JPH0888008A - 燃料電池とその製造方法 - Google Patents

燃料電池とその製造方法

Info

Publication number
JPH0888008A
JPH0888008A JP6251390A JP25139094A JPH0888008A JP H0888008 A JPH0888008 A JP H0888008A JP 6251390 A JP6251390 A JP 6251390A JP 25139094 A JP25139094 A JP 25139094A JP H0888008 A JPH0888008 A JP H0888008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer electrolyte
catalyst
fuel cell
electrode
catalyst layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6251390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3555196B2 (ja
Inventor
Tatsuya Kawahara
竜也 川原
Seiji Mizuno
誠司 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP25139094A priority Critical patent/JP3555196B2/ja
Publication of JPH0888008A publication Critical patent/JPH0888008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3555196B2 publication Critical patent/JP3555196B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池性能のより一層の向上を図る。 【構成】 触媒担持カーボンを高分子電解質溶液と有機
溶媒に混合して調製した電極触媒層形成用ペーストを、
テフロンシート表面に滴下し、ドクターブレードにより
均一厚さのペースト印刷物とする。このペースト印刷物
を密閉容器内で静置すると、この静置の間に、触媒担持
カーボンはテフロンシート上に沈降積層する。そして、
積層の上澄みとして高分子電解質溶液が残る。これを乾
燥を経て薄膜形成すると、膜の上面側では高分子電解質
量が多くて触媒担持カーボン間の空隙が小さくなり、膜
の底面側では高分子電解質量が少なくてこの空隙が大き
くなる。この膜は、触媒担持カーボンが積層してなる電
極触媒層となり、高分子電解質量が多い側を電解質膜1
0と密着させ、空隙が大きい側をカソード50と密着さ
せる。よって、電解質膜との界面での水素イオンの導電
性を高め、電極との界面での反応ガスの拡散透過性を高
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素イオンの選択透過
性を有する固体高分子電解質膜に触媒担持体をを電極触
媒層を介在させて一対のガス拡散性の電極で挟持した燃
料電池とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の燃料電池では、固体高分子電解
質膜を挟持する両電極においてその極性に応じて以下に
記す反応式で示される電極反応を進行させ、電気エネル
ギを得ている。
【0003】アノード(水素極): H2→2H++2e-
【0004】カソード(酸素極): 2H++2e-+(1/2)O2→H2O …
【0005】アノードで式の反応により生成した水素
イオンは、H+x2O)の水和状態で固体高分子電解
質膜を透過(拡散)し、膜を透過した水素イオンは、カ
ソードで式の反応に供される。このアノードおよびカ
ソードにおける電極反応は、固体高分子電解質膜に密着
した電極触媒層を反応サイトとし、当該電極触媒層にお
ける触媒と固体高分子電解質膜との界面で進行する。
【0006】この触媒と固体高分子電解質膜との界面が
増大し界面形成が均一化すれば、上記した,の反応
がより円滑且つ活発に進行する。よって、この界面の増
大と均一化を図るべく、特公表平5−507583で
は、電極触媒層を触媒担持カーボンがプロトン伝導性イ
オノマーに分散された状態のものとする技術が提案され
ている。なお、プロトン伝導性イオノマーは、固体高分
子電解質膜と同一の機能である水素イオンの選択透過を
発揮する高分子電解質溶液(ナフィオン溶液:ナフィオ
ンは米国デュポン社の商品名)に外ならない。
【0007】この電極触媒層の形成には、触媒担持カー
ボンが高分子電解質溶液に分散された電極触媒層形成用
ペーストが用いられる。つまり、この電極触媒層形成用
ペーストを固体高分子電解質膜に直接塗布する、或い
は、ペーストから膜成形して得たシートを固体高分子電
解質膜にプレスすることで、固体高分子電解質膜に密着
した電極触媒層が形成されている。これにより、電極触
媒層における触媒の界面は、固体高分子電解質膜ばかり
か高分子電解質とでも形成されるため、界面の増大と均
一化が図られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】アノード,カソードに
おける上記した,の反応の円滑化および活発化に
は、電極触媒層における触媒の界面の増大や界面形成の
均一化のほかに、電極触媒層における反応ガスの拡散透
過と水素イオンの導電が不可欠である。ところが、上記
公報で提案された燃料電池では、電極触媒層において触
媒担持カーボンが高分子電解質に平均的に分散されてい
るため、次のような問題点が指摘されている。
【0009】触媒担持カーボンが高分子電解質に分散さ
れた電極触媒層では、高分子電解質は隣接する触媒担持
カーボン間の間隙に介在し、触媒担持カーボンはこの高
分子電解質によりバインドされたような状態で存在す
る。このため、電極触媒層における高分子電解質の量を
増やせば、触媒担持カーボン間の間隙に介在する高分子
電解質量が増大する。よって、電極触媒層における触媒
担持カーボン間の空隙が小さくなり、反応ガスの拡散透
過性は低下する。その反面、電極触媒層における水素イ
オンの導電性は、高分子電解質量が増えるほど高まる。
一方、高分子電解質量を少なくすれば、触媒担持カーボ
ン間の空隙が大きくなって反応ガスの拡散透過性は高ま
る反面、水素イオンの導電性は低くなる。つまり、反応
ガスの拡散透過性と水素イオンの導電性とは、背反する
特性である。
【0010】電極触媒層において触媒担持カーボンを高
分子電解質に平均的に分散されていた従来の燃料電池で
は、高分子電解質量の増減により上記したように反応ガ
スの拡散透過性と水素イオンの導電性とが変化する。こ
のため、電極触媒層において好適な反応ガスの拡散透過
性と水素イオンの導電性とを両立させることは困難であ
り、電池性能の向上の余地が残されている。
【0011】また、反応ガスの拡散透過性については、
反応ガスをその流入箇所から速やかに拡散透過させる必
要上、電極触媒層内側(固体高分子電解質膜側)より外
側(ガス拡散電極側)で高いことが望ましい。一方、水
素イオンの導電性については、水素イオンを速やかに固
体高分子電解質膜に拡散させる都合上、ガス拡散電極側
より固体高分子電解質膜側で高いことが望ましい。しか
しながら、上記従来の燃料電池では、反応ガスの拡散透
過性と水素イオンの導電性とは電極触媒層の内側から外
側に亘ってそれぞれ一律となる。このため、反応ガスの
拡散透過性と水素イオンの導電性とに層の内側と外側で
高低をつけることができず、この点からも電池性能の向
上の余地が残されている。換言すれば、層の内側から外
側に亘って一律な反応ガスの拡散透過性により、ガス拡
散電極側での反応ガスの拡散速度が制約される。一方、
一律な水素イオンの導電性により、固体高分子電解質膜
側での水素イオンの導電速度が制約される。このため、
電極触媒層における触媒利用の効率が低く電池性能の更
なる向上が阻害されていた。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、電池性能の更なる向上を図ると共に、高い電池性
能を有する燃料電池の簡便な製造方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の燃料電池の採用した手段は、水素イ
オンの選択透過性を有する固体高分子電解質膜に触媒担
持体を積層してなる電極触媒層を密着させ、該固体高分
子電解質膜を該電極触媒層を介在させて一対のガス拡散
性の電極で挟持した燃料電池であって、前記電極触媒層
は、水素イオンの選択透過性を有する高分子電解質で被
覆した触媒担持体を積層してなり、前記電極触媒層にお
ける触媒担持体間の空隙は、前記触媒担持体を被覆する
前記高分子電解質量を前記触媒担持体の積層方向に沿っ
て変えることによって、前記固体高分子電解質膜側より
前記電極側で大きくされていることをその要旨とする。
【0014】そして、この請求項1記載の燃料電池を製
造するために請求項2記載の製造方法で採用した手順
は、前記触媒担持体と前記高分子電解質溶液と揮発性の
有機溶媒との混合溶液を準備する準備工程と、該混合溶
液を薄膜状に延ばし、前記揮発性の有機溶媒が揮発しな
い環境に前記触媒担持体が沈降できる時間に亘って静置
する静置工程と、前記薄膜状に延ばされた混合溶液か
ら、乾燥処理を経て薄膜を形成する膜形成工程と、該形
成された薄膜を、前記静置時に上面となっていた側の膜
面が前記固体高分子電解質膜の膜面と接合するよう、前
記固体高分子電解質膜に密着する密着工程とを備えるこ
とをその要旨とする。
【0015】また、請求項3記載の製造方法で採用した
手順は、前記触媒担持体と前記高分子電解質溶液と揮発
性の有機溶媒との混合溶液を準備する準備工程と、該混
合溶液を、前記揮発性の有機溶媒が揮発しない環境に置
かれて回転する回転容器に入れ込み、該入れ込まれた混
合溶液に遠心力を及ぼして該混合溶液を薄膜状に延ばす
薄膜化工程と、前記薄膜状に延ばされた混合溶液から、
乾燥処理を経て薄膜を形成する膜形成工程と、該形成さ
れた薄膜を、前記回転容器の回転時に回転容器内で内側
となっていた側の膜面が前記固体高分子電解質膜の膜面
と接合するよう、前記固体高分子電解質膜に密着する密
着工程とを備えることをその要旨とする。
【0016】この場合、請求項4記載の燃料電池の製造
方法では、請求項2又は請求項3記載の準備工程を、粒
径の異なる少なくとも二以上の触媒担持体と前記高分子
電解質溶液と揮発性の有機溶媒との混合溶液を準備する
工程とした。
【0017】また、請求項1記載の燃料電池を製造する
ために請求項5記載の製造方法で別途採用した手順は、
前記触媒担持体に対する前記高分子電解質量が異なる二
以上の混合溶液を、前記触媒担持体と前記高分子電解質
溶液と揮発性の有機溶媒とを混合して準備する工程と、
該二以上の混合溶液を用いて、前記触媒担持体に対する
前記高分子電解質量が異なる二以上の薄膜を形成する工
程と、該形成された二以上の薄膜を、前記触媒担持体に
対する前記高分子電解質量が多い順に前記固体高分子電
解質膜に積層する工程とを備えることをその要旨とす
る。
【0018】また、上記目的を達成するために請求項6
記載の燃料電池の採用した手段は、触媒担持体を積層し
てなる電極触媒層とガス拡散性の電極とを密着させて一
対ずつ備える燃料電池であって、前記電極触媒層は、水
素イオンの選択透過性を有する高分子電解質で被覆した
触媒担持体を積層してなり、前記電極触媒層における触
媒担持体間の空隙は、前記触媒担持体を被覆する前記高
分子電解質量を前記触媒担持体の積層方向に沿って変え
ることによって、前記電極側で大きくされており、前記
一対の電極触媒層は、前記触媒担持体間の空隙が小さい
側同士が密着するよう接合されていることをその要旨と
する。
【0019】そして、この請求項6記載の燃料電池を製
造するために請求項7記載の製造方法で採用した手順
は、請求項2又は請求項3記載の準備工程と、請求項2
記載の静置工程又は請求項3記載の薄膜化工程のいずれ
かの工程と、請求項2又は請求項3記載の膜形成工程
と、該形成された薄膜を一対用意する工程と、該用意さ
れた一対の薄膜を前記静置工程において静置時に上面と
なっていた側の膜面同士を密着させて接合する接合工程
か、該用意された一対の薄膜を前記薄膜化工程において
回転容器内で内側となっていた側の膜面同士を密着させ
て接合する接合工程のいずれかの接合工程とを備えるこ
とをその要旨とする。
【0020】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の燃料電池で
は、電極触媒層における触媒担持体は、水素イオンの選
択透過性を有する高分子電解質で被覆された状態で積層
している。隣接する触媒担持体間では、触媒担持体回り
の高分子電解質同士の接触がおきる。ところで、高分子
電解質量は触媒担持体の積層方向に沿って変えられてい
るので、触媒担持体回りの高分子電解質同士の接触のお
き具合も触媒担持体の積層方向に沿って変わることにな
る。その一方、触媒担持体回りの高分子電解質同士の接
触のおき具合は、隣接する触媒担持体間の間隔を占める
高分子電解質量に反映する。よって、高分子電解質量が
多ければ隣接する触媒担持体間の間隔を占める高分子電
解質量も増えて、触媒担持体間の空隙は小さくなり、高
分子電解質量が少なければ間隙を占める高分子電解質量
も少なくなって、触媒担持体間の空隙は大きくなる。こ
のため、請求項1記載の燃料電池では、高分子電解質量
を変えることで電極触媒層における触媒担持体間の空隙
を固体高分子電解質膜側より電極側で大きくして、反応
ガスの拡散透過性を電極側で高め、固体高分子電解質膜
側で低くすることができる。一方、高分子電解質量につ
いては、触媒担持体間の空隙とは逆に、電極側より固体
高分子電解質膜側で多くなり、水素イオンの導電性を固
体高分子電解質膜側で高めて電極側で低くすることがで
きる。
【0021】請求項2記載の製造方法では、準備工程を
経ることで、混合溶液中での触媒担持体の分散を通し
て、触媒担持体を高分子電解質溶液で覆われた状態とす
る。その後、静置工程を経ることで、膜状に延ばされた
混合溶液において、触媒担持体を沈降させる。この沈降
により、触媒担持体は、膜状に延ばされた混合溶液の底
側に積層する。一方、高分子電解質溶液は、触媒担持体
の積層においては触媒担持体を覆った状態で存在するも
のの、有機溶媒と共に積層の上澄みとしても存在する。
【0022】次いで、膜形成工程を経ることで、触媒担
持体が積層してなる薄膜を形成する。つまり、膜形成工
程の乾燥の処理の間に、混合溶液中の揮発性の有機溶媒
と高分子電解質溶液の溶液分とを乾燥蒸発させる。これ
により、高分子電解質溶液で覆われていた個々の触媒担
持体は高分子電解質で被覆されると共に、この触媒担持
体が積層した薄膜が形成される。この場合、静置工程に
おいて触媒担持体の積層の上澄みとして高分子電解質溶
液を存在させるので、積層における上方の触媒担持体
は、この上澄みにおける高分子電解質溶液の高分子電解
質により更に被覆される。つまり、触媒担持体の積層の
上方、即ち静置時に上面となっていた側では、触媒担持
体を被覆する高分子電解質量が多くなる。よって、触媒
担持体が積層してなる薄膜において、その底面側では高
分子電解質量が少なく、薄膜の上面側で高分子電解質量
が多くなる。このため、この薄膜では、高分子電解質量
が多い上面側(静置時に上面となっていた側)で、小さ
い触媒担持体間の空隙と高い水素イオンの導電性が発現
し、高分子電解質量が少ない底面側で、大きい触媒担持
体間の空隙と低い水素イオンの導電性が発現する。
【0023】その後、密着工程を経ると、触媒担持体間
の空隙が小さくて高い水素イオンの導電性が発現した薄
膜上面が固体高分子電解質膜の膜面と接合することにな
る。一方、水素イオンの導電性が低くて大きな触媒担持
体間の空隙が発現した薄膜底面は、一対のガス拡散性の
電極での挟持を経て燃料電池が完成するとガス拡散性の
電極側となる。
【0024】請求項3記載の製造方法では、準備工程を
経ることで、触媒担持体を高分子電解質溶液で覆われた
状態とする。その後、薄膜化工程を経ることで、回転容
器において混合溶液に遠心力を及ぼし、この混合溶液を
容器内壁に沿って膜状に延ばす。しかも、膜状に延ばさ
れた混合溶液において、遠心力により触媒担持体を強制
的に沈降させる。この沈降により、触媒担持体は、膜状
に延ばされた混合溶液の底側(容器内壁側)に短時間の
うちに積層する。一方、高分子電解質溶液は、触媒担持
体の積層においては触媒担持体を覆った状態で存在する
ものの、有機溶媒と共に積層の上澄みとしても存在す
る。
【0025】次いで、膜形成工程を経ることで、請求項
2記載の製造方法と同様、触媒担持体が積層してなる薄
膜を形成する。つまり、膜形成工程の乾燥の処理の間の
有機溶媒や高分子電解質溶液の溶液分の乾燥蒸発によ
り、高分子電解質で被覆された触媒担持体が積層してな
る薄膜を形成する。この場合、薄膜化工程においては、
請求項2記載の静置工程と同様、触媒担持体の積層の上
澄みとして高分子電解質溶液を存在させるので、触媒担
持体の積層の上方、即ち回転容器内での内側では、触媒
担持体を被覆する高分子電解質量を多くする。よって、
触媒担持体が積層してなる薄膜において、その底面側で
は高分子電解質量が少なく上面側で高分子電解質量が多
くなる。このため、この薄膜でも、請求項2記載の製造
方法と同様、高分子電解質量が多い上面側(回転容器内
での内側)で、小さい触媒担持体間の空隙と高い水素イ
オンの導電性が発現し、高分子電解質量が少ない底面側
で、大きい触媒担持体間の空隙と低い水素イオンの導電
性が発現する。
【0026】その後、密着工程を経ると、触媒担持体間
の空隙が小さくて高い水素イオンの導電性が発現した薄
膜上面が固体高分子電解質膜の膜面と接合することにな
る。一方、水素イオンの導電性が低くて大きな触媒担持
体間の空隙が発現した薄膜底面は、ガス拡散性の電極側
となる。
【0027】請求項4記載の燃料電池の製造方法では、
請求項2又は請求項3記載の準備工程において、粒径の
異なる少なくとも二以上の触媒担持体を混合した混合溶
液を準備することとした。よって、膜状に延ばされた混
合溶液では、粒径の大きい触媒担持体が先に沈降し粒径
が小さいほど遅く沈降する。このため、触媒担持体の積
層は、触媒担持体の粒径に応じた積層部の積み重ねとな
る。そして、各積層部では触媒担持体の粒径が異なるこ
とから、隣接する触媒担持体間の空隙が各積層部ごとで
異なる。つまり、混合溶液の底側の積層部ほどこの割合
が大きく底側から離れる積層部ほど小さくなる。
【0028】従って、その後の工程を経ることで、電極
触媒層では、固体高分子電解質膜と接合する側で触媒担
持体間の空隙が小さくて水素イオンの導電性が高くな
り、ガス拡散性の電極側でより水素イオンの導電性が低
くて触媒担持体間の空隙が大きくなる。
【0029】請求項5記載の製造方法では、触媒担持体
に対する高分子電解質量が異なる二以上の混合溶液を準
備し、この高分子電解質量が異なる二以上の薄膜を形成
する。そして、高分子電解質量が多い順に、二以上の薄
膜を固体高分子電解質膜に積層する。従って、固体高分
子電解質膜側ほど高分子電解質量が多くなるため、この
製造方法でも、電極触媒層において、固体高分子電解質
膜側で触媒担持体間の空隙が小さくて水素イオンの導電
性が高くなり、ガス拡散性の電極側でより水素イオンの
導電性が低くて触媒担持体間の空隙が大きくなる。
【0030】また、請求項6記載の燃料電池にあって
も、高分子電解質量を触媒担持体の積層方向に沿って変
えることで、請求項1記載の燃料電池と同様に、電極触
媒層における触媒担持体間の空隙を電極側で大きくし
て、反応ガスの拡散透過性を電極側で高くその反対側で
低くしている。一方、高分子電解質量については、触媒
担持体間の空隙とは逆に、電極側で小さくその反対側で
大きくなり、水素イオンの導電性を電極側で低くその反
対側で高くすることができる。そして、一対の電極触媒
層は、触媒担持体間の空隙が小さい側同士、即ち高分子
電解質量が多くて水素イオンの導電性が高い側同士が密
着するよう接合されている。よって、この高分子電解質
量が多くて水素イオンの導電性が高い側同士の密着領域
は、燃料電池において、水素イオンの選択透過性を有す
る電解質膜として機能する。
【0031】請求項7記載の製造方法では、準備工程を
経ることで、触媒担持体を高分子電解質溶液で覆われた
状態とする。その後は、静置工程又は薄膜化工程のいず
れかの工程を経ることで、膜状に延ばされた混合溶液に
おいて触媒担持体の沈降を図り、触媒担持体を、膜状に
延ばされた混合溶液の底側に積層させる。一方、高分子
電解質溶液を、触媒担持体の積層においては触媒担持体
を覆った状態で存在させ、積層の上には有機溶媒と共に
上澄みとしても存在させる。
【0032】次いで、膜形成工程を経ることで、有機溶
媒や高分子電解質溶液の溶液分の乾燥蒸発により、高分
子電解質で被覆された触媒担持体が積層してなる薄膜を
形成する。この場合、前工程において触媒担持体の積層
の上澄みとして高分子電解質溶液を存在させるので、触
媒担持体の積層の上方では、触媒担持体を被覆する高分
子電解質量を多くする。よって、触媒担持体が積層して
なる薄膜において、その底面側では高分子電解質量が少
なく上面側で高分子電解質量が多くなる。このため、こ
の薄膜でも、高分子電解質量が多い上面側で、小さい触
媒担持体間の空隙と高い水素イオンの導電性が発現し、
高分子電解質量が少ない底面側で、大きい触媒担持体間
の空隙と低い水素イオンの導電性が発現する。
【0033】その後、いずれかの接合工程を経ると、高
分子電解質量が多くて水素イオンの導電性が高い側同士
が密着し、その密着領域は、燃料電池において、水素イ
オンの選択透過性を有する固体高分子電解質膜と同一の
機能を果たす領域となる。また、高分子電解質量が多く
て水素イオンの導電性が高い側と反対側は、水素イオン
の導電性が低くて大きな触媒担持体間の空隙をもって、
ガス拡散性の電極側と密着する。
【0034】
【実施例】次に、本発明の構成・作用を一層明らかにす
るために、以下本発明の好適な実施例について説明す
る。図1は、この実施例における燃料電池(固体高分子
型燃料電池)のセル構造の模式図である。
【0035】図示するように、セルは、膜状の電解質で
ある電解質膜10と、この電解質膜10の膜面に密着し
たカソード側電極触媒層12およびアノード側電極触媒
層14と、これら各電極触媒層に密着したカソード50
およびアノード52とにより構成されている。
【0036】電解質膜10は、水素イオンに対するイオ
ン交換基としてスルホン基を有する固体高分子電解質膜
であり、水素イオンを膜厚方向に沿って選択的に透過す
る。具体的に説明すると、電解質膜10は、フッ素系ス
ルホン酸高分子樹脂から作製された固体高分子電解質膜
(例えばパーフルオロカーボンスルホン酸高分子膜(商
品名:ナフィオン, Du Pont社製))であり、その膜厚
は120μm程度である。
【0037】カソード側電極触媒層12,アノード側電
極触媒層14は、カソード50,アノード52と電解質
膜10との間に介在し、これらのホットプレスを経るこ
とで、電解質膜10の膜面および各電極の電解質側の電
極表面に密着される。このカソード側電極触媒層12,
アノード側電極触媒層14は、触媒として白金を20w
t%担持したカーボン粒子が積層したものであり、後述
の製造工程を経て形成される。なお、図1においては、
カソード側電極触媒層12,アノード側電極触媒層14
を構成するカーボン粒子は誇張して描かれている。
【0038】カソード50,アノード52は、多孔質で
ガス透過性を有すると共に導電性のポーラスカーボンに
より形成されており、その気孔率は60ないし80%で
ある。また、カソード50およびアノード52には、対
応する電極触媒層側にそれぞれ流路41が形成されてい
る。なお、このカソード50およびアノード52は、ポ
ーラスカーボンであることから、隣接する燃料電池セル
を仕切るセパレータとしての機能をも果たす。
【0039】上記した構成の燃料電池は、各極に流路4
1,43から燃料ガス(加湿水素ガス,酸素ガス)が供
給されると、供給された燃料ガスは、カソード50,ア
ノード52を透過(拡散)して、カソード側電極触媒層
12,アノード側電極触媒層14に到る。そして、その
燃料ガスは、当該電極触媒層において、上述した式,
に示す反応に供される。つまり、アノード52側で
は、式の反応の進行により生成した水素イオンは、H
+x2O)の水和状態で電解質膜10を透過(拡散)
し、膜を透過した水素イオンは、カソード50で式の
反応に供される。なお、この反応はカソード側電極触媒
層12,アノード側電極触媒層14の触媒作用により促
進して進行する。
【0040】次に、上記した燃料電池(セル)の製造工
程について順を追って説明する。最初に、触媒担持カー
ボンと高分子電解質溶液と揮発性の有機溶媒との混合溶
液を準備する準備工程について説明する。この準備工程
では、まず、混合対象物を以下のように秤量する。つま
り、白金(平均粒径約1nm)を20wt%担持した触
媒担持カーボン(平均粒径約20nm)1gに対し、電
解質膜10と同質のフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液
(当該樹脂の固形分が5wt%で配合された溶液)を1
0ml秤量する。更に、有機溶媒として、エチレングリ
コールモノイソプロピルエーテルおよびイソプロパノー
ルをそれぞれ5mlずつ秤量する。なお、有機溶媒に限
らず、前記の溶媒以外にもカーボンの分散が良好で電解
質膜に悪影響を与えないものであればよい。
【0041】そして、必要なだけの量の触媒担持カーボ
ン,フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液および有機溶媒
をこの比率で用意する。次いで、用意した触媒担持カー
ボン等を密閉容器に入れ込み、この密閉容器中で触媒担
持カーボンを超音波分散させる。こうして、準備工程が
完了し電極触媒層を形成するための混合溶液、即ち電極
触媒層形成用ペーストが調製される。この準備工程にお
いて、触媒担持カーボンは、フッ素系スルホン酸高分子
樹脂溶液で覆われて溶液に分散した状態となる。
【0042】この場合、触媒担持カーボン1gに対する
フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液の溶液量は、種々変
更可能である。しかし、個々の触媒担持カーボンがフッ
素系スルホン酸高分子樹脂溶液におけるフッ素系スルホ
ン酸高分子樹脂で被覆できる容量であることが必要であ
る。
【0043】この準備工程に際して、用意した触媒担持
カーボン等の原料のほか、密閉容器を予め冷却しておく
ことが望ましい。このように冷却しておくと、有機溶媒
蒸気と空気中酸素とが白金触媒により反応してしまうこ
とを防止できるからである。また、密閉容器を不活性ガ
スで置換する若しくは希薄酸素下におく等の処置も、有
機溶媒蒸気の反応を防止する点で効果的である。更に、
電極触媒層形成用ペーストのレオロジー特性に悪影響を
与えない程度に、水やケトン,エステル等、酸素と反応
しない溶媒を添加して混合しておくこともできる。な
お、超音波分散に替えて、ホモジナイザ,ボールミル,
遊星ミル等を用いた分散方法を採ることもできる。
【0044】その後は、以下の静置工程を行なう。つま
り、まず前準備として、厚さ300μmのテフロンシー
トを水平に維持された平面板の上面に固定し、テフロン
シート表面をエタノールで洗浄する。次いで、上記調製
済みの電極触媒層形成用ペーストをテフロンシート表面
に滴下し、ドクターブレードにより200μmの均一厚
さで電極触媒層形成用ペーストを薄膜状に延ばしペース
ト印刷物を得る。この際、ドクターブレードのクリアラ
ンスを調節することで、種々の厚み、即ち種々の触媒量
の電極触媒層を得ることができる。
【0045】次に、テフロンシート上のペースト印刷物
を密閉容器内に載置し、24時間静置する。この静置の
間に亘っては、密閉容器内は、電極触媒層形成用ペース
トの有機溶媒と同一の有機溶媒が、その飽和蒸気圧で封
入されている。よって、ペースト印刷物は、ペーストの
有機溶媒が揮発しない環境下で静置されることになる。
この静置の間に、電極触媒層形成用ペーストにおける触
媒担持カーボンはペースト印刷物において沈降する。こ
の沈降の様子を図2,図3に模式的に表わす。
【0046】つまり、静置前には、図2に示すようにペ
ースト印刷物において分散していた触媒担持カーボン
は、静置の間に沈降し、図3に示すようにペースト印刷
物の底側に積層する。この場合、触媒担持カーボンの積
層状態に極端な粗密は見られず、触媒担持カーボンはほ
ぼ均一に分布して積層する。一方、フッ素系スルホン酸
高分子樹脂溶液は、触媒担持カーボンの積層においては
触媒担持カーボンを覆った状態で存在するものの、有機
溶媒と共に積層の上澄みとしても存在する。なお、24
時間の静置時間は、触媒担持カーボンがペースト印刷物
において沈降するに十分な時間である。
【0047】次いで、ペースト印刷物を常温乾燥に付し
た後に50℃で真空乾燥に処して、膜形成工程を行な
う。つまり、この真空乾燥により、ペースト印刷物から
は、有機溶媒とフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液の溶
液分とが乾燥蒸発して除去される。このため、この膜形
成工程を経ることで、フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶
液で覆われていた個々の触媒担持カーボンは高分子電解
質であるフッ素系スルホン酸高分子樹脂で被覆されると
共に、この触媒担持カーボンが積層した薄膜が形成され
る。この場合、静置工程において触媒担持カーボンの積
層の上澄みとしてフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液は
存在するので、積層における上方の触媒担持カーボン
は、この上澄みにおけるフッ素系スルホン酸高分子樹脂
溶液のフッ素系スルホン酸高分子樹脂により更に被覆さ
れる。なお、以下の説明にあっては、フッ素系スルホン
酸高分子樹脂を単に高分子電解質という。
【0048】つまり、触媒担持カーボンの積層の上方、
即ち静置時に上面となっていた側では、触媒担持カーボ
ンを被覆する高分子電解質量が多くなる。よって、形成
された薄膜において、その底面側では高分子電解質量が
少なく、薄膜の上面側で高分子電解質量が多くなる。こ
のため、この薄膜は、高分子電解質量が多い膜上面側で
小さい触媒担持カーボン間の空隙と高い水素イオンの導
電性を備える。一方、高分子電解質量が少ない底面側
で、大きい触媒担持カーボン間の空隙と低い水素イオン
の導電性を備えることになる。
【0049】その後は、次のようにして燃料電池(セ
ル)を完成された。まず、真空乾燥後のペースト印刷物
をテフロンシートごと電解質膜10の両膜面に重ねてホ
ットプレス(126℃×100kg/cm2 )し、この
ホットプレスの後にテフロンシートを除去する。次い
で、この電解質膜10をカソード50,アノード52で
挟持した状態で更にホットプレス(126℃×100k
g/cm2 )した。上記した各工程を経て、電極触媒層
形成用ペーストからカソード側電極触媒層12,アノー
ド側電極触媒層14が形成されると共に、両電極触媒層
を有する燃料電池(セル)が完成する。なお、ホットプ
レスに先立ちテフロンシートを除去し、ペースト印刷物
を電解質膜10の両膜面に重ね、更にその両側をカソー
ド50,アノード52で挟持した状態でホットプレスし
てもよい。
【0050】こうして形成されたカソード側電極触媒層
12,アノード側電極触媒層14における触媒担持カー
ボンと高分子電解質の存在の様子を、カソード側電極触
媒層12を例に採り図をもって説明する。
【0051】カソード側電極触媒層12を模式的に表わ
した図4に示すように、各触媒担持カーボンは高分子電
解質により被覆されている。しかし、触媒担持カーボン
当たりの高分子電解質被覆量は、電解質膜10側で多く
カソード50側で少ない。その一方、隣接する触媒担持
カーボン間の間隙に高分子電解質が介在する介在量は電
解質膜10側で多くカソード50側で少ない。このた
め、電極触媒層としての触媒担持カーボン間の空隙は、
カソード50側で大きく電解質膜10側で小さい。よっ
て、電解質膜10の膜面からカソード側電極触媒層12
への水素イオンの拡散は、カソード側電極触媒層12の
電解質膜10側では高分子電解質量が多いことから速や
かに行なわれる。しかも、カソード50からカソード側
電極触媒層12への反応ガス(酸素ガス)の拡散透過
は、カソード側電極触媒層12のカソード50側では触
媒担持カーボン間の空隙が大きいことから速やかに行な
われる。
【0052】このため、カソード側電極触媒層12,ア
ノード側電極触媒層14によれば、電解質膜10からの
或いは電解質膜10への水素イオンの導電性を高めるこ
とができる。その反面、カソード50,アノード52側
では、これら電極からの反応ガスの拡散透過性を高める
ことができる。
【0053】よって、本実施例の燃料電池では、電極触
媒層において、カソード50,アノード52側で反応ガ
スの拡散速度を高め、電解質膜10側で水素イオンの導
電速度を高めることができる。この結果、本実施例の燃
料電池によれば、電極触媒層における触媒の利用効率を
高めて電極反応をより円滑で活発にし、電池性能をより
一層向上することができる。
【0054】次に、上記したカソード側電極触媒層1
2,アノード側電極触媒層14を有する本実施例(第1
実施例)の燃料電池の性能評価について説明する。対比
する比較例燃料電池(従来品)は、上記した実施例と同
一の電池構成を備えるが、カソード側およびアノード側
の電極触媒層の形成を静置工程を省略して行なった。つ
まり、比較例燃料電池では、第1実施例と同一の電極触
媒層形成用ペーストからドクターブレードにより200
μmの均一厚さでペースト印刷物を作製し、即座に薄膜
して電解質膜10とホットプレスした。そして、両燃料
電池について、I−V特性を調べた。その結果を表1に
示す。なお、評価条件は、以下の通りである。また、こ
の表1には、後述する第2ないし第6実施例における燃
料電池の特性も載せられている。
【0055】電極面積:144cm2 (12cm×12
cm); セル温度:75℃; 反応ガス圧:アノード;水素0.2MPa(2at
a),カソード;空気0.2MPa(2ata); ガス加湿方法:バブリング法(アノード水温90℃,カ
ソード水温80℃); ガス利用率:アノード;50%,カソード;20%;
【0056】
【表1】
【0057】この表1における数値(データ)は、比較
例燃料電池について、電流密度が300mA/cm2
場合に測定された電池電圧値を1とし、その他の燃料電
池については、その測定値をこの電池電圧値で規格化し
た相対値で表示した。
【0058】この表1から明らかなように、第1実施例
の燃料電池では、各電流密度について比較例燃料電池よ
り高い電池電圧が得られた。特に、高い電流密度(15
00mA/cm2 )では、比較例燃料電池では放電がで
きず使用不能であるのに対して、第1実施例の燃料電池
では、300mA/cm2 の電流密度の場合のほぼ半分
ではあるものの、電池電圧が得られた。よって、第1実
施例の燃料電池では、高電流密度領域であっても、電極
触媒層における触媒の利用効率を維持でき好ましい。
【0059】また、本実施例の製造工程によれば、ペー
スト印刷物を静置するという簡便な工程を採るだけで、
高い電池性能を有する燃料電池を製造することができ
る。
【0060】次に、他の実施例(第2ないし第6実施
例)について順次説明する。
【0061】第2実施例では、準備工程で準備した混合
溶液(電極触媒層形成用ペースト)における触媒担持カ
ーボンを以下のものとした点で上記した第1実施例と相
違し、燃料電池セル構造等は第1実施例と同一である。
【0062】この第2実施例では、準備工程において、
平均粒径約1nmの白金を20wt%担持した第1のフ
ァーネスブラック(平均粒径約20nm)と平均粒径約
2nmの白金を20wt%担持した第2のファーネスブ
ラック(平均粒径約40nm)とを1:1の比率で配合
した混合ファーネスブラックを用意し、第1実施例と同
じフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液と有機溶媒とで、
電極触媒層形成用ペーストを調製した。この場合、混合
ファーネスブラック1gに対するフッ素系スルホン酸高
分子樹脂溶液と各有機溶媒の秤量量は、第1実施例と同
一である。つまり、この第2実施例では、粒径が異なる
2種類の触媒担持体(第1,第2のファーネスブラッ
ク)が分散した電極触媒層形成用ペーストを調製し、そ
の後は第1実施例と同一の工程(静置工程,膜形成工程
等)を経て燃料電池を製造した。
【0063】この場合、第2実施例の静置工程では、電
極触媒層形成用ペーストで得られたペースト印刷物にお
いて、粒径の大きい第2のファーネスブラックが先に沈
降し、粒径が小さい第1のファーネスブラックは遅く沈
降する。このため、ペースト印刷物の底面側に第2のフ
ァーネスブラックの積層部ができ、その上に第1のファ
ーネスブラックの積層部が積み重なる。そして、各積層
部ではファーネスブラックの粒径が異なることから、隣
接するファーネスブラックの空隙は、第2のファーネス
ブラックの積層部で大きく、第1のファーネスブラック
の積層部で小さくなる。
【0064】しかも、この第2実施例でも、ファーネス
ブラックの積層の上澄みとしてフッ素系スルホン酸高分
子樹脂溶液は存在する。このため、第1のファーネスブ
ラックの積層部側では、ファーネスブラックを被覆する
高分子電解質量が多くなり、底面側の第2のファーネス
ブラックの積層部側では、高分子電解質量が少なくな
る。そして、その後の工程を経ることで、ペースト印刷
物の上面側の第1のファーネスブラックの積層部が電解
質膜10に密着し、底面側の第2のファーネスブラック
の積層部が該当する電極に密着する。よって、この第2
実施例にて形成された電極触媒層における第1,第2の
ファーネスブラックと高分子電解質の存在の様子は、次
のようになる。
【0065】即ち、カソード側電極触媒層12を例に採
って模式的に示す図5に示すように、第1,第2のファ
ーネスブラックは高分子電解質により被覆されている。
しかし、ファーネスブラック当たりの高分子電解質被覆
量は、電解質膜10側で多くカソード50側で少ない。
その一方、隣接するファーネスブラック間の間隙に高分
子電解質が介在する介在量は、電解質膜10側で多くカ
ソード50側で少なくなるので、電極触媒層としての触
媒担持カーボン間の空隙は、カソード50側で大きく電
解質膜10側で小さい。よって、電解質膜10の膜面か
らカソード側電極触媒層12への水素イオンの拡散は、
カソード側電極触媒層12の電解質膜10側では高分子
電解質量が多いことから速やかに行なわれる。しかも、
カソード50からカソード側電極触媒層12への反応ガ
ス(酸素ガス)の拡散透過は、カソード側電極触媒層1
2のカソード50側では触媒担持カーボン間の空隙が大
きいことから速やかに行なわれる。
【0066】このため、第2実施例の燃料電池における
カソード側電極触媒層12,アノード側電極触媒層14
によっても、カソード50,アノード52側で反応ガス
の拡散速度を高め、電解質膜10側で水素イオンの導電
速度を高めることができる。この結果、この第2実施例
の燃料電池でも、電極触媒層における触媒の利用効率を
高めて電極反応をより円滑で活発にし、電池性能をより
一層向上することができる。
【0067】そして、表1における第2実施例の燃料電
池についてのデータから明らかなように、第2実施例の
燃料電池によっても、各電流密度について比較例燃料電
池より高い電池電圧が得られると共に、高電流密度領域
であっても、電極触媒層における触媒の利用効率を維持
できた。
【0068】また、この第2の実施例においては、触媒
担持カーボンの粒径を変えることによっても触媒担持カ
ーボン粒子間の空隙の大きさを変えているが、触媒担持
カーボンの粒子自体は、略均一に分布している。このた
め、上記した第1の実施例に比較して高電流密度領域で
の電圧降下を小さくすることができる。
【0069】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例では、電極触媒層形成用ペーストに用いる触
媒担持体の種類が上記の第2実施例と相違し、燃料電池
セル構造等はやはり第1実施例と同一である。
【0070】この第3実施例では、準備工程において、
ファーネスブラックとアセチレンブラックとを用いた。
そして、平均粒径約1nmの白金を20wt%担持した
ファーネスブラック(平均粒径約20nm)と平均粒径
約3nmの白金を20wt%担持したアセチレンブラッ
ク(平均粒径約40nm)とを1:1の比率で配合し
て、電極触媒層形成用ペーストを調製した。
【0071】この第3実施例の静置工程においても、粒
径の大きいアセチレンブラックが先に沈降し、粒径が小
さいファーネスブラックは遅く沈降する。このため、ペ
ースト印刷物の底面側にアセチレンブラックの積層部が
でき、その上にファーネスブラックの積層部が積み重な
る。そして、ペースト印刷物の上面側のファーネスブラ
ックの積層部が電解質膜10に密着し、底面側のアセチ
レンブラックの積層部が該当する電極に密着する。よっ
て、第2実施例と同様に、電極触媒層の電解質膜側では
高分子電解質量が多くて触媒担持カーボン間の空隙が小
さく、電極側で高分子電解質量が少なくて触媒担持カー
ボン間の空隙が大きくなる。従って、第3実施例の燃料
電池でも、電極触媒層における触媒の利用効率を高めて
電極反応をより円滑で活発にし、電池性能をより一層向
上することができる。
【0072】また、表1における第3実施例の燃料電池
についてのデータから明らかなように、第3実施例の燃
料電池によっても、各電流密度について比較例燃料電池
より高い電池電圧が得られると共に、高電流密度領域で
あっても、電極触媒層における触媒の利用効率を維持で
きた。
【0073】この第3実施例では、電極触媒層の電極
(カソード50,アノード52)に密着する側に、触媒
担持体としてアセチレンブラックを用いた。このアセチ
レンブラックは、表面官能基が少なく大きな疎水性を有
する。よって、第3実施例の燃料電池では、カソード側
電極触媒層12,アノード側電極触媒層14に電極側で
疎水性を付与することができる。このため、次のような
利点がある。
【0074】カーボン表面が強い親水性を示す場合、高
分子電解質とカーボン表面との間に水が溜まり易い傾向
がある。これは、高分子電解質の含水率を上げ、導電性
を向上させることには効果があるが、過剰な水分、具体
的には過剰な生成水がある場合には、水の相が高分子電
解質との界面にできてしまい、触媒へのガス拡散を阻害
する。逆に、カーボン表面が疎水性を示す場合には、高
分子電解質との界面では水が保持され難くなり、ガス拡
散性の向上を得やすい。このため、第3の実施例におい
ては、電極触媒層におけるフラディングを抑制すること
ができ、第2の実施例に比較して更に高電流密度領域で
の出力電圧の降下を小さくすることができる。
【0075】次に、第4実施例について説明する。この
第4実施例では、第1実施例における静置工程に替え
て、以下に説明する薄膜化工程を採った点で第1実施例
と相違し、燃料電池セル構造等や準備工程における電極
触媒層形成用ペーストの組成は第1実施例と同一であ
る。
【0076】この第4実施例で採用した薄膜化工程で
は、第1実施例における準備工程で調製した電極触媒層
形成用ペーストから、薄膜形成装置を用いて薄膜を形成
する。ここで、薄膜化工程の説明に先立ち、当該工程に
用いる薄膜形成装置20について説明する。
【0077】薄膜形成装置20は、その概略構成を表わ
した図6に示すように、中心軸を中心に回転する中空の
筒状回転容器22を備え、その側壁には、筒状回転容器
22内を加熱するヒータ24が埋設されている。また、
筒状回転容器22の内周壁には、厚さ300μmのテフ
ロンシート26が周壁に沿って固定されている。このテ
フロンシート26は、筒状回転容器22の内周壁に取り
外し自在であり、取付前にはその表面がエタノールで洗
浄される。また、筒状回転容器22の下端中央には、有
機溶媒蒸気や電極触媒層形成用ペーストの導入口28が
設けられている。一方、上端中央には、筒状回転容器2
2内を吸引する吸引口30が設けられており、この吸引
口30は図示しない真空吸引装置に接続されている。な
お、筒状回転容器22の上端面は、開閉できるよう構成
されている。
【0078】この薄膜形成装置20を用いた薄膜化工程
では、まず、導入口28から電極触媒層形成用ペースト
の有機溶媒と同一の有機溶媒を導入し、筒状回転容器2
2内を飽和蒸気圧の有機溶媒で満たす。これにより、筒
状回転容器22内は、電極触媒層形成用ペーストが導入
されても、ペーストにおける有機溶媒が揮発しない環境
となる。そして、この筒状回転容器22を回転させつつ
導入口28から電極触媒層形成用ペースト32を導入
し、筒状回転容器22を、20G(Gは重力加速度)の
遠心力がかかる回転速度で20分間回転する。この筒状
回転容器22の回転の間に、電極触媒層形成用ペースト
32は、遠心力を受けて筒状回転容器22内周壁のテフ
ロンシート26に沿って膜状に延ばされる。そして、電
極触媒層形成用ペースト32における触媒担持カーボン
は、やはりこの遠心力を受け、強制的にテフロンシート
26側に沈降する。この強制的な沈降により、触媒担持
カーボンは、テフロンシート26側に短時間のうちに積
層し、筒状回転容器22の回転軸側は、フッ素系スルホ
ン酸高分子樹脂溶液の存在する上澄みとなる。つまり、
この薄膜化工程により、図3に示す第1実施例の静置工
程での触媒担持カーボンの沈降が速やかに起こる。
【0079】その後、筒状回転容器22の回転を継続
し、その間にヒータ24により筒状回転容器22内を5
0℃に加熱すると共に、吸引口30を介して筒状回転容
器22内を真空吸引する。つまり、筒状回転容器22の
高速回転させてペーストを膜状とする薄膜化工程に続い
て、真空乾燥を有する膜形成工程を行なう。この薄膜工
程は、筒状回転容器22の回転中に真空乾燥を行なう点
で第1実施例の薄膜工程と相違するに過ぎない。この薄
膜工程に続いては、第1実施例と同様の工程を経る。し
かし、ホットプレスを経た電解質膜10との密着に際し
ては、筒状回転容器22の回転中にその回転軸側に位置
していた側の膜面が、電解質膜10と密着される。
【0080】従って、この第4実施例の燃料電池であっ
ても、第1実施例と同様に、電極触媒層の電解質膜側で
は高分子電解質量が多くて触媒担持カーボン間の空隙が
小さく、電極側で高分子電解質量が少なくて触媒担持カ
ーボン間の空隙が大きくなる。このため、第4実施例の
燃料電池でも、電極触媒層における触媒の利用効率を高
めて電極反応をより円滑で活発にし、電池性能をより一
層向上することができる。
【0081】また、表1における第4実施例の燃料電池
についてのデータから明らかなように、この第4実施例
の燃料電池によっても、各電流密度について比較例燃料
電池より高い電池電圧が得られると共に、高電流密度領
域であっても、電極触媒層における触媒の利用効率を維
持できた。
【0082】更に、この第4実施例では、遠心力により
触媒担持カーボンの沈降を強制的に行なうので、短時間
のうちに沈降を完了させる。よって、第4実施例の製造
工程によれば、筒状回転容器22内にて遠心力を及ぼす
という簡便な工程を採るだけで、高い電池性能を有する
燃料電池を短時間のうちに製造することができる。しか
も、触媒担持カーボンの沈降を遠心力により行なうの
で、調製の困難なペーストのレオロジーに左右されるこ
となくこの沈降を起こすことができる。よって、ペース
トのレオロジーの調製が不要となり、製造工程の簡略化
を図ることができる。加えて、第4実施例の製造工程に
よれば、筒状回転容器22内周壁のテフロンシート26
に沿って形成された電極触媒層形成用ペースト32の薄
膜の均一化を通して、カソード側電極触媒層12,アノ
ード側電極触媒層14の厚みの均一化も達成できる。ま
た、電極触媒層形成用ペーストの歩留まりの向上をも図
ることができる。
【0083】次に、第5実施例の燃料電池について説明
する。この第5実施例の燃料電池では、その製造工程の
準備工程において、過剰のフッ素系スルホン酸高分子樹
脂溶液と有機溶媒を用いた電極触媒層形成用ペーストを
調製する点と、独立した構成部材としての電解質膜10
を用いない点で第4実施例と異なる。
【0084】つまり、この第5実施例の準備工程では、
白金(平均粒径約1nm)を20wt%担持した触媒担
持カーボン(平均粒径約20nm)1gに対し、フッ素
系スルホン酸高分子樹脂溶液(当該樹脂の固形分が5w
t%で配合された溶液)を150ml,有機溶媒として
プロピレングリコールを100ml秤量する。そして、
必要なだけの量の触媒担持カーボン,フッ素系スルホン
酸高分子樹脂溶液および有機溶媒をこの比率で用意し、
フッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液が過剰の電極触媒層
形成用ペーストを調製した。
【0085】その後は、第4実施例と同様に、薄膜形成
装置20を用いた薄膜化工程と膜形成工程とを行ない、
電極触媒層形成用ペーストから薄膜を形成した。この場
合、薄膜化工程では、筒状回転容器22を30Gの遠心
力がかかる回転速度で120分間回転させた。この第5
実施例では、薄膜化工程の間に膜状に延ばされたペース
トにおいて、触媒担持カーボンの積層の上に多量の上澄
みが残り、この状態で膜形成工程を経て薄膜を形成し
た。なお、膜形成工程においては、100℃で真空乾燥
を行なった。
【0086】こうして形成された薄膜であっても、薄膜
化工程の際のテフロンシート側で高分子電解質量が少な
くて触媒担持カーボン間の空隙が大きくなる。また、テ
フロンシート側から離れるに従って高分子電解質量が多
くて触媒担持カーボン間の空隙が小さくなる。そして、
テフロンシートと反対側(筒状回転容器22の回転軸
側)では、触媒担持カーボンの積層の上に、フッ素系ス
ルホン酸高分子樹脂(高分子電解質量)のみの領域が形
成される。
【0087】第5実施例では、薄膜化工程,膜形成工程
を経た後に次の工程を行なう。まず、薄膜化工程,膜形
成工程を経て上記の電極触媒層形成用ペーストから形成
された薄膜を2枚用意する。そして、この2枚の薄膜
を、高分子電解質のみの領域が形成され側の膜面同士を
密着させてホットプレス(126℃×100kg/cm
2 )する。こうして、触媒担持カーボンが積層した電極
触媒層を両側に有する電極触媒構造体を得た。この電極
触媒構造体では、その中央に、高分子電解質のみの領域
が接合した約50μmのキャスト膜が形成された。その
後は、テフロンシートを除去し、カソード50とアノー
ド52で電極触媒構造体を挟持してこれらを一体化させ
燃料電池を完成させた。
【0088】この第5実施例の燃料電池では、電極触媒
構造体中央で高分子電解質のみの領域が接合してなるキ
ャスト膜が約50μmの厚みを有することから、このキ
ャスト膜を電解質膜10の代用として用いることができ
る。しかも、上記した各実施例と同様に、電極側では高
分子電解質量が少なくて触媒担持カーボン間の空隙が大
きくなり、キャスト膜側では高分子電解質量が多くて触
媒担持カーボン間の空隙が小さくなる。従って、この第
5実施例の燃料電池であっても、上記した各実施例と同
様に、電極触媒層における触媒の利用効率を高めて電極
反応をより円滑で活発にし、電池性能をより一層向上す
ることができる。
【0089】この第5の実施例の燃料電池においては、
電解質膜に相当するキャスト膜が薄膜に形成されている
ので、電解質膜としての抵抗値を下げることができる。
このため、第5の実施例の燃料電池では、更に高電流密
度領域での出力電圧の低下を抑制することができる。
【0090】また、表1における第5実施例の燃料電池
についてのデータから明らかなように、この第5実施例
の燃料電池によっても、各電流密度について比較例燃料
電池より高い電池電圧が得られると共に、高電流密度領
域であっても、電極触媒層における触媒の利用効率を維
持できた。
【0091】更に、この第5実施例では、電極触媒構造
体中央のキャスト膜を電解質膜10の代用として用いる
ので、電解質膜10を個別に用意する必要がない。この
ため、第5実施例では、燃料電池の構成ばかりか、その
製造工程をも簡略化することができる。
【0092】次に、第6実施例の燃料電池について説明
する。この第6実施例の燃料電池では、燃料電池セル構
造は第1実施例と同一である。しかし、カソード側電極
触媒層12,アノード側電極触媒層14がそれぞれ第1
〜第3の触媒層が積層した3層構造である点で上記した
第1実施例と相違する。このような3層構造の電極触媒
層を有する第6実施例の燃料電池は、以下の製造工程を
経て製造される。
【0093】まず、第1触媒層を形成するための第1触
媒層形成用ペーストを調製する。即ち、白金(平均粒径
約1nm)を20wt%担持した触媒担持カーボン(平
均粒径約20nm)1gに対し、フッ素系スルホン酸高
分子樹脂溶液(当該樹脂の固形分が5wt%で配合され
た溶液)を15ml秤量する。更に、有機溶媒として、
エチレングリコールモノイソプロピルエーテルおよびイ
ソプロパノールをそれぞれ5mlずつ秤量する。そし
て、これら原料の密閉容器中での超音波分散を経て第1
触媒層形成用ペーストを調製する。同様に、第2触媒層
形成用ペーストと第3触媒層形成用ペーストとを調製す
る。この際、第2触媒層形成用ペーストでは、触媒担持
カーボン1gに対してフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶
液が10ml,第3触媒層形成用ペーストでは、触媒担
持カーボン1gに対してフッ素系スルホン酸高分子樹脂
溶液が5ml秤量され、有機溶媒については第1触媒層
形成用ペーストと同量である。つまり、第1〜第3の触
媒層の形成のためのそれぞれのペーストでは、触媒担持
カーボンに対するフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液量
が異なり、第1触媒層形成用ペースト,第2触媒層形成
用ペースト,第3触媒層形成用ペーストの順にフッ素系
スルホン酸高分子樹脂溶液量が少なくなる。
【0094】次に、上記調製したそれぞれのペーストか
ら、第1実施例と同様に、テフロンシート上にドクター
ブレードにより均一厚さのペースト印刷物を得る。この
場合、第1触媒層形成用ペーストと第3触媒層形成用ペ
ーストからのペースト印刷物では、その厚さを50μm
とし、第2触媒層形成用ペーストからのペースト印刷物
では、100μmとした。この得られたペースト印刷物
では、第1触媒層形成用ペースト,第2触媒層形成用ペ
ースト,第3触媒層形成用ペーストの順にペースト印刷
物におけるフッ素系スルホン酸高分子樹脂量(高分子電
解質量)が少なくなる。
【0095】その後は、得られたそれぞれのペースト印
刷物を即座に常温乾燥に付して50℃で真空乾燥に処す
る。これにより、高分子電解質であるフッ素系スルホン
酸高分子樹脂で被覆された触媒担持カーボンが積層した
薄膜がそれぞれ形成される。次いで、それぞれの薄膜
を、触媒担持カーボンに対するフッ素系スルホン酸高分
子樹脂量が多い順に電解質膜10に積層する。つまり、
まず最初に、第1触媒層形成用ペーストからペースト印
刷物を経て形成された薄膜を電解質膜10に密着してホ
ットプレス(126℃×100kg/cm2 )する。次
に、このプレス済みの薄膜からテフロンシートを除去
し、シート除去後の薄膜に、第2触媒層形成用ペースト
から形成済みの薄膜を密着してホットプレスする。同様
に、シート除去後の薄膜に、第3触媒層形成用ペースト
から形成済みの薄膜を密着してホットプレスする。
【0096】これにより、それぞれの薄膜が第1〜第3
の触媒層となり、これらが積層した3層構造の電極触媒
層(カソード側電極触媒層12,アノード側電極触媒層
14)が形成される。そして、この両電極触媒層にカソ
ード50,アノード52をプレスしてこれらを一体化
し、燃料電池(セル)を完成させた。なお、上記したそ
れぞれの薄膜は、ホットプレスに先立ち予め電極サイズ
に裁断される。
【0097】この第6実施例の燃料電池では、第1,第
2,第3の触媒層の順に高分子電解質量が少なくなって
いる。よって、上記した各実施例と同様に、電解質膜側
の第1の触媒層では高分子電解質量が多くて触媒担持カ
ーボン間の空隙が小さく、電極側の第3の触媒層で高分
子電解質量が少なくて触媒担持カーボン間の空隙が大き
くなる。このため、第6実施例の燃料電池でも、電極触
媒層における触媒の利用効率を高めて電極反応をより円
滑で活発にし、電池性能をより一層向上することができ
る。
【0098】また、表1における第6実施例の燃料電池
についてのデータから明らかなように、この第6実施例
の燃料電池によっても、各電流密度について比較例燃料
電池より高い電池電圧が得られると共に、高電流密度領
域であっても、電極触媒層における触媒の利用効率を維
持できた。
【0099】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることは勿論である。
【0100】例えば、上記した第4実施例における薄膜
化工程で使用する電極触媒形成用ペーストを第2,第3
実施例で使用した電極触媒形成用ペースト、即ち異なる
粒径の触媒担持体を混合・分散したペーストとしてもよ
い。このように構成することで、電極触媒層、延いては
燃料電池の製造時間を短縮することができる。
【0101】また、第5実施例において、電極触媒形成
用ペーストに通常の触媒担持カーボン(平均粒径20〜
40μm)よりその平均粒径が小さい触媒担持カーボ
ン、例えば白金触媒を担持しその平均粒径が1〜5μm
の触媒担持カーボンを少量配合するよう構成してもよ
い。このように構成した場合には、薄膜化工程において
は、この微細粒径の触媒担持カーボンの沈降は通常の触
媒担持カーボンより遅延しておきる。つまり、通常の触
媒担持カーボンの沈降完了後にも、微細粒径の触媒担持
カーボンは沈降の過程にある。このため、電極触媒構造
体中央のキャスト膜を微細粒径の触媒担持カーボンが少
量残留したキャスト膜とすることができる。
【0102】よって、カソード50又はアノード52か
ら対向する電極側に燃料ガスがクロスリークしてきて
も、この燃料ガスをキャスト膜中の微細粒径の触媒担持
カーボンにおける触媒により電極触媒構造体中で電極反
応に供することができる。従って、燃料ガス同士の反応
(水素と酸素の反応)が電極触媒構造体で起きることを
回避でき、キャスト膜の不用意な熱損傷を防止すること
ができる。また、電極反応により生成する生成水により
このキャスト膜を湿潤化することができ、当該膜の水素
イオン拡散を阻害することがない。
【0103】また、第6実施例では、電極触媒層を第
1,第2,第3の触媒層を積層した3層構造としたが、
2層構造或いは4層以上の構造とすることもできる。
【0104】更に、上記した各実施例では、電極触媒層
形成用ペーストの調製の際に触媒担持カーボンをただ単
にフッ素系スルホン酸高分子樹脂溶液(高分子電解質溶
液)と有機溶媒に混合しこれらを超音波分散させた。し
かし、一般にカーボンは疎水性を有し、フッ素系スルホ
ン酸高分子樹脂は自身のスルホン基により親水性を有す
る。このため、超音波分散が不十分であったりすると、
互いの性質により触媒担持カーボンはカーボン同士で凝
集して、触媒担持カーボンのフッ素系スルホン酸高分子
樹脂被覆(高分子電解質被覆)が不十分となる虞があ
る。よって、高分子電解質による触媒担持カーボンの確
実な被覆を図るために、以下のようにして電極触媒層形
成用ペーストを調製することが好ましい。
【0105】例えば、高分子電解質溶液に混合させる触
媒担持カーボンを、その表面芳香族環に塩基性の官能基
が結合したカーボンとしたり、正電荷に帯電したカーボ
ンとする。このようにすれば、次のような理由から、触
媒担持カーボン同士の凝集は起きないので、高分子電解
質による触媒担持カーボンの確実な被覆を図ることがで
きる。
【0106】表面芳香族環に塩基性の官能基が結合した
触媒担持カーボンでは、その表面芳香族環に結合した塩
基性の官能基が溶液中において陽イオンに変遷する。こ
のため、触媒担持カーボン同士は、電気的に反発しあい
高分子電解質溶液中で凝集することは少なくなる。しか
も、高分子電解質は水素イオン(陽イオン)に対して陰
性のイオン交換基(例えばスルホン基)を有するので、
触媒担持カーボンは高分子電解質と電気化学的に引き合
う。この結果、表面芳香族環に塩基性の官能基が結合し
た触媒担持カーボンを用いて調製した電極触媒層形成用
ペーストでは、個々の触媒担持カーボンは確実に高分子
電解質にて被覆される。
【0107】一方、正電荷に帯電させた触媒担持カーボ
ンは、その帯電電荷により互いに電気的に反発しあい凝
集することは少なくなる。そして、陰性のイオン交換基
を有する高分子電解質と電気化学的に引き合う。この結
果、正電荷に帯電させた触媒担持カーボンを用いて調製
した電極触媒層形成用ペーストであっても、個々の触媒
担持カーボンは確実に高分子電解質にて被覆される。
【0108】そして、このような触媒担持カーボンを用
いれば、個々の触媒担持カーボンが高分子電解質で確実
に被覆されていることから、高分子電解質量の変化を通
してより確実に、電極側では反応ガスの拡散透過性を高
く電解質膜側では水素イオンの導電性を高くできる。
【0109】なお、触媒担持カーボンの表面芳香族環へ
の塩基性の官能基の結合は、次のようにして行なえばよ
い。まず、触媒担持カーボン粒子を、硝酸(HNO3
で加熱処理して(加熱温度:約400℃)、カーボンの
表面芳香族環をニトロ化(−NO2 )する。次いで、ニ
ッケルを還元触媒として用い、このニトロ基(−NO
2 )を水素で還元してアミノ基(−NH2 )に置換す
る。こうして、触媒担持カーボンの表面芳香族環に塩基
性の官能基であるアミノ基(−NH2 )が結合される。
このアミノ基(−NH2 )は、溶液中においてイオン化
し陽イオン(アンモニウムイオン)に変遷する。
【0110】また、触媒担持カーボンへの正電荷の帯電
は、図7に示すペースト調製装置60を用いて、次のよ
うにして行なえばよい。まず、触媒担持カーボン粒子
を、ペースト調製装置60の正電荷帯電室62に入れ込
む。ここで、正電荷の帯電の説明に先立ち、ペースト調
製装置60について説明する。
【0111】ペースト調製装置60は、誘電体64を挟
んで正電荷帯電室62と負電荷帯電室66とを備える。
そして、各帯電室内の電極板62a,66aには、スイ
ッチ68が閉じられると、直流電源70の電荷を受けて
正・負の電荷がかかる。正電荷帯電室62は、密閉され
ており、触媒担持カーボンやフッ素系スルホン酸高分子
樹脂溶液を入れ込むための入り口バルブ62bと、封入
物を排出するための排出バルブ62cを有する。
【0112】触媒担持カーボンを入り口バルブ62bか
ら正電荷帯電室62に入れ込んだ後には、スイッチ68
を閉じて正電荷帯電室62内の電極板62aを正電荷を
かける。これにより、正電荷帯電室62において触媒担
持カーボンは正電荷に帯電される。
【0113】こうして触媒担持カーボンが正電荷に帯電
している状態で、入り口バルブ62bから高分子電解質
溶液と有機溶媒をそれぞれ入れ込む。そして、図示しな
い超音波ホーンから正電荷帯電室62に超音波を放射し
て、正電荷が帯電した触媒担持カーボンを高分子電解質
溶液に超音波分散させる。
【0114】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1および請求
項6記載の燃料電池では、電極触媒層における触媒担持
体間の空隙を電極側で大きくして反応ガスの拡散透過性
を電極側で高くし、高分子電解質量を電極と反対側の固
体高分子電解質膜側で多くして水素イオンの導電性を固
体高分子電解質膜側で高くした。よって、電極触媒層で
は、電極側で反応ガスの拡散速度が高まると共に、電極
と反対側の固体高分子電解質膜側で水素イオンの導電速
度が高まる。この結果、請求項1および請求項6記載の
燃料電池によれば、電極触媒層における触媒の利用効率
を高めて電極反応をより円滑で活発にし、電池性能をよ
り一層向上することができる。
【0115】また、請求項2ないし請求項5および請求
項7記載の燃料電池の製造方法によれば、準備した混合
溶液の静置、或いは混合溶液への遠心作用、若しくは二
以上の薄膜の積層等の簡便な工程を採るだけで、高い電
池性能を有する燃料電池を製造することができる。
【0116】請求項3記載の燃料電池の製造方法によれ
ば、その製造時間を短縮化することができる。
【0117】請求項4記載の燃料電池の製造方法によれ
ば、触媒担持体の積層自体でその底側ほど触媒担持体間
の空隙を大きく底から離れるほど触媒担持体間の空隙を
小さくできる。よって、電極触媒層においては、固体高
分子電解質膜側でより水素イオンの導電性が高く電極側
でより反応ガスの拡散透過性が高い燃料電池を製造する
ことができる。
【0118】請求項6記載の燃料電池では、固体高分子
電解質膜を必要としないので、燃料電池の構成ばかり
か、その製造工程をも簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における燃料電池のセル構造の模式図。
【図2】第1実施例の製造工程を説明するためのもので
あり、触媒担持カーボンのペースト印刷物における沈降
の初期の様子を模式的に表わした模式図。
【図3】同じく、触媒担持カーボンのペースト印刷物に
おける沈降の様子を模式的に表わした模式図。
【図4】第1実施例のカソード側電極触媒層12におけ
る触媒担持カーボンと高分子電解質の存在の様子を模式
的に表わした模式図。
【図5】第2実施例のカソード側電極触媒層12におけ
る触媒担持カーボンと高分子電解質の存在の様子を模式
的に表わした模式図。
【図6】電極触媒層形成用ペーストから薄膜を形成する
ために第4実施例で用いた薄膜形成装置20の概略構成
図。
【図7】変形例における電極触媒層形成用ペーストを調
製するために用いたペースト調製装置60の概略構成
図。
【符号の説明】
10…電解質膜 12…カソード側電極触媒層 14…アノード側電極触媒層 20…薄膜形成装置 22…筒状回転容器 24…ヒータ 26…テフロンシート 28…導入口 30…吸引口 32…電極触媒層形成用ペースト 41…流路 50…カソード 52…アノード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素イオンの選択透過性を有する固体高
    分子電解質膜に触媒担持体を積層してなる電極触媒層を
    密着させ、該固体高分子電解質膜を該電極触媒層を介在
    させて一対のガス拡散性の電極で挟持した燃料電池であ
    って、 前記電極触媒層は、水素イオンの選択透過性を有する高
    分子電解質で被覆した触媒担持体を積層してなり、 前記電極触媒層における触媒担持体間の空隙は、前記触
    媒担持体を被覆する前記高分子電解質量を前記触媒担持
    体の積層方向に沿って変えることによって、前記固体高
    分子電解質膜側より前記電極側で大きくされていること
    を特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池の製造方法であ
    って、 前記触媒担持体と前記高分子電解質溶液と揮発性の有機
    溶媒との混合溶液を準備する準備工程と、 該混合溶液を薄膜状に延ばし、前記揮発性の有機溶媒が
    揮発しない環境に前記触媒担持体が沈降できる時間に亘
    って静置する静置工程と、 前記薄膜状に延ばされた混合溶液から、乾燥処理を経て
    薄膜を形成する膜形成工程と、 該形成された薄膜を、前記静置時に上面となっていた側
    の膜面が前記固体高分子電解質膜の膜面と接合するよ
    う、前記固体高分子電解質膜に密着する密着工程とを備
    えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料電池の製造方法であ
    って、 前記触媒担持体と前記高分子電解質溶液と揮発性の有機
    溶媒との混合溶液を準備する準備工程と、 該混合溶液を、前記揮発性の有機溶媒が揮発しない環境
    に置かれて回転する回転容器に入れ込み、該入れ込まれ
    た混合溶液に遠心力を及ぼして該混合溶液を薄膜状に延
    ばす薄膜化工程と、 前記薄膜状に延ばされた混合溶液から、乾燥処理を経て
    薄膜を形成する膜形成工程と、 該形成された薄膜を、前記回転容器の回転時に回転容器
    内で内側となっていた側の膜面が前記固体高分子電解質
    膜の膜面と接合するよう、前記固体高分子電解質膜に密
    着する密着工程とを備えることを特徴とする燃料電池の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の燃料電池の
    製造方法であって、 請求項2又は請求項3記載の準備工程は、粒径の異なる
    少なくとも二以上の触媒担持体と前記高分子電解質溶液
    と揮発性の有機溶媒との混合溶液を準備する工程であ
    る。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の燃料電池の製造方法であ
    って、 前記触媒担持体に対する前記高分子電解質量が異なる二
    以上の混合溶液を、前記触媒担持体と前記高分子電解質
    溶液と揮発性の有機溶媒とを混合して準備する工程と、 該二以上の混合溶液を用いて、前記触媒担持体に対する
    前記高分子電解質量が異なる二以上の薄膜を形成する工
    程と、 該形成された二以上の薄膜を、前記触媒担持体に対する
    前記高分子電解質量が多い順に前記固体高分子電解質膜
    に積層する工程とを備えることを特徴とする燃料電池の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 触媒担持体を積層してなる電極触媒層と
    ガス拡散性の電極とを密着させて一対ずつ備える燃料電
    池であって、 前記電極触媒層は、水素イオンの選択透過性を有する高
    分子電解質で被覆した触媒担持体を積層してなり、 前記電極触媒層における触媒担持体間の空隙は、前記触
    媒担持体を被覆する前記高分子電解質量を前記触媒担持
    体の積層方向に沿って変えることによって、前記電極側
    で大きくされており、 前記一対の電極触媒層は、前記触媒担持体間の空隙が小
    さい側同士が密着するよう接合されていることを特徴と
    する燃料電池。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の燃料電池の製造方法であ
    って、 請求項2又は請求項3記載の準備工程と、 請求項2記載の静置工程又は請求項3記載の薄膜化工程
    のいずれかの工程と、 請求項2又は請求項3記載の膜形成工程と、 該形成された薄膜を一対用意する工程と、 該用意された一対の薄膜を前記静置工程において静置時
    に上面となっていた側の膜面同士を密着させて接合する
    接合工程か、該用意された一対の薄膜を前記薄膜化工程
    において回転容器内で内側となっていた側の膜面同士を
    密着させて接合する接合工程のいずれかの接合工程とを
    備えることを特徴とする燃料電池の製造方法。
JP25139094A 1994-09-19 1994-09-19 燃料電池とその製造方法 Expired - Fee Related JP3555196B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25139094A JP3555196B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 燃料電池とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25139094A JP3555196B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 燃料電池とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0888008A true JPH0888008A (ja) 1996-04-02
JP3555196B2 JP3555196B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=17222134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25139094A Expired - Fee Related JP3555196B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 燃料電池とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3555196B2 (ja)

Cited By (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09245802A (ja) * 1996-03-11 1997-09-19 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 高分子固体電解質型燃料電池用電極
JPH10241703A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
WO1999066578A1 (fr) * 1998-06-16 1999-12-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pile a combustible renfermant un electrolyte polymere
US6015635A (en) * 1997-10-23 2000-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrode for fuel cell and method of manufacturing electrode for fuel cell
US6187468B1 (en) 1998-11-30 2001-02-13 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Electrodes for fuel cells
JP2001250564A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子燃料電池用セル及びその製造方法
WO2001099216A1 (fr) * 2000-06-22 2001-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pile a combustible a electrolyte polymere, procede de fabrication d'electrode et dispositif de fabrication
WO2002003489A1 (en) * 2000-07-03 2002-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polyelectrolyte fuel cell
WO2002027831A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Sony Corporation Pile a combustible
EP1231656A4 (en) * 1999-09-21 2004-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd POLYMER ELECTROLYTE FUEL CELL AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
JP2004192950A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Mitsubishi Electric Corp 固体高分子型燃料電池及びその製造方法
JP2004349037A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Equos Research Co Ltd 燃料電池用電極
WO2005071778A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質型燃料電池
JP2005243618A (ja) * 2004-01-26 2005-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質形燃料電池
JP2005259525A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Honda Motor Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP2006032083A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体および膜触媒層接合体
JP2006513527A (ja) * 2002-06-13 2006-04-20 ゼネラル・モーターズ・コーポレーション 膜電極アッセンブリを製作する方法
WO2006051679A1 (ja) * 2004-11-10 2006-05-18 Honda Motor Co., Ltd. 燃料電池用電極層の製造方法
WO2006083038A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 燃料電池
WO2006104128A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Kabushiki Kaisha Toshiba 燃料電池
JP2006286330A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Equos Research Co Ltd 燃料電池用の触媒層及び燃料電池
JP2006286329A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Equos Research Co Ltd マイクロ/ナノカプセル、燃料電池用の触媒層、燃料電池、及びマイクロ/ナノカプセルの製造方法
US7132187B2 (en) 2001-09-27 2006-11-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolyte fuel cell and production method thereof
JP2007258051A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Toppan Printing Co Ltd アノード、その製造方法、燃料電池用高分子電解質膜・電極接合体及び燃料電池
JP2007265734A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toppan Printing Co Ltd 燃料電池用触媒電極、その製造方法、燃料電池用高分子電解質膜・電極接合体及び燃料電池
JP2007287433A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池の電極用触媒層の形成方法および電極用触媒層
JP2007305427A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質形燃料電池
WO2008013293A1 (fr) * 2006-07-24 2008-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ensemble pour pile à combustible, pile à combustible et procédé de fabrication de pile à combustible
JP2008140608A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Jsr Corp 膜−電極接合体
US7390528B2 (en) 2003-03-31 2008-06-24 Seiko Epson Corporation Method for forming functional porous layer, method for manufacturing fuel cell, electronic device, and automobile
US7407722B2 (en) 2001-03-08 2008-08-05 Sony Corporation Gas diffusing electrode body, method of manufacturing the same and electrochemical device
WO2008116604A1 (de) * 2007-03-23 2008-10-02 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Brennstoffzelle sowie verfahren zu deren herstellung
JP2009004183A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Gunze Ltd 複層構造の固体高分子電解質膜及びその製造方法、並びに、膜‐電極接合体及びその製造方法
WO2009004958A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Toppan Printing Co., Ltd. 膜電極接合体及び膜電極接合体の製造方法、固体高分子形燃料電池
US7482089B2 (en) 2003-03-10 2009-01-27 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell
US7494741B2 (en) 2003-04-02 2009-02-24 Seiko Epson Corporation Fuel cell with a porous electron collection layer formed by stacking conductive material particles
WO2010084753A1 (ja) * 2009-01-23 2010-07-29 株式会社 東芝 燃料電池
US8263285B2 (en) 2007-02-06 2012-09-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Membrane-electrode assembly and fuel cell having the same
US8691466B2 (en) 2008-03-13 2014-04-08 Hitachi, Ltd. Membrane electrode assembly for fuel cell
JP2014082076A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Toyota Motor Corp 拡散層の生産方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01143151A (ja) * 1987-10-16 1989-06-05 Usa Government 電池用複合電極
JPH05151981A (ja) * 1991-11-26 1993-06-18 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JPH05251086A (ja) * 1992-03-09 1993-09-28 Hitachi Ltd 燃料電池及びその応用装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01143151A (ja) * 1987-10-16 1989-06-05 Usa Government 電池用複合電極
JPH05151981A (ja) * 1991-11-26 1993-06-18 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JPH05251086A (ja) * 1992-03-09 1993-09-28 Hitachi Ltd 燃料電池及びその応用装置

Cited By (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09245802A (ja) * 1996-03-11 1997-09-19 Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk 高分子固体電解質型燃料電池用電極
JPH10241703A (ja) * 1997-02-21 1998-09-11 Toyota Motor Corp 燃料電池用の電極および発電層並びにその製造方法
US6015635A (en) * 1997-10-23 2000-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrode for fuel cell and method of manufacturing electrode for fuel cell
EP0911900A3 (en) * 1997-10-23 2002-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrode for fuel cell and method of manufacturing electrode for fuel cell
WO1999066578A1 (fr) * 1998-06-16 1999-12-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pile a combustible renfermant un electrolyte polymere
US6746793B1 (en) 1998-06-16 2004-06-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolyte fuel cell
US6187468B1 (en) 1998-11-30 2001-02-13 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Electrodes for fuel cells
US7097932B1 (en) 1999-09-21 2006-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolytic fuel cell and method for producing the same
CN1311578C (zh) * 1999-09-21 2007-04-18 松下电器产业株式会社 高分子电解质型燃料电池及其制造方法
EP1231656A4 (en) * 1999-09-21 2004-05-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd POLYMER ELECTROLYTE FUEL CELL AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
JP2001250564A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子燃料電池用セル及びその製造方法
JP4519246B2 (ja) * 2000-03-03 2010-08-04 三菱重工業株式会社 固体高分子燃料電池用セルの製造方法
WO2001099216A1 (fr) * 2000-06-22 2001-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pile a combustible a electrolyte polymere, procede de fabrication d'electrode et dispositif de fabrication
US7029785B2 (en) 2000-06-22 2006-04-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolyte fuel cells, methods of manufacturing electrodes therefor , and apparatuses for making the same
US7544630B2 (en) 2000-06-22 2009-06-09 Panasonic Corporation Methods of manufacturing electrodes for polymer electrolyte fuel cells
CN1310358C (zh) * 2000-06-22 2007-04-11 松下电器产业株式会社 高分子电解质型燃料电池
WO2002003489A1 (en) * 2000-07-03 2002-01-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polyelectrolyte fuel cell
EP1304753A1 (en) * 2000-07-03 2003-04-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polyelectrolyte fuel cell
EP1304753A4 (en) * 2000-07-03 2006-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd POLYELECTOLYTE FUEL CELL
US7220514B2 (en) 2000-07-03 2007-05-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolyte fuel cell
US6824912B2 (en) 2000-09-29 2004-11-30 Sony Corporation Fuel cell and method for preparation thereof
JPWO2002027831A1 (ja) * 2000-09-29 2004-02-12 ソニー株式会社 燃料電池及びその製造方法
WO2002027831A1 (fr) * 2000-09-29 2002-04-04 Sony Corporation Pile a combustible
US7407722B2 (en) 2001-03-08 2008-08-05 Sony Corporation Gas diffusing electrode body, method of manufacturing the same and electrochemical device
US7132187B2 (en) 2001-09-27 2006-11-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Polymer electrolyte fuel cell and production method thereof
JP4746317B2 (ja) * 2002-06-13 2011-08-10 ゼネラル・モーターズ・コーポレーション 膜電極アッセンブリを製作する方法
JP2006513527A (ja) * 2002-06-13 2006-04-20 ゼネラル・モーターズ・コーポレーション 膜電極アッセンブリを製作する方法
JP2004192950A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Mitsubishi Electric Corp 固体高分子型燃料電池及びその製造方法
US7482089B2 (en) 2003-03-10 2009-01-27 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell
US7390528B2 (en) 2003-03-31 2008-06-24 Seiko Epson Corporation Method for forming functional porous layer, method for manufacturing fuel cell, electronic device, and automobile
US7494741B2 (en) 2003-04-02 2009-02-24 Seiko Epson Corporation Fuel cell with a porous electron collection layer formed by stacking conductive material particles
JP4492037B2 (ja) * 2003-05-21 2010-06-30 株式会社エクォス・リサーチ 燃料電池用電極
JP2004349037A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Equos Research Co Ltd 燃料電池用電極
US7473486B2 (en) 2004-01-26 2009-01-06 Panasonic Corporation Catalyst-coated membrane, membrane-electrode assembly, and polymer electrolyte fuel cell
WO2005071778A1 (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質型燃料電池
JP2005243618A (ja) * 2004-01-26 2005-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質形燃料電池
JP2005259525A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Honda Motor Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP4498844B2 (ja) * 2004-07-15 2010-07-07 パナソニック株式会社 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体の製造方法
JP2006032083A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体および膜触媒層接合体
WO2006051679A1 (ja) * 2004-11-10 2006-05-18 Honda Motor Co., Ltd. 燃料電池用電極層の製造方法
WO2006083038A1 (ja) * 2005-02-04 2006-08-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 燃料電池
WO2006104128A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Kabushiki Kaisha Toshiba 燃料電池
JP2006286330A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Equos Research Co Ltd 燃料電池用の触媒層及び燃料電池
JP2006286329A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Equos Research Co Ltd マイクロ/ナノカプセル、燃料電池用の触媒層、燃料電池、及びマイクロ/ナノカプセルの製造方法
JP2007258051A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Toppan Printing Co Ltd アノード、その製造方法、燃料電池用高分子電解質膜・電極接合体及び燃料電池
JP2007265734A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Toppan Printing Co Ltd 燃料電池用触媒電極、その製造方法、燃料電池用高分子電解質膜・電極接合体及び燃料電池
JP2007287433A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池の電極用触媒層の形成方法および電極用触媒層
JP2007305427A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高分子電解質形燃料電池
WO2008013293A1 (fr) * 2006-07-24 2008-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Ensemble pour pile à combustible, pile à combustible et procédé de fabrication de pile à combustible
JP2008140608A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Jsr Corp 膜−電極接合体
US8263285B2 (en) 2007-02-06 2012-09-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Membrane-electrode assembly and fuel cell having the same
WO2008116604A1 (de) * 2007-03-23 2008-10-02 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Brennstoffzelle sowie verfahren zu deren herstellung
JP2009004183A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Gunze Ltd 複層構造の固体高分子電解質膜及びその製造方法、並びに、膜‐電極接合体及びその製造方法
WO2009004958A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Toppan Printing Co., Ltd. 膜電極接合体及び膜電極接合体の製造方法、固体高分子形燃料電池
US8614028B2 (en) 2007-06-29 2013-12-24 Toppan Printing Co., Ltd. Membrane and electrode assembly and method of producing the same, and polymer electrolyte membrane fuel cell
JP5397221B2 (ja) * 2007-06-29 2014-01-22 凸版印刷株式会社 膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池
US8691466B2 (en) 2008-03-13 2014-04-08 Hitachi, Ltd. Membrane electrode assembly for fuel cell
WO2010084753A1 (ja) * 2009-01-23 2010-07-29 株式会社 東芝 燃料電池
JP2014082076A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Toyota Motor Corp 拡散層の生産方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3555196B2 (ja) 2004-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3555196B2 (ja) 燃料電池とその製造方法
US6187468B1 (en) Electrodes for fuel cells
JP3922451B2 (ja) 燃料電池用膜−電極−ガスケット接合体の製造方法
JP4398522B2 (ja) 燃料電池用高分子電解質膜の製造方法及び燃料電池
JP3706855B2 (ja) 燃料電池単位体、その製造方法及びこれを採用した燃料電池
JP4754696B2 (ja) 無定形フロロポリマ−の電気化学的使用
US20050271921A1 (en) Membrane-electrode assembly for fuel cell, preparation method, and fuel cell comprising the same
JPH09199138A (ja) 燃料電池用の電極または電極・電解質膜接合体の製造方法および燃料電池用の電極
US20070148531A1 (en) Catalyst electrode, production process thereof, and polymer electrolyte fuel cell
JP2012209268A (ja) ガス拡散電極および高分子電解質型燃料電池の製造方法、ならびにガス拡散電極および高分子電解質型燃料電池
JP2004192950A (ja) 固体高分子型燃料電池及びその製造方法
JP4876318B2 (ja) 高分子電解質型燃料電池とその製造方法
JP4896393B2 (ja) 燃料電池の電極用ペーストの製造方法、燃料電池の電極の製造方法、燃料電池の膜電極接合体の製造方法及び燃料電池システムの製造方法
JPH07134996A (ja) 燃料電池
JP2005235706A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極
JP2000299119A (ja) 触媒層の製造方法
JP4165154B2 (ja) 燃料電池用電極の製造方法および製造装置
JP5132699B2 (ja) 燃料電池用膜電極構造体及びその製造方法
JPH09180730A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極及びその製造方法
JP2009104905A (ja) 燃料電池の電極用ペースト、電極及び膜電極接合体並びに燃料電池システムの製造方法。
JP2006140061A (ja) 燃料電池の電極及び膜電極接合体並びに燃料電池システム
JP3097258B2 (ja) イオン交換膜燃料電池用電極の製造方法
JP5071653B2 (ja) 燃料電池の電極用ペースト、膜電極接合体及び電極用ペーストの製造方法
JP5071646B2 (ja) 燃料電池の電極用ペースト、電極及び膜電極接合体並びに燃料電池システムの製造方法。
JPH10189004A (ja) 燃料電池用電極及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040420

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees