JPH0892331A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物および繊維強化プラスチック成形品の製造法 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物および繊維強化プラスチック成形品の製造法

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JPH0892331A
JPH0892331A JP22471094A JP22471094A JPH0892331A JP H0892331 A JPH0892331 A JP H0892331A JP 22471094 A JP22471094 A JP 22471094A JP 22471094 A JP22471094 A JP 22471094A JP H0892331 A JPH0892331 A JP H0892331A
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JP
Japan
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unsaturated polyester
weight
fiber
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resin composition
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JP22471094A
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Masahiko Watanabe
雅彦 渡▲辺▼
Masaaki Yasuda
雅昭 安田
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲルコート表面の繊維模様、ひけ、そりの発
生が少なく、表面品質および耐煮沸性ともに優れる繊維
強化プラスチック成形品を得ることができる不飽和ポリ
エステル樹脂組成物および繊維強化プラスチック成形品
を提供する。 【構成】 (A)不飽和ポリエステル、(B)ジシクロ
ペンタジエンマレートおよび/またはジシクロペンタジ
エンフマレートと、ビスフェノール骨格および/または
水素化ビスフェノール骨格を有するグリシジルエーテル
型エポキシ樹脂とを反応させて得られるジシクロペンタ
ジエン変性不飽和ポリエステルおよび(C)重合性単量
体を含有し、かつ上記(A)、(B)および(C)を、
重量比で0.11≦(A)/〔(A)+(B)〕≦0.30か
つ0.35≦(C)/〔(A)+(B)+(C)〕≦0.55の
範囲で混合してなる不飽和ポリエステル樹脂組成物なら
びにこの不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いる繊維強
化プラスチック成形品の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不飽和ポリエステル樹脂
組成物および繊維強化プラスチック成形品の製造法に関
し、さらに詳しくはゲルコート表面の繊維模様、ひけ、
そりが少なく、表面品質および耐煮沸性ともに優れる繊
維強化プラスチック成形品を得ることができる不飽和プ
ラスチック樹脂組成物およびこの組成物を用いた繊維強
化プラスチック成形品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂組成物は、優れ
た成形性および優れた機械的、化学的、物理的、電気的
特性を有するため、浴槽、ユニットバス、ボート、漁
船、タンク、車両、ハウジングなど広範囲の分野で使用
されている。しかし、不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、硬化の際に約8%の硬化収縮が発生するため、成形
型面から離型し易く、硬化物の表面に繊維模様、ひけ、
そりなどが発生し、製品の外観を低下させるという問題
がある。この改良法として、従来から、充填剤を多量に
添加したり、熱可塑性樹脂などの低収縮化剤を添加した
りして硬化収縮を低減する方法が用いられるが、充填剤
を多量に添加した場合には樹脂の粘度が上昇し、成形作
業性が低下するという問題があり、低収縮化剤を添加す
る場合には、硬化物の内部に空隙が形成されるため、耐
熱水性や機械的特性が大幅に低下するなどの問題があ
る。これらの欠点を改良するため、ジシクロペンタジエ
ンマレートおよび/またはジシクロペンタジエンフマレ
ートとエチレングリコール、ジエチレングリコールなど
の2価アルコールとを反応させて得られる、ジシクロペ
ンタジエン変性不飽和ポリエステル樹脂を使用した樹脂
組成物が報告されている。
【0003】例えば、特公昭55−39243号公報に
は、ジシクロペンタジエンまたはハイドロキシ化ジシク
ロペンタジエンの一塩基酸誘導体と多価アルコールとを
反応して得られるエステルオリゴマまたは不飽和ポリエ
ステルと、重合性単量体とからなる高固形分樹脂組成物
に関するものであるが、その使用は低揮発化、耐水性お
よび耐薬品性の向上を目的としたものである。また特開
平3−103416号公報は、ネオペンチルグリコール
を必須成分として得られる不飽和ポリエステルと、ジシ
クロペンタジエン変性不飽和ポリエステルと、重合性単
量体とからなる樹脂組成物が開示されている。さらに特
開平4−132714号公報には、ジシクロペンタジエ
ンと無水マレイン酸とを反応させ、さらに多価アルコー
ルを反応させて得られる反応生成物の数平均分子量が理
論分子量の1.2〜1.4倍であるジシクロペンタジエ
ン変性不飽和ポリエステルについて示されている。しか
しながら、樹脂組成物の硬化速度を遅延することなく、
硬化物の表面の繊維模様、ひけ、そりおよび表面平滑性
などが改善され、かつ耐煮沸性に均衡がとれた成形品
は、上記した樹脂組成物を用いても得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
技術の問題を解決し、ゲルコート表面の繊維模様、ひ
け、そりの発生が少なく、表面品質および耐煮沸性とも
に優れる繊維強化プラスチック成形品を得ることができ
る不飽和ポリエステル樹脂組成物およびこの組成物を用
いた繊維強化プラスチック成形品の製造法を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物の一部に特定のジシクロペンタジエン
変性不飽和ポリエステルを使用することによって、ゲル
コート表面の繊維模様、ひけ、そりが少なく、表面品質
および耐煮沸性ともに優れる繊維強化プラスチック成形
品が得られることを見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、(A)不飽和ポリエステル、(B)ジシ
クロペンタジエンマレートおよび/またはジシクロペン
タジエンフマレートと、ビスフェノール骨格および/ま
たは水素化ビスフェノール骨格を有するグリシジルエー
テル型エポキシ樹脂とを反応させて得られるジシクロペ
ンタジエン変性不飽和ポリエステルおよび(C)重合性
単量体を含有し、かつ上記(A)、(B)および(C)
を、重量比で0.11≦(A)/〔(A)+(B)〕≦0.3
0かつ0.35≦(C)/〔(A)+(B)+(C)〕≦0.5
5の範囲で混合してなる不飽和ポリエステル樹脂組成物
およびこの不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いる繊維
強化プラスチック成形品の製造法に関する。
【0006】本発明に使用される不飽和ポリエステル
(A)は、不飽和二塩基酸および必要に応じて不飽和二
塩基酸以外の多塩基酸とグリコールとを縮合反応させて
得られる。不飽和二塩基酸としては、マレイン酸、無水
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ク
ロルマレイン酸等を使用することができ、必要に応じて
使用される不飽和二塩基酸以外の多塩基酸としては、フ
タル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、
ニトロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、エンドメ
チレンテトラヒドロ無水フタル酸、ハロゲン化無水フタ
ル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸等が挙げられる。グリコールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAのアル
キレンオキサイド付加物などが挙げられる。
【0007】本発明に使用されるジシクロペンタジエン
変性不飽和ポリエステル(B)は、例えば、無水マレイ
ン酸と水とを反応させてマレイン酸を作り、次いでこの
マレイン酸とジシクロペンタジエンを反応させてジシク
ロペンタジエンマレートおよび/またはジシクロペンタ
ジエンフマレート(以下、DMと称することがある)を
合成した後、ビスフェノール骨格および/または水素化
ビスフェノール骨格を有するグリシジルエーテル型エポ
キシ樹脂をジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロ
ライド等のエステル化触媒を用いてエステル化反応させ
ることにより製造することができる。また、ジシクロペ
ンタジエンマレートおよび/またはジシクロペンタジエ
ンフマレートはマレイン酸とジシクロペンタジエンとを
直接反応させて合成してもよく、公知の反応方法を用い
て得ることができる。ビスフェノール骨格および/また
は水素化ビスフェノール骨格を有するグリシジルエーテ
ル型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビス
フェノールF型、水素化ビスフェノールA型、臭素化ビ
スフェノールA型、ビスフェノールAF型などが挙げら
れる。
【0008】本発明に使用される重合性単量体(C)に
は特に制限はなく、通常不飽和ポリエステル樹脂に使用
される、例えばスチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ジビニ
ルベンゼン、t−ブチルスチレン、(メタ)アクリル酸
メチル(メタアクリル酸メチルまたはアクリル酸メチル
を意味する。以下同様)、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、ジアリルフタレート、トリ
アリルシアヌレート、アクリロニトリル、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0009】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
おいて、不飽和ポリエステル(A)とジシクロペンタジ
エン変性不飽和ポリエステル(B)は、重量比で0.1
1≦(A)/〔(A)+(B)〕≦0.30、好ましくは0.
15≦(A)/〔(A)+(B)〕≦0.30の範囲で配合さ
れる。この配合割合が0.30を超える場合には、硬化
物の表面平滑性が低下し、繊維模様やひけの発生が多く
なる。また、この配合割合が0.11より少ない場合に
は、成形作業性に劣るとともに硬化物の耐熱水性が低下
する。また、不飽和ポリエステル(A)とジシクロペン
タジエン変性不飽和ポリエステル(B)と重合性単量体
(C)は、重量比で0.35≦(C)/〔(A)+(B)+
(C)〕≦0.55、好ましくは0.35≦(C)/〔(A)
+(B)+(C)〕≦0.50の範囲で配合される。この配
合割合が上記範囲外では硬化物の表面品質が低下する。
【0010】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物に
は、必要により増粘剤、繊維強化材、充填剤、硬化触
媒、硬化促進剤、硬化遅延剤などを添加してもよい。増
粘剤としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、
これらは単独でまたは組み合わせて用いられる。増粘剤
は不飽和ポリエステル樹脂組成物100重量部に対して
1〜5重量部の範囲で用いることが好ましい。繊維強化
材としては、ガラス繊維、ポリエステル繊維、アクリル
繊維、ビニロン繊維、炭素繊維、ポリアミド繊維、スチ
ールファイバー、絹繊維、羊毛繊維、木綿繊維などの繊
維のチョップドストランドマット、ロービング、ロービ
ングクロスなどの繊維が使用できる。繊維強化剤は不飽
和ポリエステル樹脂組成物100重量部に対して20〜
100重量部の範囲で用いることが好ましい。充填剤と
しては、例えば、炭酸カルシウム粉、クレー、アルミナ
粉、タルク、硫酸バリウム、シリカパウダー、ガラス
粉、ガラスビーズ、マイカ、水酸化アルミニウム、セル
ロース系、ケイ砂、川砂、寒水石、大理石屑、砕石など
が挙げられ、これらは単独でまたは組み合わせて用いら
れる。充填剤は不飽和ポリエステル樹脂組成物100重
量部に対して80〜200重量部の範囲で用いることが
好ましい。
【0011】硬化触媒としては、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベ
ンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、クメン
ハイドロパーオキシドなどの有機過酸化物が挙げられ
る。硬化触媒の使用量は、不飽和ポリエステル樹脂組成
物100重量部に対して0.5〜3重量部が好ましい。
硬化促進剤としては、金属化合物を必要に応じて添加す
るもので、かかる金属化合物としては、例えば、コバル
トナフトネート、コバルトオクトネート、2価のアセチ
ルアセトンコバルト、3価のアセチルアセトンコバル
ト、カリウムヘキソエート、ジルコニウムナフトネー
ト、ジルコニウムアセチルアセトナート、バナジウムナ
フトネート、バナジウムオクトネート、バナジウムアセ
チルアセトナート、リチウムアセチルアセトナートなど
不飽和ポリエステル樹脂に一般に用いられている金属化
合物促進剤が用いられ、これらを組み合わせて使用して
もよく、また、他の促進剤、例えばアミン系、含リン化
合物、β−ジケトン類など公知の促進剤と組合わせても
よい。かかる促進剤の添加量は、ゲル化時間により適宜
調整されるが、不飽和ポリエステル樹脂組成物100重
量部に対して0.01〜3重量部が好ましい。
【0012】硬化遅延剤としては、例えば、ハイドロキ
ノン、p−ベンゾキノン、メチルハイドロキノン、カテ
コール、ナフテン酸銅などが挙げられ、不飽和ポリエス
テル樹脂組成物100重量部に対して0.0001〜
0.1重量部が使用される。本発明の繊維強化プラスチ
ック成形品は、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
を用いてハンドレイアップ法、スプレーアップ法などの
オープンモールド法、レジンインジェクション成形法、
レジントランスファー成形法などのクローズドモールド
法等によって製造することができる。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、これらをもって本発明の範囲が限定されるものでは
ない。本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物の一成分
である不飽和ポリエステル(A)およびジシクロペンタ
ジエン変性不飽和ポリエステル(B)は以下の方法で製
造した。 (1)不飽和ポリエステル(A)の合成 無水マレイン酸575g(0.40モル)、無水フタル
酸1304g(0.60モル)、エチレングリコール4
74g(0.52モル)およびプロピレングリコール6
48g(0.58モル)からなる配合物を温度計、攪拌
羽根、不活性ガス導入管、コンデンサーを備えた400
0mlの4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で210℃
まで昇温し、通常の方法にて脱水縮合反応を行った。酸
価が31KOHmg/gになったところで反応を止め、ハイド
ロキノン0.30gを添加して不飽和ポリエステル
(A)を得た。得られた不飽和ポリエステル(A)の分
子量をゲル浸透クロマトグラフィーを用いて標準ポリス
チレン換算で求めたところ(以下、同じ)、重量平均分
子量は3,700であった。
【0014】(2)ジシクロペンタジエン変性不飽和ポ
リエステルB−1の合成 無水マレイン酸215g(1.0モル)、水39g
(1.0モル)、ジシクロペンタジエン289g(1.
0モル)およびハイドロキノン0.22gからなる配合
物を温度計、攪拌羽根、不活性ガス導入管、コンデンサ
ーを備えた1000mlの4つ口フラスコに仕込み、窒素
気流下反応温度140℃で反応させ、酸価が220KOHm
g/gになったところで反応を止め、DM−1を得た。こ
のDM−1にビスフェノールA型エポキシ樹脂(三井石
油化学社製、R−140)457gおよびエステル化触
媒としてジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロラ
イド2.0gを加え、120℃まで昇温して反応を行っ
た。酸価が42KOHmg/gになったところで反応を止め、
ハイドロキノン0.10gを添加してジシクロペンタジ
エン変性不飽和ポリエステルB−1を得た。このものの
重量平均分子量は2,700であった。
【0015】(3)ジシクロペンタジエン変性不飽和ポ
リエステルB−2の合成
【表1】 (2)と同様の反応器に表1の配合物を仕込み、(2)
と同様にしてDM−2を得た。このDM−2にフェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂(ダウケミカル社製、DE
N−438)442gおよびエステル化触媒としてジメ
チルドデシルベンジルアンモニウムクロライド2.0g
を加え、120℃まで昇温し、反応を行った。酸価が5
1KOHmg/gになったところで反応を止め、ハイドロキノ
ン0.10gを添加して、ジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−2を得た。このものの重量平均分
子量は2,500であった。
【0016】(4)ジシクロペンタジエン変性不飽和ポ
リエステル樹脂B−3の合成
【表2】 (2)と同様の反応器に表2の配合物を仕込み、(2)
と同様にしてDM−3を得た。
【表3】 このDM−3に表3の配合物を加え、210℃まで昇温
し、通常の方法にて脱水縮合反応を行った。酸価が50
KOHmg/gになる時期を目安に反応を止め、ハイドロキノ
ン0.10gを添加して、ジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−3を得た。このものの重量平均分
子量は3,800であった。
【0017】実施例1 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を13.6
重量部、(2)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−1を59.2重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)47.2重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)1.7重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−1を調整した。
【0018】実施例2 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を13.6
重量部、(3)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−2を59.2重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)47.2重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)1.5重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−2を調整した。
【0019】比較例1 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を16.6
重量部、(3)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−2を66.0重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)48.0重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)2.0重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−3を調整した。
【0020】比較例2 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を13.0
重量部、(2)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−1を42.0重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)48.0重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)1.5重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−4を調整した。
【0021】比較例3 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を12.0
重量部、(2)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−1を72.0重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)36.0重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)2.2重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−5を調整した。
【0022】比較例4 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を12.0
重量部、(3)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−2を36.0重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)72.0重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)1.8重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−6を調整した。
【0023】比較例5 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を13.6
重量部、(4)で得られたジシクロペンタジエン変性不
飽和ポリエステルB−3を59.2重量部、スチレン
(和光純薬工業社製)47.2重量部、硬化促進剤(オ
クテン酸コバルト)0.2重量部、硬化遅延剤(ハイド
ロキノン)0.005重量部、増粘剤(徳山ソーダ社
製、商品名レオロシール)1.2重量部、硬化触媒(メ
チルエチルケトンパーオキサイド)1.0重量部を混合
して不飽和ポリエステル樹脂組成物D−7を調整した。
【0024】比較例6 (1)で得られた不飽和ポリエステル(A)を26.8
重量部、スチレン(和光純薬工業社製)93.2重量
部、硬化促進剤(オクテン酸コバルト)0.2重量部、
硬化遅延剤(ハイドロキノン)0.005重量部、増粘
剤(徳山ソーダ社製、商品名レオロシール)1.2重量
部、硬化触媒(メチルエチルケトンパーオキサイド)
1.4重量部を混合して不飽和ポリエステル樹脂組成物
D−8を調整した。
【0025】<試験例>約0.3mmの厚さにゲルコート
樹脂(日立化成工業社製:PS−2620P−W)を塗
布し、常温で24時間放置して硬化させたゲルコート付
箱状型(長さ300mm、奥行191mm、高さ30mm)
に、450g/m2 のガラスチョップドストランドマッ
ト4層を上記で得られたそれぞれの不飽和ポリエステル
樹脂組成物D−1〜D−8とともに積層し、硬化させた
後、常温で24時間放置した脱型することによって、計
8種類の繊維強化プラスチック成形品(FRP)を得
た。また、上記の不飽和ポリエステル樹脂組成物を型
(長さ50mm、奥行50mm、高さ10mm)に注型し、常
温で24時間放置して硬化させた後、50℃で12時間
硬化させて樹脂板を得た。
【0026】得られたFRPのコーナー部に発生する凹
凸(ひけ)を目視で評価した。なお、凹凸が少ないもの
を○、多いものを×、その中間のものを△として評価し
た。また、得られたFRPの表面平滑性をアッシュラン
ド社製表面平滑性測定装置ローリアを用いてゲルコート
面の長さ200mmおよび奥行150mmの面積に付いて評
価した。表面平滑性(Index Number値:IN値)は数値
が小さいほど良好であることを示す。また、樹脂板を9
6±2℃の熱水に浸漬し、所定時間ごとに取り出して目
視観察し、クラックが発生するまでの時間を調べて耐煮
沸性を評価した。また樹脂板の曲げ強さをJIS K
6911に準じて測定した。これらの結果を表4に示
す。
【0027】
【表4】 表4から、本発明の(A)、(B)および(C)を特定
割合で含有する実施例1および2では、凹凸の発生が少
なく、表面平滑性および耐煮沸性に優れることが示され
る。
【0028】
【発明の効果】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
によれば、ゲルコート面の繊維模様、ひけ、そりの発生
が少なく、表面品質および耐煮沸性ともに優れる繊維強
化プラスチック成形品を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)不飽和ポリエステル、(B)ジシ
    クロペンタジエンマレートおよび/またはジシクロペン
    タジエンフマレートと、ビスフェノール骨格および/ま
    たは水素化ビスフェノール骨格を有するグリシジルエー
    テル型エポキシ樹脂とを反応させて得られるジシクロペ
    ンタジエン変性不飽和ポリエステルおよび(C)重合性
    単量体を含有し、かつ上記(A)、(B)および(C)
    を、重量比で0.11≦(A)/〔(A)+(B)〕≦0.3
    0かつ0.35≦(C)/〔(A)+(B)+(C)〕≦0.5
    5の範囲で混合してなる不飽和ポリエステル樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不飽和ポリエステル樹脂
    組成物を用いる繊維強化プラスチック成形品の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005113632A1 (en) * 2004-05-14 2005-12-01 Cook Composites & Polymers Company Tack-free low voc vinylester resin

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