JP2901956B2 - 建物の断熱構造 - Google Patents

建物の断熱構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の断熱構造に
係り、特にウレタンフォーム等の板状発泡材を断熱材と
して用いて、建物の外壁や屋根、床等の箇所に施される
断熱の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば木造軸組工法により建築さ
れる一般的な建物の外壁における断熱構造としては、柱
または間柱の間にグラスウール等の綿状材を詰め込み、
その上から防湿紙を介して外壁材で覆う断熱構造(以
下、内断熱構造と称す)と、柱や間柱の外側にウレタン
フォーム等の板状発泡材を張り付け、その上から同様に
防湿紙を介して外壁材で覆う断熱構造(以下、外断熱構
造と称す)とが知られている。
【0003】内断熱構造では、外壁軸組材の柱や間柱の
間に主としてグラスウールやロックウール等の無機繊維
質の綿状断熱材が、またときにはウレタンフォーム等の
板状断熱材が挿入充填され、最も広く採用された断熱工
法である。この内断熱構造では、断熱材を挟んで内壁側
に石膏ボード等の内壁下地材が、外壁側にサイディング
材等の化粧外壁材が、それぞれビス等で柱や間柱に固定
される。したがって、柱や間柱の部分においては断熱材
が途切れた状態となり、そこに所謂ヒートブリッジが形
成されるが、比較的温暖な地方では十分な断熱工法とさ
れている。
【0004】しかし、寒冷地や蒸暑地では高い断熱性が
求められるために、柱や間柱の箇所において断熱材を途
切れさせない外断熱構造が必要とされる。図2は従来の
外断熱構造の例を示しているが、発泡プラスチック材の
ボードでなる板状断熱材50が柱51および間柱52の
室外側(図2において上側)に張り付けられ、その上か
ら後述の胴縁53で押さえるかたちで胴縁53と共に釘
54で柱51および間柱52に打ち付け固定される。化
粧外壁板材55は、その固定された胴縁53および断熱
材50の上からこれらを介して柱51または間柱52に
釘56で固定される。胴縁53は、板状断熱材50と化
粧外壁材55との間での結露を防止するために、それら
の間に通気空間を形成すべく介在されるもので、厚さ5
0mm程の板状断熱材50に対して12mm程の深さの
通風路57が設けられることが多い。通常、柱51の間
隔は910mmの整数倍で設定されることが多く、それ
らの間に455mmピッチで間柱52が入れられるよう
になっており、板状断熱材50もその寸法に合わせた長
方形状となって、その継ぎ目が柱または間柱の位置にく
るようにされている。板状断熱材50は、直角に切り落
とされた側端縁を突き合わせて継がれ、その継ぎ目の間
に防湿シールテープを介して接合される。尚、符号58
は石膏ボード等の内装下地材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
建物の断熱構造では、板状断熱材の直角に切り落とされ
た側端縁どうしを突き合わせて接続していくので、釘打
ちによる固定は板状断熱材毎に行う必要がある。したが
って継ぎ目の箇所では二つの板状断熱材にそれぞれ釘打
ちが必要となる。また、継ぎ目部では防湿のためのシー
ルテープが突き合わせ端面間に張り付けられるが、釘打
ち時にはどうしても衝撃的な瞬間の大きな力が板状断熱
材に加えられるため、突き合わせられた継ぎ目が開いて
しまうことがあり、シールテープを張り付けているにも
拘わらず防湿性が損なわれたり、せっかくの外断熱構造
であるにも拘わらず断熱の途切れを生じる場合があっ
た。
【0006】また、上述のように通気空間を形成するた
めに胴縁の取り付け作業が含まれるのは施工性の煩雑さ
を伴い、作業能率の低下にもつながるものであった。
【0007】本発明は、上述のごとき従来の技術的課題
に鑑みて創案されたもので、板状断熱材の突き合わせ部
においてシールテープによる防湿機能を確保し、隣接し
た板状断熱材を一度の釘打ちやビス止めで連結固定で
き、またそれらの合わせ目の開きが起きにくくて断熱材
の途切れを起こさない経済的で高性能な建物の断熱構造
を提供することを目的としている。
【0008】さらに本発明に係る建物の断熱構造は、胴
縁等のスペーサ部材を用いずに簡単に通気工法を行える
断熱構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る木造軸組工
法による建物の断熱構造は、上述のごとき従来の技術上
の課題を解決し、上記目的を達成するために以下のよう
な構成を備えている。即ち、複数枚の板状断熱材を、該
断熱材の側縁の端面どうしを突き合わせ、施工目的の箇
所の表面材の背面側に且つ少なくとも柱または間柱の外
側に配設する建物の断熱構造において、上記断熱材どう
しの側縁の端面が、相互に当接可能な傾斜面で与えられ
て突き合わせられ、該突き合わせ部にて重なった両断熱
材を共に少なくとも上記柱または間柱に釘打ち固定す
る。
【0010】上記傾斜面は、互いに噛み合う凹凸面で形
成することができる。
【0011】上記板状断熱材は、その外壁側の表面に凹
状通気溝が形成されているのが好ましい。
【0012】
【発明の実施形態】図1は、本発明の第一実施形態に係
る建物の断熱構造を示した部分断面平面図である。この
断熱構造は外壁の外断熱構造によるもので、木造軸組工
法における柱10および間柱11に板状断熱材12を外
壁側の面に釘等で取り付けている。板状断熱材12,1
2どうしは互いの側端縁を突き合わせて継がれるが、そ
の突き合わせ端面13は45度の傾斜面とされている。
この傾斜角は20度〜70度程度が適用可能であって、
断熱材の材質強度にもよるが一般に20度よりも小さく
なると板状断熱材の端部の強度が弱くなり、また加工も
困難となって生産性に問題が生じる。また70度よりも
大きくなると十分な接触面積が得られず防湿性および気
密性の点で十分な作用が期待できない。そして、特に好
ましくは40度〜60度の範囲内である。この傾斜端面
13どうしの突き合わせによる接合構造は、従来の直角
端面による接合構造よりも広い接触面積で継ぎ目を形成
して防湿性ないし気密性の上で有利である。また、隣り
合う断熱材12,12どうしが重なり合った箇所で双方
を貫通する釘14により柱10または間柱11に共に打
ち付けられるので双方の接触面は圧接状態となり、釘打
ち作業により断熱材12,12どうしが分離することが
なくなる。
【0013】傾斜端面どうしの間にはシール材、例えば
テープ状シール材(図示せず)を挟み込む。これにより
さらに防湿性および気密性を高めることができる。シー
ル材は、例えば両面接着性のテープで一方の断熱材12
に張り付けられていてもよい。その場合、突き合わせら
れる両断熱材12,12間が仮固定された状態となるの
で釘打ち作業も能率よく行える。なお、このシール材は
傾斜端面どうしの間の気密性、防湿性が十分である場合
には省略してもよい。
【0014】板状断熱材12の寸法は、柱10または間
柱11どうしの間のピッチに合わせて455mm幅にさ
れており、厚さは30〜50mmとなっている。また、
板状断熱材12は、その幅方向中央部に幅255mmで
深さ10mm程度の通気溝15が形成されている。この
ように断熱材自体に通気溝15が形成されているので、
従来では胴縁のようなスペーサ部材を取り付けて通気空
間を設けていたが、そのようなスペーサ部材の取付作業
を行わなくとも通気空間をとることができ、資材面でも
施工工数面でも有利である。
【0015】なお、板状断熱材12は柱10や間柱11
と外壁材16との間に挟み込まれるかたちで設けられる
が、その状態で断熱材12の室内側(図1において下
側)および室外側(図1において上側)の両面に当てて
防湿シート材(図示せず)が張り付けられる。これら防
湿シートには、アルミニウムが蒸着されたポリエチレン
フィルムや有孔ポリエチレンフィルムが用いられるが、
これらは予め板状断熱材12の両面に貼着されていもよ
い。なお、図中の符号17は石膏ボード等の内装下地材
を示している。
【0016】また、傾斜端面は平面である必要はなく、
例えば互いに噛合うような波形の凹凸曲面やギザギザの
凹凸面で傾斜端面が構成されてもよく、その場合には突
き合わせられた両端面間の結合性はさらに強められ、防
湿性ないし気密性もさらに高められる。
【0017】なお、上述の実施の形態では、外壁に施さ
れる断熱構造について説明したが、建物では他に屋根や
床にも一般的に断熱が施され、そのような箇所の表面材
の背面側に設けられる板状断熱材にも同様の構造が適用
できる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る建物の断熱構造によれば、
例えば柱や間柱に釘打ちで取付けられる板状断熱材の突
き合わせ端部が、傾斜した突き合わせ端面から構成され
ているために、これら傾斜端面は、従来の直角端面より
広い接触面積を有していて高い防湿性または気密性を有
することができ、また釘打ち時には互いに重なる状態と
なって圧接状態で釘止めされることになり、連続した断
熱性を確保でき、また従来では板状断熱材毎に釘打ちし
ていたのが、隣接した端部を重なった状態で一度の釘打
ちで固定できるので釘打ち施工性でも有利である。
【0019】さらに、傾斜端面を凹凸面で構成すること
によって、より高い結合性、防湿性ならびに気密性を得
ることができる。
【0020】板状断熱材の一方の表面に凹状通気溝を形
成することによって、胴縁等のスペーサ部材を用いずに
通気空間を設けることができ、寒冷地や蒸暑地の厳しい
気候条件に適した通気工法を簡単に施工することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建物の断熱構造を示した部分断
面平面図である。
【図2】 従来技術による建物の断熱構造を示した部分
断面平面図である。
【符号の説明】
10 柱 11 間柱 12 板状断熱材 13 断熱材の側端縁における突き合わせ端面 14 釘 15 通気溝 16 外壁材 17 内装下地材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/80 E04B 1/76 E04B 2/70

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の板状断熱材(12)を、該断熱
    材の側縁の端面(13)どうしを突き合わせ、施工目的
    の箇所の表面材(16)の背面側に且つ少なくとも柱
    (10)または間柱(11)の外側に配設する建物の断
    熱構造において、 上記断熱材どうしの側縁の端面が、相互に当接可能な傾
    斜面で与えられて突き合わせられ、該突き合わせ部にて
    重なった両断熱材を共に少なくとも上記柱(10)また
    は間柱(11)に釘打ち固定することを特徴とする建物
    の断熱構造。
  2. 【請求項2】 上記側縁の端面(13)の傾斜面は、互
    いに噛み合う凹凸面で形成されている請求項1記載の断
    熱構造。
  3. 【請求項3】 傾斜した上記側縁の端面(13)の傾斜
    角は、20〜70度の範囲内である請求項1記載の断熱
    構造。
  4. 【請求項4】 上記側縁の端面(13)には、テープ状
    シール材が予め貼付されている請求項1記載の断熱構
    造。
  5. 【請求項5】 上記板状断熱材(12)は、その外壁側
    の表面に凹状通気溝(15)が形成されている請求項1
    記載の断熱構造。
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