JPH087974B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH087974B2
JPH087974B2 JP3060952A JP6095291A JPH087974B2 JP H087974 B2 JPH087974 B2 JP H087974B2 JP 3060952 A JP3060952 A JP 3060952A JP 6095291 A JP6095291 A JP 6095291A JP H087974 B2 JPH087974 B2 JP H087974B2
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shutter
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pocket
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孝志 隅田
成雄 佐々木
嵩夫 毛取
育雄 西田
憲治 荻路
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Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースの前面にテ
ープローディング用のポケットが凹設され、本体ケース
の底壁の外面に該ポケットを開閉するシャッターを備え
たテープカートリッジに関し、該シャッターを閉じ位置
に保持する摺動ロック手段に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】デッキに装填したとき本体ケースの前面
からテープが前方に引き出される形態のビデオ用やオー
ディオ用のテープカートリッジにおいて、本体ケースの
前面に前方および下方が開口するテープローディング用
のポケットを入り込み状に凹設することが公知である。
かかるテープカートリッジ、とくにディジタル記録再生
方式のオーディオ用のそれにおいて、不使用時に本体ケ
ースの前面に導出したテープを塵埃の付着などから保護
するために、本出願人は本体ケースにテープの前面外側
をカバーする前蓋を枢着するとともに、前記ポケットの
開口下面を蓋するシャッターを前後摺動自在に装着する
形態を提案した(特願昭58−243273号)。そこ
では本体ケースにシャッターをケース底壁に沿って前後
方向に摺動自在に装着し、不使用時にはシャッターが前
方に進出してポケットの開口下面を閉じ、プレイヤーへ
の装填時にはシャッターが後方に退入してポケットの開
口下面を開放状態にする形態を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
ではシャッターを前方の閉じ位置に摺動付勢するバネ部
材を備えているが、シャッターをこれがポケットの開口
下面を閉じる前方の進出位置と、該ポケットの開口下面
を開放する後方の退入位置とにそれぞれ位置決め保持す
る摺動ロック手段を備えていなかった。そのため本体ケ
ースの底壁の外面にシャッターを装着したとき、不使用
時にシャッターが不用意に開き操作されて、塵埃の侵入
の防止に不十分となったり、取扱い時に指先などがテー
プに触れる、といった問題があった。
【0004】そのため、シャッターを前方の閉じ位置に
正しく案内した状態で摺動ロックすることを検討した。
問題は、その摺動ロック手段の配設位置である。本体ケ
ースの前面の左右中央部には前述のポケットが凹設され
ているため、本体ケースの底壁の左右中央部位とシャッ
ターとの間に摺動ロック手段を設けるにはスペース上の
制約がある。かと言って、本体ケースとシャッターとの
摺動面間において摺動ロック手段を左右の一側寄りに設
けると、もともと本体ケースに対してシャッターは摺動
性を確保するための融通ガタを持っているので、ロック
状態が左右の一方のみ働く片利き状態となって傾き、ポ
ケットの開口下面を左右間にわたって完全に密閉できな
い事態を招く。また傾いた状態でシャッターが前後摺動
することを助長するので、こじれを生じて摺動性能を阻
害することに気づいた。
【0005】そこで本発明の目的は、本体ケースの底壁
の外面にシャッターを前後摺動自在に備えたテープカー
トリッジにおいて、シャッターを前方の前記進出位置で
確実に摺動ロックするにある。本発明の他の目的は、シ
ャッターを前方の進出位置にした不使用時において、ポ
ケットの開口下面を確実に密閉できるテープカートリッ
ジを得るにある。本発明の更に他の目的は、本体ケース
に対してシャッターを前方の進出位置と後方の退入位置
とにわたって円滑に摺動案内できるテープカートリッジ
を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体ケース1
の前面にテープローディング用のポケット7が凹設され
ており、本体ケース1にこれの底壁4の外面に沿ってシ
ャッター11をこれの前端部分12aが前記ポケット7
の開口下面を閉じる前方への進出位置と、該ポケット7
の下面を開放状態にする後方への退入位置とにわたって
進退摺動自在に装着してあるテープカートリッジにおい
て、本体ケース1とシャッター11との摺動面間に、本
体ケース1に対してシャッター11が前方の進出位置に
ある状態において該シャッター11を位置決め保持する
摺動ロック手段41・41が、左右両側に配設されてい
ることを要件とする。
【0007】
【作用】本体ケース1に対してシャッター11を正しく
前方の進出位置に摺動させたとき、左右両端に配した摺
動ロック手段41・41が作動して、シャッター11を
後退摺動不能にロックする。このロック状態においてポ
ケット7の開口下面がシャッター11で閉じられる。
【0008】
【実施例】図面は本発明が対象とするテープカートリッ
ジの一例、具体的にはディジタル記録・再生方式のオー
ディオ用テープカートリッジを例示している。図1およ
び図2において、1はほぼ半割りのプラスチック製の上
下ケース1a・1bをタッピングねじ等で蓋合わせ状に
結合してなる本体ケースである。この本体ケース1の内
部左右にはテープ2が巻かれるハブ3・3を本体ケース
1の底壁4に透設した各駆動軸挿入孔5・5上に位置せ
しめて可回転に装着してあり、テープ2は本体ケース内
の前方左右に配置したテープガイド6・6を介して一方
のハブ3からケース前面に導出されたのち他方のハブ3
に巻き取られる。
【0009】本体ケース1の前面には左右中央部に一連
のテープローディング用ポケット7を大きく入り込み状
に凹設してあり、このポケット7は前方および下方が開
口状態にある。本体ケース1にはこれの前面を左右間に
わたって閉じる前蓋9を開き操作可能枢着する。また、
本体ケース1内の後方の左右隅部に左右の各ハブ3・3
に接当作用するハブ回り止め手段10・10を備えてい
る。そして、不使用時には前蓋9でケース前面に導出し
たテープ2の外側をカバーして保護し、かつハブ回り止
め手段10で各ハブ3の遊転を防止している。
【0010】上記前蓋9は本体ケース1の前面を左右間
にわたって閉合する前面板17と、該前面板17の左右
両端から後方に連出した連結片18・18と、連結片1
8・18の各内面に対向状に突設した枢軸19・19と
を有するプラスチック成形品である。本体ケース1の左
右側壁13・13の前端部に蓋取付壁20・20がケー
ス内方側に位置して形成されており、図5ないし図7に
示すごとく左右の各連結片18が対向する蓋取付壁20
に外嵌した状態で枢軸19が該蓋取付壁20に透設の枢
支孔21にそれぞれ嵌合枢支されており、前蓋9は枢軸
19まわりに本体ケース1の前面を閉じる姿勢と上向き
の開き姿勢とにわたって回動自在であり、枢軸19に装
着した捩りばね22で閉じ姿勢に回動付勢されている。
しかるときは、テープカートリッジをプレイヤーに装填
すると、前蓋9が上開き回動し、ハブ回り止め手段10
が外れて各ハブ3が自由回転状態となり、前記ポケット
7に下方から突入して来るプレイヤー側のテープローデ
ィングピンでテープ2がケース前方に引き出し可能なス
タンバイ状態になる。
【0011】本体ケース1の底壁4の外面には前記ポケ
ット7を開閉するシャッター11を備えている。このシ
ャッター11は、本体ケース1の底壁4の外面に沿う平
板部12と、該平板部12の左右端から立ち上げ連設さ
れて本体ケース1の左右側壁13・13の外面に沿う側
板部14・14と、両側板部14・14から内向きに突
設された抜け止め片25・25とを有するプラスチック
成形品である。シャッター11は平板部12の前端部分
12aがポケット7の開口下面を全面的に閉じる前方へ
の進出位置と、ポケット7の開口下面を全面的に開放す
る後方への退入姿勢とにわたって水平姿勢で前後方向に
進退摺動自在であって、前方への進出限界は本体ケース
1側の壁部材で適宜接当規制されている。
【0012】シャッター11の平板部12には左右に円
形の孔26・26を透設してあり、シャッター11が前
方限界まで摺動した不使用状態では該平板部12で駆動
軸挿入孔5・5が完全に塞がれてケース内への塵埃の侵
入を防止するが、シャッター11が後方限界まで摺動し
た使用状態では前記孔26・26が駆動軸挿入孔5・5
に合致して開放状態にし、プレイヤー側の駆動軸が駆動
軸挿入孔5・5にそれぞれ下方から係入することを許
す。
【0013】本体ケース1からシャッター11が下方に
抜け外れないようにするための外れ止め手段として、本
体ケース1の左右側壁13・13に前記抜け止め片25
・25が嵌入係合するスリット27・27がそれぞれ形
成されている。図3および図6において、その各スリッ
ト27は本体ケース1の左右側壁13・13において、
本体ケース1を構成する上下ケース1a・1bの突き合
わせ目間に形成されている。すなわち、左右のケース側
壁13は上ケース1aの側壁部分13aと下ケース1b
の側壁部分13bとからなるが、下ケース1bの側壁部
分13bの上端面は前端からシャッター11の側板部1
4の前後ストローク分だけ上ケース1aの側壁部分13
aよりも内側方に凹設する。
【0014】そして、シャッター11の各側板部14が
下ケース1bの側壁部分13bの当該凹設外面に沿って
前後摺動し、該側板部14の上端面29と上ケース1a
の側壁部分13aの下端面30とが、極めて僅かな隙間
を以て近接対向するように該側板部14の上下高さを寸
法設定し、かつ上ケース1aの側壁部分13aの外面と
側板部14の外面とが垂直の面一状になるものとしてあ
る。実際には上下ケース1a・1bの側壁部分13a・
13bは十分な肉厚を確保するだけのスペース的な余裕
がないのが一般的なので、下ケース1bの側壁部分13
bは全体的にケース内方側へ凹設されたものとなってい
る。
【0015】かくして、図では下ケース1bの凹設せる
側壁部分13bの上端面の前後中央部位を段落ち面に形
成し、上ケース1aを重ね合わせた状態において、この
段落ち面の存在で上下ケース1a・1bの突き合わせ目
にシャッター11の前後摺動ストロークに見合う前後長
さを有するスリット27が形成されるものとした。この
スリット27は上ケース1aの側壁部分13aの下端面
30を段落ち面に形成することにより構成してもよいこ
とは言うまでもない。
【0016】図3において、シャッター11の左右の各
側板部14から突設される各抜け止め片25は、該側板
部14の前後方向の中央部位であって内面上端から水平
に一体連出されたのち、先端部が上向き直角に折り曲げ
連出された縦断正面視でL字形状を呈しており、前後幅
が必要かつ十分な強度を確保できる小幅に設定されてい
る。そして、前述の各スリット27に各抜け止め片25
が前後摺動自在に嵌入し、その先端鉤部25aが上ケー
ス1aの側壁部分13aの内面に接当係合している。
【0017】本体ケース1とシャッター11との間には
シャッター11を常に前方の進出姿勢に摺動付勢するた
めのばね手段15を備えている。このばね手段15とし
ては、本体ケース1の底壁4の左右中央部で前方に偏し
た部位に、前後に長い透孔36を設ける。この透孔36
はシャッター11が前方限界および後方限界に摺動変位
したときでも常に平板部12で下面が覆われているもの
とする。かくして、シャッター11の平板部12の内面
には前記透孔36を介してケース内に臨むピン状のばね
受け37を突設する。一方、ケース底壁4の内面にはシ
ャッター11が前方限界にまで摺動したときでも前記ば
ね受け37より常に前方に位置する部位、具体的には透
孔36の前端部に、該透孔36を跨ぐ門形のばね受け壁
38を設け、該ばね受け壁38上にばね受け39を突設
する。そして、両ばね受け37・39に引っ張りコイル
ばねからなるばね部材40の両端を係止して掛け渡し、
該ばね部材40の張力でシャッター11をして前方に常
に摺動付勢するものとした。
【0018】本体ケース1に装着したシャッター11が
ポケット7の開口下面を閉じる前方への進出位置にある
とき、シャッター11の摺動を禁止する摺動ロック手段
41が、本体ケース1とシャッター11との摺動面間に
おいて左右両側にそれぞれ配設されている。図5ないし
図8において、図のロック手段41としては、シャッタ
ー11の左右の各側板部14の前端が前方限界まで摺動
したときに前蓋9の左右の各連結片18の下方に位置
し、各側板部14と蓋取付壁20との間に所定の隙間4
2が形成されるものとする。
【0019】そのうえで、シャッター11の平板部12
には左右端の前端部に被係合部43(図ではあな)と、
これより前方で平板部12の前端縁につながる切欠き4
4とをそれぞれ前後に形成し,これら被係合部43およ
び切欠き44を前記隙間42に臨ませる。前蓋9の前面
板17の下端には該切欠き44に対応する切欠き45を
設けておく。
【0020】一方、下ケース1bの左右の側壁部分13
bの前端から上下薄肉で左右小幅のロック片46を前方
に向けて水平姿勢で片持ち状に一体連設する。このロッ
ク片46は前記隙間42内にあって前後中間部の下面に
前記被係合部43に係脱する係合部47(図では突起)
を突設するとともに、前端の下面に被押圧面48を傾斜
状に形成したものとする。そして、薄肉小幅にしたロッ
ク片46の連出基端部からの弾性変形で、係合部47が
前方限界に摺動変位しているときのシャッター11の被
係合部43に常に上方から嵌入係合し得るものとしてあ
る。
【0021】但し、本体ケース1の成形樹脂材料として
はスチロール樹脂その他が一般に使用されるが、その場
合にロック片46は繰り返し変形を受けても十二分に耐
えられるものの、弾性に関しては不十分である点が否め
ない。そこで、この点をカバーするために、前蓋9を閉
じ勝手に回動付勢するための前記捩りばね22を利用し
ている。つまり、この捩りばね22はコイル部22aを
前記枢軸19に嵌装し、一端22bを連結片18側に、
他端22cを蓋取付壁20側のばね受け49にそれぞれ
受け止め支持することになるが、その際にコイル部22
aと他端22cとの中間をV字形ないしはU字形に屈曲
して該屈曲部22dをロック片46の上面に形成した凹
入部50で位置ずれを防止して受け止め、ロック片46
を常に下向きのロック姿勢に揺動付勢するものとした。
この場合のばね他端22cは、ばね受け49に単なる外
れ止め用として受け止められるものとなる。なお、ロッ
ク片46はシャッター11の側板部14に接当作用する
ものであってもよい。
【0022】しかるときは、テープカートリッジの組み
付けに際して、まず下ケース1bにシャッター11を仮
装着する。これには左右側板部14・14を横外側方に
曲げ変形させておいて、下ケース1bの左右側壁部分1
3b・13bの上端面に形成せるスリット構成用の段落
ち面のうえに抜け止め片25を載せて行う。尤も、この
スリット構成用の段落ち面は前後両縁にわたって形成し
てあってもよく、その場合は下ケース1bにシャッター
11を前方からそのまま差し込む要領で装着できること
になる。
【0023】次に、前記ばね部材40を前述の要領で掛
け渡し、相前後してテープ2が巻かれたハブ3・3を組
み込む。この際、ばね部材40は下ケース1bの内面側
から容易に装着できる。最後に、下ケース1bに対して
上ケース1aを前蓋9と共に所定の要領で被せ付け、タ
ッピングねじ等で一体に上下ケース1a・1bを結合す
ることになる。この組み付け状態においてシャッター1
1の左右の抜け止め片25・25が既に本体ケース1の
左右側壁13・13に形成されたスリット27・27に
それぞれ係入している。
【0024】いま、テープカートリッジが不使用状態に
あるとき、ばね部材40でシャッター11は前方限界に
まで常に進出摺動しており、シャッター11の平板部1
2でケース前面のポケット7の開口下面を全面的に閉じ
ている。このときケース底壁4の前方の左右隅部に透設
したテープ端検出用の通孔51・51も同時にシャッタ
ー11の平板部12で閉じられており、該通孔51・5
1を介して内部に塵埃が侵入することがない。シャッタ
ー11の前方への進出限界はシャッター11の一部を本
体ケース1側の適所に接当させて図る。図では左右の各
抜け止め片25がスリット27の前端縁に接当してシャ
ッター11の進出限界を規制している。なお、各抜け止
め片25でシャッター11これ全体の下方の抜け外れが
図られ、各抜け止め片25の先端鉤部25aでシャッタ
ー11の各側板部14の横外側方への拡開変形が接当規
制されている。従って、抜け止め片25が損傷を受けな
い限り、本体ケース1からシャッター11が外れること
はない。
【0025】この不使用状態において、本体ケース1側
の左右に配した一対の各ロック片46の係合部47がシ
ャッター11側の左右の各被係合部43にそれぞれ嵌係
合し、シャッター11が後方に向けて不用意に開き摺動
するのを阻止する。しかも、不使用時に前蓋9は前記ば
ね22で常に閉じ勝手に保持されており、該ばね22が
ロック片46を下向きに押圧付勢しているので、前記係
合部47と被係合部43との嵌係合を確実に維持してい
る。
【0026】テープカートリッジをプレイヤーに装填し
たとする。まず、本体ケース1の前方への差し込み操作
でプレイヤー側の左右一対のロック解除部材52が図6
に示すごとく前蓋9側の左右の各切欠き45ついでシャ
ッター11の平板部12側の切欠き44に相対的に係入
して行き、その間にロック解除部材52がロック片46
の先端の被押圧面48に接当作用してロック片46をこ
れ自体の弾性力およびばね22に抗して上向きに揺動さ
せ、これで係合部47が被係合部43から抜け外れてシ
ャッター11の摺動ロックが解除される。
【0027】次に、ロック解除部材52がそのまま切欠
き44の内奥端面に接当して図6における左方へ相対的
に移動することにより、ばね部材40に抗してシャッタ
ー11これ全体が後方限界にまで摺動して行き、これで
ポケット7の下面がほぼ全面開放状態になる。続いてプ
レイヤー内における本体ケース1の下方ロード位置への
下降に伴い、プレイヤー側の部材で前蓋9がばね22に
抗して上開き回動して行くとともに、プレイヤー側のテ
ープローディングピンがポケット7にこれの開口下面よ
り突入して、これでテープ2がケース前方に引き出し可
能な状態となる。
【0028】因みに、シャッター11が後方限界にまで
摺動変位した状態において、シャッター11の側板部1
4がスリット27の前半部分の外面を覆っているかどう
かは問題ではなく、スリット27の一部が開口状態にな
っていてもよい。また、引っ張りコイルばねからなるば
ね部材40は、図4に示すごとくシャッター11側のば
ね受け37とケース底壁4側のばね受け39との間に出
来るだけ斜めにならないように水平姿勢で掛け渡し、該
ばね部材40およびばね受け37がシャッター11の後
退摺動時にハブ3に満巻きされたテープ2のロール巻層
2aの下側に滑り込んでテープ2に接当干渉しないよう
になっている。
【0029】 (変形例) 図示例の全容は以上の通りになっているが細部の点につ
いては設計変更可能である。例えば、ばね手段15とし
ては図2においてテープガイド6・6の内方側に位置す
るケース底壁4から立設のねじ止め用ボス53・53の
一方または双方を利用し、これに捩りコイルばねの中間
コイル部を嵌装し、シャッター11の平板部12の先端
寄り部位にポケット7に臨ませて立設したばね受けに該
ばねの一端を受け止めるとともに、該ばねの他端をケー
ス底壁4の内面側に設けた部材で受け止めるようにして
もよい。更にばね手段15に関しては、これを左右に配
置し、シャッター11の閉じ付勢力を左右で均等になる
ようにしてもよいし、例えばシャッター11側のばね受
け37を前方に、ケース底壁4側のばね受け39を後方
にそれぞれ位置させて、両ばね受け37・39間にわた
って圧縮コイルばねなどの弾圧ばねを装着するようにし
てもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、シャッター11を前方
の進出位置に摺動することにより、ポケット7の開口下
面を閉じると同時に、摺動ロック手段41でシャッター
11が不用意に後退摺動しないようロック保持される。
その際に、摺動ロック手段41は左右の両側に配されて
いるので、シャッター11に対する摺動ロックが左右の
一方のみに片利きする形式と異なり、両利き下で更に確
実に摺動ロックできるとともに、外力などを受けてもシ
ャッター11が傾斜状態になることはない。従って、ポ
ケット7の開口下面を左右間にわたって密閉するに有利
である。しかも、次にプレイヤーに装填して摺動ロック
を解除したのち、シャッター11を後退摺動させるとき
にも、シャッター11に傾きがないので、こじれること
なくシャッター11を円滑に後退摺動させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】下面側から見た外観斜視図である。
【図2】内部構造の全体平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】図2におけるB−B線断面図である。
【図5】シャッタを摺動ロックした状態での縦断側面図
である。
【図6】シャッタの摺動ロックを解除した状態での縦断
側面図である。
【図7】シャッタを摺動ロックした状態での縦断正面図
である。
【図8】シャッタの摺動ロック手段を示す要部の斜視図
である。
【符号の説明】
1 本体ケース 1a 上ケース 1b 下ケース 2 テープ 3 ハブ 4 本体ケースの底壁 7 ポケット 11 シャッター 12 シャッターの平板部 13 本体ケースの左右の側壁 14シャッターの側板部 15 ばね手段 25 抜け止め片 27 スリット 40 ばね部材 41 摺動ロック手段 43 被係合部 44 切欠き 46 ロック片 47 係合部 48 被押圧面 52 ロック解除部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛取 嵩夫 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 西田 育雄 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (56)参考文献 実開 昭60−132680(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結
    合してなる本体ケース1の前面にテープローディング
    用のポケット7が凹設されており、 本体ケース1にこれの底壁4の外面に沿ってシャッター
    11をこれの前端部分12aが前記ポケット7の開口下
    面を閉じる前方への進出位置と、該ポケット7の下面を
    開放状態にする後方への退入位置とにわたって進退摺動
    自在に装着してあり、 本体ケース1とシャッター11との摺動面間に、本体ケ
    ース1に対してシャッター11が前方の進出位置にある
    状態において該シャッター11を位置決め保持する摺動
    ロック手段41・41が、左右両側に配設されており、 各摺動ロック手段41として、本体ケース1の底壁4の
    外面に沿うシャッター11の平板部12の左右に、被係
    合部43を形成してあり、 本体ケース1の下ケース1bの左右に、上下薄肉で左右
    小幅のロック片46を前方に向けて水平姿勢で片持ち状
    に一体連設してあり、 この各ロック片46には、前記被係合部43に係脱する
    係合部47を 下向きに突設してあることを特徴とするテ
    ープカートリッジ。
JP3060952A 1991-02-21 1991-02-21 テープカートリッジ Expired - Lifetime JPH087974B2 (ja)

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