JPH0881616A - 自己粘着性エラストマーシート - Google Patents

自己粘着性エラストマーシート

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JPH0881616A
JPH0881616A JP24328294A JP24328294A JPH0881616A JP H0881616 A JPH0881616 A JP H0881616A JP 24328294 A JP24328294 A JP 24328294A JP 24328294 A JP24328294 A JP 24328294A JP H0881616 A JPH0881616 A JP H0881616A
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喜弘 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス、セラミック、金属、プラスチック、
木などの平滑な表面に対して、粘着剤や粘着剤を使用せ
ずに容易に貼着することができると共に、容易に引き剥
すことができる自己粘着性エラストマーシートを提供す
る。 【構成】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体100
重量部に対して、水添ジエン系ブロック共重合体または
オレフィン系重合体10〜100重量部を配合した重合
体組成物よりなる自己粘着性エラストマーシート、ある
いはエポキシ化ジエン系ブロック共重合体100重量部
に対して、スチレン系重合体、ポリエステル系重合体、
ポリカプロラクトン重合体、塩化ビニル系重合体、ポリ
カーボネート、及びポリアミドの少なくとも1種を5〜
30重量部配合した重合体組成物よりなる自己粘着性エ
ラストマーシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス、セラミック、
金属(合金を含む)、プラスチック、木などの平滑な表
面に対して、粘着剤や粘着剤を使用せずに容易に貼着す
ることができると共に、容易に引き剥すことができる自
己粘着性エラストマーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】道路標識や住所表示、バス停留所や駅構
内などの各種の標識、デパートやオフィスビルなどの各
種の標識あるいは表示、その他種々の標識や表示が、生
活環境の随所に使用されている。従来このような標識や
表示(以下、シールと記す)は、紙、金属板(シー
ト)、プラスチック板(シート)などを媒体として使用
し、この媒体上に印刷、手書き、刻印などにより文字、
数値、記号などが記されて、上記のような所定の箇所
に、接着剤や粘着剤などの化学的な手段、あるいは釘、
ビス、針金などの機械的手段により取り付けられるのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な各種のシールのうちのいくつかは、しばしば表記の変
更を要するものである。この場合、従前のシールを取り
外し、新しいシールに取り替えるが、従前のシールが化
学的な手段により取り付けられていれば、シールの取り
外し後に残留する接着剤や粘着剤を除去するための困難
な作業を余儀なくされ、機械的な手段により取り付けら
れていれば、この取り付け手段を取り外すための困難な
作業を余儀なくされる。
【0004】さらには、従来のシールとしては、紙、金
属箔、プラスチックシートが使用され、片面には粘着剤
を使用して貼着されていたが、粘着剤の劣化による剥が
れが生じたり、シールを取り外すときに剥がれにくく、
途中でシールが破れて残ったり、また取り外したあとに
粘着剤が残ったりしてしまうものであった。また、再度
同じシールを貼着使用とすると、粘着剤面にほこりがつ
いて貼着できない場合が多いという問題点があった。ま
た、特開平6ー136186号公報では、水添ジエン系
ブロック共重合体とオレフィン系重合体からなる自己粘
着性エラストマーについて報告されているが、粘着性に
不満が残る。
【0005】本発明は、これら従来の粘着性シールの有
する問題点を克服するためになされたものあり、貼着が
容易で、剥がしたあとの粘着剤の残りの問題がなく、再
使用の場合も容易に貼着できる自己粘着性エラストマー
シートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によれ
ば、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体100重量部
に対して、水添ジエン系ブロック共重合体10〜100
重量部を配合した重合体組成物よりなる自己粘着性エラ
ストマーシートが提供される。また本発明によれば、エ
ポキシ化ジエン系ブロック共重合体100重量部に対し
て、オレフィン系重合体10〜100重量部を配合した
重合体組成物よりなる自己粘着性エラストマーシートが
提供される。さらに本発明によれば、エポキシ化ジエン
系ブロック共重合体100重量部に対して、スチレン系
重合体、ポリエステル系重合体、ポリカプロラクトン重
合体、塩化ビニル系重合体、ポリカーボネート、及びポ
リアミドの少なくとも1種を5〜30重量部配合した重
合体組成物よりなる自己粘着性エラストマーシートが提
供される。以下、本発明を詳しく説明する。
【0007】本発明で使用するエポキシ化ジエン系ブロ
ック共重合体としては、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチ
レン−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−SB
Rブロック共重合体、スチレン−SBR−スチレンブロ
ック共重合体などのジエン系ブロック共重合体をエポキ
シ化した共重合体であり、エポキシ化剤によりジエン系
ブロック共重合体中の共役ジエン由来の二重結合の5%
以上、50%以下がエポキシ化されたものが好ましく、
特にジエン系ブロック共重合体の共役ジエン由来の二重
結合の10%以上、40%以下がエポキシ化されたもの
が更に好ましい。また、エポキシ化ジエン系ブロック共
重合体としては、部分的に水添したジエン系ブロック共
重合体をエポキシ化したものでもよい。部分水添ジエン
系ブロック共重合体の水添率は0〜80%のものが好ま
しく、特に好ましくは0〜60%のものである。
【0008】前記エポキシ化剤としては、過酢酸、過ギ
酸、過安息香酸、トリフルオロ過酢酸等を用いることが
できる。
【0009】本発明で使用する水添ジエン系ブロック共
重合体としては、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン
−イソプレン−スチレン共重合体、スチレン−SBR−
ブロック共重合体、スチレン−SBR−スチレンブロッ
ク共重合体を各々水添した共重合体であり、水添により
ブロック共重合体中の共役ジエン部分の二重結合の60
%以上100%以下が飽和されたものが好ましく、特に
ブロック共重合体中の共役ジエン部分の二重結合の80
%以上100%以下が飽和されたものがさらに好まし
い。
【0010】本発明で使用するオレフィン系重合体とし
ては、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン、エチレンとその他のα−オレフィンと
の共重合体;ポリプロピレン、プロピレンとその他のα
−オレフィンとの共重合体;ポリブテン、ポリ−4−メ
チルペンテン−1などのポリオレフィン類、またはオリ
ゴマー類;エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ブチルゴム、ブタジエンゴム、プロピレン−ブテン共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
これらの重合体は、それぞれ単独で含有されてもよく、
または2種以上が含有されていてもよい。
【0011】本発明で使用するスチレン系重合体として
は、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−α−メチルスチレン
共重合体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート−
スチレン−α−メチルスチレン共重合体、ABS樹脂、
AS樹脂、MABS樹脂,MBS樹脂、AAS樹脂,A
ES樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン−
α−メチルスチレン共重合体、アクリロニトリル−メチ
ルメタクリレート−ブタジエン−スチレン−α−メチル
スチレン共重合体、スチレン−マレイミド共重合体など
が挙げられる。これらは、それぞれ単独で含有されても
よく、または2種以上が含有されてもよい。
【0012】本発明で使用するポリエステル系重合体と
しては、一般に飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコール
とのポリ縮合で得られる熱可塑性樹脂であり、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキサン−1,4−ジメ
チロールテレフタレート、ポリネオペンチルテレフタレ
ートなどが挙げられる。
【0013】本発明に使用されるポリカプロラクトン重
合体としては、カプロラクトンの開環重合体である。
【0014】また、本発明で使用する塩化ビニル系重合
体としては、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルと他
のモノマーとの共重合体のほか、塩化ビニル樹脂と他の
樹脂とのブレンド物も使用できる。塩化ビニルと共重合
させるモノマーとしては、酢酸ビニル、エチレン、プロ
ピレン、マレイン酸エステル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル等のメタクリル酸エステル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル等の
アクリル酸エステル、高級ビニルエーテルなどが挙げら
れる。
【0015】本発明におけるポリカーボネートは、
(1)酸受容体及び分子量調整剤の存在下で2価フェノ
ールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応、
または(2)2価フェノールとジフェニルカーボネート
のようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応によ
って製造することができる。ここで使用しうる2価フェ
ノールはビスフェノール類が好ましく、特に2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノー
ルA)が好ましい。また、ビスフェノールAの一部また
は全部を他の2価フェノールで置換してもよい。ビスフ
ェノールA以外の2価フェノールとしては、例えばハイ
ドロキノン、4,4′−ジヒドロキシジフェニル、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
キシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エーテルなど、およびビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンのようなハロゲン化ビスフェノール類を挙げることが
できる。これらの2価フェノールのホモポリマーまた
は、2種以上を用いたコポリマーあるいはこれらの混合
物であってもよい。
【0016】本発明で用いられるポリアミドとは、6ナ
イロン、46ナイロン、66ナイロン、610ナイロ
ン、11ナイロン、12ナイロンなどの脂肪族ポリアミ
ド、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族成分を含
む芳香族ポリアミド、例えば、ヘキサメチレンテレフタ
ルアミド、テトラメチレンイソフタルアミド、ヘキサメ
チレンイソフタルアミドなど、およびこれらを主たる構
成成分とする共重合体ポリアミド、混合ポリアミドを示
す。
【0017】本発明の自己粘着性エラストマーシート
は、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体100重量部
に対して、水添ジエン系ブロック共重合体、またはオレ
フィン系重合体の場合には、それらの配合量が10〜1
00重量部、好ましくは10〜60重量部である。配合
量が10重量部より少なくなると、得られる自己粘着性
エラストマーシートの粘着性が強くなりすぎてシート素
材としては不適であり、配合量が100重量部を超える
と自己粘着性に劣り好ましくない。
【0018】さらに、スチレン系重合体、ポリエステル
系重合体、ポリカプロラクトン重合体、塩化ビニル系重
合体、ポリカーボネート、及びポリアミドの少なくとも
1種の配合量は、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体
100重量部に対して5〜30重量部、好ましくは5〜
20重量部である。配合量が5重量部より少なくなる
と、得られる自己粘着性エラストマーシートの粘着性が
強くなりすぎ、配合量が30重量部を超えると自己粘着
性に劣り好ましくない。
【0019】本発明における自己粘着性とは、接着剤や
粘着剤を使用することなく、被着体に容易に貼着でき、
かつ、一旦貼着したものは強固に被着体に密着してお
り、風によっても、他の物体で擦られるなどしても容易
には剥離しないが、端部から指等で捲り剥せば容易に剥
離する性質をいう。貼着する際、特に、水などで濡らし
て被着体の粘着面との間に介在する空気を排除すれば一
層良好な密着性が得られる。
【0020】本発明の自己粘着性エラストマーシートの
少なくとも片面にコロナ放電処理することもできる。自
己粘着性エラストマーシートの印刷面にコロナ放電処理
を施すと、印刷インクの乗りが良くなり印刷適正に優れ
るばかりでなく、印刷インクと自己粘着性エラストマー
シートとの密着性が良くなり、印刷インクの剥離などの
問題も極めて少なくなるものである。一方、自己粘着性
エラストマーシートの、被着体への貼着面にコロナ放電
処理を施すと、被着体への自己粘着性が向上し、被着体
に密着し、外力によって一層剥がれにくくなるものであ
る。
【0021】本発明の自己粘着性エラストマーシートを
生成する重合体組成物には、必要に応じて、滑剤、酸化
防止剤、帯電防止剤、光安定化剤、着色剤、充填剤、粘
着付与剤などを添加することができる。ただし、滑剤に
ついては、粘着性付与の面からは、できるだけ添加量は
少なくすることが好ましく、最も好ましいのは滑剤を添
加しないことである。
【0022】粘着付与剤として具体的には、グリセリン
エステルロジン、ペンタエリスリットエステルロジンな
どのロジン、および変性ロジンの誘導体、テルペンフェ
ノールなどのフェノール樹脂が挙げられる。上記の粘着
付与剤は単独または2種以上を併用して使用することが
できる。
【0023】酸化防止剤としては、フェノール系、チオ
ジプロピオン酸エステル系、脂肪族サルファイト系等の
酸化防止剤を1種または2種以上を用いることができ
る。
【0024】光安定化剤としては、ハイドロキノン、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、およ
び1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サンなどのヒンダードフェノール系安定化剤が例示され
る。
【0025】本発明の自己粘着性エラストマーシート
は、エポキシ化ジエン系ブロック共重合体と水添ジエン
系ブロック共重合体との組成物、オレフィン系重合体と
の組成物、スチレン系重合体、ポリエステル系重合体、
ポリカプロラクトン重合体、塩化ビニル系重合体、ポリ
カーボネート及びポリアミドの少なくとも一種を配合し
た重合体組成物に、必要に応じて、上記した各種の添加
剤を適当量配合した配合物を、押出成形、インフレーシ
ョン成形、カレンダー成形などの成形手段でシート化し
て製造できる。自己粘着性エラストマーシートの厚みは
0.05〜1.0mm、好ましくは0.1〜0.5mm
である。
【0026】本発明の重合体組成物よりなる自己粘着性
エラストマーシートとしては、少なくとも被着体に貼着
する側に前記組成物層が存在すればよく、他のプラスチ
ックシート(フィルム)と前記組成物層とが積層されて
いるものも本発明の自己粘着性エラストマーシートから
除外されるものではない。
【0027】上記のようにして形成される自己粘着性エ
ラストマーシートは、一方の面に印刷を施し、非印刷面
には剥離性を有する離型シートを貼着してラベルや広告
シート、その他各種の分野で使用される。
【0028】自己粘着性エラストマーシートへの印刷
は、油性インク、水性インク、アルコール性インク、紫
外線硬化型インクなどの一般の印刷インクが使用でき、
印刷方法としても通常使用されている印刷方法が使用で
き、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、
スクリーン印刷法、グラビア印刷法などが使用でき、使
用する印刷インク、及び印刷方法は何ら制限を受けるも
のではない。
【0029】自己粘着性エラストマーシートの非印刷面
に貼着する離型シートとしては、離型シートに貼着され
ている自己粘着性エラストマーシートを容易に剥離でき
るものであれば、どのようなものでも使用でき、ポリエ
チレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステ
ルフィルム、シリコン処理もしくはテフロン処理した離
型紙などが挙げられる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を掲げ、さらに本発明を具体的
に説明する。なお、本発明の自己粘着性エラストマーシ
ートの原料となる各種重合体などを、参考例で示す。
【0031】(参考例1:エポキシ化ジエン系ブロック
重合体A)スチレン−ブタジエン−スチレンブロック重
合体(商品名:TR2000,日本合成ゴム(株)製)
を過酢酸を用いてエポキシ化した(エポキシ当量52
0)。
【0032】(参考例2:エポキシ化ジエン系ブロック
重合体B)部分水添スチレン−ブタジエンブロック重合
体(商品名:タフテックTP094,旭化成(株)製)
を過酢酸を用いてエポキシ化した(エポキシ当量35
0)。
【0033】(参考例3:エポキシ化ジエン系ブロック
重合体C)スチレン−イソプレン−スチレンブロク重合
体(商品名:ハイブラーVS−3,(株)クラレ製)を
過酢酸を用いてエポキシ化した(エポキシ当量53
5)。
【0034】(参考例4:水添ジエン系ブロック重合体
「SEBS」)水添スチレン−ブタジエンブロック重合
体(商品名:タフテックH1041,旭化成(株)
製)。
【0035】(参考例5:ポリエチレン「PE」)VL
DPE Z522(宇部興産(株)製)
【0036】(参考例6:ポリプロピレン「PP」)ノ
レン D501(住友化学工業(株)製)
【0037】(参考例7:ポリエステル「PBT」)ジ
ュラネックス 400FP(ポリプラスチックス(株)
製)
【0038】(参考例8:ポリカプロラクトン「PC
L」)プラクセル H7(ダイセル化学工業(株)製)
【0039】(参考例9:スチレン系樹脂「PS」)ス
タイロン 683(旭化成(株)製)
【0040】(参考例10:ポリカーボネート「P
C」)パンライト L1225(帝人化成(株)製)
【0041】(参考例11:塩化ビニル系樹脂「PV
C」)Geon 103EP(三菱化成ビニル(株)
製)
【0042】(参考例12:ポリアミド「PA」)ウベ
ナイロン6(宇部興産(株)製)
【0043】(実施例1−12、比較例1−6)エポキ
シ化ジエン系ブロック重合体100重量部に対し、表−
1に示す各種の重合体を表−1に示す配合量で配合し
た。ついで配合物を押出機で溶融混練し、Tダイから厚
み0.3mmで押し出し、該シート状樹脂を離型紙上に
受け、シール材を作成した。このシール材を、表面平滑
なガラス板表面に剥離紙を剥しながら自己粘着性エラス
トマーシートを貼り付け、自己粘着性とシール貼りの作
業性、及び剥離試験をおこなった。表−1にそれらの結
果を示す。なお、自己粘着性、シール貼り作業性、印刷
適正、及び剥離試験は次のように評価した。
【0044】〔自己粘着性〕自己粘着性エラストマーシ
ートを表面平滑なガラス板に貼り付け、表面側を手で擦
ったときの剥離状況により次の基準により判定した。 ○:全く剥離も浮きもなく、シートはガラス板に密着し
ていた。 ×:簡単に剥離し、シートはガラス板から脱落した。
【0045】〔シール貼り作業性〕剥離紙を剥しながら
ガラス板に貼り付けたときの、作業のスムース性、シー
トのしわ入り(空気の巻き込みによるしわ入り)および
その修正し易さを次の基準により判定した。 ○:しわ入りもなく、スムースに貼り付けでき、仕上が
りも良好。また、修正も容易にできる。 ×:しわ入りが激しく、修正が困難。または貼り付けら
れない。
【0046】〔剥離試験〕基材に得られたシートを室温
で10秒、2kg/cm2で圧着させ、200mm/m
inの引張速度で180゜剥離試験、せん断剥離試験を
行った。
【0047】〔印刷適正〕自己粘着エラストマーシート
を作製し、印刷インクとして水性インクを使用し、印刷
適正を評価した。 ○:インクの乗りが良い。 ×:インクの乗りが悪い。
【0048】
【表1】
【0049】(実施例13〜15,比較例7)実施例1
と同様に自己粘着エラストマーのシール材を作製し、ガ
ラスの代わりに各種基材について評価を行った.表−2
に結果を示した。表−1、表−2からも明らかなよう
に、被着体との密着性(自己粘着性)に優れ、しかも被
着体への貼り付け作業性に優れるのは本発明の実施例だ
けである。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明の自己粘着性エラストマーシート
は、被着体との密着性(自己粘着性)に優れる。また被
着体への貼り付け作業も容易でしかもしわ入りなどを発
生させず貼着することができる。さらに印刷適性にも優
れ、広告用のシール材やその他の標識や表示体として繰
り返し使用する用途に適したものであり、デスクマッ
ト、ブックエンドおよびテーブルクロスなどの滑り止
め、ガラスの化粧用シート、置き敷きカーペットの裏打
ち、ヘルメット等へのマーク、および昜剥離性化粧材用
シートなどとして有効に使用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体1
    00重量部に対して、水添ジエン系ブロック共重合体1
    0〜100重量部を配合した重合体組成物よりなる自己
    粘着性エラストマーシート。
  2. 【請求項2】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体1
    00重量部に対して、オレフィン系重合体10〜100
    重量部を配合した重合体組成物よりなる自己粘着性エラ
    ストマーシート。
  3. 【請求項3】 エポキシ化ジエン系ブロック共重合体1
    00重量部に対して、スチレン系重合体、ポリエステル
    系重合体、ポリカプロラクトン重合体、塩化ビニル系重
    合体、ポリカーボネート、及びポリアミドの少なくとも
    1種を5〜30重量部配合した重合体組成物よりなる自
    己粘着性エラストマーシート。
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