JPH0617014A - 物品固定用粘着テープ - Google Patents

物品固定用粘着テープ

Info

Publication number
JPH0617014A
JPH0617014A JP4094993A JP4094993A JPH0617014A JP H0617014 A JPH0617014 A JP H0617014A JP 4094993 A JP4094993 A JP 4094993A JP 4094993 A JP4094993 A JP 4094993A JP H0617014 A JPH0617014 A JP H0617014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
adhesive
sensitive adhesive
weight
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4094993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuma Sasaki
一磨 佐々木
Makoto Hishida
誠 菱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP4094993A priority Critical patent/JPH0617014A/ja
Publication of JPH0617014A publication Critical patent/JPH0617014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温における粘着物性にすぐれ、段差のある
部分に貼着しても、低温においても糊残りが生じ難く、
これに加え自動貼り機により貼着する場合にテープノ蛇
行が生じ難い物品固定用粘着テープを提供する。 【構成】 厚さ50μm のポリエチレンテレフタレート
フイルム1の片面に、シリコン離型剤を乾燥後の厚みが
1μm となるように塗布乾燥して離型剤層14を形成
し、上記フイルム1の他面に下塗剤として日本触媒化学
社製、商品名:ポリメントNX−350 を乾燥後の厚みが
1μm となるように塗布して下塗剤層12を形成した。
次に、天然ゴムを主成分とする粘着剤組成物の溶剤溶液
を、乾燥後に25μmとなるように塗布乾燥して粘着剤
層13を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の固定、例えば冷
蔵庫のドア等を仮止めしておく際に用いられる粘着テー
プに関し、特に常温および低温時共に粘着物性に優れ、
更に糊残り現象の発生しない物品固定用粘着テープに関
する。
【0002】
【従来の技術】家電製品では、出荷から消費者が使用す
るまでの間においてドアや付属部品を仮止めするため
に、物品固定用粘着テープが用いられている。例えば、
冷蔵庫を例にとると、消費者の手に渡るまでの間の搬送
作業等においてドアが不用意に開くことを防止するため
に、図2に示すように物品固定用粘着テープ1により冷
蔵庫2のドア21が本体に仮止めされている。このよう
な物品固定用粘着テープ1は家電製品を使用する際には
取り去られるものであるため、できるだけ安価なもので
あることが要求される。従って、通常、汎用の延伸ポリ
プロピレン(OPP)テープからなる基材の一面に接着
剤層を、他面に離型剤層を形成したものが一般的に用い
られてきた(例えば特開昭63−86786号公報)。
又、近年、OPPテープに代わり、よりテープ基材強度
の高いポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム
を基材とした粘着テープも使用されてきている。
【0003】従来、これらの物品固定用粘着テープ1
は、粘着剤層がアクリル系粘着剤により、また、離型剤
層がシリコン系離型剤により構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、家電製品の
国内仕様では、流通段階における環境温度として、−2
0℃〜+50℃の範囲が想定されている。ところが、上
記アクリル系粘着剤は、家電製品の被着部分(例えば印
刷鋼板や樹脂板等)に対する接着性が高すぎ、再剥離に
際し被着体の印刷面をむしりとったり、粘着剤層が層間
破壊して糊残り現象が生じるという問題があった。のみ
ならず、汎用のアクリル系粘着剤は低温時の接着性が不
十分なため、この種の用途には十分なものではなかっ
た。また、図3及び図4に示すように、上記緩衝材3の
上から製品表面にかけて物品固定用粘着テープ1を貼る
と、製品本体2との接線部分1a、1aで粘着剤層13
に応力が集中し、この部分で特に糊残りが発生し易い。
【0005】他方、ゴム系粘着剤からなる粘着剤層を用
いた物品固定用粘着テープとしては、低温時の接着性を
高めるために天然ゴムを主成分とする粘着剤を用いたも
のが考えられる。しかしながら、粘着力を高めるために
配合される粘着付与樹脂の量を多くすると、低温時の糊
残り現象が激しくなり、結果として、粘着力に代表され
る常温物性と、低温時の被着体への糊残り現象の抑制と
のバランスをとることが非常に困難であった。
【0006】本発明は、上述した従来の物品固定用粘着
テープの欠点に鑑み、常温における粘着物性に優れ、段
差のある部分に貼着しても、低温においても糊残り現象
が生じ難い物品固定用粘着テープを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の物品固定用粘着
テープは、上記課題を達成すべく考え出されたものであ
り、請求項1に記載の物品固定用粘着テープは、合成樹
脂フイルムの一面に、天然ゴム100重量部、粘着付与
樹脂50〜90重量部、シリコンオイル1〜3重量部と
からなる粘着剤層が設けられたものである。
【0008】又、請求項2に記載の物品固定用粘着テー
プは、合成樹脂フイルムの一面に、官能基を有するゴム
成分が30〜70重量%含有されてなる天然ゴム100
重量部、粘着付与樹脂50〜90重量部、架橋剤5〜4
0重量部とからなる粘着剤層が設けられたものである。
【0009】請求項3に記載の物品固定用粘着テープ
は、合成樹脂フイルムの一面に、天然ゴム100重量部
に対して、平均軟化点125℃以上の少なくとも一種の
粘着樹脂70〜95重量部と、油脂分2〜15重量部と
を含有する粘着剤層が形成されたものである。
【0010】本発明では、物品固定用粘着テープの基材
として、合成樹脂フイルムが使用される。この合成樹脂
としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等が代表的である。特にポリエステルフィルムが機械
的強度に優れており、かつ厚みが30μm〜50μmの
範囲のものを用いると家電製品の部品等を確実に仮固定
することができるので好ましい。使用し得るポリエステ
ルフィルムの具体的な例としては、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等が挙げられる。なお、厚み
が30μm未満のポリエステルフィルムでは切れ易く、
家電製品の部品を確実に仮固定するのに強度が不足し、
50μmを超えると鋼性が高くて扱い難く、コストが高
くなるので好ましくない。上記合成樹脂フイルム表面に
はコロナ放電処理、あるいは更にプライマー層を設けて
おくのが好ましい。
【0011】本発明物品固定用粘着テープの粘着剤層は
天然ゴムが使用される。請求項1の物品固定用粘着テー
プに使用される粘着剤層は、天然ゴム100重量部に対
して粘着付与樹脂50〜90重量部、シリコンオイル1
〜3重量部とからなる。粘着付与樹脂はロジン系樹脂、
テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂
等、一般に使用されているものである。粘着付与樹脂が
50重量部よりも少ないと常温における粘着力に乏し
く、90重量部を超えると低温下では粘着剤の凝集力が
弱くなるので上記の範囲とされる。
【0012】シリコンオイルはシロキサン構造が長鎖ア
ルキル基で変成されたものや、高級カルボン酸、エステ
ル等で変成されたものが粘着付与樹脂との相溶性がよい
ので好ましい。シリコンオイルを粘着付与樹脂とともに
添加することにより、低温下において適度の剥離性を付
与し、糊残り性を大幅に改良できるにもかかわらず、粘
着力を低下させることがないので他の粘着剤成分の選択
と配合量の選択の幅が大きく、設計の自由度が大きいと
いう効果を発揮する。
【0013】シリコンオイルの添加量は天然ゴム100
重量部に対して1〜3重量部である。1重量部よりも少
ないと低温下での剥離性が悪く、3重量部を超えると常
温での粘着力が悪くなる。シリコンオイルの粘度は、低
すぎると経時的に粘着性が悪くなり、高すぎると粘着付
与樹脂との相溶性が悪くなるので、1000〜2000
0cpsの範囲が好ましい。上記粘着剤層は合成樹脂フ
イルム面に乾燥後20〜40μm の厚さで設けられる。
【0014】請求項2に記載の物品固定用粘着テープに
用いられる粘着剤層は、官能基を有するゴム成分が30
〜70重量%含有されてなる天然ゴム100重量部に対
して、粘着付与樹脂50〜90重量部、架橋剤5〜40
重量部とが添加されてなるものである。官能基を有する
ゴム成分としては、−COOH、−OH、−NH2 、−
SH、>CO、>C=C<、−C≡C−などの原子団を
有するゴム、例えば液状イソプレンゴムなどが挙げられ
る。
【0015】上記官能基を有するゴム成分は全ゴム成分
の30〜70重量%含有されていることが必要である。
30重量%よりも少ないと凝集力に乏しく、70重量%
を超えると低温下での粘着力が悪くなる。粘着付与樹脂
は請求項1に記載と同様のものが使用される。架橋剤は
エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤などが用い
られる。
【0016】官能基を有するゴム成分とともに架橋剤を
添加することにより、粘着剤の凝集力が大幅に向上され
るので、段差のある部分に跨がって粘着テープを貼り付
けた場合などのように、粘着テープが被着体に接する部
分に応力が集中しても粘着剤が凝集破壊せず、糊残りの
発生は解消する。尚、段差のある部分でなくとも、例え
ば平坦な塗装鋼板やポリスチレン樹脂板に貼り付けた場
合でも糊残りせず剥離することができる。
【0017】上記請求項2記載の粘着剤に、請求項1の
粘着テープに用いたシリコンオイルをゴム成分全体10
0重量部に対して1〜3重量部添加すれば低温下におけ
る剥離性が更によくなるので好ましい。上記粘着剤層は
合成樹脂フイルム面に乾燥後20〜40μm の厚さに設
けられる。
【0018】請求項3に記載の物品固定用粘着テープに
使用される粘着剤層は、天然ゴム100重量部に対し、
平均軟化点125℃以上の少なくとも一種の粘着付与樹
脂70〜95重量部及び油脂分2〜15重量部を配合す
ることにより構成されている。この粘着剤層は、天然ゴ
ムを主成分とするため低温時の接着性に優れている。ま
た、粘着付与樹脂及び油脂分が上記特定の割合で配合さ
れているため、常温時の粘着物性においても優れてお
り、更に低温時における被着体への糊残りが確実に抑制
される。
【0019】使用し得る粘着樹脂の例としては、例えば
荒川化学社製、商品名;アルコンP−125及びアルコ
ンP−140のような脂環族石油樹脂、トーネックス社
製、商品名;エスコレック5320や、安原ケミカル社
製、商品名;クリアロンP−125のような水添樹脂が
あげられるが、平均軟化点が125℃以上のものを用い
ることが必要である。平均軟化点が125℃未満の場合
には、SP粘着力が不足して仮止めが剥がれることがあ
るからである。
【0020】さらに、粘着付与樹脂は天然ゴム100重
量部に対して70〜95重量部が必要である。70重量
部を下回ると低温時での粘着力が悪くなり、又、95重
量部を超えると粘着剤層の層間強度が弱くなる。
【0021】また、油脂分としては、粘着剤の表面にブ
リードして粘着剤の有効接着面積を少なくし、表面のタ
ックを下げる作用をなすものであり、ウールグリース、
ラノリン、プロセスオイル等が挙げられる。油脂分が2
重量部よりも少ないと、タックを下げる効果が不足し、
15重量部を超えると、常温での粘着力が低下してしま
うので、油脂分の添加量は2〜15重量部となされる。
【0022】上記のように、請求項3に記載の粘着剤
は、平均軟化点125℃の粘着付与樹脂と油脂分とを天
然ゴムに配合することにより、常温での粘着力にすぐ
れ、被着体への糊残りをなくすることを同時に満足する
ことができたものである。
【0023】
【作用】請求項1に記載の物品固定用粘着テープの粘着
剤層は、天然ゴムをベースとし、これに粘着付与樹脂と
ともにシリコンオイルが添加されているので、低温下に
おいて適度の剥離性が発現し、糊残り性が大幅に改良さ
れる。しかも常温時の粘着力は低下しないこととなる。
【0024】請求項2に記載の物品固定用粘着テープの
粘着剤層は、天然ゴムに官能基を有するゴム成分が含ま
れ、架橋剤も添加されているので、粘着力を低下させる
ことなく粘着剤層の凝集力が大きくなり、段差のある被
着体に粘着テープを貼着して被着体との接線部分に応力
が集中しても粘着剤が凝集破壊することなく、糊残りは
解消する。
【0025】また、請求項3記載の物品固定用粘着テー
プの粘着剤層は、天然ゴム100重量部に対して、平均
軟化点125℃以上の少なくとも一種の粘着樹脂70〜
95重量部と、油脂分2〜15重量部とを含有する粘着
剤層が形成されているので、常温時の粘着物性に優れて
おり、且つ低温時での被着体への糊残り現象も抑制でき
る。しかも、粘着剤層の凝集破壊が生じることもない。
【0026】
【実施例】次に、本発明粘着テープの実施例を図面を参
照しながら説明する。 (実施例1〜3)厚さ50μm のポリエチレンテレフタ
レート(PET)フイルム11の片面に、シリコン離型
剤(信越化学社製、商品名:X62−2378)を乾燥
後の厚みが1μm となるように塗布乾燥して離型剤層1
4を形成した。上記PETフイルム11の他面に、下塗
剤として日本触媒化学社製、商品名:ポリメントNX−
350を乾燥後の厚みが1μm となるように塗布して下
塗剤層12を形成した。
【0027】次に、表1に示す天然ゴムを主成分とする
粘着剤組成物の溶剤溶液を、乾燥後に25μm となるよ
うに塗布乾燥して粘着剤層13を形成し、図1に示す断
面を有する物品固定用粘着テープ1を作製した。
【0028】比較例として、表1に示す粘着剤組成物を
用いた他は実施例1〜3と同様にして物品固定用粘着テ
ープを得た。作製した各粘着テープの物性を評価した結
果を表1にまとめて示す。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例4〜7)基材として厚さ50μm
のPETフイルムに実施例1と同様にして離型剤層及び
下塗剤層を設けたものを用いて、表2に示すとおり天然
ゴムを主成分とする粘着剤組成物を実施例1と同様に上
記PETフイルムの下塗剤層面に塗布乾燥して厚さ25
μm の粘着剤層を形成して物品固定用粘着テープを作製
した(図示略)。
【0031】比較例として、表2に示す粘着剤組成物を
用いた他は実施例4〜7と同様にして物品固定用粘着テ
ープを得た。作製した各粘着テープにつき物性を評価し
た結果を表2にまとめて示す。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例8〜9)基材として、厚み23μ
m、38μm及び50μmの(PET)フィルム(二村
化学社製)のそれぞれに、実施例1と同様の下塗剤層
(日本触媒化学社製、商品名;ポリメントNX−35
0,乾燥後の厚みが1μm)を設けたものを用意し、上
記下塗剤層面に表3に示すとおりの粘着剤層をそれぞれ
乾燥後の厚みが25μm となるように塗布乾燥して物品
固定用粘着テープを作製した(図示略)。
【0034】比較例として、表3に示す離型剤層と粘着
剤組成物とを用いた他は実施例8〜9と同様にして物品
固定用粘着テープを得た。
【0035】
【表3】
【0036】上記のようにして得た各物品固定用粘着テ
ープにつき、常温の粘着物性及び糊残り評価を以下の要
領で行なった。常温粘着物性 (a)SP粘着力…JIS Z 0237 8に基づき
測定した。 (b)ボールタック…JIS Z 0237 12に基
づき測定した。
【0037】糊残り評価 被着体として鋼板及びポリスチレン樹脂板を用意し、物
品固定用粘着テープを貼り合わせ、5kgのローラーを
一往復させ圧着した。しかる後、50℃の温度に30分
間放置し、次に−20℃の温度に30分間放置する工程
を3サイクル繰り返した後、各物品固定用粘着テープを
被着体から剥ぎ取り、被着体における糊残り現象の有無
を調べた。糊残り現象は、全面に糊が残っている場合は
×印を付し、部分的に糊が残っている場合には△印を付
し、全く残っていない場合には○印を付して示した。ま
た、実施例8、9のものにつき、上記50℃及び−20
℃に3サイクル放置した後に、被着体からテープを引き
剥がす際の切れの有無を観察することにより、テープ切
れの有無を評価した。結果を表3に示す。
【0038】表1から明らかなように、実施例1〜3の
ものは常温での粘着力にすぐれ、鋼板及びポリスチレン
板に対する糊残りがない。これち対して比較例1〜3の
ものは粘着剤にシリコンオイルが含まれていないのでタ
ックが強すぎ、糊残りが前面に発生した。
【0039】次に、表2で明らかなように、粘着剤に架
橋剤が含まれている実施例4〜7のもののうち、実施例
4、5のものはボールタック値がやや高く、剥離抵抗も
大きかったが、いずれも糊残りが全く生じないすぐれた
ものである。特に、段差部分に貼着した場合にも剥離後
に糊残りは全くなかった。しかし、架橋剤が含まれてい
ない比較例4、5のものは常温での粘着力はすぐれてい
るものの、糊残りが前面に発生した。
【0040】又、表3から明らかなように、実施例8、
9のものは常温粘着力、糊残り性がすぐれているのに、
比較例6の粘着テープは、油脂分が粘着剤層に配合され
ていないためか、十分な常温粘着物性を示しておらず、
糊残りも非常にはなはだしかった。また、比較例号7の
粘着テープでは粘着剤層に油脂分が含有されていないた
め十分な常温粘着物性を示さなかった。
【0041】比較例8の粘着テープでは、粘着剤層に含
有されている粘着樹脂の軟化点が100℃であるため、
常温粘着物性、特にステンレス板に対する粘着力が十分
でなかった。比較例9の粘着テープでは、油脂分の含有
量が天然ゴム100重量部に対して20重量部と多いた
め粘着力が不足し、実用できなかった。更に、比較例1
0の粘着テープでは、基材の厚みが23μmと薄いた
め、50℃及び−20℃の温度環境に上記のように3サ
イクル放置した後にテープを剥離する際にテープ切れが
生じた。
【0042】これに対して、本発明の実施例8及び9の
粘着テープでは、十分な常温粘着物性を示し、かつ50
℃及び−20℃の環境に3サイクル繰り返し放置された
後においても、剥離に際してのテープ切れが生じず、か
つ糊残りも全く認められなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明の物品固定用粘着テープによる
と、常温及び低温における粘着物性、即ち鋼板及びポリ
スチレン板に対する粘着力、及びボールタック粘着力に
すぐれ、又、被着体に貼り付けて加熱冷却を繰り返した
後に被着体から剥離しても被着体に糊残りが発生しない
ので、流通段階における家電製品の部品固定用等に用い
て好適である。
【0044】特に請求項2記載の物品固定用粘着テープ
は緩衝材等による段差があっても、被着体に糊残りが発
生しない。請求項3記載の物品固定用粘着テープによれ
ば、常温における粘着物性だけでなく低温粘着性におい
ても優れており、且つ被着体から剥離した際のフイルム
切れや糊残り現象が生じ難い粘着テープの供給が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明物品固定用粘着テープの実施例を示す断
面図。
【図2】本発明物品固定用粘着テープの実施態様を示す
斜視図。
【図3】本発明物品固定用粘着テープの他の実施態様を
示す斜視図。
【図4】本発明物品固定用粘着テープの実施態様を示す
断面図。
【符号の説明】
1 …物品固定用粘着テープ 11…ポリエチレンテレフタレートフイルム 12…下塗剤層 13…粘着剤層 14…離型剤層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂フイルムの一面に、天然ゴム1
    00重量部、粘着付与樹脂50〜90重量部、シリコン
    オイル1〜3重量部とからなる粘着剤層が設けられてな
    る物品固定用粘着テープ。
  2. 【請求項2】 合成樹脂フイルムの一面に、官能基を有
    するゴム成分が30〜70重量%含有されてなる天然ゴ
    ム100重量部、粘着付与樹脂50〜90重量部、架橋
    剤5〜40重量部とからなる粘着剤層が設けられてなる
    物品固定用粘着テープ。
  3. 【請求項3】 合成樹脂フイルムの一面に、天然ゴム1
    00重量部に対して、平均軟化点125℃以上の少なく
    とも一種の粘着樹脂70〜95重量部と、油脂分2〜1
    5重量部とを含有する粘着剤層が形成されてなる物品固
    定用粘着テープ。
JP4094993A 1992-04-28 1993-03-02 物品固定用粘着テープ Pending JPH0617014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4094993A JPH0617014A (ja) 1992-04-28 1993-03-02 物品固定用粘着テープ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11014092 1992-04-28
JP4-110140 1992-04-28
JP4094993A JPH0617014A (ja) 1992-04-28 1993-03-02 物品固定用粘着テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0617014A true JPH0617014A (ja) 1994-01-25

Family

ID=26380458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4094993A Pending JPH0617014A (ja) 1992-04-28 1993-03-02 物品固定用粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0617014A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991019821A1 (en) * 1990-06-12 1991-12-26 Nippon Steel Corporation Process for producing nondirectional electrical steel sheet excellent in magnetic properties after stress relieving annealing
JP2006282733A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nitto Denko Cs System Kk 物品の仮止め固定用粘着テープおよび仮止め固定物品
JP2006282746A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nitto Denko Cs System Kk 物品の仮止め固定用粘着テープおよび仮止め固定物品
JP2008266404A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Lintec Corp ラベル形成用粘着シート
JP2014098142A (ja) * 2012-10-18 2014-05-29 Sekisui Chem Co Ltd 物品固定用粘着テープ
EP3105296A1 (de) * 2014-02-10 2016-12-21 tesa SE Klebeband
JPWO2014185526A1 (ja) * 2013-05-16 2017-02-23 積水化学工業株式会社 物品固定用粘着テープ
CN107267078A (zh) * 2016-03-30 2017-10-20 日立麦克赛尔株式会社 胶粘带

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991019821A1 (en) * 1990-06-12 1991-12-26 Nippon Steel Corporation Process for producing nondirectional electrical steel sheet excellent in magnetic properties after stress relieving annealing
JP2006282733A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nitto Denko Cs System Kk 物品の仮止め固定用粘着テープおよび仮止め固定物品
JP2006282746A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Nitto Denko Cs System Kk 物品の仮止め固定用粘着テープおよび仮止め固定物品
JP2008266404A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Lintec Corp ラベル形成用粘着シート
JP2014098142A (ja) * 2012-10-18 2014-05-29 Sekisui Chem Co Ltd 物品固定用粘着テープ
JPWO2014185526A1 (ja) * 2013-05-16 2017-02-23 積水化学工業株式会社 物品固定用粘着テープ
EP3105296A1 (de) * 2014-02-10 2016-12-21 tesa SE Klebeband
JP2017508056A (ja) * 2014-02-10 2017-03-23 テーザ・ソシエタス・ヨーロピア 接着テープ
CN107267078A (zh) * 2016-03-30 2017-10-20 日立麦克赛尔株式会社 胶粘带
CN107267078B (zh) * 2016-03-30 2021-02-23 麦克赛尔控股株式会社 胶粘带

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1997038059A1 (fr) Base de ruban-masque de revetement et ruban masque de revetement
JP4437502B2 (ja) 塗膜保護用シート
JP4188464B2 (ja) 表面保護フィルム
JP3145742B2 (ja) ゴム系感圧性接着剤とその接着シ―ト
WO2017047548A1 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JPH0617014A (ja) 物品固定用粘着テープ
JP6271334B2 (ja) 粘着テープ
CN110691827A (zh) 粘着胶带
JP2000239632A (ja) 強接着再剥離型粘着剤及び粘着テープ
JP3974684B2 (ja) 加熱剥離性粘着剤組成物、加熱剥離性粘着製品およびその使用方法
JP2021161138A (ja) 粘着シート、及び粘着シートの製造方法
JPH08333554A (ja) 粘着テープもしくはフィルム
JP4184068B2 (ja) 感圧性接着剤組成物および感圧性接着テープ
JP2000313862A (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JPH0834962A (ja) 粘着剤組成物及び粘着加工品
JP2010150446A (ja) 物品の仮止め固定用粘着テープ、物品の仮止め固定方法及び仮止め固定物品
JPH07102229A (ja) 粘着剤組成物
JP2001123140A (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
JPH0753931A (ja) 粘着剤組成物及びマスキングテープ
JP2005220295A (ja) 粘着剤組成物及びそれを用いた粘着シート
JP2732411B2 (ja) アクリル系粘着剤
JPH11269437A (ja) ゴム、熱可塑性エラストマー接着用粘着剤組成物および粘着シート
JPH0368076B2 (ja)
JP2001294824A (ja) 物品固定用粘着テープ
JPH04161477A (ja) 感圧接着剤組成物