JP3518146B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JP3518146B2 JP06337496A JP6337496A JP3518146B2 JP 3518146 B2 JP3518146 B2 JP 3518146B2 JP 06337496 A JP06337496 A JP 06337496A JP 6337496 A JP6337496 A JP 6337496A JP 3518146 B2 JP3518146 B2 JP 3518146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両用のブレー
キ装置に関し、特に、高μ路等において一層高い制動力
を得ることが望まれる場合に、例えばマスタシリンダ等
によって発生されるマスタシリンダ圧よりも高いブレー
キ液圧をホイールシリンダに加えることを可能とし、高
い制動力を発揮できるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最適な制動力を得るために、ホイールシ
リンダにかかるブレーキ液圧を増大するブレーキ装置と
して、例えば特開平7−89432号公報に記載された
自動車用ブレーキ圧増大装置を挙げることができる。こ
のブレーキ装置では、乗員がペダルを最大の力で踏むこ
とをためらうパニック的制動状況においてブレーキ圧ブ
ースタによる倍力作用を増大することにより、通常のペ
ダル踏力においてホイールシリンダに加えられるホイー
ルシリンダ圧よりも大きなホイールシリンダ圧を実現し
て、高い制動力を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した装置において
は、マスタシリンダ圧を効率よく使用して制動を行なう
ことが望ましいが、その検討が十分になされていないの
が現状である。そこで本発明は、車両の制動時において
所定のブレーキ液圧発生源にて発生されたブレーキ液圧
を増幅して高い制動力を確保するとともに、マスタシリ
ンダ圧の損失を抑えて高いエネルギー効率にて制動を行
なうことができる車両用ブレーキ装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明では、ブレーキ液の配管としてX配管
が使用されている。このX配管とは、ブレーキ液圧発生
手段(例えばマスタシリンダ)と右前輪及び左後輪の制
動力発生手段(例えばホイールシリンダ)とを接続した
1系統の配管と、ブレーキ液圧発生手段と左前輪及び右
後輪の制動力発生手段とを接続した他の1系統の配管を
備えたものである。そして、圧力増圧手段(例えば比例
制御弁及びポンプ)により、管路において第1のブレー
キ液圧を発生させるブレーキ液量を所定量減少し、この
所定量のブレーキ液量を用いて制動力発生手段に加わる
ブレーキ液圧を第2のブレーキ液圧に増圧することがで
きる。つまり、第1のブレーキ液圧の増大が抑制され、
第1のブレーキ液圧を発生する負荷が軽減されるととも
に、増圧された第2のブレーキ液圧を制動力発生手段に
加えるため、(第1のブレーキ液圧による反力の発生を
防止しつつ)高充分な制動力を確保することが可能であ
る。
【0005】特に本発明では、圧力増幅手段により、各
配管系統にて前輪側又は後輪側のどちらか一方を増圧し
て、第1のブレーキ液圧より大きな第2のブレーキ液圧
を加えるとともに、残る他方の車輪には第1のブレーキ
液圧を加えている。つまり、前輪又は後輪のどちらか一
方には、マスタシリンダ圧等よりも高圧のブレーキ液圧
を加え、他方の車輪側には、マスタシリンダ圧等をその
まま加えている。そのため、マスタシリンダ圧等の損失
を少なくして、最大効率にてホイールシリンダ圧等を増
圧することができる。
【0006】請求項2の発明では、前輪側に高圧の第2
のブレーキ液圧を加えるとともに、後輪側に低圧の第1
のブレーキ液圧を加える。つまり、例えば前輪側のホイ
ールシリンダにかかるブレーキ液圧を、後輪側のホイー
ルシリンダにかかるブレーキ液圧より大きくする。
【0007】これにより、前後輪のブレーキパッド等の
構造を変更することなく、前後輪の制動力を増すことが
できるので、車両制動時に荷重移動等が発生した場合に
おいて、後輪が前輪より先にロック状態に陥ることを極
力回避する制動力配分を実現しつつ、車両全体として従
来より高い制動力を得ることができる。
【0008】請求項3の発明では、後輪側に高圧の第2
のブレーキ液圧を加え、前輪側に低圧の第1のブレーキ
液圧を加える。つまり、ここでは、前記請求項2とは逆
に、例えば後輪側のホイールシリンダにかかるブレーキ
液圧を、前輪側のホイールシリンダにかかるブレーキ液
圧より大きくする。
【0009】この場合でも、実際の制動力は、ブレーキ
パッド等の大きさにより、前輪側の方が大きくなる様に
されているので、車両制動時に荷重移動等が発生した場
合において、後輪側が前輪側より先にロック状態に陥る
ことを極力回避することができる。また特に、荷物が多
い場合には、制動時に荷重移動が少なく後輪側に大きな
荷重がかかるが、本発明は、後輪側に大きなブレーキ液
圧を加えるので、特に荷物が多い場合の制動力が向上す
るという利点がある。
【0010】請求項4の発明では、少なくとも第2のブ
レーキ液圧を加える車輪に対してアンチスキッド制御を
行なうので、制動力が高められてロック傾向が生じ易い
車輪のスリップ状態を最適にすることができ、それによ
り、高い制動性能と高いアンチスキッド性能とを両立す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用ブレーキ装
置の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に
基づいて詳細に説明する。 (第1実施例)本実施例は、ブレーキ装置の基本構成
に、アンチスキッド制御システムを組み合わせたもので
あり、ここでは、前輪駆動の4輪車において、右前輪−
左後輪、左前輪一右後輪の各配管系統を備えるX配管の
車両に、本発明による車両用ブレーキ装置を適用した例
について説明する。
【0012】a)まず、ブレーキ装置の基本構成を、図
1に示すブレーキ配管モデル図に基づいて説明する。図
1において、車両に制動力を加える際に乗員によって踏
み込まれるブレーキペダル1は、倍力装置3と接続され
ており、ブレーキペダル1に加えられる踏力及びペダル
ストロークがこの倍力装置3に伝達される。
【0013】倍力装置3は、第1室と第2室との2室を
少なくとも有しており、例えば第1室を大気圧室、第2
室を負圧室とすることができ、負圧室における負圧は、
例えばエンジンのインテークマニホールド負圧或はバキ
ュームボンプによる負圧が用いられる。この倍力装置3
では、大気圧室と負圧室の圧力差によって、乗員のペダ
ル踏力又はペダルストロークが直接倍力されて、マスタ
シリンダ5に伝達される。
【0014】マスタシリンダ5は、倍力装置3によって
倍力されたブレーキ液圧を、後述する様にブレーキ配管
全体に加えるものであり、このマスタシリンダ5には、
マスタシリンダ5内にブレーキ液を供給したり、マスタ
シリンダ5内の余剰ブレーキ液を貯溜する独自のマスタ
リザーバ7を備えている。
【0015】前記マスタシリンダ5にて発生したマスタ
シリンダ圧PUは、マスタシリンダ5と右前輪FRに配
設されてこの車輪に制動力を加える第1のホイールシリ
ンダ(W/C)8、及びマスタシリンダ5と左後輪RL
に配設されてこの車輪に制動力を加える第2のホイール
シリンダ9とを結ぶ第1の配管系統A内のブレーキ液に
伝達される。同様にマスタシリンダ圧PUは、左前輪と
右後輪とに配設された各ホイールシリンダとマスタシリ
ンダ5とを結ぶ第2の配管系統にも伝達されるが、第1
の配管系統Aと同様の構成を採用できるため、詳述しな
い。
【0016】第1の配管系統Aは、第1の配管系統Aに
配設される圧力増幅手段10によって分けられる2部位
から構成されている。即ち、第1の配管系統Aは、マス
タシリンダ5から圧力増幅手段10までの間においてマ
スタシリンダ圧PUを受ける第1の管路部位A1と、圧
力増幅手段10から第1のホイールシリンダ8までの間
の第2の管路部位A2とを有している。更に、前記第1
の管路部位A1は、マスタシリンダ5からリザーバ20
を介してポンプ15に到る第1の分岐管路部位A1a
と、マスタシリンダ5から第2のホイールシリンダ9に
到る第2の分岐管路部位A1bとを有している。
【0017】前記圧力増幅手段10は、ブレーキペダル
1が踏み込まれて第1の配管系統A内にマスタシリンダ
圧PUが発生している際に、第1の管路部位A1のブレ
ーキ液を第2の管路部位A2へ移動して、第2の管路部
位A2の圧力を第2のブレーキ液圧PLに保持する。本
実施例では、この圧力増幅手段10は、比例制御弁(P
V)13とポンプ15とによって構成されている。
【0018】ポンプ15は、比例制御弁13と並列に第
1の配管系統Aに接続され、マスタシリンダ圧PUの発
生時において、第1の管路部位A1からブレーキ液を吸
引して第2の管路部位A2へ吐出する。比例制御弁13
は、ポンプ15によって第1の管路部位A1のブレーキ
液が第2の管路部位A2へ移動されて、第2の管路部位
A2のブレーキ液圧がマスタシリンダ圧PUより大きな
第2のブレーキ液圧PLとなった場合、この差圧(PL
−PU)を保持する作用を果たす。
【0019】この様に、ポンプ15及び比例制御弁13
を備える圧力増幅手段10は、ブレーキペダル1の踏み
込みに伴って所定のマスタシリンダ圧PUとなった第1
の管路部位A1のブレーキ液を第2の管路部位A2へ移
動して、第1の管路部位A1内のブレーキ液圧を減圧す
ると同時に、第2の管路部位A2内の増幅された第2の
ブレーキ液圧PLとマスタシリンダ圧PUとの差圧を、
比例制御弁13によって維持して圧力増幅を行ってい
る。
【0020】従って、マスタシリンダ圧PUよりも高く
された第2のブレーキ液圧PLは、第2の管路部位A2
を介して第1のホイールシリンダ8に加えられるので、
前輪側(左前輪FR)には高い圧力が加えられる。一
方、第2のブレーキ液圧PLより低いマスタシリンダ圧
PUは、第2の分岐管路部位A1bを介して第2のホイ
ールシリンダ9に加えられるので、後輪側(右後輪R
L)には前輪側より低い圧力が加えられる。
【0021】・次に、比例制御弁13の機能について詳
細に説明する。本実施例では、図2(a)に示す様に、
比例制御弁13は逆接続されている。この比例制御弁1
3は、通常、正方向(矢印Y1方向)にブレーキ液が流
動する際には、ブレーキ液の元圧を所定の減衰比をもっ
て下流側に伝達する作用を有している。よって、比例制
御弁13を逆接続すると、比例制御弁13に対して正方
向にブレーキ液が流動する際には第2の管路部位A2側
が前述の元圧となり、第1の管路部位A1側が下流側と
なる。
【0022】そのため、図2(b)に示す様に、直線
の状態から、第2の管路部位A2内の第2のブレーキ液
圧PLが、ポンプ15による第2の管路部位A2内のブ
レーキ液量の増大に伴って比例制御弁15に設定されて
いる折れ点圧力P1以上になった場合には、第2の管路
部位A2内の第2のブレーキ液圧PLは、直線の傾き
(即ち所定の減衰比)に応じて第1の管路部位A1に伝
達される。よって、第1の管路部位A1におけるマスタ
シリンダ圧PUを基準として見れば、この比例制御弁1
3によって、ポンプ15の吐出により増圧された第2の
ブレーキ液圧PLが、前述の所定の減衰比の逆数の関係
で増幅状態で保持されることとなる。
【0023】一方、比例制御弁13に対して逆方向(矢
印Y2方向)にブレーキ液が流動する場合には、ブレー
キ液圧の減衰作用を行うことなく元圧と同様のブレーキ
液圧を下流側に伝達する。この場合の比例制御弁13の
元圧側は第1の管路部位A1側で、下流側は第2の管路
部位A2側である。
【0024】b)次に、アンチスキッド制御システムに
ついて説明する。上述したブレーキ装置の基本構成に付
加されたアンチスキッド制御システム30は、以下の構
成を備えている。まず、第2の管路部位A2において、
第1のホイールシリンダ8へのブレーキ液圧の増圧を制
御する第1の増圧制御弁31を備えるとともに、第2の
分岐管路部位A1bにおいて、第2のホイールシリンダ
9へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2の増圧制御弁
32を備えている。これら第1,第2の増圧制御弁3
1,32は、連通・遮断状態を制御できる2位置弁(電
磁弁)によって構成されている。尚、第1,第2の増圧
制御弁31,32と並列に、各々チェック弁35,36
が配設されている。
【0025】そして、この2位置弁が連通状態に制御さ
れている際には、マスタシリンダ圧PU或はポンプ15
のブレーキ液の吐出によるブレーキ液圧を各ホイールシ
リンダ8,9に加えることができる。尚、アンチスキッ
ド制御が実行されていないノーマルブレーキの際には、
これら第1,2の増圧制御弁31,32は常時連通状態
に制御されている。
【0026】前述の第1の増圧制御弁31と第1のホイ
ールシリンダ8との間における第2の管路部位A2と、
リザーバ20の第2のリザーバ孔26とを結ぶ管路に
は、第1の減圧制御弁33が配設されている。また、第
2の増圧制御弁32と第2のホイールシリンダ9との間
における第2の分岐管路部位A1bと、リザーバ20の
第2のリザーバ孔26とを結ぶ管路には、第2の減圧制
御弁34が配設されている。これら第1,第2の減圧制
御弁33,34は、ノーマルブレーキ状態では、常時遮
断状態とされている。
【0027】前記第1,2の減圧制御弁33,34の連
通・遮断制御は、アンチスキッド制御が開始されて第
1,第2の増圧制御弁31,32が遮断状態にされた場
合に実行される。即ち、第1,第2の減圧制御弁33,
34が遮断状態にされた際は、対応するホイールシリン
ダ8,9におけるその時のホイールシリンダ圧が保持さ
れる。
【0028】また、車輪のロック状態を検知した際は、
第1,第2の減圧制御弁33,34が連通状態にされ、
対応するホイールシリンダ8,9のホイールシリンダ圧
が減圧される。この際には、第1,第2の減圧制御弁3
3,34を通って、ホイールシリンダ8,9に加わって
いたブレーキ液が第2のリザーバ孔26を通って、リザ
ーバ室27内に収容される。これによって、各ホイール
シリンダ圧を減圧することができる。
【0029】更に、車輪のロック傾向が収まって、ホイ
ールシリンダ圧を増圧したい場合には、リザーバ室27
内に貯溜されたブレーキ液を用いて、ホイールシリンダ
圧を増圧する。即ち、ポンプ15によって、第2のリザ
ーバ孔26からブレーキ液を吸引し、第1のホイールシ
リンダ8の場合は、連通状態にされた第1の増圧制御弁
31を介して、ブレーキ液圧を加える。また、第2のホ
イールシリンダ9の場合は、連通状態にされた第2の増
圧制御弁32を介して、そのままマスタシリンダ圧PU
を加える。
【0030】・以下に、リザーバ20の構成について説
明する。第1の管路部位A1とポンプ15のブレーキ液
の吸引側との間に、リザーバ20が接続されている。こ
のリザーバ20は、マスタシリンダ5と比例制御弁13
との間に接続されてマスタシリンダ圧PUと同等の圧力
となる配管からブレーキ液の流動を受ける第1のリザー
バ孔25を有している。このリザーバ孔25よりリザー
バ20の内側には、ボール弁21が配設されている。そ
して、このボール弁21の下側には、ボール弁21を上
下に移動するために、所定のストロークを有するロッド
23が設けられている。リザーバ室27内には、ロッド
23と運動するピストン24が備えられており、このピ
ストン24は、第2のリザーバ孔26からブレーキ液が
流動した場合に下方に摺動し、リザーバ室27内にブレ
ーキ液を貯溜する。尚、リザーバ20には、リザーバ室
27内のブレーキ液を押し出す方向にピストン24を付
勢するスプリング28が内蔵されている。
【0031】そして、この様にブレーキ液が貯溜された
場合には、ピストン24が下側に移動するので、これに
伴って、ロッド23も下方に移動し、ボール弁21が弁
座22に接触する。よって、リザーバ室27内にブレー
キ液がロッド23のストローク以上貯溜された際には、
ボール弁21と弁座22とによって、ポンプ15の吸引
側と、第1の管路部位A1との間のブレーキ液の流動が
遮断される。
【0032】このボール弁21及びロッド23と弁座2
2とは、アンチスキッド制御が実行される前の通常のブ
レーキの状態でも同様の作用を成す。即ち、通常のブレ
ーキ状態において、マスタシリンダ圧PUが発生した際
には、第1の管路部位A1を通ってリザーバ20にブレ
ーキ液が流動するが、ロッド23のストローク分だけリ
ザーバ20内にブレーキ液が溜ったら、ボール弁21と
弁座22とによって、ブレーキ液の流動が遮断される。
よって、通常ブレーキにおいて、リザーバ20がブレー
キ液で満杯にされることはなく、アンチスキッド制御に
おける減圧時に、ブレーキ液をリザーバ20内に収容す
ることが可能である。
【0033】また、アンチスチツド制御における増圧時
においてポンプ15の吸引によってリザーバ室27内の
ブレーキ液が消費された際には、ピストン24が上側に
移動し、これに伴ってロッド23がボール弁21を上側
に移動させる。よって、ボール弁21が弁座22から離
れ、ポンプ15の吸引側と第1の管路部位A1とが連通
される。そして、この様に連通された際には、ポンプ1
5は第1の管路部位A1からブレーキ液を吸引して、ホ
イールシリンダ圧の増圧を行うという、前述の圧力増幅
手段10の作用を実行する。
【0034】尚、上述したアンチスキッド制御や、マス
タシリンダ5側からホイールシリンダ8,9側にブレー
キ液を移動させて制動力を高める制御は、図示しない電
子制御装置(ECU)によって行われる。このECU
は、周知のCPU、ROM、RAM、入出力部、及びバ
スライン等を備えたマイクロコンピュータとして構成さ
れている。
【0035】c)この様に、本実施例では、第1の配管
系統Aに圧力増幅手段10を配置するとともに、比例制
御弁13を逆接続することにより、低圧側の第1の管路
部位A1と、高圧側の第2の管路部位A2とを構成して
いる。また、第1の管路部位A1を、マスタシリンダ5
からリザーバ20を介してポンプ15に到る第1の分岐
管路部位A1aと、マスタシリンダ5から第2のホイー
ルシリンダ9に到る第2の分岐管路部位A1bとから構
成している。
【0036】つまり、第1のホイールシリンダ8には、
高圧の第2のブレーキ液圧PLを加えるとともに、第2
のホイールシリンダ9には、第2のブレーキ液圧PLよ
り低いマスタシリンダ圧PUを加える構成としている。
従って、マスタシリンダ圧PUよりも高くされた第2の
ブレーキ液圧PLが第1のホイールシリンダ8に加わる
ので、前輪側(右前輪FR)は高い圧力を加えられて高
い制動力を発揮することができ、一方、後輪側(左後輪
RL)は、前輪側より低い圧力であるマスタシリンダ圧
PUを加えられるので、ロックしにくくなっている。
【0037】この状態を図3に示すが、従来の圧力増幅
手段がなく左後輪RLの手前にて比例制御弁を正接した
例では、右前輪FRと左後輪RLとの圧力の状態は、図
3(a)に示す様に、マスタシリンダ圧(M/C圧)に
対するホイールシリンダ圧(W/C圧)の関係におい
て、両方とも低く抑えられているが、本実施例では、右
前輪FRと左後輪RLとの圧力の状態は、図3(b)に
示す様に、所定の大小関係を保ちながら両方とも(従来
より)高く設定されている。
【0038】つまり、この様な構成により、前後輪にお
ける理想的な制動力配分とするとともに、前輪側のホイ
ールシリンダ8にかかるブレーキ液圧を、後輪側のホイ
ールシリンダ9にかかるブレーキ液圧より大きくして、
全体としてブレーキ液圧を高めに設定できるので、踏力
低減の効果を発揮しつつ車両全体としての制動力を向上
することができる。
【0039】また、前輪側にはマスタシリンダ圧PUよ
りも高圧のブレーキ液圧を加え、後輪側には、マスタシ
リンダ圧PUをそのまま加えているので、マスタシリン
ダ圧PUを損失させることなく、最大効率にてホイール
シリンダ圧を増圧することができるという効果がある。
【0040】更に、本実施例では、アンチスキッド制御
システム30を備えているので、前輪側のホイールシリ
ンダ8にかかるブレーキ液圧を、後輪側のホイールシリ
ンダ9にかかるブレーキ液圧より大きくして、全体とし
てブレーキ液圧を高めに設定しても、車輪のロックが発
生することがないという利点がある。
【0041】尚、本実施例では、第2のホイールシリン
ダ9の手前に比例制御弁を配置しない例について述べた
が、従来の様に比例制御弁を正接してもよい。この場合
は、第2のホイールシリンダ9のブレーキ液圧と第1の
ホイールシリンダ8のブレーキ液圧との差を一層大きく
することができる。 (第2実施例)次に、第2実施例について説明するが、
前記第1実施例と同様な部分の説明は簡略化する。
【0042】本実施例は、前記第1実施例とは異なりア
ンチスキッド制御システムを備えていないものである。
まず、ブレーキ装置の基本構成を、図4に示すブレーキ
配管モデル図に基づいて説明する。
【0043】図4において、ブレーキペダル101は、
倍力装置103と接続されており、マスタシリンダ10
5は、マスタリザーバ107を備えている。マスタシリ
ンダ圧PUは、第1,第2のホイールシリンダ108,
109に到る第1の配管系統A内のブレーキ液に伝達さ
れる。同様にマスタシリンダ圧PUは、第2の配管系統
にも伝達されるが、第1の配管系統Aと同様の構成を採
用できるため、詳述しない。
【0044】第1の配管系統Aは、圧力増幅手段110
によって分けられる2部位から構成されている。即ち、
第1の配管系統Aは、マスタシリンダ105から圧力増
幅手段110までの間においてマスタシリンダ圧PUを
受ける第1の管路部位A1、即ちマスタシリンダ105
から第2のホイールシリンダ109に到る第1の管路部
位A1と、圧力増幅手段110から第1のホイールシリ
ンダ108までの間の第2の管路部位A2とを有してい
る。
【0045】圧力増幅手段110は、ブレーキペダル1
01が踏み込まれて第1の配管系統A内にマスタシリン
ダ圧PUが発生している際に、第1の管路部位A1のブ
レーキ液を第2の管路部位A2へ移動して、第2の管路
部位A2の圧力を第2のブレーキ液圧PLに保持する。
本実施例では、この圧力増幅手段110は、比例制御弁
(PV)113とポンプ115とによって構成されてい
る。
【0046】ポンプ115は、比例制御弁113と並列
に第1の配管系統Aに接続され、マスタシリンダ圧PU
の発生時において、第1の管路部位A1からブレーキ液
を吸引して第2の管路部位A2へ吐出する。比例制御弁
113は、第1の配管系統Aに逆接されており、ポンプ
115によって第1の管路部位A1のブレーキ液が第2
の管路部位A2へ移動されて、第2の管路部位A2のブ
レーキ液圧がマスタシリンダ圧PUより大きな第2のブ
レーキ液圧PLとなった場合、この差圧(PL−PU)
を保持する作用を果たす。尚、比例制御弁113と並列
に、リリーフ弁117が配設されている。
【0047】この様に、本実施例では、アンチスキッド
制御システムを備えていないが、第1の配管系統Aに圧
力増幅手段110を配置するとともに、比例制御弁11
3を逆接続することにより、低圧側の第1の管路部位A
1と、高圧側の第2の管路部位A2とを構成している。
【0048】従って、マスタシリンダ圧PUよりも高く
された第2の管路部位A2の第2のブレーキ液圧PLが
第1のホイールシリンダ108に加わるので、前輪側
(右前輪FR)は高い圧力を加えられて高い制動力を発
揮することができ、一方、後輪側(左後輪RL)は、前
輪側より低い圧力である第1の管路部位A1のマスタシ
リンダ圧PUを加えられるので、ロックしにくくなって
いる。
【0049】つまり、この様な構成により、前記第1実
施例と同様に、前後輪における理想的な制動力配分とす
るとともに、前輪側のホイールシリンダ108にかかる
ブレーキ液圧を、後輪側のホイールシリンダ109にか
かるブレーキ液圧より大きくして、全体としてブレーキ
液圧を高めに設定できるので、踏力低減の効果を発揮し
つつ車両全体としての制動力を向上することができる。
【0050】また、同様に、前輪側にはマスタシリンダ
圧PUよりも高圧のブレーキ液圧を加え、後輪側には、
マスタシリンダ圧PUをそのまま加えているので、マス
タシリンダ圧PUを損失させることなく、最大効率にて
ホイールシリンダ圧を増圧することができるという効果
がある。
【0051】尚、本実施例では、第2のホイールシリン
ダ109の手前に比例制御弁を配置しない例について述
べたが、従来の様に比例制御弁を正接してもよい。この
場合は、第2のホイールシリンダ109のブレーキ液圧
と第1のホイールシリンダ108のブレーキ液圧との差
を一層大きくすることができる。 (第3実施例)次に、第3実施例について説明するが、
前記第1実施例と同様な部分の説明は簡略化する。
【0052】本実施例は、前記第1実施例と同様に、ブ
レーキ装置の基本構成とアンチスキッド制御システムと
を備えたものであるが、圧力をかける状態が前輪側と後
輪側とで、前記第1実施例とは逆になっている。まず、
ブレーキ装置の基本構成を、図5に示すブレーキ配管モ
デル図に基づいて説明する。
【0053】図5において、ブレーキペダル201は、
倍力装置203と接続されており、マスタシリンダ20
5は、マスタリザーバ207を備えている。マスタシリ
ンダ圧PUは、第1,第2のホイールシリンダ208,
209に到る第1の配管系統A内のブレーキ液に伝達さ
れる。同様にマスタシリンダ圧PUは、第2の配管系統
にも伝達されるが、第1の配管系統Aと同様の構成を採
用できるため、詳述しない。
【0054】第1の配管系統Aは、第1の配管系統Aに
配設される圧力増幅手段210によって分けられる2部
位から構成されている。即ち、第1の配管系統Aは、マ
スタシリンダ205から圧力増幅手段210までの間に
おいてマスタシリンダ圧PUを受ける第1の管路部位A
1と、圧力増幅手段210から第2のホイールシリンダ
209までの間の第2の管路部位A2とを有している。
更に、前記第1の管路部位A1は、マスタシリンダ20
5からリザーバ220を介してポンプ215に到る第1
の分岐管路部位A1aと、マスタシリンダ205から第
1のホイールシリンダ208に到る第2の分岐管路部位
A1bとを有している。
【0055】圧力増幅手段210は、ブレーキペダル2
01が踏み込まれて第1の配管系統A内にマスタシリン
ダ圧PUが発生している際に、第1の管路部位A1のブ
レーキ液を第2の管路部位A2へ移動して、第2の管路
部位A2の圧力を第2のブレーキ液圧PLに保持する。
本実施例では、この圧力増幅手段210は、前記実施例
1と同様に、逆接された比例制御弁(PV)213とポ
ンプ215とによって構成されている。
【0056】また、リザーバ220、第1,第2の増圧
制御弁221,223、第1,第2の減圧制御弁22
5,227等も前記実施例1と同様である。この様に、
本実施例では、第1の配管系統Aに圧力増幅手段210
を配置するとともに、比例制御弁213を逆接続するこ
とにより、低圧側の第1の管路部位A1と、高圧側の第
2の管路部位A2とを構成している。また、第1の管路
部位A1を、マスタシリンダ205からリザーバ220
を介してポンプ215に到る第1の分岐管路部位A1a
と、マスタシリンダ205から第1のホイールシリンダ
208に到る第2の分岐管路部位A1bとから構成して
いる。
【0057】つまり、前記実施例1とは逆に、第2のホ
イールシリンダ209には、高圧の第2のブレーキ液圧
PLを加えるとともに、第1のホイールシリンダ208
には、第2のブレーキ液圧PLより低いマスタシリンダ
圧PUを加える構成としている。
【0058】従って、マスタシリンダ圧PUよりも高く
された第2のブレーキ液圧PLが第2のホイールシリン
ダ209に加わるので、後輪側(左後輪RL)は高い圧
力を加えられ、一方、前輪側(前右輪FR)は、後輪側
より低い圧力であるマスタシリンダ圧PUを加えられる
ことになる。
【0059】この状態を図6に示すが、従来の圧力増幅
手段がなく左後輪RLの手前にて比例制御弁を正接した
例では、右前輪FRと左後輪RLとの圧力の状態は、図
6(a)に示す様に両方とも低く抑えられている。一
方、本実施例では、左後輪RLと右前輪FRとの圧力の
状態は、前記実施例1の図3(b)に示す場合と逆であ
るが、図6(b)に示す様に、所定の大小関係を保って
左後輪RL側が高く設定されている。
【0060】つまり、この様な構成により、後輪側のホ
イールシリンダ209にかかるブレーキ液圧を、前輪側
のホイールシリンダ208にかかるブレーキ液圧より大
きくするとともに、全体としてブレーキ液圧を高めに設
定できるので、踏力低減の効果を発揮しつつ車両全体と
しての制動力を向上することができる。
【0061】特に、例えば荷物が多い場合には、制動時
における荷重移動が少なく後輪側に大きな荷重がかかる
が、本実施例では、後輪側のホイールシリンダ209の
ブレーキ液圧を高めて、後輪側の制動力を大きくできる
ので、荷物が多い場合の制動性能を向上することができ
るという利点がある。
【0062】尚、本実施例の様に、後輪側のホイールシ
リンダ209にかかるブレーキ液圧を、前輪側のホイー
ルシリンダ208にかかるブレーキ液圧より大きくした
場合でも、ブレーキパッド等の構成により、実際には、
前輪側の制動力の方が後輪側の制動力をより大きく設定
されている。そのため、車両制動時に荷重移動等が発生
した場合において、後輪側が先にロック状態に陥ること
を回避することができる。
【0063】また、本実施例では、アンチスキッド制御
システムを備えた例について説明したが、前記実施例2
の様に、アンチスキッド制御システムを備えていない例
にも適用でき、その場合には、前記実施例2とは、後輪
側のホイールシリンダにかかるブレーキ液圧を、前輪側
のホイールシリンダにかかるブレーキ液圧より大きくし
た点が大きく異なる。
【0064】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、以下の様に種々変形可能である。 (1)例えば第1実施例において、圧力増幅手段10
は、ポンプ15と比例制御弁13とによって構成してい
たが、これに限らず、図7に示す様に、第1の配管系統
Aにおいて、ポンプ15を直列接続する簡単な構成とし
てもよい。
【0065】(2)また、比例制御弁13に代えて、下
記〜の構成を採用できる。 図8(a)に示す様に、比例制御弁13に代えて、2
位置に制御される電磁弁300、即ち、差圧弁を有する
ポート300aと連通状態を実現するポート300bと
を有する電磁弁300を用いてもよい。尚、この電磁弁
300には並列に逆止弁310が接続されている。
【0066】また、図8(b)に示す様に、比例制御
弁13に代えて、連通・遮断の2位置に制御される電磁
弁400を用いてもよい。尚、この電磁弁400には並
列に逆止弁410が接続されている。 また、図8(c)に示す様に、比例制御弁13に代え
て、絞り500を用いることもできる。
【0067】(3)更に、上述の各実施例では、ブレー
キ液圧発生手段によるブレーキ液圧の発生は、乗員のペ
ダル操作によりマスタシリンダにマスタシリンダ圧が発
生することによって実現されていた。しかしながら、た
とえば車間距離が所定距離以下になって乗員のブレーキ
ペダルの踏み込みに関わらずブレーキを作動する自動ブ
レーキに本発明を適用してもよい。この際には、ブレー
キペダル及びマスタシリンダ等の替わりに、自動ブレー
キ用のポンプ等を本発明におけるブレーキ液圧発生手段
として備える様にしてもよい。この場合においても、本
発明における圧力増幅手段を備える様にすれば、ブレー
キ液圧発生手段を構成するポンプ等において第1のブレ
ーキ液圧を発生する負担を軽減することができる。
【0068】(4)また、本発明の如く第2のブレーキ
液圧を圧力増幅手段によって増圧することができれば、
上述の実施例において構成されていた倍力装置の能力を
落として小型化することができるか、廃することも可能
である。即ち、倍力装置によるマスタシリンダ圧の増圧
作用がなくても、乗員のペダル踏力に対する負担を充分
軽減できるとともに、高い制動力を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例を示すブレーキ配管モデル図であ
る。
【図2】 第1実施例の比例制御弁を示し、(a)はそ
の説明図、(b)はその動作を示すグラフである。
【図3】 ホイールシリンダにかかる圧力の状態を示す
説明図である。
【図4】 第2実施例を示すブレーキ配管モデル図であ
る。
【図5】 第3実施例を示すブレーキ配管モデル図であ
る。
【図6】 ホイールシリンダにかかる圧力の状態を示す
説明図である。
【図7】 圧力増幅手段の他の例を示す説明図である。
【図8】 比例制御弁に代えた他の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,101,201…ブレーキペダル 3,103,203…倍力装置 5,105,205…マスタシリンダ 8,108,208…第1のホイールシリンダ 9,109,209…第2のホイールシリンダ 10,110,211…圧力増幅手段 13,113,213…比例制御弁 15,115,215…ポンプ A…第1の配管系統 A1…第1の管路部位 A1a…第1の分岐管路部位 A1b…第2の分岐管路部位 A2…第2の管路部位 20,220…リザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−130771(JP,A) 特開 平6−144174(JP,A) 特開 昭60−104447(JP,A) 特開 平6−211116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 13/66 B60T 8/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に制動力を加えるべく第1のブレー
    キ液圧を発生する発生源を有するブレーキ液圧発生手段
    と、 車輪に制動力を発生させる制動力発生手段と、 右前輪及び左後輪と左前輪及び右後輪との各配管系統に
    て、前記ブレーキ液圧発生手段と前記制動力発生手段と
    を連通するX配管の管路と、 を備えた車両用ブレーキ装置において、 前記第1のブレーキ液圧の発生時に、前記管路におい
    て、当該第1のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液量
    を所定量減少し、この所定量の減少分のブレーキ液量を
    用いて前記制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を第2
    のブレーキ液圧に増圧して前記制動力発生手段に伝達す
    る圧力増幅手段を備え、 該圧力増幅手段により、前記各配管系統にて前輪側又は
    後輪側のどちらか一方を増圧して、前記第1のブレーキ
    液圧より大きな第2のブレーキ液圧を加えるとともに、
    残る他方の車輪には前記第1のブレーキ液圧を加えるこ
    とを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記前輪側に前記第2のブレーキ液圧を
    加え、前記後輪側に前記第1のブレーキ液圧を加えるこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の車両用ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記後輪側に前記第2のブレーキ液圧を
    加え、前記前輪側に前記第1のブレーキ液圧を加えるこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の車両用ブレーキ装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記第2のブレーキ液圧を加
    える車輪に対し、該車輪のスリップ状態を最適にするた
    めに、前記制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を調節
    するアンチスキッド制御を行なうことを特徴とする前記
    請求項1〜3のいずれか記載の車両用ブレーキ装置。
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