JPH0891193A - アンチスキッド液圧装置 - Google Patents

アンチスキッド液圧装置

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JPH0891193A
JPH0891193A JP23142794A JP23142794A JPH0891193A JP H0891193 A JPH0891193 A JP H0891193A JP 23142794 A JP23142794 A JP 23142794A JP 23142794 A JP23142794 A JP 23142794A JP H0891193 A JPH0891193 A JP H0891193A
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JP
Japan
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brake fluid
valve
pipeline
wheel cylinder
pump
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Withdrawn
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JP23142794A
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English (en)
Inventor
Naohiko Tsuru
直彦 津留
Hiroyuki Shinkai
博之 新海
Katsuji Shioda
克二 塩田
Toshiya Morikawa
俊哉 森川
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
    • B60T8/4275Pump-back systems
    • B60T8/4291Pump-back systems having means to reduce or eliminate pedal kick-back

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ブレーキ液の連通および遮断を行
う弁の数を減少させ、よりコストを抑えることが可能な
アンチスキッド液圧制御装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 マスタシリンダと、切替弁と、リザーバと、
流出弁と、第1および第2のホイールシリンダと、前記
流出弁に並列に接続され、前記第1および第2のホイー
ルシリンダにブレーキ液を送るポンプと、前記切替弁と
前記流出弁とを接続し、前記マスタシリンダと前記リザ
ーバとを連通する第1の管路と、第2の管路と、前記第
2の管路に配設される第1の流入弁と第2の流入弁と、
一端は前記第1の管路に接続され、他端が第2の管路に
おける前記第1の流入弁と第2の流入弁との間に接続さ
れる第3の管路と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のブレーキシステ
ムに関し、より詳しくはブレーキ作動時に車輪がロック
して車両の操縦性能が損なわれることを防止するアンチ
スキッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキシステムは、ブレーキペ
ダルに連結されたマスタシリンダと、各車輪のブレーキ
機構に設けられたホイールシリンダと、ブレーキ液を貯
蓄するリザーバとをそれぞれ管路により接続して構成さ
れる。このようなブレーキシステムにおいて、アンチス
キッド制御装置は、例えば、特公昭49−32494号
公報に開示されているように、マスタシリンダとホイー
ルシリンダとの間の管路に流入弁を設けるとともに、ホ
イールシリンダとリザーバの管路に流出弁を設け、これ
らの流入弁および流出弁を切替え制御することにより、
ホイールシリンダ内のブレーキ液圧を増減するように構
成される。このようなアンチスキッド制御装置におい
て、ホイールシリンダからリザーバ側へ解放されたブレ
ーキ液は、ポンプにより、マスタシリンダと流入弁との
間の管路に還流されるようになっている。
【0003】しかし、このように構成される装置におい
ては、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧を保持または
減圧する時、またホイールシリンダ内のブレーキ液圧を
上昇させる時、マスタシリンダ内の圧力が上昇あるいは
減少してブレーキペダルが押し戻されキックバック現象
が発生したり、ブレーキペダルが入り込んだりして、運
転者に不自然なブレーキ間隔を感じさせるという不具合
があった。
【0004】このような課題を解決するために、本願出
願人は、特開昭61−202965号公報に記載のアン
チスキッド制御装置を考案し、これを出願した。このア
ンチスキッド制御装置は、ポンプをホイールシリンダに
接続させ、アンチスキッド制御時、ポンプがブレーキ液
をホイールシリンダに供給している。このようにするこ
とによって、ブレーキ感覚を改善したアンチスキッド制
御を提供していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアンチスキッド制御装置では、上記公報における図
1から分かるように右前輪に対してブレーキ液の連通お
よび遮断を行う3つの弁が必要であり、図示されていな
い左前輪と合わせると、合計6つの弁が必要である。こ
のように多くの弁を必要とするアンチスキッド制御装置
は、高価となり、また体格が大型化するという問題があ
った。
【0006】そこで本発明は、ブレーキ液の連通および
遮断を行う弁の数を減少させ、よりコストを抑え、且つ
小型化することが可能なアンチスキッド液圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるアンチスキッド液圧制御装置は、ブレ
ーキペダルの踏み込みによりブレーキ液圧を発生するマ
スタシリンダと、前記マスタシリンダからのブレーキ液
圧を第1のホイールシリンダおよび第2のホイールシリ
ンダに送るために中途から分岐した第1の枝管路と第2
の枝管路とを有する第1の管路と、前記第1の管路にお
ける前記マスターシリンダと分岐点との間に配設され、
前記マスタシリンダからのブレーキ液を連通あるいは遮
断する切替弁と、前記第1の管路における第1の枝管路
に配設され、前記第1のホイールシリンダへのブレーキ
液の連通および遮断を行う第1の流入弁と、前記第1の
管路における第2の枝管路に配設され、前記第2のホイ
ールシリンダへのブレーキ液の連通および遮断を行う第
2の流入弁と、前記第1の管路における前記切替弁と前
記第1の流入弁もしくは第2の流入弁との間から延び、
ブレーキ液を貯留するリザーバと接続される第2の管路
と、前記第2の管路に接続され、前記第2の管路におけ
るブレーキ液の連通あるいは遮断を行う流出弁と、前記
流出弁に並列に接続され、前記第1および第2のホイー
ルシリンダにブレーキ液を送るポンプとを備えることを
特徴とする。
【0008】また、前記切替弁には、前記第ポンプ側か
ら前記マスタシリンダ側へのブレーキ液の連通を許容す
る逆止弁が並列に接続されていることを特徴とする請求
項1に記載のアンチスキッド液圧装置を採用するように
してもよい。また、前記第1の管路あるいは第2の管路
中には、前記ポンプにおけるブレーキ液の吐出側から吸
引側に連通する管路が接続され、この管路には、前記ポ
ンプの吐出側の管路内におけるブレーキ液圧が所定値以
上になった場合に前記吐出側から吸引側方向へのブレー
キ液の流動を許容するリリーフ弁が配設されていること
を特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド液圧装置
を採用するようにしてもよい。
【0009】また、前記第1の管路あるいは第2の管路
において、前記ポンプのブレーキ液の吐出側における前
記切替弁、流出弁および第1、第2の流入弁に囲まれる
管路中から前記ポンプのブレーキ液の吸引側における前
記ポンプの吐出側、リザーバおよび流出弁に囲まれる管
路に連通する管路が接続され、この管路には、前記ポン
プの吐出側の管路内におけるブレーキ液圧が所定値以上
になった場合に前記吐出側から吸引側方向へのブレーキ
液の流動を許容するリリーフ弁が配設されていることを
特徴とする請求項1に記載のアンチスキッド液圧装置を
採用するようにしてもよい。
【0010】また、一端を前記第1の流入弁と前記第1
のホイールシリンダとの間の第1の枝管路に、他端を第
1の管路における前記マスタシリンダと前記切替弁との
間に接続される第3の管路と、一端を前記第2の流入弁
と前記第2のホイールシリンダとの間の第2の枝管路
に、他端を第1の管路における前記マスタシリンダと前
記切替弁との間に接続される第4の管路と、前記第3の
管路に配設され、前記第1のホイールシリンダ側から前
記マスタシリンダ側へのブレーキ液の連通を許容する第
1の逆止弁と、前記第4の管路に配設され、前記第2の
ホイールシリンダ側から前記マスタシリンダ側へのブレ
ーキ液の連通を許容する第2の逆止弁と、を有すること
を特徴とする請求項1もしくは請求項2もしくは請求項
3もしくは請求項4に記載のアンチスキッド液圧装置を
採用するようにしてもよい。
【0011】また、前記切替弁および第1、第2の流入
弁が、ブレーキ液を遮断した際に、前記流出弁、ポンプ
およびリザーバ間の接続を構成している管路によって、
前記ポンプから吐出されるブレーキ液を、連通状態にさ
れた前記流出弁を通して前記リザーバへ還流する還流路
が形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
いずれかに記載のアンチスキッド液圧装置を採用するよ
うにしてもよい。
【0012】また、前記第1の管路は、前記第1あるい
は第2のホイールシリンダの増圧時には前記マスタシリ
ンダもしくはポンプから圧送されるブレーキ液を前記第
1あるいは第2の流入弁を通して前記第1あるいは第2
のホイールシリンダへ送り、且つ前記第1あるいは第2
のホイールシリンダの減圧の際には前記第1あるいは第
2のホイールシリンダのブレーキ液を前記第1、第2の
流入弁あるいは前記流出弁を通して前記リザーバへ返流
する送返管路であることを特徴とする請求項1乃至請求
項6のいずれかに記載のアンチスキッド液圧装置を採用
するようにしてもよい。
【0013】また、前記第3および第4の管路は、それ
ぞれ逆止弁が配設されている部位から第1の管路に接続
される部位までは共通の管路にて形成されていることを
特徴とする請求項5に記載のアンチスキッド液圧装置を
採用するようにしてもよい。また、ブレーキペダルの踏
み込みによりブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ
と、前記マスタシリンダからのブレーキ液圧を第1のホ
イールシリンダおよび第2のホイールシリンダに送るた
めに中途から分岐した第1の枝管路と第2の枝管路とを
有する第1の管路と、前記第1の管路における前記マス
ターシリンダと分岐点との間に配設され、前記マスタシ
リンダからのブレーキ液を連通あるいは遮断する切替弁
と、前記第1の管路における第1の枝管路に配設され、
前記第1のホイールシリンダへのブレーキ液の連通およ
び遮断を行う第1の流入弁と、前記第1の管路における
第1の枝管路に配設され、前記第2のホイールシリンダ
へのブレーキ液の連通および遮断を行う第2の流入弁
と、前記第1の管路における前記切替弁と前記第1の流
入弁もしくは第2の流入弁との間から延び、ブレーキ液
を貯留するリザーバと接続される第2の管路と、前記第
2の管路に接続され、前記第1および第2のホイールシ
リンダにブレーキ液を送るポンプと、前記第1のホイー
ルシリンダとリザーバとの間の管路を連通あるいは遮断
する第1の流出弁と、前記第2のホイールシリンダとリ
ザーバとの間の管路を連通あるいは遮断する第2の流出
弁とを備えることを特徴とするアンチスキッド液圧制御
装置を採用するようにしてもよい。
【0014】また、前記切替弁に対して、前記ポンプ側
から前記マスタシリンダ側へのブレーキ液の流動を許容
する逆止弁が並列に接続されていることを特徴とする請
求項9に記載のアンチスキッド液圧装置を採用するよう
にしてもよい。また、前記第1のホイールシリンダ内お
よび前記第2のホイールシリンダ内のブレーキ液を、前
記マスタシリンダへ返流することができるように各管路
が設けられ、この各管路には、それぞれホイールシリン
ダ側からマスタシリンダ側へのブレーキ液の流動を許容
する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項9
もしくは請求項10に記載のアンチスキッド液圧装置を
採用するようにしてもよい。
【0015】
【作用】上記構成によるアンチスキッド液圧装置の作用
を以下に説明する。請求項1に記載の装置において、切
替弁は、アンチスキッド制御が実行されていない通常時
には連通状態とされ、マスタシリンダからのブレーキ液
圧をホイールシリンダ方向に連通する。この際、第1、
第2の流入弁は連通状態とされ、また、流出弁は遮断状
態となっている。アンチスキッド制御が開始されると、
切替弁は遮断状態となり、マスタシリンダからのブレー
キ液圧を遮断する。アンチスキッド制御開始後、ホイー
ルシリンダ圧を保持する際には、第1、第2の流入弁は
遮断状態とされ、且つ流出弁は連通状態とされる。この
際、ポンプから吐出されるブレーキ液は、ポンプが流出
弁と並列接続されているために、流出弁を通過してリザ
ーバに還流される。アンチスキッド制御中における第1
もしくは第2のホイールシリンダのブレーキ液圧の増圧
は、ポンプから送られるブレーキ液によって行われ、こ
の際、流出弁は遮断状態、第1、第2の流入弁は連通状
態とされる。この増圧時のブレーキ液は、第2の管路か
ら第1の管路を通って各ホイールシリンダに送られる。
また、アンチスキッド制御中における第1、第2のホイ
ールシリンダのブレーキ液圧の減圧は、第1、第2のホ
イールシリンダのブレーキ液を抜くことによって行われ
るが、この際流出弁、および第1、第2の流入弁は連通
状態とされる。この減圧時においては、各ホイールシリ
ンダのブレーキ液が、前記第1、第2の流入弁および流
出弁が連通状態とされることによって第1の管路から第
2の管路に返流される。すなわち、前述のように、ポン
プと流出弁が並列接続されているため、ポンプによるリ
ザーバからのブレーキ液の汲み上げと、流出弁を通すブ
レーキ液のリザーバへの返送とを同時に行え、ホイール
シリンダ圧の増圧と減圧とにおけるブレーキ液の伝達も
第1の管路によって行うことができる。このように、第
1、第2のホイールシリンダの圧力を増圧する際のブレ
ーキ液の伝達管路と減圧する際のブレーキ液の伝達管路
とを同一の管路とすると、ブレーキ液の連通、遮断を実
行する弁数を減少させることができる。なお、第1の流
入弁、第2の流入弁をそれぞれ独立して制御できるた
め、各ホイールシリンダを異なる圧力に設定することが
可能である。
【0016】また、請求項2によれば、上述の如く逆止
弁が設けられている。この逆止弁は、第1、第2の流入
弁、切替弁、流出弁がすべて遮断された場合に備えて設
けられ、ポンプから吐出されるブレーキ液をマスターシ
リンダに逃がし、管路の損傷を防止している。また、ア
ンチスキッド制御中における第1、第2のホイールシリ
ンダの減圧時に、第1、第2のホイールシリンダからの
ブレーキ液のリザーバへの還流量が増大し、リザーバの
容量を越える際には、第1と第2の流入弁および流出弁
を遮断状態とし、逆止弁を通して、マスタシリンダへブ
レーキ液を送り、リザーバ内の一部ブレーキ液を減少す
る。なお、この逆止弁は、マスタシリンダからのブレー
キ液の連通は実行しないように配設されている。
【0017】また、請求項3および請求項4に記載のよ
うに、ポンプの吐出側と吸引側とを結ぶ管路に所定ブレ
ーキ液圧が加わった場合にのみブレーキ液の流動を許容
するリリーフ弁を配設した場合においても、第1、第2
の流入弁、切替弁、流出弁がすべて遮断され管路中のブ
レーキ液圧が上昇した場合に、ポンプから吐出されるブ
レーキ液をポンプの吸引側に逃がし、管路の損傷を防止
することが可能である。
【0018】また、請求項5によれば、第1および第2
の逆止弁が配設されている。アンチスキッド制御中に車
両の運転者がブレーキペダルの踏力を緩めた際には、第
1および第2のホイールシリンダ内のブレーキ液をマス
タシリンダ内に還流する。これによって車輪のスリップ
状態が緩和された際には、アンチスキッド制御は終了す
る。このように運転者の意思、すなわち運転者のブレー
キペダル操作を尊重したブレーキ制御を実行することも
できる。
【0019】
【実施例】以上のように構成される本発明のアンチスキ
ッド液圧装置の一実施例を、図面に基づいて以下に説明
する。本第1実施例のブレーキシステムは、右前輪、左
前輪、および両後輪の各ブレーキ配管系からなるが、図
1には左右前輪に対するブレーキ配管系を示す。なお、
両後輪に対するブレーキ配管系は、前記左右前輪に対す
るブレーキ配管系と同様の構成を採用することができ
る。
【0020】図1において、ブレーキペダル1は独自の
リザーバを有するマスタシリンダ2に連結されている。
運転者等がブレーキペダル1を踏み込むことによりマス
タシリンダ2に発生するブレーキ液圧は、後述する管路
を通って右前輪に対する第1のホイールシリンダ3へ伝
達され、ブレーキ作用が行われる。また、同様にマスタ
シリンダ2に発生するブレーキ液圧は、後述する管路を
通って左前輪に対する第2のホイールシリンダ4へ伝達
され、ブレーキ作用が行われる。
【0021】マスタシリンダ2の出口ポートから延びる
管路20の端部は切替弁5に接続されている。切替弁5
から延びる配管は、管路21、22、23、24、にて
第1、第2のホイールシリンダ3、4と接続され、各ホ
イールシリンダ3、4にマスターシリンダ2からのブレ
ーキ液を供給する。なお、これら間の20、21、2
2、23、24にて第1の管路を構成している。切替弁
5から延びる第1の管路では、管路22の端部にて枝分
かれし、管路23および管路24は、それぞれ第1、第
2のホイールシリンダ3、4にブレーキ液を供給する第
1の枝管路と第2の枝管路とを構成している。第1の枝
管路における管路23の途中には第1の流入弁9が配設
され、第1のホイールシリンダ3側とマスタシリンダ2
側とのブレーキ液の連通および遮断を行っている。ま
た、第2の枝管路における管路24の途中には第2の流
入弁10が配設され、第2のホイールシリンダ4側とマ
スタシリンダ2側とのブレーキ液の連通および遮断を行
っている。
【0022】第1の管路における前記管路21と管路2
2との境界には、リザーバ7と連通する管路25が接続
されている。この管路25は、リザーバ7から、各ホイ
ールシリンダ3、4へブレーキ液を供給する第2の管路
を構成している。管路25にはブレーキ液のリザーバ7
への流入流出を制限するために管路25を連通、遮断す
る流出弁6が配設されている。また、この流出弁6と並
列に、ポンプ8が管路26によって接続されている。こ
のポンプ8は、リザーバ7のブレーキ液を汲み上げ、各
ホイールシリンダ3、4に供給する。
【0023】前記切替弁5に並列に、管路27によって
逆止弁11が接続されている。この逆止弁11は、ホイ
ールシリンダ3、4側、およびポンプ8側からのブレー
キ液のマスタシリンダ2側への流動のみを許可するよう
に配設されている。すなわち、逆止弁11の入力ポート
側は管路21と、また出力ポート側は管路20と接続さ
れている。
【0024】前記管路23における第1のホイールシリ
ンダ3と第1の流入弁9との間から延びる管路30の端
部には、第1の逆止弁12が接続される。また、前記管
路24における第2のホイールシリンダ4と第2の流入
弁10との間から延びる管路31の端部には、第2の逆
止弁13が接続される。これら第1、第2の逆止弁1
2、13は管路32によって連通しており、この管路3
2に一端を接続される管路33の他端は、前記管路20
に接続されている。このように接続される逆止弁12、
13は、それぞれ第1、第2のホイールシリンダ3、4
側からマスタシリンダ2側へのブレーキ液の流動を許容
する。すなわち、第1、第2の逆止弁12、13は、管
路30、31から管路32へのブレーキ液の流動のみを
許容する。
【0025】切替弁5、流出弁6および第1第2の流入
弁9、10は、それぞれ2ポート2位置弁であり、その
弁体は、図示しない制御部により電力を供給された時、
ソレノイドが励磁することによって変化してポートを切
替える。なお、各弁の非作動時では、ポートは図示位置
にある。なお、各弁5には、このような電磁弁の他に、
機械式弁を採用するようにしてもよい。
【0026】以上の構成を有する本第1実施例は、次の
ように作動する。切替弁5、流出弁6、および第1、第
2の流入弁9、10はそれぞれ、図2に示されるように
してそれぞれの管路を連通あるいは遮断する。通常のブ
レーキ作用時、これらの各弁5、6、9、10は図1の
図示位置にあり、図2aに示すように、切替弁5は管路
20と管路21とを連通し、流出弁6は管路25を遮断
し、第1、第2の流入弁9、10はそれぞれ管路23と
管路24を連通する。したがって、ブレーキペダル1に
踏力が加えられることによりマスタシリンダ2に発生す
るブレーキ液圧は、管路20、22、第1、第2の流入
弁9、10、および管路23、24を通って、第1、第
2のホイールシリンダ3、4へ導かれる。
【0027】ここで図示しないセンサによって、例えば
車輪速と車速との関係から車輪がロックしそうになるこ
とを検知すると、ロックを回避し、車輪を最適スリップ
状態に近づけるアンチスキッド制御が実行される。この
ようなアンチスキッド制御において、第1および第2の
ホイールシリンダ9、10に加わるブレーキ液圧は、そ
れぞれ図2a〜gに示すように保持、増圧あるいは減圧
の各アンチスキッド制御モードに制御される。前記第
1、第2のホイールシリンダ9、10のブレーキ液圧
が、このような各モードに制御される際の各弁5、6、
9、10の作用を以下に説明する。なお、このアンチス
キッド制御が開始されると同時にポンプ8は回転を開始
し、リザーバ7内のブレーキ液の吸い込みおよび吐出を
実行する。
【0028】図2bに示すように、第1、第2の各ホイ
ールシリンダ9、10に加わるブレーキ液圧を保持する
アンチスキッド制御モードにおいては、切替弁5、第1
および第2の流入弁9、10を遮断状態とし、流出弁6
を連通状態とする。なお、アンチスキッド制御中におい
てはマスタシリンダ2からのブレーキ液圧を遮断するた
めに、切替弁5は遮断状態とされる。また、この際、流
出弁6は連通状態となっているが、これによって、ポン
プ8から吐出されるブレーキ液をリザーバ7に還流する
ことができる。すなわち、ポンプ8が流出弁6と並列に
接続され、ポンプ8からの吐出ブレーキ液の還流路が管
路25、26によって形成されていることによって、ポ
ンプ8から吐出されるブレーキ液がマスターシリンダ2
および各管路中に高圧に貯留されることがなくなり、前
記保持モードを実現することができる。
【0029】次に、図2dに示すように、第1および第
2のホイールシリンダ3、4の双方の圧力を減圧するモ
ードにおける各弁5、6、9、10の作動について説明
する。図から分かるように、第1、第2の流入弁9、1
0および流出弁6は、ともに連通状態であり、各ホイー
ルシリンダ3、4のブレーキ液は、管路23、24、各
流入弁9、10、管路22、25、流出弁6を通ってリ
ザーバ7に返送される。この際にもポンプ8からはブレ
ーキ液が吐出されているが、各ホイールシリンダ3、4
内におけるブレーキ液の解放の速さの方が早いので、各
ホイールシリンダ3、4は確実に減圧される。このよう
なホイール圧の減圧は、例えば車輪のロック状態のよう
に車輪のスリップ率が高くなった場合に実行され、車輪
速度の回復を促すために行われる。
【0030】次に、図2cおよびeに示すように、第1
あるいは第2のホイールシリンダ3、4の一方の圧力を
保持し、残る一方の圧力を減圧するモードにおける各弁
5、6、9、10の作動を説明する。図からわかるよう
に、いずれの場合においても流出弁6は連通されてお
り、また、第1および第2の流入弁では保持モードとす
るホイールシリンダに対する流入弁は遮断状態とされ、
減圧モードとするホイールシリンダに対する流入弁は連
通状態とされる。すなわち、第1のホイールシリンダの
圧力を保持モードとし、第2のホイールシリンダの圧力
を減圧モードとする際には、第1の流入弁は遮断状態、
第2の流入弁は連通状態とされる。また、第1のホイー
ルシリンダの圧力を減圧モードとし、第2のホイールシ
リンダの圧力を保持モードとする際には、第1の流入弁
は連通状態、第2の流入弁は遮断状態とされる。このよ
うに、各ホイールシリンダ9、10の圧力モードが異な
るように制御される場合というのは、例えば車両の左右
の車輪下において路面状態が異なることによって、左右
車輪におけるスリップ率すなわち左右車輪の制動状態が
相違する際である。この際には、各ホイールシリンダ
3、4の圧力モードを異なるように制御し、左右車輪を
最適な制動状態になるようにする。
【0031】また、左右車輪下の路面状態が異なる際に
は、図2fおよびgに示すように、第1あるいは第2の
ホイールシリンダ3、4の一方の圧力を保持し、残る一
方の圧力を増圧するモードを用いる場合もある。この際
の各弁5、6、9、10の作動を説明する。図からわか
るように、いずれの場合においても流出弁6は遮断され
ており、また、第1および第2の流入弁では保持モード
とするホイールシリンダに対する流入弁は遮断状態とさ
れ、増圧モードとするホイールシリンダに対する流入弁
は連通状態とされる。すなわち、第1のホイールシリン
ダの圧力を増圧モードとし、第2のホイールシリンダの
圧力を保持モードとする際には、第1の流入弁は連通状
態、第2の流入弁は遮断状態とされる。また、第1のホ
イールシリンダの圧力を保持モードとし、第2のホイー
ルシリンダの圧力を増圧モードとする際には、第1の流
入弁は遮断状態、第2の流入弁は連通状態とされる。
【0032】このように、第1のホイールシリンダ3と
第2のホイールシリンダ4とは、互いに異なる独立した
圧力モードを採ることができるが、これは、各ホイール
シリンダ3もしくは4に対応した各流入弁9、10が存
在し、この流入弁9、10は独立して各ホイールシリン
ダ3、4の圧力を制御することができるからである。次
に、逆止弁11の作用について、以下に説明する。
【0033】アンチスキッド制御中において、各弁5、
6、9、10は、上述のように制御部によって制御され
るが、図2に示したように、正常な制御では各弁5、
6、9、10がすべて遮断状態とされることはない。し
かしながら、各弁5、6、9、10が制御部から制御信
号を受けて作動を開始するまでの所要時間の誤差等によ
って、瞬間的に各弁が全て遮断状態となる場合が考えら
れる。このような場合に、もし逆止弁11が存在しない
とすると、管路26、管路25のホイールシリンダ側、
および各管路21、23、24にのみ、ポンプから吐出
されるブレーキ液が送られ、所定の圧力以上となった場
合に各管路に異常が発生する可能性がある。しかしなが
ら、切替弁5に並列に逆止弁11が設けられ、管路21
から管路20へのブレーキ液の流動を許容すれば、この
ような場合にも、ブレーキ液がマスタシリンダ2へ送ら
れるため、各管路の故障等を防止することができる。
【0034】なお、この逆止弁11は、各管路の強度を
充分に高めたり、制御部等によって各弁5、6、9、1
0の作動を観察し上述の全遮断状態を起こさないように
したりすれば図1の油圧回路から省略することも可能で
ある。次に、第1の逆止弁12および第2の逆止弁13
の作用について、以下に説明する。
【0035】上述の如く、第1、第2の逆止弁12、1
3は各管路30、31、32、33によって接続されて
いる。ブレーキペダル1が踏まれ、車輪がロック状態に
陥った場合等においてアンチスキッド制御が始まるが、
このアンチスキッド制御中に運転者によってブレーキペ
ダル1の踏力が弱められた場合、運転者の意思を反映し
て、各ホイールシリンダ3、4の圧力を低下させる必要
がある。すなわち、運転者がブレーキペダル1の踏力を
弱めたにも関わらず、例えばアンチスキッド制御によっ
て各ホイールシリンダ3、4の圧力が増圧され続けると
すると、運転者は違和感を覚えることとなる。よって、
この違和感を無くすために、ブレーキペダル1の踏力が
弱められ、マスタシリンダ2内の圧力が低下した際に
は、各ホイールシリンダ3、4からブレーキ液を抜く必
要がある。よって、上述のように、管路23、24か
ら、管路30、31、32、33および逆止弁12、1
3が配設されている。ここで、管路33が管路20に接
続されていることによって、ホイールシリンダ3、4か
らのブレーキ液はマスタシリンダ2へ送られ、運転者は
ブレーキペダル1の戻りを実感することができる。ま
た、逆止弁12、13は、それぞれ管路30、31から
管路32へのブレーキ液の流動のみを許可しているた
め、アンチスキッド制御が開始されてからも、運転者に
よってブレーキペダル1が踏まれている際においても、
マスタシリンダ2からのブレーキ液圧は管路33、3
2、31、30を通って、各ホイールシリンダ3、4に
伝達されない。また、逆止弁12、13が、それぞれ管
路29、30に、第1のホイールシリンダ3および第1
の流入弁9と、第2のホイールシリンダ4および第1の
流入弁10とに対して配設されているため、管路23、
30と管路24、31との間のブレーキ液の流動を禁止
することを可能としている。すなわち、例えばこのよう
にブレーキ液が流動が許可されているとすると、第1、
第2の流入弁9、10によって、第1のホイールシリン
ダの圧力と第2のホイールシリンダの圧力とを独立に制
御することが不可能となってしまうが、これを回避して
いる。
【0036】なお、上述の制御部等によって、運転者が
ブレーキペダル1の踏力を弱めたことを検知して各弁
5、9、10をすべて連通状態とし、通常ブレーキ状態
とすることができる場合等には、各管路30、31、3
2、33、および各逆止弁12、13を省略することが
できる。上述のように構成され作用する第1実施例にお
けるアンチスキッド液圧装置が奏する効果を以下に説明
する。
【0037】以上のように、ポンプ8から吐出されるブ
レーキ液をリザーバ7に還流する還流路が形成され各ホ
イールシリンダ3、4の減増圧時のブレーキ液の伝達を
管路22にて行うことによって、1つの配管系における
必要電磁弁数が4個で済み、従来と比較すると2個も減
らすことが可能である。よって、アンチスキッド液圧装
置の低コスト化、および小型化を実現することが可能で
ある。
【0038】また、アンチスキッド制御が開始された以
後、切替弁5が、マスタシリンダ2が発生するブレーキ
液圧をカットするため、このブレーキ液圧に、負けない
圧力を発生する強力なポンプを採用する必要がなく、ポ
ンプ8に低出力のポンプを採用できる。よって、これに
よってもアンチスキッド液圧装置の低コスト化を実現さ
せている。
【0039】次に、本発明の第2実施例について、図3
を用いて説明する。なお、上述の第1実施例において説
明した構成と同様の機能を成す構成については、同様の
符号にて記し、且つ詳述を省くこととする。図3に示す
本第2実施例におけるブレーキシステムは、上記第1実
施例と同様、2系統のブレーキ配管系のうちの片方を示
したものである。
【0040】図3において、マスタシリンダ2の出口ポ
ートから延びる管路20には、切替弁6が配設され、且
つこの切替弁6と並列に逆止弁11が接続されている。
第1の管路を構成する管路21から延びる管路60は、
それぞれ端部をポンプ8の吐出側ポート、第1の流入弁
9および第2の流入弁10に接続されている。ポンプ8
のブレーキ液の吸い込み側ポートから延びる管路61
は、リザーバ7に接続され、これを通って、ブレーキ液
がポンプ8に供給される。すなわち、これら管路60、
61によって第2の管路が構成されている。管路21か
らは、枝管路として管路23、24が延びて、各ホイー
ルシリンダ3、4と接続されている。管路23には第1
の流入弁9が配設され、また、管路24には第2の流入
弁10が配設されている。これら第1、第2の流入弁
9、10は、各ホイールシリンダ3、4内のブレーキ液
のリザーバ7側への連通および遮断を行っている。な
お、管路23、24には、第1実施例と同様、管路3
0、31、逆止弁12、13、管路32、33が接続さ
れ、管路32の端部は管路20に接続されている。
【0041】管路23におけるホイールシリンダ3と第
1の流入弁9との間から延びる管路62の他端は管路6
1と接続されている。この管路62には第1の流出弁5
0が配設され、第1のホイールシリンダ3側からリザー
バ7側へのブレーキ液の連通、遮断を行っている。ま
た、管路24におけるホイールシリンダ4と第2の流入
弁10との間から延びる管路63の他端は管路61と接
続されている。この管路63には第2の流出弁51が配
設され、第2のホイールシリンダ4側からリザーバ7側
へのブレーキ液の連通、遮断を行っている。
【0042】このように構成されるアンチスキッド液圧
装置においても、上記第1実施例のように、第1および
第2のホイールシリンダ3、4の圧力を、第1、第2の
各流入弁9、10および第1、第2の各流出弁50、5
1とによって独立に制御することができる。すなわち、
第1の流入弁9と第1の流出弁50にて、第1のホイー
ルシリンダ3の圧力を制御することができ、また、第2
の流入弁10と第2の流出弁51にて、第2のホイール
シリンダ4の圧力を制御することができる。なお、この
第2実施例において、第1、第2の流出弁50、51
は、それに対応する各ホイールシリンダ3、4の保持モ
ード時には遮断状態とされ、増圧モード時には遮断状態
とされ、減圧モード時には連通状態とされる。この際の
保持モード時には、各弁6、9、10、50、51が全
て遮断状態とされるが、この時、ポンプ8から吐出され
るブレーキ液は、逆止弁21を通ってマスタシリンダ2
に送られることとなる。
【0043】以上のように構成されるアンチスキッド液
圧装置においても、従来のものと比較して1つの配管系
における必要電磁弁数が5個で済み、従来と比較すると
2個も減らすことが可能である。よって、アンチスキッ
ド液圧装置の低コスト化、および小型化を実現すること
が可能である。本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、以下のように種々変形可能である。例えば、図
4に示すように、ポンプ8に並列に接続される管路27
aおよびこの管路27aに配設されるリリーフ弁11a
を構成するようにしてもよい。これらリリーフ弁11a
および管路27aは、第1実施例における逆止弁11お
よび管路27と同様の作用効果を発揮するものである。
この際、リリーフ弁11aは、ポンプ8のブレーキ液の
吐出側から吸引側へのブレーキ液の流動を許容するよう
に配設される。また、このリリーフ弁11aは、ポンプ
8の吐出側の管路において所定のブレーキ液圧以上にな
った場合にのみポンプ8の吐出側から吸引側へのブレー
キ液の流動を許容する。このように、管路27aおよび
リリーフ弁11aを接続した場合においても、切替弁
5、第1、第2の流入弁9、10および流出弁6が全て
遮断状態となりポンプ8から吐出されるブレーキ液によ
って各管路中のブレーキ液圧が上昇した際には、前記リ
リーフ弁11aを通ってポンプ8の吸引側にブレーキ液
を流動することができる。なお、管路27aは、図示の
ように、管路26に接続される必要はなく、例えばポン
プの吐出側に接続される端部は管路21、22もしくは
管路25における流出弁6のホイールシリンダ側と接続
されるようにし、他方の端部は管路25における流出弁
6とリザーバ7との間もしくは、管路26におけるポン
プ8の吸引側に接続されるようにしてもよい。
【0044】また、上記実施例では、左右前輪、左右後
輪の2配管系を有するブレーキシステムの片方に、本発
明によるアンチスキッド液圧装置を採用したが、これに
限らず、右前輪左後輪、左前輪右後輪の配管系を有する
ブレーキシステムの片方の配管系に適用するようにして
も、同様の効果を得ることができる。また、車両のブレ
ーキ系を3チャンネルにて構成する場合について以下に
述べる。例えば左右前輪を独立制御して2チャンネル、
左右後輪を同時制御して1チャンネル使用する車両で
は、左右前輪に対して上述の第1もしくは第2実施例の
アンチスキッド液圧装置を用い、左右後輪に対しては、
図5に示すアンチスキッド液圧装置を採用するようにし
てもよい。この図5に示すアンチスキッド液圧装置で
は、左右の車輪を同時制御するものを対象としているた
め、両ホイールシリンダ3、4の双方を1つの流入弁9
aにて制御することができる。また、管路100にて各
ホイールシリンダ3、4を接続し、ホイールシリンダ
3、4の圧力を同時に抜くことができるため、1つの逆
止弁12aを配設すればよい。よって、図5のアンチス
キッド液圧装置では、第1実施例と比べて、必要電磁弁
数は1個、逆止弁数も1個減らすことができる。なお、
左右前輪同時制御、左右後輪同時制御を行うような2チ
ャンネル性のアンチスキッド液圧装置においては、図5
にて示したものを2つ採用するようにしてもよい。この
ようにすれば、さらに電磁弁数および逆止弁数を減少さ
せ、低コスト、小型化を促進することができる。
【0045】また、アンチスキッド制御中における各ホ
イールシリンダ3、4の減圧時に、各ホイールシリンダ
3、4からリザーバ7への環流量が増大し、リザーバ7
が満杯になった際には、図2hに示すように、各弁5、
6、9、10を制御するようにしてもよい。即ち、リザ
ーバ7のブレーキ液量を図示しない電子制御装置等にて
検知し、所定量以上貯留されている際には、切替弁5を
断続的に連通状態とし、他の弁6、9、10を遮断状態
とする。このようにすれば、各ホイールシリンダ3、4
の保持モードにおいて、リザーバ7からブレーキ液をマ
スタシリンダ2に送ることができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキ液の連通およ
び遮断を行う弁の数を減少させ、よりコストを抑え、且
つ小型化することが可能なアンチスキッド液圧制御装置
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す油圧回路図である。
【図2】第1実施例におけるアンチスキッド液圧装置の
各弁の作動を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す油圧回路図である。
【図4】他の実施例を示す油圧回路図である。
【図5】他の実施例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 第1のホイールシリンダ 4 第2のホイールシリンダ 5 切替弁 6 流出弁 7 リザーバ 8 ポンプ 9 第1の流入弁 10 第2の流入弁 11 逆止弁 12 第1の逆止弁 13 第2の逆止弁 20、21、23、24 第1の管路 25 第2の管路 23 第1の枝管路 24 第2の枝管路 30、31、32 第4の管路 32 第5の管路 50 第1の流出弁 51 第2の流出弁 11a リリーフ弁 27a 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 俊哉 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込みによりブレー
    キ液圧を発生するマスタシリンダと、 前記マスタシリンダからのブレーキ液圧を第1のホイー
    ルシリンダおよび第2のホイールシリンダに送るために
    中途から分岐した第1の枝管路と第2の枝管路とを有す
    る第1の管路と、 前記第1の管路における前記マスターシリンダと分岐点
    との間に配設され、前記マスタシリンダからのブレーキ
    液を連通あるいは遮断する切替弁と、 前記第1の管路における第1の枝管路に配設され、前記
    第1のホイールシリンダへのブレーキ液の連通および遮
    断を行う第1の流入弁と、 前記第1の管路における第2の枝管路に配設され、前記
    第2のホイールシリンダへのブレーキ液の連通および遮
    断を行う第2の流入弁と、 前記第1の管路における前記切替弁と前記第1の流入弁
    もしくは第2の流入弁との間から延び、ブレーキ液を貯
    留するリザーバと接続される第2の管路と、 前記第2の管路に接続され、前記第2の管路におけるブ
    レーキ液の連通あるいは遮断を行う流出弁と、 前記流出弁に並列に接続され、前記第1および第2のホ
    イールシリンダにブレーキ液を送るポンプと、を備える
    ことを特徴とするアンチスキッド液圧装置。
  2. 【請求項2】 前記切替弁には、前記第ポンプ側から前
    記マスタシリンダ側へのブレーキ液の連通を許容する逆
    止弁が並列に接続されていることを特徴とする請求項1
    に記載のアンチスキッド液圧装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の管路あるいは第2の管路中に
    は、前記ポンプにおけるブレーキ液の吐出側から吸引側
    に連通する管路が接続され、 この管路には、前記ポンプの吐出側の管路内におけるブ
    レーキ液圧が所定値以上になった場合に前記吐出側から
    吸引側方向へのブレーキ液の流動を許容するリリーフ弁
    が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のア
    ンチスキッド液圧装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の管路あるいは第2の管路にお
    いて、前記ポンプのブレーキ液の吐出側における前記切
    替弁、流出弁および第1、第2の流入弁に囲まれる管路
    中から前記ポンプのブレーキ液の吸引側における前記ポ
    ンプの吐出側、リザーバおよび流出弁に囲まれる管路に
    連通する管路が接続され、 この管路には、前記ポンプの吐出側の管路内におけるブ
    レーキ液圧が所定値以上になった場合に前記吐出側から
    吸引側方向へのブレーキ液の流動を許容するリリーフ弁
    が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のア
    ンチスキッド液圧装置。
  5. 【請求項5】 一端を前記第1の流入弁と前記第1のホ
    イールシリンダとの間の第1の枝管路に、他端を第1の
    管路における前記マスタシリンダと前記切替弁との間に
    接続される第3の管路と、 一端を前記第2の流入弁と前記第2のホイールシリンダ
    との間の第2の枝管路に、他端を第1の管路における前
    記マスタシリンダと前記切替弁との間に接続される第4
    の管路と、 前記第3の管路に配設され、前記第1のホイールシリン
    ダ側から前記マスタシリンダ側へのブレーキ液の連通を
    許容する第1の逆止弁と、 前記第4の管路に配設され、前記第2のホイールシリン
    ダ側から前記マスタシリンダ側へのブレーキ液の連通を
    許容する第2の逆止弁と、を有することを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2もしくは請求項3もしくは請求
    項4に記載のアンチスキッド液圧装置。
  6. 【請求項6】 前記切替弁および第1、第2の流入弁
    が、ブレーキ液を遮断した際に、前記流出弁、ポンプお
    よびリザーバ間の接続を構成している管路によって、前
    記ポンプから吐出されるブレーキ液を、連通状態にされ
    た前記流出弁を通して前記リザーバへ還流する還流路が
    形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のアンチスキッド液圧装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の管路は、前記第1あるいは第
    2のホイールシリンダの増圧時には前記マスタシリンダ
    もしくはポンプから圧送されるブレーキ液を前記第1あ
    るいは第2の流入弁を通して前記第1あるいは第2のホ
    イールシリンダへ送り、 且つ前記第1あるいは第2のホイールシリンダの減圧の
    際には前記第1あるいは第2のホイールシリンダのブレ
    ーキ液を前記第1、第2の流入弁あるいは前記流出弁を
    通して前記リザーバへ返流する送返管路であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のアン
    チスキッド液圧装置。
  8. 【請求項8】 前記第3および第4の管路は、それぞれ
    逆止弁が配設されている部位から第1の管路に接続され
    る部位までは共通の管路にて形成されていることを特徴
    とする請求項5に記載のアンチスキッド液圧装置。
  9. 【請求項9】 ブレーキペダルの踏み込みによりブレー
    キ液圧を発生するマスタシリンダと、 前記マスタシリンダからのブレーキ液圧を第1のホイー
    ルシリンダおよび第2のホイールシリンダに送るために
    中途から分岐した第1の枝管路と第2の枝管路とを有す
    る第1の管路と、 前記第1の管路における前記マスターシリンダと分岐点
    との間に配設され、前記マスタシリンダからのブレーキ
    液を連通あるいは遮断する切替弁と、 前記第1の管路における第1の枝管路に配設され、前記
    第1のホイールシリンダへのブレーキ液の連通および遮
    断を行う第1の流入弁と、 前記第1の管路における第1の枝管路に配設され、前記
    第2のホイールシリンダへのブレーキ液の連通および遮
    断を行う第2の流入弁と、 前記第1の管路における前記切替弁と前記第1の流入弁
    もしくは第2の流入弁との間から延び、ブレーキ液を貯
    留するリザーバと接続される第2の管路と、 前記第2の管路に接続され、前記第1および第2のホイ
    ールシリンダにブレーキ液を送るポンプと、 前記第1のホイールシリンダとリザーバとの間の管路を
    連通あるいは遮断する第1の流出弁と、 前記第2のホイールシリンダとリザーバとの間の管路を
    連通あるいは遮断する第2の流出弁と、を備えることを
    特徴とするアンチスキッド液圧制御装置。
  10. 【請求項10】 前記切替弁に対して、前記ポンプ側か
    ら前記マスタシリンダ側へのブレーキ液の流動を許容す
    る逆止弁が並列に接続されていることを特徴とする請求
    項9に記載のアンチスキッド液圧装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のホイールシリンダ内および
    前記第2のホイールシリンダ内のブレーキ液を、前記マ
    スタシリンダへ返流することができるように各管路が設
    けられ、 この各管路には、それぞれホイールシリンダ側からマス
    タシリンダ側へのブレーキ液の流動を許容する逆止弁が
    設けられていることを特徴とする請求項9もしくは請求
    項10に記載のアンチスキッド液圧装置。
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