装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、ナンバープレ
ート読取りシステムを適用する駐車場管理装置におい
て、駐車場の入庫口に車両が進入した際に駐車券発行機
から発行される駐車券に、入庫時刻等の既存の記録項目
の他、ナンバープレート読取りシステムにより読み取ら
れる当該車両のナンバープレート番号を追加記録する構
成とすると共に、このナンバープレート番号を駐車場管
理装置の中枢を成す集中管理装置に記憶させておき、駐
車料金の事前精算支払いのために、出庫口とは異なる箇
所に設置された事前料金精算機に駐車券が挿入された場
合には、その駐車券に記録されているナンバープレート
番号等のデータを事前料金精算機にて読み取って上記集
中管理装置に伝送し、駐車場の出庫口に車両が進入した
際には、当該車両のナンバープレート番号をナンバープ
レート読取りシステムにより読み取って上記集中管理装
置に伝送し、上記集中管理装置では、上記事前料金精算
機で事前精算処理が行われる際には、当該精算機から伝
送されたナンバープレート番号と車両の入庫時に記憶し
ておいたナンバープレート番号とを照合することで駐車
券の不正使用の有無をチェックすると共に、出庫口に車
両が進入した際には、その際にナンバープレート読取り
システムにより読み取られて伝送された当該進入車両の
ナンバープレート番号と、先に上記事前料金精算機から
伝送された事前精算済み車両のナンバープレート番号と
を照合し、当該進入車両が事前精算済み車両である場合
には出庫口の遮断機を一時的に開くようにしたことを特
徴とする。

【００１０】

【作用】上記の構成における作用は次の通りである。ま
ず、車両が駐車場の入庫口に進入すると、ナンバープレ
ート読取りシステムによりナンバープレート番号が読み
取られ、そのデータが集中管理装置に送られて記憶され
る。同時に、駐車券発行機では、当該発行機から発行さ
れる例えば磁気記録媒体から成る駐車券に、入庫時刻等
の既存の磁気記録項目の他、上記ナンバープレート読取
りシステムにより読み取られた進入車両のナンバープレ
ート番号が新たに追加磁気記録される。このようにし
て、駐車券と車両とがリンク付けされる。

【００１１】次に、駐車場の利用者が車両を出庫させる
場合には、入庫時に駐車券発行機から発行された駐車券
を事前料金精算機に挿入する。これにより事前料金精算
機では、駐車料金の精算（事前精算支払い）のための処
理（事前精算処理）が行われることになる。この際に
は、事前料金精算機に挿入された駐車券からナンバープ
レート番号等が読み取られるが、このナンバープレート
番号等が集中管理装置に伝送される。

【００１２】集中管理装置では、事前料金精算機に挿入
された駐車券に記録されていたナンバープレート番号を
当該精算機から受信すると、車両の入庫時に記憶してお
いたデータ（ナンバープレート番号）との照合が行われ
る。集中管理装置は、この照合の結果、入庫時の記憶デ
ータ中に事前料金精算機から受信したナンバープレート
番号（事前精算しようとしている車両のナンバープレー
ト番号）が存在しない場合には、駐車券の不正使用（即
ち駐車料金の不正有り）を判断し、当該ナンバープレー
ト番号が存在する場合には不正無しを判断し、その旨を
事前料金精算機に通知する。

【００１３】事前料金精算機では、集中管理装置から不
正無しが通知された場合だけ、駐車券に記録された入庫
時刻と現在の時刻（事前精算時刻）から駐車時間を求
め、その駐車時間をもとに駐車料金を算出する処理が行
われ、これにより利用者は駐車料金の支払いを済ませる
ことができる。

【００１４】このようにして駐車料金の支払いが済む
と、即ち事前精算が済むと、事前料金精算機から集中管
理装置に対して（駐車券から読み取られた）事前精算済
みの車両のナンバープレート番号が伝送され、当該集中
管理装置に記憶される。なお、駐車券から読み取られた
ナンバープレート番号は、先の不正チェックのために既
に集中管理装置に送られていることから、単に事前精算
済みであることを示す情報を送るだけでも構わない。

【００１５】また、事前料金精算機からは駐車券或いは
領収書券が利用者に返却される。次に、事前精算済み車
両が出庫口に進入してくると、前記した入庫口への車両
進入時と同様に、ナンバープレート読取りシステムによ
りナンバープレート番号が読み取られ、そのデータが集
中管理装置に伝送される。

【００１６】この集中管理装置に伝送された出庫口への
進入車両のナンバープレート番号は、既に事前料金精算
機から送られて当該集中管理装置で記憶されている事前
精算済み車両のナンバープレート番号と照合され、出庫
口への進入車両が事前精算済み車両であるか否かがチェ
ックされる。ここで、進入車両が事前精算済み車両であ
ると判断した場合には、集中管理装置により出庫口の遮
断機が一時的に開けられ、事前精算済み車両は出庫口を
ノン・ストップで走行通過できる。

【００１７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明の一実施例に係る駐車場管理装置
のシステム構成図、図２及び図３は同実施例で適用され
る駐車場管理手順を示すフローチャート、図４は同実施
例で適用される駐車券における磁気記録内容例を示す図
である。

【００１８】図１の駐車場管理装置における駐車場管理
手順は、（１）車両の（駐車場への）入庫処理と、
（２）駐車料金の事前精算処理と、（３）車両の（駐車
場からの）出庫処理とに大別される。

【００１９】（１）まず、図１の駐車場管理装置におけ
る車両の入庫処理について説明する。車両が駐車場の入
庫口に進入すると、その入庫口に設けられた車両検知セ
ンサ３で進入車両（車両の進入）が検知される（ステッ
プ２０１）。

【００２０】この入庫口には、撮像カメラ１も設けられ
ている。撮像カメラ１は、車両検知センサ３からの進入
車両検知信号を受けて作動して、進入車両のナンバープ
レート番号を読み取る（ステップ２０２）。

【００２１】撮像カメラ１で読み取られた（撮像され
た）進入車両のナンバープレート番号は、例えば駐車場
管理装置の中枢を成す集中管理装置２２に隣接して設け
られている車両番号認識装置２１に送られて、当該認識
装置２１での画像認識処理により認識される。

【００２２】撮像カメラ１で読み取られて車両番号認識
装置２１で認識された進入車両のナンバープレート番号
は集中管理装置２２に送られて、例えば入庫時刻（入庫
月・日・時・分）と共に記憶される（ステップ２０
３）。ここでは、ナンバープレート番号の他にナンバー
プレートのサイズ、ナンバープレートの塗色も併せて記
憶される。同時に、このナンバープレート番号のデータ
は、入庫口に設けられた駐車券発行機４に送られる。

【００２３】駐車券発行機４は、この進入車両のナンバ
ープレート番号等を、磁気記録媒体から成る図４に示す
ような駐車券５に磁気記録する（ステップ２０４）。な
お、ナンバープレート番号を磁気記録と同時に駐車券発
行機４上に印刷（印字）するようにしても構わない。

【００２４】本実施例において駐車券５に磁気記録され
る項目は、図４に示すように、「漢字」、「車両分類番
号（数字）」、「ひらがな」、「一連番号（数字）」か
ら成る「ナンバープレート番号」、「プレートサイズ」
及び「プレート塗色」といった従来にはなかった新規の
磁気記録項目（追加磁気記録項目）と、「入庫月・日・
時・分（入庫時刻）」及び「駐車券番号、駐車場コー
ド」といった従来からあった磁気記録項目（既存の磁気
記録項目）である。ここでは説明の簡略化のために、上
記「ナンバープレート番号」、「プレートサイズ」及び
「プレート塗色」の磁気記録項目を、ナンバープレート
番号で総称する。

【００２５】このように本実施例では、駐車券５に、入
庫時刻（入庫日時）等周知の項目に加えて進入車両（入
庫車両）のナンバープレート番号を磁気記録することに
より、車両と駐車券５とをリンク付けし、後述するよう
に、出庫口でのノン・ストップ走行と、駐車料金の不正
防止を図るようにしている。

【００２６】さて、駐車券発行機４は、上記ステップ２
０４の処理で図４に示したような項目が磁気記録された
駐車券５を発行する（ステップ２０５）。この駐車券５
は、利用者によって駐車券発行機４から抜き取られるこ
とで、利用者の手に渡る。

【００２７】このとき、入庫口の遮断機２が開き、駐車
券発行機４から駐車券５を抜き取った利用者は車両を走
行させて駐車場内に入り、当該車両を入庫させることが
できる。

【００２８】（２）次に、図１の駐車場管理装置におけ
る駐車料金の事前精算処理について説明する。まず、事
前精算処理とは、出庫の際、利用者が車両に乗る前に、
駐車場内或いはその他の場所に設置された事前料金精算
機２０で、駐車料金の支払いを済ませることをいう。

【００２９】利用者は、事前精算を行う場合、入庫口で
受け取った駐車券５を事前料金精算機２０に挿入し（ス
テップ２０６）、当該事前料金精算機２０内での後述す
る所定の手続き等（ステップ２０７）を経て駐車料金の
支払いを済ませる（ステップ２０８）。

【００３０】このとき、事前料金精算機２０では、駐車
券５に磁気記録されたナンバープレート番号が事前料金
精算機２０から集中管理装置２２に伝送されて（ステッ
プ２０９）、当該管理装置２２に記憶される（ステップ
２１０）。この記憶内容は、該当のナンバープレート番
号の車両が駐車料金を支払い済み（事前精算済み）であ
るというものである。

【００３１】ここで、事前精算時おける本実施例での不
正防止につき、従来と比較して述べる。まず、駐車料金
の支払いは、上記したように、入庫口で受け取った駐車
券５を事前料金精算機２０に挿入し、所定の手続きを経
て行われる。この所定の手続きとは、駐車券５に磁気記
録された入庫時刻と事前精算時の時刻とから駐車時間を
求め、これにより駐車料金を算出することをいう。

【００３２】この駐車料金算出において、従来の駐車場
管理装置では、車両と駐車券のリンク付けが成されてい
ないため、例えば他人の駐車券（駐車時間の短いもの）
を貰い受け、それを使用すれば少ない駐車料金での処理
となり、不正ができる。即ち従来の駐車場管理装置で
は、利用者の持つ駐車券が本当に本人のものであるか否
かを識別するセキュリティ機能が無かった。

【００３３】これに対して本実施例では、入庫口で利用
者に渡される駐車券５には、図４に示したように、入庫
時刻等、従来から用いられてきた項目に追加して、入庫
される車両のナンバープレート番号が磁気記録されてい
るため、この追加記録項目を利用することで、上記のス
テップ２０７において以下に述べるように不正防止が図
れる。

【００３４】まず、利用者が事前精算のために、入庫口
で受け取った駐車券５を事前料金精算機２０に挿入する
と、当該駐車券５に磁気記録されたナンバープレート番
号が事前料金精算機２０にて読み取られ、その読み取り
データが集中管理装置２２に伝送される。

【００３５】集中管理装置２２は、事前料金精算機２０
から送られたナンバープレート番号を自身が保持してい
る入庫口でのデータ（入庫処理時に取得したナンバープ
レート番号など）と照合し、入庫口でのデータに該当の
ナンバープレート番号が存在するか否かの確認を行う。

【００３６】もし、入庫口でのデータに該当のナンバー
プレート番号が存在するならば、集中管理装置２２から
事前料金精算機２０に対して不正無しが通知される。こ
の場合、事前料金精算機２０では、上記した所定の手続
きによる駐車料金の算出が行われて利用者に提示され
る。ここで、駐車料金の支払いが行われると、事前料金
精算機２０から利用者に対して領収書券が発行される
（ステップ２１１）。

【００３７】一方、入庫口でのデータに該当のナンバー
プレート番号が存在しないならば、集中管理装置２２か
ら事前料金精算機２０に対して不正有りが通知される。
この場合、事前料金精算機２０では駐車料金の算出及び
事前精算処理は行われず、したがって該当ナンバープレ
ート番号の車両が駐車料金を支払い済み（事前精算済
み）である旨の情報が集中管理装置２２に記憶されるこ
とはない。

【００３８】このように、車両と駐車券５とのリンク付
けにより、駐車料金の不正防止が可能となる。なお、上
記した集中管理装置２２における不正チェックのための
照合処理で、ナンバープレート番号の照合と併せて、入
庫口でのデータ中の入庫時刻（入庫処理時に取得した入
庫時刻）と（事前料金精算機２０に挿入された）駐車券
５から読み取られる入庫時刻との照合を行うことによ
り、一層精度の高い不正チェックを行うことも可能であ
る。

【００３９】また、上記の説明では、事前精算が済む
と、事前料金精算機２０から集中管理装置２２に対して
（駐車券から読み取られた）事前精算済みの車両のナン
バープレート番号が伝送されものとしたが、このナンバ
ープレート番号は先の不正チェックのために既に集中管
理装置２２に送られていることから、単に事前精算済み
であることを示す情報を送るだけでも構わない。

【００４０】（３）次に、図１の駐車場管理装置におけ
る車両の出庫処理について説明する。まず車両が出庫口
に進入すると、その出庫口に設けられた車両検知センサ
１３で進入車両（車両の進入）が検知される（ステップ
２１２）。

【００４１】この出庫口には、撮像カメラ１１も設けら
れている。撮像カメラ１１は、車両検知センサ１３から
の進入車両検知信号を受けて作動して、進入車両のナン
バープレート番号を読み取る（ステップ２１３）。この
撮像カメラ１３で読み取られた進入車両のナンバープレ
ート番号は、車両番号認識装置２１での画像認識処理に
より認識される。

【００４２】撮像カメラ１１で読み取られて車両番号認
識装置２１で認識された進入車両のナンバープレート番
号（以下、“Ａ”データと称する）は集中管理装置２２
にデータ伝送される（ステップ２１４）。

【００４３】この集中管理装置２２には、先の駐車料金
の事前精算処理で述べた如く、事前料金精算機２０から
当該管理装置２２にデータ伝送されている駐車料金の事
前精算済み車両のナンバープレート番号（以下、“Ｂ”
データと称する）が記憶されている。

【００４４】集中管理装置２２は、出庫口で読み取られ
た“Ａ”データと、事前料金精算機２０からの“Ｂ”デ
ータとを照合し、“Ａ”データが事前精算済み車両のナ
ンバープレート番号であるか否か、即ち出庫しようとし
ている車両が事前精算済み車両であるか否かの確認を行
う（ステップ２１５）。

【００４５】もし、事前精算済み車両であるならば、出
庫口に設けられた遮断機１２が集中管理装置２２からの
制御により自動的に開き（ステップ２１６）、当該車両
は出庫口をノン・ストップ走行で通過することができる
（ステップ２１７）。そして、このノン・ストップ走行
後、遮断機１２は再び閉じる（ステップ２１８）。

【００４６】一方、事前精算済み車両でないならば、遮
断機１２の閉状態が続く（ステップ２１９）。この場
合、車両は出庫口を走行通過できず、利用者は当該車両
を遮断機１２の前で一旦停止させる。そして利用者が、
出庫口に設けられた出口料金精算機１４に駐車券５を挿
入して所定の手続きにより駐車料金の支払いを済ませる
と（ステップ２２０）、遮断機１２が開く（ステップ２
２１）。この遮断機１２は、車両の通過走行後（ステッ
プ２２２）、再び閉じる（ステップ２１８）。

【００４７】以上は、磁気記録媒体から成る駐車券を利
用して駐車場管理を行う駐車場管理装置について説明し
たが、本発明は非接触ＩＣカードシステムを導入する駐
車場管理装置にも適用可能である。

【００４８】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、車
両が入庫口に侵入した際に駐車券発行機から発行される
駐車券に、入庫時刻等の既存の記録項目に加えてナンバ
ープレート読取りシステムにより読み取られた当該車両
のナンバープレート番号を記録することで駐車券と車両
とをリンク付けし、この駐車券に記録されたナンバープ
レート番号の情報を利用する構成としたことにより、次
に列挙する格別な効果を得ることができる。

【００４９】（１）事前精算済み車両（事前料金精算機
にて駐車料金を支払い済みの車両）の利用者は、出口料
金精算機に駐車券を挿入する必要がなくなる。このこと
は、利用者へのサービス向上に大きく寄与する。

【００５０】（２）事前精算済み車両の出庫口における
ノン・ストップ走行が可能となる。このことは、出庫口
での車両渋滞の緩和に多いに役立つ。 （３）車両と駐車券をナンバープレート番号によりリン
ク付けしたことにより、譲渡により或いは不正に入手し
た駐車券の使用による駐車料金の不正を防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る駐車場管理装置のシス
テム構成図。

【図２】同実施例で適用される駐車場管理手順を示すフ
ローチャート。

【図３】同実施例で適用される駐車場管理手順を示すフ
ローチャート。

【図４】同実施例で適用される駐車券における磁気記録
内容例を示す図である。

【符号の説明】

１…撮像カメラ、 ２…遮断機、 ３
…車両検知センサ、４…駐車券発行機、 ５…駐車
券、 １１…撮像カメラ、１２…遮断機、
１３…車両検知センサ、 １４…出口料金精算
機、２０…事前料金精算機、 ２１…車両番号認識装
置、２２…集中管理装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ナンバープレート読取りシステムを適用
   する駐車場管理装置において、 駐車場の入庫口に車両が進入した際に、前記ナンバープ
   レート読取りシステムにより読み取られる当該車両のナ
   ンバープレート番号が入庫時刻等と共に記録された駐車
   券を発行する駐車券発行機と、 この駐車券発行機から発行された駐車券が挿入された際
   に、当該駐車券の記録内容を読み取って駐車料金の事前
   精算処理を行うための出庫口とは異なる箇所に設置され
   る事前料金精算機と、 前記駐車場の入庫口に車両が進入した際に、前記ナンバ
   ープレート読取りシステムにより読み取られる当該車両
   のナンバープレート番号を受信して記憶しておくこと
   で、前記事前料金精算機に前記駐車券が挿入された際
   に、前記事前料金精算機により読み取られたナンバープ
   レート番号を受信して当該ナンバープレート番号と照合
   して駐車券の不正使用の有無をチェックすると共に、前
   記事前料金精算機にて正しく事前精算支払いが行われた
   事前精算済み車両のナンバープレート番号を当該事前料
   金精算機に記憶しておくことで、前記駐車場の出庫口に
   車両が進入した際に、前記ナンバープレート読取りシス
   テムにより読み取られる当該車両のナンバープレート番
   号を受信して当該ナンバープレート番号と照合し、当該
   車両が事前精算済み車両である場合には前記出庫口の遮
   断機を一時的に開く集中管理装置とを具備することを特
   徴とする駐車場管理装置。