JP2001020415A - 外壁パネル、外壁パネルどうしの接合構造および外壁パネルどうしを接合する接合方法 - Google Patents

外壁パネル、外壁パネルどうしの接合構造および外壁パネルどうしを接合する接合方法

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JP2001020415A JP11196445A JP19644599A JP2001020415A JP 2001020415 A JP2001020415 A JP 2001020415A JP 11196445 A JP11196445 A JP 11196445A JP 19644599 A JP19644599 A JP 19644599A JP 2001020415 A JP2001020415 A JP 2001020415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水シートの輸送時のパタつきをなくすとと
もに、防水性に優れた外壁パネルを提供し、更に施工性
と防水性に優れた外壁パネルの接合構造および外壁パネ
ルの施工方法を提供するこを目的とする。 【解決手段】 建物を構築する際に使用される外壁パネ
ル1(例えば、大型壁パネル)であって、パネル本体5
と、このパネル本体5の少なくとも一方の面を覆うよう
にして設けられた防水シート6と、を備え、パネル本体
5の少なくとも一方の面の縁部5a、5b、5c周囲に
沿って接着剤Sが塗布され、その上から防水シート6が
貼設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物を構築する際
に用いられる外壁パネルに関するとともに、この外壁パ
ネルどうしを接合してなる接合構造、およびこの外壁パ
ネルどうしの接合方法に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、建物の構築についてはその工業化
が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工
場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを
組み立てることにより、建物を構築するといったパネル
工法が一部に採用されている。このようなパネル工法に
用いられるパネルとして、例えば、図9に示すようなパ
ネルが知られている。
【0003】図9に示すパネル100は、縦框材10
1,101と横框材102,102とが矩形状に組み立
てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材103
…が縦横に組まれて枠体104が形成され、枠体104
の一方の面に合板等の面材105が貼設されたものであ
る。また、例えば、特開平7−286383号公報に開
示された発明のように、複数のパネルを連結して大型の
連結パネルとし、この連結パネルにサッシ枠を組み込ん
だ艤装パネルも知られている。この艤装パネルを用いる
ことにより現場施工の作業効率の向上を図っている。そ
して、前記艤装パネルに更に胴縁を取り付ける場合、防
水シートを連結パネルの四隅にステーブル打ちし、その
上から胴縁を所定間隔で取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、艤装された
連結パネルの汎用性を持たせるため、胴縁を艤装せずに
防水シートのみを艤装したい場合があり、この場合、防
水シートをパネルの四隅にステープルにて取り付けたの
みでは、隙間に空気が入って輸送時にパタついたり、或
いは雨水がパネルと防水シートの間に侵入してしまうお
それがあるという問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するために為さ
れたものであって、防水シートの輸送時のパタつきをな
くすとともに、防水性に優れた外壁パネルを提供し、更
に施工性と防水性に優れた外壁パネルどうしの接合構造
および外壁パネルどうしの接合方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜8に示すよ
うに、建物を構築する際に使用される外壁パネル1(例
えば、大型壁パネル)であって、パネル本体5と、この
パネル本体5の少なくとも一方の面を覆うようにして設
けられた防水シート6と、を備え、前記パネル本体5の
少なくとも一方の面の縁部5a、5b、5c周囲に沿っ
て接着剤Sが塗布され、その上から前記防水シート6が
貼設されていることを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、外壁パネル
1の少なくとも一方の面の縁部5a〜5c周囲に接着剤
Sが塗布され、その上に防水シート6が貼設されている
ので、ステープル打ちに比べて、防水シート6とパネル
本体5との間の留め付け面積が大きくなることとなっ
て、当該外壁パネル1の輸送時の防水シート6のパタつ
きを防止することが出来る。即ち、従来のステープル打
ちによる取り付けの場合、パネル本体5と防水シート6
とは点で接着されるが、接着剤Sを用いることにより、
パネル本体5と防水シート6とは面で接着されるので、
留め付け面積がより大きくなって安定して防水シート6
が接着され、当該外壁パネル1の輸送時の防水シート6
のパタつきを防止することが出来る。
【0008】ここで、接着剤Sは、必ずしも縁部5a〜
5c全周囲に亘って間断なく塗布される必要はなく、断
続的に塗布されている場合であってもよい。外壁パネル
1は、屋根材や壁材等として用いられるパネルであっ
て、例えば、図9に示すような、縦框材101,101
と横框材102,102とが矩形状に組み立てられると
ともに、この矩形枠の内部に補強芯材103…が縦横に
組まれて枠体104が形成され、枠体104の一方の面
に合板等の面材105が貼設されたものでもよいし、或
いは単なる板材などでもよい。また、外壁パネル1は、
単数のパネルであってもよいし、複数のパネルが連結し
て大型化された大型連結パネル1であってもよい。防水
シート6は、防水性を有するものであればどのようなも
のでもよく、また、防水性と同時に透湿性を有するもの
であってもよい。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の外
壁パネル1において、パネル本体5の少なくとも上縁部
5aには、左端部51から右端部52まで接着剤Sが間
断なく塗布されていることを特徴としている。
【0010】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
上縁部5aには、左端部51から右端部52まで接着剤
Sが間断なく塗布されているので、上縁部5aから防水
シート6の内側に水が侵入することを防止出来ることと
なって、防水性を向上させることが出来る。ここで、上
縁部5a以外に側縁部5b、下縁部5cも間断なく接着
剤Sを塗布するようにしてもよい。防水性を高める上で
はより好ましい。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の外壁パネル1において、パネル本体5の下縁部5c
の少なくとも一部には、接着剤Sが塗布されない無塗布
部55が設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明によれば、下縁部5c
の少なくとも一部には、接着剤Sが塗布されていない無
塗布部55が設けられているので、万が一、防水シート
6の内側に水が侵入した場合でも、無塗布部55から外
部に水を出すことが出来る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の外壁パネル1において、防水シート6は、
パネル本体5の下端部54より外方に所定幅はみ出るよ
うにして設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項4記載の発明によれば、防水シート
6は下端部54より外方に所定幅はみ出るようにして設
けられているので、この外壁パネル1を所定の場所に取
り付けた場合、下端部54からはみ出るようにした防水
シート6を下端部54が取り付けられた建物の部材と重
ねることが出来ることとなって、接合部の防水性をより
容易且つ確実に行うことが出来る。即ち、例えば、外壁
パネルが2階部の外壁パネルとして使用され、胴差しに
取り付けられる場合、当該接合部と胴差しとをはみ出た
下端部の防水シート6で覆って固定することにより、接
合部の防水性の確保を容易且つ確実に行うことが出来
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の外壁パネル1どうしを接合してなる接合構
造において、隣接する外壁パネル1の接合部11a、2
2a、32aに、両方の防水シート6、6と重なるよう
に防水テープ13、25、35が貼設されていることを
特徴としている。
【0016】請求項5記載の発明によれば、隣接する外
壁パネル1の接合部11a、22a、32aに、両方の
防水シート6、6と重なるように防水テープ13、2
5、35が貼設されているので、外壁パネル1が接合さ
れた場合の接合部の防水を容易に行うことが出来る。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の外壁パネル1どうしを接合する接合方法に
おいて、防水シート6が貼設された外壁パネル1端部ど
うしを接合し、次いで、外壁パネル1端部どうしの接合
部11a、22a、32aに両方の前記外壁パネル1に
貼設された防水シート6と重なるように防水テープ1
3、25、35を貼設することを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明によれば、防水シート
6が貼設された外壁パネル1端部どうしが接合され、次
いで、外壁パネル1端部どうしの接合部11a、22
a、32aに両方の外壁パネル1に貼設された防水シー
ト6と重なるように防水テープ13、25、35が貼設
されるので、外壁パネル1が接合された場合の接合部1
1a、22a、32aの防水を容易に行うことが出来
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
外壁パネル、外壁パネルの接合構造及び外壁パネルの施
工方法の実施の形態について詳細に説明する。図1は、
本発明に係る大型壁パネルの防水シート貼設前の状態を
示した斜視図であり、図2は、同大型壁パネルの防水シ
ート貼設後、サッシの取付を説明するための分解斜視図
である。
【0020】図1、2に示す本発明に係る外壁パネルと
しての大型壁パネル1は、予め工場等にて製造される。
この大型壁パネル1は、2つの側壁パネル2、2と、こ
の側壁パネル2、2の上方の側端面部と、下方の側端面
部どうしに接合された小壁パネル3と腰壁パネル4とか
らなるロ字状のパネル本体5に、該パネル本体5の一方
の面に防水シート6が貼設され、四隅にステープル61
が打ち込まれている。この大型壁パネル1の中央部に
は、開口部7が設けられている。そして、この開口部7
を形成する内枠部1aの下枠には止水プレート8が取り
付けられ、更に内枠部1aには、サッシ9と、サッシ9
の防水を図るためのシール材10が取り付けられてい
る。
【0021】側壁パネル2、2と小壁パネル3および腰
壁パネル4は、例えば、従来と同様に、縦框材2a、3
aと横框材2b、3bとが矩形状に組み立てられるとと
もに、この矩形枠の内部に補強芯材(図示省略)が縦横
に組まれて枠体が形成され、枠体の一方の面に合板等の
面材2c、3c、4cが貼設されたものである。
【0022】前記大型壁パネル1の側壁パネル2、2、
小壁パネル3および腰壁パネル4との接合は、図示はし
ないが、締結用のボルトによる締結、或いは釘打ちによ
って固定される。前記パネル本体5の上縁部5aには、
接着剤Sが、その左端部51から右端部52まで間断な
く塗布されている。同様に、パネル本体5の左右の側縁
部5bには、その上端部53から下端部54から約10
0mm入り込んだ位置まで接着剤Sが間断なく塗布され
ている。
【0023】ここで、入隅を形成する側縁部5bについ
ては、パネル本体の左端部51或いは右端部52から内
側に約100mm入り込んだ位置に接着剤Sが塗布され
ている(図7参照)。
【0024】また、パネル本体5の下縁部5cには、そ
の左端部51から右端部52まで断続して、接着剤Sが
塗布され、接着剤Sが塗布されない無塗布部55が形成
される。この際、パネル本体5の下端部54より内側に
約100mm入り込んだ位置に接着剤Sが塗布されてい
る。そして、接着剤Sが塗布されたパネル本体5には、
前記防水シート6が貼設されている。防水シート6とし
ては、防水性と透湿性を備えた、例えば、タイベック
(商品名:デュポン社製)などを使用する。
【0025】また、防水シート6は、前記パネル本体5
の下端部54より外方に所定幅はみ出るようにして設け
られている。そして、輸送時には、下縁部5cの接着剤
が塗布された部分から内側に折り返されてテープ止めさ
れた状態となっている。ここで、所定幅とは、例えば、
当該大型壁パネル1が1階部分に取り付けられるもので
あれば、防水シート6を約80mm外側にはみ出るよう
にさせ、また、当該大型壁パネル1が2階部分に取り付
けられるものであれば、防水シート6を約310mm外
側にはみ出るようにさせる。2階部分に取り付けられる
大型壁パネル1の防水シート6が長いのは、一階の壁パ
ネルとの重ね合わせ部分を形成させるためである。
【0026】大型壁パネル1と他の壁パネル11の端面
部どうしが接合される場合(平ジョイント)、図3に示
すように、パネル本体5の側端部51、52の防水シー
ト6は、木口でカットされる。そして、図4に示すよう
に、大型壁パネル1と他の壁パネル11の接合部11a
は、スクリュー釘12…が縦框材2aに打ち込まれるこ
とによって固定され、接合部11aの継ぎ目に、防水性
を有するジョイントテープ13が両方の防水シート6と
重ね合わせられるようにして貼設される。
【0027】次に、当該大型壁パネル1と他の壁パネル
21とが接合されて出隅22が形成される場合(図6参
照)、図5に示すように、出隅接合部22aのパネル本
体5の右端部52の防水シート6は、所定幅(例えば、
90mm)外側にはみ出るようにして設けられ、そのは
み出た部分が折り返されてテープ23で止められてい
る。そして、図6に示すように、出隅接合部22aで
は、壁パネル21どうしは、スクリュー釘24…が縦框
材2aに打ち込まれることによって固定され、その後防
水シート6のテープ23止めした部分が開かれた後、接
合部22aを覆うように防水シート6を重ねられる。さ
らに、出隅接合部22aには、その上からジョイントテ
ープ25が貼設される。
【0028】次に、大型壁パネル1と他の壁パネル31
とが接合されて入隅32が形成される場合(図8参
照)、図7に示すように、入隅接合部32aのパネル本
体5の右端部52の防水シート6は、所定幅(例えば、
100mm)内側で接着され、接着部からはみ出た部分
6aが折り返されてテープ33で止められている。そし
て、図8に示すように、入隅接合部32aでは、スクリ
ュー釘34が縦框材2aに打ち込まれることによって固
定され、防水シート6のテープ33止めした部分6aが
開かれ、入隅接合部32aにこの開かれた部分の防水シ
ート6が重ねられる。さらに、入隅接合部32aには、
その上からジョイントテープ35が貼設される。
【0029】次に、上記大型壁パネル1の工場艤装につ
いて説明する。まず、離間させた2つの側壁パネル2、
2の間の上端部と下端部に、小壁パネル3と腰壁パネル
4をそれぞれ配置させ、その端面部同士を釘打ちにて固
定してロ字状のパネル本体5を形成する。次に、パネル
本体5の一方の面の縁部に、接着剤Sをローラー(図示
省略)或いはスプレー(図示省略)等により塗布する。
接着剤Sの塗布は、上縁部5aと左右の側縁部5bに間
断なく一様に塗布する。下縁部5cは一定の間隔(例え
ば、100mm)を開けて断続的に塗布するが、この
際、下端部52より100mm上方に入り込んだ位置に
塗布する。
【0030】次に、接着剤Sが塗布された面に、防水シ
ート6を貼設し、四隅にステープル61を打ち込む。こ
の場合、必要に応じて、パネル本体5の下端部54或い
は側端部51、52よりも外方にはみ出るようにさせて
設ける。そして、パネル本体5の内枠部1aの下枠1b
に止水プレート8を取り付け、更に、サッシ9と、シー
ル材10を取り付ける。また、当該大型壁パネル1を輸
送する際には、下端部54の防水シート6を内側に折り
曲げた状態で行う。そうすることにより、輸送時に防水
シート6がこすれて切れることを防止することが出来
る。さらに、当該大型壁パネル1の下端部54に他の部
材を取り付ける際にも防水シート6を折り曲げた状態で
行う。そうすることにより、作業がし易いとともに、防
水シートを傷つけるのを防止することが出来る。
【0031】続いて、上記大型壁パネル1を施工する方
法について説明する。平ジョイントの場合(図4参
照)、接合部11aの縦框材2aにスクリュー釘12…
を防水シート6の上から打ち込んで固定し、接合部11
aの継ぎ目に、ジョイントテープ13を両方の防水シー
ト6と重ね合わせるようにして貼設する。
【0032】また、出隅接合部22aの場合(図6参
照)、防水シート6のテープ23止めした部分を開いた
後、防水シート6を、他の壁パネル21に当接させ、そ
の上から出隅接合部22aの縦框材2aにスクリュー釘
24…を打ち込んで固定し、接合部の継ぎ目に、ジョイ
ントテープ25を両方の防水シート6と重ね合わせるよ
うにして貼設する。
【0033】次に、入隅接合部32aの場合、防水シー
ト6のテープ33止めした部分6aを開いた後、防水シ
ート6を、他の壁パネル31の防水シート6に重ね合わ
せ、防水シート6の上からスクリュー釘34…を縦框材
2aに打ち込むことによって固定し、さらにその上から
ジョイントテープ35を貼設する。
【0034】以上説明した本発明に係る大型壁パネル1
によれば、パネル本体5の一方の面の上縁部5aと左右
の側縁部5b、5bには間断なく接着剤Sが塗布され、
下縁部5cには断続的に接着剤Sが塗布され、その上に
防水シート6が貼設されているので、ステープル打ちだ
けの場合に比べて、防水シート6とパネル本体5との間
の留め付け面積が大きくなることとなって、当該大型壁
パネル1の輸送時の防水シート6のパタつきを防止する
ことが出来る。即ち、従来のステープル打ちのみによる
取り付けの場合、パネル本体5と防水シート6とは点で
接着されるが、接着剤Sを用いることにより、パネル本
体5と防水シート6とは面で接着されるので、留め付け
面積がより大きくなって安定して防水シート6が接着さ
れ、当該大型壁パネル1の輸送時の防水シート6のパタ
つきを防止することが出来る。
【0035】更に上縁部5a、左右の側縁部5b、5b
には接着剤Sが間断なく塗布されているので、防水シー
ト6の内側に水が侵入することを防止出来ることとなっ
て、防水性を向上させることが出来る。また、下縁部5
cには、左端部51から右端部52まで接着剤Sが断続
して塗布されているので、万が一、防水シート6の内側
に水が侵入した場合でも、下縁部5cの接着剤Sの無塗
布部55から外部に水を出すことが出来る。
【0036】加えて、防水シート6は下端部54より外
方に所定幅はみ出るようにして設けられているので、こ
の大型壁パネル1を所定の場所に取り付けた場合、下端
部54からはみ出るようにした防水シート6を下端部5
4に取り付けられた建物の部材と重ねることが出来るこ
ととなって、接合部の防水性をより容易且つ確実に行う
ことが出来る。即ち、例えば、大型壁パネル1が2階部
の外壁パネルとして使用され、胴差し(図示省略)に取
り付けられる場合、当該接合部と胴差しを下端部54か
らはみ出た防水シート6で覆って固定することにより接
合部の防水性の確保を容易且つ確実に行うことが出来
る。更に、大型壁パネル1と他の壁パネル11、21、
31の接合部11a、22a、32aに、両方の防水シ
ート6と重なるように防水テープ13、25、35が貼
設されているので、大型壁パネル1が接合された場合の
接合部11a、22a、32aの防水が容易に図れる。
【0037】なお、上記実施の形態では、本発明の外壁
パネルとして、サッシが組み込まれる大型壁パネルを例
示したが、一枚のパネルでもよく、また、壁パネルに限
らず屋根パネルなどでも同様の効果が得られる。また、
本実施例では、接着剤とステープルの併用としたが、接
着剤のみでもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外壁パネ
ルの少なくとも一方の面の縁部周囲に接着剤が塗布さ
れ、その上に防水シートが貼設されているので、ステー
プル打ちに比べて、防水シートとパネル本体との間の留
め付け面積が大きくなることとなって、当該外壁パネル
の輸送時の防水シートのパタつきを防止することが出来
る。即ち、従来のステープル打ちによる取り付けの場
合、パネル本体と防水シートとは点で接着されるが、接
着剤を用いることにより、パネル本体と防水シートとは
面で接着されるので、留め付け面積がより大きくなって
安定して防水シートが接着され、当該外壁パネルの輸送
時の防水シートのパタつきを防止することが出来る。
【0039】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
上縁部には、左端部から右端部まで接着剤が間断なく塗
布されているので、上縁部から防水シートの内側に水が
侵入することを防止出来ることとなって、防水性を向上
させることが出来る。
【0040】請求項3記載の発明によれば、下縁部の少
なくとも一部には、接着剤がされていない無塗布部が設
けられているので、万が一防水シートの内側に水が侵入
した場合でも、下縁部の接着剤の塗布されていない部分
から外部に水を出すことが出来る。
【0041】請求項4記載の発明によれば、防水シート
は下端部より外方に所定幅はみ出るようにして設けられ
ているので、この外壁パネルを所定の場所に取り付けた
場合、下端部からはみ出るようにした防水シートを下端
部が取り付けられた建物の部材と重ねることが出来るこ
ととなって、接合部の防水性をより容易且つ確実に行う
ことが出来る。即ち、例えば、外壁パネルが2階部の外
壁パネルとして使用され、胴差しに取り付けられる場
合、当該接合部と胴差しをはみ出た下端部の防水シート
で覆って固定することにより接合部の防水性の確保を容
易且つ確実に行うことが出来る。
【0042】請求項5記載の発明によれば、隣接する外
壁パネルの接合部に、両方の防水シートと重なるように
防水テープが貼設されているので、外壁パネルが接合さ
れた場合の接合部の防水を容易に行うことが出来る。
【0043】請求項6記載の発明によれば、防水シート
が貼設された外壁パネル端部どうしが接合され、次い
で、外壁パネル端部どうしの接合部に両方の外壁パネル
に貼設された防水シートと重なるように防水テープが貼
設されるので、外壁パネルが接合された場合の接合部の
防水を容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型壁パネルの防水シート貼設前
の状態を示した斜視図である。
【図2】図1の大型壁パネルの艤装を説明するための分
解斜視図である。
【図3】平ジョイント用の大型壁パネルの側端部の防水
シートの形態を示すための大型壁パネル要部の斜視図で
ある。
【図4】大型壁パネルの平ジョイント部の接合状態を示
すための横断面図である。
【図5】出隅接合部用の大型壁パネルの側端部の防水シ
ートの形態を示すための大型壁パネル要部の斜視図であ
る。
【図6】大型壁パネルの出隅接合部の接合状態を示すた
めの横断面図である。
【図7】入隅接合部用の大型壁パネルの側端部の防水シ
ートの形態を示すための大型壁パネル要部の斜視図であ
る。
【図8】大型壁パネルの入隅接合部の接合状態を示すた
めの横断面図である。
【図9】従来のパネルの形態を説明するためのパネルの
斜視図である。
【符号の説明】
1 大型壁パネル(外壁パネル) 2 側壁パネル 3 小壁パネル 4 腰壁パネル 5 パネル本体 5a 上縁部 5b 側縁部 5c 下縁部 6 防水シート 7 開口部 13、25、35 ジョイントテープ(防水テープ) 51 左端部 52 右端部 S 接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物を構築する際に使用される外壁パネ
    ルであって、 パネル本体と、このパネル本体の少なくとも一方の面を
    覆うようにして設けられた防水シートと、を備え、 前記パネル本体の少なくとも一方の面の縁部周囲に沿っ
    て接着剤が塗布され、その上から前記防水シートが貼設
    されていることを特徴とする外壁パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外壁パネルにおいて、 パネル本体の少なくとも上縁部には、左端部から右端部
    まで接着剤が間断なく塗布されていることを特徴とする
    外壁パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の外壁パネルにおい
    て、 パネル本体の下縁部の少なくとも一部には、接着剤が塗
    布されない無塗布部が設けられていることを特徴とする
    外壁パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の外壁パネ
    ルにおいて、 防水シートは、パネル本体の下端部より外方に所定幅は
    み出るようにして設けられていることを特徴とする外壁
    パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の外壁パネ
    ルどうしを接合してなる接合構造において、 隣接する外壁パネルの接合部に、両方の防水シートと重
    なるように防水テープが貼設されていることを特徴とす
    る外壁パネルどうしの接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れかに記載の外壁パネ
    ルどうしを接合する接合方法において、 防水シートが貼設された外壁パネル端部どうしを接合
    し、 次いで、外壁パネルどうしの接合部に両方の前記外壁パ
    ネルに貼設された防水シートと重なるように防水テープ
    を貼設することを特徴とする接合方法。
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