JP2004081256A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【目的】メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことで、リーチ演出の興趣を向上することができる遊技機を提供する。
【構成】メイン表示部としての液晶表示部200での表示態様がリーチ表示態様となったときに液晶表示部200でリーチ演出表示を実行させる機能と、液晶表示部200でのリーチ演出表示の実行時にサブ表示部としてのドラム表示部210でリーチ演出表示を実行させる機能と、を備える。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い図柄の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【選択図】 図9
【構成】メイン表示部としての液晶表示部200での表示態様がリーチ表示態様となったときに液晶表示部200でリーチ演出表示を実行させる機能と、液晶表示部200でのリーチ演出表示の実行時にサブ表示部としてのドラム表示部210でリーチ演出表示を実行させる機能と、を備える。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い図柄の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、遊技機の一例としての弾球遊技機は、可変表示装置における複数列(例えば、左・中・右の3列)の可変表示部で図柄(識別情報)を可変表示(以下、これを変動ともいう)し、各可変表示部の停止図柄が同一図柄で揃った大当り図柄(特定表示態様)となったときに特定遊技状態を発生するようになっていた。このような弾球遊技機に設けられる可変表示装置には、複数列の可変表示部を有してメインの図柄表示を行うメイン表示部(例えば、液晶表示器)と、1図柄列のみを有して補助的な図柄表示を行うサブ表示部(例えば、ドラム表示器)と、を備えたものが提案されていた。この構成では、メイン表示部で通常の図柄変動を行う一方、サブ表示部では敗者復活的な図柄変動を行うようになっていた。具体的には、メイン表示部において、リーチ表示態様となった後に大当り図柄が導出されると特定遊技状態が発生するが、リーチ表示後、ハズレ図柄が導出された場合(例えば、「7・7・3」のハズレ図柄が導出された場合)には、そのハズレ図柄の導出直後にサブ表示部で図柄変動が開始される。そして、サブ表示部に所定の図柄が導出されて(例えば、サブ表示部に「7」の図柄が導出されて)メイン表示部の表示結果との組合せにおいて大当り図柄が構成されると(例えば、サブ表示部の「7」とメイン表示部の「7・7・3」によって「7」が3つ揃うと)、これに伴って特定遊技状態を発生するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のようなサブ表示部での図柄変動は、その表示結果によって大当り図柄となるか否かを決定する(乱数の内部抽選によって表示結果の導出表示以前に予め表示結果を決定しておくものも含む)重要なものであり、これを盛り上げるためのリーチ変動態様(リーチ演出)を行うにも拘わらず、メイン表示部でハズレが決定した(メイン表示部でリーチ演出後にハズレとなる)ことを前提としたサブ表示部の図柄変動となっていた。このため、メイン表示部とサブ表示部の図柄変動は個別に行われ、メインとサブの2つの表示部で同時に図柄変動を行わせることで得られる相乗的な楽しさはなかった。例えば、メイン表示部を液晶表示器等による自由度の高い画像表示とする一方、サブ表示部をドラム表示器等による機械式可変表示として、これら2つの表示部で図柄の可変表示を同時に行わせることで得られる楽しさはなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、メイン表示部とサブ表示部とを有した可変表示装置において、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことで、リーチ演出の興趣を向上することができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0006】
また、請求項3の発明においては、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0007】
また、請求項4の発明においては、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0008】
また、請求項5の発明においては、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0009】
また、請求項6の発明においては、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1乃至図7を参照して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット31が付設されている。
【0011】
前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべき賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球切れランプ9や、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。特に、球切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に対して状況を報知するようになっている。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、スピーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられている。
【0012】
次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた球を裏面側に形成される球抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0013】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発射位置に球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置84を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0014】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備えるものである。
【0015】
一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有する発射装置87が固着され、その発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構成のうち、発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって発射装置87が駆動制御されるようになっている。
【0016】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0017】
先ず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40の表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、通過球検出器61bを内蔵する球通過口61a等が設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0018】
遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球装置58の両側方には、それぞれ通過球検出器61bを内蔵する球通過口61aが設けられている。この通過球検出器61bは、遊技領域41を落下する打球の通過を検出すると、その検出信号に基づいて可変表示装置44の上方両側方に設けられる左右一対のLEDからなる普通図柄表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(左右いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、左側のLED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58の前面側には、普通図柄表示器63の可変表示中に通過球検出器61bを通過した打球数を記憶表示する普通図柄記憶表示LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0019】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動球検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が始動球検出器60によって検出されると可変表示装置44(詳しくは、液晶表示部200の各可変表示部201,202,203)が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打球を受け入れるようになっている。
【0020】
可変表示装置44は、図2に示すように、メイン表示部としての液晶表示部200と、該液晶表示部200の左側方に隣接して配置されるサブ表示部としてのドラム表示部210と、から構成されている。液晶表示部200は、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部201,202,203を備える一方、ドラム表示部210は、特別図柄を1図柄列でのみ可変表示するようになっている。液晶表示部200の各可変表示部201,202,203は、普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞(始動球検出器60での入賞球の検出)に基づいて個々に特別図柄を可変表示する。また、ドラム表示部210は、液晶表示部200でリーチ表示態様を表示することを条件として特別図柄を可変表示する。そして、可変表示装置44(液晶表示部200の各可変表示部201,202,203及びドラム表示部210)の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りライン上に揃った場合)である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。なお、可変表示装置44(液晶表示部200とドラム表示部210)が表示する大当り図柄の組合せについて後で詳述する。但し、大当り図柄の組合せの一部は、確変大当り図柄として設定され、この確変大当り図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後に前記普通図柄表示器63における当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モード(特別遊技状態)となるように設定されている。また、装飾部材180の下部には、可変表示装置44の可変動作中に前記始動球検出器60によって検出された球数を記憶して表示する特別図柄始動記憶LED46が設けられている。
【0021】
なお、メイン表示部とは、当該表示部での表示結果の導出表示のみで大当り(特定遊技状態の発生)を決定し得る表示部のことである。一方、サブ表示部とは、当該表示部での表示結果の導出表示のみでは大当りを決定し得ず、メイン表示部の表示結果との組合せによって大当りを決定し得る表示部のことである。また、メイン表示部は、全ての始動入賞に対応して図柄を可変表示するのに対して、サブ表示部は、始動入賞があっても図柄を可変表示しない場合もある。
【0022】
この可変表示装置44の内部には、可変表示装置44の液晶表示部200を可変表示動作を後述する主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御する表示制御基板75が備えられている。また、可変表示装置44の前面外周には、横長形状の枠開口部181を有する装飾部材180が設けられ、この装飾部材180には、可変表示装置44の外周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0023】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打球の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定球検出器51が設けられており、該特定球検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打球が特定球検出器51を通過しないようにするVシャッター53が設けられている。このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動が行われる。
【0024】
しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打球が特定球検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0025】
以上説明した本実施形態において、打球が入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞球を検出するための信号が導出される球検出器51,52,55,65がすべて設けられている。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。しかして、これらの球検出器51,52,55,65は、図4に示すように、遊技盤面スイッチとして主基板151に接続されている。
【0026】
遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や電飾制御基板80に接続されるようになっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55,65,61b(図4では、遊技盤面スイッチとして記載)及び各ソレノイド43,50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる装飾ランプ56,67(共に図4に遊技効果ランプとして符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾りLED45(図4では、遊技効果LEDとして記載)、普通図柄始動記憶LED64、特別図柄始動記憶LED46(図4では、記憶表示LEDとして記載)は、電飾制御基板80に接続されている。
【0027】
一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この可変表示装置44の裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞球誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。なお、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確変大当り図柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、確変大当り図柄による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器60をONした打球の数を報知する始動口情報、可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通図柄表示器63の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置58の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子76を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。
【0028】
また、入賞球誘導カバー体71の後面側には、電飾制御基板80及び音制御基板としての効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制御基板80は、図4に示すように、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を表示制御基板75からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、表示制御基板75からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0029】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3を参照して説明する。図3において、機構板100は、賞球を貯留する賞球タンク105と該賞球タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材108及びカーブレール部材111と、カーブレール部材111からの球を誘導する球通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す払出装置116と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む打球を処理する処理機構と、が機構板100上に設けられる。球整列レール部材108の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子133を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ賞球タンク105にて球が不足している旨の球切れ情報と貸球情報と賞球情報とが出力される。
【0030】
また、カーブレール部材111の下流側には、垂直状に球通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の球通路114から球通路部材が構成され、該2列の球通路114には、それぞれ球切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッチ115は、図4に示すように、主基板151に接続され、球切れスイッチ115が球を検出しなくなったときには、払出装置116の作動を停止して球の払出を不能動化させるようになっている。払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板100の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0031】
また、機構板100の下部後面側には、電圧の異なる複数の電源を生成する電源生成基板137を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤40に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボックス150と、前記払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が設けられる。電源生成基板137は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0032】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板100の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図4を参照して説明する。先ず、主基板151は、弾球遊技機1で行われる遊技の進行を制御する遊技制御手段を構成するものであり、該遊技制御手段によって特定遊技状態の発生の有無(当りハズレ)及び図柄の変動パターンを決定する。また、この遊技制御手段を構成する主基板151には、遊技盤40に設けられる各球検出器(遊技盤面スイッチとして記載)51,52,55,61b,65及び始動球検出器60、また、満タンスイッチ129及び球切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。
【0033】
また、主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド43,50,59を駆動制御すると共に、情報端子基板78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、表示制御基板75及び払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板151から各制御基板75,144への一方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80は、表示制御基板75から入力される電飾制御信号に応じて、電飾部材である各種ランプ6〜10,15,16,56,67(遊技効果ランプとして記載)及び各種LED37,38,45(遊技効果LEDとして記載)を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、表示制御基板75から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御することにより、遊技内容に対応した効果音を発生させる。また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて可変表示装置44(特別図柄表示装置として記載)、普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット31、残高表示基板23と接続され、貸球払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、情報端子基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。
【0034】
上記した回路構成のうち、図5を参照して表示制御基板75及び可変表示装置44(特別図柄表示装置として記載)の回路構成の詳細について説明する。図5において、表示制御基板75は、表示制御基板75内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して特図ゲーム(特別図柄の可変表示に関わる遊技)における可変表示及び特定演出(液晶表示部200に表示される所定のキャラクタ画像あるいは識別情報等の特定図柄によって表示される、ドラム表示部210に対して作用を及ぼすように見える動作の態様の画像)のための表示制御を行うものである。このように、特図ゲームにおける可変表示及び特定演出のための表示制御は、主基板151から独立した表示制御基板75で行われるため、主基板151で行われる制御のプログラム量や主基板151の回路構成を簡素化することができる。このため、主基板151で行われる制御のプログラムや主基板151の回路に不正が行われた場合でもその発見がし易く、不正を発見するための検査も容易に行うことができる。
【0035】
表示制御基板75は、主基板151から出力される表示制御コマンドデータに基づいて、ドラム表示部210を構成するドラムモータ211及びドラムランプ212を駆動することにより、回転体としてのドラム(特に符号は付さない)の外周に設けられる特別図柄を可変表示する。また、表示制御基板75は、主基板151から出力される表示制御コマンドデータに基づいて、可変表示及び特定演出に用いられる画像を液晶表示部200を構成するLCD220(可変表示部201,202,203)上に表示する。このため、表示制御基板75は、発振回路160と、リセット回路161と、表示制御用MCU162と、制御ROM163と、I/Oポート164と、ビデオディスプレイプロセッサ(以下、VDP:Video Display Processor)165と、キャラクタROM166と、VRAM(Video RAM)167と、LCD駆動回路168と、ドラムモータ制御回路169と、ドラムランプ制御回路170とを備えている。
【0036】
発振回路160は、表示制御用MCU162に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路161は、表示制御用MCU162をリセットするためのリセット信号を出力するものである。表示制御用MCU162は、32ビットCPU162aをコアとして、ワークRAM162bを備えたものである。CPU162aは、主基板151からI/Oポート164を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM162bを作業領域として用いながら、制御ROM163から表示制御のための制御データを読み出す。また、CPU162aは、読み出した制御データに基づき、VDP165,ドラムモータ制御回路169及びドラムランプ制御回路170にそれぞれ制御信号を出力する。
【0037】
制御ROM163は、表示制御用MCU162によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート164は、主基板151からの入力信号を表示制御用MCU162に受け渡すためのインターフェースである。
【0038】
VDP165は、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有し、CPU162aからの描画命令に従って動作し、特定演出を行うキャラクタ画像あるいは識別情報を表示させる。また、CPU162aとは独立した2次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM167をマッピングしている。キャラクタROM166は、LCD220に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、例えば、人物、動物、文字、図形、または記号を予め格納しておくためのものである。VRAM167は、VDP165により生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。LCD駆動回路168は、VDP165から入力された画像データを、色信号と同期信号とからなるビデオ信号に変換し、LCD220に出力する。
【0039】
ドラムモータ制御回路169は、ドラムモータ211に対して送りステップまたは戻りステップ制御を行うためのパルス信号を出力するものであり、ドラム表示部210に所定の可変表示動作を行わせるものである。ドラムランプ制御回路170は、ドラムランプ212に対して点灯及び消灯を指示するための制御信号を出力するものである。
【0040】
表示制御基板75は、上記したような回路構成を有するものであるが、表示制御基板75を構成するもののうち、キャラクタROM166によって画像データ記憶手段が構成され、表示制御用MCU162,制御ROM163,VDP165,VRAM167,及びLCD制御回路168によって画像表示制御手段が構成され、表示制御用MCU162,制御ROM163,及びドラムモータ制御回路169によって回転駆動制御手段が構成されている。画像データ記憶手段は、液晶表示部200に表示する画像を画像データとして記憶するものである。また、画像表示制御手段は、画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像がドラム表示部210に対して作用を及ぼす態様の特定画像を液晶表示部200にて表示制御させるための制御を行うものである。また、回転駆動制御手段は、特定画像と対応して機械式可変表示部(ドラム表示部210)における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行うものである。
【0041】
また、表示制御用MCU162及び制御ROM163によって演出制御手段が構成されており、液晶表示部200における特定演出と同期させてドラム表示部210で所定の可変表示動作を行う制御は、この演出制御手段によって行われる。また、前述した特図ゲームにおける可変表示及び特定演出のための表示制御も表示制御基板75に含まれるこの演出制御手段によって行われる。具体的には、回転駆動制御手段は、演出制御手段から送信される所定の可変表示動作信号を受信して、ドラム表示部210で所定の可変表示動作を行う。また、演出制御手段は、メインリーチ演出表示制御手段とサブリーチ演出表示制御手段とを含んでおり、メインリーチ演出表示制御手段は、表示制御基板75が主基板151からリーチ演出表示となる制御信号を受信したときにメイン表示部(液晶表示部200)でリーチ演出表示を実行させるものである。サブリーチ演出表示制御手段は、表示制御基板75が主基板151からの制御信号を受信したとき、即ちメインリーチ演出表示制御手段でリーチ演出表示を実行するときにサブ表示部(ドラム表示部210)でリーチ演出表示を実行させるものである。また、サブ表示部でリーチ演出表示を実行するか否かは、主基板151からの制御信号で事前に決定されている。但し、このようなサブ表示部でリーチ演出表示を実行するか否かの判定を表示制御基板75側で行わせるようにしてもよい。
【0042】
また、画像表示制御手段は、演出制御手段から送信される特定画像信号を受信して、画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像がドラム表示部210に対して作用を及ぼす態様の特定画像(後述するキャラクタ204)を、ドラム表示部210での所定の可変表示動作と同期して液晶表示部200で表示する。
【0043】
このように、液晶表示部200及びドラム表示部210の制御は、共通の演出制御手段を介してそれぞれ画像表示制御手段及び回転駆動制御手段によって行われるため、主基板151から表示制御基板75に対して制御コマンドを1つ送信すれば液晶表示部200及びドラム表示部210の双方を制御可能となるため、複数のコマンドを別々に送信したときのような送信タイミングのズレ等がなく、確実な制御を行うことができる。
【0044】
なお、実施形態中の構成では、表示制御基板75によって液晶表示部200とドラム表示部210を制御するようになっているが、これに限らず、それぞれに制御基板を設け、液晶表示部200とドラム表示部210を独立して制御するようにしてもよい。
【0045】
また、上記した実施形態においては、演出制御手段が表示制御用MCU162及び制御ROM163によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも表示制御用MCU162を構成要素として有するものであればよい。
【0046】
次に、図6を参照して電飾制御基板80の回路構成の詳細について説明する。図6において、電飾制御基板80は、電飾制御基板80内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して弾球遊技機1に備えられた電飾部材部材の駆動制御を行うものである。
【0047】
電飾制御基板80は、表示制御基板75から出力される演出制御コマンドに基づいて、弾球遊技機1に備えられた電飾部材を駆動制御する。このため、電飾制御基板80は、発振回路300と、リセット回路301と、電飾制御用MCU302と、制御ROM303と、I/Oポート304と、ランプ制御回路305と、を備えている。
【0048】
発振回路300は、電飾制御用MCU302に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路301は、電飾制御用MCU302をリセットするためのリセット信号を出力するものである。電飾制御用MCU302は、32ビットCPU302aをコアとして、ワークRAM302bを備えたものである。CPU302aは、表示制御基板75からI/Oポート304を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM302bを作業領域として用いながら、制御ROM303から電飾制御のための制御データを読み出す。また、CPU302aは、読み出した制御データに基づき、ランプ制御回路305を介して各電飾部材にそれぞれ制御信号を出力する。
【0049】
制御ROM303は、電飾制御用MCU302によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート304は、表示制御基板75からの入力信号を電飾制御用MCU302に受け渡すためのインターフェースである。
【0050】
なお、上記した実施形態においては、電飾制御用マイクロコンピュータが電飾制御用MCU302及び制御ROM303によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも電飾制御用MCU302を構成要素として有するものであればよい。
【0051】
次に、図7を参照して効果音制御基板82の回路構成の詳細について説明する。図7において、効果音制御基板82は、効果音制御基板82内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して遊技内容に対応した効果音を発生させる制御を行うものである。
【0052】
効果音制御基板82は、表示制御基板75から出力される演出制御コマンドに基づいて、スピーカ12a,12bから効果音を発生させる制御を行う。このため、効果音制御基板82は、発振回路310と、リセット回路311と、音制御用MCU312と、制御ROM313と、I/Oポート314と、音声合成回路315と、音量スイッチ83と、音量増幅回路317と、を備えている。
【0053】
発振回路310は、音制御用MCU312に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路311は、音制御用MCU312をリセットするためのリセット信号を出力するものである。音制御用MCU312は、32ビットCPU312aをコアとして、ワークRAM312bを備えたものである。CPU312aは、表示制御基板75からI/Oポート314を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM312bを作業領域として用いながら、制御ROM313から音制御のための制御データを読み出す。また、CPU312aは、読み出した制御データに基づき、音声合成回路315,音量スイッチ83及び音量増幅回路317を介してスピーカー12a,12bにそれぞれ制御信号を出力する。
【0054】
制御ROM313は、音制御用MCU312によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート314は、主基板151からの入力信号を音制御用MCU312に受け渡すためのインターフェースである。
【0055】
音声合成回路315は、CPU312aから送られる信号を所要の効果音に変換した音声信号を、音量スイッチ83を介して音量増幅回路317に送信する。音量スイッチ83では、音声合成回路315から送られる音声信号の大きさを調整することができる。音量増幅回路317は、音声合成回路315から送られる音声信号を増幅してスピーカー12a,12bにそれぞれ音声信号を出力する。
【0056】
なお、上記した実施形態においては、音制御用マイクロコンピュータが音制御用MCU312及び制御ROM312によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも音制御用MCU312を構成要素として有するものであればよい。
【0057】
次に、可変表示装置44を構成する液晶表示部200及びドラム表示部210でのリーチ演出について説明する。なお、サブ表示部となるドラム表示部210に表示される特別図柄は、図8(A)に示すように、「A,3,C,5,E,7」の計6個の図柄から構成されている。一方、メイン表示部となる液晶表示部200の左・中・右の可変表示部201,202,203に表示される特別図柄は、図8(B)に示すように、それぞれ「1〜7」の計7個の図柄から構成されている。そして、左・中・右の可変表示部201,202,203に同一の図柄が揃った組合せ、及び左右の可変表示部201,202とドラム表示部210に同一の図柄が揃った組合せを大当り図柄の組合せとして設定している。即ち、メイン表示部となる液晶表示部200(可変表示部201,202,203)に「1〜7」のうちいずれかの図柄が揃った組合せと、メイン表示部のうちの左右の可変表示部201,202とサブ表示部となるドラム表示部210に「3,5,7」のうちいずれかの図柄が揃った組合せとが大当り図柄となる。また、左・中・右の可変表示部201,202,203とドラム表示部210に同一の図柄が揃った組合せである特別表示態様(「3・3・3・3」「5・5・5・5」「7・7・7・7」)は、特定遊技状態の発生に加え、前述した特別遊技状態としての確率変動モードで遊技状態を制御する確変大当り図柄を構成するようになっている。
【0058】
なお、実施形態中では、メイン表示部で3図柄を可変表示し、このうち最終停止図柄(可変表示部203の図柄)以外で同一図柄が揃うと、これをリーチ表示態様としているが、この構成に限定するものではない。メイン表示部で4図柄や5図柄等の複数図柄を可変表示し、最終停止図柄以外で同一図柄が揃うと、リーチ表示態様となる構成であってもよい。
【0059】
具体的なリーチ演出について図9及び図10を参照して説明する。先ず、普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞(始動球検出器60での入賞球の検出)があると、図9(A)に示すように、液晶表示部200(可変表示部201,202,203)で図柄変動が開始される。なお、この時点で、ドラム表示部210は、前回導出表示した表示結果(図9(A)中には「A」の図柄を例示)を停止表示した状態にある。その後、図9(B)に示すように、左側の可変表示部201が最初に図柄変動を停止する。図9(B)中には、可変表示部201に「7」の図柄が停止表示された場合を例示している。また、このとき、可変表示部201の下側表示領域(「7」の図柄の下方位置)には、リーチ予告としてキャラクタ204が画像表示される。
【0060】
次に、図9(C)に示すように、中央の可変表示部202が図柄変動を停止して「7」の図柄を表示する。これにより、左右の可変表示部201,202には「7」の図柄が揃ったリーチ表示態様が表示されたことになる。なお、リーチ表示態様とは、最終停止図柄(残り1図柄)が停止したときに特定表示態様となる条件を満たすことができる表示態様のことである。そして、このようなリーチ表示態様の表示に合わせて、右側の可変表示部203は、通常時の図柄変動態様からリーチ変動態様(リーチ演出表示)に切り換える。また、このとき、可変表示部201に表示されたキャラクタ204がドラム表示部210の方向を右手で指し示す動画表示が行われ、この動画表示に合わせてドラム表示部210での図柄変動(リーチ演出)が開始される。即ち、メイン表示部となる液晶表示部200(可変表示部201,202)にリーチ表示態様が表示されると、これに伴ってメイン表示部の残りの可変表示部203とサブ表示部となるドラム表示部210とで一斉にリーチ演出が開始される。なお、リーチ演出表示における表示状態は、メイン表示部で残り1図柄が可変表示している状態、あるいはメイン表示部でリーチ表示態様となりサブ表示部で図柄を可変表示している状態となる。
【0061】
その後は、上記した図9(C)のリーチ表示態様から、図10(A)〜(D)に示すように、キャラクタ204がドラム表示部210の方向を両手で指し示す動画表示が行われ、この動画表示に合わせて右側の可変表示部203及びドラム表示部210の図柄変動が一斉に停止され、最終的な表示結果が導出表示される。具体的に、可変表示部203に「5」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「C」の図柄が停止表示された場合では、図10(A)に示すように「C・7・7・5」のハズレ図柄が最終的な表示結果として導出表示される。また、可変表示部203に「7」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「3」の図柄が停止表示された場合では、図10(B)に示すように「3・7・7・7」の大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。また、可変表示部203に「6」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「7」の図柄が停止表示された場合では、図10(C)に示すように「7・7・7・6」の大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。さらには、可変表示部203に「7」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「7」の図柄が停止表示された場合では、図10(D)に示すように「7・7・7・7」の確変大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。
【0062】
以上、本実施形態の構成によれば、複数種類の識別情報(特別図柄)を可変表示可能な画像表示部(例えば、液晶表示部200の可変表示部201,202,203)と、複数種類の識別情報(特別図柄)を有する回転体(例えば、ドラム)を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部(例えば、ドラム表示部210)と、から構成される可変表示装置(44)を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様(大当り図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機(弾球遊技機1)であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段(例えば、主基板151と表示制御基板75)を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162により液晶表示部200をリーチ演出制御する機能)と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162によりドラム表示部210をリーチ演出制御する機能)と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0063】
また、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報(例えば、「3,5,7」の図柄)が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0064】
また、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様(例えば、「7・7・7・7」等の確変大当り図柄)となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、確率変動)に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0065】
また、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段(例えば、表示制御基板75のキャラクタROM166)と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像(例えば、キャラクタ204)を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162)と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162)と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0066】
また、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板(151)と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板(75)とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【0067】
なお、上記した実施形態では、メイン表示部を画像表示部で構成する一方、サブ表示部を機械式可変表示部で構成しているが、これとは逆の構成であってもよい。具体的には、図11に示すように、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部231,232,233をそれぞれ外周面に特別図柄を有するドラムで構成する。そして、可変表示部231,232,233を有するドラム表示部230によってメイン表示部を構成し、該メイン表示部に隣接して設けられるサブ表示部を画像表示部240で構成する。即ち、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部(例えば、液晶表示部240)と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部(例えば、ドラム表示部230の可変表示部231,232,233)と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0068】
また、上記した実施形態では、本発明に係る制御手段を主基板151と表示制御基板75とに分けて構成しているが、これに限らず単一の制御基板によって制御手段を構成するようにしてもよい。また、実施形態中では、メイン表示部のリーチ演出(例えば、可変表示部203のリーチ変動)とサブ表示部のリーチ演出(例えば、ドラム表示部210のリーチ変動)とを同時に開始し、その後同時に表示結果を導出する構成としているが、これに限定するものではない。サブ表示部での表示結果の導出は、メイン表示部での最終的な表示結果の導出の前あるいは後であってもよい。また、メイン表示部及びサブ表示部で表示する識別情報の種類、特定表示態様、及び特別表示態様については実施形態中に記載のものに限定しない。例えば、サブ表示部で複数の図柄価値を有するグルーピング図柄又はオールマイティ図柄を可変表示可能な構成としてもよい。また、特定表示態様は、必ずしも同一の識別情報が揃った組合せに限定するものではなく、例えば「3・9・4」等、ランダムな識別情報の組合せであってもよい。即ち、予め設定した識別情報の組合せであればいずれの組合せであってもよい。
【0069】
また、上記した実施形態では、画像表示部を液晶タイプの表示器で構成しているが、これに限らず、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる表示器であってもよい。また、機械式可変表示部をドラム式の表示器で構成しているが、これに限らず、リール式の表示器であってもよい。また、弾球遊技機の構成として、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となるなどして、特定領域に打球が入賞すると特定遊技状態(権利発生状態)が発生し、その特定遊技状態中に特定の入賞口に入賞があると、可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であってもよく、さらには可変表示装置が設けられるコインゲーム機やスロットマシン等の遊技機であってもよい。
【0070】
また、実施形態中では、特別遊技状態を特別図柄及び普通図柄の確率変動制御としているが、これに限定するものではなく、遊技者に有利となる遊技制御を特別遊技状態とすればよい。例えば、特別図柄乃至普通図柄に対しての時間短縮制御又は確率変動制御、電役(例えば、普通可変入賞球装置)の開放期間の延長制御、特別図柄乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、普通入賞口を特別図柄の始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、始動入賞口の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態とすることができ、さらには前記第3種に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。なお、上記した遊技制御を組合せて特別遊技状態とすることもできるのは言うまでもない。
【0071】
また、以上説明した実施形態から把握できる発明として以下のものがある。
(1)前記メイン表示部は、複数種類の識別情報を個々に可変表示する複数の可変表示部(201,202,203)を備えると共に、該複数の可変表示部で同一の識別情報が揃った組合せを前記特定表示態様とし、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記複数の可変表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様以外で既に停止した識別情報が全て同一の識別情報であり、最後に停止する識別情報が可変表示中であるリーチ表示態様を含み且つ前記メイン表示部のリーチ表示態様を構成する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せ(例えば、図10(C)に示す「7・7・7・6」の大当り図柄)が表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
(2)前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが全て同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様(例えば、図10(D)に示す「7・7・7・7」の確変大当り図柄)となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0073】
また、請求項2の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0074】
また、請求項3の発明においては、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0075】
また、請求項4の発明においては、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0076】
また、請求項5の発明においては、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0077】
また、請求項6の発明においては、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技機に設けられる遊技盤を示す正面図である。
【図3】遊技機を示す背面図である。
【図4】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック図である。
【図5】表示制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図6】電飾制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図7】効果音制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図8】同図(A)はサブ表示部に表示される特別図柄を示す説明図であり、同図(B)はメイン表示部に表示される特別図柄を示す説明図である。
【図9】同図(A)〜(C)はリーチ演出を示す説明図である。
【図10】同図(A)〜(D)はリーチ演出後の表示結果を示す説明図である。
【図11】変形例におけるメイン表示部とサブ表示部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
41 遊技領域
44 可変表示装置
75 表示制御基板(制御手段、演出制御手段)
151 主基板(制御手段、遊技制御手段)
162 表示制御用MCU(メインリーチ演出表示制御手段、サブリーチ演出表示制御手段、画像表示制御手段、回転駆動制御手段)
163 制御ROM(画像表示制御手段、回転駆動制御手段)
165 VDP(画像表示制御手段)
167 VRAM(画像表示制御手段)
166 キャラクタROM(画像データ記憶手段)
168 LCD制御回路(画像表示制御手段)
169 ドラムモータ制御回路(回転駆動制御手段)
200 液晶表示部(画像表示部、メイン表示部)
201,202,203 可変表示部
210 ドラム表示部(機械式可変表示部、サブ表示部)
230 ドラム表示部(機械式可変表示部、メイン表示部)
231,232,233 可変表示部
240 液晶表示部(画像表示部、サブ表示部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、遊技機の一例としての弾球遊技機は、可変表示装置における複数列(例えば、左・中・右の3列)の可変表示部で図柄(識別情報)を可変表示(以下、これを変動ともいう)し、各可変表示部の停止図柄が同一図柄で揃った大当り図柄(特定表示態様)となったときに特定遊技状態を発生するようになっていた。このような弾球遊技機に設けられる可変表示装置には、複数列の可変表示部を有してメインの図柄表示を行うメイン表示部(例えば、液晶表示器)と、1図柄列のみを有して補助的な図柄表示を行うサブ表示部(例えば、ドラム表示器)と、を備えたものが提案されていた。この構成では、メイン表示部で通常の図柄変動を行う一方、サブ表示部では敗者復活的な図柄変動を行うようになっていた。具体的には、メイン表示部において、リーチ表示態様となった後に大当り図柄が導出されると特定遊技状態が発生するが、リーチ表示後、ハズレ図柄が導出された場合(例えば、「7・7・3」のハズレ図柄が導出された場合)には、そのハズレ図柄の導出直後にサブ表示部で図柄変動が開始される。そして、サブ表示部に所定の図柄が導出されて(例えば、サブ表示部に「7」の図柄が導出されて)メイン表示部の表示結果との組合せにおいて大当り図柄が構成されると(例えば、サブ表示部の「7」とメイン表示部の「7・7・3」によって「7」が3つ揃うと)、これに伴って特定遊技状態を発生するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のようなサブ表示部での図柄変動は、その表示結果によって大当り図柄となるか否かを決定する(乱数の内部抽選によって表示結果の導出表示以前に予め表示結果を決定しておくものも含む)重要なものであり、これを盛り上げるためのリーチ変動態様(リーチ演出)を行うにも拘わらず、メイン表示部でハズレが決定した(メイン表示部でリーチ演出後にハズレとなる)ことを前提としたサブ表示部の図柄変動となっていた。このため、メイン表示部とサブ表示部の図柄変動は個別に行われ、メインとサブの2つの表示部で同時に図柄変動を行わせることで得られる相乗的な楽しさはなかった。例えば、メイン表示部を液晶表示器等による自由度の高い画像表示とする一方、サブ表示部をドラム表示器等による機械式可変表示として、これら2つの表示部で図柄の可変表示を同時に行わせることで得られる楽しさはなかった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、メイン表示部とサブ表示部とを有した可変表示装置において、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことで、リーチ演出の興趣を向上することができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0005】
また、請求項2の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0006】
また、請求項3の発明においては、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0007】
また、請求項4の発明においては、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0008】
また、請求項5の発明においては、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0009】
また、請求項6の発明においては、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1乃至図7を参照して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット31が付設されている。
【0011】
前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべき賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球切れランプ9や、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるようになっている。特に、球切れランプ9の点灯を赤色発光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うことにより、遊技者に対して状況を報知するようになっている。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチメタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bから発生される音声を通すようになっている。また、スピーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられている。
【0012】
次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、球抜き操作レバー21が設けられている。この球抜き操作レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19に貯留されていた球を裏面側に形成される球抜き路(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
【0013】
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発射位置に球を供給するものである。また、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置84を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0014】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)から排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図3に示す発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備えるものである。
【0015】
一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有する発射装置87が固着され、その発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構成のうち、発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって発射装置87が駆動制御されるようになっている。
【0016】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0017】
先ず、主に図2を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40の表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、通過球検出器61bを内蔵する球通過口61a等が設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0018】
遊技領域41の構成をその遊技動作に従ってより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球装置58の両側方には、それぞれ通過球検出器61bを内蔵する球通過口61aが設けられている。この通過球検出器61bは、遊技領域41を落下する打球の通過を検出すると、その検出信号に基づいて可変表示装置44の上方両側方に設けられる左右一対のLEDからなる普通図柄表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出する(左右いずれか一方のLEDのみを点灯表示する)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、左側のLED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、30秒)、モードのときに相対的に短く(例えば、3〜5秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58の前面側には、普通図柄表示器63の可変表示中に通過球検出器61bを通過した打球数を記憶表示する普通図柄記憶表示LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。
【0019】
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域41の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、始動球検出器60が内蔵され、開放中又は閉成中に受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が始動球検出器60によって検出されると可変表示装置44(詳しくは、液晶表示部200の各可変表示部201,202,203)が可変表示を開始する。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも打球を受け入れるようになっている。
【0020】
可変表示装置44は、図2に示すように、メイン表示部としての液晶表示部200と、該液晶表示部200の左側方に隣接して配置されるサブ表示部としてのドラム表示部210と、から構成されている。液晶表示部200は、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部201,202,203を備える一方、ドラム表示部210は、特別図柄を1図柄列でのみ可変表示するようになっている。液晶表示部200の各可変表示部201,202,203は、普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞(始動球検出器60での入賞球の検出)に基づいて個々に特別図柄を可変表示する。また、ドラム表示部210は、液晶表示部200でリーチ表示態様を表示することを条件として特別図柄を可変表示する。そして、可変表示装置44(液晶表示部200の各可変表示部201,202,203及びドラム表示部210)の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りライン上に揃った場合)である場合に、特定遊技状態となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の態様で開閉駆動するものである。なお、可変表示装置44(液晶表示部200とドラム表示部210)が表示する大当り図柄の組合せについて後で詳述する。但し、大当り図柄の組合せの一部は、確変大当り図柄として設定され、この確変大当り図柄で特定遊技状態となったときには、その特定遊技状態終了後に前記普通図柄表示器63における当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動モード(特別遊技状態)となるように設定されている。また、装飾部材180の下部には、可変表示装置44の可変動作中に前記始動球検出器60によって検出された球数を記憶して表示する特別図柄始動記憶LED46が設けられている。
【0021】
なお、メイン表示部とは、当該表示部での表示結果の導出表示のみで大当り(特定遊技状態の発生)を決定し得る表示部のことである。一方、サブ表示部とは、当該表示部での表示結果の導出表示のみでは大当りを決定し得ず、メイン表示部の表示結果との組合せによって大当りを決定し得る表示部のことである。また、メイン表示部は、全ての始動入賞に対応して図柄を可変表示するのに対して、サブ表示部は、始動入賞があっても図柄を可変表示しない場合もある。
【0022】
この可変表示装置44の内部には、可変表示装置44の液晶表示部200を可変表示動作を後述する主基板151からの情報信号の種類に応じて駆動制御する表示制御基板75が備えられている。また、可変表示装置44の前面外周には、横長形状の枠開口部181を有する装飾部材180が設けられ、この装飾部材180には、可変表示装置44の外周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0023】
特定遊技状態となったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打球の検出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立させる特定球検出器51が設けられており、該特定球検出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉板49を開放するまでは打球が特定球検出器51を通過しないようにするVシャッター53が設けられている。このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号のみを記載)によって開閉駆動が行われる。
【0024】
しかして、特定遊技状態となった場合には、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はその一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞球が入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れられた打球が特定球検出器51によって検出されたときに継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行され、各開放サイクルにおいて継続権が成立していることを条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクルを繰り返すことができるようになっている。
【0025】
以上説明した本実施形態において、打球が入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞球を検出するための信号が導出される球検出器51,52,55,65がすべて設けられている。これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。しかして、これらの球検出器51,52,55,65は、図4に示すように、遊技盤面スイッチとして主基板151に接続されている。
【0026】
遊技盤40の遊技領域41には、上記したようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これらは、主基板151や電飾制御基板80に接続されるようになっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に設けられる各スイッチ51,52,55,65,61b(図4では、遊技盤面スイッチとして記載)及び各ソレノイド43,50,59は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられる装飾ランプ56,67(共に図4に遊技効果ランプとして符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾りLED45(図4では、遊技効果LEDとして記載)、普通図柄始動記憶LED64、特別図柄始動記憶LED46(図4では、記憶表示LEDとして記載)は、電飾制御基板80に接続されている。
【0027】
一方、遊技盤40の裏面には、図3に示すように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けられている。この可変表示装置44の裏面の周囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体70に連通するようにその下部に入賞球誘導カバー体71が取り付けられている。カバー体70には、その中央に前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成されると共に、情報端子基板78が取り付けられている。なお、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めされることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確変大当り図柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信号)、確変大当り図柄による特定遊技状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器60をONした打球の数を報知する始動口情報、可変表示装置44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通図柄表示器63の可変動作回数を報知する図柄確定回数2情報、及び普通可変入賞球装置58の開閉回数を報知する役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子76を有し、これらの情報が主基板151から与えられるようになっている。
【0028】
また、入賞球誘導カバー体71の後面側には、電飾制御基板80及び音制御基板としての効果音制御基板82を収容する制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制御基板80は、図4に示すように、遊技盤40の遊技領域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくてもよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けられる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を表示制御基板75からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ12a,12bを駆動制御するものであり、表示制御基板75からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発生させるものである。また、効果音制御基板82には、音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを記載)が設けられている。
【0029】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図3を参照して説明する。図3において、機構板100は、賞球を貯留する賞球タンク105と該賞球タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材108及びカーブレール部材111と、カーブレール部材111からの球を誘導する球通路114と、入賞に基づく賞球を払い出す払出装置116と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む打球を処理する処理機構と、が機構板100上に設けられる。球整列レール部材108の下流側上部には、外部との信号線が接続される外部接続端子133を有する情報端子基板132が設けられる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子133からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ賞球タンク105にて球が不足している旨の球切れ情報と貸球情報と賞球情報とが出力される。
【0030】
また、カーブレール部材111の下流側には、垂直状に球通路部材が設けられる。具体的には、左右2列の球通路114から球通路部材が構成され、該2列の球通路114には、それぞれ球切れスイッチ115が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッチ115は、図4に示すように、主基板151に接続され、球切れスイッチ115が球を検出しなくなったときには、払出装置116の作動を停止して球の払出を不能動化させるようになっている。払出装置116は、ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板100の前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0031】
また、機構板100の下部後面側には、電圧の異なる複数の電源を生成する電源生成基板137を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤40に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容する主基板ボックス150と、前記払出装置116の動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御基板ボックス143が設けられる。電源生成基板137は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0032】
以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の構成、及び機構板100の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図4を参照して説明する。先ず、主基板151は、弾球遊技機1で行われる遊技の進行を制御する遊技制御手段を構成するものであり、該遊技制御手段によって特定遊技状態の発生の有無(当りハズレ)及び図柄の変動パターンを決定する。また、この遊技制御手段を構成する主基板151には、遊技盤40に設けられる各球検出器(遊技盤面スイッチとして記載)51,52,55,61b,65及び始動球検出器60、また、満タンスイッチ129及び球切れスイッチ115、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントスイッチ120からの信号が入力されるものである。
【0033】
また、主基板151は、遊技盤40に設けられるソレノイド43,50,59を駆動制御すると共に、情報端子基板78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、表示制御基板75及び払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板151から各制御基板75,144への一方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80は、表示制御基板75から入力される電飾制御信号に応じて、電飾部材である各種ランプ6〜10,15,16,56,67(遊技効果ランプとして記載)及び各種LED37,38,45(遊技効果LEDとして記載)を表示駆動制御し、効果音制御基板82は、表示制御基板75から入力される効果音制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御することにより、遊技内容に対応した効果音を発生させる。また、表示制御基板75は、主基板151から入力される表示制御信号に応じて可変表示装置44(特別図柄表示装置として記載)、普通図柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払出制御基板144は、主基板151から入力される払出制御信号に応じて払出装置116を駆動制御すると共に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。また、払出制御基板144は、カードユニット31、残高表示基板23と接続され、貸球払出の制御を行う。発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、情報端子基板132は、主基板151、払出制御基板144と接続され、外部へ遊技情報を出力する。
【0034】
上記した回路構成のうち、図5を参照して表示制御基板75及び可変表示装置44(特別図柄表示装置として記載)の回路構成の詳細について説明する。図5において、表示制御基板75は、表示制御基板75内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して特図ゲーム(特別図柄の可変表示に関わる遊技)における可変表示及び特定演出(液晶表示部200に表示される所定のキャラクタ画像あるいは識別情報等の特定図柄によって表示される、ドラム表示部210に対して作用を及ぼすように見える動作の態様の画像)のための表示制御を行うものである。このように、特図ゲームにおける可変表示及び特定演出のための表示制御は、主基板151から独立した表示制御基板75で行われるため、主基板151で行われる制御のプログラム量や主基板151の回路構成を簡素化することができる。このため、主基板151で行われる制御のプログラムや主基板151の回路に不正が行われた場合でもその発見がし易く、不正を発見するための検査も容易に行うことができる。
【0035】
表示制御基板75は、主基板151から出力される表示制御コマンドデータに基づいて、ドラム表示部210を構成するドラムモータ211及びドラムランプ212を駆動することにより、回転体としてのドラム(特に符号は付さない)の外周に設けられる特別図柄を可変表示する。また、表示制御基板75は、主基板151から出力される表示制御コマンドデータに基づいて、可変表示及び特定演出に用いられる画像を液晶表示部200を構成するLCD220(可変表示部201,202,203)上に表示する。このため、表示制御基板75は、発振回路160と、リセット回路161と、表示制御用MCU162と、制御ROM163と、I/Oポート164と、ビデオディスプレイプロセッサ(以下、VDP:Video Display Processor)165と、キャラクタROM166と、VRAM(Video RAM)167と、LCD駆動回路168と、ドラムモータ制御回路169と、ドラムランプ制御回路170とを備えている。
【0036】
発振回路160は、表示制御用MCU162に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路161は、表示制御用MCU162をリセットするためのリセット信号を出力するものである。表示制御用MCU162は、32ビットCPU162aをコアとして、ワークRAM162bを備えたものである。CPU162aは、主基板151からI/Oポート164を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM162bを作業領域として用いながら、制御ROM163から表示制御のための制御データを読み出す。また、CPU162aは、読み出した制御データに基づき、VDP165,ドラムモータ制御回路169及びドラムランプ制御回路170にそれぞれ制御信号を出力する。
【0037】
制御ROM163は、表示制御用MCU162によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート164は、主基板151からの入力信号を表示制御用MCU162に受け渡すためのインターフェースである。
【0038】
VDP165は、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有し、CPU162aからの描画命令に従って動作し、特定演出を行うキャラクタ画像あるいは識別情報を表示させる。また、CPU162aとは独立した2次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM167をマッピングしている。キャラクタROM166は、LCD220に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、例えば、人物、動物、文字、図形、または記号を予め格納しておくためのものである。VRAM167は、VDP165により生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。LCD駆動回路168は、VDP165から入力された画像データを、色信号と同期信号とからなるビデオ信号に変換し、LCD220に出力する。
【0039】
ドラムモータ制御回路169は、ドラムモータ211に対して送りステップまたは戻りステップ制御を行うためのパルス信号を出力するものであり、ドラム表示部210に所定の可変表示動作を行わせるものである。ドラムランプ制御回路170は、ドラムランプ212に対して点灯及び消灯を指示するための制御信号を出力するものである。
【0040】
表示制御基板75は、上記したような回路構成を有するものであるが、表示制御基板75を構成するもののうち、キャラクタROM166によって画像データ記憶手段が構成され、表示制御用MCU162,制御ROM163,VDP165,VRAM167,及びLCD制御回路168によって画像表示制御手段が構成され、表示制御用MCU162,制御ROM163,及びドラムモータ制御回路169によって回転駆動制御手段が構成されている。画像データ記憶手段は、液晶表示部200に表示する画像を画像データとして記憶するものである。また、画像表示制御手段は、画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像がドラム表示部210に対して作用を及ぼす態様の特定画像を液晶表示部200にて表示制御させるための制御を行うものである。また、回転駆動制御手段は、特定画像と対応して機械式可変表示部(ドラム表示部210)における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行うものである。
【0041】
また、表示制御用MCU162及び制御ROM163によって演出制御手段が構成されており、液晶表示部200における特定演出と同期させてドラム表示部210で所定の可変表示動作を行う制御は、この演出制御手段によって行われる。また、前述した特図ゲームにおける可変表示及び特定演出のための表示制御も表示制御基板75に含まれるこの演出制御手段によって行われる。具体的には、回転駆動制御手段は、演出制御手段から送信される所定の可変表示動作信号を受信して、ドラム表示部210で所定の可変表示動作を行う。また、演出制御手段は、メインリーチ演出表示制御手段とサブリーチ演出表示制御手段とを含んでおり、メインリーチ演出表示制御手段は、表示制御基板75が主基板151からリーチ演出表示となる制御信号を受信したときにメイン表示部(液晶表示部200)でリーチ演出表示を実行させるものである。サブリーチ演出表示制御手段は、表示制御基板75が主基板151からの制御信号を受信したとき、即ちメインリーチ演出表示制御手段でリーチ演出表示を実行するときにサブ表示部(ドラム表示部210)でリーチ演出表示を実行させるものである。また、サブ表示部でリーチ演出表示を実行するか否かは、主基板151からの制御信号で事前に決定されている。但し、このようなサブ表示部でリーチ演出表示を実行するか否かの判定を表示制御基板75側で行わせるようにしてもよい。
【0042】
また、画像表示制御手段は、演出制御手段から送信される特定画像信号を受信して、画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像がドラム表示部210に対して作用を及ぼす態様の特定画像(後述するキャラクタ204)を、ドラム表示部210での所定の可変表示動作と同期して液晶表示部200で表示する。
【0043】
このように、液晶表示部200及びドラム表示部210の制御は、共通の演出制御手段を介してそれぞれ画像表示制御手段及び回転駆動制御手段によって行われるため、主基板151から表示制御基板75に対して制御コマンドを1つ送信すれば液晶表示部200及びドラム表示部210の双方を制御可能となるため、複数のコマンドを別々に送信したときのような送信タイミングのズレ等がなく、確実な制御を行うことができる。
【0044】
なお、実施形態中の構成では、表示制御基板75によって液晶表示部200とドラム表示部210を制御するようになっているが、これに限らず、それぞれに制御基板を設け、液晶表示部200とドラム表示部210を独立して制御するようにしてもよい。
【0045】
また、上記した実施形態においては、演出制御手段が表示制御用MCU162及び制御ROM163によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも表示制御用MCU162を構成要素として有するものであればよい。
【0046】
次に、図6を参照して電飾制御基板80の回路構成の詳細について説明する。図6において、電飾制御基板80は、電飾制御基板80内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して弾球遊技機1に備えられた電飾部材部材の駆動制御を行うものである。
【0047】
電飾制御基板80は、表示制御基板75から出力される演出制御コマンドに基づいて、弾球遊技機1に備えられた電飾部材を駆動制御する。このため、電飾制御基板80は、発振回路300と、リセット回路301と、電飾制御用MCU302と、制御ROM303と、I/Oポート304と、ランプ制御回路305と、を備えている。
【0048】
発振回路300は、電飾制御用MCU302に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路301は、電飾制御用MCU302をリセットするためのリセット信号を出力するものである。電飾制御用MCU302は、32ビットCPU302aをコアとして、ワークRAM302bを備えたものである。CPU302aは、表示制御基板75からI/Oポート304を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM302bを作業領域として用いながら、制御ROM303から電飾制御のための制御データを読み出す。また、CPU302aは、読み出した制御データに基づき、ランプ制御回路305を介して各電飾部材にそれぞれ制御信号を出力する。
【0049】
制御ROM303は、電飾制御用MCU302によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート304は、表示制御基板75からの入力信号を電飾制御用MCU302に受け渡すためのインターフェースである。
【0050】
なお、上記した実施形態においては、電飾制御用マイクロコンピュータが電飾制御用MCU302及び制御ROM303によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも電飾制御用MCU302を構成要素として有するものであればよい。
【0051】
次に、図7を参照して効果音制御基板82の回路構成の詳細について説明する。図7において、効果音制御基板82は、効果音制御基板82内に設けられた各種回路から構成され、主基板151とは独立して遊技内容に対応した効果音を発生させる制御を行うものである。
【0052】
効果音制御基板82は、表示制御基板75から出力される演出制御コマンドに基づいて、スピーカ12a,12bから効果音を発生させる制御を行う。このため、効果音制御基板82は、発振回路310と、リセット回路311と、音制御用MCU312と、制御ROM313と、I/Oポート314と、音声合成回路315と、音量スイッチ83と、音量増幅回路317と、を備えている。
【0053】
発振回路310は、音制御用MCU312に基準クロック信号を出力するものであり、リセット回路311は、音制御用MCU312をリセットするためのリセット信号を出力するものである。音制御用MCU312は、32ビットCPU312aをコアとして、ワークRAM312bを備えたものである。CPU312aは、表示制御基板75からI/Oポート314を介してコマンドデータが入力されると、ワークRAM312bを作業領域として用いながら、制御ROM313から音制御のための制御データを読み出す。また、CPU312aは、読み出した制御データに基づき、音声合成回路315,音量スイッチ83及び音量増幅回路317を介してスピーカー12a,12bにそれぞれ制御信号を出力する。
【0054】
制御ROM313は、音制御用MCU312によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。I/Oポート314は、主基板151からの入力信号を音制御用MCU312に受け渡すためのインターフェースである。
【0055】
音声合成回路315は、CPU312aから送られる信号を所要の効果音に変換した音声信号を、音量スイッチ83を介して音量増幅回路317に送信する。音量スイッチ83では、音声合成回路315から送られる音声信号の大きさを調整することができる。音量増幅回路317は、音声合成回路315から送られる音声信号を増幅してスピーカー12a,12bにそれぞれ音声信号を出力する。
【0056】
なお、上記した実施形態においては、音制御用マイクロコンピュータが音制御用MCU312及び制御ROM312によって構成されるものを示したが、制御ROMを含まないものであってもよく、少なくとも音制御用MCU312を構成要素として有するものであればよい。
【0057】
次に、可変表示装置44を構成する液晶表示部200及びドラム表示部210でのリーチ演出について説明する。なお、サブ表示部となるドラム表示部210に表示される特別図柄は、図8(A)に示すように、「A,3,C,5,E,7」の計6個の図柄から構成されている。一方、メイン表示部となる液晶表示部200の左・中・右の可変表示部201,202,203に表示される特別図柄は、図8(B)に示すように、それぞれ「1〜7」の計7個の図柄から構成されている。そして、左・中・右の可変表示部201,202,203に同一の図柄が揃った組合せ、及び左右の可変表示部201,202とドラム表示部210に同一の図柄が揃った組合せを大当り図柄の組合せとして設定している。即ち、メイン表示部となる液晶表示部200(可変表示部201,202,203)に「1〜7」のうちいずれかの図柄が揃った組合せと、メイン表示部のうちの左右の可変表示部201,202とサブ表示部となるドラム表示部210に「3,5,7」のうちいずれかの図柄が揃った組合せとが大当り図柄となる。また、左・中・右の可変表示部201,202,203とドラム表示部210に同一の図柄が揃った組合せである特別表示態様(「3・3・3・3」「5・5・5・5」「7・7・7・7」)は、特定遊技状態の発生に加え、前述した特別遊技状態としての確率変動モードで遊技状態を制御する確変大当り図柄を構成するようになっている。
【0058】
なお、実施形態中では、メイン表示部で3図柄を可変表示し、このうち最終停止図柄(可変表示部203の図柄)以外で同一図柄が揃うと、これをリーチ表示態様としているが、この構成に限定するものではない。メイン表示部で4図柄や5図柄等の複数図柄を可変表示し、最終停止図柄以外で同一図柄が揃うと、リーチ表示態様となる構成であってもよい。
【0059】
具体的なリーチ演出について図9及び図10を参照して説明する。先ず、普通可変入賞球装置58への遊技球の入賞(始動球検出器60での入賞球の検出)があると、図9(A)に示すように、液晶表示部200(可変表示部201,202,203)で図柄変動が開始される。なお、この時点で、ドラム表示部210は、前回導出表示した表示結果(図9(A)中には「A」の図柄を例示)を停止表示した状態にある。その後、図9(B)に示すように、左側の可変表示部201が最初に図柄変動を停止する。図9(B)中には、可変表示部201に「7」の図柄が停止表示された場合を例示している。また、このとき、可変表示部201の下側表示領域(「7」の図柄の下方位置)には、リーチ予告としてキャラクタ204が画像表示される。
【0060】
次に、図9(C)に示すように、中央の可変表示部202が図柄変動を停止して「7」の図柄を表示する。これにより、左右の可変表示部201,202には「7」の図柄が揃ったリーチ表示態様が表示されたことになる。なお、リーチ表示態様とは、最終停止図柄(残り1図柄)が停止したときに特定表示態様となる条件を満たすことができる表示態様のことである。そして、このようなリーチ表示態様の表示に合わせて、右側の可変表示部203は、通常時の図柄変動態様からリーチ変動態様(リーチ演出表示)に切り換える。また、このとき、可変表示部201に表示されたキャラクタ204がドラム表示部210の方向を右手で指し示す動画表示が行われ、この動画表示に合わせてドラム表示部210での図柄変動(リーチ演出)が開始される。即ち、メイン表示部となる液晶表示部200(可変表示部201,202)にリーチ表示態様が表示されると、これに伴ってメイン表示部の残りの可変表示部203とサブ表示部となるドラム表示部210とで一斉にリーチ演出が開始される。なお、リーチ演出表示における表示状態は、メイン表示部で残り1図柄が可変表示している状態、あるいはメイン表示部でリーチ表示態様となりサブ表示部で図柄を可変表示している状態となる。
【0061】
その後は、上記した図9(C)のリーチ表示態様から、図10(A)〜(D)に示すように、キャラクタ204がドラム表示部210の方向を両手で指し示す動画表示が行われ、この動画表示に合わせて右側の可変表示部203及びドラム表示部210の図柄変動が一斉に停止され、最終的な表示結果が導出表示される。具体的に、可変表示部203に「5」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「C」の図柄が停止表示された場合では、図10(A)に示すように「C・7・7・5」のハズレ図柄が最終的な表示結果として導出表示される。また、可変表示部203に「7」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「3」の図柄が停止表示された場合では、図10(B)に示すように「3・7・7・7」の大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。また、可変表示部203に「6」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「7」の図柄が停止表示された場合では、図10(C)に示すように「7・7・7・6」の大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。さらには、可変表示部203に「7」の図柄が停止表示され、ドラム表示部210に「7」の図柄が停止表示された場合では、図10(D)に示すように「7・7・7・7」の確変大当り図柄が最終的な表示結果として導出表示される。
【0062】
以上、本実施形態の構成によれば、複数種類の識別情報(特別図柄)を可変表示可能な画像表示部(例えば、液晶表示部200の可変表示部201,202,203)と、複数種類の識別情報(特別図柄)を有する回転体(例えば、ドラム)を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部(例えば、ドラム表示部210)と、から構成される可変表示装置(44)を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様(大当り図柄)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機(弾球遊技機1)であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段(例えば、主基板151と表示制御基板75)を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162により液晶表示部200をリーチ演出制御する機能)と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162によりドラム表示部210をリーチ演出制御する機能)と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0063】
また、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報(例えば、「3,5,7」の図柄)が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0064】
また、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様(例えば、「7・7・7・7」等の確変大当り図柄)となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、確率変動)に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0065】
また、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段(例えば、表示制御基板75のキャラクタROM166)と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像(例えば、キャラクタ204)を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162)と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段(例えば、表示制御基板75の表示制御用MCU162)と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0066】
また、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板(151)と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板(75)とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【0067】
なお、上記した実施形態では、メイン表示部を画像表示部で構成する一方、サブ表示部を機械式可変表示部で構成しているが、これとは逆の構成であってもよい。具体的には、図11に示すように、左・中・右の特別図柄を個々に可変表示する可変表示部231,232,233をそれぞれ外周面に特別図柄を有するドラムで構成する。そして、可変表示部231,232,233を有するドラム表示部230によってメイン表示部を構成し、該メイン表示部に隣接して設けられるサブ表示部を画像表示部240で構成する。即ち、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部(例えば、液晶表示部240)と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部(例えば、ドラム表示部230の可変表示部231,232,233)と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0068】
また、上記した実施形態では、本発明に係る制御手段を主基板151と表示制御基板75とに分けて構成しているが、これに限らず単一の制御基板によって制御手段を構成するようにしてもよい。また、実施形態中では、メイン表示部のリーチ演出(例えば、可変表示部203のリーチ変動)とサブ表示部のリーチ演出(例えば、ドラム表示部210のリーチ変動)とを同時に開始し、その後同時に表示結果を導出する構成としているが、これに限定するものではない。サブ表示部での表示結果の導出は、メイン表示部での最終的な表示結果の導出の前あるいは後であってもよい。また、メイン表示部及びサブ表示部で表示する識別情報の種類、特定表示態様、及び特別表示態様については実施形態中に記載のものに限定しない。例えば、サブ表示部で複数の図柄価値を有するグルーピング図柄又はオールマイティ図柄を可変表示可能な構成としてもよい。また、特定表示態様は、必ずしも同一の識別情報が揃った組合せに限定するものではなく、例えば「3・9・4」等、ランダムな識別情報の組合せであってもよい。即ち、予め設定した識別情報の組合せであればいずれの組合せであってもよい。
【0069】
また、上記した実施形態では、画像表示部を液晶タイプの表示器で構成しているが、これに限らず、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる表示器であってもよい。また、機械式可変表示部をドラム式の表示器で構成しているが、これに限らず、リール式の表示器であってもよい。また、弾球遊技機の構成として、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動球検出器の入賞球の検出に伴って可変表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となるなどして、特定領域に打球が入賞すると特定遊技状態(権利発生状態)が発生し、その特定遊技状態中に特定の入賞口に入賞があると、可変入賞球装置を開放する弾球遊技機(これを俗に第3種という)であってもよく、さらには可変表示装置が設けられるコインゲーム機やスロットマシン等の遊技機であってもよい。
【0070】
また、実施形態中では、特別遊技状態を特別図柄及び普通図柄の確率変動制御としているが、これに限定するものではなく、遊技者に有利となる遊技制御を特別遊技状態とすればよい。例えば、特別図柄乃至普通図柄に対しての時間短縮制御又は確率変動制御、電役(例えば、普通可変入賞球装置)の開放期間の延長制御、特別図柄乃至普通図柄に対しての始動通過領域の増設制御(例えば、普通入賞口を特別図柄の始動入賞口として設定変更する制御)、賞球数の増加制御(例えば、入賞に伴う賞球を通常時の13個から15個に増加する制御)、あるいは所定領域への通過率向上制御(例えば、始動入賞口の上流側に打玉規制装置を設け、該打玉規制装置の作動により始動入賞率を向上する制御)を特別遊技状態とすることができ、さらには前記第3種に本発明を適用した場合には、特定領域への入賞率向上制御を特別遊技状態としてもよい。なお、上記した遊技制御を組合せて特別遊技状態とすることもできるのは言うまでもない。
【0071】
また、以上説明した実施形態から把握できる発明として以下のものがある。
(1)前記メイン表示部は、複数種類の識別情報を個々に可変表示する複数の可変表示部(201,202,203)を備えると共に、該複数の可変表示部で同一の識別情報が揃った組合せを前記特定表示態様とし、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記複数の可変表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様以外で既に停止した識別情報が全て同一の識別情報であり、最後に停止する識別情報が可変表示中であるリーチ表示態様を含み且つ前記メイン表示部のリーチ表示態様を構成する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せ(例えば、図10(C)に示す「7・7・7・6」の大当り図柄)が表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
(2)前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが全て同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様(例えば、図10(D)に示す「7・7・7・7」の確変大当り図柄)となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0073】
また、請求項2の発明においては、複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部とで相乗的なリーチ演出を行うことができ、ひいてはリーチ演出の興趣を向上することができる。また、この構成によれば、機械式の可変表示と画像による自由度の高い識別情報の可変表示が可能になり、相乗的な効果をより一層高めることができる。
【0074】
また、請求項3の発明においては、前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする。このように構成することにより、メイン表示部とサブ表示部で表示する識別情報の組合せが特定表示態様となる旨を遊技者が認識し易くできるので、さらにリーチ演出の興趣を向上することができる。
【0075】
また、請求項4の発明においては、前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする。このように構成することにより、特別な遊技価値とすることで、メイン表示部とサブ表示部の両方の表示部でのリーチ演出の興趣をさらに向上することができる。
【0076】
また、請求項5の発明においては、前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段と、前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段と、を含むことを特徴とする。このように構成することにより、画像表示部に表示される特定画像と機械式可変表示部における所定の可変表示動作とは関連性を有した表示となる。さらに、機械式可変表示部と画像表示部とは互いに隣接して設けられるため、前記関連性は遊技者によって容易に視認し得るものとなる。このため、自由度の高い表示を可能とする画像表示部と物理的な表示を可能とする機械式可変表示部とを設置した可変表示装置の特性を十分発揮することができる。従って、可変表示装置全体としての可変表示態様に変化を持たせて様々に演出効果の向上を図ることができると共に、遊技者が識別情報をより正確に視認できる表示を実現することができ、ひいては遊技の興趣向上を図ることができる。
【0077】
また、請求項6の発明においては、前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板とを備えたことを特徴とする。このように構成することにより、主基板での制御負担を増大させることなく、可変表示装置で行われる演出の態様を多様化させることができ、画像表示部と機械式可変表示部を組み合わせた可変表示装置の特性を十分発揮することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われるため、表示制御基板の部品点数の削減や部品実装面積を縮小でき、表示制御基板の製造コストを低減することができる。また、画像表示部及び機械式可変表示部の制御が共通の演出制御手段によって行われることで、画像表示部での表示と機械式可変表示部での表示を同期させる制御を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図2】遊技機に設けられる遊技盤を示す正面図である。
【図3】遊技機を示す背面図である。
【図4】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を示すブロック図である。
【図5】表示制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図6】電飾制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図7】効果音制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図8】同図(A)はサブ表示部に表示される特別図柄を示す説明図であり、同図(B)はメイン表示部に表示される特別図柄を示す説明図である。
【図9】同図(A)〜(C)はリーチ演出を示す説明図である。
【図10】同図(A)〜(D)はリーチ演出後の表示結果を示す説明図である。
【図11】変形例におけるメイン表示部とサブ表示部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機)
41 遊技領域
44 可変表示装置
75 表示制御基板(制御手段、演出制御手段)
151 主基板(制御手段、遊技制御手段)
162 表示制御用MCU(メインリーチ演出表示制御手段、サブリーチ演出表示制御手段、画像表示制御手段、回転駆動制御手段)
163 制御ROM(画像表示制御手段、回転駆動制御手段)
165 VDP(画像表示制御手段)
167 VRAM(画像表示制御手段)
166 キャラクタROM(画像データ記憶手段)
168 LCD制御回路(画像表示制御手段)
169 ドラムモータ制御回路(回転駆動制御手段)
200 液晶表示部(画像表示部、メイン表示部)
201,202,203 可変表示部
210 ドラム表示部(機械式可変表示部、サブ表示部)
230 ドラム表示部(機械式可変表示部、メイン表示部)
231,232,233 可変表示部
240 液晶表示部(画像表示部、サブ表示部)
Claims (6)
- 複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
前記可変表示装置は、前記画像表示部からなるメイン表示部と、前記機械式可変表示部からなるサブ表示部と、を有し、
前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、
該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする遊技機。 - 複数種類の識別情報を可変表示可能な画像表示部と、複数種類の識別情報を有する回転体を駆動することにより当該識別情報を可変表示可能な機械式可変表示部と、から構成される可変表示装置を備え、該可変表示装置で表示する識別情報が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御される遊技機であって、
前記可変表示装置は、前記機械式可変表示部からなるメイン表示部と、前記画像表示部からなるサブ表示部と、を有し、
前記可変表示装置を表示制御すると共に、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となったとき、又は前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが前記特定表示態様となったときに前記特定遊技状態に制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報がリーチ表示態様となったときに前記メイン表示部でリーチ演出表示を実行させるメインリーチ演出表示制御手段と、
該メインリーチ演出表示制御手段によるリーチ演出表示の実行時に前記サブ表示部でリーチ演出表示を実行させるサブリーチ演出表示制御手段と、を含むことを特徴とする遊技機。 - 前記サブ表示部で表示する識別情報には、前記メイン表示部で表示する識別情報と同一の識別情報が含まれ、前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報とで同一の識別情報の組合せが表示されたことを条件に前記特定表示態様としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
- 前記制御手段は、前記メイン表示部で表示する識別情報が前記特定表示態様となり且つ前記メイン表示部で表示する識別情報と前記サブ表示部で表示する識別情報との組合せが同一の識別情報の組合せとなる特別表示態様となったときに、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御する特別遊技状態制御手段を含むことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
- 前記画像表示部と前記機械式可変表示部とは、互いに隣接して設けられ、
前記制御手段は、前記画像表示部に表示する画像を画像データとして記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データを用いて所定のキャラクタの画像あるいは識別情報の画像が前記機械式可変表示部に対して作用を及ぼす態様の特定画像を前記画像表示部にて表示制御させるための制御を行う画像表示制御手段と、
前記特定画像と対応して前記機械式可変表示部における所定の可変表示動作を行わせるための制御を行う回転駆動制御手段と、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。 - 前記制御手段は、遊技の進行を制御する遊技制御手段を含む主基板と、該主基板からの制御信号に基づいて前記画像表示部及び前記機械式可変表示部の可変表示を制御する共通の演出制御手段を含む表示制御基板とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002242784A JP2004081256A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 遊技機 |
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Family Applications (1)
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JP2002242784A Withdrawn JP2004081256A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 遊技機 |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013017741A (ja) * | 2011-07-13 | 2013-01-31 | Sanyo Product Co Ltd | 遊技機 |
JP2016034526A (ja) * | 2015-10-13 | 2016-03-17 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2016034474A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-17 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2017064561A (ja) * | 2017-01-24 | 2017-04-06 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP2020142115A (ja) * | 2020-05-27 | 2020-09-10 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2002
- 2002-08-23 JP JP2002242784A patent/JP2004081256A/ja not_active Withdrawn
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A621 | Written request for application examination |
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