JPH0544952Y2 - - Google Patents

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JPH0544952Y2
JPH0544952Y2 JP4756990U JP4756990U JPH0544952Y2 JP H0544952 Y2 JPH0544952 Y2 JP H0544952Y2 JP 4756990 U JP4756990 U JP 4756990U JP 4756990 U JP4756990 U JP 4756990U JP H0544952 Y2 JPH0544952 Y2 JP H0544952Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はデジタル信号例えばPCM信号に記録
するのに使用して好適なテープカセツトに関す
る。
〔従来の技術〕
現在、音響信号等のアナログ信号をデジタル信
号例えばPCM信号に変換して磁気テープに記録
(または再生)するPCM記録再生装置が提案され
ている。このPCM記録再生装置として、回転ヘ
ツドを使用して比較的高い記録密度が得られるよ
うにしたものがある。この回転ヘツドを使用した
PCM記録再生装置においては、記録時又は再生
時には、磁気テープがテープカセツトから引き出
され、回転ヘツドが設けられた回転ドラムにロー
デイングされて記録又は再生がされる。
ところで、この磁気テープを装填するテープカ
セツトにおいては、磁気テープに指が触れて油脂
成分が付着したり、塵埃が付いたりすると再生信
号にドロツプアウトを生じるので、かようなこと
が無いように磁気テープをできるだけ密封する必
要がある。
このため、第1図〜第7図に示す如きテープカ
セツトが提案されている。
第1図は、従来のテープカセツトを示す斜視
図、第2図は、従来のテープカセツトの分解斜視
図、第3図は、従来のテープカセツトの保存時の
状態を示す、一部切断側面図、第4図は、従来の
テープカセツトの使用時の状態を示す、一部切断
側面図、第5図は、従来のスライダが閉じた際の
側面図、第6図は、従来のリールハブの分解平面
図、第7図は、従来のスライダが係合キーをスラ
イドする際作用する力を示す図である。
即ち、図において、1はカセツト筺体を示し、
このカセツト筺体1はねじ止めにより合体された
一対の上ハーフ2及び下ハーフ3より構成されて
いる。2aは上ハーフ2の上面部に設けられた透
明な窓板である。4はカセツト筺体1に収納さ
れ、下ハーフ3の所定位置に設けられた一対のリ
ール軸挿入孔5に回転可能に遊嵌された一対のリ
ールハブであり、この一対のリールハブ4に磁気
テープ6が巻回されている。
7はそれぞれ前面部に面して左右の側壁部寄り
に設けられたテープガイド柱であり、磁気テープ
6は、このテープガイド柱7に巻架されて前面部
の所定位置を走行できる。3aはテープガイド柱
7に巻架された磁気テープ6の、背面側の下ハー
フ3が所定幅に亘つて略長方形状に切り欠かれた
切欠状凹部であり、記録時又は再生時にこの凹部
3a内に記録再生装置から、磁気テープ引出用の
ガイド系が挿入される。
またカセツト筺体1の前部には、保存時に、前
面の磁気テープ露出部を閉塞する前面蓋8が、そ
の両側のアーム部8aによつて、回動自在に上ハ
ーフに軸支され、テープカセツトはこの前面蓋8
により磁気テープ6の外側をカバーし保護する。
また、カセツト筺体1の下ハーフ3の下面に
は、前後方向に摺動可能なスライダ9が装着され
ている。このスライダ9の底部には、スライダ9
が凹部3aを開くように後方に摺動された状態に
おいて、リール軸挿入孔5に対応するよう、リー
ル軸挿入対応孔10が穿設されている。またこの
スライダ9の底板部の前部の左右には、スライダ
9が最前端位置まで摺動された状態と、最後端位
置まで摺動された状態において、下ハーフ3の底
板部に設けられた左右一対の片持梁状のロツク片
11の自由端下側の突出部24が弾性的に係合さ
れる係止孔12a及び12bが所定間隔で設けら
れている。
さらにこのスライダ9の底板部の前端中央にピ
ン13が突設されており、このピン13には安全
ピン型スプリング14が嵌着されてその端末部は
下ハーフ3の前面隔壁3bの前面とスライダ9前
面のスプリング係止部間に当接係止され、この安
全ピン型スプリング14の付勢力によつてスライ
ダ9が常に前方(前面蓋8の方)へ摺動するよう
に付勢されている。
そしてこのスライダ9は、テープカセツトの保
存時(不使用時)には最前端位置においてはカセ
ツト筺体1の凹部3a及びリール軸挿入孔5を閉
塞する。この時にはロツク片11の突出部24が
後部の係止孔12aに係合され、スライダ9によ
る閉塞状態が保持される。またテープカセツトを
磁気記録再生装置に装填すると、磁気記録再生装
置側の機構によつてロツク片11の突出部24
が、後部の係止孔12aから抜脱され、且つ、ス
ライダ9が安全ピン型スプリング14の付勢力に
抗して後方へ摺動され、カセツト筺体1の切欠き
状凹部3a及びリール軸挿入孔5が開放される。
この時には、ロツク片11の突出部24が前部の
係止口12bに係合され、スライダ9は開放状態
に保持される。また、上ハーフ2の裏面には、下
ハーフ3の左右のロツク片11に対応する位置に
一対の制限ピン(リミツターピン)15が突設さ
れ、その先端はロツク片11の先端部裏側に所定
間隔をもつて対応している。そしてロツク片11
が内方へ過度に撓んだときに、このリミツターピ
ン15の先端に当接し、これによつてロツク片1
1が折損することを防止するようにされている。
また、カセツト筺体1の上下ハーフ2及び3の
内部には、テープリールが振動等によつて不測に
回転されてテープ6に弛みが生じることのないよ
うに、リールブレーキ部材16が備えられてい
る。
このリールブレーキ部材16は上ハーフ2の裏
面に沿う上面支持板部16aと、この上面支持板
部16aの左右両端部において下方に垂設した脚
部16bとにより、断面略コ字状に形成されてい
る。上面支持板部16aの後側端縁には、両リー
ルハブ4の周縁部に形成された爪部(ローレツ
ト)4aに対応して、一対のブレーキ突起16c
が設けられ、また脚部16bの下端部は前方に延
長され、その端末部には操作子16dが形成され
ている。
またこのブレーキ部材16の上面支持板部16
aの中央部には、端末部がV字状に拡がる形状の
バネ17が取付け可能であり、取付けられたバネ
17の端末部は上ハーフ2の前面壁の後面に当接
係止させてある。
そしてこのブレーキ部材16は、テープカセツ
トの保存時即ち前面蓋8が閉じている時には、バ
ネ17の付勢力により後方へ摺動され、上面支持
板部16aの後側面より後方に突出するブレーキ
突起16cがリールハブ4の爪部(ローレツト)
4aに係合し、リールハブ4が回転できないよう
ロツクされる。又、前面蓋8が上方向に回動し開
いたときには、操作子16dの先端カギ部が前面
蓋8のアーム部8aの端部凸部に係合して前方に
引かれ、その結果、ブレーキ部材16はバネ17
の付勢力に抗して前方に摺動され、突起16cが
リールハブ4の爪部(ローレツト)4aから離
れ、リールハブ4が回転可能となる。
ところで、このようなブレーキ部材16を有す
るテープカセツトの組立においては、従来下ハー
フ3に、リールハブ4に巻回された磁気テープ6
をセツトし、その上に、ブレーキ部材16をセツ
トするようにしていた。しかし、バネ17が障害
となつて、ブレーキ部材16を所定位置に組込む
動作は厄介で熟練を要した。また、磁気テープ6
やブレーキ部材16を部組した下ハーフ3を、組
立ラインで搬送している途中において、ブレーキ
部材16が下ハーフ3から脱落してしまうような
トラブルがあつた。
このため、近年この種のテープカセツトにおい
ては、例えば「実開昭62−39383号公報」に開示
されているように、その組立時にブレーキ部材
が、上下ハーフ2及び3の内部において、テープ
リールが振動等により不測に回転しテープ6に弛
みが生じることのないように、リールのブレーキ
部材16が設けられている。このリールのブレー
キ部材16は、前記同様、上ハーフ2の裏面に沿
う上面支持板部16aと、この上面支持板部16
aの左右の両端部において下方に垂設した脚部1
6bとによつて断面略コ字状に形成されており、
上面支持板部16aの後側端縁には両リールハブ
4に形成された爪部4aに対応する一対のブレー
キ突起16cが設けられ、また脚部16bの下端
部は前方に延長されてその端末部には操作子16
dが形成されている。
またこのブレーキ部材16の上面支持板部16
aの中央部には、前記同様、端末部がV字状に拡
がる形状のバネ17が取付け可能であり、取付け
られたバネ17の端末部は上ハーフ2の前面壁の
後面に当接係止させてある。
そして、テープカセツトの保存時、即ち、前面
蓋8が閉じているときに、バネ17の付勢力によ
つて後方へ摺動され、突起16cが爪部4aを拘
束するように、このブレーキ部材16は、予め上
ハーフ側に部組させておくことが提案されてい
る。
一方、透明な窓板20には両端から各別に上に
向かつて延在するプリズムすなわち反射稜鏡18
a,18bがある。そして、PCMの記録再現装
置の中には、各別に二つの検測光源が設けられて
いる。この二つの検測光源は、各別の二つ反射稜
鏡に向かつて光線を投射する。若し一つのリール
ハブ4の磁気テープが末端に到達した時には透明
テープが現われて、検測光源から投出した光は透
明テープを通過して、反射稜鏡18a或は、18
bから反射されて、PCM記録再現装置の検光ユ
ニツトに戻り、これによつてテープ6の操作を止
める。そこで、反射稜鏡18a,18bが、カセ
ツト筺体1の中で、正しい組立位置を容易に占め
ることが可能であることが望まれていた。また、
第6図に示すように、リールハブ4には一つのテ
ープ挟み嵌め口19があつて、磁気テープ6の末
端は嵌め口19の中に入れられ、テープ挟み片2
0を用いてテープ挟み嵌め口19の中に圧入し、
磁気テープ6の末端をリールハブ4の外縁に固定
しているが、この保持の確実性が要望されてい
た。
〔考案の解決しようとする課題〕 PCM記録/再現装置の操作の一つである、
スライダ9の開き動作と閉め動作を便利にする
為、換言すれば、スライダ9を摺動させて、開
の位置あるいは閉の位置のいずれかに、その位
置を換える為に、下ハーフ3の底板部に設けら
れた左右一対の片持梁状のロツク片11の自由
端下側に設けた突出部24には両斜面21a,
21bが設けられ、これがスライダ9の係止口
12aまたは12bのいずれかに弾性的に係合
している(第2図、第8図参照)。また、スラ
イダ9が開かれた際は、安全ピン型スプリング
14の付勢力は、スライダ9が閉じられた際よ
りも大になる。それ故に、スライダ9が開かれ
た時には、スライダ9は、閉塞方向に向かつて
摺動し易い傾向がある。カセツト筺体1が
PCM記録/再現装置の中に入れられると、ス
ライダ9と前面蓋8は、PCM記録/再現装置
により開かれ、且つ、記録/再現の操作を進行
する。このとき、もしカセツト筺体1が振動を
受けると、摺動バネ14の付勢力は大となつて
いるから、ロツク片11に設けたロツクキー2
1の一方の斜面21bを、スライダ9の係止口
12bが無理に乗り越えて、意外の閉塞にな
る。この際、前面蓋8は、上記意外の閉塞によ
るスライダ9の妨害によつて、閉めることがで
きなくなる。(因に、正常な操作では、前面蓋
8が閉じられた後に、スライダ9が閉じられ
る。)これでは、カセツト筺体1は、PCM記
録/再現装置の中に嵌めこまれて取り出すこと
ができず、磁気テープとPCM記録/再現装置
は、破損する可能性が生じるという問題があつ
た。
この外に、片持梁状のロツク片11の自由端
には、二つの同じ勾配の斜面21a,21bが
設けられており、第7図に示すように、スライ
ダ9を斜面21aを摺動して乗り越えさせるに
要するスライダ9に必要な推力P1は、別の斜
面21bを摺動して乗り越えさせるに要するス
ライダ9に必要な推力P2より小である。即ち、
P1<P2である、これは、片持梁の設置方向の
向き如何によつては、スライダ9が容易に意外
の閉塞を生じる原因の一つである。この理由
は、片持梁の基部から斜面21b迄の距離が斜
面21a迄の距離より短いことに基き、同じモ
ーメントでも腕の長さに反比例する作用力
(P1,P2)を要するからである。
また、第2図に示すように、透明な窓板2a
を上ハーフ2に取付ける場合に、透明な窓板2
aと共に連結された二つの反射稜鏡18a,1
8bを、上ハーフ2に対する正確な位置に取付
けることが簡単にできず、従つて、正確に光線
を反射させることができない為に、操作ミスが
生じるという問題があつた。
また、第6図に示すように、テープの挟み片
20が磁気テープ6の末端をリールハブ4の挟
み嵌め口19に圧入したときは、テープ挟み片
20と挟み嵌め口19の嵌め合度が著しくタイ
トであると、磁気テープを切断し易いのであ
る。しかし、若しもテープの挟み片20と嵌め
口19の嵌め合度が密着していない時は、磁気
テープ6の末端は、有効に固定されることがで
きずテープ挟み片20は軸芯に向かう方向から
落ち易いという問題があつた。
また、第4図に示すように、前面蓋8が開い
た際には、そのアーム部8aは、ブレーキ部材
16の操作子16dを引つ張つているが、係合
が不十分でアーム部8aと操作子16dは互に
滑つて係合がはずれるという問題があつた。
最後に、第2図に示すように、V字状バネ1
7は一つの単独の部品で、組立てるのに比較的
厄介で、熟練を要し、V字状バネ17とブレー
キ部材16の組立工数に影響する。組立の時点
で、ブレーキ部材16は、V字状バネ17の付
勢を受けて押されているので、ブレーキの突起
16cも当然押し出されており、突起16cは
二つのリールハブ4の組立を妨害しているとい
う問題があつた。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する為に、本考案の磁気テープ
のカセツトにおいては、下記のようにする。即ち
上ハーフ2と共にカセツトの筺体を形成する下ハ
ーフ3の下面には、スライダ9がスライド可能に
取着され、上ハーフ2の前部にはカセツト筺体の
前面蓋8が回動可能に取着され、上ハーフ2と下
ハーフ3の間にはリールハブ4が回転可能に取着
され、上ハーフ2とリールハブ4の間には前面蓋
8の回動に伴いスライドするブレーキ部材16が
取着された、上記部材を含む部材により構成され
たテープカセツト筺体1において、 ロツク片11は下ハーフ3に付属して片持梁状
に形成され、自由端の内面には上ハーフに向つて
延出する柱状突出部22が一体成型され、柱状突
出部22の上端は上ハーフ2に対し一定間隙を保
持し、 ブレーキ部材16は係合キー部23を有し、前
面蓋8が開かれた時に、ブレーキ部材16は引き
動かされ前面蓋8方向に移動し、前記上ハーフ2
と柱状突出部22の上端の一定間隙に挿入され、
柱状突出部22の上方への動きが阻止され、ロツ
ク片11の下端部に形成された突出部24が堅固
に、スライダ9に形成された係止口12bに嵌合
し、スライドユニツトの、意外の閉塞を防止し; ロツク片11の設置方向がスライド9のスライ
ド方向と直交に形成されたときは、スライダ9の
係止口がその突出部24の二つの斜面21a,2
1bをスライドする時に必要な推力は同じにな
り、これによりスライダ9の意外な閉塞の可能性
を減じ、さらに一歩進んで、ロツク片11の自由
端の内面に柱状突出部22を設けることができ、
ブレーキ部材16の係合キー部23はその柱状突
出部22の上端と上ハーフの一定間隙に挿入可能
であり; 上ハーフ2の内面には定位凸または凹部25が
形成され、同時に、反射稜鏡18a,18bの基
底部には上記の定位凸または凹部25と互いに嵌
合する定位凹または凸部26が形成され、上記定
位凸または凹部25と定位凹または凸部26の嵌
合を利用して反射稜鏡18a,18bの上ハーフ
に対する位置決めを正確にし; リールハブ4のテープ挟み嵌め口19のハブ底
部に、凹部または凸部からなるハブ側係合部27
a,27bが加設され、且つ、テープ挟み片20
は上述のハブ側係合部に対応する位置に、凸部ま
たは凹部からなる挟み片側係合部28a,28b
が形成され、両係合部は互いに嵌合でき; 前面蓋8のアーム部8aには、第一逆掛け部3
0が設けられ、ブレーキ部材16の操作子16d
には第二逆掛け部29が設けられていて、前面蓋
8が開かれた際に、その第一逆掛け部30と第二
逆掛け部29は互いに係合し; ブレーキ部材16の前面蓋側において外側に延
出した一つ或いは二つの片持バネ31a,31b
は、ブレーキ部材16と一体に成型したものであ
り; カセツト筺体1の上ハーフ2には第一臨時係合
部32が設けられ、ブレーキ部材16には、第二
臨時係合部33が設けられ、上ハーフ2と下ハー
フ3を組立する以前は、第一臨時係合部32と第
二臨時係合部33が互いに係合しており、これに
よりブレーキ部材16のブレーキ突起16cがリ
ールハブ4から離れ、一方、下ハーフ3には係合
解除部34が設けられて、上ハーフ2と下ハーフ
3が組立された時に、この係合解除部34は、第
二臨時係合部33を第一臨時係合部32から永遠
に離すことができる。また、上記の第一臨時係合
部32は各別に上ハーフ2の両側に垂設された壁
36の内側に形成されており、上記の第二臨時係
合部33は、各別にブレーキ部材16の二つの足
部16bの外側に設けられており、係合解除部3
4は、下ハーフ3の両側に成型されたテープカセ
ツトであつてもよい。また、上記のハブ側係合部
27a,27bと挟み片側係合部28a,28b
はハブ底部の中間の位置に設けられているテープ
カセツトであつてもよい。
〔作用〕
上記の手段は下記のように作用する。
カセツト筺体がPCM記録/再生装置内に入れ
られたときは、スライダは先に開かれ、突起部2
4は開かれた位置に対応する係止口にセツトされ
る。次に前面蓋は開かれる。前面蓋が一旦開かれ
ると、ブレーキ部材は、前面蓋によつて引き動か
され、そして前面蓋の方向に向かつて移動する、
この時、ブレーキ部材の係合キー部23は、別々
に、上ハーフ2と二つのスライド係合片の柱状突
出部22の上端の一定間隙に挿入され、これによ
つてロツク片の突出部を堅固にスライダの係止口
に係合するもので、スライダは意外のスライドに
よつて閉じることがない。
ロツク片の設置方向を、スライダのスライド方
向と直交する方向に換えた時には、スライダの係
止口12a,12bが下ハーフのロツク片の突出
部24の二つの斜面21a,21bをスライドす
る推力が順逆いずれの方向にも同じになり、スラ
イダが意外に閉鎖する機会を減らす作用がある。
反射稜鏡は、その基底部の定位凹または凸部2
6部とカセツト筺体の上ハーフの定位凸または凹
部25が互いに係合して位置決めされ、これで、
反射稜鏡が自動的に、且つ正確に位置決めされ
る。
テープの挟み片20は、その係合凸部または係
合凹部を利用して、磁気テープの末端を堅固にハ
ブ底部の係合凹部または係止凸部の間に挟みこむ
ことができる。テープの挟み片とテープ嵌め口の
間の嵌め合い作用は必ずしも密着でなくても良い
ので、テープ挟み片ははさみの嵌め口から落ちな
い、そして磁気テープも切断されない。
前面蓋が開かれた際は、そのアーム部の第1逆
係合部は、ブレーキ部材の操作子の第2逆係合部
に係合し、これで、前面蓋と操作子の係合作用が
更に堅固になり、落ちなくなる。これにより、バ
ネ付のブレーキ部材と上ハーフ及び前面蓋の3部
品の仮の組立が容易になる。
上ハーフの第1臨時係合部32とブレーキ部材
の第2臨時係合部33を利用して互いに係合した
際は、ブレーキ部材のブレーキ突起はリールハブ
から遠く離れるので、2つのリールハブを更に簡
単に組込むことができる。即ち、ブレーキ部材の
ブレーキ突起16cの妨害を受けることがない。
また、上ハーフと下ハーフを互いに結合組立する
際は、下ハーフの係合解除部34によつて、第1
臨時係合部32と第2臨時係合部33を離脱し、
その後は前面蓋の動作によつて、ブレーキ部材を
順調に摺動することができ、有効に組立上の困難
を解決することができる。
〔実施例〕
以下、第8図から第20図を対照して本考案の
磁気テープカセツトの実施例を説明する。
第8図は、本考案の上ハーフとリールハブを取
除いた残りの下ハーフとスライドユニツトの内部
の平面図、第9図は、本考案の保持時の側面の部
分の断面図、第10図は、本考案の使用時の側面
の部分の断面図、第11図は、本考案の第8図の
別の1つの実施例の内部平面図、第12図は、本
考案の下ハーフを取除いた残つた上ハーフ及び前
面蓋の内部図、第13図は、第12図の−の
断面図、第14図は、第12図の−の断面
図、第15図は、第12図の−の断面図、第
16図は、第12図の−の断面図、第17図
は、本考案のリールハブの分解図、第18図は、
本考案のテープ鋏み片の左側面図、第19図は、
本考案の第12図の別の実施例図、第20図は、
第19図の−の断面図である。
上述の第1図から第7図と同じ部分について
は、同じ符号を使用するので、説明を省略する。
[1] 第8,9,10図に示す様に、2本のロ
ツク片11の内面で、特にこの2つのロツク片
11の末端の突出部24の背面に柱状突出部2
2を加設し、この2つの柱状突出部22は、ロ
ツク片11と一体の成型をする。尚、この2つ
の柱状突出部22は、必ずしも2つの突出部2
4の真背面に設ける必要はなく、少し遠く離れ
ていても良く、但し、テープを妨害しない様に
する。
[2] 第9図に示す様に、前面蓋を90°開いた
後は、前面蓋8のアーム部8a内側に突起した
係合部である第一逆掛け部30(第12図、第
16図参照)が、ブレーキ部材16の脚部16
bより前方に延出した延出部の端末部の操作子
16dの第二逆掛け部29(第12図参照)に
係合して、ブレーキ部材16は前面蓋8によつ
て前に向かつて引かれるので、ブレーキ部材1
6の上面支持板部16aの一部である係合キー
部23は、上ハーフ2と柱状突出部22の上端
の一定間隙に挿入される。従つて、2枚のロツ
ク片11は、上に向かつて撓むことができな
い。これによつて、2つのロツク片11の突出
部24が堅固にスライドユニツト9の2つの係
合孔12bに係合するので、スライダ9は確実
にオープンの位置に位置決めされる。そして意
外なスライダ9の閉塞がなくなる。そして、閉
じる際は、前面蓋8は、先に元の閉の位置に戻
り、ブレーキ部材16は元の位置に置かれる。
すると、2つの柱状突出部22は、上部の拘束
から開放されて、2枚のロツク片11は自由に
撓むことができる様になる。それでロツク片1
1の自由端下部の突出部24は、スライダ9の
係止口12bから抜け出し可能となる。従つて
スライダ9は元の閉の位置に戻り得る。
ブレーキ部材16の係合キー部23が順調に
柱状突出部22と上ハーフ2の一定間隙に挿入
される為に、柱状突出部22の上端は半球状或
は台形に作られ、そしてブレーキ部材16の係
合キー部23も若干傾斜した斜面に作られてい
る。
[3] 第11図に示す例では、ロツク片11
は、横向の設置に換えている。この場合、スラ
イダ9の摺動方向はロツク片11と互いに直交
するから、並行なものとは異なり、各々の斜面
21a或は21bは、その片持梁基部からの距
離が同じであるから、片持梁基部からの腕の長
さは同じである。したがつてスライダ9に加え
るべき推力は順方向でも逆方向でも同じであ
る。
[4] 第12,14図に示す様に、上ハーフ2
の内面には、定位凸または凹部25が形成さ
れ、同時に、透明な窓板2aの辺縁或は反射稜
鏡18a,18bの基底部には上記の定位凸ま
たは凹部25と互いに嵌合する定位凹または凸
部26が形成され、この両部が互いに位置決め
の作用をし、これで反射稜鏡18a,18bの
相対位置を正確にする。
[5] 第17,18図に示す様に、リールハブ
4のテープ挟み嵌め口19に、2つの係合凹部
27a,27bが各別に嵌め口19のハブ底部
の両側の傍に設けられ、一方、テープの挟み片
20の相対位置には係合凸部28a,28bが
あつて、これらの係合を利用して、テープを挟
み片20がリールハブ4から落ちない様にす
る。この様に、挟み片20と嵌め口19の間に
は、比較的大きい間隙を作ることができるの
で、これにより磁気テープは切断されず、又、
係合凹部と係合凸部の互いの係合作用で磁気テ
ープの係合をすることができる。上述の係合凹
部と係合凸部はそれぞれ嵌め口19のハブ底部
の幅の中間に設けることもできる。
[6] 第12,16図に示す様に、前面蓋8の
アーム部8aの一部とブレーキ部材16の両端
の操作子16dの一部は、下記のように形成さ
れている。即ち、前面蓋8のアーム部8a内側
には突起した、カギ型の角度が90°以下の、L
字カギ型係合部である第一逆掛け30が形成さ
れ、ブレーキ部材16の操作子16dの先端部
には同じく、カギ型の角度が90°以下の、L字
カギ型係合部である第二逆掛け29が形成され
ている。即ち、第二逆掛け29と第一逆掛け3
0が作られている。これらの第二逆掛け29と
第一逆掛け30は、カギ型の角度が90°以下で
あるので、確実に互いに係合されて係合時に係
合が解脱することがない。
[7] また、第12図、第19図に示す様に、
ブレーキ16の前に向かつて各別に延長した、
従来技術で言えばV字状ばね17に相当するバ
ネ31aと31bは、ブレーキ部品16と一体
に斜め外方に延出するよう成形されている。ブ
レーキ部品16を前方の上ハーフ前壁に押し付
けた際には、バネ31aと31bの先端部は、
前壁凹部に嵌入させることができる。これは第
12図の2点鎖線で示され、第19図では実線
で示されている。バネ先嵌入の最大メリツト
は、上ハーフ2とブレーキ部品16を仮結合し
て二物を一体物として取り扱う際、後述[8]
の操作と相待つて、組立を容易にできることで
ある。
[8] 第12,13図に示す様に、上ハーフ2
の下面の前壁寄りの中央部には2つの柱状突起
である第一臨時係合部32が設けられている。
そしてブレーキ部材16の上面支持板部の前方
面の中央部にはL字型突起である第二臨時係合
部33が前方に向けて延出している。ブレーキ
部材16が最前部に引かれて上ハーフの前壁裏
面に接触した時には、(因に、開閉動作の際に
はこの位置迄引かない)柱状突起である第一臨
時係合部32は、ちようどL字型突起である第
二臨時係合部33の中に係合する。よつて、ブ
レーキ部材16は前方に引き止められ、ブレー
キ突起16cはリールハブ4から離れる。これ
により、リールハブを組込む際、リールハブ4
の爪部とブレーキ突起16cとが干渉せず、妨
害を受けることがない。上ハーフ2と下ハーフ
3を互いに締結する際には、下ハーフ3に前記
L字型突起を左右に撓み開かせる錐体突起であ
る係合解除部34が設けられている。上ハーフ
2と下ハーフ3を互いに締結する操作を利用
し、係合解除部34によつて第2臨時係合部3
3(L字型突起)を突き開き、これにより、第
1と第2の臨時係合部32と33は解脱し、ブ
レーキ部材16はバネ31a,31bの弾力で
後方にはね戻り、リールハブ4のつめ部に対し
て正常のブレーキ作用をする。前面蓋8が正常
の開閉をした際は、ブレーキ部材16の第二臨
時係合部33(L字型突起)と第一臨時係合部
32(柱状突起)が互いに係合する位置にする
ことができない。それで、正常の開閉の動作で
は、第二臨時係合部33(L字型突起)と上ハ
ーフの第一臨時係合部32(柱状突起)を互い
に係合することがないので、正常の機能を発揮
することができる。これで、第一臨時係合部3
2(柱状突起)、第二臨時係合部33(L字型
突起)及び係合解除部34(錐体突起)の3つ
の互いの配合作用を利用し、上ハーフ2と下ハ
ーフ3が係合していない時に、ブレーキ部材1
6を軸承35から離し、2つのリールハブ4,
4を順調に正確な位置に組込むことができる。
[9] 第19図、第20図に示すのは別の1つ
の実施例である。上ハーフの2つの第一臨時係
合部32は、各別に上ハーフ2の両側に垂設さ
れた壁36の内側に成型されている。実際上、
第一臨時係合部32はL字型カギの引つかかる
柱状突起に成型されている。ブレーキ部材16
の2つの第二臨時係合部33は各別にブレーキ
部材16の2つの脚部16bの外側に成型され
ている。実際上、第二臨時係合部33は突出し
たL字カギ型に成型されている。係合解除部3
4は、下ハーフ3の両側壁内側に成型されてい
る。実際上、係合解除部34は錐型に成型され
ている。ブレーキ部材16が臨時的に上ハーフ
2に組込まれた時は、ブレーキ部材16の2つ
の第二臨時係合部33は各別に上ハーフ2の2
つの第二臨時係合部32の中に係合されて、互
いに噛合う、これでブレーキ部材16のブレー
キ突起16cは軸承35から離脱し、2組のリ
ールハブ4,4の組込み作業は妨害されない。
上ハーフ2と下ハーフ3を互いに締結する際に
は、下ハーフ3の2つの係合解除部34は、各
別に2つの第2臨時係合部33に対して各別に
圧迫し、これでその2つの第2臨時係合部33
をそれぞれ2つの第1臨時係合部32から離
し、上ハーフ2はブレーキ部材16に対する臨
時係合の作用を解除する。これによりブレーキ
部材16を正常の操作に戻す。
〔考案の効果〕 ブレーキ部材16を前方に移動し、上ハーフ
2と柱状突出部22上面間の間隙に、ブレーキ
部材16の上面支持板部16aの一部である係
合キー部23と23を、挿入し、柱状の突出部
22の上方への逃げを無くし、ロツク片11の
下端部に形成された突出部24はさらに堅固に
スライダ9に形成された係止口12bに嵌合
し、スライドユニツトの、意外の閉塞を防止で
きた。
上ハーフの内面には、定位凸または凹部25
が形成され、同時に、透明な窓板2aの辺縁或
は反射稜鏡18a,18bの基底部には上記の
定位凸または凹部25と互いに嵌合する定位凹
または凸部26が形成され、この両部が互いに
位置決めの作用をし、これで反射稜鏡18a,
18bの相対位置を正確にしたので、正確な検
測光線の反射通路が確保されオートストツパー
の作動が確実になつた。
前面蓋8のアーム部8aに、第一逆掛け部3
0を、ブレーキ部材16の操作子16dには第
二逆掛け部29を設け、前面蓋8が開かれた際
に、両者(30と29)は互いに係合し、且
つ、ブレーキ部材16と一体成型された片持バ
ネの先端部は上ハーフ2の前壁凹部に嵌入し、
上ハーフ2とブレーキ部材16は係合されるの
で落ち着きがよく、上ハーフ2に形成された第
一臨時係合部32(柱状突起)と、ブレーキ部
材16に形成された、第二臨時係合部33(L
字型突起)の両者は、ブレーキ部材16と前面
蓋8に仮組された上ハーフ2に下ハーフ3を組
立する以前は、互いに係合しており、組立され
た後は両者は離れるので、アーム部8aと操作
子16dは共に容易にスライド落ちをするとい
う問題が解決され、また、組立の時点で、従来
技術の様にブレーキ部材16が、V字状バネ1
7の付勢を受けて押されて、リールハブ4の組
立を妨害しているという問題が解決され、組立
容易となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のテープカセツトを示す斜視
図、第2図は同上の分解斜視図、第3図は、同上
の保存時の状態を示す一部を切断した側面図、第
4図は、同上の使用時の状態を示す一部切断した
側面図、第5図は、スライドユニツトが閉塞した
際の側面図、第6図は、リールハブの分解平面
図、第7図は、スライダが突出部をスライドした
際の推力を示す図、第8図は、本考案の上ハーフ
とリールハブを取除いた残りの下ハーフとスライ
ドユニツトの内部の平面図、第9図は、本考案の
保持時の側面の部分の断面図、第10図は、本考
案の使用時の側面の部分の断面図、第11図は、
本考案の第8図の別の1つの実施例の内部平面
図、第12図は、本考案の下ハーフを取除いた残
つた上ハーフ及び前面蓋の内部図、第13図は、
第12図の−の断面図、第14図は、第12
図の−の断面図、第15図は、第12図の
−の断面図、第16図は、第12図の−の
断面図、第17図は、本考案のリールハブの分解
図、第18図は、本考案のテープ挟み片の左側面
図、第19図は、本考案の第12図の別の実施例
図、第20図は、第19図の−の断面図であ
る。 1……カセツト筺体、2……上ハーフ、3……
下ハーフ、4……リールハブ、8……前面蓋、9
……スライダ、11……ロツク片、12a,12
b……係止口、16……ブレーキ部材、16d…
…操作子、19……テープ挟み嵌め口、21a,
21b……斜面、22……柱状突出部、23……
係合キー部、24……突出部、25……定位凸ま
たは凹部、26……定位凹または凸部、27a,
27b……ハブ側係合部、28a,28b……挟
み片側係合部、29……第二逆掛け部、30……
第一逆掛け部、31a,31b……片持バネ、3
2……第一臨時係合部、33……第二臨時係合
部、34……係合解除部、36……上ハーフ2の
両側に垂設された壁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上ハーフ2と共にカセツトの筺体を形成する
    下ハーフ3の下面には、スライダ9がスライド
    可能に取着され、上ハーフ2の前部にはカセツ
    ト筺体の前面蓋8が回動可能に取着され、上ハ
    ーフ2と下ハーフ3の間にはリールハブ4が回
    転可能に取着され、上ハーフ2とリールハブ4
    の間には前面蓋8の回動に伴いスライドするブ
    レーキ部材16が取着され、上記部材を含む部
    材により構成されたテープカセツト筺体1にお
    いて、 ロツク片11は下ハーフ3に付属して片持梁
    状に形成され、自由端の内面には上ハーフに向
    つて延出する柱状突出部22が一体成型され、
    柱状突出部22の上面は上ハーフ2に対し一定
    間隙を保持し、 ブレーキ部材16は係合キー部23を有し、
    前面蓋8が開かれた時に、ブレーキ部材16は
    引き動かされ前面蓋8方向に移動し、前記上ハ
    ーフ2と柱状突出部22の上端の一定間隙に挿
    入され、柱状突出部22の上方への動きが阻止
    され、ロツク片11の下端部に形成された突出
    部24が堅固に、スライダ9に形成された係止
    口12bに嵌合し、スライドユニツトの、意外
    の閉塞を防止し; ロツク片11の設置方向がスライダ9のスラ
    イド方向と直交に形成されたときは、スライダ
    9の係止口がその突出部24の二つの斜面21
    a,21bをスライドする時に必要な推力は同
    じになり、これによりスライダ9の意外な閉塞
    の可能性を減じ、さらに一歩進んで、ロツク片
    11の自由端の内面に柱状突出部22を設ける
    ことができ、ブレーキ部材16の係合キー部2
    3は柱状の突出部22の上端と上ハーフの一定
    間隙に挿入可能であり; 上ハーフ2の内面には定位凸または凹部25
    が形成され、同時に、反射稜鏡18a,18b
    の基底部には上記の定位凸または凹部25と互
    いに嵌合する定位凹または凸部26が形成さ
    れ、上記定位凸または凹部25と定位凹または
    凸部26の嵌合を利用して反射稜鏡18a,1
    8bの上ハーフに対する位置決めを正確にし; リールハブ4のテープ挟み嵌め口19のハブ
    底部に、凹部または凸部からなるハブ側係合部
    27a,27bが加設され、且つ、テープ挟み
    片20には上述のハブ側係合部に対応する位置
    に、凸部または凹部からなる挟み片側係合部2
    8a,28bが形成され、両係合部は互いに嵌
    合でき; 前面蓋8のアーム部8aには、第一逆掛け部
    30が設けられ、ブレーキ部材16の操作子1
    6dには第二逆掛け部29が設けられていて、
    前面蓋8が開かれた際に、その第一逆掛け部3
    0と第二逆掛け部29は互いに係合し; ブレーキ部材16の前面蓋側において外側に
    延出した一つ或いは二つの片持バネ31a,3
    1bは、ブレーキ部材16と一体に成型したも
    のであり; カセツト筺体1の上ハーフ2には第一臨時係
    合部32が設けられ、ブレーキ部材16には、
    第二臨時係合部33が設けられ、上ハーフ2と
    下ハーフ3を組立する以前は、第一臨時係合部
    32と第二臨時係合部33が互いに係合してお
    り、これによりブレーキ部材16のブレーキ突
    起16cがリールハブ4から離れ、一方、下ハ
    ーフ3には係合解除部34が設けられて、上ハ
    ーフ2と下ハーフ3が組立された時に、この係
    合解除部34は、第二臨時係合部33を第一臨
    時係合部32から永遠に離すことが可能である
    ことを特徴とするテープカセツト。 (2) 上記の第一臨時係合部32は各別に上ハーフ
    2に垂設された壁36の内側に形成されてお
    り、上記の第二臨時係合部33は、各別にブレ
    ーキ部材16の二つの足部16bの外側に設け
    られており、係合解除部34は、下ハーフ3の
    両側に成型されたことを特徴とする請求項(1)記
    載のテープカセツト。 (3) ハブ側係合部27a,27bと挟み片側係合
    部28a,28bはハブ底部の中間の位置に設
    けられていることを特徴とする請求項(1)または
    (2)記載のテープカセツト。
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