JP3106227B2 - 自己粘着性エラストマーシート - Google Patents

自己粘着性エラストマーシート

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JP3106227B2
JP3106227B2 JP04311011A JP31101192A JP3106227B2 JP 3106227 B2 JP3106227 B2 JP 3106227B2 JP 04311011 A JP04311011 A JP 04311011A JP 31101192 A JP31101192 A JP 31101192A JP 3106227 B2 JP3106227 B2 JP 3106227B2
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Achilles Corp
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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス、セラミック、
金属(合金を含む)、プラスチック、木などの平滑な表
面に対して、接着剤や粘着剤を使用せずに容易に貼着す
ることができるとともに、容易に引き剥がすことができ
る自己粘着性エラストマーシーとに関する。
【0002】
【従来の技術】道路標識や住所表示、バス停留所や駅構
内などの各種の標識、デパートやオフィスビルなどの各
種の標識あるいは表示、その他種々の標識や表示が、生
活環境の随所に使用されている。従来このような標識や
表示(以下、「シール」と記す)は、紙、金属板(シー
ト)、プラスチック板(シート)などを媒体として使用
し、この媒体上に印刷、手書き、刻印などにより文字、
数値、記号などが記されて、上記のような所定の箇所
に、接着剤や粘着剤などの科学的な手段、あるいは釘、
ビス、針金などの機械約手段により取りつけられるのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な各種のシールのうちの幾つかは、しばしば表記の変更
を要するものである。この場合、従前のシールを取外
し、新しいシールに取り替えるが、従前のシールが科学
的な手段により取り付けられていれば、シールの取り外
し後に残留する接着剤や粘着剤を除去するための困難な
作業を余儀無くされ、機械的な手段により取り付けられ
ていれば、この取り付け手段を取り外すための困難な作
業を余儀無くされる。
【0004】さらには、従来のシールとしては、紙、金
属箔、プラスチックシートが使用され、片面には粘着剤
を使用して粘着されていたが、粘着剤の劣化による剥が
れが生じたり、シールを取り外すときに剥がれにくく、
途中でシールが破れて残ったり、また取り外したあとに
粘着剤が残ったりしてしまうものであった。また、再度
同じシールを貼着使用とすると、粘着剤面にほこりがつ
いて貼着できない場合が多いという問題点があった。
【0005】本発明は、これら従来の粘着性化粧シール
の有する問題点を克服するためになされたものであり、
貼着が容易で、剥がしたあとの粘着剤の残りの間題がな
く、再使用の場合も容易に粘着できる自己粘着性エラス
トマーシートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の自己粘
着性エラストマーシートは、水添ジエン系ランダム共重
合体100重量部に対して、オレフィン系重合体を10
〜100重量部配合した樹脂組成物よりなるものであ
る。オレフイン系重合体の配合量が、水添ジエン系ラン
ダム共重合体100重量部に対して、10重量部より少
なくなると、得られる自己粘着性エラストマーシートの
粘着性が強くなりすぎてシール素材としては不適であ
り、また、オレフイン系重合体の配合量が100重量部
を越えると自己粘着性に劣り好ましくない。オレフイン
系重合体の配合量は、水添ジエン系ランダム共重合体1
00重量部に対して30〜80重量部が好ましい。
【0007】本発明で使用する水添ジエン系ランダム
重合体としては、スチレン−ブタジエンランダム共重合
体、スチレン−SBRランダム共重合体を水添した共重
合体である。
【0008】本発明で使用するオレフイン系重合体とし
ては、ポリエチレン重合体、ポリプロピレン重合体、ポ
リブタジエン重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エ
チレン−メチルメタクリレート共重合体等が挙げられ
る。
【0009】本発明における自己粘着性とは、接着剤や
粘着剤を使用することなく、被着体に容易に貼着でき、
かつ、一旦貼着したものは強固に被着体に密着してお
り、風によっても、他の物体で擦られる等しても容易に
は剥離しないが、端部から指等で捲くり剥がせば容易に
剥離する性質をいう。特に、水等で濡らして被着体の貼
着面との間に介在する空気を排除すれば一層良好な密着
性が得られる。
【0010】自己粘着性エラストマーシートの少なくと
も片面にコロナ放電処理することもできる。自己粘着性
エラストマーシートの印刷面にコロナ放電処理を施す
と、印刷インクの乗りが良くなり印刷適性に優れるばか
りでなく、印刷インクと自己粘着性エラストマーシート
との密着性が良くなり、印刷インクの剥離などの問題も
きわめて少なくなるものである。一方、自己粘着性エラ
ストマーシートの、被着体への貼着面にコロナ放電処理
を施すと、意外にも被着体への自己粘着性が向上し、被
着体に密着し、より外力により剥がれにくくなるもので
ある。
【0011】自己粘着性エラストマーシートの印刷面
は、印刷適正をよくするために、コロナ放電処理や火焔
処理により、濡れ指数を35dyn/cm以上とするこ
とが好ましい。特に、濡れ指数は37dyn/cm以上
にするのがより好ましい。
【0012】本発明の自己粘着性エラストマーシートに
は、必要に応じて、オレフイン系重合体に一般的に使用
されている添加剤、例えば、滑剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、光安定剤、着色剤、充填剤、粘着付与剤などを添
加することができる。ただし、滑剤については、粘着性
付与の面からは、できるだけ添加量は少なくすることが
好ましく、最も好ましいのは滑剤を添加しないことであ
る。
【0013】粘着付与剤として具体的には、グリセリン
エステルロジン、ペンタエリスリットエステルロジン等
のロジンおよび変性ロジンの誘導体、テルペンフェノー
ル等のテルペン変性体、アルキルフェノールおよび変性
フェノール等のフェノール樹脂等が挙げられる。上記の
粘着付与剤は単独または2種以上を併用して使用するこ
とができる。
【0014】本発明の自己粘着性エラストマーシート
は、水添ジエン系ランダム共重合体100重量部に対し
てオレフイン系重合体10〜100重量部を配合した樹
脂組成物に、必要に応じて、上記した各種の添加剤を適
当量配合した配合物を、押出成型、インフレーション成
型、カレンダー成型などの成型手段でシート化して製造
できるが、滑剤の添加を必要としない点で押出成型が好
ましい。自己粘着性エラストマーシートの厚みは0.0
5〜1.0mm、好ましくは0.1〜0.5mmであ
る。
【0015】自己粘着性エラストマーシートは、少なく
とも被着体に貼着する側に存在すればよく、多層シート
にして貼着面と反対面には自己粘着性エラストマーシー
トに限らず、他のプラスチックシート(フィルム)が積
層されているものも本発明から除外されるものではな
い。
【0016】上記のようにして形成される自己粘着性エ
ラストマーシートは、一方の面に印刷を施し、非印刷面
には剥離性を有する離型シートを貼着してラベルや広告
シート、その他各種の分野で使用される。
【0017】自己粘着エラストマーシートへの印刷は通
常オレフイン系樹脂シートの印刷に使用されている油性
インク、水性インク、アルコール性インク、紫外線硬化
型インク等の一般の印刷インクが使用でき、印刷方法と
しても通常使用されている印刷方法が使用でき、フレキ
ソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア印刷法等が使用でき、使用する印刷イ
シク及び印刷方法は何ら制限を受けるものではない。
【0018】自己粘着性エラストマーシートの非印刷面
に貼着する離型シートとしては、離型シートに貼着され
ている自己粘着性エラストマーシートを容易に剥離でき
るものであれば、どのようなものでも使用できポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステル
フィルム、シリコン処理もしくはテフロン処理した離型
紙などが挙げられる。
【0019】
【実施例】実施例1〜5、比較例1、2 水添スチレン−ブタジエンランダム共重合体(日本合成
ゴム社製,ダイナロン1320P:商品名)100重量
部に対し、表1に示す量のオレフイン系樹脂を配合し、
それぞれ押出機にて厚み0.3mmの自己粘着性エラス
トマーシートを製造し、これをポリエチレンフィルムを
ラミネートした剥離紙に貼着してシール材を作った。こ
のシール材を表面平滑なガラス板表面に剥離紙を剥がし
ながら自己粘着性エラストマーシートを貼り付け、自己
粘着性とシール貼りの作業性を確認した。結果は表1に
示す。
【0020】
【表1】
【0021】自己粘着性およびシール貼り作業性は次の
ように評価した。 〔自己粘着性〕 自己粘着性エラストマーシートを表面平滑なガラス板に
貼りつけ、表面側を手で擦ったときの剥離状況により次
の基準により判定した。 ○……全く剥離も浮きもなく、シートはガラス板に密着
していた。 △……部分的な浮き、シートの移動が見られた。 ×……簡単に剥離し、シートはガラス板から脱落した。
(シール材として不適。) 〔シール貼り作業性〕 剥離紙を剥がしながらガラス板に貼り付けたときの、作
業のスムース性、シートの皺入り(空気の巻き込みによ
る皺入り)およびその修正し易さを次の基準により判定
した。 ○……皺入りもなく、スムースに貼り付けでき、仕上が
りも良好。 △……皺入りが若干見られるが、修正が容易。 ×……皺入りが激しく、修正が困難。又は貼りつけられ
ない。
【0022】表1からも明らかなように、被着体との密
着性(自己粘着性)に優れ、しかも被着体への貼り付け
作業性に優れるのは本発明の実施例だけである。オレフ
イン系重合体の配合量が10重量部未満の比較例1は、
粘着力が強すぎて貼り付け作業時に空気巻き込みによる
皺が入りやすく、これを修正するのに手間がかかり、シ
ール材としては好ましいものではなかった。また、オレ
フイン系重合体の配合量が10重量部を越える比較例2
は、粘着力が極めて弱く、離型紙を剥離しながら被着体
に貼り着けることが難しく、被着体に貼り着けることが
できても、外力により擦られると簡単に剥離してしま
い、シール材としては不適のものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明の自己粘着性エラストマーシート
は、水添ジエン系ランダム共重合体100重量部に対し
て、オレフイン系重合体10〜100重量部を配合して
なるものであるので、被着体との密着性(自己粘着性)
に優れるとともに、被着体への貼り付け作業も容易で、
しかも皺入り等を発生させず貼着することができるもの
であり、広告用のシール材やその他の標識や表示体とし
て繰り返し使用する用途に適したものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水添ジエン系ランダム共重合体100重
    量部に対して、オレフィン系重合体を10〜100重量
    部配合した樹脂組成物よりなる自己粘着性エラストマー
    シート。
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