JPH0882089A - 単位足場と単位足場の連結構造 - Google Patents

単位足場と単位足場の連結構造

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JPH0882089A
JPH0882089A JP21842794A JP21842794A JPH0882089A JP H0882089 A JPH0882089 A JP H0882089A JP 21842794 A JP21842794 A JP 21842794A JP 21842794 A JP21842794 A JP 21842794A JP H0882089 A JPH0882089 A JP H0882089A
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Japan
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scaffold
unit
main beam
scaffolds
connecting rods
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JP21842794A
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Yuichi Dojo
雄一 堂上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、組立式の足場であっても、固定式
のパネル足場であっても、単位足場を橋梁の主桁下面吊
下条で吊り下げた後、隣接する単位足場を連結して固定
し、長さ方向であっても、幅方向でも単位足場を自由に
連結して、足場を延ばしていくことができる単位足場と
単位足場の連結構造を提供しようとするものである。 【構成】 橋梁Bの主桁下面等に吊下条5で複数の単位
足場4を面一状態となるように吊り下げ、隣接するそれ
ぞれの単位足場4上面に連結杆32をそれぞれ配設固定
し、隣接する単位足場4に配設した連結杆32の先端部同
士が重複するように突き合わせ、この重ね合わせた先端
部同士を固定することにより連結したことを特徴とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高速道路等の橋
梁の主桁下面に、修理、塗装等の作業のために取り付け
る足場にあって、隣接して吊り下げた単位足場同士を連
結することができる単位足場と単位足場の連結構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の組み立て式の足場としては、橋梁
の主桁下面からチェーンで主梁となるパイプを離間して
並行配設して長さ方向に順次吊り下げ、パイプを用いた
主梁に対して横方向に横梁となるパイプを所定間隔ごと
に交差させてクランプ等の連結具で固定して足場全体の
枠組みを形成した後、パイプを用いた横梁上に足場板を
順に載置していくことにより全体を組み立てるものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の組み立
て式足場にあっては、足場の幅は一定であり、主梁の長
さ方向へ延ばしていくものである。このように、従来の
組み立て式足場では、特に足場を幅方向に延ばすことは
特に考慮されていないため、長さ方向にも、幅方向にも
自由に延ばしていくことが可能な足場が望まれていた。
【0004】そこで、本発明は、組立式の足場であって
も、固定式のパネル足場であっても、単位足場を橋梁の
主桁下面吊下条で吊り下げた後、隣接する単位足場を連
結して固定し、長さ方向であっても、幅方向でも単位足
場を自由に連結して、足場を延ばしていくことができる
単位足場と単位足場の連結構造を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、橋梁の主桁下面等に吊下条で複数の単位足場を面一
状態となるように吊り下げ、隣接するそれぞれの単位足
場上面に連結杆をそれぞれ配設固定し、隣接する単位足
場に配設した連結杆の先端部同士が重複するように突き
合わせ、この重ね合わせた先端部同士を固定することに
より連結したことを特徴とするものである。
【0006】また、上面に螺孔を設けた単位足場を用
い、橋梁の主桁下面等に吊下条で足場を延ばす方向に複
数の単位足場を面一状態になるように吊り下げ、隣接す
る単位足場上にそれぞれ連結杆を配設して、それぞれの
先端部が重複するように突き合わせ、単位足場上面に設
けた螺孔を利用して、クランプを取り付けて単位足場と
連結杆を固定するとともに、単位足場の上面に設けた螺
孔を利用して、隣接する連結杆同士を連結するクランプ
を取り付けて連結杆同士を固定することにより連結した
ことを特徴とするものであってもよい。
【0007】
【作用】以上の如く本発明に係る請求項1の単位足場と
単位足場の連結構造によれば、橋梁の主桁下面等に吊下
条で複数の単位足場を面一状態となるように吊り下げ、
隣接するそれぞれの単位足場上に連結杆をそれぞれ配設
固定し、隣接する単位足場に配設した連結杆の先端部同
士が重複するように突き合わせ、この重ね合わせた先端
部同士を固定することにより単位足場同士を連結するこ
とができる。
【0008】請求項2の単位足場と単位足場の連結構造
によれば、単位足場上面の螺孔を利用してアイボルト等
で橋梁の主桁下面等に吊下条を単位足場を用いて吊り下
げることができ、隣接する単位足場にそれぞれ連結杆を
並行配設して、それぞれの先端部が重複するように突き
合わせ、単位足場上面に設けた螺孔を利用して、クラン
プを取り付けて主梁と連結杆を固定するとともに、主梁
の表面に設けた螺孔を利用して、隣接する連結杆同士を
連結することにより、足場全体を連結固定することがで
きる。
【0009】
【実施例】本発明の詳細を更に図示した実施例により説
明する。図1は工事用組立式足場の使用状態を示す縦断
面図であり、図2乃至図4は工事用組立式足場の組立手
順を示す平面図であり、図5は工事用組立式足場の組み
立て状態を示す斜視図である。工事用組立式足場Aは、
例えば高速道路等の橋梁Bの主桁下面に、又はプラント
設備の修理、塗装等の作業のために取り付けるものであ
り、基本的には、図1及び図5に示すように左右対称な
一対の主梁1,1、横梁2、パネル部材3で単位足場4
を構成し、橋梁の主桁Bに単位足場4を組み立てながら
チェーン等の吊下条5で吊り下げていき、単位足場4を
順に連結していくものである。
【0010】主梁1は、図1及び図2に示すように、長
尺の角パイプを用いた梁部材6の側面に所定間隔毎に、
パイプを用いた横梁2を支持するために断面コ字形状の
受け部材7を溶着し、梁部材6の上面に、受け部材7と
同じ位置に、所定間隔毎に止め手段8を設けたものであ
る。
【0011】横梁2は、通常のパイプであり、従来の足
場で用いられていたパイプの再利用を考慮したものであ
るが、角パイプ等のさまざまな中空又は中実の杆体を用
いることが可能である。
【0012】受け部材7には、横梁2の軸心方向の移動
を規制する規制部材9を設けており、図示した規制部材
9は、図6に示すように、下方から受け部材底面7aに
ピンを溶接して凸部である嵌合突部10を立設し、横梁2
の端部に凹部である支持孔11を穿設したものである。受
け部材7は断面U字形状等の樋部材を用いることがで
き、或いは単なる板状の部材であってもよい。
【0013】更に、主梁1と主梁1を長さ方向に連結す
る連結手段12は、図6に示すように、連結短管13、連結
ボルト14及び固定ナット15、レベル調整ボルト16及び溶
接ナット17とで構成されている。
【0014】更に、受け部材7で支持した横梁2の上下
の動きを規制するためには、受け部材7の両側面から外
方に向けて突出させた係止突片18を利用して止めバンド
を巻回するのである。
【0015】連結短管13は、図6及び図7に示すよう
に、主梁1の開口端同士を突き合わせた状態で、隣接す
る主梁1,1内にまたがって位置する大きさを有し、角
パイプ19の上面19a中央を長さ方向に開口し、下面19b
の両端部に連結ボルト14を挿入させる挿通孔20を穿設し
たものである。
【0016】そして、この連結手段12により、図6及び
図7に示すように、主梁1の開口端同士を対面させ、連
結短管13を両主梁1,1の先端部内にまたがった状態で
位置させ、連結短管13の挿通孔20の位置に合わせて、主
梁1の上面及び下面に上孔21a及び下孔21bを穿設し
て、連結ボルト14の螺軸を上孔21a及び下孔21bに挿入
し、突出させた螺軸先端に固定ナット15を螺合させて固
定し、また主梁1先端部の上面に孔を穿設するとともに
溶接ナット17を溶接し、この溶接ナット17にレベル調整
ボルト16を螺合して螺軸を内部に位置させ、螺軸の先端
を連結短管13の下面19bに螺合力で押圧して、連結短管
13のがたつきを防止してレベル調整を可能としたもので
ある。
【0017】尚、連結手段12は、図8(a)の想像線に
て示すように、レベル調整ボルト16先端に押圧板22を固
着することにより、押圧面を大きくすることができ、レ
ベル調整をより効果的に行うことができる。或いは、固
定ナット15を主梁1に溶接したり、固定ナット15や溶接
ナット17を用いる代わりに、主梁1に直接螺孔を設けた
ものであってもよい。
【0018】また、上述した連結手段12では、連結ボル
ト14を主梁1に対して、上下に貫通させて固定している
が、主梁1の側面に貫通させて螺合固定してもよく、レ
ベル調整ボルト16にあっても、上述したものにあって
は、主梁1の上面から挿入して連結短管13の下面19bを
押圧しているが、主梁1の側面から挿入して連結短管13
の側面を押圧したものであってもよい。更に、付言する
ならば、上述した連結手段12では、主梁1、横梁2、パ
ネル部材3とよりなり、組立式の単位足場4の主梁1と
主梁1を連結させるものであるが、特に限定されるもの
でもなく、固定してブロック化させた単位足場の主梁同
士を長さ方向に連結することも可能である。
【0019】このように連結手段12を用いることによ
り、吊下条5で吊り下げた主梁1の端部と主梁1の端部
を対面させ、間に位置するように連結短管13を挿入し、
主梁1に対して連結ボルト14を上方から下方に挿入して
螺軸の先端部を突出させて固定ナット15で固定するとと
もに、上から操作してレベル調整ボルト16を回転させて
螺軸の先端を連結短管13の下面19bに螺合力で押圧して
レベル調整を行って連結することができるので、足場を
組み立てる途中において、主梁1と主梁1を長さ方向に
簡単に連結することができる。しかも、レベル調整ボル
ト16の螺軸の先端を連結短管13の下面19bに螺合力で押
圧して、連結短管13のがたつきを防止してレベル調整を
行うことができる。更に、連結ボルト14で連結するとと
もに、レベル調整ボルト16を締結することにより、素人
であっても簡単に且つ正確に連結することができ、しか
も、連結ボルト14及びレベル調整ボルト16を主梁1の上
から操作することとなるので、操作がより簡単となる。
【0020】次に、止め手段8は、支持ナット23と固定
リング24とで構成され、具体的には、図6及び図9に示
すように、上端に鍔部25を設けて軸心方向に螺孔26を設
けた支持ナット23を、主梁1の上面に穿設した係止孔27
に、挿入して鍔部25を係止させて、支持ナット23の鍔部
25を主梁1表面に溶接した後、図9のように上方に突出
するように湾曲させた円板の略中央に貫通孔28を有する
固定リング24を、該貫通孔28と支持ナット23の螺孔26と
を一致させて上から被せて端部を主梁1表面に溶接した
ものである。
【0021】尚、止め手段8は、上述した構造に限られ
ずに、例えば主梁1に直接螺孔を設けたり、又は主梁1
内面に、螺孔を有する支持板を溶接して螺孔を設けた後
に、該螺孔の上から固定リング24を被せ、主梁1表面と
固定リング24を溶接したものであってもよい。
【0022】このように止め手段8によれば、支持ナッ
ト23先端部を主梁1の係止孔27に挿入して鍔部25を係止
させ、鍔部25を主梁1表面に溶接した後、固定リング24
の端部を主梁1表面に溶接した構造であるので、強度的
には優れた構造となり、例えば支持ナット23の螺孔26に
アイボルトを螺合させて吊下条5で全体を吊り下げて足
場の重量がかかっても、十分に耐えうる構造とすること
ができる。
【0023】次に、工事用組立式足場Aの組み立てる手
順について説明する。まず、高速道路等の橋梁Bの主桁
下面に、基端をアイボルト等で固定したチェーン等の吊
下条5を適当な数だけ垂下させ、吊下条5先端に設けた
アイボルト29を、主梁1の上面に所定間隔に設けた止め
手段8の螺孔26に螺合させて、図2のように左右対称な
一対の主梁1を横梁2の長さだけ離間させて吊り下げる
ことができ、受け部材7に立設した規制部材9の嵌合突
部10を横梁2の支持孔11に挿入することにより、図3の
ように、所定間隔毎に受け部材7で横梁2を支持して枠
組みを組み立てることができ、図4に示すように、パネ
ル部材3の端部を、主梁1の端部に係止させた状態で載
置し、単位足場4を組み立てることができる。
【0024】更に、主梁1を橋梁Bの方向に延ばす場
合、作業者が組み立てて吊り下げた単位足場4の上にの
って、同様にして一対の主梁1,1を並行配設してチェ
ーン等の吊下条5で吊り下げ、図6及び図7に示すよう
に、主梁1の開口端同士を対面させ、連結短管13を両主
梁1,1の先端部内にまたがった状態で位置させ、連結
短管13の挿通孔20の位置に合わせて、主梁1の上孔21a
及び下孔21bを一致させ、連結ボルト14の螺軸を挿入し
て突出させた先端に固定ナット15を螺合させて固定し、
溶接ナット17にレベル調整ボルト16を螺合して螺軸を内
部に位置させ、螺軸の先端を連結短管13の下面19bに螺
合力で押圧して、連結短管13のがたつきを防止した状態
で主梁1と主梁1を長さ方向に連結することができ、同
様にして横梁2、パネル部材3を組み込むことにより、
単位足場4を延ばすことができる。
【0025】このように、組み立てた単位足場4上で作
業者が作業を行うことにより順に工事用組立式足場Aを
組み立てて延ばしていくことができ、また、作業場所に
よっては、工事用組立式足場Aを地上で組み立てた後、
クレーンで吊り下げることにより、同様にして組み立て
ていくことができ、更に付言するならば、まず主梁1の
みを順に連結させながら吊り下げて長さ方向に延ばし、
横梁2を順に組み込み、足場全体の枠組みを組み立てた
後、パネル部材3を順に敷設して固定することにより、
全体を組み立てることも可能である。
【0026】また、止め手段8は、通常吊下条5を吊り
下げるためのアイボルトを螺合して取り付けるために用
いるのであるが、クランプ等を用いて単位足場4を幅方
向に延ばすためにも用いることができる。
【0027】具体的には、図11に示すように、主梁1の
上面に等間隔に止め手段8を複数個設けることにより、
このうちの2個を利用して、クランプを介して幅方向に
配設した単位足場4を固定することができる。
【0028】例えば、図11のように両側面に受け部材7
を設けた主梁1を用い、単位足場4を連結手段12にて長
さ方向に延設し、同様にて複数列の単位足場4を並行配
設し、隣接する止め手段8の螺孔26に単クランプ30の螺
軸31を螺合させてそれぞれ単クランプ30を取り付け、図
12に示すように、それぞれの単クランプ30で連結杆32を
把持することにより、それぞれの単位足場4に幅方向に
連結杆32を配設して固定するとともに、隣接した連結杆
32,32の先端部同士が重なるように位置させ、更に、図
13に示すように、この隣接する連結杆32を、2つのパイ
プを把持できる自在クランプ33にて把持することによ
り、幅方向に配設した足場を固定することができる。こ
のように、連結杆32,32を用いて行う連結構造によれ
ば、止め手段8の螺孔26を設ける位置を変えることによ
って、単位足場4を長さ方向に連結する場合も応用で
き、隣接する単位足場4を連結して固定し、長さ方向で
あっても、幅方向でも単位足場4を自由に連結して、足
場を延ばしていくことができる。また、単位足場4は、
組み立て式のものであっても、固定式のものであっても
よい。
【0029】尚、上述した例では、単クランプ30と自在
クランプ33を用いているが、それぞれ針金等を用いて主
梁1及びパネル部材3に固定してもよく、また特に単ク
ランプ30を用いないで、自在クランプ33に螺軸を立設
し、直接止め手段8の螺孔26に取り付けるようにしたも
のであってもよい。
【0030】また、上述した例では、両側面に受け部材
7を設けた主梁1を用いているが、片面に受け部材7を
設けた主梁1を用いることも可能であり、更に片面に受
け部材7を設けた主梁1を用いた場合には、連結杆32を
用いる代わりに、対面するそれぞれの主梁1の側面に嵌
合可能な凹凸を設けることにより、連結を行うことも可
能である。
【0031】このように本実施例の工事用組立式足場A
によれば、例え素人であっても、簡単に且つ確実に足場
Aを橋梁Bの幅方向に延ばすことができる。しかも、組
み立てて吊り下げた単位足場4の上で、隣接した単位足
場4を順に組み立てることができるので、作業性及び安
全性に優れたものとなる。更に、連結ボルト14で連結す
るとともに、レベル調整ボルト16を締結することによ
り、素人であっても簡単に且つ正確に連結することがで
き、しかも、連結ボルト14及びレベル調整ボルト16を主
梁1の上から操作することとなるので、操作がより簡単
となる。
【0032】次に、横梁受け金具34について説明する。
上述した例では、主梁1に受け部材7及び止め手段8を
溶着しているが、横梁受け金具34は受け部材7及びフッ
ク部材36を有し、主梁1に対して着脱自在としたもので
ある。
【0033】第1実施例の横梁受け金具34は、図14に示
すように、梁部材6に係止可能な大きさのコの字形状の
係止部材35の両側壁35aから、規制部材9である嵌合突
部10を立設した受け部材7を外方に向けて延設し、係止
部材35の上面35bに吊下条を係止させるフック部材36を
立設し、更に係止部材35の下端を主梁1に外被可能なよ
うに下方にL字状に下片37を延設して角筒状とし、この
下片37を貫通して締結ボルト38、ナット39、Oリング40
で締め付けることにより、主梁1に対して着脱自在とし
たものである。
【0034】更に、第2実施例の横梁受け金具34は、図
15に示すように、丸パイプを梁部材6として、それに対
応させて係止部材35を円筒状としたものである。
【0035】第3実施例の横梁受け金具34は、図16に示
すように、基本的には第1実施例の横梁受け金具34と同
じ構造であるが、特に、係止部材35の上面35bにフック
部材36を立設しないで受け部材7,7のみを設けたもの
である。
【0036】第4実施例の横梁受け金具34は、図17に示
すように、梁部材6に係止可能な大きさのコの字形状の
係止部材35の両側壁35aから、規制部材9である嵌合突
部10を立設した受け部材7を外方に向けて延設したもの
であり、単に梁部材6に係止させることにより、着脱自
在としたものである。また、かかる横梁受け金具34を応
用させて、係止部材35の両側壁35a下端を下方に延設し
て下片37を形成し、この下片37に通孔を穿設し、締結ボ
ルトとナットで梁部材6に対して固定することも可能で
ある。この構造によれば、梁部材6の端部から挿入して
取り付ける必要がなく、梁部材6のどこにでも、上から
落としこんで、締結ボルトとナットで固定することによ
り、ワンタッチで取り付けることができる。
【0037】第5実施例の横梁受け金具34は、図18に示
すように、梁部材6を内部に挿入可能な大きさの角筒状
の係止部材35の両側壁35a,35aから規制部材9である
嵌合突部10を立設した受け部材7を外方に向けて延設し
たものである。しかも、横梁受け金具34は、係止部材35
の高さを梁部材6の高さより大きく設定して、上部に空
間35cを形成し、吊下条5を挿入して係止することによ
り、吊り下げるようにしたものである。
【0038】次に、フック金具39について説明する。フ
ック金具39は、図19に示すように、主梁1に止め手段8
を溶着する代わりに、梁部材6に係止可能な大きさのコ
の字形状の係止部材35の上面35bに吊下条を係止させる
フック部材36を立設し、更に係止部材35の下端を主梁1
に外被可能なように下方にL字状に下片37を延設して角
筒状とし、この下片37を貫通して締結ボルト38、ナット
39、Oリング40で締め付けることにより、主梁1に対し
て着脱自在としたものである。
【0039】最後に、他の実施例の止め手段8について
説明する。止め手段8は、図20及び図21に示すように、
主梁1の上面及び下面に通孔40を穿設し、略中央に孔を
有する補強リング41を該通孔40に被せて全周溶接しして
補強するとともに、主梁1の下面に位置する補強リング
41に支持ナット23を点溶接したものである。そして、使
用する場合には、図20に示すように、主梁1の上面の補
強リング41の孔から、螺軸を長く設定したアイボルト29
の先端を挿入し、支持ナット23に螺合させて取り付け、
吊下条5で主梁1全体を吊り下げることができる。こう
することにより、単に主梁1の上面に支持ナット23を溶
接する場合に比べて、支持ナット23により主梁1の下面
から支持することとなり、支持ナット23が剥がれる方向
に力が加わらないので、強度的に優れた構造とすること
ができる。また、上述した構造にすることにより、強度
的に優れたものとなるので、支持ナット23を補強リング
41に固着するのに単に点溶接で済むこととなり、その結
果、アイボルト29との螺合等により傷んだ支持ナット23
の交換が可能となるのである。
【0040】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1の単位足場
と単位足場の連結構造によれば、橋梁の主桁下面等に吊
下条で複数の単位足場を面一状態となるように吊り下
げ、隣接するそれぞれの単位足場上に連結杆をそれぞれ
配設固定し、隣接する単位足場に配設した連結杆の先端
部同士が重複するように突き合わせ、この重ね合わせた
先端部同士を固定することにより単位足場同士を連結す
ることができるので、単位足場を長さ又は幅方向に自由
に連結することができる。更に、単位足場上面に連結杆
を配設して固定することとなるので、組み立てた単位足
場上で作業を行いながら、単位足場を端から順に吊り下
げるとともに、順に連結固定していくことができる。し
かも、隣接する単位足場に配設した連結杆の先端部同士
が重複するように突き合わせ、この重ね合わせた先端部
同士を固定するので、隣接する単位足場同士を強固に固
定することができる。
【0041】請求項2の単位足場と単位足場の連結構造
によれば、単位足場上面の螺孔を利用して、吊下条で単
位足場全体を吊り下げ、隣接する単位足場上にそれぞれ
連結杆を並行配設して、それぞれの先端部が重複するよ
うに突き合わせ、単位足場上面に設けた螺孔を利用し
て、クランプを取り付けて主梁と連結杆を固定するとと
もに、単位足場上面に設けた螺孔を利用して、隣接する
連結杆同士を連結することができるので、クランプを用
いて容易に且つワンタッチで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 工事用組立式足場の使用状態を示す縦断面図
【図2】 工事用組立式足場の組立手順を示す平面図
【図3】 工事用組立式足場の組立手順を示す平面図
【図4】 工事用組立式足場の組立手順を示す平面図
【図5】 工事用組立式足場の組み立て状態を示す斜視
【図6】 同じく連結手段及び止め手段を示す分解斜視
【図7】 同じく連結手段及び止め手段を示す縦断面図
【図8】(a)図7におけるA−A端面図 (b)図7におけるB−B端面図
【図9】 止め手段を示す主梁の縦断面図
【図10】 工事用組立式足場の幅方向の連結状態を示す
概略説明平面図
【図11】 他の主梁の要部を示す斜視図
【図12】 単クランプの使用状態を示す側断面図
【図13】 自在クランプの使用状態を示す側断面図
【図14】 第1実施例の横梁受け金具の使用状態を示す
分解斜視図
【図15】 第2実施例の横梁受け金具の使用状態を示す
縦断面図
【図16】 第3実施例の横梁受け金具の使用状態を示す
分解斜視図
【図17】 第4実施例の横梁受け金具の使用状態を示す
斜視図
【図18】 第5実施例の横梁受け金具の使用状態を示す
斜視図
【図19】 フック金具の使用状態を示す分解斜視図
【図20】 他の止め手段を示す主梁の縦断面図
【図21】 他の止め手段を示す主梁の要部を平面図
【符号の説明】
A 工事用組立式足場 B 橋梁 1 主梁 2 横梁 3 パネル部材 4 単位足場 5 吊下条 6 梁部材 7 受け部材 8 止め手段 9 規制部材 10 嵌合突部 11 支持孔 12 連結手段 13 連結短管 14 連結ボルト 15 固定ナット 16 レベル調整
ボルト 17 溶接ナット 18 係止突片 19 角パイプ 20 挿通孔 21 孔 22 押圧板 23 支持ナット 24 固定リング 25 鍔部 26 螺孔 27 係止孔 28 貫通孔 29 アイボルト 30 単クランプ 31 螺軸 32 連結杆 33 自在クランプ 34 横梁受け金
具 35 係止部材 36 フック部材 37 ナット 38 Oリング 39 フック金具 40 通孔 41 補強リング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋梁の主桁下面等に吊下条で複数の単位
    足場を面一状態となるように吊り下げ、隣接するそれぞ
    れの単位足場上面に連結杆をそれぞれ配設して固定し、
    隣接する単位足場に配設した連結杆の先端部同士が重複
    するように突き合わせ、この重ね合わせた先端部同士を
    固定することにより連結したことを特徴とする単位足場
    と単位足場の連結構造。
  2. 【請求項2】 上面に螺孔を設けた単位足場を用い、橋
    梁の主桁下面等に吊下条で足場を延ばす方向に複数の単
    位足場を面一状態になるように吊り下げ、隣接する単位
    足場上にそれぞれ連結杆を配設して、それぞれの先端部
    が重複するように突き合わせ、単位足場上面に設けた螺
    孔を利用して、クランプを取り付けて単位足場と連結杆
    を固定するとともに、単位足場の上面に設けた螺孔を利
    用して、隣接する連結杆同士を連結するクランプを取り
    付けて連結杆同士を固定することにより連結したことを
    特徴とする単位足場と単位足場の連結構造。
JP21842794A 1994-09-13 1994-09-13 単位足場と単位足場の連結構造 Pending JPH0882089A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014201872A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 株式会社国元商会 足場吊り金具
JP2021075871A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 株式会社福田組 吊足場用枠部材に用いられるパイプ連結機構
JP2023181900A (ja) * 2022-06-13 2023-12-25 大 小野 吊り足場装置及び吊り足場装置の組立方法

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