JPH048871B2 - - Google Patents

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JPH048871B2
JPH048871B2 JP59032104A JP3210484A JPH048871B2 JP H048871 B2 JPH048871 B2 JP H048871B2 JP 59032104 A JP59032104 A JP 59032104A JP 3210484 A JP3210484 A JP 3210484A JP H048871 B2 JPH048871 B2 JP H048871B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は本体ケースの前面にテープローデイ
ング用のポケツトが凹設形成されたテープカート
リツジを対象とする。すなわち、プレイヤーに装
填したとき本体ケースの前面からテープローデイ
ング用ポケツトを介してテープがケース前方に引
き出される形態のビデオ用やオーデイオ用のテー
プカートリツジにおいて、不使用時に該ポケツト
の開口下面を閉じるシヤツターの装着方に改良を
加えたものである。
〔背景技術〕
第1図および第2図は本発明が対象とするテー
プカートリツジの一例、具体的にはデイジタル記
録・再生方式のオーデイオ用テープカートリツジ
を例示している。
図において、1はほぼ半割りのプラスチツク製
の上下ケース1a,1bをタツピングねじ等で蓋
合わせ状に結合してなる本体ケースであり、この
本体ケース1の内部左右にはテープ2が巻かれる
ハブ3,3をケース底壁4に透設の各駆動軸挿入
孔5,5状に位置せしめて可回転に装置してあ
り、テープ2は本体ケース内の前方左右に配置し
たテープガイド6,6を介して一方のハブ3から
ケース前面に導出されたのち他方のハブ3に巻き
取られる。
本体ケース1の前面には左右中央部に一連のテ
ープローデイング用ポケツト7を大きく入り込み
状に凹設形成してあり、このポケツト7は前方お
よび下方が開口状態にある。
本体ケース1にはこれの前面を左右間にわたつ
て閉じる前蓋9を開き操作可能に枢着する。ま
た、本体ケース1内の後方の左右隅部に左右の各
ハブ3,3に接当作用するハブ回り止め手段1
0,10を備えている。
そして、不使用時には前蓋9でケース前面に導
出したテープ2の外側をカバーして保護し、かつ
ハブ回り止め手段10で各ハブ3の遊転を防止す
る。テープカートリツジをプレイヤーに装填する
と、前蓋9が上向きに開き回動し、ハブ回り止め
手段10が外れて各ハブ3が自動回転状態にな
り、前記ポケツト7に下方から突入して来るプレ
イヤー側のテープローデイングピンでテープ2が
ケース前方に引き出されてスタンバイ状態にな
る。
かかる基本形態のテープカートリツジにおいて
は、不使用時にポケツト7の前方を含むケース前
面は前蓋9でカバーされているが、ポケツト7の
下面は依然として解放状態のままであり、この開
口下面から塵埃が侵入してテープ2に付着するお
それがある。
そこで、本発明者等は本体ケース1に該ポケツ
ト7の開口下面を直接に閉じるシヤツター11を
開き操作可能に接着したテープカートリツジを提
案した(特願昭58−243273号)。そこではシヤツ
ター11がケース底壁4に沿つて前後方向に進退
摺動するものとし、不使用時にはシヤツター11
が前方に進出してポケツト7の開口下面を全面的
に閉じ、プレイヤーの装填時にはシヤツター11
が後方に退入してポケツト7の下面をほぼ全面的
に解放状態にするものであつた。
問題はこのシヤツター11をケース底壁4の外
面に添接するように装着した場合である。
この種の形態では本体ケース1外にシヤツター
11が露き出しになつているので、まず第1に、
シヤツター11に直接外力が加わりこれが本体ケ
ース1から不測に外れて使いものにならなくなる
おそれが多分にある。したがつて、本体ケース1
に対してシヤツター11を確実な外れ止め手段を
介して前後摺動自在に装着する必要がある。
この点に関して、シヤツター11は図面に示す
如くケース底壁4の外面に添接する平板部12
と、該平板部12の左右端から一体に立ち上げ連
出されて本体ケース1の左右側壁13,13の外
面に添接する側板部14,14とを有するものと
し、まずこの各側板部14の内面に設けた突部が
各ケース側壁13に凹設の凹条溝に係入する形態
を考えた。
しかし、この突部の凹条溝との嵌係合によるス
ライドガイドを兼ねた外れ止め手段では、係合力
が甘くシヤツター11が簡単に外れてしまう。本
体ケース1とシヤツター11との間にはシヤツタ
ー11を常に前方の閉じ姿勢に進出付勢するばね
手段15が当然に掛け渡されるので、一旦シヤツ
ター11が外れると、修復し難い事態を招く。
〔発明の目的と概要〕
この発明はかかる観点から本体ケース1に対す
るシヤツター11の装着方を更に発展改良したも
のである。
具体的には、本発明ではシヤツター11が前述
の平板部12と左右側板部14,14とを有する
形態のものにおいて、各側板部14の内面から突
設の抜け止め片が本体ケース1の左右の側壁13
に設けたスリツトにスライド自在にしかし抜け止
め状態に嵌入係合するものとし、以て本体ケース
1からシヤツター11が外れる事態を確実に防止
することを第1の目的とする。そして、本体ケー
ス1の側壁13にスリツトを透設するも、これの
外面が前記側板部14でカバーされて内部に塵埃
が侵入することを防止することを第2の目的とす
る。
〔実施例〕
次に、その詳細を図面に基づき説明すると、基
本形態は既に述べた通りである。
但し、前蓋9は本体ケース1の前面を左右間に
わたつて閉合する前面板17と、該前面板17の
左右両端から後方に連出した連結片18,18
と、連結片18,18の各内面に対向状に突設し
た枢軸19,19とを有するプラスチツク成形品
である。本体ケース1の左右側壁13,13の前
端部に蓋取付壁20,20がケース内方側に位置
して形成されており、第5図ないし第7図に示す
ごとく左右の各連結片18が対向する蓋取付壁2
0に外嵌した状態で枢軸19が該蓋取付壁20に
透設の枢支孔21にそれぞれ嵌合枢支されてお
り、前蓋9は枢軸19まわりに本体ケース1の前
面を閉じる姿勢と上向きの開き姿勢とにわたつて
回動自在であり、枢軸19に装着した捩りばね2
2で閉じ姿勢に回動付勢されている。しかるとき
は、テープカートリツジの不使用時に前蓋9は閉
じられていて、テープ2の前面外側をカバーして
保護し、テープカートリツジをデツキに装填する
と、前蓋9が開いてテープ2がケース前方に引き
出し可能なスタンバイ状態になる。
問題のシヤツター11は、本体ケース1の底壁
4の外面に添接する平板部12と、該平板部12
の左右端から立ち上げ連接されて本体ケース1の
左右側壁13,13の外面に添接する側板部1
4,14と、両側板部14,14から内向きに突
設された抜け止め片25,25とを有するプラス
チツク成形品である。
このシヤツター11は平板部12の前端部分1
2aがポケツト7の開口下面を全面的に閉じる前
方への突出姿勢と、ポケツト7の開口下面を全面
的に開放状態にする後方への退入姿勢とにわたつ
て水平姿勢で前後方向に進退摺動自在であつて、
前方進出限界は本体ケース1側の壁部材で適宜接
当規制されている。
シヤツター11の平板部12には左右に円形の
孔26,26を透設しており、シヤツター11が
前方限界まで摺動した不使用状態では該平板部1
2で駆動軸挿入孔5,5が完全に塞がれて、ケー
ス内への塵埃の侵入が防止されているが、シヤツ
ター11が後方限界まで摺動した使用状態では前
記孔26,26が駆動軸挿入孔5,5に一致して
開放状態にし、プレイヤー側の駆動軸が回動軸挿
入孔5,5にそれぞれ下方から係入することを許
す。
さて、本体ケース1からシヤツター11が下方
に抜け外れないようにするための外れ止め手段と
して、本体ケース1の左右側壁13,13に前記
抜け止め片25,25が嵌入係合するスリツト2
7,27がそれぞれ形成されている。
第3図および第6図において、その各スリツト
27は本体ケース1の左右側壁13,13におい
て、本体ケース1を構成する上下ケース1a,1
bの突き合わせ目間に形成されている。すなわ
ち、左右のケース側壁13は上ケース1aの側壁
部分13aと下ケース1bの側壁部分13bとか
らなるが、下ケース1bの側壁部分13bの上端
面は前端からシヤツター11の側板部14の前後
ストローク範囲にわたつて該側板部14の厚みに
相当する分だけ上ケース1aの側壁部分13aよ
りも内方側に凹設する。そして、シヤツター11
の各側板部14が下ケース1bの側壁部分13b
の当該凹設外面に沿つて前後摺動し、該側板部1
4の上端面29と上ケース1aの側壁部分13a
の下端面30とが、極めて僅かな隙間を以て近接
対向するように該側板部14の上下高さを寸法設
定し、かつ上ケース1aの側壁部分13aの外面
の側板部14の外面とが垂直の面一状になるもの
としてある。実際には上下ケース1a,1bの側
壁部分13a,13bは十分な肉厚を確保するだ
けのスペース的な余裕がないのが一般的なので、
下ケース1bの側壁部分13bは全体的にケース
内方側へ凹設されたものとなつている。
かくして、図では下ケース1bの凹設せる側壁
部分13bの上端面の前後中央部位を段落ち面に
形成し、上ケース1aを重ね合わせた状態におい
て、その段落ち面の存在で上下ケース1a,1b
の突き合わせ目にシヤツター11の前後ストロー
クに見合う前後長さを有するスリツト27が形成
されるものとした。このスリツト27は上ケース
1aの側壁部分13aの下端面30を段落ち面に
形成することにより構成してもよいことは言うま
でもない。
第3図において、シヤツター11の左右の各側
板部14から突設される各抜け止め片25は、該
側板部14の前後方向の中央部位であつて内面上
端から水平に一体連出されたのち、先端部が上向
き直角に折り曲げ連出された縦断正面視でL字形
状を呈しており、前後幅が必要かつ十分な強度を
確保できる小幅に設定されている。そして、前述
の各スリツト27に各抜け止め片25が前後摺動
自在に嵌入し、その先端鉤部25aが上ケース1
aの側壁部分13aの内面に接当係合するものと
なつている。
本体ケース1とシヤツター11との間にはシヤ
ツター11を常に前方の突出姿勢に摺動付勢する
ためのばね手段15を備えている。
このばね手段15としては、本体ケース1の底
壁4の左右中央部で前方に偏した部位に、前後に
長い透孔36を明ける。この透孔36はシヤツタ
ー11が前方限界および後方限界に摺動変位した
ときでも常に平板部12で下面が覆われているも
のとする。かくして、シヤツター11の平板部1
2の内面には前記透孔36を介してケース内に臨
むピン状のばね受け37を突設する。一方、ケー
ス底壁4の内面にはシヤツター11が前方限界に
まで摺動したときでも前記ばね受け37により常
に前方に位置する部位、具体的には透孔36の前
端部に、該透孔36を跨ぐ門形のばね受け壁38
を設け、該ばね受け壁38上にばね受け39を突
設する。そして、両ばね受け37,39に引つ張
りコイルばねからなるばね部材40の両端を係止
して掛け渡し、該ばね部材40の張力でシヤツタ
ー11を前方に常に摺動付勢するものとなつてい
る。
また、本体ケース1に装着したシヤツター11
がポケツト7の開口下面を閉じる前方への進出状
態において、つまり不使用状態においてシヤツタ
ー11の摺動を禁止するロツク手段41を備えて
いる。
第5図ないし第8図において、図のロツク手段
41としては、シヤツター11の左右の各側板部
14の前端が前方限界の摺動時に前蓋9の左右の
各連結片18の下方に位置し、各側板部14と蓋
取付壁20との間に所定の隙間42が形成される
ものとする。そのうえで、シヤツター11の平板
部12は左右端の前端部に被係合部43(図では
あな)と前端縁につながる切欠き44とをそれぞ
れ前後に形成し、これら被係合部43および切欠
き44を前記隙間42に臨ませる。前蓋9の前面
板17の下端には該切欠き44に対応する切欠き
45を設けておく。一方、下ケース1bの左右の
側壁部分13bの前端から上下薄肉で左右小幅の
ロツク片46を前方に向けて連出する。このロツ
ク片46は前記隙間42内にあつて前後中間部の
下面に前記被係合部43に係脱する係合部47
(図では突起)を有するとともに、前端の下面に
被押圧面48を傾斜状に形成したものとする。そ
して、薄肉小幅にしたロツク片46の連出基端部
からの弾性変形で、係合部47が前方限界に摺動
変位しているときのシヤツター11の被係合部4
3に常に上方から嵌入係合するものとしてある。
但し、本体ケース1の樹脂材料としてはスチロ
ール樹脂その他が一般に使用されているが、その
場合にロツク片46は繰り返し変形を受けても十
二分に耐えられるものの、弾性に関しては不十分
である点が否めない。そこで、この点をカバーす
るために、前蓋9を閉じ勝手に回動付勢するため
の前記捩りばね22を利用している。つまり、こ
のばね22はコイル部22aを前記枢軸19に嵌
着し、一端22bを連結片18側に、他端22c
を蓋取付壁20側のばね受け49にそれぞれ受け
止め支持させることになるが、その際にコイル部
22aと他端22cとの中間をV字形ないしはU
字形に屈曲して該屈曲部22dをロツク片46の
上面に形成せる凹入部50で位置ずれを防止して
受け止め、ロツク片46を常にロツク姿勢に揺動
変位させるものとなつている。この場合、ばね他
端22cはばね受け49に単なる外れ止め用とし
て受け止められるものとなつている。
なお、このロツク手段41は図では念の為に左
右に配したが、前記ばね22も含めて左右の一方
にのみ設けられていてもよいことは言うまでもな
い。また、ロツク片46がシヤツター11の側板
部14に接当作用するものであつてもよいし。し
かるときは、テープカートリツジの組み付けに際
してはまず下ケース1bにシヤツター11を装着
する。これには左右側板部14,14を横外側方
に曲げ変形させておいて、下ケース1bの左右側
壁部分13b,13bの上端面に形成せるスリツ
ト構成用の段落ち面のうえに抜け止め片25を載
せて行なう。尤も、このスリツト構成用の段落ち
面は前端縁にわたつて形成してあつてもよく、そ
の場合は下ケース1bにシヤツター11を前方か
らそのまま差し込む要領で装着できることにな
る。次に、前記ばね部材40を前述の要領で掛け
渡し、相前後してテープ2が巻かれたハブ3,3
を組み込む。この際、ばね部材40は下ケース1
bの内面側から容易に装着できる。最後に、上ケ
ース1aを前蓋9と共に所定の要領で被せ付け、
タツピングねじ等で一体に上下ケース1a,1b
を結合することになる。この組み付け状態におい
てシヤツター11の左右の抜け止め片25,25
が既に本体ケース1の左右側壁13,13に形成
されたスリツト27,27にそれぞれ係入してい
る。
いま、テープカートリツジが不使用状態にある
とき、ばね部材40でシヤツター11は前方限界
にまで常に進出摺動しており、シヤツター11の
平板部12でケース前面のポケツト7の開口下面
を全面的に閉じている。このときケース底壁4の
前方の左右隅部に透設したテープ端検出用の通孔
51,51も同時にシヤツター11の平板部12
で閉じられており、該通孔51,51を介して内
部に塵埃が侵入することがない。シヤツター11
の前方への進出限界はシヤツター11の一部を本
体ケース1側の適所に接当させて図る。図では左
右の各抜け止め片25がスリツト27の前端縁に
接当してシヤツター11の進出限界を規制するこ
とを予想している。この不使用状態下では前蓋9
が前記ばね22で常に閉じ勝手に維持されてお
り、該ばね22の弾圧作用を受けてロツク片46
の係合部47も常にシヤツター11側の被係合部
43に接当係合してシヤツター11にこれ自体の
摺動を完全にロツクしている。
この不使用状態で注目すべきはシヤツター11
の各抜け止め片25の作用である。すなわち、ま
ず各抜け止め片25でシヤツター11これ全体の
下方への抜け外れが図られ、各抜け止め片25の
先端鉤部25aでシヤツター11の各側板部14
の横外側方への拡開変形が接当規制されている。
したがつて、抜け止め片25が折損を受けない限
り、本体ケース1からシヤツター11が外れるこ
とはない。
しかも、スリツト27は内外貫通状に形成され
ているが、これの外面はシヤツター11の側板部
14で覆われている。これは第3図において該側
板部14の上端面29とこれに対向する上ケース
1aの側壁部分13aの下端面30とが、スリツ
ト27内における抜け止め片25の摺動を許す程
度に十分近接していること、および第2図に示す
ごとく該スリツト27の後半部も覆うべく側板部
14の前後長さが十分に採られていることを意味
する。したがつて、本体ケース1からのシヤツタ
ー11の抜け止めの完璧化のために、内外貫通状
のスリツト27を設けたが、このスリツト27を
介してケース内に塵埃が侵入することもないもの
となつている。
次に、テープカートリツジをプレイヤーに装填
したとする。まず、本体ケース1の前方への差し
込み操作でプレイヤー側のロツク解除部材52が
第6図に示すごとく前蓋9側の切欠き45ついで
シヤツター11の平板板12側の切欠き44に相
対的に係入してき、ロツク片46の先端の被押圧
面48に接当作用してロツク片46をばね22に
抗して上向きに摺動させ、係合部47と被係合部
43との係合を解く。次に、ロツク解除部材52
がそのまま切欠き44内奥端面に接当して図上左
方へ相対的に移動することにより、ばね部材40
に抗してシヤツター11これ全体を後方限界にま
で摺動させ、これでポケツト7の下面がほぼ全面
解放状態になる。次にプレイヤー内における本体
ケース1の下方ロード位置への下降に伴い、プレ
イヤー側の部材で前蓋9がばね22に抗して上開
き回動して行くとともに、プレイヤー側のテープ
ローデイングピンがポケツト7にこれの開口下面
より突入して、これでテープ2がケース前方に引
き出し可能な状態となる。
因に、プレイヤーに装填されてシヤツター11
が後方限界にまで摺動変位した状態において、シ
ヤツター11の側板部14がスリツト27の前半
部分の外面を覆つているかどうかは問題ではな
く、スリツト27の一部が開口状態になつていて
もよい。また、引つ張りコイルばねからなるばね
部材40は第4図に示すごとくシヤツター11側
のばね受け37とケース底壁4側のばね受け39
との間に出来るだけ斜めにならないように水平姿
勢で掛け渡し、このばね部材40およびばね受け
37がシヤツター11の後退摺動時にハブ3に満
巻きされたテープ2のロール巻層2aの下側に潜
り込んでテープ2に接当干渉しないようになつて
いる。
〔変形例〕
図示例の全溶は以上の通りになつているが細部
の点については設計変更可能である。
例えば、第9図の示すごとく、上下ケース1
a,1bの側壁部分13a,13bを上下対向状
に突き合わせて、その突き合わせ目に前記スリツ
ト27を形成し、シヤツター11の側板部14が
上ケース1aの側壁部分13aの外面をも覆うよ
うに高さ設定し、該側板部14の上下中間部の内
面から先端鉤部25aが下向きに曲がる抜け止め
片25を内向きに突設し、この抜け止め片25が
下ケース1bの側壁部分13bの内面に抜け止め
状に接当作用するようにしてもよい。これによれ
ば、各スリツト27を側板部14で更に完璧に覆
うことができる。この第9図の例は変形例を集約
的に例示したものであるから、その一部分のみ変
形した形態であつてもよいことは言うまでもな
い。また、ばね手段15としては例えば第2図に
おいてテープガイド6,6の内方側に位置するケ
ース底壁4から立設のねじ止め用ボス53,53
の一方又は双方を利用し、これに捩りコイルばね
の中間コイル部を嵌装し、シヤツター11の平板
部12の先端寄り部位にポケツト7に臨ませて立
設したばね受けに該ばねの一端を受け止めるとと
もに、該ばねの他端をケース底壁4の内面側に設
けた部材で受け止めるようにしてもよい。
更に、前記ばね手段15は左右に配置し、シヤ
ツター11の閉じ付勢力を左右で均等になるよう
にしてもよいし、例えばシヤツター11側のばね
受け37を前方にケース底壁4側のばね受け39
を後方にそれぞれ位置させて、両ばね受け37,
39間にわたつて圧縮コイルばねなどの弾圧ばね
を装着するようにしてもよいのであろう。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、本体ケー
ス1の左右側壁13,13に形成した内外貫通状
のスリツト27,27に、シヤツター11の左右
の側板部14,14から内向きに突設した抜け止
め片25,25が前後摺動自在に嵌入して、各抜
け止め片25の先端鉤部25aが各ケース側壁1
3の内面に接当係合するものとした。したがつ
て、この抜け止め片25が折損を受けない限り、
本体ケース1からシヤツター11に外れることは
ない。にもかかわらず、ケース側壁13にスリツ
ト27を内外貫通状に形成したが、このスリツト
27は少なくともシヤツター11が前方に進出し
てくる不使用状態において外面がシヤツター11
の側板部14で覆われるものとしたので、該スリ
ツト27を介して塵埃が本体ケース1内に侵入す
ることもよく防止できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るテープカートリツジを例示
しており、第1図は下面側から見た外観斜視図、
第2図は内部構造の全体平面図、第3図は第2図
におけるA−A線断面図、第4図は第2図におけ
るB−B線断面図である。第5図ないし第8図は
テープローデイング用ポケツトを閉じるシヤツタ
ーの摺動クロツク手段を示しており、第5図はロ
ツク状態の縦断側面図、第6図はロツク解除状態
の縦断側面図、第7図はロツク状態の縦断正面
図、第8図は斜視図である。第9図は本発明の変
形例を説明する要部の縦断正面図である。 1……本体ケース、1a……上ケース、1b…
…下ケース、2……テープ、3……ハブ、4……
本体ケースの底壁、5……駆動軸挿入孔、6……
本体ケースの上壁、7……テープローデイング用
ポケツト、9……前蓋、11……シヤツター、1
2……シヤツターの平板部、13……本体ケース
の左右の側壁、13a……上ケースの左右の側壁
部分、13b……下ケースの左右の側壁部分、1
4……シヤツターの側板部、15……ばね手段、
25……抜け止め片、25a……抜け止め片の先
端鉤部、27……スリツト、29……シヤツター
の側板部の上端面、30……上ケースの左右の側
壁部分の下端面、36……透孔、37,39……
ばね受け、40……ばね部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 本体ケース1の前面にテープローデイング用
    ポケツト7が形成され、本体ケース1に該ポケツ
    ト7の開口下面を閉じるシヤツター11が装着さ
    れているテープカートリツジにおいて、シヤツタ
    ー11は本体ケース1の底壁4の外面に添接する
    平板部12と、該平板部12の左右端から立ち上
    げ連設されて本体ケース1の左右側壁13,13
    の外面に添接する側板部14,14とを有し、本
    体ケース1に対してシヤツター11をこれの平板
    部12が前記ポケツト7の開口下面を閉じる前方
    への突出姿勢と、該ポケツト7の下面を開放状態
    にする後方への退入姿勢とにわたつて進退摺動自
    在に装着してあり、本体ケース1とシヤツター1
    1との間にシヤツター11を前方の突出姿勢に摺
    動付勢するためのばね手段15を有し、シヤツタ
    ー11は左右の各側板部14から内向きに突設さ
    れた鉤形の抜け止め片25を備えており、本体ケ
    ース1の左右の各側壁13にシヤツター11の摺
    動ストロークに見合う前後長さを有する内外貫通
    状のスリツト27をそれぞれ形成してあり、各ス
    リツト27に各抜け止め片25が前後摺動自在に
    挿通されて、各抜け止め片25の先端鉤部25a
    が本体ケース1の左右の各側壁13の内面側に抜
    け止め状に接当作用し、シヤツター11が前方の
    突出姿勢にある不使用状態において各スリツト2
    7が前後間にわたつてシヤツター11の各側板部
    14で覆われていることを特徴とするテープカー
    トリツジ。 2 本体ケース1がほぼ半割りの上下ケース1
    a,1bを蓋合わせ状にねじ結合してなり、本体
    ケース1の左右側壁13,13において、上下ケ
    ース1a,1bの突き合わせ目間にスリツト2
    7,27がそれぞれ形成されている特許請求の範
    囲第1項記載のテープカートリツジ。 3 本体ケース1の左右側壁13,13におい
    て、下ケース1bの左右側壁部分13b,13b
    の外面が上ケース1aの左右側壁部分13a,1
    3aよりも内方側に凹設形成されており、下ケー
    ス1bの左右側壁部分13b,13bの凹設され
    た外面にシヤツター11の左右の側板部14,1
    4が添接して、該側板部14,14の外面が上ケ
    ース1aの左右側壁部分13a,13aの外面と
    面一状になつている特許請求の範囲第2項記載の
    テープカートリツジ。
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