JPH1086265A - 両面粘着積層物 - Google Patents

両面粘着積層物

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JPH1086265A
JPH1086265A JP25007296A JP25007296A JPH1086265A JP H1086265 A JPH1086265 A JP H1086265A JP 25007296 A JP25007296 A JP 25007296A JP 25007296 A JP25007296 A JP 25007296A JP H1086265 A JPH1086265 A JP H1086265A
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double
pressure
adhesive
adhesive layer
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JP25007296A
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Seiichi Aoki
木 誠 一 青
Akihiko Takano
野 明 彦 高
Kikuko Shirahama
浜 紀久子 白
Shunsaku Node
手 俊 作 野
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AAKI KK
Lintec Corp
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AAKI KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、土中に廃棄しても、自然環境を破壊
することなく、土中の生態系を乱すことがないような両
面粘着積層物を提供することを目的としている。また、
本発明は、特に袋口を開閉自在に封止することができる
両面粘着積層物を提供することをも目的としている。 【解決手段】本発明に係る両面粘着積層物は、生分解性
基材の片面に強粘着剤層、他の片面に弱粘着剤層が形成
されてなることを特徴としている。また、本発明におい
ては、前記弱粘着剤層表面の一部に非粘着部を形成して
おくことが好ましい。さらに、生分解性基材は、生分解
性ポリマーから形成されていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は両面粘着積層物に関し、さ
らに詳しくは、土中に埋めて廃棄処理した際に微生物に
よって分解され、自然環境に悪影響を与えないような両
面粘着積層物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来より基材の両面に粘着剤層が
形成されてなる両面粘着テープは、たとえば袋口の開閉
部分に適用されるなどの、多方面の用途に使用されてい
る(たとえば実開平7−6148号公報)。
【0003】ところで、上記のような両面粘着テープの
基材として、従来主としてプラスチック基材が用いられ
てきた。このような従来の両面粘着テープは、使用後
に、ほとんどの場合、被着体とともに、焼却されたり、
あるいは土中に廃棄されるなどして処理されている。
【0004】しかしながら、これらの処理には次のよう
な問題点がある。 (1)焼却する際の問題点 ポリエチレン、ポリプロピレン等を基材とする両面粘着
テープを焼却する際、エネルギーを要する。また、基材
を焼却する際に発生する二酸化炭素により地球の温暖化
が進行する恐れがある。特に基材が塩化ビニルである場
合、シートを焼却すると塩化水素ガスが発生し、酸性雨
の原因となる。
【0005】(2)土中に廃棄する際の問題点 近年、使用後の両面粘着テープを被着体とともに、土中
に埋めて廃棄処理する場合が激増しており、これに伴い
廃棄処理用地の確保が困難になっている。また、土中に
投棄されたポリエチレン、ポリプロピレン等の基材が、
長期間にわたって残留するため、自然環境を破壊した
り、あるいは土中の生態系を破壊したりする恐れがあ
る。
【0006】ところで、両面粘着テープは、袋口を開閉
自在に封止するために用いられることがある。このよう
な用途においては、基材の両面に形成されている粘着剤
層の粘着力が同一であると、テープが口蓋および袋本体
に同一の粘着力で貼着されているため、開閉時に不便を
きたすことがある。すなわち、粘着力が同一であると、
テープが口蓋に転着したり、あるいは袋本体に転着する
などして一定せず、またテープの積層界面で剥離するこ
ともあるためである。
【0007】このような不都合を解消するため、両面粘
着テープにおいて、一方の粘着剤を強粘着とし、他方を
弱粘着としたものも上市されてはいるが、このような従
来の両面粘着テープにおいては、基材として前述したよ
うなプラスチック類が用いられており、廃棄処理にとも
なう環境汚染問題あった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴な
う問題点を解決しようとするものであり、土中に廃棄し
ても、自然環境を破壊することなく、土中の生態系を乱
すことがないような両面粘着積層物を提供することを目
的としている。また、本発明は、特に袋口を開閉自在に
封止することができる両面粘着積層物を提供することを
も目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る両面粘着積層物は、生分解
性基材の片面に強粘着剤層、他の片面に弱粘着剤層が形
成されてなることを特徴としている。
【0010】また、本発明においては、前記弱粘着剤層
表面の一部に非粘着部を形成しておくことが好ましい。
また、生分解性基材は、生分解性ポリマーから形成され
てなることが好ましい。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る両面粘着積層
物10について、図面を参照しながらさらに具体的に説
明する。
【0012】図1に示すように、本発明に係る両面粘着
積層物10は、生分解性基材1と、その片面に形成され
た強粘着剤層2と、基材1の他面に形成された弱粘着剤
層3とからなる。また、必要に応じて前記弱粘着剤層3
の一部に非粘着部4を形成しておいてもよい(図2参
照)。
【0013】生分解性基材1 生分解性基材1は、自然環境下で微生物や酵素によって
分解されうる紙や生分解性ポリマーから形成されてい
る。貼着、剥離を繰り返す開閉用途などには、強度の点
で生分解ポリマーからなる基材が好ましい。本発明にお
いては、特に制限されることなく種々の生分解性ポリマ
ーを用いることができる。このような生分解性ポリマー
の具体例を以下に示す。
【0014】a)3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ
吉草酸との直鎖状ポリエステル(商品名 バイオポー
ル、モンサント社製) b)グルコースを発酵して得られた乳酸を重合すること
により製造される乳酸系生分解性ポリマー c)澱粉、多糖類、キチンなどの天然高分子から製造さ
れる生分解性ポリマー〔たとえば商品名 プルラン(林
原研究所社製)など〕 d)ε−カプロラクトンの開環重合によって得られる生
分解性ポリカプロラクトン e)ポリビニルアルコールあるいはこの変性物である生
分解性ポリマー(商品名 バイテックス、米国エアプロ
ダクツ アンド ケミカルズ社製) f)ポリエーテル、ポリアクリル酸、エチレン・一酸化
炭素共重合体、脂肪族ポリエステル・ポリアミド共重合
体、脂肪族ポリエステル・ポリオレフィン共重合体、脂
肪族ポリエステル・芳香族ポリエステル共重合体、脂肪
族ポリエステル・ポリエーテル共重合体などの生分解性
ポリマー g)ポリ乳酸、ポリ酪酸、ポリグリコリッドあるいはこ
れらの誘導体などの生分解性ポリマー h)澱粉と変性ポリビニルアルコールなどとのポリマー
アロイ(商品名 マタビー、米国ノバモント社製)な
ど。
【0015】i)澱粉とポリエチレンとのポリマーアロ
イ(商品名 ポリグレードII、アンパセット社製;商品
名 ポリクリーン、米国アーカー ダニエル ミッドラ
ンド社製) j)シラン澱粉とポリエチレンとの組成物(商品名 エ
コスター、セントローレンススターチ社製) k)ポリカプロラクトンとポリエチレンのポリマーアロ
イ(商品名 バイオミクロン、JSP社製;商品名 ト
ーン、米国ユニオンカーバイド社製) l)ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネ
ートアジペート等の脂肪族ポリエステル(商品名 ビオ
ノーレ、昭和高分子(株)社製) このような生分解性基材1を土中に廃棄すると、土中の
微生物によって二酸化炭素と水などに分解される。
【0016】上記の生分解性基材1の厚さは、通常、5
〜200μmであり、好ましくは10〜100μmであ
る。このような生分解性基材1は、上記のような生分解
性ポリマー、例えば、澱粉と変性ポリビニルアルコール
との混合物をインフレーション法またはTダイキャスト
法でフィルム加工し、次いで必要に応じて延伸加工を行
ない、所望の膜厚に調整することで得られる。
【0017】なお、基材1には、必要に応じて、紫外線
吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤等の他
の添加剤が配合されても差し支えない。また、基材1の
片面もしくは両面に、表示用の印刷層や、各種コート層
を設けてもよい。
【0018】粘着剤層2、3 上記生分解性基材1の片面には強粘着剤層2が、他の片
面には弱粘着剤層3が形成されている。このような粘着
剤層2、3を形成しうる粘着剤としては、シリコーン
系、アクリル系、ウレタン系、天然ゴム系等の粘着剤が
挙げられる。
【0019】シリコーン系粘着剤としては、高重合度ポ
リオルガノシロキサンからなるゴム成分と、[(CH3)3
SiO1/2]単位と[SiO2]単位の共重合体であるレ
ジン成分とから構成されるものが挙げられる。
【0020】アクリル系粘着剤としては、メタクリル酸
アルキルエステルおよび/または炭素数2〜14のアク
リル酸アルキルエステルとエチレン性不飽和カルボン酸
とのアクリル系共重合体が挙げられる。
【0021】天然ゴム系粘着剤としては、ロジンおよび
その誘導体(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、
ロジンエステルなど)、テルペンおよびその誘導体(α
-ピネン樹脂、β-ピネン樹脂、ジペンテン樹脂およびこ
れらの水添物)から選ばれた1種または2種以上の粘着
付与性樹脂と天然ゴムとの混合物からなる粘着剤が挙げ
られる。このうち、天然ゴムは、固形であってもラテッ
クス状であってもよい。なお、粘着剤中では、天然ゴム
100重量部に対し、1〜150重量部の粘着付与性樹
脂が配合されていればよい。
【0022】これらのうち、生分解性を有する天然ゴム
系粘着剤が好ましい。このような生分解性を示す粘着剤
を用いると、自然環境への悪影響等をさらに低減でき
る。
【0023】この粘着剤層2および3における粘着剤の
付着量は、それぞれ、好ましくは5〜100g/m2
あり、さらに好ましくは10〜50g/m2 である。強
粘着剤層2の膜厚は、好ましくは5〜50μm、特に好
ましくは10〜30μmである。また弱粘着剤層3の膜
厚は、好ましくは5〜50μm、特に好ましくは8〜3
0μmである。
【0024】強粘着剤層2と弱粘着剤層3との違いは、
その粘着力の強弱にある。したがって、上記例示したよ
うな各種粘着剤の粘着力を考慮することにより、強粘着
剤層2および弱粘着剤層3を構成する各粘着剤を適宜に
選択することができる。なお、本発明においては、強粘
着剤としてはアクリル系強粘着剤、天然ゴム系強粘着剤
等が好ましく、弱粘着剤としてはアクリル系弱粘着剤、
天然ゴム系弱粘着剤等が好ましい。
【0025】また、強粘着剤層2と弱粘着剤層3とを同
一の粘着剤で構成し、該粘着剤の塗布面積により粘着力
の強弱を付与することもできる。たとえば、粘着剤を全
面に塗布することで強粘着剤層2を形成し、同一の粘着
剤を部分塗布することで弱粘着剤層3を形成することも
できる。
【0026】このような強粘着剤層2の粘着力は、好ま
しくは500〜3000g/25mmであり、さら好ましく
は1000〜2500g/25mmである。一方、弱粘着剤
層3の粘着力は、好ましくは50〜1500g/25mmで
あり、さら好ましくは200〜1200g/25mmであ
る。また、強粘着剤層2と弱粘着剤層3との粘着力の比
(強粘着剤層/弱粘着剤層)は、好ましくは1.5/1
〜8/1であり、さらに好ましくは2/1〜6/1であ
る。
【0027】このような粘着剤層2および3は、基材1
のそれぞれの面に、例えば、上記のような粘着剤が溶解
された溶液を塗布し、50〜160℃の温度で乾燥する
などの方法によって得られる。
【0028】上記のような粘着剤塗布液の溶媒として
は、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、水などが
用いられる。非粘着部4 本発明においては、図2に示したように、上記弱粘着剤
層3の一部に非粘着部4を形成しておくことが好まし
い。このような非粘着部4を形成しておくと、弱粘着剤
層3の一部が、後述する離型シート6と直接接触するこ
とがなくなるため、離型シート6の剥離が容易になると
ともに、被着体に貼付後の再剥離操作がスムースに行え
るようになる。このため、たとえば本発明の両面粘着積
層物を袋の開閉部分に使用した場合であっても、口蓋の
繰り返し開閉が容易であるため、口蓋および袋口が破れ
たり、貼着部分が強い剥離によって部分的に伸びたり、
膨張したりして変形するのを防止できる。
【0029】このような非粘着部4は、弱粘着剤層3の
表面の一部に樹脂液を印刷することで形成することがで
きるし、また弱粘着剤を基材1表面に部分塗布し、粘着
剤層が形成されていない部分を設けることで、結果的
に、粘着力を有しない非粘着部4を形成することもでき
る。
【0030】特に、本発明においては、弱粘着剤層3の
表面の一部に即乾性の樹脂液を印刷して非粘着部4を形
成することが好ましい。このような即乾性樹脂液として
は、たとえばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリスチレン樹脂等の各種硬化型樹脂や、
紫外線硬化型インク、酸化重合硬化型インク、各種塗料
等が用いられる。またこの樹脂液には、着色剤(顔料、
染料)を添加しておくことが好ましい。着色剤を添加し
ておくことで、非粘着部4の認識が容易になるととも
に、情報表示機能(開封方向、宣伝広告等)をも発現さ
せることができる。樹脂液を用いて非粘着部4を形成す
る場合、非粘着部4の膜厚は、好ましくは1〜30μ
m、特に好ましくは3〜10μmである。
【0031】このような非粘着部4は、弱粘着剤層3表
面の端部に形成されてなることが特に好ましい。両面粘着積層物10 本発明に係る両面粘着積層物10は、上述したように、
生分解性基材1の片面に強粘着剤層2、他の片面に弱粘
着剤層3、および必要に応じ、弱粘着剤層3の一部に形
成されてなる非粘着部4から構成されている。
【0032】このような両面粘着積層物10において
は、その使用前に、強粘着剤層2および弱粘着剤層3を
保護するために、その表面に離型シート5、6を貼付し
ておくことが好ましい(図3、4参照)。
【0033】このような離型シートとしては、従来公知
の種々のものが用いられうるが、本発明においては、廃
棄物処理の観点から、生分解性の基材からなる離型シー
トを用いることが好ましい。離型シートに用いられる生
分解性基材としては、前述した基材1と同様の生分解性
ポリマーの他、紙基材を用いることができる。本発明に
おいては特に紙基材を用いることが好ましい。
【0034】離型シートは、上記のような基材表面を離
型剤で処理することにより得られる。剥離剤としては、
シェラック、天然ワックス等の天然化合物、パラフィ
ン、高級脂肪石鹸、シリコーン等の合成剥離剤が挙げら
れる。
【0035】これらは、1種単独または2種以上を組み
合わせて用いてもよい。これら剥離剤のうち、本発明に
おいては、特に生分解性を示す剥離剤を用いるのが好ま
しい。生分解性剥離剤としては、たとえば、天然化合物
からなる剥離剤、ポリビニルアルコール系合成剥離剤等
が挙げられる。
【0036】この剥離剤層の厚さは、通常、0.01〜
1μmであり、好ましくは0.05〜0.5μmであ
る。このような剥離剤層は、上記のような剥離剤をロー
ルコーターなどによって基材表面に塗布することにより
形成される。
【0037】また、本発明においては、強粘着剤層2側
の離型シート5を長尺テープ状として、その離型処理面
上に、両面粘着積層物10をそれぞれ独立するように保
持しておくことが好ましい。
【0038】弱粘着剤層3側の離型シート6は、図3に
示すように、弱粘着剤層3と同一の形状であってもよ
い。この場合、矢印Aの部分に型押しを行い、離型シー
ト6の非粘着部4側を若干浮かすようにすることで離型
シート6の剥離が一層容易に成る。また図4に示すよう
に、離型シート6は、弱粘着剤層3から突出した部分を
有するような形状であってもよい。
【0039】図3のような構成とすることで、作成が容
易になるとともに、ラベリング適性が良好であるため、
特に機械を用いて両面粘着積層物を被着体に貼付する際
のエラーを低減することができる。
【0040】また、図4のような構成では、離型シート
6の認識およびその剥離が容易になるという利点があ
る。これは、特に最終的な封止作業を人手による場合の
作業効率の向上に役立つ。
【0041】使用方法 次に本発明に係る両面粘着積層物10の使用方法を、図
4に示す構成の両面粘着積層物を、袋20の開閉部分に
適用した場合を例にとって説明する(図5、6、7参
照)。
【0042】まず、両面粘着積層物10を、剥離シート
5から剥離し、これを強粘着剤層2を介して口蓋21に
貼付する(図5参照)。図5の断面図を図6に示す。こ
の際、非粘着部4が、口蓋21の外方に位置するように
貼付することが好ましい。次いで所望の物品を袋に収容
した後、弱粘着剤層3上の離型シート6を剥離し、口蓋
21を折り曲げ、口蓋21と袋本体22とをあわせる。
この結果、弱粘着剤層3が袋本体22に貼着され、袋口
を封止することができる(図7参照)。また、再度袋口
を開ける場合には、非粘着部4が、「つまみ」の役割を
果たすため、開閉が自在に行えるとともに、両面粘着積
層物10が、常に口蓋21側に貼着された状態で開封す
ることができ、両面粘着積層物が袋本体に転着すること
もなくなる。
【0043】以上、本発明の両面粘着積層物を袋口の封
止に用いる場合について説明したが、本発明の両面粘着
積層物は、従来より両面粘着テープが用いられてきた様
々な用途に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明の両面粘着積層物は、主に生分解
性物質より形成されているため、使用後に土中に廃棄し
ても、自然環境を破壊したり、土中の生態系を大きく乱
したりすることがない。また、本発明の両面粘着積層物
は、特定の構造を有しているため、特に袋口を開閉自在
に封止するために好適に用いることができる。
【0045】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0046】なお、以下の実施例および比較例におい
て、粘着力および分解率は以下の方法で評価した。粘着力 以下の実施例または比較例で得られた両面粘着積層物を
幅25mmに裁断し、強粘着剤層が接するようにしてス
テンレス板(SUS304:日本テストパネル工業
(株)社製)に接着し、次いで(23℃65%RH中、
剥離速度300mm/分、剥離角度180°)で積層物
をステンレス板面から剥離させ、この時の剥離力から強
粘着剤層の粘着力を評価した。
【0047】弱粘着剤層についても上記と同様にして粘
着力を評価した。生分解率 以下の実施例または比較例で得られた両面粘着積層物を
100mm×100mmの大きさに切断し、得られた試
料を深さ10cmの土中に埋め、所定期間放置した後に
堀り出し、次式で両面粘着積層物の分解率を評価した。
【0048】
【数1】
【0049】
【実施例1】厚さ20μmの生分解性基材(ポリ乳酸フ
ィルム)の表裏の片面にそれぞれ、以下の配合の強粘着
剤および弱粘着剤を塗布し、乾燥して、それぞれ30μ
m厚の粘着剤層を形成し、それぞれの粘着剤層表面に離
型シートを仮着し両面粘着積層物を作製した。弱粘着剤
層上の離型シートを一時的に剥がし、弱粘着剤層上の一
端に紫外線硬化型インクを塗布印刷し、厚さ5μmの非
粘着部を形成し、離型シートを戻した後、図3に示すよ
うな形状に打抜き、本発明の両面粘着積層物を得た。
【0050】得られた積層物を、図5〜図7に示すよう
に、ポリビニルアルコールフィルム製の開閉部分を有す
る袋の口蓋に貼付し、使用したところ非粘着部がつまみ
易く、開閉が容易であった。
【0051】また粘着力および生分解率を表1に示す。 強粘着剤…天然ゴムラテックス100重量部とテルペン
樹脂エマルジョン100重量部から成る天然ゴム系粘着
剤。
【0052】弱粘着剤…天然ゴムラテックス100重量
部とテルペン樹脂エマルジョン50重量部から成る天然
ゴム系粘着剤。
【0053】
【比較例1】厚さ20μmの、生分解性でないポリプロ
ピレンフィルムの表裏の片面にそれぞれ実施例1で用い
た粘着剤を用い、両面粘着積層物を作製した。結果を表
1に示す。
【0054】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る両面粘着積層物の概略
断面図である。
【図2】 図2は、本発明に係る両面粘着積層物の概略
断面図である。
【図3】 図3は、本発明に係る両面粘着積層物の概略
断面図である。
【図4】 図4は、本発明に係る両面粘着積層物の概略
断面図である。
【図5】 図5は、本発明に係る両面粘着積層物を袋口
の封止に適用した状態を示す。
【図6】 図6は、図5における概略断面図である。
【図7】 図7は、封止後の状態を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…生分解性基材; 2…強粘着剤層; 3…弱粘着剤
層; 4…非粘着部 5…離型シート; 6…離型シート;10…両面粘着
積層物 20…袋; 21…口蓋; 22…袋本
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白 浜 紀久子 栃木県宇都宮市富士見が丘2−15−22 (72)発明者 野 手 俊 作 埼玉県戸田市本町5−2−20−1103

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性基材の片面に強粘着剤層、他の
    片面に弱粘着剤層が形成されてなることを特徴とする両
    面粘着積層物。
  2. 【請求項2】 前記弱粘着剤層の一部に非粘着部を形成
    してなることを特徴とする請求項1に記載の両面粘着積
    層物。
  3. 【請求項3】 前記生分解性基材が、生分解性ポリマー
    からなることを特徴とする請求項1または2に記載の両
    面粘着積層物。
JP25007296A 1996-09-20 1996-09-20 両面粘着積層物 Pending JPH1086265A (ja)

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