JPH11256716A - 屋根用断熱パネルおよびその取付構造 - Google Patents

屋根用断熱パネルおよびその取付構造

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JPH11256716A
JPH11256716A JP10080412A JP8041298A JPH11256716A JP H11256716 A JPH11256716 A JP H11256716A JP 10080412 A JP10080412 A JP 10080412A JP 8041298 A JP8041298 A JP 8041298A JP H11256716 A JPH11256716 A JP H11256716A
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square
panel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根部分の断熱施工が容易であり、簡単に気
密状態にすることができる屋根用断熱パネルおよびその
取付構造を提供すること。 【解決手段】 シート状の面材11上の両端部に角材1
2を配置するとともにその間に断熱材13を有した断熱
パネル10の面材11の両端縁11aを突き出した状態
にし、角材12の外側面12aに沿って折り曲げて上面
12bまで届く長さにしてあり、この屋根用断熱パネル
10を並べて屋根の軸組に取付ける場合に、角材12の
側面12a同志を突き合わせるとともに、面材11同志
を重ねて角材12の間から一方の角材12の上面12b
上に折り曲げて固定でき、これにより、目地部分を面材
11でシールして取り付けることができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根用断熱パネ
ルおよびその取付構造に関し、屋根部分の断熱を気密状
態を保持してできるようにしたもので、特に高断熱・高
気密とする場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般木造住宅の仕様として高断熱
・高気密とすることで、軸組の耐久性の向上や冷暖房負
荷の低減を図ることが行われており、外断熱工法などが
採用されている。
【0003】これまでの外断熱工法などでは、主として
建物の外壁部分や天井部分に断熱パネル等を取り付けて
断熱するようにしているが、建物全体の熱の出入りを検
討すると、真夏日などには、小屋裏部分の温度上昇が大
きく、天井部分で断熱しても天井の断熱材部分の温度も
相当高温になってしまうことから、屋根部分の断熱が重
要になってきている。
【0004】このため、屋根部分を断熱しようとする場
合には、例えば図6に示すように、合板等の面材1上の
両側および中間部に角材2が取付けられるとともに、こ
れら角材2の間に発泡断熱材3などが充填された外壁部
分の断熱に用いる断熱パネルと同様の断熱パネル4を用
い、図7に示すように、屋根部分の母屋や垂木などの軸
組5の上に断熱パネル4を突き合わせながら角材2,2
同志を釘などで連結固定し、その上に野地板6を取付け
て屋根材(図示せず)を取付けるようにしている。
【0005】ところが、このような断熱パネル4,4を
突き合わせて取付けただけでは、断熱パネル4,4の突
き合わせ部分を気密状態に出来ず、充分な断熱性能を確
保することができない。
【0006】そこで、断熱パネル4,4の突き合わせ部
分に小屋裏側からシール用のテープ7を貼ってシールす
る目地処理をしたり、断熱パネルを突き合わせる場合に
突き合わせ面にウレタン等のシール材を吹き付けるなど
の目地処理を行うようにして気密状態にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、断熱パネル
4を取付けた後、小屋裏側からテープ7を貼付けて気密
状態を確保しようとしても、軸組5が邪魔になりテープ
7を貼ることができない部分が生じ、完全に気密状態に
することが出来ず、しかも施工が難しく、時間も掛かっ
てしまうという問題がある。
【0008】また、ウレタンなどのシール材を用いる場
合も断熱パネルを釘などで固定する取付作業に加え、シ
ール材の吹付作業が加わり、施工が大変になるという問
題もある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、屋根部分の断熱施工が容易であ
り、簡単に気密状態にすることができる屋根用断熱パネ
ルおよびその取付構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するこの発明の請求項1記載の屋根用断熱パネ
ルは、シート状の面材上に角材を配置し、これら角材間
の前記面材上に断熱材を有した断熱パネルであって、前
記面材の両端縁を当該断熱パネルの前記角材の外側面に
沿って上面上で折り曲げて固定可能な長さに突出させて
なることを特徴とするものである。
【0011】この屋根用断熱パネルによれば、シート状
の面材上の両端部に角材を配置するとともにその間に断
熱材を有した断熱パネルの面材の両端縁を突き出した状
態にし、角材の外側面に沿って折り曲げて上面まで届く
長さにしてあり、この屋根用断熱パネルを並べて屋根の
軸組に取付ける場合に、角材の側面同志を突き合わせる
とともに、面材同志を重ねて角材の間から一方の角材の
上面上に折り曲げて固定でき、これにより、目地部分を
面材相互でシールして取り付けることができるようにな
る。
【0012】また、この発明の請求項2記載の屋根用断
熱パネルは、前記請求項1記載の構成に加え、前記断熱
材を前記角材の高さより低くしたことを特徴とするもの
である。
【0013】この屋根用断熱パネルによれば、断熱材の
高さを角材の高さより低くするようにしており、断熱材
の表面側に通気用の空間を形成できるようにしている。
【0014】さらに、この発明の請求項3記載の屋根用
断熱パネルの取付構造は、前記請求項1または2記載の
屋根用断熱パネルの角材の側面同志を突き合わせるとと
もに、端縁の面材同志を重ねて当該角材の間から一方の
角材の上面上に折り曲げて固定することを特徴とするも
のである。
【0015】この屋根用断熱パネルの取付構造によれ
ば、屋根用断熱パネルを取付ける場合に、その端縁に突
き出した面材を隣接する屋根用断熱パネルの端縁の面材
と重ねて突き合わせた角材同志の間から上側に出して一
方の角材の上面で釘などで固定するようにしており、屋
根用断熱パネルの取付けと同時に目地部分をシール状態
にできるようにしている。
【0016】また、この発明の請求項4記載の屋根用断
熱パネルの取付構造は、請求項3記載の構成に加え、前
記一方の角材の上面で固定した面材上に野地板を配置す
ることを特徴とするものである。
【0017】この屋根用断熱パネルの取付構造によれ
ば、屋根用断熱パネルを取付ける場合に、角材の上面に
重ねて固定した面材の上にさらに野地板を当てて押さえ
るようにしており、面材相互の密着を更に良好にし、一
層確実にシール状態で断熱パネルを取り付けることがで
きるとともに、従来の屋根の構築工法と同様に角材を垂
木と兼用して屋根の断熱を簡単に行うことができるよう
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の屋
根用断熱パネルの一実施の形態の外観斜視図である。こ
の屋根用断熱パネル10は、屋根の軸組に垂木を取付け
ると同時に、断熱材の取付けおよび目地部分のシールを
行うようにしたもので、シート状の面材11を備えてお
り、この面材11上の両端縁に目地部分のシール用の突
出部11aを残し、その内側にそれぞれ角材12が平行
に配置されるとともに、中間部にも角材12が配置さ
れ、それぞれの角材12,12間に断熱材13が装着さ
れ、面材11とそれぞれの角材12、面材11と断熱材
13が接着剤などで固定されている。
【0019】そして、この屋根用断熱パネル10では、
その形状を保持するため3本の角材12同志を連結する
仮連結材14が3本取付けてあり、運搬や施工の際にパ
ネルとしての取扱いができ、施工後には、取り外すよう
にしてある。
【0020】この屋根用断熱パネル10では、角材12
として通常木材が用いられ、例えば垂木と兼用できるよ
うにその太さや長さが選定され、例えば60×60×3
000mm、あるいは60×60×4000mmのものが使
用され、屋根用断熱パネル10の大きさとしては、例え
ば幅900mm×長さ3000mm、あるいは、長さが40
00mmに作られる。
【0021】また、面材11を構成するシートとして、
可撓性があれば良く、クラフト紙、ライナー紙などの
紙、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフォルム、
ナイロンフィルムなどのプラスチックフィルム、アルミ
ニウムや鉄などからなる金属箔、さらにプラスチックフ
ィルムと金属箔とのラミネート品、プラスチックフィル
ムと紙とのラミネート品、金属箔と紙とのラミネート品
等が用いられ、湿気を考慮して、気密透湿性、気密不透
湿性とすることもできる。
【0022】そして、この面材11には、角材11の外
側にシール用の突出部11aが形成されるが、この突出
部11aは角材12の外側面12aおよび上面12bに
沿って折り曲げたときに少なくとも上面12bの幅の半
分程度まで覆うことができる長さとしてある。
【0023】さらに、断熱材13としては、例えばポリ
ウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、ポ
リスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノー
ルフォーム、ガラスファイバー、セルロースファイバー
などをを用いることができ、この断熱材13の高さ(厚
み)は角材12の高さ(厚み)と同じにすることもでき
るが、角材12の高さ(厚み)より薄くすることで、通
気スペースを有する屋根用断熱パネル10とすることが
できる。
【0024】そして、この断熱材13は、予め成形され
たパネル状の断熱材13を角材12の間に装着するよう
にしたり、あるいは発泡体の原液を面材11上に並べた
角材12の間に噴射して発泡させて断熱材13とした
り、図2に示すように、連続供給されるシートで構成さ
れた面材21上に発泡体の原液を噴射ノズル22から面
材21上に噴射し、この面材21を反転してコンベア2
3上に並べられた角材24に被せるようにして断熱材2
5を取付けるようにして連続して屋根用断熱パネル20
を製造することもできる。
【0025】次に、このように構成した屋根用断熱パネ
ル10の取付構造について、図3を参照しながら詳細に
説明する。
【0026】この屋根用断熱パネルの取付構造では、屋
根の軸組である母屋等の軸組5の上にこの屋根用断熱パ
ネル10の角材12を垂木と兼用するように配置して屋
根用断熱パネル10を並べ、隣接する屋根用断熱パネル
10,10の角材12,12の間に面材11,11の突
出部11a,11a同志を重ねて上方に突き出させ、こ
の重ねた突出部11a,11aを一方の角材12の上面
12bに折り曲げ、角材を軸組に釘などで固定する。
【0027】そして、角材12同志を連結する仮連結材
14を取り外し、この重ねられた面材11,11の突出
部11a,11aを釘などの固定具で角材12に止め
る。
【0028】この後、これら屋根用断熱パネル10,1
0の角材12,12の上に野地板6を張り、釘などで固
定して、従来と同様に屋根材を取り付ける。
【0029】このような屋根用断熱パネル10の取付構
造によれば、シート状の面材11同志を重ね、しかもこ
の重ねた面材11,11を隣接する屋根用断熱パネル1
0,10の角材12,12の間から角材12の外側面1
2a,12aおよび一方の角材12の上面12bに沿っ
て折り曲げて止めるようにしているので、小屋裏側であ
る屋根用断熱パネル10,10の室内側の目地部分は、
重ねられた面材11,11でシールされ、空気が通り抜
けることが防止され、気密状態にすることができる。
【0030】そして、この屋根用断熱パネル10の取付
作業の際には、側方に突き出た面材11の突出部11a
同志を重ねて上側に突き出すようにすれば良く、従来の
垂木などの取付作業と殆ど変わらない作業工程で断熱材
の取付け及び目地部分のシール作業が完了し、短時間に
垂木の取付けおよび断熱施工ができ、目地部分のシール
まで行うことができる。
【0031】また、この屋根用断熱パネル10の取付構
造では、面材11の突出部11a同志を釘などの固定具
で角材12の上面12bに固定するようにしており、接
着材等による固定と異なり、物理的な固定のため、耐久
性に優れ、長期間気密状態を保持することができる。
【0032】さらに、屋根用断熱パネル10を用いるこ
とで、切妻の屋根や寄せ棟の屋根等であっても、例えば
図4及び図5に示すように、屋根用断熱パネル10をそ
れぞれの軸組5上に配置し、面材の突出部を重ねて角材
の上面で固定することで屋根部分の断熱施工を簡単に行
うことができる。
【0033】なお、上記実施の形態では、屋根用断熱パ
ネルの角材を垂木と兼用して軸組に取り付ける場合で説
明したが、このように取付ける場合に限らず、軸組に取
り付けられた垂木の上や野地板の上などに取付けるよう
にすることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したようにこの発明の請求項1記載の屋根用断熱パネル
によれば、シート状の面材上の両端部に角材を配置する
とともにその間に断熱材を有した断熱パネルの面材の両
端縁を突き出した状態にし、角材の外側面に沿って折り
曲げて上面まで届く長さにしたので、この屋根用断熱パ
ネルを並べて屋根の軸組に取付ける場合に、角材の側面
同志を突き合わせるとともに、面材同志を重ねて角材の
間から一方の角材の上面上に折り曲げて固定でき、目地
部分を面材でシールして気密状態で取り付けることがで
きる。
【0035】これにより、屋根の裏側からテープなどで
シールする場合に比べ、施工が容易となるとともに、釘
などで物理的に固定でき、耐久性に優れ、長期間気密状
態を保持できる。
【0036】また、この発明の請求項2記載の屋根用断
熱パネルによれば、断熱材の高さを角材の高さより低く
するようにしたので、断熱材の表面側に通気用の空間を
形成することができる。
【0037】さらに、この発明の請求項3記載の屋根用
断熱パネルの取付構造によれば、屋根用断熱パネルを取
付ける場合に、その端縁に突き出した面材を隣接する屋
根用断熱パネルの端縁の面材と重ねて、突き合わせた角
材同志の間から上側に出して一方の角材の上面で釘など
で固定することで、屋根用断熱パネルの取付けと同時に
目地部分をシール状態にすることができ、簡単に屋根の
断熱施工ができる。
【0038】また、この発明の請求項4記載の屋根用断
熱パネルの取付構造によれば、屋根用断熱パネルを取付
ける場合に、角材の上面に重ねて固定した面材の上にさ
らに野地板を当てて押さえるようにしたので、一層確実
なシール状態で断熱パネルを取り付けることができると
ともに、従来の屋根の構築工法と同様に角材を垂木と兼
用して屋根の断熱を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の屋根用断熱パネルの一実施の形態の
外観斜視図である。
【図2】この発明の屋根用断熱パネルの連続製造工程の
一例にかかる側面図及びB−B断面図である。
【図3】この発明の屋根用断熱パネルの取付構造の一実
施の形態にかかる一部分を拡大して示す工程図である。
【図4】この発明の屋根用断熱パネルを用いて切妻の屋
根を構成する場合の軸組の側面図および屋根の平面図で
ある。
【図5】この発明の屋根用断熱パネルを用いて寄え棟の
屋根を構成する場合の軸組の側面図および屋根の平面図
である。
【図6】従来の屋根用断熱パネルの外観斜視図である。
【図7】従来の屋根用断熱パネルによる取付構造の側面
図および部分拡大図である。
【符号の説明】
5 軸組 6 野地板 10 屋根用断熱パネル 11 面材 11a 突出部 12 角材 12a 該側面 12b 上面 13 断熱材 14 仮連結材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の面材上に角材を配置し、これ
    ら角材間の前記面材上に断熱材を有した断熱パネルであ
    って、前記面材の両端縁を当該断熱パネルの前記角材の
    外側面に沿って上面上で折り曲げて固定可能な長さに突
    出させてなることを特徴とする屋根用断熱パネル。
  2. 【請求項2】 前記断熱材を前記角材の高さより低くし
    たことを特徴とする請求項1記載の屋根用断熱パネル。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2記載の屋根用断熱
    パネルの角材の側面同志を突き合わせるとともに、端縁
    の面材同志を重ねて当該角材の間から一方の角材の上面
    上に折り曲げて固定することを特徴とする屋根用断熱パ
    ネルの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記一方の角材の上面で固定した面材上
    に野地板を配置することを特徴とする請求項3記載の屋
    根用断熱パネルの取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018123557A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 有限会社三原建設 建造物の断熱壁構造及び断熱壁構造を備えた建造物
JP2020183788A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 アキレス株式会社 断熱構造体、及び板状断熱材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018123557A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 有限会社三原建設 建造物の断熱壁構造及び断熱壁構造を備えた建造物
JP2020183788A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 アキレス株式会社 断熱構造体、及び板状断熱材

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