JPH0893081A - サイディング付き壁パネル - Google Patents

サイディング付き壁パネル

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JPH0893081A
JPH0893081A JP25442894A JP25442894A JPH0893081A JP H0893081 A JPH0893081 A JP H0893081A JP 25442894 A JP25442894 A JP 25442894A JP 25442894 A JP25442894 A JP 25442894A JP H0893081 A JPH0893081 A JP H0893081A
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JP
Japan
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floor
panel
siding
wall
wall panel
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JP25442894A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tsukada
賢一 塚田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場段階においてサイディングを壁パネルに
取り付けておきながらも、胴差等の部分を覆う為のサイ
ディングの突出部分が破損しないサイディング付き壁パ
ネルを提供すること。 【構成】 工場段階で1階壁パネル30の上端の芯材3
4には胴差36が取り付けられ、かつ、前記胴差36を
覆う部分まで延長された外壁サイディング40が取り付
けられている。2階の壁パネル10の下端の芯材14に
は胴差16が取り付けられ、かつ、前記胴差16を覆う
部分まで延長された外壁サイディング20が取り付けら
れている。各胴差16,36は、2階の床パネル50の
側端面50aに当接し、胴差16,36の高さはそれぞ
れ2階の床パネルの厚さのほぼ2分の1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイディング付き壁パ
ネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現場施
工に携わる熟練作業者の確保の困難性、工期の短縮及び
住宅品質の均一化等の見地から、住宅の工業化が進んで
いる。すなわち、工場にてできるだけ部品完成度を高
め、建築現場での作業項目を減少させるよう試みられて
いる。
【0003】この住宅の工業化としてパネル工法が知ら
れている。このパネル工法では、枠材の芯材の例えば両
面に面材を貼付した壁パネル等の建築用パネルを工場に
て生産し、これを建築現場にて接合して建築物を構築し
ている。
【0004】さらなる工業化のために、壁パネルにサイ
ディングを工場にて取り付けておくことが試みられてい
る。こうすると、建築現場にてサイディングを取り付け
る作業がなくなり、工期の短縮等に寄与できる。
【0005】例えば、1階と2階との間における建築用
パネルの施工方法について述べるならば、先ず工場段階
では、壁パネルの一面にサイディングを含む各種仕上材
を取り付ける。
【0006】図5に示すように、サイディン150が取
り付けられた壁パネル140は、建築現場において、図
示しない1階の床パネルに立設される。その後、図5に
示すように、立設された1階壁パネル140の天部に2
階床パネル160が載置される。このとき、胴差170
が2階床パネル160の芯材164の側面164aに隣
接され、釘180等により胴差170と1階壁パネル1
40、及び胴差170と2階床パネルとがそれぞれ接合
固定される。これにより、1階壁パネル140と2階床
パネル160との接合固定が完了する。
【0007】次に、2階床パネル160の上面端部16
0a及び胴差170の上面端部170aの上に、サイデ
ィング130を有する2階壁パネル120が立設され、
釘180等により胴差170と2階壁パネル120が接
合固定される。これにより、2階床パネル160と2階
壁パネルとの接合固定が完了する。
【0008】以上で1階と2階との間における建築用パ
ネルの施工方法が完了するが、この場合、胴差170の
部分が露出したままなので、この胴差170を覆う部分
にもサイディングが必要である。
【0009】この上記問題を防ぐために、胴差170を
覆う領域まで延長された部分130aを有するサイディ
ング130を用意し、予め工場段階で壁パネル120に
取り付け、建築現場において施工するという方法を採っ
てみる。しかし、この方法に拠ると、建築段階におい
て、サイディング付き壁パネル施工する際に、サイディ
ング130の壁パネル端面より突出した部分130aが
反ったり破損し易く、施工に備えて建築現場の近くに安
易に立て掛けられず、取扱が極めて煩雑となってしま
う。
【0010】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたものであって、その目的とすると
ころは、予め工場段階においてサイディングを壁パネル
に取り付けて現場作業項目の低減を図りながらも、胴差
等の部分を覆う為のサイディングの延長部分が反ったり
破損したりしない、サイディング付き壁パネルを提供す
ることにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、サイディング
の延長長さを最少限にと止めてかつ部品の共用化を達成
できるサイディング付き壁パネルを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1の発明
に係るサイディング付き壁パネルは、枠組された芯材の
一方の面にサイディングを有し、床パネル上に立設され
る壁パネルであって、パネル下端又は上端の少なくとも
一方の前記芯材に突出形成され、前記床パネルの側端面
に当接する突出部を有し、前記サイディングが前記突出
部を覆う領域まで延長されていることを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、前記サイディン
グの延長部分は、その裏面にて突出部に支えられて、壁
パネルを取り付る施工前の単体の状態でも補強されてい
るので、サイディングの延長部が破損する等の問題が生
じない。
【0014】請求項2の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項1において、前記突出部は、パネル下
端の前記芯材に固定されて2階以上の床部を構成する床
パネルの側端面に当接する胴差であることを特徴とす
る。
【0015】請求項3の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項1又は2において、前記突出部は、パ
ネル上端の前記芯材に固定されて2階以上の床部を構成
する床パネルの側端面に当接する胴差であることを特徴
とする。
【0016】請求項2及び3の各発明によれば、請求項
1の発明と同等の作用効果を奏しながらも、予め工場段
階で胴差及びそれを覆うサイディングを取り付けておく
ことで、現場作業項目が減少し、現場での作業性の向
上、及び施工方法の簡略化が期待できる。
【0017】請求項4の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項2又は3において、前記胴差は、前記
床パネルの厚さのほぼ2分の1であることを特徴とす
る。
【0018】請求項4の発明によれば、パネルの下端及
び上端に取り付けられる胴差は、前記階上の床パネルの
厚さのほぼ2分の1であるので、例えば1階の壁パネル
の上端の動作紙塗、2階の壁パネルの下端のとの外形寸
法が同じとなり、部品の共用化が図れる。また、2階以
上の階上床パネルは比較的厚いため、サイディングの延
長部の長さを、この階上パネルのほぼ半分とすること
で、延長部の長さを短く設定でき、これにより延長部の
強度を確保できる。
【0019】請求項5の発明に係るサイディング付き壁
パネルは、請求項1において、前記突出部は、1階床パ
ネルの側端面に当接する半土台であることを特徴とす
る。
【0020】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
と同等の作用効果を奏しながらも、予め工場段階で半土
台及びそれを覆うサイディングを取り付けておくこと
で、現場作業項目が減少し、現場での作業性の向上、及
び施工方法の簡略化が期待できる。また、1階床パネル
は2階以上の階上床パネルよりも薄いため、サイディン
グ延長部の長さが比較的短く、これにより延長部の強度
が確保される。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面に
基づいて説明する。
【0022】実施例1 建築現場において、建築用パネルを組み立てる状態での
1階と2階の間の構造及びその構成要素を説明する。
【0023】図1は、1階と2階の間におけるサイディ
ング、例えば外壁サイディング付き壁パネルの接合する
状態を示す断面図である。図2は、1階と2階の間にお
ける外壁サイディング付き壁パネルの接合構造を示す断
面図である。
【0024】図1及び図2に示すように、1階と2階の
間は、各種防水シール材(第1の防水シール材72、第
2の防水シール材74、第3の防水シール材76)及び
外壁サイディング20が取り付けられた2階壁パネル1
0と、前記防水シール材及び外壁サイディング40が取
り付けられた1階壁パネル30と、2階床パネル50と
により構成される。
【0025】1階壁パネル30は、四角枠状に組まれた
芯材34にて枠体を構成し、その一方の面に無機面材3
2を固着し、他方の面には防水シート70を介して外壁
サイディング40を固着するようにしている。この1階
壁パネル30を予め工場にて複数枚連結して、これを建
築現場にて複数接合することで1階の壁部分を形成して
いる。このように、本実施例では、予め工場段階で、芯
材34に木製の面材を貼ることを省略して、直接芯材の
一面に無機面材32及び外壁サイディング40を貼るこ
とにしている。なお、外壁サイディング40と防水シー
ト70との間に胴縁を配置することもできる。
【0026】芯材34の上端面34aには胴差36が第
2のビス62により接合固定されており、外壁サイディ
ング40は、この胴差36を覆う領域まで延長されてい
る。胴差36の側面36bと壁パネル30の側面30a
とは面一であり、胴差36の端面36cには第1の防水
シール材72を組み込む為の切欠部36aが設けられて
いる。また、胴差36の高さは、2階床パネル50の全
高のほぼ半分である。
【0027】同様に、2階壁パネル10は、四角枠状に
組まれた芯材14にて枠体を構成し、その一方の面に無
機面材12を固着し、他方の面には防水シート70を介
して外壁サイディング20を固着するようにしている。
この2階壁パネル10を工場にて予め複数枚連結して、
これを複数枚建築現場にて接合することで2階の壁部分
を形成している。
【0028】芯材14の下端面14aには胴差16が第
2のビス62により接合固定されており、外壁サイディ
ング20は、この胴差16を覆う領域まで延長されてい
る。胴差16の側面16bと壁パネル10の側面10a
とは面一である。また、胴差16の高さは、2階床パネ
ル50の全高のほぼ半分である。
【0029】2階床パネル50は、四角枠状に組まれた
芯材54にて枠体を構成し、その一方の面に面材52を
固着し、同面を階上床としている。この2階床パネル5
0を複数枚連結して、2階の床部分を形成している。
【0030】防水シート70は、図1及び図2に示すよ
うに、面一となる胴差側面及び壁パネル側面に装着され
ている。その先端部は、胴差16の下端面16a又は胴
差36の切欠部36aの側面36a−1 に向けて直角に
屈曲され、両面テープ貼り又はホットメルト貼りにより
固定されている。これにより壁パネル全体の水密性を高
める機能がある。また、防水シート70は、密着性の良
好となる材質で形成され、例えば、タイベック(商品
名)等が挙げられる。
【0031】外壁サイディング20(又は40)は、幅
方向両端部に第1の薄肉部22(又は42)及び第2の
薄肉部24(又は44)を有する。なお、図1,2では
第1の薄肉部22及び第2の薄肉部44は図示されてい
ない。2枚の外壁サイディング付き壁パネル10及び3
0の接合時には、図2に示すように、一方の壁パネル3
0の第1の薄肉部42と他方の壁パネル10の第2の薄
肉部24は重合し、第1の薄肉部42は内側、第2の薄
肉部24は外側に配置される。また、壁パネルとの間に
防水シート70及び第3の防水シール材76を挟んで釘
64等により固定されている。
【0032】1階壁パネル30の天部、即ち芯材34の
上端面34aに、2階床パネル50の芯材54の下面が
載置されている。この時、1階壁パネル30に取り付け
られた胴差36の側面36dと、2階床パネル50の側
面50aとは当接されている。また、外壁サイディング
40の表面40aから、胴差36を介して、2階床パネ
ル50の芯材54へ向けて、第1のビス60等がねじ込
まれ、1階壁パネル30と2階床パネル50とが接合固
定されている。
【0033】2階床パネル50の上面端部50bには2
階壁パネル10が立設されている。この時、2階壁パネ
ル10に取り付けられた胴差16の側面16cと、2階
床パネル50の側面50aとは当接されている。また、
外壁サイディング20の表面20aから、胴差16を介
して、2階床パネル50の芯材54へ向けて、第1のビ
ス60等がねじ込まれ、2階壁パネル10と2階床パネ
ル50とが接合固定されている。さらにこの時、一方の
胴差36の端面36cと他方の胴差16の端面16aと
が密着している。
【0034】前記第1のビス60は、図2に示す破線の
ように、胴差16及び36が外側に反るのを防止する機
能がある。
【0035】次に各種防水シール材について、図2に基
づいて説明する。
【0036】図2には、防水シール材がない場合に浸水
することが予想される、仮想浸水経路B、C、及びDが
矢印によって示されている。
【0037】第1の防水シール材72は、切欠部36a
に固着された防水シート70の先端部70aの上から貼
られており、経路Bの様に両壁パネル間の継ぎ目に沿っ
ての浸水を防止する機能がある。また、伸縮自在に変形
して密着性が良好となる材質で、例えば、スポンジ、合
成ゴム等を挙げることができる。さらに、接着剤に両面
テープ等を用いることにより密着性を増大させてもよ
い。
【0038】第2の防水シール材74は、一方の外壁サ
イディング20の第2の薄肉部24と、他方の外壁サイ
ディング40の第1の薄肉部42との重合面に固着して
おり、経路Bの様に両外壁サイディング20及び40の
重合面からの浸水を防止する役目を果たしている。第2
の防水シール材74の材質、第1の防水シール材72と
同様に、例えば、スポンジ、合成ゴム等が挙げられる。
【0039】第3の防水シール材76は、外壁サイディ
ング20、40と防水シート70との間に固着してい
る。但し、第3の防水シール材76は、外壁サイディン
グを壁パネルに接合固定する際に、釘及びビスを打ち込
む場所の外壁サイディングの裏面にのみ設けられてい
る。これは、経路Cの様に釘打ち及びビスのねじ込みに
よって防水シート70の穴の開いた部分の隙間から壁パ
ネルの内部への浸水、及び経路Dの様に外壁サイディン
グと壁パネルとの隙間面への浸水を防止する為に設けら
れている。これにより上記経路における水密性及び気密
性が高められ、壁パネル内部へ浸水し、壁パネルが腐
る、釘及びビスが錆びる等の問題が生じない。材質は、
例えば、ブチル等が挙げられる。
【0040】以上のように、3種類の防水シール材を用
いることによって、3段階の防水機能が設けられ、壁パ
ネル全体の防水性及び気密性を高めることができる。
【0041】次に、本実施例に係る作用説明すなわち施
工方法を図1及び図2を用いて説明する。
【0042】図1及び図2に示すように、本実施例では
予め工場段階で、1階壁パネル30に胴差36が取り付
けられ、かつ、この胴差36を覆う部分まで延長された
外壁サイディング40が取り付けられている。同様に、
2階壁パネル10に胴差16が取り付けられ、かつ、こ
の胴差16を覆う部分まで延長された外壁サイディング
20が取り付けられている。
【0043】この状態で、1階壁パネル30、2階壁パ
ネル10等の建築用パネルを建築現場に輸送する。そし
て、建築現場に到着した1階壁パネル20及び2階壁パ
ネル40は、現場においてクレーン等により吊り上げ移
動され組み立てられる。
【0044】すなわち、図1に示すように、1階壁パネ
ル30は、図示しない1階の床パネル上に立設されてい
る。この階壁パネル30の芯材34の端面34aに、2
階床パネル50が載置される。そして、外壁サイディン
グ40の表面40aの上から、胴差36を介して、2階
床パネル50の芯材54へ向けて、第1のビス60等が
ねじ込まれ、1階壁パネル30と2階床パネル50とが
接合固定される。
【0045】また、2階床パネル50の上面端部50b
には2階壁パネル10が立設される。このために、2階
壁パネル10を図1に示す矢印Aのようにクレーン等に
より、吊り上げ移動する。この時、1階壁パネル30に
取り付けられた胴差36は、2階壁パネル10に取り付
けられた胴差16と当接し、第1の防水シール材72に
より壁パネル同士密着する。また、外壁サイディング4
0の第1の薄肉部42と、外壁サイディング20の第2
の薄肉部24とが重合し、第2の防水シール材74によ
り外壁サイディング同士互いに密着する。
【0046】そして、外壁サイディング20の表面20
aの上から、胴差16を介して、2階床パネル50の芯
材54へ向けて、第1のビス60等がねじ込まれ、2階
壁パネル10と2階床パネル50とが接合固定される。
この両外壁サイディング付き壁パネルが接合した状態が
図2に示されている。
【0047】以上のように本実施例によれば、予め工場
段階で胴差及びそれを覆う外壁サイディング等の各種仕
上材を取り付けておくことで、現場作業項目が減少し、
現場での作業性の向上、及び施工方法の簡略化が期待で
きる。
【0048】また、壁パネルより突出した部分が胴差及
び外壁サイディングにより構成されているので、外壁サ
イディング付き壁パネルの端部の剛性が高まり、建築現
場での施工作業において、突出部分の外壁サイディング
が破損する等の問題が生じない。さらに、前記突出部分
である胴差が反ったとしても、施工段階において、2階
床パネル50と第1のビス60により固定することで、
前記反りを解消することが可能となる。また、胴差1
6,36の高さは、2階床パネル50の厚さのほぼ2分
の1であるので、同一寸法の胴差をパネル上端部と下端
部とに共用でき、部品の共用化ができる。
【0049】また、予め工場段階で防水シートを壁パネ
ルに取り付けてることで、防水シートの先端部を端面に
納めることができるので、防水シートが傷んだり破れた
りせず、防水性が高まる。さらに、第1の防水シール
材、第2の防水シール材、及び第3の防水シール材の各
種シール材を設けることにより、図2に示すような、経
路A、B、及びCによる浸水を防ぐことができ、防水性
及びシール性を高められる。特に、第1の防水シール材
及び第2の防水シール材により水密性及び気密性が高ま
り、外壁サイディング側の壁パネルの下地合板なしでも
防水面での対応が可能となる。
【0050】また、サイディングのプレフィニッシュ完
成度、すなわち、工場段階での工業化の完成度が高めら
れるという効果がある。
【0051】実施例2 次に、本発明に係る実施例2について図に基づいて説明
する。尚、前記実施例1と実質的に同様の構成を有する
部材には同一の符号を符し、その詳細な説明を省略す
る。以下、建築現場において、建築用パネルを組み立て
た状態での1階下端部の構造及びその構成要素を、図3
及び図4を参照して説明する。
【0052】図3は1階下端部における外壁サイディン
グ付き壁パネルの接合する状態を示す断面図である。図
4は1階下端部における外壁サイディング付き壁パネル
の接合構造を示す断面図である。
【0053】図3及び図4に示すように、1階下端部
は、外壁サイディング90が取り付けられた1階壁パネ
ル80、1階床パネル100、台輪112、及び基礎1
10により構成される。
【0054】基礎110は、建築物構築領域において立
ち上げて形成され、前記基礎110上に台輪112が載
置され、さらに台輪112の上に、1階床パネル100
が載置されている。
【0055】1階床パネル100は、四角枠状に組まれ
た芯材104にて枠体を構成し、その一面には面材10
2が固着されている。この1階床パネル102を工場に
て複数枚連結しておき、建築現場にてこれを複数枚現場
にて接合して1階下部の床部分を形成することもでき
る。
【0056】1階壁パネル80は、芯材84の一面に無
機面材82を、他の面に防水シート70を介して外壁サ
イディング90を固着している。芯材84の端面84a
には半土台86が第2のビス62により接合固定されて
おり、半土台86の側面86aと1階壁パネル80の側
面80aとは面一である。また、半土台86の高さは、
1階床パネル100の全高と一致している。そして、外
壁サイディング90は、半土台86を覆う領域まで延長
されて、ビス64により締結されている。
【0057】1階床パネル100の上面端部100a上
には1階壁パネル80が立設されている。この時、1階
壁パネル80に取り付けられた半土台86の側面86b
と、1階床パネル100の側面100bとは当接されて
いる。また、外壁サイディング90の表面90aから、
半土台86を介して、1階床パネル100の芯材104
へ向けて、第1のビス60等がねじ込まれ、1階壁パネ
ル80と1階床パネル100とが接合固定されている。
さらにこの時、半土台86の端面86cと台輪112と
が密着されている。
【0058】この第2実施例においても、第1実施例と
同様に、予め工場段階で各仕上材を取り付けた1階壁パ
ネル80をクレーンなどで吊り上げて床パネル100上
に立設固定しており、本実施例における効果は、上記実
施例1と全く同様である。なお、1階床パネル100
は、2階床パネル50に比べて薄いため、半土台86
分割せずに、1階床パネル100の厚さと一致させて
も、1階壁パネル80の下端部の剛性が低下することは
ない。
【0059】なお、2階以上を有する複数階建て家屋の
場合、第1実施例の1階壁パネル30と第2実施例の1
階壁パネル80とのそれぞれの構造を組み合わせて1階
壁パネルを構成できる。すなわち、1階壁パネルの下端
には半土台86が、上端には胴差36が、それぞれ上下
端の芯材より突出形成され、これら半土台86及び胴差
36を覆うように、外壁サイディングの上下端がそれぞ
れ延長される。
【0060】また、例えば3階建ての家屋の場合には、
2階の壁パネルの上下端に胴差を突出形成し、外壁サイ
ディングは上下の胴差を覆う部分まで延長される。
【0061】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。例えば、実施例1にのように、1階壁パネルの上
端部及び2階壁パネルの下端部にそれぞれ胴差を分割し
て設ける必要はなく、胴差を一体化して、1階壁パネル
の上端部又は2階壁パネルの下端部のどちらか一方に設
けてもよい。また、分割する場合の胴差の高さは、必ず
しも2階床パネルの全高の半分である必要はない。
【0062】また、建築物において、基礎と1階、1階
と2階以外の部分でも、外壁サイディングが反り破損し
易い箇所であるならば、どの箇所にも本接合構造を適用
してもよい。
【0063】また、胴差の切欠部は、実施例1のよう
に、1階壁パネル側に取り付けられた胴差に設ける必要
はなく、2階壁パネル側に取り付けられた胴差に設けて
てもよい。尚、実施例2に示す1階壁パネル下端部に取
り付けた半土台の切欠部は、無くてもよい。
【0064】また、外壁サイディングの第1の薄肉部と
第2の薄肉部は、本実施例においては、第1の薄肉部を
下側に第2の薄肉部を上側に配置したが、必ずしもそう
する必要はなく、上下逆の配置の接合構造にしてもよ
い。尚、第2の防水シール材は、施工前に薄肉部のどち
らに設けてもよい。
【0065】また、単位パネルに外壁サイディングをそ
れぞれ貼り付けて用いるものにも適用でき、予め工場段
階で単位パネルを複数枚接続したサブアッセンブリパネ
ル同士を接合する場合の他、各部屋ユニットの一部とし
て外壁サイディングを設け建築現場で各外壁サイディン
グ付き部屋ユニット同士の接合を行う、等の変形利用を
してもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1乃至5の各発明によれば、パネ
ル下端及び又は上端の芯材より突出する突出部を設け、
この突出部を覆う領域までサイディングが延長されてい
るので、この延長部分のサイディングの剛性が高まり、
建築現場での施工作業において、サイディングが破損す
る等の問題が生じない。
【0067】また、予め工場段階で胴差、半土台及びそ
れを覆うサイディングを取り付けておくことで、現場作
業項目が減少し、現場での作業性の向上、及び施工方法
の簡略化が期待できる。
【0068】特に、請求項4の発明においては、前記胴
差は、前記階上の床パネルの厚さのほぼ2分の1である
ので、同一寸法の胴差をパネル上端部と下端部とに共用
でき、部品の共用化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1階と2階の間における外壁サイディング付き
壁パネルの接合する状態を示す断面図である。
【図2】1階と2階の間における外壁サイディング付き
壁パネルの接合構造を示す断面図である。
【図3】1階下端部における外壁サイディング付き壁パ
ネルの接合する状態を示す断面図である。
【図4】1階下端部における外壁サイディング付き壁パ
ネルの接合構造を示す断面図である。
【図5】従来の1階と2階の間における壁パネルの接合
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10、120 2階壁パネル 16、36、170 胴差 20、40、90 外壁サイディング 30、80、140 1階壁パネル 50、160 2階床パネル 60 第1のビス 62 第2のビス 64、180 釘 70 防水シート 72 第1の防水シール材 74 第2の防水シール材 76 第3の防水シール材 86 半土台 100 1階床パネル 110 布基礎 112 台輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 632 A 6951−2E 633 A 6951−2E 644 B 6951−2E D 6951−2E 1/02 D E04C 2/38 A E04F 13/08 101 B 9127−2E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組された芯材の一方の面にサイディン
    グを有し、床パネル上に立設される壁パネルであって、 パネル下端及び又は上端の前記芯材に突出形成され、前
    記床パネルの側端面に当接する突出部を有し、前記サイ
    ディングが前記突出部を覆う領域まで延長されているこ
    とを特徴とするサイディング付き壁パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記突出部は、パネル下端の前記芯材に固定されて2階
    以上の床部を構成する床パネルの側端面に当接する胴差
    であることを特徴とするサイディング付き壁パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記突出部は、パネル上端の前記芯材に固定されて2階
    以上の床部を構成する床パネルの側端面に当接する胴差
    であることを特徴とするサイディング付き壁パネル。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 前記胴差の高さは、前記床パネルの厚さのほぼ2分の1
    であることを特徴とするサイディング付き壁パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記突出部は、パネル下端の前記芯材に固定されて1階
    の床部を構成する床パネルの側端面に当接する半土台で
    あることを特徴とするサイディング付き壁パネル。
JP25442894A 1994-09-22 1994-09-22 サイディング付き壁パネル Pending JPH0893081A (ja)

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