JPH088321A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
生じた熱が非熱処理部に伝達されないようにする。 【構成】 半導体ウエハ1は、ホットプレートを含む第
1の処理部群110と、ホットプレートを含まない第2
の処理部群120とを循環搬送されて各処理部で順次に
処理される。第1の処理部群110にアクセスする高温
ロボットTHと、第2の処理部群にアクセスする低温ロ
ボットTCとは別個に設けられる。これら2台のロボッ
トTH,TCの間の半導体ウエハの受渡しは、クールプ
レートを利用して構成された受渡し部140を介して行
われる。 【効果】 低温ロボットTCは熱にさらされないため、
低温ロボットTCが第2の処理部群120中の非熱処理
部にアクセスしても非熱処理部の温度安定性は維持され
る。
Description
表示装置用ガラス基板などの各種被処理基板に対して一
連の処理を行う基板処理装置に関するもので、特に、熱
処理部と非熱処理部との双方を有する基板処理装置の改
良に関する。
ジスト塗布やそれに関連する処理など、種々の表面処理
が行われ、それら一連の処理を自動的に行う半導体処理
装置が使用されている。そして、これら一連の処理を効
率的に行わせるために多くの技術が開発されている。た
とえば特開平2−132840号公報に開示された技術
では、複数の処理部を2列に配置し、その間を走行する
単一の搬送ロボットによって各処理部間の半導体ウエハ
の搬送を行わせている。
わゆるベーク処理など被処理基板に対する熱処理が含ま
れることが多い。その一方で、半導体ウエハへのレジス
ト塗布やレジスト現像などの処理は常温(室温)で行わ
れることが一般的であり、且つ、これらの非熱処理にお
いては半導体ウエハおよびその処理部における温度を常
温付近の所定温度に厳密に管理し、安定させておく必要
がある。
術では1台の搬送ロボットが熱処理部と非熱処理部との
いずれにもアクセスするようになっているため、熱処理
部で暖められた搬送ロボットのハンドが非熱処理部に差
し入れられるだけでなく、常温状態を保つべき段階にあ
る半導体ウエハをその暖められたハンドで保持すること
になったり、あるいはまた、暖められた半導体ウエハか
らの熱輻射等によって、他の半導体ウエハおよび非熱処
理部の温度が部分的に上昇し、その結果として処理の熱
的安定性を阻害する原因となっている。
クセスしなければならないため、装置全体としてのスル
ープットが低下しているという問題もある。
に出し入れされる都度、熱処理部からの熱気やパーティ
クルが周辺にまき散らされ、それらが非熱処理部に混入
することによってその熱的安定性の阻害や汚染などの悪
影響もある。
の解決を意図しており、その主な目的とするところは以
下の通りである。
非熱処理部における熱的安定性が阻害されることを防止
し、被処理基板の一連の処理を安定して行わせること。
ットを向上させること。
ティクルが非熱処理部に混入することを防止すること。
スペース的な利用効率も向上させること。
装置の維持管理を効率的とすること、また汎用性を高め
ること。
の発明の構成について説明するが、その前にこの明細書
における各用語の定義を明確にしておく。
目的とする場合のほか、高温状態で実行される処理を含
む。
(低温状態)で行う処理。この処理は、加熱された被処
理基板の冷却処理(自然冷却・強制冷却)のほか、低温
状態で実行される処理を含む。なお、ここにおける「高
温」と「低温」とは、典型的には室温(常温)付近が
「低温」であり「高温」はそれ以上の温度であるが、一
般には相対的な温度の高低関係で定まる。
理のうち、冷却処理や被処理基板の位置合わせなど(半
導体ウエハの場合を例にとれば中心出しやオリフラ合わ
せなど)ではその処理部の温度が多少変化しても問題は
ない。一般に「非熱処理」はその温度の変化を極力防止
すべきものとそうでないものとに分類されるが、これは
このうちの前者を指す。
ていない状態。
この発明は、熱処理部と非熱処理部とを有する複数の処
理部が設けられ、被処理基板をこれら複数の処理部間で
順次に搬送しつつこれらの複数の処理部によって被処理
基板に対する一連の処理を行わせる処理装置を対象とし
て以下のような構成を採用しており、それによって下記
のような作用を奏する。
処理基板を前記複数の処理部間で搬送する搬送機構が、 前記複数の処理部のうち前記熱処理部のすべてを含む
第1の処理部群にアクセスする第1の搬送機構と、前
記複数の処理部のうち前記熱処理部を含まない第2の処
理部群にアクセスする第2の搬送機構とに分離されてい
る。
の搬送機構と熱処理部にアクセスしない第2の搬送機構
とが分離されているため、熱処理部にアクセスすること
によって高温になった第1の搬送機構が第2の処理部群
にアクセスすることはない。このため、第2の処理部群
では非熱処理部における熱的安定性が確保され、被処理
基板の一連の処理を安定して行わせることができる。
処理基板の搬送効率が高く、装置全体としてのスループ
ットを向上させることができる。
の基板処理装置において、第1の搬送機構と第2の搬送
機構との間での被処理基板の受渡しが、非熱状態とされ
た受渡し部を介して行われる。
と第2の搬送機構は直接に接触せず、第1の処理部群か
ら第2の処理部群への熱の伝播が特に有効に防止され
る。
2の基板処理装置において、第1と第2の搬送機構のい
ずれからも共通にアクセスされ、かつ温度変化が許容さ
れる共通の非熱処理部が前記複数の処理部に含まれてお
り、前記受渡し部が前記共通の非熱処理部を含んで構成
されている。
を利用して構成されているため、その共通の処理部の設
置スペースと受渡し部の設置スペースとを別個に用意す
る必要がない。
3の基板処理装置において、前記受渡し部が、前記共
通の非熱処理部と、非熱状態とされた受渡し専用部と
を含んで構成されており、前記共通の非熱処理部と前記
受渡し専用部とは互いに積層されている。
専用部とを積層することによってスペース的に有利であ
るとともに、それら双方を利用して被処理基板の受渡し
をする場合に並進動作が不要となり、搬送機構が長距離
を移動する必要がなくなる。
2ないし4のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記受渡し部は、前記第1の処理部群の一部または全部
と積層されている。
群と受渡し部との間を移動するにあたって垂直方向の移
動のみで済む場合が増える。
2ないし5のいずれかに記載の基板処理装置において、
熱処理部における基板出入れ口は、第2の処理部群に向
かう方向および前記共通の非熱処理部に向かう方向のい
ずれとも異なる方向に向けて開口している。
クルが第2の処理部群に属する非熱処理部に直接に、ま
たは受渡し部を介して流入しない。
2ないし6のいずれかに記載の基板処理装置において、
第1と第2の処理部群のうち前記第2の処理部群が、薬
液を使用して前記被処理基板の処理を行う薬液使用処理
部を含んでいる。そして、この基板処理装置の平面配列
が、前記第1の搬送機構、前記第1の処理部群およ
び前記受渡し部を含む部分、前記第2の搬送機構、
前記第2の処理部群、の順に配列されている。
してその調整をする機会が多い薬液使用処理部が外側に
配置されていることによってそれへのアクセスが容易で
あり、装置の維持管理が効率的となる。
2ないし7のいずれかに記載の基板処理装置において、
受渡し部における基板受渡し高さが、第2の処理部群の
基板保持高さと実質的に同一となっている。
との間における第2の搬送機構の上下方向の動作レンジ
が小さくて済む。
8に記載の基板処理装置において、前記第2の搬送機構
の下には、薬液使用処理部へと薬液を供給または排出す
るための薬液部が配置されている。
小さくて済むことに対応して、この第2の搬送機構は下
方に大きく伸びたガイドなどを必要としないため、第2
の搬送機構の下の空間を利用可能となり、この空間に薬
液部を配置することができる。
項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置におい
て、第1の搬送機構は第1の処理部群の配列に沿って走
行可能であり、第2の搬送機構は2の処理部群の配列に
沿って走行可能である。
搬送機構を準備する必要がなく、第2の搬送機構の稼働
率も向上する。また、第2の処理部群に属する処理部の
追加などの拡張性も広がる。
項10に記載の基板処理装置において、第1の搬送機構
は、独立して走行可能な複数の搬送手段を含んで構成さ
れている。
数の搬送手段を含んで構成されているため、それらが協
調して搬送を行うことにより、スループットが向上す
る。
項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置におい
て、第2の搬送機構は、第2の処理部群に対向した位置
に固定的に配列された複数の搬送手段によって構成され
ている。
とによりスループットが向上するとともに、第2の搬送
機構が水平方向に移動することがないために、パーティ
クルの発生が少なくなる。装置の製作も容易となり、被
処理基板の位置決め精度も向上する。
項1に記載の基板処理装置において、非熱処理部として
温度変化が許容される非熱処理部が含まれており、前記
温度変化が許容される非熱処理部のそれぞれへのアクセ
スを第1と第2の搬送機構のいずれで行うかについて
は、前記一連の処理のための被処理基板の搬送の1周期
が最小の時間になるように定められている。したがっ
て、装置のスループットが特に向上する。
項13に記載の基板処理装置において、被処理基板を一
時的に載置する基板載置台が第1と第2の処理部群の外
部に配置され、これら第1と第2の搬送機構のいずれも
が、前記基板載置台にアクセス可能な自由度を有してい
る。
送機構の選択における制限がなく、請求項13の装置と
して構成される最適の処理部受け持ち配分が被処理基板
のロットごとに異なるような場合においても、それに応
じて、基板載置台にアクセスさせる搬送機構を選択する
ことができる。したがって、装置の汎用性が高い。
項11に記載の基板処理装置において、複数の搬送手段
相互の間で被処理基板を受け渡しする渡し部を有してい
るので、複数の搬送手段を効率的にかつ安全に運用する
ことができる。
項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置におい
て、前記第2の搬送機構は、独立して駆動可能な第1お
よび第2のハンドを有する搬送手段によって構成されて
いるので、搬送自由度が高く、かつ被処理基板の入れ替
えを高速で行い得る。
項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置におい
て、前記第2の搬送機構は、単一の駆動源により同時に
駆動され、平面視で相対する2つの位置にある2つの基
板を入れ替える第1および第2のハンドを有する搬送手
段によって構成されているので、第2の搬送機構を簡単
な構成で安価に実現できる。
体ウエハの処理にこの発明を適用した各実施例について
説明するが、その前にこれら各実施例で利用される半導
体ウエハの「循環搬送」の原理についてモデル的な例を
使用して概説しておく。
エハに対してベーク、レジストの回転塗布それにレジス
トの現像など一連の処理が行われるが、それにあたって
は各処理部を周期的に巡回する搬送機構によって各半導
体ウエハを各処理部に順次に搬送する。なお、この発明
では複数の搬送ロボットの協働によって「循環搬送」ル
ープが複数設定され、それによって多重の循環搬送とな
るため、ここで例示する循環搬送そのままがこの発明の
実施例で使用されるわけではないが、簡単な例で循環搬
送の原理を理解しておくことにより、後で説明するこの
発明の各実施例の理解が容易になる。
り、半導体ウエハを出発点PS1から3つの位置PS2
〜PS4に順次に搬送し、これらの位置PS2〜PS4
においてそれぞれ所望の処理を行わせて最後に出発点P
S1に戻る場合が例として想定されている。
置PS1において半導体ウエハW1を受け取って位置P
S2に搬送し、この位置PS2に半導体ウエハW1を載
置するとともに、既にこの位置PS2での処理を完了し
た半導体ウエハW2を受け取る。そしてこの半導体ウエ
ハW2を次の位置PS3へと搬送する。この位置PS3
では半導体ウエハW2を載置するとともに、既にこの位
置PS3での処理を完了した半導体ウエハW3を受け取
る。このような搬送を繰返して搬送ロボットTRが出発
位置PS1に戻ると、搬送ロボットTRは半導体ウエハ
W4を出発位置PS1に載置する。これが循環搬送の1
周期である。
から新たに半導体ウエハ(図示せず)を受け取り、循環
経路TPに沿った循環搬送を繰り返す。この繰返しを重
ねることによって、各半導体ウエハは処理部PS2〜P
S4における処理を受け、出発点に戻る。したがって、
各半導体ウエハは各位置SP1〜SP4を1巡して一連
の処理を完了する。これが搬送ロボットによる「循環搬
送」の原理である。
理部および非熱処理部にアクセスする搬送ロボットと、
非熱処理部のみにアクセスする搬送ロボットとが設けら
れるが、それらを区別する場合には前者を「高温ロボッ
ト」と呼び、後者を「低温ロボット」と呼ぶ。さらに、
それらを図面上の参照符号で区別するために、前者の参
照符号には「H(HOT)」が付記され、後者の参照符号
には「C(COOL)」が付記されている。したがって、後
述する搬送ロボットTH,TH1,TH2はすべて高温
ロボットであり、搬送ロボットTC,TC1,TC2,
TC3はすべて低温ロボットである。
る半導体ウエハ処理装置100の外観斜視図であり、後
述する各図との方向関係を明確にするために、XYZ直
角座標軸が示されている。また、図3はこの装置100
の概念的平面配置図である。この装置100は半導体ウ
エハに対する一連の処理を行うに際して、熱処理部を含
む処理部群にアクセスする第1の搬送ロボットTH(図
2)と、非熱処理部にのみアクセスする第2の搬送ロボ
ットTCとを分離するという新規な構成を採用してい
る。以下、この装置100の詳細と特徴とを分説する。
1(図3)のロットが収容されたカセット10がインデ
クサID上に搬入されると、カセット10から順次に半
導体ウエハ1を取り出して、第1と第2の処理部群(処
理部列)110,120に含まれる各処理部に循環搬送
し、それらの処理部において一連の処理を自動的に行わ
せるように構成されている。なお、図2においてはカセ
ット10および半導体ウエハ1は図示されていない。
ぼ並行な2列に配置されており、またインデクサIDと
反対側には循環搬送の途中で半導体ウエハ1を外部装
置、例えばステッパーと受渡しすべく一時的に載置する
ための基板載置台としてのインターフェイスIFBが設
けられている。第1の処理部群110は熱処理部および
非熱処理部の双方を含み、第2の処理部群120は非熱
処理部のみを含んでいる。また、後に詳述するように、
第1と第2の処理部群110,120の間で半導体ウエ
ハ1を受渡しするために非熱状態とされた受渡し部列1
40が第1の処理部群110の下段に付設されている。
そして、半導体ウエハ1の循環搬送および出し入れのた
めに2台の搬送ロボットTH,TCが協働する。
処理部群110への半導体ウエハ1の搬送のために設け
られている「高温ロボット」であって、上下に重ね合わ
された2つのハンドを有している(ダブルハンドロボッ
ト)。この高温ロボットTHは、インデクサID付近か
らインターフェイスIFBまでの区間において、第1の
処理部群110に沿って設けられた搬送路130H上を
X方向およびその反対方向に並進走行(並進移動)が可
能である。また、高温ロボットTHは、Z軸方向すなわ
ち上下方向への昇降自由度を有しているとともにそのハ
ンドを水平面中で進退させることもできる。
群120への半導体ウエハ1の搬送のために設けられて
いる「低温ロボット」であって、高温ロボットTHと同
様に2つのハンドを有している。この低温ロボットTC
も、インデクサIDからインターフェイスIFBまでの
区間において、第2の処理部群120に沿って設けられ
た搬送路130C上をX方向およびその反対方向に並進
移動可能である。また、この低温ロボットTCはZ軸方
向すなわち上下方向への昇降自由度のほか、垂直軸回り
の旋回自由度を有しているとともに、そのハンドを水平
面中で進退させることもできる。
ロボット101は、インデクサID上のカセット10と
搬送ロボットTHとの間で半導体ウエハ1を受け渡す際
にその中継ぎ搬送のために設けられている。インターフ
ェイスIFB上のロボット102も同様であり、これら
のロボット101,102は処理部へはアクセスしない
ため、ここで言うところの「高温ロボット」や「低温ロ
ボット」の分類外のものである。
0の概念的正面配置図である。この第1の処理部群11
0は複数の処理部を多段多列とした積層構造となってお
り、ホットプレート(ベーク部)HP1〜HP4の積層
配列やエッジ露光部EEW1,EEW2などを含む。ホ
ットプレートHP1〜HP4は半導体ウエハ1を高温で
ベークするための熱処理部であり、エッジ露光部EEW
1,EEW2はレジストを塗布された後の半導体ウエハ
1のエッジを露光するためのものであって、非熱処理部
に分類される。
段に相当する部分には受渡し部列140が設けられてい
る。この受渡し部列140は3組の受渡し部141,1
42,143の集合からなり、このうち受渡し部141
は、クールプレート(冷却部)CP1の上に非熱状態と
されたインターフェイス部IF1を積層して構成されて
いる。同様に、他の受渡し部142(143)も、クー
ルプレートCP2(CP3)の上に、非熱状態とされた
インターフェイス部IF2(IF3)を積層して構成さ
れている。
要素のうち、クールプレートCP1〜CP3は、ホット
プレートHP1〜HP3によって加熱された後の半導体
ウエハ1を、常温付近の所定温度の恒温水が供給される
プレート上に載置して強制冷却させる機能を有してお
り、この意味において非熱処理部のひとつであるが、半
導体ウエハ1を第1の処理部群110側と第2の処理部
群120側とで受渡しするための一時的載置場所として
も使用される。この受渡しにおいてこれらのクールプレ
ートCP1〜CP3は高温ロボットTHおよび低温ロボ
ットTCのいずれからも共通にアクセスされる処理部で
ある。また、クールプレートCP1〜CP3において
は、薬液を使用した塗布や現像などのように微少な温度
変化にも処理結果が極めて大きな影響を受ける処理は行
わないため、その処理開始時の温度が多少変動してもそ
の処理に実質的影響はない。この意味においてクールプ
レートCP1〜CP3は「温度変化を許容する共通の非
熱処理部」となっている。
IF3は半導体ウエハ1の受渡しのためのみに使用する
ウエハ載置場所であって、ウエハを載置する3本の不動
のピンを有し、「受渡し専用部」として設けられてい
る。インターフェイス部IF1〜IF3は半導体ウエハ
1に特定の表面処理を行うためのものではないため、非
熱状態とされている。
された後の半導体ウエハ1を強制冷却させるためのクー
ルプレートCP4は第1の処理部群110の端部上方に
設けられており、このクールプレートCP4は半導体ウ
エハ1の受渡しのためには使用しない。また、図4中、
「−−」は空室となっている部分を示す。
を構成する各受渡し部141〜143は他の処理部HP
1〜HP4と積層されているという特徴もある。これに
よって、他の処理部HP1〜HP4と受渡し部141〜
143との間を高温ロボットTHが移動する際に、X方
向への並進動作は不要になるか、あるいは比較的短距離
の移動のみで足りることになる。
第2の処理部群120は、スピンコータ(回転式レジス
ト塗布装置)SCおよび、スピンデベロッパ(回転式現
像装置)SD1,SD2を有している。これらはいずれ
も「非熱処理部」に分類され、かつ「薬液使用処理部」
に分類される処理部である。これらの処理部SC,SD
1,SD2は、温度変化を極力避けるべき処理部であっ
て、湿度等の他の環境要素もまた安定させることが要求
される。
は、半導体ウエハ1を処理部群110,120に出入れ
する際には、図3に白抜き矢印で示すように(−Y)方
向に向かってアクセスする。したがって、この実施例の
配置は、それぞれの「出し入れ正面」を同じ方向Yに向
けた状態で処理部群110,120を2列に配置し、そ
れぞれに対向して搬送機構(搬送ロボットTH,TC)
を設けているという配置となっている。
エハ処理装置100は、第1の搬送機構(高温ロボッ
トTH)、第1の処理部群110および受渡し部列1
40を含む部分、第2の搬送機構(低温ロボットT
C)、および第2の処理部群120、の順で配列され
た平面配列を有するように構成されていることになる。
ッパSD1,SD2などの薬液を使用する処理部はメン
テナンスのために外部からオペレータがアクセスするこ
とが多いが、このような薬液使用処理部を含む第2の処
理部群を外側に配置することによって、そのメンテナン
ス性が向上する。また、薬液使用処理部がすべて第2の
処理部群120に集中しているため、薬液関係のメンテ
ナンスが必要となる際にオペレータの移動が少なくて済
み、操作性に優れている。
ールプレートCP1〜CP4はメンテナンスのためにオ
ペレータがアクセスする頻度は低いため、中間部に設け
てあってもほとんど問題にならない。また、これらホッ
トプレートHP1〜HP4やクールプレートCP1〜C
P4は第1の処理部群110に集中させているため、そ
れらのメンテナンスが必要となる際にもオペレータの移
動が少なくて済み、これにおいても操作性に優れてい
る。さらに、薬液使用処理部はホットプレートHP1〜
HP4やクールプレートCP1〜CP4とは別の側に配
列しているため、十分な環境分離が達成される。
たV−V線に沿って見た断面図である。ただし、搬送ロ
ボットTH,TCの双方が図5に現れるように、これら
搬送ロボットTH,TCの位置は、それらの並進可能な
範囲で図2〜図4とはずらせた位置に描かれている。
ホットプレートHP2,HP4の積層構造を有してお
り、その下にインターフェイスIF2とクールプレート
CP2との積層構造からなる受渡し部142が配置され
ている様子が明示されている。ホットプレートHP2,
HP4のそれぞれのウエハ出し入れ口115はY方向す
なわち高温ロボットTHの搬送路130Hに向かう方向
にのみ開口している。これは図4の第1の処理部群11
0に含まれる他の処理部においても同様である。
42のウエハ出し入れ口145はインターフェイスIF
2およびクールプレートCP2のそれぞれにおいて、高
温ロボットTHおよび低温ロボットTCのそれぞれの搬
送路130H,130Cの双方に開口するよう設けられ
ている。これは既述したように、受渡し部142は高温
ロボットTHおよび低温ロボットTCのいずれからもア
クセスされるためである。これらウエハ出し入れ口11
5,145におけるウエハの出し入れの向きが、図5に
おいて水平方向の双方向矢印で示されている。図5には
示されていないが、他の受渡し部141,143におい
ても同様である。
る処理部のウエハ出し入れ口115が高温ロボットTH
側のみに対向しており、第2の処理部群120やクール
プレートCP2、それに低温ロボットTC側には対向し
ていないため、高温ロボットTHがホットプレートHP
2,HP4にアクセスすることによってこのホットプレ
ートHP2,HP4から流出する熱気や熱性のパーティ
クルが、非熱状態を保つべき第2の処理部群120すな
わちスピンコータSCやスピンデベロッパSD1,SD
2に直接にまたは受渡し部140を介して到達すること
を特に有効に防止できる。これによって、スピンコータ
SCやスピンデベロッパSD1,SD2における温度や
湿度を高精度に制御することが可能となり、膜厚均一性
などのプロセス性能を向上させることができる。このよ
うな方向関係を一般的に表現すれば、「熱処理部におけ
る基板出入れ口115は、第2の処理部群120に向か
う方向および受渡し部140に向かう方向のいずれとも
異なる方向に向けて開口している」ということになる。
トTCとの間には隔壁121が設けられており(図5に
は示されているが図1では省略されている。)、第2の
処理部群120に属する各処理部SC,SDへの低温ロ
ボットTCのアクセスは、この隔壁121に形成された
ウエハ出し入れ口125を介して行われる。このウエハ
出し入れ口125の高さは、受渡し部140におけるウ
エハ出し入れ口145と同程度の高さとなっている。
THは、ボールネジ、モータ、ガイド等よりなるロボッ
ト駆動機構135Hによって搬送路130H上を並進す
るとともに上下方向に昇降する(図5の垂直方向の双方
向矢印)。また、互いに独立して進退可能なハンド13
1,132がウエハ出し入れ口115(145)を介し
て各処理部や受渡し部142にアクセスし、半導体ウエ
ハの取り出しや載置動作を行う。低温ロボットTCも同
様の構成を有しているが、この低温ロボットTCのロボ
ット駆動機構135Cは、更にθ方向への旋回自由度を
も有している点で高温ロボットTHと異なる。これは、
低温ロボットTCにおいては受渡し部列140および第
2の処理部群120の双方にアクセスしなければならな
いことと関係している。
ように、受渡し部列140のZ方向の厚さは、ホットプ
レートHP2,HP4のそれぞれの厚さと同程度であ
る。したがって、受渡し部141〜143は、ホットプ
レートHP2,HP4のそれぞれと同じサイズのスペー
スに収容可能である。これは、インターフェイスIF2
においては、受渡しの機能のみを有していればよいの
で、ウエハを載置するプレート、該プレートを加熱もし
くは冷却する機構、プレートに対してウエハを昇降させ
る機構等を設ける必要がなく、それぞれの厚みが薄くで
きることによる。さらに、上述したプレート、加熱もし
くは冷却機構、昇降機構等は、ホットプレートHP2,
HP4やクールプレートCP2においてはウエハの受渡
し高さよりも下方に設けられるものであるが、インター
フェイスIF2においては、それらを設ける必要がない
ため、インターフェイスIF2をクールプレートCP2
の上側に配置することによって、インターフェイスIF
2のウエハ受渡し高さとクールプレートCP2のウエハ
受渡し高さとを、ごく接近させて設けることができる。
また、これに対応して受渡し部142におけるインター
フェイスIF2とクールプレートCP2との間の搬送ロ
ボットTH,TCの移動はZ方向におけるわずかな距離
の移動だけで達成できる。このため、受渡し部140
(142)が一連の循環搬送のルートに付加されること
によって搬送効率が低下することもない。
140自身がホットプレートHP1〜HP4と積層され
ているため、受渡し部140とホットプレートHP1〜
HP4との間のウエハ搬送も、Z方向の昇降または若干
の並進を伴った昇降だけで達成可能であって、その昇降
距離も比較的小さくて済む。これらの構成および利点は
他の受渡し部141,143においても同様である。
高さすなわちインターフェイスIF2およびクールプレ
ートCP2のそれぞれにおけるウエハ保持高さのいずれ
かが、スピンコータSCにおけるウエハ保持高さとほぼ
同一とされることが好ましい。図5に示された例ではイ
ンターフェイスIF2のウエハ保持高さがスピンコータ
SCにおけるウエハ保持高さとほぼ同一とされた場合が
示されているが、クールプレートCP2におけるウエハ
保持高さが、スピンコータSCにおけるるウエハ保持高
さとほぼ同一とされていてもよい。このようにすること
によって、受渡し部142とスピンコータSCとの間の
ウエハ搬送における低温ロボットTCの昇降レンジを少
なくすることができる。
の処理部、すなわちスピンデベロッパSD1,SD2
(図1)のウエハ保持高さはスピンコータSCのウエハ
保持高さとほぼ同一とされており、上記のような受渡し
部140との高さ関係はスピンデベロッパSD1,SD
2についても適用される。受渡し部142以外の他の受
渡し部141,143についても同様である。
渡し部(クールプレートとインターフェイス)によって
各受渡し部141〜143を構成する場合において、こ
れら2つの単位受渡し部を積層していることにより、搬
送ロボットTH,TCがこれらの単位受渡し部の間を移
動する動作が搬送ロボットの短距離の昇降動作のみで足
りるため、搬送効率の向上が特に大きくなる。
に、高温ロボットTHと比較して低温ロボットTCのZ
方向の昇降レンジはごくわずかでよい。具体的には、低
温ロボットTCの昇降レンジはインターフェイスIF2
とクールプレートCP2との高低差程度で十分であるた
め、低温ロボットTCを昇降させるロボット駆動機構1
35Cにおいては昇降用コラム(図5)135CCを短
いものとすることができる。その結果、低温ロボットT
Cの下方にはかなりの空きスペースが確保できることに
なり、このスペースにウエハ処理に必要とされる薬液な
どを収納することが可能となる。
図であり、図7は図6に対応した斜視図であって、図7
においては図1における第2の処理部群120すなわち
スピンコータSCやスピンデベロッパSD1,SD2、
それに低温ロボットTCは取り除いて描いてある。まず
図6において低温ロボットTCおよびスピンコータSC
の下に存在するスペースSP1,SP2には、図7に具
体的に示されている位置関係で、前後2列構成とされた
下記の要素が収納されている。
のバッファタンク収納部62、 廃液タンク収納部63、 スピンコータSCおよびスピンデベロッパSD1,S
D2の洗浄を行うための溶剤系の収納部64、 現像薬液収納部65、 レジストポンプ収納部66、 スピンコータSCのための排気ボックス67、 スピンデベロッパSD1,SD2のための排気ボック
ス68。
2、廃液タンク収納部63、溶剤系の収納部64、現像
薬液収納部65およびレジストポンプ収納部66が、薬
液の供給および排出の動作を司る「薬液部」に分類さ
れ、その一部分であるレジストポンプ収納部66が低温
ロボットTCの下部のスペースに配置されている。
ペースSP3には、真空配管や電力配管が収容された用
力取合部69が設けられている。さらに、受渡し部14
0の直下には、各ホットプレートHP1〜HP4を制御
するためのホットプレート用コントローラ60が収容さ
れている。
ースを、この処理装置100に付随して必要とされる要
素、とくに薬液の供給、排出の動作を司る薬液部収納に
使用することによって、これらを装置外部に併設する必
要がなくなり、スペースの利用効率を向上させることが
できる。
気的構成を示すブロック図である。この装置の制御部5
0はコンピュータ51のほか、このコンピュータ51に
オペレータが指令を与えるための操作部52と、プロセ
スの進行状況や異常の発生などをオペレータに伝達する
ための表示部53を備えている。また、メモリ54は、
制御プログラムのほか、プロセス制御に必要なデータを
記憶している。操作部52および表示部53は図7に示
すようにインデクサIDの正面に設けられている。
ュータ51にその情報を与えるセンサ類55が、制御部
50に接続されている。また制御部50からの指令に基
づいて各搬送ロボットの駆動制御を行うための駆動制御
回路56が設けられている。処理部制御回路57は、や
はり制御部50からの指令に基づいて各処理部における
駆動制御、たとえばホットプレートHP1〜HP4にお
ける加熱制御や、スピンコータSCおよびスピンデベロ
ッパSD1,SD2における回転制御などを行う。図6
において説明したホットプレート用コントローラ60は
この処理部制御回路57の一部をなしている。また薬液
制御回路58は、薬液供給部からスピンコータへの薬液
への供給制御を行う。
に応じて図8の各部における制御信号の内容は変更され
るが、制御部としての基本構成は後述する各実施例にお
いて共通である。
TH,TCによる各処理部への半導体ウエハ1の搬送と
受渡しの個々の動作の概要を説明する。この実施例にお
ける循環搬送全体の流れについては後述する。
実施例においては搬送ロボットTH,TCはいずれもダ
ブルハンドであるため、着目している位置すなわち、イ
ンデクサID、各処理部、受渡し部141〜143、外
部インターフェイスIFBのうちの任意のひとつにおけ
る半導体ウエハ1の取り出しおよび載置動作はこれら搬
送ロボットTH,TCに共通である。そこで、ここでは
高温ロボットTHのみについて説明する。
Hの第1のハンド131が第1の半導体ウエハを保持し
ており、その第1の半導体ウエハをホットプレートHP
2に載置するとともに、既にこのホットプレートHP2
での処理を完了した第2の半導体ウエハをこのホットプ
レートHP2から取り出す場合を考える(半導体ウエハ
の「交換」)。この場合、高温ロボットTHはホットプ
レートHP2のウエハ出し入れ口115の前まで移動
し、空状態の第2のハンド132をホットプレートHP
2に差し込んで第2の半導体ウエハを保持して取り出
す。その後、第1のハンド131をホットプレートHP
2へ差し込み、それが保持していた第1の半導体ウエハ
をホットプレートHP2へ載置する。これよって第1と
第2の半導体ウエハの「交換」が達成される。このよう
な交換ではなく、「取り出し」または「載置」のみを行
う場合には、これらの動作のうちの一方だけでよい。
THから低温ロボットTCへと半導体ウエハを受け渡す
場合には、受渡し部列140(図5に図示された部分で
は受渡し部142)を利用する。ここで、この装置10
0においては、多数の半導体ウエハを順次に各搬送経路
に「玉突き」的に移動させるため、以下では一連の半導
体ウエハ1に番号を付して区別し、「N番目の半導体ウ
エハ」のように呼ぶことにする。
レートCP2を利用して高温ロボットTHから低温ロボ
ットTCへのN番目の半導体ウエハの受渡しを行う場合
を考える。クールプレートCP2には既に(N−1)番
目の半導体ウエハが載置されており、このクールプレー
トCP2において冷却処理を受けている。そこで、低温
ロボットTCはクールプレートCP2の前方正面に移動
し、この(N−1)番目の半導体ウエハをひとつのハン
ドで取り出す。この時点でクールプレートCP2が
「空」になるため、クールプレートCP2の後方正面に
移動した高温ロボットTHがN番目の半導体ウエハをク
ールプレートCP2へ載置する。
循環搬送が一巡した時点を考えると、この時点では高温
ロボットTHは(N+1)番目の半導体ウエハを保持し
ている。また、低温ロボットTCは少なくともひとつの
ハンドが「空」となっている状態でクールプレートCP
2へ戻ってくる。そこで、低温ロボットTCはクールプ
レートCP2からN番目の半導体ウエハを取り出し、そ
の直後に高温ロボットTHが(N+1)番目の半導体ウ
エハをクールプレートCP2に載置する。これらの動作
を通じてN番目の半導体ウエハが高温ロボットTHから
低温ロボットTCへと受け渡されたことになる。低温ロ
ボットTCから高温ロボットTHへ半導体ウエハを受け
渡す場合は、低温ロボットTCが半導体ウエハをインタ
ーフェイスIF2に置き、高温ロボットTHが受け取る
ことになる。
は、高温ロボットTHが保持している半導体ウエハを一
時的に載置し、後でその半導体ウエハを高温ロボットT
H自身が受け取るために使用することもできる。たとえ
ば、高温ロボットTHがN番目の半導体ウエハをインタ
ーフェイスIF2に載置し、後でそのN番目の半導体ウ
エハを高温ロボットTH自身が取りにくるという動作に
よってこのような一時的載置が達成される。
1〜143のそれぞれが、半導体ウエハに対する実質的
処理を行わない「受渡し専用部」としてのインターフェ
イスIF1〜IF3だけでなく、非熱処理部のうち温度
変化を許容する処理部としてのクールプレートCP1〜
CP3を利用していることによって、一連の処理時間の
短縮とスペースの効率的使用が達成される。すなわち、
このようにすることによってクールプレートCP2のた
めに受渡し部141〜143以外のスペースを確保する
必要がなく、また、既述したように搬送ロボットTH,
TCがホットプレートHP1〜HP4とクールプレート
CP1〜CP3との間を移動する時間が短縮される。ク
ールプレートCP2(CP1,CP3)とインターフェ
イスIF2(IF1,IF3)とが積層されていること
による利点は既述した。
プレートCP1〜CP3に載置されて待機している期間
をそのウエハの冷却処理のために使用しているため、冷
却期間と待機期間とを別個に設定する必要がなく、一連
のウエハ処理時間が短縮される。
は搬送ロボットTH,TC間のウエハの受渡しであるか
ら、クールプレートのように温度変化を許容する非熱処
理部と、インターフェイスのような受渡し専用部とのい
ずれか一方を利用した受渡し部であってもよい。温度変
化を許容する非熱処理部の他の例としては、この実施例
におけるエッジ露光部EEW1,EEW2、それに処理
部群の外部に設置しているインターフェイスIFB(図
2参照)やインデクサがある。また、この第1実施例の
装置には設けていないが、半導体ウエハのオリフラ合わ
せのための位置決め処理部もこれに該当する。
体ウエハの処理シーケンスと搬送プロセスの詳細につい
て説明する。この実施例の装置100は、各半導体ウエ
ハについて次のようなシーケンスでプロセス処理を行わ
せる。後述する他の実施例においてもこのシーケンスは
共通である。
部; (7)ホットプレートHP3によるベーク; (8)クールプレートCP3による冷却; (9)スピンデベロッパSDによるレジスト液の現像; (10)ホットプレートHP4によるポストベーク; (11)クールプレートCP4による冷却. 以下、このシーケンスを「シーケンス例SCE」と呼ぶ
ことにする。
おいてこのような処理シーケンスを実現するための半導
体ウエハの循環搬送および受け渡しのフロー図である。
図9において井桁印(#)の搬送は受渡し部140にお
いて積層されているクールプレートとインターフェイス
との間の搬送であって、ロボットの昇降のみで実現でき
る部分である。
イミング図であって、「S1〜S11」は循環搬送の個
々の段階(ステップ)に相当し、この11ステップで循
環搬送の1周期が完了する。また、左列の「ID」「H
P1」などは図3および図4における要素に対応する。
図9および図10おける各線および記号の意味は「凡
例」に示す通りである。なお、これらの図はすべて循環
搬送が定常状態になった後のものである。
D」はそれぞれ「EEW1,EEW2」と「SD1,S
D2」との総称である。図4に示されているようにホッ
トプレートHP2およびHP3はそれぞれが2台あり、
ホットプレートHP4は3台ある。また、エッジ露光部
EEWも2台(EEW1,EEW2)あり、図3に示す
ようにスピンデベロッパSDも2台(SD1,SD2)
ある。これらは順次に搬送されてくる半導体ウエハを順
次に複数台に振り分けて処理するためのものであり、た
とえば奇数番目の半導体ウエハはスピンデベロッパSD
1に、偶数番目の半導体ウエハはスピンデベロッパSD
2に与えられる。これらの台数は、各処理に要する時間
と関係しており、たとえばベーク処理においてはホット
プレートHP1〜HP4でのベーク時間は、1:2:
2:3である。このような選択的使用であるため、図9
および図10においてはこれら選択使用される実質的に
等価な処理部は区別せずに総称して表現してある。
した「シーケンス例SCE」に沿って各処理部に順次に
移載されていることはこの図9から容易に確認できる。
インターフェイスIF1〜IF3,IFBでは半導体ウ
エハの受渡しのみを行うため、それらが含まれていても
「シーケンス例SCE」のプロセス処理の実行には影響
しない。
する各処理部を巡回して半導体ウエハを順次に移載す
る。クールプレートCP1〜CP3においては半導体ウ
エハを低温ロボットTCに受け渡す。低温ロボットTC
はクールプレートCP1,CP2またはCP3で受け取
った半導体ウエハをスピンコータSC、インターフェイ
スIFBまたはスピンデベロッパSDに搬送し、次の搬
送サイクルにおいてその半導体ウエハをインターフェイ
スIF1,IF2またはIF3へ移載する。次の搬送サ
イクルまで待つのは、スピンコータSCおよびスピンデ
ベロッパSDにおけるウエハ処理を実行した後でなけれ
ばスピンコータSCやスピンデベロッパSDから取り出
すことができないためである。
に移載された半導体ウエハは高温ロボットTHによって
受け取られ、第1の処理部群110に属する次の処理部
へと移載される。このように、図9に従って高温ロボッ
トTHと低温ロボットTCとのそれぞれの並行循環搬送
(多重循環搬送)を行うことによって、各半導体ウエハ
は、各処理部を巡回してインデクサIDに戻ることにな
る。
当するホットプレートHP1〜HP4には高温ロボット
THのみがアクセスし、低温ロボットTCは非熱処理部
のみをアクセスする。高温ロボットTHがアクセスする
のはホットプレートHP1〜HP4以外に、インデクサ
ID,エッジ露光部EEW、クールプレートCP1〜C
P4、インターフェイスIF1〜IF3があるが、これ
らはすべて温度変化を許容する部分であり、高温ロボッ
トTHがアクセスしても問題はない。
理部としてのスピンコータSCおよびスピンデベロッパ
SDには低温ロボットTCのみがアクセスするため、ホ
ットプレートHP1〜HP4に差し入れられることによ
って高温になった高温ロボットTHのハンド131,1
32がこれらのスピンコータSCやスピンデベロッパS
Dにアクセスすることはない。その結果、スピンコータ
SCやスピンデベロッパSDにおける熱的安定性が確保
される。また、この実施例では受渡し部140を使用し
てウエハの受渡しを行っているため、高温ロボットTH
と低温ロボットTCとのそれぞれのハンドが相互に接触
して高温ロボットTHから低温ロボットTCへの熱の移
動が起きることもない。さらに、受渡し部140がクー
ルプレートCP1〜CP3を使用して構成されており、
ウエハがこれらのクールプレートCP1〜CP3で冷却
された後に低温ロボットTCによって受け取られるた
め、ウエハ自身に残っている熱によってスピンコータS
CやスピンデベロッパSDでの熱的安定性が阻害される
こともない。インターフェイスIF1〜IF3について
は積極的な冷却機能を持たせていないが、これらインタ
ーフェイスIF1〜IF3には低温ロボットTCが(低
温状態の)ウエハを載置し、高温ロボットTHがそれを
取り出すように使用しているため、これらインターフェ
イスIF1〜IF3を介した受渡しにおいて高温ロボッ
トTH側から低温ロボットTC側への高温のウエハの受
渡しはない。このため、インターフェイスIF1〜IF
3を介した受け渡しにおいても低温状態に保つべき第2
の処理部群120への熱の伝達は防止され、熱的安定性
が保たれている。
た受渡しにおいて、高温ロボットTHから低温ロボット
TCへの受渡しを行うような態様も可能であるが、その
場合においても、高温ロボットTHがウエハを載置した
直後に低温ロボットTCがそれを受け取るのではなく、
1回以上の搬送周期が経過した後に受け取るようにすれ
ば、その間にウエハが自然冷却する。このため、インタ
ーフェイスIF1〜IF3を使用した受渡しは低温ロボ
ットTCから高温ロボットTHへの受渡しに限定される
ものではない。
THと低温ロボットTCとの2台で半導体ウエハの搬送
を行うため、1台のロボットですべての循環搬送を行う
場合と比較して、スループットが向上している。
この図において「*」印が付されている処理部は熱処理
部(ホットプレートHP1〜HP4)であり、これらに
は高温ロボットTHのみがアクセスしていることがこの
図10からも理解できる。図10において、高温ロボッ
トTHはインデクサIDを1周期の起点としてN番目の
ウエハをインデクサIDから受け取り、次のステップS
2までの期間においてこのN番目のウエハをホットプレ
ートHP1に搬送する。そして、このホットプレートH
P1に存在している(N−1)番目のウエハを取り出す
とともに、N番目のウエハをホットプレートHP1に載
置する(ウエハの交換)。
クールプレートCP1に載置し、このクールプレートC
P1からは何も取らずにインターフェイスIF1に移動
して、インターフェイスIF1に存在する(N−3)番
目のウエハを取り出す。この(N−3)番目のウエハは
既にホットプレートHP1における加熱(ベーク)、ク
ールプレートCP1における冷却およびスピンコータS
Cによるレジスト塗布を済ませたウエハである。尚、
(N−2)番目のウエハはスピンコータSC上にある。
イスIF1の間の移動は、既述したように垂直方向のわ
ずかの昇降のみで足りるため、高温ロボットTHは同一
のステップS3内でこのクールプレートCP1とインタ
ーフェイスIF1とにおけるウエハの載置および取り出
しを実行することができる。
1)番目のウエハは、次回の循環搬送サイクルのステッ
プS3において、低温ロボットTCが受け取り、ステッ
プS4においてスピンコータSCへと搬送する。これに
よって(N−1)番目のウエハについて、高温ロボット
TH側から低温ロボットTC側への受渡しが完了する。
P1はクールプレートCP1と積層されているため、図
10のステップS3からS4へと高温ロボットTHが移
動する際には、X方向の並進動作は不要であって、昇降
動作のみで足りる。したがって、この移動も短時間で実
行可能となっている。図4におけるクールプレートCP
3とホットプレートHP3との関係などについても同様
である。
の説明と図10から理解できるため、ここでの説明は省
略する。
9および図10からわかるように、高温ロボットTHと
低温ロボットTCとは別の循環経路を通るが、この実施
例においてはこれらのロボットTH,TCは受渡し部1
40を構成するクールプレートCP1〜CP3を挟んだ
位置で出会うことになる。一方、受渡し部140を構成
する他の単位受渡し部であるインターフェイスIF1〜
IF3も半導体ウエハの受渡しには使用されるが、同時
に搬送ロボットと低温ロボットTCがインターフェイス
に到着する必要はない。たとえば、図10のステップS
5において低温ロボットTCがインターフェイスIF1
に載置した半導体ウエハは、次の循環サイクルのステッ
プS3において高温ロボットTHが受け取るため、同時
にこれらの搬送ロボットTH,TCがインターフェイス
IF1において同時に出会う必要はない。
プレートCP1〜CP3のそれぞれの位置において搬送
ロボットTH,TCが出会うように、それぞれの循環搬
送の同期をとればよいことになる。この実施例ではこの
同期条件を満足しつつ循環搬送の周期を最小化し、それ
によって装置全体としての処理効率(スループット)を
向上させているが、その原理と具体的構成について以下
に説明する。
わちスループット最大化の原理を説明するための図であ
り、図12はこのうち「同期区間k」の詳細を示す図で
ある。一般に、この発明の装置では複数の搬送機構(高
温ロボットおよび低温ロボット)が使用され、多くの場
合、それらの間における被処理基板(半導体ウエハ)の
受渡しが必要になる。それらの搬送動作において同期を
とるべき箇所は受渡し部であり、第1実施例ではそれら
はクールプレートCP1〜CP3である。したがって、
それぞれの搬送機構の循環搬送プロセスは、同期をとる
べき位置(受渡し部)によって概念的に複数のサブプロ
セスに分割される。図11における「同期区間」(k−
1),k,(k+1),…はこれらのサブプロセスに相
当し、これらの連鎖によって搬送の1周期が形成されて
いる。第1実施例の場合には、たとえば図9におけるク
ールプレートCP1からクールプレートCP2までの搬
送期間が第1の同期区間であり、クールプレートCP2
からクールプレートCP3までが第2の同期区間、そし
てクールプレートCP3からクールプレートCP1に戻
るまでが第3の同期区間である。また、これらの同期区
間は同期開始点および同期終了点によって規定されてお
り、第1実施例の場合には、例えばクールプレートCP
2が第1の同期区間の同期終了点であるとともに第2の
同期区間の開始点に相当する。
いて、この同期区間kにおいては複数台の搬送機構TR
1,TR2,…が並列的に搬送動作を行っている。第1
実施例の場合は搬送機構TR1が高温ロボットTHに相
当し、搬送機構TR2が低温ロボットTCに相当する
(搬送機構TR3以下は存在しない)。さらに搬送機構
TR1はこの同期区間kの間に処理部k11,k21,…,
kL1を巡回するが、それの間の単位搬送所要時間をt1
1,t12,…,t1(L+1)とする。ただし、この単位搬送
所要時間は、移動時間のほか処理部へアクセスして被処
理基板の取り出し、載置または交換を行う時間を含んで
いる。他の搬送機構TR2などについても同様である。
なお、実施例装置においてはこれらの単位搬送所要時間
は、すべてほぼ5secに設定されている。ただし、例外
として、受渡し部140内部において積層されているク
ールプレートCP1(CP2,CP3)とインターフェ
イスIF1(IF2,IF3)の間の移動は短距離の昇
降のみであるため、その間の単位搬送所要期間は他の搬
送と比べて短く、実質的に無視できる程度の時間であ
る。また、同期区間kにおいて巡回する処理部の数は、
各搬送機構ごとに定められる数であるから、図12にお
いて「L」,「M」,「N」,…は同じ数である場合も
あり、異なる場合もある。
る同期開始点から同期終了点までの各搬送機構の搬送所
要時間Tk1,Tk2,Tk3,…は、
おいて各搬送機構の同期をとらねばならないから、同期
区間kにおいてはこれらの内の最大のものが、開始点か
ら終了点までの搬送の律速過程となる。すなわち、同期
区間kにおける搬送所要時間Tkは、
機構は全速で搬送を行うが、最大値以下で受け持ち処理
部を巡回できる搬送機構は、同期終了点(受渡し部)に
到着した後、時間Tkが経過するまでその処理部で待機
することになる。
循環搬送の1周期に要する総時間(総搬送周期)Tは、
するように、各搬送機構に受け持たせる処理部の割り振
りと搬送順序の決定、すなわち搬送プロセスの決定を行
うことが好ましいことになる。
採用する。すなわち、前提条件として、 被処理基板の処理シーケンス(この実施例では「処理
シーケンス例SCE」)はあらかじめ指定されており、
それを遵守しなければならない; 熱処理部を受け持つ第1の搬送機構は、「温度変化を
許容しない非熱処理部」(実施例ではスピンコータSC
およびスピンデベロッパSD)を受け持たない; 「温度変化を許容しない非熱処理部」を受け持つ第2
の搬送機構は熱処理部を受け持たない、 という3条件がある。
ーケンスにおいて熱処理部の直後に存在する「温度変化
を許容する非熱処理部」は、熱処理部を受け持つ第1の
搬送機構でアクセスする必要がある。それは非熱処理部
のみを受け持つ第2の搬送機構でアクセスしようとする
と、その直前に熱処理部もこの第2の搬送機構によって
アクセスさせねばならないため、上記に反するためで
ある。
好ましい条件として、 被処理基板の処理シーケンスにおいて、「温度変化を
許容する処理部」のうち「温度変化を許容しない処理
部」の直前に存在するものは受渡し部と兼用させる; 必要な受渡し部の数のうち、上記では不足する部分
を、受渡し専用部としてのインターフェイスで補う; という条件がある。
きには、(a)「温度変化を許容する非熱処理部」のう
ち、上記派生条件によって第1の搬送機構でアクセスす
るものを除いたものを、第1の搬送機構および第2の搬
送機構(低温ロボット)のいずれでアクセスさせるか
(双方でもよい);という選択自由度が残る。
のにおいては、条件〜を満たすという条件の下で、
自由度(a)について可能な組合せのすべてを見い出し
て、それらについての搬送プロセスを具体化する。そし
て、それらのすべての搬送プロセス候補について搬送総
時間Tをそれぞれ算出し、これが最小になるようなもの
を実際の搬送プロセスとして採用して、装置各部の配置
と搬送制御を行う。
ると以下のようになる。まず、この第1実施例において
「温度変化を許容する処理部」に相当するものはクール
プレートCP1〜CP4、インデクサID、外部インタ
ーフェイスIFB、およびエッジ露光部EEWがある
が、このうちクールプレートCP1〜CP3は受渡し部
として使用する。また、クールプレートCP4はホット
プレートHP4から高温ロボットTHで取り出された直
後の半導体ウエハを載置しなければならないため、上記
の派生条件によって、高温ロボットTHでアクセスする
ことが必要になる。
ロボットTCのいずれに受け持たせるかの自由度として
残るのは、インデクサID、外部インターフェイスIF
B、およびエッジ露光部EEWの3者となる。このた
め、これら3者を高温ロボットTHと低温ロボットTC
とのいずれに受け持たせるかについては図13のように
8通りの組合せがある。これに応じて8通りの搬送プロ
セスが候補として得られるが、そのうち図13の「N
o.1」,「No.3」,「No.8」に相当する3つの
場合をそれぞれ図14,図15,図16に示す。たとえ
ば図14(No.1)ではインデクサID、外部インタ
ーフェイスIFB、およびエッジ露光部EEWのすべて
が高温ロボットTHの受け持ちとなっている。また、図
15(No.3)ではインデクサIDとエッジ露光部E
EWとは高温ロボットTHの受け持ちとなっているが、
外部インターフェイスIFBは低温ロボットTCの受け
持ちとなっている。図16(No.8)ではこれら3者
のすべてが低温ロボットTCの受け持ちになる。
特定した後、各同期区間において各搬送ロボットTH,
TCの搬送所要時間Tk1,Tk2を算出する。ただし、こ
こでは単位搬送所要時間を共通の5secとしているた
め、搬送時間そのものを算出するかわりに搬送ステップ
数を算出してそれに代えてもよい。各同期期間の開始点
(終了点)はこれらの図14〜図16において2重の矩
形でブロック表現してあるクールプレートである。
クールプレートCP3までの第1の同期区間において
は、この区間を搬送するにあたって高温ロボットTHは
6ステップを要する。図14において「1」〜「6」と
付記した数字がそのステップのカウント値である。ま
た、低温ロボットTCにおいては,…のように丸囲
いをした数字でステップ数を示しており、第1の同期区
間における所要ステップ数は3である。このため、
ても搬送所要時間を算出すると、
は、
ついて行うと、図15の場合は、
は省略するが、結果として、図14(No.1)および
図15(No.3)の場合がT=11×5secとなり、他
の場合はT=12×5secまたはそれ以上となる。従っ
て図13の「No.1」または「No.3」のように搬送
ロボットTH,TCのそれぞれの受け持ちを定めれば最
小の搬送周期での搬送が実現でき、最大のスループット
とすることができる。
おける搬送プロセスは、「No.3」の場合に相当する
ことは容易に確認できる。このように総搬送周期Tが最
小のものが複数ある場合、それらのいずれを選択しても
よいが、他の条件を付加してその選択を行ってもよい。
たとえば図2の外部インターフェイスIFBのさらに外
部にステッパなどが設置されており、ステッパでの露光
ずみのウエハがスピンデベロッパSDの近傍を通らない
方がよいというような事情があれば、「No.3」に相
当する図15のプロセスのかわりに「No.1」に相当
する図14のプロセスを選択することもできる。
THおよび低温ロボットTCのいずれもがインターフェ
イスIFBにアクセスできるように機構的な自由度を与
えている場合には、上記の搬送周期最小条件を満足する
搬送プロセスが複数あるときに、インターフェイスIF
Bをどちらのロボットでアクセスするかを任意に選択で
きる。また、ウエハの処理内容は常に同じではなく、ロ
ットごとに処理内容が異なるという場合もある。このよ
うな場合にはロットごとに最適の搬送プロセスが異なる
場合があるが、その場合においても、インターフェイス
IFBをどちらのロボットからもアクセスできるように
しているため、ロットごとの最適の搬送制御を適用する
ことが可能となる。このように、この実施例装置のよう
に外部IFBをいずれのロボットからもアクセス可能と
することによって、高い汎用性を実現できる。
で、上記のように搬送周期を最小にするとはいっても、
各同期終了点にすべての搬送機構が完全に同時に各同期
終了点に到着できるとは限らず、一方のロボットが同期
終了点に先に到着して待機しなければならない場合もあ
る。すなわち、一般に、各同期期間において各搬送機構
の受け持ち処理部の数が同数またはそれに近いときに搬
送周期が最小になる場合が多いが、ウエハの処理内容
(したがって処理部の数)はあらかじめ指定されている
のであるから、このような待機がある程度生じる場合が
ある。このような待機制御は図8のコンピュータ51の
制御下で行われるが、その具体例を図17に示す。
てのものであり、特定のクールプレートCPに移動した
際に、そのクールプレートCPに既に存在するウエハが
低温ロボットTCによって取り出されたかどうかを見
る。これはクールプレートCPからウエハが取り出され
る際には、下降していたピンが上昇してウエハを持ち上
げ、低温ロボットTCに対してウエハ取り出しの指示が
なされて取り出され、低温ロボットTCは、取り出し動
作が完了すると取り出し完了信号をコンピュータ51に
送信することになるので、このウエハ取り出し完了信号
を取り込むことによって検知される。そして、取り出さ
れていない場合には低温ロボットTCがこのクールプレ
ートCPに到着していないことになるため、低温ロボッ
トTCの到着を待つ。
到着してウエハを取り出すと高温ロボットTHはそれに
応答してロック状態を解除し、その高温ロボットTHが
保持していたウエハをクールプレートCPに載置する。
低温ロボットTCは上記取り出し後は高温ロボットTH
による載置を待つことなく次の処理(ポジション)に移
動して行く。
F3)においては低温ロボットTCによる載置を先行さ
せるため、高温ロボットTHが先にインターフェイスI
Fに到着した場合には低温ロボットTCがこのインター
フェイスIFに到着してウエハをインターフェイスIF
に載置するまで待機し、その載置に応答して高温ロボッ
トTHはインターフェイスIFからウエハを取り出す。
うことにより、高温ロボットTHと低温ロボットTCと
の間の半導体ウエハの受渡しが効率的に行われる。
実施例について説明するが、その前に各実施例の主な相
違点について概説しておく。図18は各実施例の機構的
関係の相違点を比較した図であり、このうち「高温ロボ
ット数」は第1実施例における高温ロボットTHに相当
する搬送ロボットを何台設けているかを示す。また、
「高温ロボット旋回」の行は高温ロボットTHが旋回自
由度を有しているかどうかを示す。一方、低温ロボット
は第1実施例のようにX方向に並進自在することもでき
るが、X方向へは固定された状態で設置することもでき
る。また、「低温ロボットハンド」の行は低温ロボット
が第1実施例のようにダブルハンド構成となっている
か、それともシングルハンドとなっているかを示す。以
下、第2実施例から順に説明するが、各実施例において
共通の構成を持つ要素には同一の参照符号を付してい
る。
体ウエハ処理装置200の構造が図19および図20に
示されている。この装置200においては高温ロボット
としてロボットTH1,TH2の2台が設けられ、これ
らはともにX方向およびその反対方向に並進自在であ
る。この高温ロボットTH1,TH2は第1実施例にお
ける高温ロボットTHと同様にダブルハンド構成であ
り、旋回の自由度は持っていない。残余の構成は第1実
施例と同様である。
置200の搬送プロセスを示す図である。2台の高温ロ
ボットTH1,TH2が設けられているため、ホットプ
レートHP1〜HP4へのアクセスはこれらの2台の高
温ロボットTH1,TH2が分担することができる。低
温ロボットTCは第1実施例と同様に非熱処理部のみに
アクセスする。
ることよって、この第2実施例の装置200は第1実施
例の装置100における利点のほか、第1実施例よりも
搬送周期が短くて済むという利点もある。実際、第1実
施例(図10)においては搬送周期として11ステップ
を必要とするが、第2実施例(図22)では7ステップ
である。
第3実施例にかかる半導体ウエハ処理装置300の構造
および処理部配列を示している。図23において、この
装置300における高温ロボットは第1実施例と同じく
ロボットTHの1台であるが、低温ロボットとしてはロ
ボットTC1,TC2,TC3の3台が第2の処理部群
120に対向して固定的に配列されている。
およびその反対方向への並進自由度を有しておらず、ハ
ンドの回転と進退、それに昇降の自由度のみを持つ。し
たがって、ロボットの本体は水平方向については固定さ
れた状態となっている。これらの低温ロボットTC1〜
TC3はダブルハンド構成である。
1〜TC3は第2の処理部群120に対向して1列に配
列されており、それぞれはスピンコータSCおよびスピ
ンデベロッパSD1,SD2に対応した位置を占めてい
る。また図25に示すように、第1の処理部群110A
の下段においては、クールプレートCP1およびCP3
が受渡し部140Aの一部として使用され、それぞれの
上にはインターフェイスIF1,IF3が積層されてい
る。さらにホットプレートHP1〜HP4はこれらの受
渡し部140Aの上に積層された関係となっている。後
述する搬送プロセス例においてはこれらのインターフェ
イスIF1,IF3を使用せずに半導体ウエハの循環搬
送がなされるが、装置の汎用性を高めるためにはこれら
のインターフェイスIF1,IF3を設けることが好ま
しい。残余の構成は第1実施例と同様である。
置300の搬送プロセスを示す図である。3台の低温ロ
ボットTC1〜TC3のうち、ロボットTC2,TC3
はスピンデベロッパSD1,SD2をそれぞれアクセス
するという機能を有するが、既述したようにこれらのス
ピンデベロッパSD1,SD2が選択的に交互に使用さ
れることに対応して、低温ロボットTC2,TC3も共
通の搬送プロセスを交互に実行する。このため、図26
および図27では低温ロボットTC2,TC3の搬送プ
ロセスおよびタイミングは共通に描かれている。
3実施例の装置においてはインターフェイスIF1,I
F3を使用せずに、クールプレートCP1,CP3のみ
で高温ロボットTHと低温ロボットTC1〜TC3との
間の半導体ウエハの受渡しが可能である。外部インター
フェイスIFBは使用されるが、これは高温ロボットT
Hがウエハを一時的に載置してこの高温ロボットTH自
身が後でそのウエハを取りに来るような態様で使用され
る。
理部群120の処理部SC,SD1,SD2のうちそれ
ぞれが担当する処理部が1つずつに定まっているため、
受渡し部140Aとその担当処理部との間のウエハの搬
送は、受渡し時の昇降を除けば、そのウエハをハンドで
保持して反転旋回するだけでよい。このため、並進動作
によるパーティクルの発生などが防止されるという利点
がある。
されているために装置の製作も容易であり、第2の処理
部群120における半導体ウエハの位置決め精度も向上
する。低温ロボットTC1〜TC3と第2の処理部群1
20とを一体的に製作することもできる。他の利点は第
1実施例と同様である。
第4実施例にかかる半導体ウエハ処理装置400の構造
を示す。図23において、この装置400における低温
ロボットとしては、第3実施例の装置300と同様に固
定旋回型の3台のロボットTC1〜TC3が使用されて
いるが、高温ロボットは第2実施例と同じく2台のロボ
ットTH1,TH2が設けられている。また、第1の処
理部群110Aの配列は図3実施例と同様である。した
がって、この第4実施例は第2実施例と第3実施例との
複合型であり、細部の構成はこれら第2実施例および第
3実施例の対応部分と同様になっている。
置400の搬送プロセスを示す図である。この実施例で
は、クールプレートCP1,CP3のほか図25のイン
ターフェイスIF1,IF3をも利用してウエハの受渡
しを行っている。
ロボットの台数が増加していることに対応して、搬送周
期は第3実施例における11ステップ(図27)よりも
少なく、7ステップだけで足りる。このため、搬送のス
ループットは第3実施例よりもさらに向上する。他の利
点は第3実施例と同様である。
かかる半導体ウエハ処理装置500の上部断面図であ
り、第1実施例における図5に対応する。この装置50
0においては低温ロボットTCが一つのハンド133の
みを有している(シングルハンドロボット)。残余の構
成は第1の実施例と同様である。
置500の搬送プロセスを示す図である。低温ロボット
TCがシングルハンドであることに対応して、任意の処
理部または受渡し部(第1の位置)においてウエハを交
換する際には、その第1の位置に存在する第1のウエハ
を取り出して第2の位置に載置した後、第2のウエハを
第3の位置から取り出して第1の位置に移載するという
プロセスを実行する。たとえばスピンコータSCにおけ
るウエハの交換ステップS1(図34)において低温ロ
ボットTCがスピンコータSCから第1のウエハを取り
出し、ステップS2においてこの第1のウエハをインタ
ーフェイスIF1に載置するとともに、クールプレート
CP1から第2のウエハを受け取る。そして、ステップ
S3においてこの第2のウエハをスピンコータSCに載
置する。
クールプレートCP1とインターフェイスIF1は連携
して使用される。クールプレートCP3とインターフェ
イスIF3も同様である。すなわ図34のステップS
2,S8からわかるように、低温ロボットTCはインタ
ーフェイスIF1(IF3)に第1のウエハを置いた直
後にクールプレートCP1(CP3)から第2のウエハ
を取り出すという動作を行っており、この第5実施例で
はクールプレートCP1(CP3)とインターフェイス
IF1(IF2)とが近接して積層されているという構
成の利点が特に有効に生かされている。
0が積層構造となっているという構成の利点が特に有効
な効果を与えているだけでなく、低温ロボットTCの構
成が簡単になり、コスト的にも有利となっている。他の
利点は第1実施例と同様である。
第6実施例にかかる半導体ウエハ処理装置600の構造
および配列を示す。この装置600の構造のほとんどは
第1実施例の装置100と同じであるが、高温ロボット
THが鉛直軸(Z軸)まわりのθ旋回の自由度を持って
いるという点に特徴がある。また、これに対応して、第
1実施例における第1の処理部群110(図4)のうち
クールプレートCP4のみが他の部分(第1の処理部群
本体110B)と分離されて、高温ロボットTHの搬送
路130Hの端部上方に配置されている。
ットTHが旋回自由度を持っていないため、第1の処理
部群110に属する各処理部および受渡し部140に高
温ロボットTHがアクセスする際には(−Y)方向に向
かってアクセスしなければならないが、第6実施例の装
置600では旋回自由度を持っているため、図36の
(−X)方向にハンドを向けてアクセスすることができ
る。このため、この機能を利用してクールプレートCP
4をインデクサIDの上方に配置し、このクールプレー
トCP4には(−X)方向にアクセスする。なお、第1
実施例における第1の処理部群110ではなく、第3実
施例において採用した第1の処理部群110A(図2
5)の配置を採用する場合には、この第1の処理部群1
10AにおけるクールプレートCP2は図36のインタ
ーフェイスIFBの上方(ロボット102の上)に、ク
ールプレートCP4と同様の態様で配置することができ
る。
制御においては、クールプレートCP2に高温ロボット
THがアクセスする際に旋回を行う以外は、第1実施例
の装置100と同様の制御が行われる。
由度を与えていることによって、第1の処理部群におけ
る各処理部および受渡し部の配置位置の自由度が高まる
という利点がある。他の利点は第1実施例と同様であ
る。
体ウエハ処理装置700の構造が図37ないし図39に
示されている。この装置700においては、第2の処理
部群120として、スピンコータSC1,SC2よりな
るコータ群120Xと、スピンデベロッパSD1,SD
2,SD3よりなるデベロッパ群120Yとを有してい
る。
その反対方向に並進可能であって、さらに垂直軸(Z
軸)まわりの旋回の自由度をもつダブルハンド構成であ
り、受渡し部列140、コータ群120Xおよびデベロ
ッパ群120Yのすべてにアクセス可能である。高温ロ
ボットとして、ロボットTH1,TH2の2台が設けら
れ、これらはともにX方向およびその反対方向に並進可
能であって、さらに垂直軸(Z軸)まわりの旋回の自由
度をもつダブルハンド構成である。
置の第1の処理部群110には、その列の最下段にクー
ルプレートCP3とインターフェイスIF3とが近接し
て積層して設けられ、その上にクールプレートCP4が
設けられているが、さらにその上には処理部は設けられ
ていない空き状態である。そして、スピンデベロッパS
D1側からみて、第1の処理部群110の奥側には高温
ロボットTH1,TH2の搬送路130Hとなっている
が、空き状態となっているその列の最上部の奥側に対応
する部分には、渡し部としての内部インターフェイスI
FAが設けられている。内部インターフェイスIFA
は、そのX方向および−X方向が開放された空間に3本
のピンを立設してなり、高温ロボットTH1、TH2の
旋回の自由度と相まって、その両者の間でウエハを受渡
すことを可能にしている。
置700の搬送プロセスを示す図である。2台の高温ロ
ボットTH1、TH2が設けられているため、ホットプ
レートHP1〜HP4へのアクセスは、これらの高温ロ
ボットTH1,TH2が分担し、低温ロボットTCは非
熱処理部のみにアクセスする。そして、この実施例で
は、2台の高温ロボットTH1,TH2が走行する搬送
路130Hに内部インターフェイスIFAを設けるとと
もに、図39に示すように、第1の処理部群110のう
ち、高温ロボットTH1がアクセスすべきものを内部イ
ンターフェイスIFAよりも左側に、高温ロボットTH
2がアクセスすべきものを内部インターフェイスIFA
の下とそれよりも右側に、それぞれ集中して配置してい
る。そのためこの実施例では、同一の搬送路130Hを
走行する2台の高温ロボットTH1,TH2に対して格
別の衝突防止のための制御を施さずとも、搬送プロセス
に従って走行させていれば両者が衝突するおそれはな
く、安全に搬送周期を短縮することができる。また、こ
のように高温ロボットTH1,TH2の搬送路130H
であって且つ第1の処理部群110へのアクセスに障害
とならない部分に内部インターフェイスIFAを設けれ
ば、受渡しのための機構を設けることによって装置が大
型化することがなく、装置の占有床面積を増加させると
いう不都合を生じることがない。なお、この第7の実施
例においては、スピンコータが2台、スピンデベロッパ
が3台設けられているが、要求されるプロセス処理に応
じてそれらを適宜増減して装置を構成しても、内部イン
ターフェイスIFAの設置による作用効果は不変であ
る。
導体ウエハ処理装置800の構造が図42に示されてい
る。この装置800においては、低温ロボットTCは、
X方向およびその反対方向に並進可能であって、ハンド
としては同時入れ替え型のものを有している。この同時
入れ替え型のハンドは、低温ロボットTCの中心Cに、
2本の伸縮式の多関節アーム(以下、単に腕と称する)
A1,A2が若干異なる高さに設けられ、その両端にそ
れぞれ第1保持部H1および第2保持部H2が取り付け
られて構成されている。この腕A1,A2は、その水平
面内の動きについては、低温ロボットTC内に設けられ
た単一の共通な駆動源であるモータ(図示せず)により
両方が同時に連動して伸長ないし縮退するよう駆動され
る。そして、それぞれが昇降することにより、互いに向
かい合った処理部等の間でウエハを搬送する。第1保持
部H1および第2保持部H2は、円弧の一部を切り取っ
た形状であって、半導体ウエハの端縁を支持する。
スピンデベロッパSD1,SD2の正面に移動し、例え
ばスピンコータSCの正面にあるときには、クールプレ
ートCPにあるウエハをスピンコータSCへ搬送し、同
時にスピンコータSCにあるウエハをインターフェイス
IF1へ搬送する動作を行う。具体的には、低温ロボッ
トTCが移動する状態では、図42に2点鎖線で示すよ
うに、腕A1,A2は搬送路130Cに沿った姿勢で縮
退しており、第1保持部H1および第2保持部H2はと
もに中心C側にある。そして、スピンコータSCの正面
においては、停止後、腕A1,A2を伸長させて第1保
持部H1および第2保持部H2を前進させ、 第2保持部H2によってクールプレートCP1にあっ
たウエハを、第1保持部H1によってスピンコータSC
にあったウエハを、それぞれ保持し、 その状態で腕A1,A2を縮退させ、中心C位置にお
いて両者を若干上昇させ、続けてさらに反対方向へ伸長
させ、 第2保持部H2によって保持したウエハをスピンコー
タSCに、第1保持部H1によって保持したウエハをイ
ンターフェイスIF1に、それぞれ置く という動作を行う。なお、第1の処理部群110は第3
実施例(図25)に示したものに準じた構成であるが、
高温ロボットTHとしては第6実施例と同様に鉛直軸
(Z軸)まわりに旋回可能なものを採用し、それに対応
してクールプレートCP2,CP4をそれぞれロボット
102,101の上方に配置してある。
送プロセスを示す図である。ホットプレートHP1〜H
P4へのアクセスは高温ロボットTHが行い、低温ロボ
ットTCは非熱処理部のみにアクセスする。低温ロボッ
トTCは、スピンコータSCにあったウエハのインター
フェイスIF1への搬送と、クールプレートCP1にあ
ったウエハのスピンコータSCへの搬送とを同一ステッ
プ(S2)にて行い、スピンデベロッパSDにあったウ
エハのインターフェイスIF2への搬送と、クールプレ
ートCP3にあったウエハのスピンデベロッパSDへの
搬送とを同一ステップ(S8)にて行う。
は搬送路130Cに沿って走行するものであったが、同
時入れ替え型のハンドを有する3台の低温ロボットを、
第3の実施例に示したように固定的に設けることも可能
であるが、その場合の装置構成や搬送プロセスについて
は、以上の説明から容易に変形実施可能であるので、こ
こでは詳細な説明は省略する。また、同時入れ替え型の
ハンドとしては、上述の伸縮式の多関節アームに限ら
ず、例えば中心Cから180゜反対方向にのびた単なる
2本のアームからなり、水平面内で旋回するものであっ
てもよいが、この場合には、旋回のためのスペースが必
要となる。
て説明したが、この発明は以下のような変形も可能であ
る。
てHMDS処理(密着強化剤塗布処理)を行なう場合も
多く、第1の処理部群にこのような処理を含ませること
もできる。この場合、HMDS処理部へのアクセスに使
用する高温ロボットTHとは別の低温ロボットTCによ
ってレジスト塗布および現像に関連する薬液処理を行う
ため、このような薬液処理前後のウエハがHMDSなど
によって汚染された高温ロボットTHのハンドで保持さ
れることはない。
ウエハ出し入れ口を受渡し部140や第2の処理部群1
20に向かう方向と異なる方向に向けておくことによっ
て、HMDS処理部などにおいて生じた気体がスピンコ
ータSCやスピンデベロッパSDに直接到達しない。
ウエハにおける化学増幅型レジストなどの過反応要因が
なく、レジストプロファイル等のプロセス性能が向上す
るという利点もある。
ては限定するものではなく、ダブルハンドの場合におい
ても両端がフォーク状となったハンドであってもよい。
においては、低温ロボットTCが旋回可能に設けられ、
また、第3の実施例においてはハンドが回転可能に設け
られているが、これらは、低温ロボットTCがインター
フェイスIFとクールプレートCPからなる受渡し部列
と第2処理部群との間に設けられて、その両方にアクセ
スする必要からである。低温ロボットTCの構成によっ
ては必ずしもこれらの旋回や回転の自由度は必要としな
い。例えば第8の実施例に示すように、低温ロボットT
Cに伸縮可能な多関節アームを用いれば、低温ロボット
TCの旋回の自由度は省略可能である。
などの「温度変化を許容する非熱処理部」を受渡し部と
兼用させることが好ましいが、受渡し専用部だけで構成
してもかまわない。また、このような兼用を行う場合に
おいて、受渡し専用部としてのインターフェイスもあわ
せて設けるかどうかは処理や搬送プロセスに応じて任意
である。
低温ロボットとの間の半導体ウエハの受渡しにおいて
は、それぞれのハンドの間で直接に受け渡すようにして
もよい。この場合には、それぞれのハンドが直接に接触
しないようにするとともに、半導体ウエハを高温ロボッ
トから低温ロボットへと受渡しする際には、その半導体
ウエハとしてはクールプレートなどで冷却した後のもの
を対象とする。
処理部のうち一部と積層されていてもよく、またそのす
べてと積層されていてもよい。
でなく、液晶表示装置用基板など精密電子機器用の種々
の基板なども対象とすることができる。処理部の構成は
その被処理基板の処理に必要とされる内容に応じて適宜
に変更可能である。
以下のような効果が得られる。
る第1の搬送機構と熱処理部にアクセスしない第2の搬
送機構とが分離されているため、熱処理部にアクセスす
ることによって高温になった第1の搬送機構が第2の処
理部群にアクセスすることはない。このため、第2の処
理部群では非熱処理部における熱的安定性が確保され、
被処理基板の一連の処理を安定して行わせることができ
る。
処理基板の搬送効率が高く、装置全体としてのスループ
ットを向上させることができる。
の搬送機構との間での被処理基板の受渡しが非熱状態と
された受渡し部を介して行われるため、被処理基板の受
渡しの際に第1と第2の搬送機構が直接に接触してしま
うことが容易に防止される。したがって、そのような直
接の接触によって第2の搬送機構の温度が上昇してしま
うことはない。
性がさらに有効にかつ容易に確保される。
処理部を利用して構成されているため、その共通の処理
部の設置スペースと受渡し部の設置スペースとを別個に
用意する必要がなく、スペース的に有利であるともに、
共通の処理部と受渡し部との間で搬送機構が長距離を移
動する必要がなくなり、スループットの向上に寄与す
る。
部のほかに受渡し専用部も含んでいる場合、それらを積
層することによってスペース的に有利であるともに、そ
れら双方を利用して被処理基板の受渡しをする場合に並
進移動が不要となり、搬送機構が長距離を移動する必要
がなくなるため、スループットが向上する。
部群の一部または全部と積層されているため、第1の搬
送機構が第1の処理部群と受渡し部との間を移動するに
あたって垂直方向の移動のみで済む場合が増える。
る。
出入れ口が、第2の処理部群に向かう方向および受渡し
部に向かう方向のいずれとも異なる方向に向けて開口し
ているため、熱処理部からの熱気やパーティクルが第2
の処理部群に属する非熱処理部に直接に、または受渡し
部を介して流入することを防止できる。
アクセスしてその調整をする機会が多い薬液使用処理部
を含む第2の処理部群が外側に配置されていることによ
ってそれへのアクセスが容易であり、装置の維持管理が
効率的となる。
受渡し高さが、第2の処理部群における基板保持高さと
実質的に同一となっているため、この受渡し部と第2の
処理部群との間における第2の搬送機構の上下方向の動
作レンジが小さくて済み、スループットがさらに向上す
る。
方向の動作レンジが小さくて済むことに対応して、この
第2の搬送機構は下方に大きく伸びたガイドなどを必要
としないため、第2の搬送機構の下の空間を利用可能と
なり、この空間に薬液供給部を配置することによってス
ペースの利用効率が向上する。
1の処理部群の配列に沿って走行可能であるとともに第
2の搬送機構は第2の処理部群の配列に沿って走行可能
であるため、第2の処理部群について多数の搬送機構を
準備する必要がなく、第2の搬送機構の稼働率も向上す
る。また、第2の処理部群に属する処理部の追加などの
拡張性に優れる。
独立して走行可能な複数の搬送手段を含んで構成されて
いるため、それらが協調して搬送を行うことにより、ス
ループットが向上する。
第2の処理部群に対向した位置に固定的に配列された複
数の搬送手段によって構成されているため、それらが協
調して搬送を行うことによりスループットが向上すると
ともに、第2の搬送機構が水平方向に移動することがな
いために、パーティクルの発生が少なくなる。また、装
置の製作が容易となり、被処理基板の位置決め精度も向
上する。
る非熱処理部のそれぞれへのアクセスを第1と第2の搬
送機構のいずれで行うかについて、被処理基板の搬送の
1周期が最小の時間になるように定められているため、
装置のスループットが特に向上する。
群の外部に配置された基板載置台に第1と第2の搬送機
構のいずれもがアクセス可能であるために、基板載置台
にアクセスできる搬送機構の選択における制限がなく、
請求項13の装置として構成される最適の処理部受け持
ち配分が被処理基板のロットごとに異なるような場合に
おいても、それに応じて、基板載置台にアクセスさせる
搬送機構を選択することができる。したがって、装置の
汎用性が高い。
の間で基板を受け渡しする受渡し部を有しているので、
複数の搬送手段を効率的にかつ安全に運用することがで
きる。
立して駆動可能な第1および第2のハンドを有する搬送
手段によって構成されているので、搬送自由度が高く、
かつ被処理基板の入れ替えを高速で行い得る。
一の駆動源により同時に駆動され、平面視で相対する2
つの位置にある2つの基板を入れ替える第1および第2
のハンドを有する搬送手段によって構成されているの
で、第2の搬送機構を簡単な構成で安価に実現できる。
念を示す図である。
観斜視図である。
念的正面配置図である。
V−V線で見た断面図である。
す図である。
ある。
ある。
ある。
送機構の組合せを示す図である。
ー図である。
ー図である。
ー図である。
ける待機制御を示すフロー図である。
外観斜視図である。
る。
る。
ある。
外観斜視図である。
る。
概念的正面配置図である。
る。
ある。
外観斜視図である。
る。
る。
ある。
である。
る。
ある。
外観斜視図である。
る。
の一部を切欠した外観斜視図である。
る。
概念的正面配置図である。
る。
ある。
の概念的平面配置図である。
ある。
導体ウエハ処理装置; 110,110A 第1の処理部群; 110B 第1の処理部群本体; 120 第2の処理部群; 130H 高温ロボット(第1の搬送機構)の搬送路; 130C 低温ロボット(第2の搬送機構)の搬送路; 140,140A 受渡し部列; 141〜143 受渡し部; 115 ホットプレートの被処理基板出し入れ口; 145 受渡し部の被処理基板出し入れ口; TH,TH1,TH2 高温ロボット(第1の搬送機
構); TC,TC1〜TC3 低温ロボット(第2の搬送機
構); ID インデクサ; CP1〜CP4 クールプレート; HP1〜HP4 ホットプレート; EEW1,EEW2 エッジ露光部; IF1〜IF3 インターフェイス(受渡し専用部); IFA 内部インターフェイス(渡し部); IFB 外部インターフェイス(基板載置台); SC スピンコータ; SD1,SD2 スピンデベロッパ; 140、140A 受渡し部列; 141〜143 受渡し部;
Claims (17)
- 【請求項1】 熱処理部と非熱処理部とを有する複数の
処理部が設けられ、被処理基板を前記複数の処理部間で
順次に搬送しつつ前記複数の処理部によって前記被処理
基板に対する一連の処理を行わせる処理装置において、 前記被処理基板を前記複数の処理部間で搬送する搬送機
構が、 前記複数の処理部のうち前記熱処理部のすべてを含む第
1の処理部群にアクセスする第1の搬送機構と、 前記複数の処理部のうち前記熱処理部を含まない第2の
処理部群にアクセスする第2の搬送機構と、に分離され
ていることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 請求項1の基板処理装置において、 前記第1の搬送機構と前記第2の搬送機構との間での前
記被処理基板の受渡しが、非熱状態とされた受渡し部を
介して行われることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項3】 請求項2の基板処理装置において、 前記第1と第2の搬送機構のいずれからも共通にアクセ
スされ、かつ温度変化が許容される共通の非熱処理部
が、前記複数の処理部に含まれており、 前記受渡し部が前記共通の非熱処理部を含んで構成され
ていることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項4】 請求項3の基板処理装置において、 前記受渡し部が、 前記共通の非熱処理部と、 非熱状態とされた受渡し専用部とを含んで構成されてお
り、 前記共通の非熱処理部と前記受渡し専用部とは互いに積
層されていることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の基
板処理装置において、 前記受渡し部は、前記第1の処理部群の一部または全部
と積層されていることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項6】 請求項2ないし5のいずれかに記載の基
板処理装置において、 前記熱処理部における基板出入れ口は、前記第2の処理
部群に向かう方向および前記共通の非熱処理部に向かう
方向のいずれとも異なる方向に向けて開口していること
を特徴とする基板処理装置。 - 【請求項7】 請求項2ないし6のいずれかに記載の基
板処理装置において、 前記第1と第2の処理部群のうち前記第2の処理部群
が、薬液を使用して前記被処理基板の処理を行う薬液使
用処理部を含み、 前記基板処理装置の平面配列が、 前記第1の搬送機構、 前記第1の処理部群および前記受渡し部を含む部分、 前記第2の搬送機構、 前記第2の処理部群、の順に配列されたものとなってい
ることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項8】 請求項2ないし7のいずれかに記載の基
板処理装置において、 前記受渡し部における基板受渡し高さが、前記第2の処
理部群の基板保持高さと実質的に同一となっていること
を特徴とする基板処理装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の基板処理装置におい
て、 前記第2の搬送機構の下には、前記薬液使用処理部へと
前記薬液を供給または排出するための薬液部が配置され
ていることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
基板処理装置において、 前記第1の搬送機構は前記第1の処理部群の配列に沿っ
て走行可能であり、 前記第2の搬送機構は前記第2の処理部群の配列に沿っ
て走行可能であることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の基板処理装置にお
いて、 前記第1の搬送機構は、独立して走行可能な複数の搬送
手段を含んで構成されていることを特徴とする基板処理
装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
基板処理装置において、 前記第2の搬送機構は、 前記第2の処理部群に対向した位置に固定的に配列され
た複数の搬送手段によって構成されていることを特徴と
する基板処理装置。 - 【請求項13】 請求項1に記載の基板処理装置におい
て、 前記非熱処理部には、温度変化が許容される非熱処理部
が含まれており、 前記温度変化が許容される非熱処理部のそれぞれへのア
クセスを前記第1と第2の搬送機構のいずれで行うかに
ついては、 前記一連の処理のための前記被処理基板の搬送の1周期
が最小の時間になるように定められていることを特徴と
する基板処理装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の基板処理装置にお
いて、 前記被処理基板を一時的に載置する基板載置台が前記第
1と第2の処理部群の外部に配置され、 前記第1と第2の搬送機構のいずれもが、前記基板載置
台にアクセス可能な自由度を有していることを特徴とす
る基板処理装置。 - 【請求項15】 請求項11に記載の基板処理装置にお
いて、 前記複数の搬送手段相互の間で被処理基板を受け渡しす
る渡し部を有していることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項16】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
基板処理装置において、 前記第2の搬送機構は、 独立して駆動可能な第1および第2のハンドを有する搬
送手段によって構成されていることを特徴とする基板処
理装置。 - 【請求項17】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
基板処理装置において、 前記第2の搬送機構は、 単一の駆動源により同時に駆動され、平面視で相対する
2つの位置にある2つの被処理基板を入れ替える第1お
よび第2のハンドを有する搬送手段によって構成されて
いることを特徴とする基板処理装置。
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