JPH0884824A - パチンコ機およびこれを用いた遊技方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が
遊技者側で認識できる、遊技性が高く、また迫力および
面白みがあるパチンコ機およびこれを用いた遊技方法を
提供すること。 【構成】 複数配設され各々入賞に応じて特定入賞信号
１６ａを生成する特定入賞部１６と、特定入賞部１６毎
に対応して設けられ特定入賞信号１６ａを受けたとき各
々絵柄の回動表示を行い表示された絵柄に応じた絵柄表
示信号１７ａを各々生成する可変表示部１７と、絵柄表
示信号１７ａの集合を生成し集合に対して賞出判定を実
行し絵柄表示信号１７ａの集合が所定の集合と一致した
とき所定の集合に応じた賞出信号１９ｃを生成する遊技
管理手段１９と、複数配設され賞出信号１９ｃを受けた
とき遊技玉１２の入賞が容易な開口状態になる変動入賞
部１８と、を備えて成るパチンコ機１０およびこれを用
いた遊技方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技盤面上に遊技玉を
打出して該遊技玉の入賞を競うパチンコ機であって、特
に、入賞確率を変化させ得る役物手段としての可変表示
部を遊技盤面に備えて成り、特定入賞部への入賞によっ
て該可変表示部を作動させてパチンコ遊技を競う第一種
パチンコ機およびこれを用いた遊技方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のパチンコ機およびこれを
用いた遊技方法としては、例えば、次のようなパチンコ
機がある。すなわち、機本体の正面側に遊技盤面が立設
されており、この遊技盤面の略中央部に、当該パチンコ
機の種類を定めるとともに、遊技性を高めるために役物
手段が装着されていた。該役物手段は、パチンコ機にお
ける入賞確率を変化させ得る最も大がかりな仕掛から成
る役物から構成されており、装着される役物手段の種類
によって、第一種パチンコ機（所謂、フィーバーモ
ノ）、第二種パチンコ機（所謂、ハネモノ）、第三種
（所謂、ケンリモノ）、第四種パチンコ機（所謂、一発
モノ）に分類されている。

【０００３】特に、役物手段が特定入賞部（所謂、チャ
ッカー）と可変表示部（所謂、ディジタル）とを備えて
成り、特定入賞部（チャッカー）に遊技玉が入賞すると
可変表示部（ディジタル）に絵柄が回動表示され、該可
変表示部（ディジタル）に表示された絵柄が特定の組合
せと一致したとき、付加価値が与えられて可変入賞口が
作動し通常より相対的に高い確率（入賞確率）で入賞遊
技が行える第一種パチンコ機はフィーバ機と呼ばれてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィーバ機（第一種パチンコ機）およびこれ
を用いた遊技方法では、可変表示部（ディジタル）にお
ける特定の組合せの発生確率は機に内蔵されたプログラ
ムによって発生された乱数に基づいて決定されており、
遊技者が直接プログラムを改竄したり乱数発生を制御し
たりして特定の組合せの発生確率に介入することは出来
ない。

【０００５】このため、可変表示部（ディジタル）にお
いて遊技者が介入できる遊技内容上での技量としては、
いかに効率良く可変表示部（ディジタル）を稼働させ乱
数発生の回数を増やすかだけであり、このため付加価値
を獲得するまでの行程が単調に成り易く、遊技者の技量
的影響が反映されにくく、また特定の組合せの発生の過
程が遊技者側で認識出来ないため、遊技性が低く、また
迫力および面白みに欠けるという問題点があった。

【０００６】本発明は、このような従来技術が有する問
題点に着目してなされたもので、遊技者の技量的影響が
反映できる特定入賞部および変動入賞部を複数配設し、
特定入賞部を用いた入賞過程に加えて開口状態になる変
動入賞部の数を該入賞過程に基づいて決定することによ
り、付加価値の発生確率を高め、遊技者の技量的影響が
反映でき、入賞過程が遊技者側で認識できる、遊技性が
高く、また迫力および面白みがあるパチンコ機およびこ
れを用いた遊技方法を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下の２項に存する。

【０００８】［１］項 遊技玉（１２）の入賞に応じて
絵柄合せ遊技を実行し、該絵柄の組合せが賞出絵柄と一
致するか否かの判定を実行してパチンコ遊技を進行する
パチンコ機において、遊技盤上に複数配設され、各々前
記入賞に応じて特定入賞信号（１６ａ）を生成する特定
入賞部（１６）と、該特定入賞部（１６）毎に対応して
設けられ、該特定入賞信号（１６ａ）を受けたとき各々
前記絵柄の回動表示を行い、該表示された絵柄に応じた
絵柄表示信号（１７ａ）を各々生成する可変表示部（１
７）と、前記絵柄表示信号（１７ａ）の集合を生成し、
該集合に対して賞出判定を実行し、該絵柄表示信号（１
７ａ）の集合が所定の集合と一致したとき、該所定の集
合に応じた賞出信号（１９ｃ）を生成する遊技管理手段
（１９）と、遊技盤上に複数配設され、該賞出信号（１
９ｃ）を受けたとき前記遊技玉（１２）の入賞が容易な
開口状態になる変動入賞部（１８）と、を備えて成るこ
とを特徴とするパチンコ機（１０）。

【０００９】［２］項 前記遊技玉（１２）が入賞した
とき、前記各特定入賞部（１６）が、各々前記特定入賞
信号（１６ａ）を生成し、該特定入賞信号（１６ａ）を
受けたとき、前記特定入賞部（１６）毎に対応して設け
られた前記各可変表示部（１７）が、前記絵柄の回動表
示を行い、該表示された絵柄に応じた前記絵柄表示信号
（１７ａ）を生成し、前記遊技管理手段（１９）が、前
記絵柄表示信号（１７ａ）の集合を生成し、該集合に対
して前記賞出判定を実行し、該絵柄表示信号（１７ａ）
の集合が前記所定の集合と一致したとき、該所定の集合
に応じた前記賞出信号（１９ｃ）を生成し、該賞出信号
（１９ｃ）を受けたとき、前記変動入賞部（１８）が、
前記遊技玉（１２）の入賞が容易な前記開口状態にな
る、ことを特徴とする［１］項に記載のパチンコ機（１
０）の遊技方法。

【００１０】

【作用】パチンコ機（１０）は、入賞確率を変化させ得
る第一種役物手段としての可変表示部（１７）を備え、
特定入賞部（１６）への入賞によって可変表示部（１
７）を作動させて絵柄合せ遊技に基づくパチンコ遊技を
競うものである。

【００１１】各特定入賞部（１６）は、可変表示部（１
７）が各々一個づつ一対一に対応づけられて、複数設け
られている。

【００１２】前記遊技玉（１２）が各特定入賞部（１
６）へ入賞したとき、前記各特定入賞部（１６）が、各
々前記特定入賞信号（１６ａ）を生成する。

【００１３】該特定入賞信号（１６ａ）を受けたとき、
前記特定入賞部（１６）毎に対応して設けられた前記各
可変表示部（１７）が、前記絵柄の回動表示を行い、該
表示された絵柄に応じた前記絵柄表示信号（１７ａ）を
生成する。

【００１４】前記絵柄としては、数字の０〜９、トラン
プ絵柄（例えば、ハート絵柄、スペード絵柄、ダイヤ絵
柄、クラブ絵柄等）、果物絵柄、アニメキャラクタ絵柄
等が使用できる。

【００１５】前記各可変表示部（１７）から各々前記絵
柄表示信号（１７ａ）を受けたとき、前記遊技管理手段
（１９）が、前記絵柄表示信号（１７ａ）の集合を生成
する。

【００１６】さらに、前記遊技管理手段（１９）が、該
集合に対して前記賞出判定を実行し、該絵柄表示信号
（１７ａ）の集合が前記所定の集合と一致したとき、該
所定の集合に応じた前記賞出信号（１９ｃ）を生成す
る。

【００１７】該賞出信号（１９ｃ）を受けたとき、前記
付加価値が発生し、所定の集合に応じて所定の数の前記
変動入賞部（１８）が、前記遊技玉（１２）の入賞が容
易な前記開口状態になる。

【００１８】該付加価値の獲得によって、遊技者は、該
開口状態になった変動入賞部（１８）により多くの記遊
技玉（１２）を入賞させることが可能となり、その結
果、より多くの出玉数を獲得することができる。

【００１９】これにより、付加価値の発生確率を高め、
遊技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が遊技者側で
認識できる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあ
るパチンコ機（１０）およびこれを用いた遊技方法を実
現できる。

【００２０】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図１は本発明の一実施例に係るパチンコ機のブロ
ック図であり、図２は本発明の一実施例に係るパチンコ
機を示す正面図である。

【００２１】パチンコ機１０は、遊技玉１２の入賞に応
じて絵柄合せ遊技を実行し、絵柄の組合せが賞出絵柄と
一致するか否かの判定を実行してパチンコ遊技を進行す
るように装置されて成る。

【００２２】図２は省略してあるが、パチンコ機１０の
正面側の下半部には、遊技に供す遊技玉１２を入れる前
皿と、該前皿からオーバーフローした遊技玉１２を受入
れる下皿とが、上下に設けられている。また、パチンコ
機１０の正面側の右下端には、遊技盤１１上に遊技玉１
２を打出すためのハンドルが設けられている。該ハンド
ルは、その操作によりパチンコ機１０の下方内部に設け
られた遊技玉発射装置から遊技玉１２を打ち出すように
設定されている。

【００２３】本実施例のパチンコ機１０は、特定入賞部
１６と可変表示部１７と遊技管理手段１９と変動入賞部
１８とを備えて成る。

【００２４】本実施例のパチンコ機１０は、マイクロプ
ロセッサーをベースとしたコンピュータ制御によって実
現している。また、該マイクロプロセッサーは、システ
ムバス接続されている。

【００２５】特定入賞部１６と可変表示部１７と遊技管
理手段１９と変動入賞部１８も同様に、マイクロプロセ
ッサーをベースとしたコンピュータ制御によって実現し
てもよい。このとき、マイクロプロセッサーは、システ
ムバス接続される。

【００２６】特定入賞部１６と可変表示部１７と遊技管
理手段１９と変動入賞部１８等における入賞検出情報、
入賞率情報等のデータ伝送は、コンピュータのシステム
バスを介して実行される。またイーサネットバス、ＧＰ
−ＩＢバス、ＲＳ２３２Ｃバス、Ｓ１００バスまたはセ
ントロニクスバス等のバス構造を用いたときは、各々に
該当する所定の通信プロトコルに準拠してデータの伝送
が実行される。

【００２７】遊技盤上に複数配設された特定入賞部１６
は、図１に示すように、各々入賞に応じて特定入賞信号
１６ａを生成するよう、各々一個づつ一対一に対応づけ
られて各可変表示部１７に接続されて成る。本実施例で
は、特定入賞部１６としてチャッカーを用いている。

【００２８】チャッカーにおける遊技玉１２の検出の手
段は、ＬＥＤや光電管等を用いた光学的な検出手段、ホ
ール素子等を用いた磁気的な検出手段、マトリックスセ
ンサやタッチセンサ等を用いた電気抵抗の変化による電
気的な検出手段、またはコンデンサを用いた誘電率の変
化を検出する検出手段等を用いて実現できる。本実施例
では、外乱ノイズに強く、小形で消費電力の少ないＬＥ
Ｄを用いた光学的な検出手段を用いている。

【００２９】また、特定入賞部１６には、音発生部が接
続されていてもよい。本実施例の音発生部は、役物に入
賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、スピー
カーを介して遊技者に聞かせるものである。

【００３０】なお、本実施例のチャッカーにおける遊技
玉１２の検出の手段は、前記マイクロプロセッサーをベ
ースとしたコンピュータ制御によって実現している。ま
た、該マイクロプロセッサーは、前記システムバス接続
されている。

【００３１】特定入賞部１６毎に対応して設けられた各
可変表示部１７は、特定入賞信号１６ａを受けたとき各
々絵柄の回動表示を行い、表示された絵柄に応じた絵柄
表示信号１７ａを各々生成するよう、対応する各特定入
賞部１６に各々接続されて成る。本実施例では、図２に
示すように、特定入賞部１６と可変表示部１７との組合
せが３個、遊技盤上に配設されている。

【００３２】図２に示すように、本実施例では、特定入
賞部１６と可変表示部１７とを一体型とている。

【００３３】これにより、入賞過程が遊技者側で認識で
きる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあるパチ
ンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現できる。

【００３４】本実施例の可変表示部１７は、７セグメン
トＬＥＤや、映像や記号表示画面形成用の可変表示部１
７から構成されたものを基本型とする。電気的に動作制
御するものであり、所定の入賞を果たすとデジタル画面
が作動するように構成されたものである。可変表示部１
７としては、ＣＲＴ、ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセン
ス）デバイス、液晶表示デバイス等を用いることができ
る。

【００３５】可変表示部１７に回動表示される絵柄とし
ては、数字の０〜９、トランプ絵柄（例えば、ハート絵
柄、スペード絵柄、ダイヤ絵柄、クラブ絵柄等）、果物
絵柄、アニメキャラクタ絵柄等が使用できる。本実施例
では各可変表示部１７として各１個の７セグメントＬＥ
Ｄを用い、該７セグメントＬＥＤに絵柄として、数字の
０〜９を回動表示させている。

【００３６】なお、可変表示部１７には、音発生部が接
続されていてもよい。本実施例の音発生部は、役物に入
賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、スピー
カーを介して遊技者に聞かせるものである。

【００３７】遊技管理手段１９は、絵柄表示信号１７ａ
の（１７ａ，１７ａ，１７ａ）を生成し、（１７ａ，１
７ａ，１７ａ）に対して賞出判定を実行し、絵柄表示信
号１７ａの（１７ａ，１７ａ，１７ａ）が所定の集合と
一致したとき、所定の集合に応じた賞出信号１９ｃを生
成するよう、各可変表示部１７と各変動入賞部１８とに
接続されて成る。

【００３８】本実施例では、図２に示すように、１個の
遊技管理手段１９に８個の変動入賞部１８を各々個別に
接続している。

【００３９】遊技盤上に複数配設された変動入賞部１８
は、賞出信号１９ｃを受けたとき、遊技玉１２の入賞が
容易な開口状態になるよう、遊技管理手段１９に各々個
別に接続されて成る。

【００４０】変動入賞部１８として機械式のチューリッ
プや電動式のチューリップを用いてもよい。本実施例で
は、機械式のチューリップを用いている。また、電動式
のチューリップを用いて付加価値の種類や効果を増加さ
せることにより、遊技性が高く、また迫力および面白み
があるパチンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実
現できる。

【００４１】また、変動入賞部１８として、開口状態に
なるものの他に、所定時間だけ開閉動作を繰り返すもの
を用いてもよい。

【００４２】また、変動入賞部１８には、音発生部が接
続されていてもよい。本実施例の音発生部は、役物に入
賞したとき、各々に合った音楽・音声を発して、スピー
カーを介して遊技者に聞かせるものである。

【００４３】次に作用を説明する。

【００４４】以下、図面に基づき本発明の一実施例の作
用を説明する。図１は本発明の一実施例に係るパチンコ
機のブロック図であり、図２は本発明の一実施例に係る
パチンコ機を示す正面図である。

【００４５】パチンコ機１０は、特定入賞部（チャッカ
ー）１６への入賞によって可変表示部（７セグメントＬ
ＥＤ）１７を作動させることによって、絵柄合せ遊技に
基づくパチンコ遊技を競うものである。

【００４６】パチンコ機１０の正面側の右下端に設けら
れてたハンドル（図示せず）を遊技者が操作することに
よって、パチンコ機１０の下方内部に設けられた遊技玉
発射装置（図示せず）から遊技玉１２が打ち出される。

【００４７】遊技盤１１に打ち出された遊技玉１２は、
遊技釘（図示せず）に衝突しながら流下し、その内の幾
つかが、例えば、チャッカー、Ｖ入賞口（図示せず）、
電動チューリップ、アタッカー（図示せず）等に入賞す
ることによってパチンコ遊技が進行される。

【００４８】入賞した遊技玉１２は、遊技盤１１の裏側
シュート部材（図示せず）に整列せた状態で流下する。
かかる入賞遊技玉１２は、遊技玉計数機（図示せず）に
よってカウントされる。

【００４９】本実施例のパチンコ機１０は、パチンコ遊
技プログラムに従ってパチンコ遊技遊技を進行する。パ
チンコ遊技プログラムは、前記マイクロプロセッサーと
システムバスを介して接続されたＲＡＭ、ＲＯＭ、磁気
記録媒体、磁気光学記録媒体等の記録媒体によって保持
されている。

【００５０】該パチンコ遊技プログラムは前記マイクロ
プロセッサーが実行可能なソフトウェアであって、該記
録媒体に保存されており、前記マイクロプロセッサーの
コマンドによって読み出されたり、変更されたりでき
る。

【００５１】各特定入賞部（チャッカー）１６は、可変
表示部（７セグメントＬＥＤ）１７が各々一個づつ一対
一に対応づけられて、複数設けられている。本実施例で
は、図２に示すように、特定入賞部（チャッカー）１６
と可変表示部（７セグメントＬＥＤ）１７との組合せが
３個、遊技盤上に配設されている。図２に示すように、
本実施例では、特定入賞部（チャッカー）１６と可変表
示部（７セグメントＬＥＤ）１７とを一体型とている。

【００５２】これにより、入賞過程が遊技者側で認識で
きる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあるパチ
ンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現できる。

【００５３】遊技玉１２が各特定入賞部（チャッカー）
１６へ入賞したとき、各特定入賞部（チャッカー）１６
が、各々特定入賞信号１６ａを生成する。

【００５４】特定入賞部（チャッカー）１６における遊
技媒体の検出の手段は、ＬＥＤや光電管等を用いた光学
的な検出方法、ホール素子等を用いた磁気的な検出方
法、マトリックスセンサやタッチセンサ等を用いた電気
抵抗の変化による電気的な検出方法、またはコンデンサ
を用いた誘電率の変化を検出する検出方法等を用いて実
現できる。本実施例では、外乱ノイズに強く、小形で消
費電力の少ないＬＥＤを用いた光学的な検出方法を用い
ている。本実施例では、ＬＥＤを用いた光学的な検出方
法によって検出を行っている。

【００５５】なお、本実施例の特定入賞部（チャッカ
ー）１６における遊技媒体の検出の手段は、前記マイク
ロプロセッサーをベースとしたコンピュータ処理を行っ
ている。また、該マイクロプロセッサーは、前記システ
ムバスを介してデータの授受を行う。

【００５６】特定入賞信号１６ａを受けたとき、特定入
賞部（チャッカー）１６毎に対応して設けられた各可変
表示部（７セグメントＬＥＤ）１７が、絵柄の回動表示
を行い、表示された絵柄に応じた絵柄表示信号１７ａを
生成する。

【００５７】可変表示部（７セグメントＬＥＤ）１７に
回動表示される絵柄としては、数字の０〜９、トランプ
絵柄（例えば、ハート絵柄、スペード絵柄、ダイヤ絵
柄、クラブ絵柄等）、果物絵柄、アニメキャラクタ絵柄
等が使用できる。本実施例では可変表示部（７セグメン
トＬＥＤ）１７に絵柄として、数字の０〜９を回動表示
させている。

【００５８】これにより、付加価値の発生確率を高め、
遊技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が遊技者側で
認識できる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあ
るパチンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現で
きる。

【００５９】各可変表示部（７セグメントＬＥＤ）１７
から各々絵柄表示信号１７ａを受けたとき、遊技管理手
段１９が、絵柄表示信号１７ａの集合（１７ａ，１７
ａ，１７ａ）を生成する。

【００６０】図２においては、絵柄表示信号１７ａの集
合（１７ａ，１７ａ，１７ａ）として、（「７」、
「２」、「７」）が生成された様子が示されている。

【００６１】さらに、遊技管理手段１９が、集合（１７
ａ，１７ａ，１７ａ）に対して賞出判定を実行し、絵柄
表示信号１７ａの集合（１７ａ，１７ａ，１７ａ）が所
定の集合と一致したとき、所定の集合に応じた賞出信号
１９ｃを生成する。

【００６２】賞出信号１９ｃを受けたとき、付加価値が
発生し、所定の集合に応じて所定の数の変動入賞部（機
械式のチューリップ）１８が、遊技玉１２の入賞が容易
な開口状態になる。本実施例では、図２に示すように、
１個の遊技管理手段１９に８個の変動入賞部（機械式の
チューリップ）１８を各々個別に接続している。

【００６３】付加価値の獲得によって、遊技者は、開口
状態になった変動入賞部（機械式のチューリップ）１８
により多くの記遊技玉１２を入賞させることが可能とな
り、その結果、より多くの出玉数を獲得することができ
る。

【００６４】本実施例では、賞出判定において以下の３
つの付加価値を設定し、該付加価値に応じた賞出信号１
９ｃを生成している。

【００６５】［１］ 絵柄表示信号１７ａの集合（１７
ａ，１７ａ，１７ａ）において任意の２つが一致したと
き、複数設けられた変動入賞部（機械式のチューリッ
プ）１８のうちその半数（所定の数）を、遊技玉１２の
入賞が容易な開口状態にする。

【００６６】図２では、絵柄表示信号１７ａの集合（１
７ａ，１７ａ，１７ａ）として（「７」、「２」、
「７」）が得られているので、８個設けられた変動入賞
部（機械式のチューリップ）１８のうちその半数（所定
の数）として４個を、遊技玉１２の入賞が容易な開口状
態にする。該４個の変動入賞部（機械式のチューリッ
プ）１８における開口状態は、再び遊技玉１２が各特定
入賞部（チャッカー）１６へ入賞するまで維持される。

【００６７】これにより、付加価値の発生確率を高め、
遊技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が遊技者側で
認識できる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあ
るパチンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現で
きる。

【００６８】なお、開口状態にする変動入賞部（機械式
のチューリップ）１８の選択は、ランダムに選択しても
よいし、所定の規則に基づいて選択してもよい。

【００６９】［２］ 絵柄表示信号１７ａの集合（１７
ａ，１７ａ，１７ａ）においてすべて（本実施例では、
３つ）が一致したとき、８個設けられた変動入賞部（機
械式のチューリップ）１８の全数（＝８個＝所定の数）
を、遊技玉１２の入賞が容易な開口状態にする。該８個
の変動入賞部（機械式のチューリップ）１８における開
口状態は、再び遊技玉１２が各特定入賞部（チャッカ
ー）１６へ入賞するまで維持される。

【００７０】これにより、付加価値の発生確率を高め、
遊技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が遊技者側で
認識できる、遊技性が高く、また迫力および面白みがあ
るパチンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現で
きる。

【００７１】例えば、絵柄表示信号１７ａの集合（１７
ａ，１７ａ，１７ａ）として（「７」、「７」、
「７」），（「１」、「１」、「１」），（「６」、
「６」、「６」）等が得られたとき、８個全部の変動入
賞部（機械式のチューリップ）１８が開口状態になる。

【００７２】なお、絵柄表示信号１７ａの集合（１７
ａ，１７ａ，１７ａ）として特定の集合、例えば、
（「７」、「７」、「７」）、が表示されたときは、さ
らに高い付加価値を与えてもよい。例えば、賞球数を通
常の２倍にするなどが考えられる。

【００７３】［３］ いづれかの可変表示部（７セグメ
ントＬＥＤ）１７の稼働中に、同一の可変表示部（７セ
グメントＬＥＤ）１７に対応する特定入賞部（チャッカ
ー）１６再び遊技玉１２が入賞したとき、該入賞に対す
る変動入賞部（機械式のチューリップ）１８の稼働権利
は破棄される。

【００７４】なお、賞出判定判定中に無駄な遊技玉１２
の消費を防ぐ目的で、遊技者が、遊技玉１２の打ち出し
を一時的に中断する（所謂、止め打ち）などの行為を防
止するために、可変表示部（７セグメントＬＥＤ）１７
の稼働から絵柄の表示までに要する時間を比較的短時間
にすることもできる。

【００７５】以上より、付加価値の発生確率を高め、遊
技者の技量的影響が反映でき、入賞過程が遊技者側で認
識できる、遊技性が高く、また迫力および面白みがある
パチンコ機１０およびこれを用いた遊技方法を実現でき
る。

【００７６】

【発明の効果】本発明にかかるパチンコ機およびこれを
用いた遊技方法によれば、遊技者の技量的影響が反映で
きる特定入賞部および変動入賞部を複数配設し、特定入
賞部を用いた入賞過程に加えて開口状態になる変動入賞
部の数を該入賞過程に基づいて決定することにより、付
加価値の発生確率を高め、遊技者の技量的影響が反映で
き、入賞過程が遊技者側で認識できる、遊技性が高く、
また迫力および面白みがあるパチンコ機およびこれを用
いた遊技方法を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るパチンコ機のブロック
図である。

【図２】本発明の一実施例に係るパチンコ機を示す正面
図である。

【符号の説明】

１０…パチンコ機 １２…遊技玉 １６…特定入賞部 １６ａ…特定入賞信号 １７…可変表示部 １７ａ…絵柄表示信号 １８…変動入賞部 １９…遊技管理手段 １９ｃ…賞出信号

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】遊技玉の入賞に応じて絵柄の合せ遊技を実
   行し、該絵柄の組合せが賞出絵柄と一致するか否かの判
   定を実行してパチンコ遊技を進行するパチンコ機におい
   て、 遊技盤上に複数配設され、各々前記入賞に応じて特定入
   賞信号を生成する特定入賞部と、 該特定入賞部毎に対応して設けられ、該特定入賞信号を
   受けたとき各々前記絵柄の回動表示を行い、該表示され
   た絵柄に応じた絵柄表示信号を各々生成する可変表示部
   と、 前記絵柄表示信号の集合を生成し、該集合に対して賞出
   判定を実行し、該絵柄表示信号の集合が所定の集合と一
   致したとき、該所定の集合に応じた賞出信号を生成する
   遊技管理手段と、 遊技盤上に複数配設され、該賞出信号を受けたとき前記
   遊技玉の入賞が容易な開口状態になる変動入賞部と、 を備えて成ることを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】前記遊技玉が入賞したとき、前記各特定入
   賞部が、各々前記特定入賞信号を生成し、 該特定入賞信号を受けたとき、前記特定入賞部毎に対応
   して設けられた前記各可変表示部が、前記絵柄の回動表
   示を行い、該表示された絵柄に応じた前記絵柄表示信号
   を生成し、 前記遊技管理手段が、前記絵柄表示信号の集合を生成
   し、該集合に対して前記賞出判定を実行し、該絵柄表示
   信号の集合が前記所定の集合と一致したとき、該所定の
   集合に応じた前記賞出信号を生成し、 該賞出信号を受けたとき、前記変動入賞部が、前記遊技
   玉の入賞が容易な前記開口状態になる、 ことを特徴とする請求項１に記載のパチンコ機の遊技方
   法。