JPH09254762A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH09254762A
JPH09254762A JP6337196A JP6337196A JPH09254762A JP H09254762 A JPH09254762 A JP H09254762A JP 6337196 A JP6337196 A JP 6337196A JP 6337196 A JP6337196 A JP 6337196A JP H09254762 A JPH09254762 A JP H09254762A
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JP
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pressure
brake fluid
pump
braking force
fluid pressure
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JP6337196A
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Shuichi Yonemura
修一 米村
Yoichi Abe
安部  洋一
Mamoru Sawada
護 沢田
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Denso Corp
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Priority to ES96120758T priority patent/ES2172625T3/es
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の制動時において所定のブレーキ液圧発
生源にて発生されたブレーキ液圧を増幅して高い制動力
を確保するとともに、ブレーキ液の過度の増圧を防止で
きる車両用ブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 ブレーキ装置の基本構成にアンチスキッ
ド制御システムを組み込んだ構成を採用することによ
り、第2の管路部位A2の第2のブレーキ液圧PLの増
圧とアンチスキッド制御に使用するポンプ101を共用
している。即ち、第2の管路部位A2のブレーキ液圧を
第2のブレーキ液圧PLに高めるために、前記構造のリ
ザーバ200を介して、第1の管路部位A1のブレーキ
液を第2の管路部位A2へ移動するポンプ101と、ア
ンチスキッド制御システムにおいて各ホイールシリンダ
圧を減圧したリザーバ200内のブレーキ液をマスタシ
リンダ3側に返流したりする際に駆動するポンプ101
とを共用している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両用のブレー
キ装置に関し、特に、高μ路等において一層高い制動力
を得ることが望まれる場合に、例えばマスタシリンダ等
によって発生されるマスタシリンダ圧よりも高いブレー
キ液圧をホイールシリンダに加えることを可能とし、高
い制動力を発揮できるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最適な制動力を得るために、ホイールシ
リンダにかかるブレーキ液圧を増大するブレーキ装置と
して、例えば特開平7−89432号公報に記載された
自動車用ブレーキ圧増大装置を挙げることができる。こ
のブレーキ装置では、乗員がペダルを最大の力で踏むこ
とをためらうパニック的制動状況においてブレーキ圧ブ
ースタによる倍力作用を増大することにより、通常のペ
ダル踏力においてホイールシリンダに加えられるホイー
ルシリンダ圧よりも大きなホイールシリンダ圧を実現し
て、高い制動力を確保している。
【0003】また、これとは別に、車輪のスリップ状態
を最適にして制動性能を向上させるために、いわゆるア
ンチスキッド制御が行われている。このアンチスキッド
制御とは、車輪がロック傾向となるときに、ホイールシ
リンダ圧を低減して最適なスリップ状態とすることによ
り、制動力を向上させるものである。そして、このホイ
ールシリンダ圧を低減する構成として、ホイールシリン
ダからブレーキ液を抜くためのリザーバ及びリザーバか
らブレーキ液を汲み出すためのポンプが使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したホイールシリ
ンダ圧を増圧する手段としては、例えばポンプが使用さ
れるが、この増圧用のポンプに何等かの異常が発生した
場合には、過度にホイールシリンダ圧が増加して、車輪
がロックする恐れがある。
【0005】ところが、この様に増圧用のポンプに異常
が発生した場合でも、アンチスキッド制御に使用される
ポンプが正常に機能している間は、そのポンプを駆動さ
せて、ホイールシリンダ圧を減圧して車輪のロックを防
止することが可能である。しかしながら、仮に、アンチ
スキッド制御に使用されるポンプが故障している場合
に、前記増圧用のポンプの異常によって過度にホイール
シリンダ圧が増加したときには、ホイールシリンダ圧を
必要に応じて低減することができないので、車輪ロック
が解除されないという問題が考えられる。
【0006】そこで本発明は、車両の制動時において所
定のブレーキ液圧発生源にて発生されたブレーキ液圧を
増幅して高い制動力を確保するとともに、ブレーキ液の
過度の増圧を防止できる車両用ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明では、圧力増圧手段により、第1の管
路において第1のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液
量を所定量減少し、この所定量のブレーキ液量を用いて
制動力発生手段(例えばホイールシリンダ)に加わるブ
レーキ液圧を第2のブレーキ液圧に増圧することができ
る。つまり、第1のブレーキ液圧の増大が抑制され、第
1のブレーキ液圧を発生する負荷が軽減されるととも
に、増圧された第2のブレーキ液圧を制動力発生手段に
加えるため、(第1のブレーキ液圧による反力の発生を
防止しつつ)充分な制動力を確保することが可能であ
る。また、アンチスキッド制御手段により、制動力発生
手段に加わるブレーキ液圧を減圧制御して、車輪のスリ
ップ状態を最適にすることにより、制動性能を向上させ
ることができる。
【0008】特に本発明では、(ポンプ等の)圧力増幅
手段とアンチスキッド制御手段とを共用しているので、
圧力増圧手段の異常等に起因する車輪ロックの発生を防
止することができる。例えば、アンチスキッド制御用の
ポンプと圧力増幅手段してのポンプとが各々別に設けら
れている場合を考えると、アンチスキッド制御用のポン
プが故障してホイールシリンダ圧の減圧制御ができない
場合でも、圧力増幅手段としてのポンプを駆動すること
ができるので、当該ポンプを駆動してそのままホイール
シリンダ圧を増圧したときには、好適にアンチスキッド
制御を実行できずに車輪ロックに到る恐れがある。
【0009】ところが、本発明では、例えばアンチスキ
ッド制御用のポンプと圧力増幅手段としてのポンプとを
共有しているので、ポンプが故障してアンチスキッド制
御ができない場合は、当然ながら圧力増幅手段によるホ
イールシリンダ圧の増圧もできないことになる。よっ
て、車輪ロックの発生を抑えることができるので、制動
制御における安全性が一層向上するという効果がある。
【0010】また、この車輪ロックを防止するための構
成は、センサ等を使用するのではなく、回路構成そのも
のにあるので、センサ等の故障に影響されず、極めて安
全性が高いものである。更に、二つの用途別に、例えば
アンチスキッド制御用のポンプと圧力増幅手段してのポ
ンプとを、各々別個に設ける必要がないので、構成が簡
易化され、コストも低減できるという利点がある。
【0011】請求項2の発明では、前記請求項1と同様
に、例えばポンプの様な圧力増幅手段とアンチスキッド
制御手段とを共用しているのであるが、ここで、例えば
ポンプの印加電圧等をチェックして、この印加電圧等に
何等かの異常がある場合には、圧力増幅手段としてのポ
ンプを駆動させる信号等の出力を禁止して、ポンプ等を
駆動させない様にすることができる。
【0012】これによって、液圧回路によるメカ的な構
成にだけでなく、制御的にも圧力増圧手段の動作を規制
できるので、車輪ロックの発生を防止して一層安全性が
高まるという利点がある。請求項3の発明では、圧力増
幅手段と共用されるアンチスキッド制御手段として、ポ
ンプを採用することができる。
【0013】請求項4の発明では、前記請求項1の発明
とは異なり、制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を減
圧制御可能なアンチスキッド制御手段と、第1のブレー
キ液圧を発生させるブレーキ液量を所定量減少し、この
所定量の減少分のブレーキ液量を用いて制動力発生手段
に加わるブレーキ液圧を第2のブレーキ液圧に増圧して
制動力発生手段に伝達する圧力増幅手段とを、別に設け
ている。そして、アンチスキッド制御手段の異常時に
は、禁止手段によって、圧力増幅手段の実行を禁止して
いる。
【0014】つまり、アンチスキッド制御用のポンプ等
に何等かの異常が発生した場合には、圧力増幅手段とし
てのポンプ等の駆動を制御的に禁止して、ホイールシリ
ンダ圧の増加を防止している。それにより、車輪ロック
の発生を防止できるので、安全性が高まるという効果が
ある。
【0015】尚、アンチスキッド制御手段の異常を検出
する対象としては、上述したポンプだけでなく、ブレー
キ液の液圧回路に設けられた各種の電磁弁が挙げられ
る。従って、ポンプや電磁弁等に何等かの異常が発生し
た場合には、圧力増幅手段の実行を禁止して、確実に車
輪ロックの発生を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用ブレーキ装
置の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に
基づいて詳細に説明する。 (第1実施例)本実施例は、ブレーキ装置の基本構成
に、アンチスキッド制御システムを組み合わせたもので
あり、ここでは、前輪駆動の4輪車において、右前輪−
左後輪、左前輪一右後輪の各配管系統を備えるX配管の
車両に、本発明による車両用ブレーキ装置を適用した例
について説明する。
【0017】a)まず、ブレーキ装置の基本構成を、図
1に示すブレーキ配管モデル図に基づいて説明する。図
1において、車両に制動力を加える際に乗員によって踏
み込まれるブレーキペダル1は、倍力装置2と接続され
ており、ブレーキペダル1に加えられる踏力及びペダル
ストロークがこの倍力装置2に伝達される。
【0018】倍力装置2は、第1室と第2室との2室を
少なくとも有しており、例えば第1室を大気圧室、第2
室を負圧室とすることができ、負圧室における負圧は、
例えばエンジンのインテークマニホールド負圧或はバキ
ュームボンプによる負圧が用いられる。この倍力装置2
では、大気圧室と負圧室の圧力差によって、乗員のペダ
ル踏力又はペダルストロークが直接倍力されて、マスタ
シリンダ3に伝達される。
【0019】マスタシリンダ3は、倍力装置2によって
倍力されたブレーキ液圧を、後述する様にブレーキ配管
全体に加えるものであり、このマスタシリンダ3には、
マスタシリンダ3内にブレーキ液を供給したり、マスタ
シリンダ3内の余剰ブレーキ液を貯溜する独自のマスタ
リザーバ3aを備えている。
【0020】前記マスタシリンダ3において発生された
マスタシリンダ圧PUは、マスタシリンダ3と右前輪F
Rに配設されてこの車輪に制動力を加える第1のホイー
ルシリンダ(W/C)4、及びマスタシリンダ3と左後
輪RLに配設されてこの車輪に制動力を加える第2のホ
イールシリンダ5とを結ぶ第1の配管系統A内のブレー
キ液に伝達される。同様にマスタシリンダ圧PUは、左
前輪と右後輪とに配設された各ホイールシリンダとマス
タシリンダ3とを結ぶ第2の配管系統にも伝達される
が、第1の配管系統Aと同様の構成を採用できるため、
詳述しない。
【0021】第1の配管系統Aは、この第1の配管系統
Aに配設される圧力増幅手段100によって分けられる
2部位から構成されている。即ち、第1の配管系統A
は、マスタシリンダ3から圧力増幅手段100までの間
においてマスタシリンダ圧PUを受ける第1の管路部位
A1と、圧力増幅手段100から各ホイールシリンダ
4,5までの間の第2の管路部位A2とを有している。
【0022】圧力増幅手段100は、ブレーキペダル1
が踏み込まれて第1の配管系統A内にマスタシリンダ圧
PUが発生している際に、第1の管路部位A1のブレー
キ液を第2の管路部位A2へ移動して、第2の管路部位
A2の圧力を第2のブレーキ液圧PLに保持する。尚、
第1の配管系統Aの構成において、第1の管路部位A1
は、比例制御弁110及びポンプ101とマスタシリン
ダ3との間に形成され、第2の管路部位A2は、各ホイ
ールシリンダ4,5と比例制御弁110及びポンプ10
1との間に形成されている。
【0023】そして、本実施例では、この圧力増幅手段
100は、後述する圧力を保持する手段としての比例制
御弁(PV)110とポンプ101とによって構成され
ている。ポンプ101は、比例制御弁110と並列に第
1の配管系統Aに接続され、マスタシリンダ圧PUの発
生時において、第1の管路部位A1からブレーキ液を吸
引して第2の管路部位A2へ吐出する。即ち、マスタシ
リンダ圧PUが発生された際に、第1の管路部位A1の
ブレーキ液を第2の管路部位A2へ移動するブレーキ液
移動手段の一例として構成されている。このポンプ10
1には、通常アンチスキッド制御装置等に用いられるブ
ランジャポンプを採用してもよいし、コンプレッサ等を
採用する様にしてもよい。
【0024】比例制御弁110は、ポンプ101によっ
て第1の管路部位A1のブレーキ液が第2の管路部位A
2へ移動されて、第2の管路部位A2のブレーキ液圧が
マスタシリンダ圧PUより大きな第2のブレーキ液圧P
Lとなった場合、この差圧(PL−PU)を保持する作
用を果たす。
【0025】尚、第2の管路部位A2において、左後輪
RL側には、第2のホイールシリンダ5にかかるブレー
キ液圧を第1のホイールシリンダ4にかかるブレーキ液
圧より小さくする様に作用する周知の(前記比例制御弁
110と同様な)比例制御弁110’を配置してもよい
が、ここでは省略された例について述べる。この比例制
御弁110’は、車両制動時に荷重移動等が発生した場
合において、後輪側が前輪側より先にロック状態に陥る
ことを極力回避するために設けられるものである。
【0026】この様に、ポンプ101及び比例制御弁1
10を備える圧力増幅手段100は、ブレーキペダル1
の踏み込みに伴って所定のマスタシリンダ圧PUとなっ
た第1の管路部位A1のブレーキ液を第2の管路部位A
2へ移動して、第1の管路部位A1内のブレーキ液圧即
ちマスタシリンダ圧PUを減圧すると同時に、第2の管
路部位A2内の増幅された第2のブレーキ液圧PLとマ
スタシリンダ圧PUとの差圧を、比例制御弁110によ
って維持して圧力増幅を行っている。そして、マスタシ
リンダ圧PUよりも高くされた第2のブレーキ液圧PL
が各ホイールシリンダ4,5に加わり、高い制動力を確
保する様にしている。
【0027】・次に、前記比例制御弁110の機能につ
いて詳細に説明する。本実施例では、図2(a)に示す
様に、比例制御弁110は逆接続されている。この比例
制御弁110は、通常、正方向(矢印Y1方向)にブレ
ーキ液が流動する際には、ブレーキ液の元圧を所定の減
衰比をもって下流側に伝達する作用を有している。よっ
て、比例制御弁110を逆接続すると、比例制御弁11
0に対して正方向にブレーキ液が流動する際には第2の
管路部位A2側が前述の元圧となり、第1の管路部位A
1側が下流側となる。
【0028】そのため、図2(b)に示す様に、直線
の状態から、第2の管路部位A2内の第2のブレーキ液
圧PLが、ポンプ101による第2の管路部位A2内の
ブレーキ液量の増大に伴って比例制御弁110に設定さ
れている折れ点圧力P1以上になった場合には、第2の
管路部位A2内の第2のブレーキ液圧PLは、直線の
傾き(即ち所定の減衰比)に応じて第1の管路部位A1
に伝達される。よって、第1の管路部位A1におけるマ
スタシリンダ圧PUを基準として見れば、この比例制御
弁110によって、ポンプ101の吐出により増圧され
た第2のブレーキ液圧PLが、前述の所定の減衰比の逆
数の関係で増幅状態で保持されることとなる。
【0029】一方、比例制御弁110に対して逆方向
(矢印Y2方向)にブレーキ液が流動する場合には、ブ
レーキ液圧の減衰作用を行うことなく元圧と同様のブレ
ーキ液圧を下流側に伝達する。この場合の比例制御弁1
10の元圧側は第1の管路部位A1側で、下流側は第2
の管路部位A2側である。
【0030】b)次に、アンチスキッド制御システムに
ついて説明する。上述したブレーキ装置の基本構成に付
加されたアンチスキッド制御システム400は、以下の
構成を備えている。まず、第2の管路部位A2におい
て、第1のホイールシリンダ4へのブレーキ液圧の増圧
を制御する第1の増圧制御弁300と、第2のホイール
シリンダ5へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2の増
圧制御弁301とを備えている。これら第1,第2の増
圧制御弁300,301は、連通・遮断状態を制御でき
る2位置弁(電磁弁)によって構成されている。そし
て、この2位置弁が連通状態に制御されている際には、
マスタシリンダ圧PU或はポンプ101のブレーキ液の
吐出によるブレーキ液圧を各ホイールシリンダ4,5に
加えることができる。尚、アンチスキッド制御が実行さ
れていないノーマルブレーキの際には、これら第1、,
第2の増圧制御弁300,301は常時連通状態に制御
されている。
【0031】また、前述の第1,第2の増圧制御弁30
0,301と各ホイールシリンダ4,5との間における
第2の管路部位A2と、後述するリザーバ200の第2
のリザーバ孔200Bとを結ぶ管路とには、第1の減圧
制御弁302と第2の減圧制御弁303とがそれぞれ配
設されている。これら第1,第2の減圧制御弁302,
303は、ノーマルブレーキ状態では、常時遮断状態と
されている。
【0032】これら第1,2の減圧制御弁302,30
3の連通・遮断制御は、アンチスキッド制御が開始され
て第1,第2の増圧制御弁300,301が遮断状態に
された場合に実行される。即ち、第1,第2の減圧制御
弁302,303が遮断状態にされた際は、対応するホ
イールシリンダにおけるその時のホイールシリンダ圧が
保持される。
【0033】また、車輪のロック状態を検知した際は、
第1,第2の減圧制御弁302,303が連通状態にさ
れ、対応するホイールシリンダのホイールシリンダ圧が
減圧される。この際には、第1,第2の減圧制御弁30
2,303を通って、ホイールシリンダに加わっていた
ブレーキ液が第2のリザーバ孔202Bを通って、リザ
ーバ室200C内に収容される。これによって、各ホイ
ールシリンダ圧を減圧することができる。
【0034】更に、車輪のロック傾向が収まって、ホイ
ールシリンダ圧を増圧したい場合には、リザーバ室20
0C内に貯溜されたブレーキ液を用いて、ホイールシリ
ンダ圧を増圧する。即ち、ポンプ101によって、第2
のリザーバ孔200Bからブレーキ液を吸引して、連通
状態にされた第1,第2の増圧制御弁300,301を
通してホイールシリンダ4,5にブレーキ液圧を加え
る。
【0035】この様に、アンチスキッド制御中におい
て、リザーバ200にブレーキ液が貯溜される際には、
ポンプ101は、必要に応じて第2のリザーバ孔202
Bからブレーキ液を吸引し、各ホイールシリンダ4,5
にかかるブレーキ液圧を増圧する。尚、リザーバ200
は、このリザーバ200内にブレーキ液が収容されてい
る場合には、リザーバ200内と第1の管路部位A1と
の間のブレーキ液の流動が遮断される様に構成されてい
る。
【0036】・以下に、このリザーバ200の構成につ
いて説明する。第1の管路部位A1とポンプ101のブ
レーキ液の吸引側との間に、リザーバ200が接続され
ている。このリザーバ200は、(マスタシリンダ3と
比例制御弁110との間に接続されて)マスタシリンダ
圧PUと同等の圧力となる配管からブレーキ液の流動を
受ける第1のリザーバ孔200Aを有している。このリ
ザーバ孔200Aよりリザーバ200の内側には、ボー
ル弁201が配設されており、ボール弁201の下側に
は、ボール弁201を上下に移動するために、所定のス
トロークを有するロッド203が設けられている。リザ
ーバ室200C内には、ロッド203と運動するピスト
ン204が備えられており、このピストン204は、第
2のリザーバ孔200Bからブレーキ液が流動した場合
に下方に摺動し、リザーバ室200C内にブレーキ液を
貯溜する。尚、リザーバ200には、ピストン204を
上側に押圧してブレーキ液を押し出すスプリング205
が内蔵されている。
【0037】そして、この様にブレーキ液が貯溜された
場合には、ピストン204が下側に移動する。そしてこ
れに伴って、ロッド203も下方に移動し、ボール弁2
01が弁座202に接触する。よって、リザーバ室20
0C内にブレーキ液がロッド203のストローク以上貯
溜された際には、ボール弁201と弁座202とによっ
て、ポンプ101の吸引側と、第1の管路部位A1との
間のブレーキ液の流動が遮断される。
【0038】このボール弁201及びロッド203と弁
座202とは、アンチスキッド制御が実行される前の通
常のブレーキの状態でも同様の作用を成す。即ち、通常
のブレーキ状態において、マスタシリンダ圧PUが発生
した際には、第1の管路部位A1を通ってリザーバ20
0にブレーキ液が流動するが、ロッド203のストロー
ク分だけリザーバ200内にブレーキ液が溜ったら、ボ
ール弁201と弁座202とによって、ブレーキ液の流
動が遮断される。よって、通常ブレーキにおいて、リザ
ーバ200がブレーキ液で満杯にされることはなく、ア
ンチスキッド制御における減圧時に、ブレーキ液をリザ
ーバ200内に収容することが可能である。
【0039】また、アンチスチツド制御における増圧時
においてポンプ101の吸引によってリザーバ室200
C内のブレーキ液が消費された際には、ピストン204
が上側に移動し、これに伴ってロッド203がボール弁
201を上側に移動させる。よって、ボール弁201が
弁座202から離れ、ポンプ101の吸引側と第1の管
路部位A1とが連通される。そして、この様に連通され
た際には、ポンプ101は第1の管路部位A1からブレ
ーキ液を吸引して、ホイールシリンダ圧の増圧を行うと
いう、前述の圧力増幅手段100の作用を実行する。
【0040】よって、例えば、アンチスキッド制御にお
ける増減圧をマスタシリンダ圧より高いホイールシリン
ダ圧域で実行することができ、高い制動力を得ることが
できる。尚、上述したアンチスキッド制御や、マスタシ
リンダ3側からホイールシリンダ4,5側にブレーキ液
を移動させて制動力を高める制御は、図示しない電子制
御装置(ECU)によって行われる。このECUは、周
知のCPU、ROM、RAM、入出力部、及びバスライ
ン等を備えたマイクロコンピュータとして構成されてお
り、入出力部には、前記ポンプ110、第1,第2の増
圧制御弁300,301、第1,第2の減圧制御弁30
2,303等が接続されている。
【0041】c)この様に、本実施例では、上述したブ
レーキ装置の基本構成にアンチスキッド制御システムを
組み込んだ構成を採用することにより、第2の管路部位
A2の第2のブレーキ液圧PLの増圧とアンチスキッド
制御とに使用するポンプ101とを共用する構成として
いる。
【0042】つまり、上述した構造のリザーバ200を
介して、第1の管路部位A1のブレーキ液を第2の管路
部位A2へ移動させて、ブレーキ液圧を第2のブレーキ
液圧PLに高めるポンプ101と、アンチスキッド制御
において、ホイールシリンダ圧の減圧のために各ホイー
ルシリンダ4,5から抜いたリザーバ200内のブレー
キ液を吸い出して返流するポンプ101とを、共用して
いる。
【0043】そのため、仮に、アンチスキッド制御用の
構成(特にポンプ101)において、その制御及びメカ
的に何等かの異常が生じて、ホイールシリンダ圧の減圧
制御を行なうことができない場合には、同じポンプ10
1を圧力増圧手段10でも使用しているので、圧力増幅
手段100による制動力を増すためのホイールシリンダ
圧の増圧制御も行なうことができないことになる。
【0044】つまり、本実施例では、アンチスキッド制
御用のポンプ101と圧力増幅手段100としてのポン
プ101とが共有されているので、ポンプ101が故障
してアンチスキッド制御ができない場合は、当然ながら
圧力増幅手段100によるホイールシリンダ圧の増圧も
できない。よって、制動制御における安全性が一層向上
するという効果がある。
【0045】また、この車輪ロックを防止するための構
成は、センサ等を使用するのではなく、回路構成そのも
のにあるので、センサ等の故障に影響されず、極めて安
全性が高いものである。更に、二つの用途別のポンプを
設ける必要がないので、構成が簡易化され、コストも低
減できるという利点がある。
【0046】尚、本実施例では、回路構成により安全性
を高める構成を採用したが、より安全性を高める場合に
は、ポンプ101、リザーバ200、第1,第2の増圧
制御弁300,301、第1,第2の減圧制御弁30
2,303等の異常を検出し、それらの異常を検出した
場合には、制御的に、圧力増幅手段110のポンプ10
1の駆動を禁止する様にしてもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例について説明するが、
前記第1実施例と同様な部分の説明は簡略化する。
【0047】本実施例は、前記第1実施例と同様に、ブ
レーキ装置の基本構成に、アンチスキッド制御システム
を組み合わせたものであるが、圧力増幅手段及びアンチ
スキッド制御システムの構成が、前記第1実施例とは若
干相違している。即ち、本実施例では、圧力増幅手段及
びアンチスキッド制御システムに使用するポンプを共用
していない。
【0048】a)まず、ブレーキ装置の基本構成を、図
3に示すブレーキ配管モデル図に基づいて説明する。図
3において、ブレーキペダル500は、倍力装置501
と接続されており、マスタシリンダ503は、マスタリ
ザーバ503aを備えている。
【0049】マスタシリンダ圧PUは、第1,第2のホ
イールシリンダ505,507に到る第1の配管系統A
内のブレーキ液に伝達される。同様にマスタシリンダ圧
PUは、第2の配管系統にも伝達されるが、第1の配管
系統Aと同様の構成を採用できるため、詳述しない。
【0050】第1の配管系統Aは、圧力増幅手段509
によって分けられる2部位から構成されている。即ち、
第1の配管系統Aは、マスタシリンダ503から圧力増
幅手段509までの間においてマスタシリンダ圧PUを
受ける第1の管路部位A1と、圧力増幅手段509から
各ホイールシリンダ505,507までの間の第2の管
路部位A2とを有している。
【0051】圧力増幅手段509は、ブレーキペダル5
00が踏み込まれて第1の配管系統A内にマスタシリン
ダ圧PUが発生している際に、第1の管路部位A1のブ
レーキ液を第2の管路部位A2へ移動して、第2の管路
部位A2の圧力を第2のブレーキ液圧PLに保持する。
【0052】本実施例では、この圧力増幅手段509
は、圧力を保持する手段としての比例制御弁(PV)5
11とポンプ513とによって構成されている。ポンプ
513は、比例制御弁511と並列に第1の配管系統A
に接続され、マスタシリンダ圧PUの発生時において、
第1の管路部位A1からブレーキ液を吸引して第2の管
路部位A2へ吐出する。
【0053】比例制御弁513は、前記第1実施例と同
様に、第1の配管系統Aに逆接されており、ポンプ51
3によって第1の管路部位A1のブレーキ液が第2の管
路部位A2へ移動されて、第2の管路部位A2のブレー
キ液圧がマスタシリンダ圧PUより大きな第2のブレー
キ液圧PLとなった場合、この差圧(PL−PU)を保
持する作用を果たす。
【0054】b)次に、アンチスキッド制御システムに
ついて説明する。上述したブレーキ装置の基本構成に付
加されたアンチスキッド制御システム520は、前記第
1実施例と同様な電磁弁等を備えている。まず、第2の
管路部位A2において、第1のホイールシリンダ505
へのブレーキ液圧の増圧を制御する第1の増圧制御弁5
21と、第2のホイールシリンダ507へのブレーキ液
圧の増圧を制御する第2の増圧制御弁523とを備えて
いる。
【0055】また、第1,第2の増圧制御弁521,5
23と各ホイールシリンダ505,507との間におけ
る第2の管路部位A2と、リザーバ525とを結ぶ管路
には、第1,第2の減圧制御弁527,529が各々配
設されている。更に、圧力増幅手段509と第1,第2
の増圧制御弁521,523との間における第2の管路
部位A2と、リザーバ525とを結ぶ管路には、アンチ
スキッド制御用のポンプ531が配設されている。この
ポンプ531は、リザーバ525内に貯溜されたブレー
キ液を吸引するのに用いられる。
【0056】c)そして、上述したアンチスキッド制御
や、マスタシリンダ503側からホイールシリンダ50
5,507側にブレーキ液を移動させて制動力を高める
制御は、図4に示す様な電子制御装置(ECU)550
によって行われる。このECU550は、周知のCPU
550a、ROM550b、RAM550c、入出力部
550d、及びバスライン550e等を備えたマイクロ
コンピュータとして構成されており、入出力部550d
には、前記アンチスキッド制御用のポンプ531の異常
を印加される電圧により検出する電圧センサ532に加
え、前記圧力増幅手段509としてのポンプ513、第
1,第2の増圧制御弁521,523、第1,第2の減
圧制御弁527,529等が接続されている。
【0057】・次に、このECU550にて行われる制
御処理について説明する。図5のフローチャートに示す
様に、ステップ(S)100にて、アンチスキッド制御
用のポンプ531に印加される電圧の状態を電圧センサ
532にて検出し、この電圧センサ532からの信号に
基づいてポンプ531に異常が発生したか否かを判定す
る。ここで、異常が発生したと判断されると、S200
にて、圧力増幅手段509のポンプ513の駆動を禁止
する。
【0058】d)この様に、本実施例では、上述したブ
レーキ装置の基本構成にアンチスキッド制御システムを
組み込んだ構成を採用しているが、前記第1実施例とは
異なり、圧力増幅手段509としてのポンプ513と、
アンチスキッド制御に使用するポンプ531とを別体に
した液圧回路の構成としている。
【0059】また、アンチスキッド制御用のポンプ53
1の異常を電圧センサ532で検出し、アンチスキッド
制御用のポンプ531に異常が発生した場合には、圧力
増幅手段509のポンプ513の駆動を禁止している。
そのため、アンチスキッド制御用のポンプ531に何等
かの異常が生じて、ホイールシリンダ圧の減圧制御を行
なうことができない場合には、圧力増幅手段509のポ
ンプ513による制動力を増すためのホイールシリンダ
圧の増圧制御を防ぐことができる。
【0060】つまり、アンチスキッド制御を好適に行え
ない場合には、圧力増幅手段509のポンプ513によ
るホイールシリンダ圧の増圧ができない様にされている
ので、車輪ロックを防止でき、よって、制動制御におけ
る制動性の向上及び安全性が一層向上するという効果が
ある。
【0061】尚、本実施例では、ポンプ531の異常を
検出したが、より安全性を高める場合には、それ以外
に、リザーバ525、第1,第2の増圧制御弁521,
523、第1,第2の減圧制御弁527,529等の異
常を検出し、それらの異常を検出した場合には、圧力増
幅手段509のポンプ513の駆動を禁止する様にして
もよい。
【0062】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、以下の様に種々変形可能である。 (1)例えば前記第1実施例において、圧力増幅手段1
00は、ポンプ101と比例制御弁110とによって構
成していたが、これに限らず、図6に示す様に、第1の
配管系統Aにおいて、ポンプ101を直列接続する簡単
な構成としてもよい。
【0063】(2)また、例えば前記第1実施例におい
て、比例制御弁110に代えて、下記〜の構成を採
用できる。 図7(a)に示す様に、比例制御弁110に代えて、
連通・遮断の2位置に制御される電磁弁600、即ち、
差圧弁を有するポート600aと連通状態を実現するポ
ート600bとを有する電磁弁600を用いてもよい。
尚、この電磁弁600には並列に逆止弁610が接続さ
れている。
【0064】また、図7(b)に示す様に、比例制御
弁110に代えて、連通・遮断の2位置に制御される電
磁弁800を用いてもよい。尚、この電磁弁800には
並列に逆止弁810が接続されている。 また、図7(c)に示す様に、比例制御弁110に代
えて、絞り700を用いることもできる。
【0065】(3)また、前記第1実施例では、圧力増
幅手段100による第2の管路部位A2に対するブレー
キ液量の増幅を、右前輪FR及び左後輪RLの双方に対
して行う様にしていた。しかしながら、この圧力増幅手
段100によるブレーキ液量の増幅を左右前輪のみに行
ってもよい。即ち、車両制動時には荷重移動が起こるた
め、左右後輪における制動力の確保はあまり期待できな
い場合がある。また、荷重移動が大きく発生すれば、後
輪に大きな制動力を加えると、車輪スリップが発生し易
くなるという可能性もある。よって、このような場合に
は、左右前輪のみに圧力増幅を行う様にすれば、効率よ
く制動力を稼ぐことができる。
【0066】(4)更に、上述の実施例では、ブレーキ
液圧発生手段によるブレーキ液圧の発生は、乗員のペダ
ル操作によりマスタシリンダにマスタシリンダ圧が発生
することによって実現されていた。しかしながら、たと
えば車間距離が所定距離以下になって乗員のブレーキペ
ダルの踏み込みに関わらずブレーキを作動する自動ブレ
ーキに本発明を適用してもよい。この際には、ブレーキ
ペダル及びマスタシリンダ等の替わりに、自動ブレーキ
用のポンプ等を本発明におけるブレーキ液圧発生手段と
して備える様にしてもよい。この場合においても、本発
明における圧力増幅手段を備える様にすれば、ブレーキ
液圧発生手段を構成するポンプ等において第1のブレー
キ液圧を発生する負担を軽減することができる。
【0067】(5)また、本発明の如くブレーキ液圧を
圧力増幅手段によって増圧することができれば、上述の
実施例において構成されていた倍力装置の能力を落とし
て小型化することができるか、廃することも可能であ
る。即ち、倍力装置によるマスタシリンダ圧の増圧作用
がなくても、乗員のペダル踏力に対する負担を充分軽減
できるとともに、高い制動力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例を示すブレーキ配管モデル図であ
る。
【図2】 第1実施例の比例制御弁を示し、(a)はそ
の説明図、(b)はその動作を示すグラフである。
【図3】 第2実施例を示すブレーキ配管モデル図であ
る。
【図4】 第2実施例の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図5】 第2実施例の制御処理を示すフローチャート
である。
【図6】 圧力増幅手段の他の例を示す説明図である。
【図7】 比例制御弁に代えて電磁弁を使用した例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1,500…ペダル 2,501…倍力装置 3,503…マスタシリンダ 4,505…第1のホイールシリンダ 5,507…第2のホイールシリンダ 100,509…圧力増幅手段 101,513,531…ポンプ A…第1の配管系統 A1…第1の管路部位 A2…第2の管路部位 110,110’511…比例制御弁 200,525…リザーバ 300,521…第1の増圧制御弁 301,523…第2の増圧制御弁 302,527…第1の減圧制御弁 303,529…第2の減圧制御弁 400,520…アンチスキッド制御システム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に制動力を加えるべく第1のブレー
    キ液圧を発生する発生源を有するブレーキ液圧発生手段
    と、 車輪に制動力を発生させる制動力発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段と前記制動力発生手段とを連
    通する管路と、 前記車輪のスリップ状態を最適にするために、前記制動
    力発生手段に加わるブレーキ液圧を減圧制御可能なアン
    チスキッド制御手段と、 を備える車両用ブレーキ装置において、 前記第1のブレーキ液圧の発生時に、前記管路におい
    て、当該第1のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液量
    を所定量減少し、この所定量の減少分のブレーキ液量を
    用いて前記制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を第2
    のブレーキ液圧に増圧して前記制動力発生手段に伝達す
    る圧力増幅手段を備えるとともに、 該圧力増幅手段と前記アンチスキッド制御手段とを共用
    することを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記アンチスキッド制御手段の異常時
    に、前記圧力増幅手段の実行を禁止する禁止手段を備え
    ることを特徴とする前記請求項1記載の車両用ブレーキ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力増幅手段と共用されるアンチス
    キッド制御手段が、ポンプであることを特徴とする前記
    請求項1又は2記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 車両に制動力を加えるべく第1のブレー
    キ液圧を発生する発生源を有するブレーキ液圧発生手段
    と、 車輪に制動力を発生させる制動力発生手段と、 前記ブレーキ液圧発生手段と前記制動力発生手段とを連
    通する管路と、 前記車輪のスリップ状態を最適にするために、前記制動
    力発生手段に加わるブレーキ液圧を減圧制御可能なアン
    チスキッド制御手段と、 を備える車両用ブレーキ装置において、 前記第1のブレーキ液圧の発生時に、前記管路におい
    て、当該第1のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液量
    を所定量減少し、この所定量の減少分のブレーキ液量を
    用いて前記制動力発生手段に加わるブレーキ液圧を第2
    のブレーキ液圧に増圧して前記制動力発生手段に伝達す
    る圧力増幅手段と、 前記アンチスキッド制御手段の異常時に、前記圧力増幅
    手段の実行を禁止する禁止手段と、 を備えること特徴とする車両用ブレーキ装置。
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