JP2008266404A - ラベル形成用粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止し得る、シート状基材面と粘着剤層との密着性が良好なラベル形成用粘着シートを提供する。
【解決手段】生分解性シート状基材の少なくとも片面に、粘着剤層が設けられてなる粘着シートであって、前記粘着剤層を構成する粘着剤が、(A)天然ゴム類と、その100質量部に対し、(B)液状イソプレンゴム20〜300質量部及び(C)粘着付与剤20〜300質量部を含むことを特徴とするラベル形成用粘着シートである。
【選択図】なし

Description

本発明はラベル形成用粘着シートに関する。さらに詳しくは、本発明は、特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止し得る、シート状基材面と粘着剤層との密着性が良好なラベル形成用粘着シートに関するものである。
各種物品に表示、宣伝などのために粘着ラベルが幅広く使用されている。粘着ラベルは粘着シートから形成されるものであり、粘着シートは通常印刷等が設けられるシート状基材、粘着剤層及び粘着剤層を保護する剥離シートにより構成されている。
シート状基材には、紙、プラスチックフィルム、金属箔等の種々のものが用いられているが、粘着シートを燃焼させて廃棄する場合、シート状基材がプラスチックフィルムであると有毒ガスが発生したり、金属箔では高温が必要であるなど総合的に環境汚染を引き起こす場合がある。また、シート状基材がプラスチックフィルムの場合、土中投棄などで廃棄すると、フィルムが分解しないことから生態系を破壊するなど環境破壊を起こすおそれがある。
そこで近年では、シート状基材として用いるプラスチックフィルムに生分解性物質から成るフィルム(生分解性フィルム)を用い、廃棄後は微生物によって自然に分解される粘着シートが盛んに開発されている。生分解性フィルムの中で、粘着性や強度の点でポリ乳酸フィルムをシート状基材として用いたものが多い。
また、粘着シートの粘着剤層を形成する粘着剤として、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤が汎用されている。中でもゴム系粘着剤は、優れた粘着性を有すると共に比較的安価であること等から古くから重宝されている(例えば、特許文献1参照)。
シート状基材として生分解性フィルムを用い、その一方の面にゴム系粘着剤層が形成された粘着シートが生分解性が良好なものとして用いられているが、一般的にシート状基材と粘着剤層との密着性が悪い。このため、この構成の粘着シートをラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施した場合、打ち抜かれたラベル端部の粘着剤が隣接するカス部の粘着剤に再粘着することがあり、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時において、ラベルがカス部に追随して剥離シートから剥がれる、いわゆるラベルの共上がりが発生し問題となっている。
これを解決するために、生分解性を有する基体フィルムと、前記基体フィルム上に形成された粘着層とを有する粘着テープであって、前記基体フィルム表面は、柔軟性を有する摩擦手段によって摩擦処理がされ、前記基体フィルム表面が配向された後、該摩擦処理された表面に前記粘着層が形成されたことを特徴とする粘着テープが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
この技術は、生分解性を有する基体フィルム表面を、物理的な方法によって処理し、粘着層と基体フィルムとの密着性を向上させる技術であって、粘着剤の組成により、該密着性を向上させるものではない。
特開平7−126590号公報 特許第3713400号公報
本発明は、このような事情のもとで、特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止し得る、シート状基材面と粘着剤層との密着性が良好なラベル形成用粘着シートを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、生分解性シート状基材の少なくとも片面に、特定の組成を有する天然ゴム系粘着剤から構成される粘着剤層が設けられてなる粘着シートが、その目的に適合し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]生分解性シート状基材の少なくとも片面に、粘着剤層が設けられてなる粘着シートであって、前記粘着剤層を構成する粘着剤が、(A)天然ゴム類と、その100質量部に対し、(B)液状イソプレンゴム20〜300質量部及び(C)粘着付与剤20〜300質量部を含むことを特徴とするラベル形成用粘着シート、
[2]粘着剤層を構成する粘着剤が架橋されてなる上記[1]項に記載のラベル形成用粘着シート、
[3]粘着剤層を構成する粘着剤において、(B)成分である液状イソプレンゴムが、架橋性官能基を有し、さらに、(D)成分として架橋剤を含む上記[2]項に記載のラベル形成用粘着シート、
[4](D)成分である架橋剤の含有量が、(A)成分である天然ゴム類100質量部に対し、0.01〜10質量部である上記[3]項に記載のラベル形成用粘着シート、及び
[5]生分解性シート状基材がポリ乳酸50質量%以上を含むフィルムである上記[1]〜[4]項のいずれかに記載のラベル形成用粘着シート、
を提供するものである。
本発明によれば、特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止し得る、シート状基材面と粘着剤層との密着性が良好なラベル形成用粘着シートを提供することができる。
本発明のラベル形成用粘着シート(以下、単に粘着シートと称することがある。)は、生分解性シート状基材の少なくとも片面に、(A)天然ゴム類、(B)液状イソプレンゴム及び(C)粘着付与剤を含む粘着剤から構成された粘着剤層を有する粘着シートである。
[生分解性シート状基材]
本発明の粘着シートにおける生分解性シート状基材に用いられる材料としては、生分解性を有すると共に、製膜性が良好で、ラベルを形成した場合に、ラベルとしての機械特性や耐久性などを満たすものであればよく、特に制限されず、生物由来の材料であってもよく、石油由来の材料であってもよい。このような生分解性材料として、例えば脂肪族ポリエステル、微生物産生ポリエステル、芳香族−脂肪族ポリエステル、脂肪族ポリエステルカーボネート、脂肪族ポリエステルアミド、脂肪族ポリエステルエーテル、ポリアミノ酸、ポリビニルアルコール、デンプン、セルロースおよび酢酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、キチン、キトサン、マンナン等の多糖類などが挙げられる。中でも、機械特性、耐久性、製膜性などの観点から脂肪族ポリエステル及びその誘導体、セルロース及びその誘導体、ポリビニルアルコール、キトサン等が好ましく、これらの中では脂肪族ポリエステル及びその誘導体がより好ましい。脂肪族ポリエステル及びその誘導体としては、ポリ乳酸系、ポリカプロラクトン系、ポリブチレンサクシネート系などが実用化されている。
特にポリ乳酸は、トウモロコシなどの植物を発酵して得られる乳酸を原料として製造され、そして微生物によって水と二酸化炭素に分解され、再び植物の育成を助けるという連鎖性を有することから、バイオリサイクル型として、本発明においては、好適に用いられる。
前記ポリ乳酸は、原料の乳酸として、L形、D形、ラセミ形のいずれを用いてもよく、また、化学合成法及び発酵法のいずれの方法で得られたものも用いることができるが、バイオリサイクルの観点から、トウモロコシなどの澱粉を乳酸発酵させて得られたものを用いることが好ましい。
本発明で用いることのできるポリ乳酸は、前記乳酸を原料とし、(1)環化反応によって得られたラクチドを開環重合させてポリマーを得る二段階プロセス、及び(2)乳酸を直接重合させてポリマーを得る一段階プロセス、のいずれの方法によって得られたものであってもよい。
このポリ乳酸の重量平均分子量は、通常50,000〜800,000である。また、融点は、通常90〜200℃程度であり、ガラス転移温度は、通常40〜80℃程度である。
本発明においては、前記の生分解性材料を1種用いて生分解性シート状基材を作製してもよく、2種以上を組み合わせて生分解性シート状基材を作製してもよいが、当該生分解性シート状基材は、生分解性の観点から、前記の生分解性材料、特にポリ乳酸を50質量%以上含むフィルムであることが好ましい。
また、当該生分解性材料のみでは、例えば強度や製膜性等が低い場合には、当該生分解性材料と、一般的な基材に用いられる生分解性を有しない樹脂等を混合して用いてもよい。当該生分解性材料と混合して用いることが可能な材料としては、例えばポリアクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン等が挙げられる。またこの場合、上記生分解性を有しない樹脂は、シート状基材に用いられる樹脂全体の中で50質量%以下、中でも30質量%以下の範囲内で含有されていることが好ましい。上記生分解性を有しない材料の含有量を上記範囲内とすることにより、本発明の目的を損なうことのないものとすることができるからである。
これらの生分解性シート状基材は、印刷性を付与するために、粘着剤層とは反対側の面に、各種印刷方式に対応するインク受理層を設けたものであってもよい。
また、これら生分解性シート状基材は、その上に設けられる粘着剤層との密着性を向上させるために、所望により酸化法や凹凸化法などの表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は生分解性シート状基材の種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー処理を施すこともできる。
本発明においては、この生分解性シート状基材の厚さは、適宜選定されるが、通常10〜250μmの範囲で選定され、より好ましくは20〜200μmの範囲である。
前記生分解性シート状基材の少なくとも片面に設けられる粘着剤層を構成する粘着剤は、(A)天然ゴム類と、その100質量部に対し、(B)液状イソプレンゴム20〜300質量部及び(C)粘着付与剤20〜300質量部を含むことを特徴とする。
[(A)天然ゴム類]
当該粘着剤層を構成する粘着剤において、(A)成分として用いられる天然ゴム類としては、天然物から得られた生分解性を有する、ゴム及びその変性物を指し、具体的には天然ゴム、野生ゴム、天然ゴム類似物質、変性天然ゴムを挙げることができる。
天然ゴムは、工業的にはヘベア・ブラジリエンシス(ゴムの樹)から得られた、ゴム炭化水素がシス−1,4−ポリイソプレンであって、スモークドシートとペールクレープに大別され、透明性と色相を要求する場合にはペールクレープが使用される。また天然ゴムは樹種、産地によって品質が異なる。したがって、天然ゴムはその物性値および後述の粘着付与剤との相溶性等の見地から適宜に選択することができる。
野生ゴムは、栽培ヘベア・ブラジリエンシス樹以外の植物から採取されたゴムを指し、採取される主なゴム炭化水素は、天然ゴムと同じくシス−1,4−ポリイソプレンであり、グアユールゴム、サギス類ゴム、パラゴムなどがある。
天然ゴム類似物質としては、パラキウム・ガタから採取された、ゴム炭化水素がトランス−1,4−結合98.7%、3,4−結合1.3%のポリイソプレンであるガタパーチャ、ゴム炭化水素がシス−1,4−ポリイソプレンとトランス−1,4−ポリイソプレンの約1:3の混合物であるチクルなどがある。
一方、変性天然ゴムとしては、メチルメタクリレートグラフト天然ゴム、スチレングラフト天然ゴム、アクリロニトリルグラフト天然ゴムなどのグラフト天然ゴム、さらにはエポキシ化天然ゴムなどが挙げられる。上記グラフト天然ゴムの中ではメチルメタクリレートグラフト天然ゴムが最も一般的である(MGラバー)。
本発明においては、(A)成分である天然ゴム類として、前記の天然ゴム、野生ゴム、天然ゴム類似物質及び変性天然ゴムの中から1種を選び用いてもよく、2種以上を選び組み合わせて用いてもよいが、これらの中で天然ゴム及びメチルメタクリレートグラフト天然ゴムが好適である。
このメチルメタクリレートグラフト天然ゴムにおけるメチルメタクリレートのグラフト率は、通常30〜50質量%程度である。
[(B)液状イソプレンゴム]
当該粘着剤層を構成する粘着剤において、(B)成分として用いられる液状イソプレンゴムは、生分解性シート状基材と粘着剤層との密着性を向上させるために用いられる成分であり、通常、重量平均分子量が20,000〜50,000程度のものが用いられる。
本発明の粘着シートにおいては、粘着剤層と生分解性シート状基材との密着性を高め、粘着剤層の糸引き現象を抑えると共に、カス上げ時のラベルの共上がりを防止するために、当該粘着剤層を構成する粘着剤は架橋されていることが好ましい。この場合、粘着剤に用いられる当該液状イソプレンゴムに、架橋性官能基を導入し、後述の架橋剤によって架橋する方法を用いることができる。
架橋性官能基としては、例えば無水カルボン酸基、カルボキシル基、水酸基などを挙げることができる。液状イソプレンゴムに、この架橋性官能基を導入する方法に特に制限はなく、従来公知の方法を用いることができる。
液状イソプレンゴム1分子中に導入される架橋性官能基の数としては、粘着剤層の性能の上から、2〜20個が好ましく、3〜10個がより好ましい。
当該液状イソプレンゴムの配合量は、粘着剤層の生分解性シート状基材に対する密着性及び被着体に対する粘着性のバランスの観点から、前記(A)成分の天然ゴム類100質量部に対し、20〜300質量部が好ましく、50〜200質量部がより好ましい。
[(C)粘着付与剤]
当該粘着剤層を構成する粘着剤において、(C)成分として用いられる粘着付与剤としては、特に制限はなく、従来、ゴム系粘着剤において使用されている公知の粘着付与剤の中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。
この粘着付与剤としては、例えばロジン、水添ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル等のロジン樹脂、テルペン樹脂、テルペンフエノール樹脂、芳香族変性樹脂等のテルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、クマロン樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂等が使用できる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
当該粘着付与剤は、粘性を調節すると共に、タック、粘着力、保持力を調節する作用を有している。
当該粘着付与剤の配合量は、上記作用を効果的に発揮させる観点から、前記(A)成分の天然ゴム類100質量部に対し、20〜300質量部が好ましく、50〜200質量部がより好ましい。
[(D)架橋剤]
当該粘着剤層を構成する粘着剤は、前述したように、粘着剤層と生分解性シート状基材との密着性を高め、粘着剤層の糸引き現象を抑えると共に、カス上げ時のラベルの共上がりを防止するために、架橋されていることが好ましい。したがって、本発明においては、該粘着剤に架橋剤を含有させ、前記(B)成分の液状イソプレンゴムに所望により導入される架橋性官応基と反応させ、該液状イソプレンゴムを架橋化させるのが有利である。
この架橋剤としては、例えば多官能エポキシ化合物、多官能イソシアネート化合物、多官能アジリジン化合物、ポリヒドロキシ化合物、金属キレート化合物などが挙げられ、液状イソプレンゴムに導入されている架橋性官能基の種類に応じて、適宜選択することができる。
これらの架橋剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合量は、当該粘着剤層の糸引き現象を抑えると共に、カス上げ時のラベルの共上がりを防止することができ、かつ当該粘着剤層のゴム弾性が失われない程度であることが好ましい。このような観点から、前記(A)成分100質量部に対し、0.01〜10質量部が好ましく、0.1〜5質量部がより好ましい。
[粘着剤層の形成]
当該粘着剤層を構成する粘着剤には、本発明の目的が損なわれない範囲で、必要に応じ、各種添加成分、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、シランカップリング剤、充填剤、顔料などを適宜含有させることができる。
当該粘着剤層の形成方法に特に制限はないが、例えば以下に示す方法により、形成することができる。
まず、適当な溶媒中において、前記(A)天然ゴム類、(B)液状イソプレンゴム、(C)粘着付与剤、及び所望により用いられる(D)架橋剤や各種添加成分を、均質に混合し、塗布に適した粘度を有する粘着剤塗布液を調製する。
次いで、この粘着剤塗布液を、生分解性シート状基材の片面に直接塗布・乾燥して粘着剤層を形成してもよく、あるいは剥離シートの剥離剤層面に塗布・乾燥して粘着剤層を形成したのち、生分解性シート状基材の片面に貼り合わせてもよい。粘着剤層の形成方法としては、特に制限なく種々の方法を用いることができ、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ロールナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーターなどが挙げられる。
粘着剤層の厚さは、特に制限ないが、通常5〜100μmであればよく、好ましくは10〜50μmである。
粘着剤層の表面は、剥離シートで覆うことが好ましい。この剥離シートは、粘着剤層の表面を保護することができるとともにラベル形成時の工程シートの役割も果たす。
剥離シートとしては、いずれのものを使用してもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリレートなどの各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシン紙、上質紙等の各種紙材を基材とし、この基材の粘着剤層との接合面に、必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。
剥離処理としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤よりなる剥離剤層の形成が挙げられる。剥離シートの厚さは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
本発明のラベル形成用粘着シートは、特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつ生分解性シート状基材面と粘着剤層との密着性が良好であって、ラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止することができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、各例における諸特性は、以下に示す方法に従って評価した。
(1)基材と粘着剤層との密着性
23℃、50%RH環境下において、粘着シートの粘着剤層面同士を張り合わせ、180°ピール後の基材と粘着剤層との密着性を目視にて観察し、次の評価基準により評価した。
○:密着不良箇所が全く認められない。
×:一部でも密着不良が認められる。
(2)ラベルの共上がり発生率
実施例及び比較例にて作製された粘着シートを幅160mm、長さ200mのロール状に形成し、三起(株)製ラベル印刷機「SKP−250A」にセットし、長手方向52mm×幅方向69mmのラベルをワンショットで4面形成できる平版ゼンマイ刃のダイカット装置を用いて、ラベルを500枚抜き加工により形成し、カス上げを行った際のラベルの共上がり発生率を測定した。
(3)粘着力
粘着シートサンプルを、JIS Z 0237に準じ、剥離角度180度、剥離速度300mm/minの条件で測定した。被着体はステンレス板とした。
(4)保持力
粘着シートサンプルを、JIS Z 0237に基づき測定し、次の基準で評価した。
○:70000秒経過したときにズレ0.1mm未満
×:70000秒経過したときにズレが0.1mm以上
実施例1
天然ゴム[伊藤商事(株)製、ムーニー粘度ML1+4(100℃):60、スリランカ製]100質量部に、液状イソプレンゴム[(株)クラレ製、商品名「LIR−403」、官能基:無水カルボン酸基、重量平均分子量25,000]150質量部、粘着付与剤としてテルペン系樹脂[ヤスハラケミカル(株)製、商品名「YSレジン PX−1150」]125質量部、酸化防止剤[チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、フェノール系酸化防止剤「IRGANOX1076」]2.5質量部、アジリジン系架橋剤[東洋インキ製造(株)製、商品名「BXX5134」]1.5質量部及びトルエン875質量部を加えて混練することにより、粘着剤塗布液を調製した。
剥離シート[リンテック(株)製、商品名「8LK2」]の剥離面に上記粘着剤塗布液を塗布し、90℃、1分間乾燥させ、厚さ20μmの粘着剤層を形成した。次いで、生分解性シート状基材としてポリ乳酸系フィルム[三菱樹脂(株)製、商品名「エコロージュSA」50μm厚]と貼り合わせ、ラベル形成用粘着シートを作製した。
結果を第2表に示す。
実施例2〜5及び比較例1〜3
第1表に示す種類と量の各成分を配合した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを作製した。結果を第2表に示す。
Figure 2008266404
Figure 2008266404
本発明のラベル形成用粘着シートは、特に微生物により分解可能な生分解性粘着ラベルを作製するのに好適に用いられ、かつラベル印刷機などで粘着シートに印刷、所定形状ラベルに打ち抜きを施し、ラベル部以外のカス部分を除去するカス上げ時におけるラベルの共上がりなどが発生するのを効果的に防止することができる。

Claims (5)

  1. 生分解性シート状基材の少なくとも片面に、粘着剤層が設けられてなる粘着シートであって、前記粘着剤層を構成する粘着剤が、(A)天然ゴム類と、その100質量部に対し、(B)液状イソプレンゴム20〜300質量部及び(C)粘着付与剤20〜300質量部を含むことを特徴とするラベル形成用粘着シート。
  2. 粘着剤層を構成する粘着剤が架橋されてなる請求項1に記載のラベル形成用粘着シート。
  3. 粘着剤層を構成する粘着剤において、(B)成分である液状イソプレンゴムが、架橋性官能基を有し、さらに、(D)成分として架橋剤を含む請求項2に記載のラベル形成用粘着シート。
  4. (D)成分である架橋剤の含有量が、(A)成分である天然ゴム類100質量部に対し、0.01〜10質量部である請求項3に記載のラベル形成用粘着シート。
  5. 生分解性シート状基材がポリ乳酸50質量%以上を含むフィルムである請求項1〜4のいずれかに記載のラベル形成用粘着シート。
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