JPH05170074A - 制動液圧制御装置 - Google Patents

制動液圧制御装置

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JPH05170074A
JPH05170074A JP34354191A JP34354191A JPH05170074A JP H05170074 A JPH05170074 A JP H05170074A JP 34354191 A JP34354191 A JP 34354191A JP 34354191 A JP34354191 A JP 34354191A JP H05170074 A JPH05170074 A JP H05170074A
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JP
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hydraulic pressure
valve
pressure
conduit
wheel cylinder
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JP34354191A
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Inventor
Hiroaki Takeuchi
内 裕 明 竹
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS制御中においてペダルフイーリングを
向上するとともにその構成を簡素化することを目的とす
る。 【構成】 マスタシリンダ2aと駆動輪側のホイールシ
リンダ(50a,50b)とを接続する管路P1を遮断
可能なカツト弁4と、その管路P1のカツト弁よりもホ
イールシリンダ側に介装されたホイールシリンダ内の液
圧を制御可能な液圧制御弁と、カツト弁と液圧制御弁と
の間の管路にパワー液圧を供給するポンプ7と、ABS
制御時にポンプ圧の最高液圧を規定するレギユレータ8
と、TRC制御時にレギユレータとリザーバとを遮断す
るリリーフ形成弁10と、リリーフ形成弁と並列に配設
されたリリーフ弁18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両発進時に生じる加
速スリツプや低μ路を走行する際の制動時の車輪ロツク
を防止する機能を有する車両の制動液圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術としては、例えば、特
開昭63−28782号公報があるが、これは、マスタ
シリンダとそれぞれのホイールシリンダとを接続する管
路に介装されたその管路を遮断および連通可能な入口側
弁と、それぞれのホイールシリンダとリザーバとを接続
する管路に介装された遮断および連通可能な出口側弁
と、リザーバ内に蓄えられた流体を昇圧して入口側弁に
供給する補助圧力発生装置と、補助液圧発生装置とマス
タシリンダとを接続する管路に介装されたリリーフ弁
と、駆動輪と従動輪とを接続する管路に介装された両者
を遮断および連通可能な電磁弁とを備えるものであり、
通常ブレーキ時には、マスタシリンダにより発生した液
圧が入口側弁を介して駆動輪のホイールシリンダおよび
電磁弁を介して従動輪のホイールシリンダに供給され
る。
【0003】アンチスキツドブレーキングシステム(以
下、単にABSと略称する。)制御中は、所定の条件に
基づいて入口側弁を遮断および連通状態にして、駆動輪
のホイールシリンダおよび従動輪のホイールシリンダと
マスタシリンダとを遮断および連通してブレーキ液圧を
保持および増圧する。また、同様にして所定の条件に基
づいて出口側弁を連通状態にすることにより、駆動輪の
ホイールシリンダおよび従動輪のホイールシリンダとリ
ザーバとを連通してブレーキ液圧を減圧するものであ
る。
【0004】トラクシヨンコントロールシステム(以
下、単にTRCと略称する。)制御中は、電磁弁を遮断
状態にして駆動輪のホイールシリンダと従動輪のホイー
ルシリンダとを遮断するとともに、補助液圧発生装置を
駆動する。補助液圧発生装置にて生じた液圧は、入口側
弁を介して駆動輪のホイールシリンダに供給されるとと
もに、リリーフ弁およびマスタシリンダを介して余剰作
動流体がリザーバに還流するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来技
術においては、ABS制御中においてホイールシリンダ
圧の減圧制御する時に、ホイールシリンダ内の液圧がリ
リーフ弁を介してマスタシリンダに供給さるので、従つ
てペダルフイーリングが悪化するという問題点があつ
た。
【0006】そこで、ABS制御中においてペダルフイ
ーリングを向上するとともにその構成を簡素化すること
を課題とする。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決す
るために本発明にて講じた第1の技術的手段は、ブレー
キペダルの踏み込み操作力に応じてブレーキ液圧を発生
する液圧発生装置と、駆動輪に配設されたホイールシリ
ンダと、液圧発生装置とホイールシリンダとを接続する
第1の管路と、第1の管路に介装された管路を遮断可能
なカツト弁と、第1の管路に配設されカツト弁とホイー
ルシリンダとの間に介装されたホイールシリンダ内の液
圧を制御可能な液圧制御弁と、カツト弁と液圧制御弁と
の間の第1の管路に第2の管路を介して所定のパワー液
圧を供給する補助圧力源と、第2の管路とリザーバとを
連通する第3の管路と、第3の管路に介装され内部を補
助圧力源により発生するパワー液圧が供給される第1の
液室および液圧発生装置により発生するブレーキ液圧が
供給される第2の液室とに区画する摺動可能に嵌挿され
たピストンと、ピストンを第1の液室に向かつて付勢す
るスプリングと、ピストンに形成されピストンが第1の
液室側に摺動している時に第3の管路を遮断するシール
部とを有するレギユレータと、第3の管路のレギユータ
とリザーバとの間に介装され液圧発生装置により発生す
るブレーキ液圧が導入されて液圧により駆動されるとと
もに駆動時には第3の管路を連通して非駆動時には第3
の管路を遮断するリリーフ形成弁と、第3の管路にリリ
ーフ形成弁と並列に配設されたリリーフ弁とを備えるよ
うにしたことである。
【0009】また、前記技術的課題を解決するために本
発明にて講じた第2の技術的手段は、ブレーキペダルの
踏み込み操作力に応じてブレーキ液圧を発生する液圧発
生装置と、駆動輪に配設されたホイールシリンダと、液
圧発生装置とホイールシリンダとを接続する第1の管路
と、所定のパワー液圧を供給する補助圧力源と、第1の
管路に介装されて駆動時には管路を遮断するとともに補
助圧力源とホイールシリンダとを接続して、非駆動時に
は液圧発生装置とホイールシリンダとを接続する第2カ
ツト弁と、第1の管路に配設されカツト弁とホイールシ
リンダとの間に介装されたホイールシリンダ内の液圧を
制御可能な液圧制御弁と、補助圧力源とリザーバとを連
通する第2の管路と、第2の管路に介装され内部を補助
圧力源により発生するパワー液圧が供給される第1の液
室および液圧発生装置により発生するブレーキ液圧が供
給される第2の液室とに区画する摺動可能に嵌挿された
ピストンと、ピストンを第1の液室に向かつて付勢する
スプリングと、ピストンに形成されピストンが第1の液
室側に摺動している時に第2の管路を遮断するシール部
とを有するレギユレータと、第2の管路のレギユレータ
とリザーバとの間に介装された液圧発生装置により発生
するブレーキ液圧が導入されて液圧により駆動され且つ
駆動時には第2の管路を連通して非駆動時には第2の管
路を遮断するリリーフ形成弁と、第2の管路にリリーフ
形成弁と並列に配設されたリリーフ弁とを備えるように
したことである。
【0010】
【作用】前記第1の技術的手段は次のように作用する。
ABS作動時およびTRC作動時に、カツト弁により液
圧発生装置とホイールシリンダとが遮断されるととも
に、ABS作動時はレギユレータにより補助圧力源の最
高液圧が規定され、TRC作動時はリリーフ形成弁およ
びリリーフ弁により補助圧力源の最高液圧が規定され
る。
【0011】また、この作用によりホイールシリンダ内
の液圧変動がマスタシリンダに供給されないので、ペダ
ルフイーリングが向上する。
【0012】前記第2の技術的手段は次のように作用す
る。ABS作動時およびTRC作動時に、第2カツト弁
により液圧発生装置とホイールシリンダとが遮断される
とともに、ABS作動時はレギユレータにより補助圧力
源の最高液圧が規定され、TRC作動時はリリーフ形成
弁およびリリーフ弁により補助圧力源の最高液圧が規定
される。また、通常ブレーキ時には、液圧発生装置とレ
ギユレータ,リリーフ形成弁およびリリーフ弁とが第2
カツト弁により遮断される。
【0013】また、この作用によりホイールシリンダ内
の液圧変動がマスタシリンダに供給されないのでペダル
フイーリングが向上するとともに、レギユレータ,リリ
ーフ形成弁およびリリーフ弁のシール等が損傷していた
場合にも、この影響を受けることなくホイールシリンダ
圧を昇圧することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明が適用された実施例を添付した
図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示すものであ
り、この第1実施例は、FR(フロントエンジンリヤド
ライブ)車で多く用いられている前後配管が形成されて
いるものであり、リヤ系統はカツト弁が配設されていな
い以外は構成が同じなのでその説明は省略して、フロン
ト系統のみ詳細に説明する。
【0016】制動液圧制御装置1は、タンデムマスタシ
リンダ(以下、単にマスタシリンダとする。)2aおよ
びブースタ2bから成り、ブレーキペダル3によつて使
用者の踏力に応じた増圧されたブレーキ液圧を発生する
液圧発生装置2と、車輪50,51にそれぞれ配設され
るホイールシリンダ50a,51aと、マスタシリンダ
2aとホイールシリンダ50a,51aを連通する管路
P1に介装されたカツト弁4、インレツト弁5a,5
b、アウトレツト弁6a,6bと、図示しないモータに
より駆動されるポンプ7と、一端にマスタシリンダ2a
にて生じるブレーキ液圧が供給されて他端にポンプ7か
ら吐出されるパワー液圧が供給されるレギユレータ8
と、レギユレータ8とリザーバ9との間に介装されたリ
リーフ形成弁10とを基本的に備えるものである。ま
た、車輪50および車輪51は駆動輪(後輪)である。
【0017】カツト弁4は、管路P1に介装されており
通常ブレーキ時には駆動されないものであり管路P1を
連通している。また、ABS制御中およびTRC制御中
には図示しないElectronic Control
Unit等の電子制御手段から出力される駆動信号に
より駆動されて管路P1を遮断している。また、カツト
弁4は、チエツク弁11が並列に配設されており、カツ
ト弁4が遮断状態においてもブレーキペダル3を踏み込
めばチエツク弁9を介してホイールシリンダ50a,5
1aにブレーキ液圧が供給されるものである。
【0018】インレツト弁5aは、管路P1に介装され
ており通常ブレーキ時(図示した状態)は駆動されずマ
スタシリンダ2aとホイールシリンダ50aとを連通し
て、ABS制御中およびTRC制御中にて、後述するよ
うに所定の条件に基づいて制御手段から出力される駆動
信号により駆動されてマスタシリンダ2aとホイールシ
リンダ50aとを遮断するものである。また、インレツ
ト弁5aは、チエツク弁12aが並列に配設されてお
り、このチエツク弁12aは、ブレーキ解除時にホイー
ルシリンダ50a内のブレーキ液圧を迅速かつ確実にマ
スタシリンダ2a側に戻す働きをするものである。
【0019】アウトレツト弁6aは、ホイールシリンダ
50aとリザーバ13とを接続する管路P2に介装され
るものであり、ABS制御中およびTRC制御中にて、
後述するように所定の条件に基づいて制御手段から出力
される駆動信号により駆動されるものである。
【0020】インレツト弁5bは、管路P1に介装され
ており通常ブレーキ時(図示した状態)は駆動されずマ
スタシリンダ2aとホイールシリンダ51aとを連通し
て、ABS制御中およびTRC制御中にて、後述するよ
うに所定の条件に基づいて制御手段から出力される駆動
信号により駆動されてマスタシリンダ2aとホイールシ
リンダ51aとを遮断するものである。また、インレツ
ト弁5bは、チエツク弁12bが並列に配設されてお
り、このチエツク弁12bは、ブレーキ解除時にホイー
ルシリンダ51a内のブレーキ液圧を迅速かつ確実にマ
スタシリンダ2aに戻す働きをするものである。
【0021】アウトレツト弁6bは、ホイールシリンダ
51aとリザーバ13とを接続する管路P2に介装され
るものであり、ABS制御中およびTRC制御中にて、
後述するように所定の条件に基づいて制御手段から出力
される駆動信号により駆動されるものである。
【0022】管路P1と管路P2とを接続する管路P3
には、ポンプ7が介装されており、このポンプ7の吐出
側の管路P3にはアキユムレータ14とおよびチエツク
弁15が介装されており、管路P3から分岐している管
路P4を介してレギユレータ8とポンプ7が接続されて
いる。
【0023】レギユレータ8は、内部に摺動可能かつ液
密的に嵌挿されるとともにポンプ圧が供給される第1液
室16およびマスタシリンダ圧が供給される第2液室1
7とを区画するピストン8aと、第2液室17に配設さ
れピストン8aを第1液室に向かつて付勢するスプリン
グ8bと有するものである。ピストン8aの先端部には
管路P4を遮断可能なシール部8cが形成されており、
ピストン8aが図示左端に移動している時には管路P4
を遮断する。従つて、ポンプ7の作動時において管路P
3およびP4を介して液室16に供給されるパワー液圧
によりピストン8aを図示右方へ移動させる付勢力が、
スプリング8bと液室17に供給されるマスタシリンダ
圧によりピストン8aを図示左方に移動させる付勢力よ
りも大きくなつた時には、そのピストン8aを図示左方
に移動させる付勢力を越えた液圧(余剰作動流体)が管
路P4、管路P2を介して再びポンプ7に還流するとと
もに、ポンプ7にて発生するパワー圧の最高液圧が規定
される。
【0024】リリーフ形成弁10は、管路P4のレギユ
レータ8とリザーバ13との間に介装されている。この
リリーフ形成弁10は、端部にマスタシリンダ圧が導入
されておりマスタシリンダ圧により駆動されるものであ
り、マスタシリンダ2aが駆動している時には管路P4
を連通して、マスタシリンダ2aが非駆動時の時は管路
P4を遮断するものである。また、リリーフ形成弁10
には、リリーフ弁18が並列に配設されている。リリー
フ弁18は、リリーフ形成弁10が遮断状態にある時
に、ポンプ7により発生するパワー液圧がリリーフ弁1
8を介してリザーバ側に流れる時に、パワー圧の最高液
圧を規定する働きをするものである。
【0025】また、管路P2のリリーフ弁18とリザー
バ13との間にチエツク弁19が配設されており、この
チエツク19は、アウトレツト弁6aおよび6bが何ら
かの原因により駆動状態のままに保持された場合に、ホ
イールシリンダ50aおよび51aとリザーバ9とを遮
断するものである。これにより、アウトレツト弁6aお
よび6bが何らかの原因により駆動状態のままに保持さ
れた場合にも、リザーバ13の作動油の収容限界に達し
てからホイールシリンダ50aおよび51a内が昇圧し
て、ノーブレーキ状態を回避できる。
【0026】次に第1実施例の作動を説明する。
【0027】通常ブレーキ時の作動について説明する。
運転者によりブレーキペダル3を踏み込まれてブースタ
2bにより助勢されたブレーキ液圧がマスタシリンダ2
aから吐出される。吐出されたブレーキ液圧は、管路P
1,カツト弁4,インレツト弁5aおよび5bを介して
ホイールシリンダ50aおよび51aに供給されて各々
ホイールシリンダ圧が昇圧されて車両を制動する。ま
た、ブレーキペダル3を戻した時は、ホイールシリンダ
50aおよび51a内のブレーキ液圧は、インレツト弁
5aおよび5b,チエツク弁12aおよび12b,カツ
ト弁4,管路P1を介してマスタシリンダ2aに戻り、
ホイールシリンダ50aおよび51a内の作動流体が降
圧してブレーキを解除する。
【0028】ABS制御の作動について説明する。低μ
路を走行中に運転者によりブレーキペダル3が踏み込ま
れて車輪のスリツプ率が所定値を越えて制御手段により
車輪がスリツプしていると判断されると、制御手段から
カツト弁4およびポンプ7に駆動信号が出力されるとと
もに、所定の条件に基づいてインレツト弁5a,5bお
よびアウトレツト弁6a,6bに駆動信号が出力され、
ホイールシリンダ50a,51a内の液圧を所定のスリ
ツプ率が得られるように増圧・保持・減圧制御する。
【0029】すなわち、増圧時は、インレツト弁5a,
5bおよびアウトレツト弁6a,6bは非駆動状態であ
り、ポンプ7により発生されたパワー液圧が、管路P
3,チエツク弁15,管路P1,インレツト弁5aおよ
び5bを介してホイールシリンダ50a内に供給されホ
イールシリンダ内の液圧が昇圧される。
【0030】保持時は、制御手段からインレツト弁5a
および5bに駆動信号が出力されて、インレツト弁5a
および5bによりホイールシリンダ50a,51aとポ
ンプ7およびマスタシリンダ2aとの連通が遮断され、
ホイールシリンダ50a,51a内のブレーキ液圧が保
持される。
【0031】減圧時は、制御手段からインレツト弁5
a,5bおよびアウトレツト弁6a,6bに駆動信号が
出力されて、ホイールシリンダ50a,51aとポンプ
7およびマスタシリンダ2aとの連通が遮断されるとと
もに、ホイールシリンダ50a,51bとリザーバ13
とが連通して、ホイールシリンダ50a,51b内のブ
レーキ液圧が減圧される。
【0032】また、レギユレータ8は、液室17にマス
タシリンダ2aから吐出されるブレーキ液圧が供給され
ており、そのブレーキ液圧およびスプリング8bの付勢
力によりポンプ7の最高液圧を規定している。また、リ
リーフ形成弁10は、マスタシリンダ圧により作動され
て管路P4を連通状態にしている。よつて、ポンプ7に
より発生したパワー液圧のレギユレータ8により規定さ
れる最高液圧を越える余剰液圧は、管路P4,レギユレ
ータ8,リリーフ形成弁10を介してリザーバ13に流
出される。
【0033】TRC制御の作動について説明する。車両
発進時などの車両加速時において車輪が加速スリツプし
ていると制御手段により判断されると、制御手段からカ
ツト弁4およびポンプ7に駆動信号が出力されるととも
に、ABS制御中と同様にインレツト弁5a,5b,ア
ウトレツト弁6a,6bに所定の条件に基づいて駆動信
号が出力され、ホイールシリンダ50a,51a内の液
圧が所定のスリツプ率が得られるように制御される。
【0034】また、このときレギユレータ8は、液室1
7にマスタシリンダ2aからブレーキ液圧が供給されて
いないので、ピストン8aがポンプ7のパワー圧により
スプリング8bの付勢力に抗して図示右方へ摺動され
て、管路P4を連通状態にしている。また、リリーフ形
成弁10は、マスタシリンダ圧が作用していないので管
路P4を遮断している。それにより、ポンプ7により発
生したパワー圧がリリーフ弁18によりその最高液圧が
規定されるとともに、ホイールシリンダ50aおよび5
1aに供給される。
【0035】次に、図2を参照して第2実施例を説明す
る。また、同じ部材には同じ符号を用いてその説明は省
略する。第2実施例の制動液圧制御装置100は、マス
タシリンダ2aとホイールシリンダ50aおよび51a
とを接続する管路P1に介装された第2カツト弁101
を備えるものである。第2カツト弁101は、ABS制
御中およびTRC制御中に制御手段から出力される駆動
信号により駆動されるものであり、駆動時はマスタシリ
ンダ2aとホイールシリンダ50aおよび51aとを遮
断するとともにポンプ7とホイールシリンダ50aおよ
び51aとを連通する。非駆動時は、マスタシリンダ2
aとホイールシリンダ50aおよび51aとを連通する
とともにポンプ7とホイールシリンダ50aおよび51
aとを遮断する。これにより、通常ブレーキ時にはマス
タシリンダ2aと管路P3が遮断されているので、マス
タシリンダ2aにて発生したブレーキ液圧が管路P3を
介してレギユレータ8,リリーフ形成弁10およびリリ
ーフ弁18に供給されないので、レギユレータ8,リリ
ーフ形成弁10およびリリーフ弁18のカツプシールが
損傷していた場合にもその影響を受けずにホイールシリ
ンダ圧を昇圧することができる。
【0036】尚、第1および第2実施例は、前後配管に
て説明したが特にこれに限定されるわけではなく、本発
明は所謂ダイアゴナル配管にも適用できる。ダイアゴナ
ル配管に本発明を適用した場合には、両系統のマスタシ
リンダと駆動輪に配設されたホイールシリンダとを接続
する管路に本発明のカツト弁および第2カツト弁を配設
して、ABS制御中およびTRC制御中に駆動されてパ
ワー液圧をホイールシリンダに供給するポンプを本発明
のレギユレータ,リリーフ形成およびリリーフ弁と並列
に配設されたリリーフ弁とを介してリザーバとを接続す
ればよいものである。
【0037】
【発明の効果】本発明は、ABS作動時およびTRC作
動時に、カツト弁により液圧発生装置とホイールシリン
ダとが遮断されるとともに、ABS作動時はレギユレー
タにより補助圧力源の最高液圧が規定され、TRC作動
時はリリーフ形成弁およびリリーフ弁により補助圧力源
の最高液圧が規定されるので、ホイールシリンダ内の液
圧変動がマスタシリンダに供給されないので、ペダルフ
イーリングが向上する。
【0038】また、ABS作動時およびTRC作動時
に、第2カツト弁により液圧発生装置とホイールシリン
ダとが遮断されるとともに、ABS作動時はレギユレー
タにより補助圧力源の最高液圧が規定され、TRC作動
時はリリーフ形成弁およびリリーフ弁により補助圧力源
の最高液圧が規定され、また、通常ブレーキ時には、液
圧発生装置とレギユレータ,リリーフ形成弁およびリリ
ーフ弁とが第2カツト弁により遮断されるので、ホイー
ルシリンダ内の液圧変動がマスタシリンダに供給されな
いのでペダルフイーリングが向上するとともに、レギユ
レータ,リリーフ形成弁およびリリーフ弁のシール等が
損傷していた場合にも、この影響を受けることなくホイ
ールシリンダ圧を昇圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制動液圧制御装置の構成を示すシ
ステム図である。
【図2】第2実施例の制動液圧制御装置の構成を示すシ
ステム図である。
【符号の説明】
1・・・制動液圧制御装置 2・・・液圧発生装置 2a・・・マスタシリンダ 2b・・・ブースタ 3・・・ブレーキペダル 4・・・カツト弁 5a,5b・・・インレツト弁(液圧制御弁) 6a,6,・・・アウトレツト弁(液圧制御弁) 7・・・ポンプ(補助圧力源) 8・・・レギユレータ 8a・・・ピストン 8b・・・スプリング 8c・・・シール部 10・・・リリーフ形成弁 13・・・リザーバ 16・・・第1の液室 17・・・第2の液室 18・・・リリーフ弁 P1・・・管路(第1の管路) P3・・・管路(第2の管路) P4・・・管路(第3の管路) 100・・・制動液圧制御装置 101・・・第2カツト弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏み込み操作力に応じ
    てブレーキ液圧を発生する液圧発生装置と、 駆動輪に配設されたホイールシリンダと、 前記液圧発生装置と前記ホイールシリンダとを接続する
    第1の管路と、 該第1の管路に介装された該管路を遮断可能なカツト弁
    と、 前記第1の管路に配設され前記カツト弁と前記ホイール
    シリンダとの間に介装された該ホイールシリンダ内の液
    圧を制御可能な液圧制御弁と、 前記カツト弁と前記液圧制御弁との間の前記第1の管路
    に第2の管路を介して所定のパワー液圧を供給する補助
    圧力源と、 前記第2の管路とリザーバとを連通する第3の管路と、 該第3の管路に介装され内部を前記補助圧力源により発
    生するパワー液圧が供給される第1の液室および前記液
    圧発生装置により発生するブレーキ液圧が供給される第
    2の液室とに区画する摺動可能に嵌挿されたピストン
    と、該ピストンを前記第1の液室に向かつて付勢するス
    プリングと、前記ピストンに形成されピストンが第1の
    液室側に摺動している時に前記第3の管路を遮断するシ
    ール部とを有するレギユレータと、 前記第3の管路の前記レギユレータと前記リザーバとの
    間に介装され前記液圧発生装置により発生するブレーキ
    液圧が導入されて該液圧により駆動されるとともに駆動
    時には前記第3の管路を連通して非駆動時には前記第3
    の管路を遮断するリリーフ形成弁と、 前記第3の管路に前記リリーフ形成弁と並列に配設され
    たリリーフ弁と、 を備える制動液圧制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキペダルの踏み込み操作力に応じ
    てブレーキ液圧を発生する液圧発生装置と、 駆動輪に配設されたホイールシリンダと、 前記液圧発生装置と前記ホイールシリンダとを接続する
    第1の管路と、 所定のパワー液圧を供給する補助圧力源と、 該第1の管路に介装されて駆動時には該管路を遮断する
    とともに前記補助圧力源とホイールシリンダとを接続し
    て、非駆動時には液圧発生装置とホイールシリンダとを
    接続する第2カツト弁と、 前記第1の管路に配設され前記カツト弁と前記ホイール
    シリンダとの間に介装された該ホイールシリンダ内の液
    圧を制御可能な液圧制御弁と、 該補助圧力源とリザーバとを連通する第2の管路と、 該第2の管路に介装され内部を前記補助圧力源により発
    生するパワー液圧が供給される第1の液室および前記液
    圧発生装置により発生するブレーキ液圧が供給される第
    2の液室とに区画する摺動可能に嵌挿されたピストン
    と、該ピストンを前記第1の液室に向かつて付勢するス
    プリングと、前記ピストンに形成されピストンが第1の
    液室側に摺動している時に前記第2の管路を遮断するシ
    ール部とを有するレギユレータと、 前記第2の管路の前記レギユレータと前記リザーバとの
    間に介装された前記液圧発生装置により発生するブレー
    キ液圧が導入されて該液圧により駆動され且つ駆動時に
    は前記第2の管路を連通して非駆動時には前記第2の管
    路を遮断するリリーフ形成弁と、 前記第2の管路に前記リリーフ形成弁と並列に配設され
    たリリーフ弁と、 を備える制動液圧制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5988773A (en) * 1996-10-17 1999-11-23 Denso Corporation Replacement-period detection method and vehicle control apparatus capable of notifying replacement period of actuator
US6024420A (en) * 1995-12-26 2000-02-15 Denso Corporation Brake control apparatus for a vehicle
US6142581A (en) * 1995-12-26 2000-11-07 Denso Corporation Hydraulic circuit having a rotary type pump and brake apparatus for a vehicle provided with the same
US6474751B1 (en) 1995-12-26 2002-11-05 Denso Corporation Hydraulic circuit having a rotary type pump and brake apparatus for a vehicle provided with the same

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